読切小説
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尼僧倒錯・恥辱と菊花
 さみの尻穴を犯したいと思ってから調教に入るまでに、躊躇いはなかった。

 露出させるだけでは満足できない。
 尼僧である彼女のいじらしい尻穴に荒々しく突っ込みたい。
 外で真っ裸になって尻穴を犯される彼女がどんな表情するのか見たい。
 子を残せないということをわかっていながら彼女の方からおねだりするようになるまで、何度でも何度でも彼女の尻穴を犯し尽くしてやって頭を尻穴で満たしてやりたい。
 だから調教する。


 ――さみは竜宮城に仕える尼僧だ。
 淑やかに振る舞い、熱心にワダツミ様に仕え、毎日のように訪れる新婚の夫婦に海の祝福を与えて、それらを優しげに見送る彼女。俺が二番目に好きな彼女の表情は、とても穏やかで母性的で、竜宮城にまた一つ幸せが増えたんだなと実感できる笑顔だった。

 一番目は当然ながら彼女が絶頂する表情だ。子宮口を男根で押し潰されて絶頂する時のさみは目を瞑って口をだらしなく開いていやらしく身悶え、こっちの心を燃やさせる。
 後ろから激しく突き続けて彼女が絶頂しても止めなかった時は、こちらに振り返りながら涙目で「おかしくなるから勘弁して」と懇願しつつも心底気持ち良さそうに口を歪ませて、余計に腰の動きを激しくさせた。
 正常位で緩く優しく動くだけでも彼女は容易に絶頂するし、膣奥に射精するとまた絶頂して、うっとりとした声を上げながらこちらを抱きしめてくる様はとても愛おしい。
 彼女が絶頂しやすいのは、前戯でもそうだった。彼女を前に抱えて共に風呂に入っている時に、少し淫核を撫で上げただけで驚いた声を発しながら肩をぶるぶる震わせたのにはこちらも驚いた。乳首で絶頂させるよりも、淫核を触られる方が彼女好みらしい。
 とにかく彼女はいやらしかった。幼い顔立ちに小柄な体格で、背負った甲羅はやけに頼もしく、浜辺でひっくり返っていた時では想像もできないくらいにちゃんとやっている。それでも旦那である俺に向ける表情は、いつもどことなくこちらを誘っていて、物陰に連れ込んだことは数知れず。

 誰かに見られているかもしれない、という痴態露出の興奮はこちらから仕込むまでもなく彼女に根付いていたようで、外で行う交わりは家でやるよりも反応が良かった。
 そういったこともあって、誰にも見られないようにという注意は払いつつも、露出を彼女にさせて竜宮城の小道を練り歩くなんてことをやった。数回。
 初めて全裸に首輪をつけて散歩をしようとした際は、さすがのさみも勝手口の前で足が竦んで動けなかったが、全裸で愛液をだらだらと垂れ流していては無理だとは思えなかった。そのことを指摘すると、少しだけ何かを考えてから結局諦めて露出を楽しむことにしたみたいだった。
 それから露出に慣れていくにつれて、彼女も露出による快楽に素直になっていった。
 活気のある大通りがすぐ近くに見えている暗がりの小道で、仰向けに転がって自慰するよう命令した時は、目を輝かせながら「旦那様の言いつけだから」と言い訳がましく呟きつつ、命令したよりも激しい自慰を繰り広げていた。嬌声も一段と高かった。

 なにより良かった露出は、膣と尻穴がよく見えるようにつき出した尻を自らの指で開きながら、自分の気持ちいいところ、興奮すること、今までにされたことで好きなことなどをさみの口から説明させるという痴態だった。この発想のお陰で、彼女の尻に興味を持った。
 ――ああ、あの時の痴態は今でも思い出せる。確かあれは、竜宮城での宴会が終わる頃の大通り脇でのことだった。人の通りが多い時間帯を狙ったのは、そのほうが彼女も興奮するためだ。誰かに見られるかもしれないという羞恥心が、彼女を昂ぶらせていく。その時のさみは全裸に甲羅と足袋だけ着けたいつもの変態露出姿で、ヤケクソ気味に顔が真っ赤だった。
 まず、さみに自分と自分のやっていることの説明をさせた。

