とてつもなく個人的な性癖と彼女のお尻
きっと今頃世間のカップルは、遊園地だとか温泉だとか山登りだとか動物園水族館植物園歴史館エトセトラ、そういったレジャーを満喫してる最中なんだろう。なんたって、年に一度の春のゴールデンウィーク真っ最中だから。
別にそういうのが羨ましくて僻んでるわけじゃない。ご多分に漏れず、俺にも先月にとうとう恋人が出来た。
「……」
うつ伏せで寝そべりながら撮り溜めされたアニメを流し見る、全身が真っ白の女性。確かに存在するはずの彼女は、あるもので覆われた部分以外は朧げに揺れるのみ。
彼女は一反木綿という妖怪……というより、魔物娘だ。魔物娘はだいたい人間離れした種族で、怪力だったり魔法を扱えたりするものだが、彼女の特異な部分は「布が彼女の肉体」という部分にある。
フローリングの上でカーペットみたいにぺたーんと敷かれている布を辿っていくと彼女の豊かな胸で布が押し広げられている部分に突き当たり、そこから上に登っていけば彼女の頭が布で形成されている事実がやってくる。
布自体が彼女の本体であり、女性的な部分は布によって表層に出てくる。つまりこのペラッペラなのが俺の彼女というわけだ。すごい、自分でもわけわからなくなってきた。でもそうなんだ。
もちろん彼女はれっきとした女性だし、魔物娘だ。身体が布ってだけ。女性的な柔らかさと最高級クラスの布の手触りを同時に味わえる、ちょっと特殊な恋人。
試しに、指で彼女の脇腹があるべき部分をつついてみようとする。そこは布に覆われているわけではなく、ただちょっとなんか目を凝らしてみるともやもやしたものがあるようなないような、っていう感じの部分。
普通の恋人ならぐにぐにと肉の感触が味わえるだろうが、彼女は一反木綿。俺の指は空を切り、なんかもやもやしてるのも変化しない。
そこで俺は床にぺたりと垂れている布をつまみとり、足があるであろう部分にかけてみる。すると、今までそこにはもやもやしかなかったというのに、初めからそうだったんじゃないかってくらい自然に、布が彼女のふとももを形勢する。
つついてみる。
「ん」
返ってきたのはちょっとの反応と、むにむにした柔らかい脂肪の弾力、なめらかな布の手触り。
布がかかってない場所は本当になにもなく、手応えは布でしかありえない。確かに彼女はそこにいて、けれどこっちは彼女の布の上から触ることでしか確かな存在として彼女を認識できない。
一反の木綿が彼女の全て。不満はない。むしろめちゃくちゃ興奮する。
布を引っ張って、彼女の身体に被せるようにしてみる意思表示をすると、彼女は特に拒否せず布を動かし、今度は全身がしっかりと形勢される。
頭部はもちろんのこと、程よく肉の乗った背中、美しいカーブから見事な丘を築き上げる魅惑のヒップ。腰回りの肉付きはありとあらゆる男性を虜に出来るもので、ふとももだって見惚れてしまう艶かしさ。太っているわけでも痩せているわけでもなく、最大限恋人の好みに合わせようとされた、自分だけの恋人だ。
彼女は魔力によって布で女体を表すので、それこそもっと幼くしたりもっと円熟させたり、貧相にも豊満にもできる。こんなのが恋人じゃ、浮気なんて考える暇もない。
で、なんで背面を象らせたかったのか。彼女はアニメから興味をなくし、こっちにぼーっと目を向けてきていた。こっちとしても実際は大した理由じゃなくて、まあちょっと今日のお尻の形を確認しただけだ。
「布はそのままで。立ってもらっていいかな」
「んー」
いいのか悪いのかよくわからん返答をもらって、彼女はのそのそと立ち上がった。おお、ぴっちりと身体のラインに沿って布が張り付いてる。普段は吹き流し状態だからわからなかったけど、こういうこともできるのか。
そう、この布は彼女の肉体ではあるけど、実はかなりいろいろ融通が利く。なんてったって魔力が込められているのだ。魔力自体万能だから、そりゃあもうすごく万能。
例えば、こういうお願いだってできてしまえる。
「スパッツの上にミニスカートって感じで、お願い」
「ほ」
たったこれだけの言葉で、一瞬で彼女は腰にスカートを形勢し、その下にスパッツでぴっちりと彼女の身体を示した。
その分、足回りの布がなくなってゴーストみたいにふよふよ浮いてる感じになったが、それもまたよし。
真っ白なフリフリの可愛らしいミニスカート。そこからちょっと顔を上げると何も着用していない素肌（布）の背中。それと興味深そうにじーっと見下ろしてくる彼女の顔。うむ。
それでまあ、なにがしたかったのかっていうと。
「んん……」
ミニスカートの中に頭を突っ込み、腰にしがみつき、お尻に顔を埋めた。
あっ、これやばい。死んだ。幸せで死んだ。
エロ動画で被写体を全身映す際に、こう……ローアングルでスカートを覗き込んで尻とパンツだけ映してる瞬間があったりする。前々からそれで興奮してた自覚はあったけど、決定的だったのは恋人の魔物娘に後ろ向きでスカートをたくし上げさせる動画を投稿するブームの時だった。取得してるクラウドストレージは家宝でいっぱいです。
つまりその、俺は「ミニスカートの中の尻」がどうしようもなく好きだった。もちろんこんなことは彼女に言ってないし、言うつもりもさせてもらうつもりもなかった……はずだった。
けど彼女は掴みどころのない性格で、何しても怒らなかった。というか、たまに笑ってるところは見るけど、何が彼女の琴線に触れるのかさっぱりわからないくらい基本が無表情だ。
こちらを尊重してくれてることは感じるから、まったく心が動いてないということもない。口数が少なく、反応するのをめんどくさがってる節もある。何を考えているのかわからない、と悪く言うこともできれば、ミステリアスな雰囲気、と好意的に言うこともできる。
恋人になって一ヶ月が経ち、これではまずいんじゃないか、と思った。俺は彼女が好きだし、彼女も俺が好きだと言うけど、こんなのでいいのだろうか。いや良くない。
そういうわけで、俺は自分の性癖をさらけ出してみようと決心した。相手を理解する上でまず重要なのは、自分を相手に理解してもらうこと。そうすれば彼女も何か返してくれるかもしれない。上手く行けば、より深く愛しあうことができる。
とまあ、いろいろ考えてたけど、どうでもよくなってきた。
顔を彼女の丸く柔らかいお尻に押し付ける。顔中に彼女の甘い匂いと安産型のふっくらした感触が押し寄せ、ありとあらゆるものを蕩かしていく。理性、精神、ストレス、緊張、全身。極上の肌触りに女性の丸みが合わされば世界は平和になるだろう。ここに安穏の石碑を建てよう。
尻の谷間をかきわけ、二つの丘に深く顔を押し付ける。
「ん……ふ」
真っ暗だ。額から鼻先まで全部彼女の尻に埋めているから当然なんだけど、まさかここまで幸せな真っ暗闇があるとは思わなかった。深呼吸して聖域に肺まで浸り、この世で一番の安堵の溜息を吐く。
すり、と顔で弾力を確かめると、ぴくっと僅かに尻が縮こまるような反応。縮こまってる、じゃなくて窄んでるのか。恐らく鼻の根元にそれはある。
鼻頭に何かがにちゃりと滴ってきて、こっちもゾワッとする。甘い匂いが強くなってきた。……濡れてるのか。
だけど今の俺は申し訳ないことに尻肉に魅了されきってる状態だ。顔を少し揺らすとその分だけぷるっとお肉が震える重量感があって、これだけで成仏しそう。死んでないけど。あ、でも幸福すぎて死ねるわ。
マジで全身が蕩けてんじゃないだろうか。かつてない深呼吸を重ねながら全身が弛緩して、めっちゃくちゃリラックスしてしまってる。それと同時に激しく興奮もしていて、性欲が暴走しそうにもなってる。この物欲しそうにひくつく白いケツ穴をほじり抜きたい。アナルいけます。
「……は♥」
短く息を吐くと、今度は彼女から尻を押し付けてきた。
それだけに留まらず、手で肉を掴んでぎゅっと圧迫してきてる。彼女の尻が俺の顔の形に変形する。尻のデスマスク、的な。脳髄が痺れてきた。息が上がってくる。
股間がバッキバキに勃起してるのを感じるし、先走りでパンツがぐちゃ濡れになり始めてるのもわかってるけど、彼女のケツを堪能するのを止められない。
少しだけ顔を上げ、位置をずらす。両頬に尻たぶが密着し、俺の唇には……なんの汚れもない、まっさらな尻の穴。
「！？ やっ、ひ……♥」
ふーっと小さく息を吹きかけると、途端に腰を引いて離れようとし始める。だけど、俺ががっちり尻を捕まえてる以上は無駄な抵抗だ。
そのまま唇をつけ、彼女の出口とソフトキスを重ねる。
「ふあ……♥♥」
快楽を受け入れる甘い声。生物的な行動を取らない一反木綿は、精液をエネルギーとする。実のところ、前の穴でも後ろの穴でも精液さえ貰えればそれでいいっぽい。まあ今日のところはアナルセックスは無理そうだけど、アナル絶頂させてやってアナルの気持ちよさを覚えてもらえれば、いずれアナルでもできるだろう。