「ぅ、……わ、私はっ、ワダツミ様を祀る神聖な竜宮城でっ♥ お、おまんこをおっ広げていますっ♥ 名を、えへ♥ さみと申します♥ 普段は神社で、新婚さんを祝福させてもらっていますっ♥ おまんことお尻の穴がっ、ま、丸見えなのに♥ すっぽんぽんの姿でお外にいるのに、興奮しちゃってます♥♥」

 ひっそりとした裏路地とはいえ、隠すものも隠れる場所もないこんな場所での全裸。むっちりと肉のついた下半身に、小柄さに見合わない大きな胸。余すところなく極上な、発情したメスの身体だ。もしもさみが未婚であったなら、どんな男でも即座に彼女を犯しにかかるだろう。
 どんな気持ちなのか、恥ずかしくないのかと訊くと、さみはよだれを垂らしながら少しだけ身を震わせて、小さく絶頂を迎えたようだった。それでも彼女は言いつけを守り、答える。

「ひ、はっ、はぁっ♥ あぁっ、は、恥ずかしいですっ♥ すごく、すっごくぅ、恥ずかしいんですぅ♥♥ でも、きもちいいっ♥ ぞくぞく、すごいぃっ♥ おまんこ、おしり、丸見えっ♥ 恥ずかしいっ、恥ずかしいですけどぉ♥ きもちよすぎるんですよぉっ♥♥」

 花のように放射状に皺が伸びた桃色の肛門が、ヒクヒクと臆病に呼吸していた。本当に何もかもが丸見えだった。菊から視線を下げると小さな筋から赤貝がはみ出ており、人間なら十代前半程度に見える小柄な体躯のくせに、膣だけは一物狂いのような淫らさを持っていた。
 尻の穴の皺も膣の具の形も手に取るようにわかると耳元で教えてやると、より一層見せつけるように尻を高く突き出して、さみの興奮も強くなったようだった。

「みてっ、見て見てぇ♥ わたしの恥ずかしい穴っ♥ 旦那様に、いぃーっぱいきもちよくされた穴ぁ♥ 人様に見せちゃいけないところぉ♥♥ ここにじゅぽじゅぽってされて、子種をびゅぅびゅぅって出されてぇ♥ 旦那様に愛され尽くした、しあわせおまんこです♥♥ 旦那様専用のおまんこっ♥ お外で見せちゃいけないおまんこ♥ 露出で興奮する露出狂おまんこなんですぅ♥♥」

 地面にぼたぼたと愛液を垂らしながら自らを貶める言葉を吐く彼女の表情は、魔物らしい淫らな笑顔だった。普段の尼僧としての品がある彼女とは比べ物にならない、下品な表情と出で立ち。
 さみはこちらが何か言わずとも、自分から変態的なことを喋る。俺しか見ていないのに、大勢の者に見られているかのような口振りでだ。恐らくそれが、彼女を気持ちよくさせる。

「このおまんこにはっ、旦那様に愛されてないところなんてありませんっ♥♥ 指で、舌で、おちんちんでっ♥ ぜんぶ、ぜぇーんぶっ、精液まみれにさせられましたぁ♥ こ、このおまんこはぁ、いつでも旦那様を受け入れられるようにぃ♥ ずぅーっと、いやらしくよだれを垂らしています♥♥ 神聖な社の中なのに、旦那様を誘惑したこともありますっ♥ ふしだらな女でごめんなさい♥♥」

 声に気づいて誰かが覗きこむかもしれない。なのに彼女は、淫らな言葉を喋り続ける。
 しかし例え誰かが見ていることに気づいたとしても、この淫行をやめることはないだろう。
 どんな魔物娘よりもスケベだな。お前は竜宮城一のド変態だ。そう耳元で囁いてやると、さみは肩を震わせて胸を揺らしながら再度の絶頂を迎えた。

「あ、あああああぁっ♥♥ ぁ、はぁぁーっ♥ ス、スケベぇっ♥ ド変態ぃっ♥♥ さ、さみはぁ♥ 旦那様になじられてっ、お外でアクメキメちゃうスケベですっ♥♥ どうしようもないド変態なんですぅっ♥♥ ごめんなさい♥ ごめんなさい、ごめんなさいぃ♥ きもちよすぎてごめんなさいぃっ♥♥」

 俺の言葉に興奮し、自分の言葉で興奮し、自分の言葉で興奮しているということにまた興奮する。こんな様子じゃ、誰かが来た時に背負った甲羅に隠れようとしても、さみ自身の発情しきったメスの匂いでバレバレだ。そうしてそれもまた、興奮の材料になるだろう。
 物欲しげにヒクつく二つの穴が真っ赤に充血して、彼女の興奮度合いをあからさまにしている。
 いけない変態海和尚には、罰を与えないとな。なんの前触れもなく、膣に指を二本突っ込んだ。

「ほっ♥ ゆっ、指ぃ♥ 挿入って、んひぃぃっ♥♥ はああぁぁ♥♥」

 指の腹で肉天井をずりずりとなぞりながら奥までゆっくりと挿し込んでいき、根本まで這入ったことを確認するとまたゆっくり引き抜いていく。

「ひいいぁぁっ♥ おまんこほじられてるっ♥旦那様のがっしりした指ぃ♥ 私の大好きな頼り甲斐のある指でぇっ♥ さ、さみを愛でていただいてますぅっ♥♥ すきっ、すきすきすきすきぃぃ♥♥ おまんこごしごしほじられるのだいすきなんですぅ♥♥」

 さみの膣内も敏感だ。指二本でもぎちぎちに締め付けてくるくらいの狭さと、一度食らいついたら離すまいと絡み付いてくる肉襞は、情事の度に「この穴をずっと味わっていたい」と思える程の名器だが、さみ自体にもとんでもない快楽が送られるものらしい。
 少しばかり指で抽送しただけで足ががくがくと震えているし、入っている指に小刻みな収縮の感覚も与えられた。また絶頂したというわけだ。愛液の量も増えている気がする。

「ご、きひっ♥ ごめんなさいぃ♥ おしおきなのにっ♥ お仕置き、きもちよくてぇ♥♥ あひ、またイきますぅっ♥♥ イく、イくっ、イっ♥ ほ、お゙お゙お゙お゙お゙ぉぉぉっ♥♥」

 どうせ「お仕置き」というのは名ばかりで、彼女を気持ちよくさせるためだけの行為だ。
 ひとまず一回大きくイかせようと思い立ち、特に感じるらしい淫肉ヤスリ天井を二つの指で小さく細かく磨いてやり、同時に親指で勃起した淫核を執拗に撫でてやる。
 すると、獣でもなかなかしないような無様な鳴き声を発しながら、腰を大きく上下に痙攣させて強烈な絶頂を決めたようだった。指に膣肉がぎゅうっと噛み付いて抜けないようにしている辺り、オスに種付けされることを想定した子作り用の器官なんだなと改めて認識させられる。

 さみの腰がひとしきりガクガクと震えたあとは、彼女の身体からふっと力が抜けて崩れ落ち、地面に肘と膝を下ろして尻を突き出す格好になった。自らを落ち着けさせようとしながらもどこか媚びの混じった荒い吐息は、彼女が心底気持ちよくなれた証左だ。
 もちろんながら、これで終わるつもりはない。
 着物の下から勃起した一物を取り出し、絶頂の余韻でぱくぱくと鯉の口のように呼吸する女淫に鈴口をあてがう。こんなスケベなところを見せられては、勃たない方がおかしいってものだ。
 腰に手を添えられたことに気づいてか、さみの身体がぴくりと身じろぎし、ゆっくりとこちらに振り向く彼女。紅潮した顔に、期待で潤む瞳。「どうぞ存分に犯し尽くしてください」と、言葉にせずともその艶冶な表情で伝えるのは、魔物娘にしかできないであろう。
 最初っからそのつもりだ。一切の躊躇なく、小さく狭い膣の奥底へと全力で腰を打ち付けた。