唇をつけた時は、アナルは侵入を拒むように強く引き締められて離れてしまった。しかしそれも一度だけで、彼女が気持ちいいことを認識した瞬間に緩まり、穴襞がこちらの唇に重なる。なんだかこちらにキスを返してきたみたいだ。
これも彼女の一部。愛を交わす器官の一つ。キスの一つくらいはお茶の子さいさいだろう。じゃあもっと大人の口付けしてみようか。
おもむろに唇の合間から唾液まみれの舌を滑らせ、彼女の腔に挿し入れた。
「うゃあっ！？」
どうも彼女の尻は敏感なようで、素っ頓狂な声を上げたかと思えば万力みたいな締め付けが舌を潰そうとしてきた。
こちらも負けじと舌を動かし、彼女の布で象られた尻穴内部を舐める。味なんて変わるはずもなく、結局のところ布を舐めまわしてるだけなのだが、彼女の感じる快楽は違うらしい。
「ひああ……♥♥」
こちらの頭に手を添え、撫でる手つきでもっともっととせがんでくる。その狭い穴はもう舌を潰すのを諦め、ゆるゆると蹂躙されるがままだ。舌が少し動く毎に気持ちよさそうに腰を揺らして、彼女は甘い吐息を漏らしていた。
舌で襞の一つ一つを確かめるように這わせてみると、恥ずかしそうに少しだけ窄ませ、それからおずおずと尻を押し付けてくる。彼女の清らかな穴が舌への愛撫に応じる度に、舌が中に侵入しやすくなっていく。
これならたぶん、指も問題なく入る。さすがに舌だけでアナルでイカせるのには無理があるので、顔を離して一息つく。
「ふ……ん、もう……？♥」
「いや、ちょっと。そのまま……あ、そうだ」
いいこと思いついた。
机の上に転がってるスマートフォンを取り、ロックを解除してカメラアプリを起動する。
「お尻、自分で広げてみて」
「ん……ほら……♥」
彼女はスイッチが入ると普段よりもちょっとだけ喋るようになる。俺の求めに拒まず、むしろおねだりするかのように尻を突き出して見せつけてくる。
スカートは彼女の手でたくしあげられ、彼女の股ぐらにある二つの穴が寂しそうによだれを垂らす。布なのに瑞々しく張り出した肉感的な臀部は、その白さと相まって芸術的でもあり、ひどくいやらしい光景がスマートフォンの画面に映し出される。ぴぴ、と可愛らしい音が鳴って、この至福の光景がデータ化された。
父さん、俺……これまでの名も知らぬ恩人たちに、恩返しができるよ。胸が熱い。ただムラムラしてるだけです。
とはいえ、まだ準備は完璧じゃない。舌でアナルを舐めほぐしたけれど、この小さな穴が一物を受容するためにはもっと押し広げる必要がある。
彼女は多少痛くても大丈夫だろうが、せっかくお尻でするからにはお互いに気持ちよくなったほうがいい。そういうわけなので、今度は指で彼女のケツ穴を拡張する。
「えと、俺口洗ったほうがいいかな。嫌なら洗ってくるけど」
「……だいじょぶ♥」
なんとなくこっちがなにしたいのか察したようだ。なんであれこの真っ白い布は彼女の一部だから、どこにも汚い場所はないんだけど、やっぱり尻穴を舐め回されたあとって生物的に嫌悪されないかなと思った末の配慮だ。
それじゃ、お言葉に甘えて。彼女を正面から抱きしめ、降ろされたスカートの下に手を滑り込ませる。
「ん……♥」
そのまま登っていき、すぐに彼女の双丘に掌が当たる。これは何回触ってもやめられない。ぐいっと少し乱暴に鷲掴み、指の形に変形する柔肉と肌にしっとり吸い付く手触りの布質を楽しむ。
実際には何も重くないというのに、ずっしりとした感触が掌に伝わってくる。これは彼女の魔力の重さだ。幸せの重量だ。
鷲掴みを止め、手を掬う形にして下から尻を支えてみる。ぽよぽよと抵抗なく弾む尻肉はボールのようで、これまた楽しい。それに、興奮する。男性には女性の柔らかさで興奮するプログラムがデフォルトでインストールされています。
「ん、ちゅっ……は♥ ちゅ、ちゅぅ♥♥」
襲い来る欲求に彼女が我慢しきれなかったようで、前触れもなく顔を近づけて口唇を合わせてきた。焦らしているこっちにも責任があるので、彼女の唇に優しく答える。
決して乱暴ではないけれど、愛を吸い尽くすつもりはあることが窺える、激しいキスの攻勢。彼女はキスがお気に入りだそうだ。これほど互いの気持ちをぶつけられる行為を、魔物娘たちが嫌う道理などない。