「んぎぃっ♥♥ イっ、ひぃっ!? お゙へっ、お゙お゙お゙お゙お゙お゙♥♥」

 最初の一突きでまた大きく絶頂したようで、ぎゅうぎゅうと万力のように締め付けてくる。だが痛いというわけではなく、男を喜ばせる力加減の範疇でだ。ただでさえ彼女の膣は極上だというのに、その上さみが絶頂している時ともなれば、こちらも容易く搾り取られてしまう。当然ながら、俺はそれを望んでいる。じゃなければ彼女の腰を掴んで突きまくったりしない。
 彼女が絶頂している間のこの状態を、出来る限り堪能する。さみがイってることも構わずに、もっちりした尻にひたすら腰を打ち続ける。俺もさみも、この刹那的な交合が大好きだ。
 数秒で体の底から熱さがせり上がってくるのを感じ取り、それを促進するために何度も何度もさみの子宮を亀頭で刺突する。延々と絶頂し続けて海驢のような唸り声をあげることしかできなくなったさみ。平時でも子宮を潰すように突かれるのが大好きな様子だから、ろくな反応を返すこともできないほどにイき続けるのは彼女にとっても本望だろう。
 そうして、熱いのがギリギリ限界まで高まったところで――

「はぎひっ、あ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 腰を密着させて、彼女の深いところに射精する。
 奥歯を噛み締め、視界に雷が走り、手足の神経が過度の快楽で痛いほど過敏になり、どくどくどくどくと精液を流し込んでいく。頭が真っ白になるほどに気持ちがいい。
 竜宮城で過ごす内に、俺の身体も妖怪のようになったのか、昔では考えられないほどに射精できるようになった。それこそ、酒瓶をひっくり返した時のような勢いだ。すぐに、彼女の膣では受け止めきれなくなった分が濁音と共に漏れ始める。だが漏れた端から注いでいくために、零れたものを彼女が惜しむ暇すら与えない。
 さみはといえば、精液を叩き込まれる快楽を味わうので夢中だ。頭を真上へ反らしみっともなく舌まで出して、まぐわいのことしか考えられない顔。淫乱そのものの顔だった。
 ……そうやっている内に長い長い射精が終わっても、さみの身体は絶頂続きであったために完全に腰が砕けていた。かくっ、かくっ、と腰を無意識に痙攣させているのがまた可愛らしい。

 ――ふと、震えるだけの彼女の身体を舐め回すように見ていて、あることに気づいた。
 膣が肉棒を請い求める姿を鯉の口のようだと思ったが、それの上にあるもの――彼女の肛門。未だ一度も手を付けていない排泄口が、彼女の痙攣に合わせて呼吸をしていた。
 本当にそうとしか思えない様相だった。息を吸うかのようにきゅぅと引き締まり、息を吐くかのようにふわりと緩まる。この二つを繰り返して、菊座なりに絶頂の余韻を表していた。
 なるほど。これは。
 一物が再び固くなるのを感じた。



 それから、さみへの肛門の調教が始まった。
 周囲に相談したりそういった書物を読んだりして学びつつ、彼女と交わったあとに頼み込んで尻穴をいじらせてもらい、地道に取り組んでいった。

「……旦那様が私を気持ちよくしたいと思ってくださって、これをしたい、あれをやりたい、と言うのなら……もちろん私が嫌がるはずもありません♥」

 さみに「肛門を弄られるのは嫌ではないか」と尋ねた時に、淫らではあるものの柔らかい笑顔でそう言い切ってくれた。俺を信頼して身を任せてくれる献身さに心を打たれて、その日は調教も忘れて子作りに専念したのは致し方ないことだろう。
 とにかく彼女が恐怖を覚えないことを念頭に置いて、こつこつとさみの尻を弄っていき……。


「はぁーっ♥ はぁーっ♥」

 一ヶ月後、彼女はまた路地裏で全裸になって立っていた。
 既にさみは尻穴の虜になっている。とはいえ調教は済んだばかりで、外でやったことはなかったのだ。外ですることによって、さみの肉体の反応は明らかに違う。
 ああ、ついに存分に楽しむ時がやってきた。期待に股間を膨らませながら、さみに命令する。

「は、はい♥ はぁ、はぁあっ♥ これで、いかがでしょうか……♥」

 両手を頭の後ろで組ませ、両足を蟹のように開かせる。彼女の全身が露わになる姿だ。
 自分がどんな格好なのかを考えて小さく絶頂したらしく、身体を震わせて喜悦に頬を歪ませるさみ。素晴らしく淫らで美しい光景だ。愛液の雫を滴らせる膣は、今日は触らない。
 これから自分がすることを理解しているか、と囁き尋ねる。さみの息が荒くなる。