もちろん彼女の尻を愛でる行為だって疎かにしない。表面を滑るように撫で回し、彼女を確かめた。この撫で方は気持ちいいと言いたそうに、腰を左右に揺らして誘ってくる。お望み通り、執拗に撫でてやる。
そうして時折息継ぎしながらキスを重ねつつ尻を撫で回していると、じわりと湿った感触が指先に。さっきも濡らしてたな。これは早いところ満足させてやらないといけない。
零れた彼女の粘液を掬い取り、後ろの穴にたっぷりとまぶす。待ち遠しそうにひくつく尻穴が十分に潤滑するのを確認すると、一気に人差し指と中指を縦に滑りこませる。
「んおっ♥ や、ぁ……♥♥」
下品な声でよがる彼女。なるほど、感度的には開発する必要はなさそうだ。相変わらず狭いため、広げる必要はあるけども。
さてこういうのはどうすればよかったかな、と頭の中で過去に読んだ知識を呼び出してみる。だけどさっぱり思い浮かばないので、感覚でいいや。優しくやれば間違いはしないだろう。
指二本でぎちぎちな穴を、ミキサーを想像しつつ掌を小さく回転させてみる。
「ひっ♥ ふ、んぃ……っ♥」
指が腸壁を撫ぜるだけで彼女は肩を震わせ、快楽に陶酔する。うん、間違ってはいない。彼女を気持よくさせる方向で穴を押し広げてみよう。
さっきやったみたいに、今度は二本の指で出入り口の穴の窄まった皺を撫で確かめてみる。彼女は尻穴を弄くられる快楽に慣れ始めているらしく、びっくりして穴を強く締めつけることはなかった。ただ、気持ちよくて締めつけるのはあるみたいだが。
指を奥まで突っ込んでみたり、中で指を折り曲げて引き抜いてみたりと、いろいろと出来ることを試していく。幸いなのは、どれもこれも彼女に気持ちよく思われていることだ。ケツ穴からもたらされる快楽に息を荒くし、俺の指になすがままにされている彼女は、とてつもなく淫らだ。
そろそろ一回イカせたいな。指二本でも大丈夫になったし、次は指三本行ってみよう。二本を引きぬいたあと、息を落ち着かせようとしている彼女に構うことなく、今度は薬指も一緒にして三本の指でつま先を重ねあわせ、削岩機のように尻穴に突き込んでやる。
「んぉっ♥♥ ほっ、ぉﾞおっ♥♥」
目論見通り、すんなりと指三本をケツ穴は飲み込んだ。ぐりぐりとかき混ぜてみる。
「んんぅ♥♥ お、ひぁぁ♥♥」
腰をビクつかせ、こっちにしなだれかかってくる。腰が抜けそうで、それ以上に気持ちよくて幸せだって目で微笑む彼女。
俺としても、彼女が気持ちよくなってくれるのは嬉しい。指をそのまま横で三本になるように動かし、膣の方に指の腹を向け、ごしゅごしゅと腸壁を擦りつつストロークする。
「おっ♥♥ おぉﾞぉﾞ♥♥ イひっ♥♥ はぁﾞっ、ひぃぃぃぃっ♥♥♥」
ほとんど立ってられない様子で、彼女が必死にこっちにしがみついてくる。腰がガクガクと痙攣し、ケツ穴の収縮が強くなる。身体に走り続けている悦びが彼女をどんどんとエクスタシーに追いやり始め、彼女はよだれを垂らすのも構わずによがり声を恥ずかしげもなく上げる。
いやらしい表情を見せる彼女。目尻が蕩けて下がり、だらしない笑みを浮かべて愉しんでいる。彼女が嬉しそうな表情をするのはこういう時ぐらいだし、性行為以外で表情を表すのが苦手なだけなんだ。俺は彼女の全てをわかってるわけじゃないけど、彼女の気持ち良いことはわかってるつもりだ。
ぶるぶると震える彼女の背中を空いている手で支えてやりながら、アナルへ突撃している右手の三本指でスパートをかける。単純な往復摩擦だけど、それを彼女は好む。
「うﾞうﾞうﾞ♥♥ イﾞいっ♥♥ イくっ♥♥ おﾞ、おﾞおﾞおﾞおﾞぉぉっ♥♥♥ むりむりむりぃっ♥♥♥ ふゃはっ、〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ♥♥♥」
絶頂の瞬間、再度万力のように肛門が引き締まり、腰が別の生き物かのようにびっくんびっくんと大きく反射的に動いた。よほど激しい絶頂だったのか、歯を食いしばっていやいやと髪を振り乱し、こちらにすがりつくのすらなんとかできる程度らしかった。
全身が波立っているように痙攣し、事実彼女は絶頂の波に飲まれている。尻だけが指にすがりつくように突き出されて、快楽をもたらすものを手放したくなさそうだった。
やがてそれらも終わると、まだ息も整えていない内に彼女はこちらを見上げ、涙目と挑発的な微笑みを向けてきた。ぐちゅり、と彼女の前の肉壷が彼女の指によって広げられ、フローリングにぽたぽたと本気汁の雨を降らす。
「……しよっか♥♥」
ああ、彼女のご飯はまだ終わっていなかった。
別にそういうのが羨ましくて僻んでるわけじゃない。ご多分に漏れず、俺にも先月にとうとう恋人が出来た。
「……」
うつ伏せで寝そべりながら撮り溜めされたアニメを流し見る、全身が真っ白の女性。確かに存在するはずの彼女は、あるもので覆われた部分以外は朧げに揺れるのみ。
彼女は一反木綿という妖怪……というより、魔物娘だ。魔物娘はだいたい人間離れした種族で、怪力だったり魔法を扱えたりするものだが、彼女の特異な部分は「布が彼女の肉体」という部分にある。
フローリングの上でカーペットみたいにぺたーんと敷かれている布を辿っていくと彼女の豊かな胸で布が押し広げられている部分に突き当たり、そこから上に登っていけば彼女の頭が布で形成されている事実がやってくる。
布自体が彼女の本体であり、女性的な部分は布によって表層に出てくる。つまりこのペラッペラなのが俺の彼女というわけだ。すごい、自分でもわけわからなくなってきた。でもそうなんだ。
もちろん彼女はれっきとした女性だし、魔物娘だ。身体が布ってだけ。女性的な柔らかさと最高級クラスの布の手触りを同時に味わえる、ちょっと特殊な恋人。
試しに、指で彼女の脇腹があるべき部分をつついてみようとする。そこは布に覆われているわけではなく、ただちょっとなんか目を凝らしてみるともやもやしたものがあるようなないような、っていう感じの部分。
普通の恋人ならぐにぐにと肉の感触が味わえるだろうが、彼女は一反木綿。俺の指は空を切り、なんかもやもやしてるのも変化しない。
そこで俺は床にぺたりと垂れている布をつまみとり、足があるであろう部分にかけてみる。すると、今までそこにはもやもやしかなかったというのに、初めからそうだったんじゃないかってくらい自然に、布が彼女のふとももを形勢する。
つついてみる。
「ん」
返ってきたのはちょっとの反応と、むにむにした柔らかい脂肪の弾力、なめらかな布の手触り。
布がかかってない場所は本当になにもなく、手応えは布でしかありえない。確かに彼女はそこにいて、けれどこっちは彼女の布の上から触ることでしか確かな存在として彼女を認識できない。
一反の木綿が彼女の全て。不満はない。むしろめちゃくちゃ興奮する。
布を引っ張って、彼女の身体に被せるようにしてみる意思表示をすると、彼女は特に拒否せず布を動かし、今度は全身がしっかりと形勢される。
頭部はもちろんのこと、程よく肉の乗った背中、美しいカーブから見事な丘を築き上げる魅惑のヒップ。腰回りの肉付きはありとあらゆる男性を虜に出来るもので、ふとももだって見惚れてしまう艶かしさ。太っているわけでも痩せているわけでもなく、最大限恋人の好みに合わせようとされた、自分だけの恋人だ。
彼女は魔力によって布で女体を表すので、それこそもっと幼くしたりもっと円熟させたり、貧相にも豊満にもできる。こんなのが恋人じゃ、浮気なんて考える暇もない。
で、なんで背面を象らせたかったのか。彼女はアニメから興味をなくし、こっちにぼーっと目を向けてきていた。こっちとしても実際は大した理由じゃなくて、まあちょっと今日のお尻の形を確認しただけだ。
「布はそのままで。立ってもらっていいかな」
「んー」
いいのか悪いのかよくわからん返答をもらって、彼女はのそのそと立ち上がった。おお、ぴっちりと身体のラインに沿って布が張り付いてる。普段は吹き流し状態だからわからなかったけど、こういうこともできるのか。
そう、この布は彼女の肉体ではあるけど、実はかなりいろいろ融通が利く。なんてったって魔力が込められているのだ。魔力自体万能だから、そりゃあもうすごく万能。
例えば、こういうお願いだってできてしまえる。
「スパッツの上にミニスカートって感じで、お願い」
「ほ」
たったこれだけの言葉で、一瞬で彼女は腰にスカートを形勢し、その下にスパッツでぴっちりと彼女の身体を示した。
その分、足回りの布がなくなってゴーストみたいにふよふよ浮いてる感じになったが、それもまたよし。
真っ白なフリフリの可愛らしいミニスカート。そこからちょっと顔を上げると何も着用していない素肌（布）の背中。それと興味深そうにじーっと見下ろしてくる彼女の顔。うむ。
それでまあ、なにがしたかったのかっていうと。
「んん……」