「わか、わかっていますっ……♥ さみの、さみのすっごく恥ずかしいこと……♥ 旦那様にしか見せられない、とんでもなく恥ずかしいことを、お外でするんです……♥♥」

 それならしてもらおう。彼女にとって最も屈辱的な、最高の痴態露出。
 ――即ち、擬似産卵を。

「ふぅーっ♥ ふぅーっ♥ ふっ、んんんっ♥♥」

 亀属の魔物娘は、龍や蛇属の魔物娘と同じく卵生だ。海和尚であるさみも、子を成す時は卵を産むと教えてくれた。それはどこからというと、膣から産むものだ。
 彼女が足を広げた状態で中腰で力んでいるのは、決して生産的なことではない。尻穴から腸に入れてやった、特殊な魔宝石を産卵しようとしているだけだ。
 肛門がめくれあがり、紫に輝く真珠が顔を出し始める。真珠のように丸く綺麗に光るこれは、しかし誰かを着飾るためのものではない。腸内に入れるのが正しい使用法で、入れられたものに肛内での快楽を与えるという、魔界では一般的なありふれた大人のおもちゃだ。
 そしてこれの真価は、産卵時に発揮される。

「はぁっ♥ で、出ます♥ はぁ♥ 旦那様、さみの恥ずかしい産卵をっ♥ 見て、見てくださ、あっ♥♥ あ、はぁああぁぁあああああぁあぁぁぁっ♥♥♥」

 魔宝石がずるずると全貌を出し始め、拳ほどの大きさまで彼女の尻穴を広げたところで、球体である魔宝石はそれ以上の広がりを見せずに呆気無く地面に落下する。
 その瞬間、さみの身体が絶頂に達した。がくがくびくびくと腰を前後にいやらしく震わせて、架空の一物に騎乗位を仕掛けているかのような踊りだった。これだけの絶頂を呼び起こしたのがこの魔宝石だ。さみの腸に入れるためにまぶした粘液が、まだ魔宝石をぬらぬらと輝かせている。
 この魔宝石を作ったのは、ジパングには棲息していない「りっち」という不死の魔物娘らしい。色んな方法で快楽を与える魔法を開発するのには、どうしても金銭が必要になってくる。研究の材料を集めたり、魔法を仕込む素材を集めたりするからだそうだ。
 そうして作られた魔宝石が貿易によって巡り巡って竜宮城にまで至ったのは、世界の広さを実感させる。だが、俺が今最も実感したいのは、さみの尻穴の広がりだ。
 彼女の腸内に入ったのは四個の魔宝石。その一個が出てきた。あと三回、彼女は擬似的な産卵とそれによる絶頂を覚えなければならない。それを教えてやると、さみの膣から愛液がぼたぼたと垂れてきた。とても幸せそうな、そして妖艶な表情だ。

「ふぅ♥ ふぅっ♥ に、二個目ぇ♥ 産まさせていただきます♥ よくご覧になってください♥♥」

 またも力み始めるさみ。やはり形が大きいからか、すんなりと産むことはできないようだ。
 思わず笑みを浮かべてしまう。そんなに産むのが辛いなら、手助けしてやろう。

「ぇ、旦那様っ、なにをひっ!?♥♥ あひっ、だめ、だめですっ♥♥ 指入れちゃ、ああああぁぁあぁああぁぁぁああっ!?!?♥♥♥」

 先ほどから物欲しそうにしているさみの膣に指を突っ込む。膣と肛内を隔てる壁は薄いということは、今までの調教からして十分に理解していた。だから、手伝おうという発想が出てきた。
 膣の床を指でなぞり、魔宝石の硬い感触と場所を確かめ、球を上からゆっくりと押す。すると面白いようにずるりずるり下がっていき、あっという間に魔宝石がさみの肛門から出て行った。そして当然、さみは強制的に産卵絶頂を決める。
 さすがに予想外だったせいか、絶頂でさみの足が震えて後ろにひっくり返ってしまい、両足をおっ広げる姿勢で仰向けに転がってしまう。とはいえこの格好はいつもやっていることだ。擬似産卵を止めるようなことでもない。