ミニスカートの中に頭を突っ込み、腰にしがみつき、お尻に顔を埋めた。
あっ、これやばい。死んだ。幸せで死んだ。
エロ動画で被写体を全身映す際に、こう……ローアングルでスカートを覗き込んで尻とパンツだけ映してる瞬間があったりする。前々からそれで興奮してた自覚はあったけど、決定的だったのは恋人の魔物娘に後ろ向きでスカートをたくし上げさせる動画を投稿するブームの時だった。取得してるクラウドストレージは家宝でいっぱいです。
つまりその、俺は「ミニスカートの中の尻」がどうしようもなく好きだった。もちろんこんなことは彼女に言ってないし、言うつもりもさせてもらうつもりもなかった……はずだった。
けど彼女は掴みどころのない性格で、何しても怒らなかった。というか、たまに笑ってるところは見るけど、何が彼女の琴線に触れるのかさっぱりわからないくらい基本が無表情だ。
こちらを尊重してくれてることは感じるから、まったく心が動いてないということもない。口数が少なく、反応するのをめんどくさがってる節もある。何を考えているのかわからない、と悪く言うこともできれば、ミステリアスな雰囲気、と好意的に言うこともできる。
恋人になって一ヶ月が経ち、これではまずいんじゃないか、と思った。俺は彼女が好きだし、彼女も俺が好きだと言うけど、こんなのでいいのだろうか。いや良くない。
そういうわけで、俺は自分の性癖をさらけ出してみようと決心した。相手を理解する上でまず重要なのは、自分を相手に理解してもらうこと。そうすれば彼女も何か返してくれるかもしれない。上手く行けば、より深く愛しあうことができる。
とまあ、いろいろ考えてたけど、どうでもよくなってきた。
顔を彼女の丸く柔らかいお尻に押し付ける。顔中に彼女の甘い匂いと安産型のふっくらした感触が押し寄せ、ありとあらゆるものを蕩かしていく。理性、精神、ストレス、緊張、全身。極上の肌触りに女性の丸みが合わされば世界は平和になるだろう。ここに安穏の石碑を建てよう。
尻の谷間をかきわけ、二つの丘に深く顔を押し付ける。
「ん……ふ」
真っ暗だ。額から鼻先まで全部彼女の尻に埋めているから当然なんだけど、まさかここまで幸せな真っ暗闇があるとは思わなかった。深呼吸して聖域に肺まで浸り、この世で一番の安堵の溜息を吐く。
すり、と顔で弾力を確かめると、ぴくっと僅かに尻が縮こまるような反応。縮こまってる、じゃなくて窄んでるのか。恐らく鼻の根元にそれはある。
鼻頭に何かがにちゃりと滴ってきて、こっちもゾワッとする。甘い匂いが強くなってきた。……濡れてるのか。
だけど今の俺は申し訳ないことに尻肉に魅了されきってる状態だ。顔を少し揺らすとその分だけぷるっとお肉が震える重量感があって、これだけで成仏しそう。死んでないけど。あ、でも幸福すぎて死ねるわ。
マジで全身が蕩けてんじゃないだろうか。かつてない深呼吸を重ねながら全身が弛緩して、めっちゃくちゃリラックスしてしまってる。それと同時に激しく興奮もしていて、性欲が暴走しそうにもなってる。この物欲しそうにひくつく白いケツ穴をほじり抜きたい。アナルいけます。
「……は♥」
短く息を吐くと、今度は彼女から尻を押し付けてきた。
それだけに留まらず、手で肉を掴んでぎゅっと圧迫してきてる。彼女の尻が俺の顔の形に変形する。尻のデスマスク、的な。脳髄が痺れてきた。息が上がってくる。
股間がバッキバキに勃起してるのを感じるし、先走りでパンツがぐちゃ濡れになり始めてるのもわかってるけど、彼女のケツを堪能するのを止められない。
少しだけ顔を上げ、位置をずらす。両頬に尻たぶが密着し、俺の唇には……なんの汚れもない、まっさらな尻の穴。
「！？ やっ、ひ……♥」
ふーっと小さく息を吹きかけると、途端に腰を引いて離れようとし始める。だけど、俺ががっちり尻を捕まえてる以上は無駄な抵抗だ。
そのまま唇をつけ、彼女の出口とソフトキスを重ねる。
「ふあ……♥♥」
快楽を受け入れる甘い声。生物的な行動を取らない一反木綿は、精液をエネルギーとする。実のところ、前の穴でも後ろの穴でも精液さえ貰えればそれでいいっぽい。まあ今日のところはアナルセックスは無理そうだけど、アナル絶頂させてやってアナルの気持ちよさを覚えてもらえれば、いずれアナルでもできるだろう。
唇をつけた時は、アナルは侵入を拒むように強く引き締められて離れてしまった。しかしそれも一度だけで、彼女が気持ちいいことを認識した瞬間に緩まり、穴襞がこちらの唇に重なる。なんだかこちらにキスを返してきたみたいだ。
これも彼女の一部。愛を交わす器官の一つ。キスの一つくらいはお茶の子さいさいだろう。じゃあもっと大人の口付けしてみようか。
おもむろに唇の合間から唾液まみれの舌を滑らせ、彼女の腔に挿し入れた。
「うゃあっ！？」
どうも彼女の尻は敏感なようで、素っ頓狂な声を上げたかと思えば万力みたいな締め付けが舌を潰そうとしてきた。
こちらも負けじと舌を動かし、彼女の布で象られた尻穴内部を舐める。味なんて変わるはずもなく、結局のところ布を舐めまわしてるだけなのだが、彼女の感じる快楽は違うらしい。
「ひああ……♥♥」
こちらの頭に手を添え、撫でる手つきでもっともっととせがんでくる。その狭い穴はもう舌を潰すのを諦め、ゆるゆると蹂躙されるがままだ。舌が少し動く毎に気持ちよさそうに腰を揺らして、彼女は甘い吐息を漏らしていた。
舌で襞の一つ一つを確かめるように這わせてみると、恥ずかしそうに少しだけ窄ませ、それからおずおずと尻を押し付けてくる。彼女の清らかな穴が舌への愛撫に応じる度に、舌が中に侵入しやすくなっていく。
これならたぶん、指も問題なく入る。さすがに舌だけでアナルでイカせるのには無理があるので、顔を離して一息つく。
「ふ……ん、もう……？♥」
「いや、ちょっと。そのまま……あ、そうだ」
いいこと思いついた。
机の上に転がってるスマートフォンを取り、ロックを解除してカメラアプリを起動する。
「お尻、自分で広げてみて」
「ん……ほら……♥」
彼女はスイッチが入ると普段よりもちょっとだけ喋るようになる。俺の求めに拒まず、むしろおねだりするかのように尻を突き出して見せつけてくる。
スカートは彼女の手でたくしあげられ、彼女の股ぐらにある二つの穴が寂しそうによだれを垂らす。布なのに瑞々しく張り出した肉感的な臀部は、その白さと相まって芸術的でもあり、ひどくいやらしい光景がスマートフォンの画面に映し出される。ぴぴ、と可愛らしい音が鳴って、この至福の光景がデータ化された。
父さん、俺……これまでの名も知らぬ恩人たちに、恩返しができるよ。胸が熱い。ただムラムラしてるだけです。
とはいえ、まだ準備は完璧じゃない。舌でアナルを舐めほぐしたけれど、この小さな穴が一物を受容するためにはもっと押し広げる必要がある。
彼女は多少痛くても大丈夫だろうが、せっかくお尻でするからにはお互いに気持ちよくなったほうがいい。そういうわけなので、今度は指で彼女のケツ穴を拡張する。
「えと、俺口洗ったほうがいいかな。嫌なら洗ってくるけど」
「……だいじょぶ♥」
なんとなくこっちがなにしたいのか察したようだ。なんであれこの真っ白い布は彼女の一部だから、どこにも汚い場所はないんだけど、やっぱり尻穴を舐め回されたあとって生物的に嫌悪されないかなと思った末の配慮だ。
それじゃ、お言葉に甘えて。彼女を正面から抱きしめ、降ろされたスカートの下に手を滑り込ませる。
「ん……♥」
そのまま登っていき、すぐに彼女の双丘に掌が当たる。これは何回触ってもやめられない。ぐいっと少し乱暴に鷲掴み、指の形に変形する柔肉と肌にしっとり吸い付く手触りの布質を楽しむ。
実際には何も重くないというのに、ずっしりとした感触が掌に伝わってくる。これは彼女の魔力の重さだ。幸せの重量だ。
鷲掴みを止め、手を掬う形にして下から尻を支えてみる。ぽよぽよと抵抗なく弾む尻肉はボールのようで、これまた楽しい。それに、興奮する。男性には女性の柔らかさで興奮するプログラムがデフォルトでインストールされています。
「ん、ちゅっ……は♥ ちゅ、ちゅぅ♥♥」
襲い来る欲求に彼女が我慢しきれなかったようで、前触れもなく顔を近づけて口唇を合わせてきた。焦らしているこっちにも責任があるので、彼女の唇に優しく答える。
決して乱暴ではないけれど、愛を吸い尽くすつもりはあることが窺える、激しいキスの攻勢。彼女はキスがお気に入りだそうだ。これほど互いの気持ちをぶつけられる行為を、魔物娘たちが嫌う道理などない。
もちろん彼女の尻を愛でる行為だって疎かにしない。表面を滑るように撫で回し、彼女を確かめた。この撫で方は気持ちいいと言いたそうに、腰を左右に揺らして誘ってくる。お望み通り、執拗に撫でてやる。