「だ、旦那様……ふあっ♥ ま、また無理やりっ♥♥ あ、あ、ぅああああぁぁぁあああぁあぁぁぁあっ♥♥♥」

 三個目の魔宝石を産卵させ、否が応でもさみは絶頂を決めてしまう。
 この魔宝石に刻まれた魔法は、曰く「絶対絶頂」。体内に入れられた魔宝石は魔力と反応して魔法を起動させ、入れられた者に糸を通す。その後に魔宝石を体外に出すと魔法の糸が切れ、糸を通された者の感覚を絶頂まで導くというわけだ。
 名前を、「教紫の真珠」。紫、即ち淫らさを教える真珠ということらしい。これを使えばどんなに尻穴での交わりに嫌悪を覚えるものでも一発で気に入ってしまうという。
 さみだって気に入っただろう。三個目の産卵によって、膣に入れた指が膣から抜けなくなる。これは最後の一個も無理やり産卵させられたいということだな。気に入ったということだ。嗜虐的な笑みを知らぬ内に浮かべてしまいながら、期待に輝くさみの表情に一つ頷いて、指を動かす。

「はぁあぁ♥ 無理やり産まさせられるっ♥♥ 旦那様に無理やりぃ♥♥ 私たちの子でもない、ただのおもちゃをっ♥♥ 産まさせられちゃってますぅっ♥♥ きもちいいっ、きもちいいです♥♥ よ、四個目ぇ♥♥ イきますっ、イきます旦那様ぁあっ♥♥ はぁっ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」

 最後の一個はいびつな楕円形だ。いや、ほとんど棒と言っていい。この棒の中に魔宝石が三個込められていて、そしてそれぞれが糸で繋がり補い合っている。なので、一つ糸が切れても快楽は得られないというのだ。だが三つ全ての糸が切れた場合、それは同時に三つの魔宝石の糸が切れたことを意味する。
 ――要するに、さみは三回分強制的に絶頂させられる。
 さみは筆舌に尽くしがたい喘ぎ声を上げながら、同時に襲ってきた三回分の絶頂に対して身を捩る。魔物娘でもなければ耐えられないであろうことは、さみの悶え方からしてよくわかる。
 あまりの快楽に、さみの膣から間欠泉のような激しい潮が吹く。彼女は普段でも露出でも、一度も潮を吹いたことがない。そんな彼女が初めてやったくらい気持ちいい絶頂なのだろう。
 別の生き物にでもなったかのように腰がのたうち回り、滴る愛液が飛び散る。周囲に振りまかれる、男を興奮させるための濃厚なメスの匂い。鼻にも身体にもこびりつきそうなほどに濃すぎる匂いだ。彼女のヒクつく膣から溢れる愛液がそうさせている。
 そして、彼女の尻穴。度重なる擬似排卵によって真ん丸の穴が開いた肛門は、呆けたように穴を閉めようとしない。いいや、閉まらないのだろう。強すぎる絶頂によって括約筋が痺れているようだ。こんなにまじまじと尻穴を眺めていても、さみは自分の内で暴れる感覚と戦うので限界で、いやらしくもおねだりするように口を開きっぱなしの肛門を閉めることなんて頭にないのだ。
 次第に痙攣が弱まっていき、絶頂の波が去っていく。さみは息を落ち着けようと深呼吸しているが、仰向けのお陰で呼吸の度に胸が男を誘うように揺れる。

「はぁああーっ♥ んぁ、うぅぅーっ♥ うう、んぅ♥ 旦那、様……?」

 こっちだってもう限界だ。
 ひっくり返ったさみの股間の前に、勃起した一物を高々と掲げる。
 絶頂の余韻に浸っていたさみの表情が、すぐに欲情に狂うメスの顔に変わる。
 だが、いつもと違う部分が二つ。それは挿入する穴と、

「――お好きなように犯してください♥ 私の、浅ましく淫らな尻穴を……旦那様の気が済むまで、何度でも何度でも♥ この穴なら、旦那様の子種を漏らすことはありませんから……♥♥」

 ……彼女のおねだりのいやらしさだ。
16/09/15 22:22更新 / 鍵山白煙

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