そうして時折息継ぎしながらキスを重ねつつ尻を撫で回していると、じわりと湿った感触が指先に。さっきも濡らしてたな。これは早いところ満足させてやらないといけない。
零れた彼女の粘液を掬い取り、後ろの穴にたっぷりとまぶす。待ち遠しそうにひくつく尻穴が十分に潤滑するのを確認すると、一気に人差し指と中指を縦に滑りこませる。
「んおっ♥ や、ぁ……♥♥」
下品な声でよがる彼女。なるほど、感度的には開発する必要はなさそうだ。相変わらず狭いため、広げる必要はあるけども。
さてこういうのはどうすればよかったかな、と頭の中で過去に読んだ知識を呼び出してみる。だけどさっぱり思い浮かばないので、感覚でいいや。優しくやれば間違いはしないだろう。
指二本でぎちぎちな穴を、ミキサーを想像しつつ掌を小さく回転させてみる。
「ひっ♥ ふ、んぃ……っ♥」
指が腸壁を撫ぜるだけで彼女は肩を震わせ、快楽に陶酔する。うん、間違ってはいない。彼女を気持よくさせる方向で穴を押し広げてみよう。
さっきやったみたいに、今度は二本の指で出入り口の穴の窄まった皺を撫で確かめてみる。彼女は尻穴を弄くられる快楽に慣れ始めているらしく、びっくりして穴を強く締めつけることはなかった。ただ、気持ちよくて締めつけるのはあるみたいだが。
指を奥まで突っ込んでみたり、中で指を折り曲げて引き抜いてみたりと、いろいろと出来ることを試していく。幸いなのは、どれもこれも彼女に気持ちよく思われていることだ。ケツ穴からもたらされる快楽に息を荒くし、俺の指になすがままにされている彼女は、とてつもなく淫らだ。
そろそろ一回イカせたいな。指二本でも大丈夫になったし、次は指三本行ってみよう。二本を引きぬいたあと、息を落ち着かせようとしている彼女に構うことなく、今度は薬指も一緒にして三本の指でつま先を重ねあわせ、削岩機のように尻穴に突き込んでやる。
「んぉっ♥♥ ほっ、ぉﾞおっ♥♥」
目論見通り、すんなりと指三本をケツ穴は飲み込んだ。ぐりぐりとかき混ぜてみる。
「んんぅ♥♥ お、ひぁぁ♥♥」
腰をビクつかせ、こっちにしなだれかかってくる。腰が抜けそうで、それ以上に気持ちよくて幸せだって目で微笑む彼女。
俺としても、彼女が気持ちよくなってくれるのは嬉しい。指をそのまま横で三本になるように動かし、膣の方に指の腹を向け、ごしゅごしゅと腸壁を擦りつつストロークする。
「おっ♥♥ おぉﾞぉﾞ♥♥ イひっ♥♥ はぁﾞっ、ひぃぃぃぃっ♥♥♥」
ほとんど立ってられない様子で、彼女が必死にこっちにしがみついてくる。腰がガクガクと痙攣し、ケツ穴の収縮が強くなる。身体に走り続けている悦びが彼女をどんどんとエクスタシーに追いやり始め、彼女はよだれを垂らすのも構わずによがり声を恥ずかしげもなく上げる。
いやらしい表情を見せる彼女。目尻が蕩けて下がり、だらしない笑みを浮かべて愉しんでいる。彼女が嬉しそうな表情をするのはこういう時ぐらいだし、性行為以外で表情を表すのが苦手なだけなんだ。俺は彼女の全てをわかってるわけじゃないけど、彼女の気持ち良いことはわかってるつもりだ。
ぶるぶると震える彼女の背中を空いている手で支えてやりながら、アナルへ突撃している右手の三本指でスパートをかける。単純な往復摩擦だけど、それを彼女は好む。
「うﾞうﾞうﾞ♥♥ イﾞいっ♥♥ イくっ♥♥ おﾞ、おﾞおﾞおﾞおﾞぉぉっ♥♥♥ むりむりむりぃっ♥♥♥ ふゃはっ、〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ♥♥♥」
絶頂の瞬間、再度万力のように肛門が引き締まり、腰が別の生き物かのようにびっくんびっくんと大きく反射的に動いた。よほど激しい絶頂だったのか、歯を食いしばっていやいやと髪を振り乱し、こちらにすがりつくのすらなんとかできる程度らしかった。
全身が波立っているように痙攣し、事実彼女は絶頂の波に飲まれている。尻だけが指にすがりつくように突き出されて、快楽をもたらすものを手放したくなさそうだった。
やがてそれらも終わると、まだ息も整えていない内に彼女はこちらを見上げ、涙目と挑発的な微笑みを向けてきた。ぐちゅり、と彼女の前の肉壷が彼女の指によって広げられ、フローリングにぽたぽたと本気汁の雨を降らす。
「……しよっか♥♥」
ああ、彼女のご飯はまだ終わっていなかった。
16/05/01 22:31更新 / 鍵山白煙