読切小説
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壊し愛
壊し愛

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* Warning♪ *
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作者(黒)は病気です。どうしようもありません。
パブリックエネミーです。
倫理が戦術核により蒸発しており、ぺんぺん草も生えない不毛の大地になっております。
登場人物のハイライトが次元の彼方にサヨナラバイバイしております。
それでもばちこいな方のみお進みください。

ヤンデレタグはよ……(ボソッ






壊し愛

私がマスターに買われたのは今から数年前の事だった。

その頃の私はまだ魔物娘ではなくてただのお人形で、身体は動かなくて、声も出せなければ目も見えなくて、感覚もなくて、ただぼんやりと意識のカケラみたいなものが私の持ち物の全てだった。

時々あたたかいふわふわとした心地よい感覚……今思えば幸福なのだろう。それを感じていた。

きっとマスターは私をとっても大事にしてくれたに違いない。

それからだんだんと私の持ち物が増えていった。

最初に耳が聞こえるようになった。

どうやら私の名前はロビンと言うらしい。

初めて聞いたマスターの声はやさしいテノールの声だった。マスターは毎日必ず私に『愛しているよロビン。』と甘く囁くように語りかけてくれる。

次に触られる感覚を感じる事ができるようになった。

初めて感じたマスターの手は少し冷たかった。でも触れられる度に幸せだった。マスターは毎日私の髪を梳かして、ドレスを替えてくれる。

それから匂いを感じる事ができるようになった。

初めて嗅いだマスターの匂いはとてもいい匂いだった。マスターは毎日私を抱きしめてくれる。

しばらくして目が見えるようになった。

初めて見たマスターはなんだかかわいそうな目をしていた。でもとっても愛おしい方。マスターと私は毎日テーブルを挟んでお食事をする。

それからしばらくしてついに動けるようになった。

初めは眼を動かしたり首を少し傾けるのがやっとだった。

時々、お人形用にしては少々大きくて脚の高い安楽椅子から落ちてしまう事もあった。その度に少しだけ不思議そうにしたマスターが安楽椅子に飾り直してくれた。

時が経てば経つほど、私の中でマスターがどんどん大きくなっていった。それに比例するようにどんどん身体が動くようになっていった。

指先が動くようになった。

膝から下をぶらぶらできるようになった。

腕を動かせるようになった。

立てるようになった。

数歩だけど歩けるようになった。

声を出せるようになった。

私は少しづつ自由になっていった。



そして……



あれはある綺麗な満月の夜だった。私はついに……マスターと愛し合える身体を手に入れた。魔物娘リビングドールになったのだ。

小さかった私の身体は7歳くらいの少女と同じくらいの大きさになっていて、膝や肘なぞに球体関節はあるけど、柔らかくてあたたかい血の通った肌。ひどく重くなった胸に手を当てればトクントクン……と小さく鼓動を打っていて、お腹の下が甘い熱を持っていた。それはだんだんとカラダを蝕むように上がって来て、毒のように全身に広がっていった。

私はその熱にうなされるように少々窮屈になった安楽椅子から降りた。マスターが何処にいるのか不思議と手に取るように分かった。

マスターのいる部屋の手前。テーブルのすぐ近くにあった大きな姿見には私が映っていた。私はその時初めて私自身の姿を見た。薄いブルーのシフォンのドレス。同じ色の髪飾り。赤い靴に白い靴下。白い肌に薄桃色の頬。波打つような長い銀色の髪。オレンジ色の瞳。……それが私だった。まるでコマドリのよう。だからマスターは私の事をロビン(コマドリ)と名づけてそう呼ぶのだろう。

ひとしきり自分の姿を見て私は少し安心した。他の女の人を見た事はないけれど、鏡の中の少女はかわいらしくて、そんじょそこらの女の子では太刀打ち出来ないと……その時私は素直にそう思った。

それでもやっぱり少し怖かったのを覚えてる。

乙女心は複雑なの。

それから私は音を立て無いように気をつけながらマスターの居る寝室に入った。

ベッドの上でマスターはすぅすぅと息を立ててぐっすりと眠っていた。部屋の中はマスターの匂いでいっぱいで、匂いを嗅ぐ度に頭の中を蕩けさせる用で、胸の音がうるさくなって、カラダの熱がうねるのがわかった。

しゅるしゅる……と衣ずれの音を立てながら靴を脱いで、ドレスを脱いで、ドロワーズを脱いで、ヘッドドレスを投げ捨てて……殆ど裸に。

私は本能とでも言うのだろうか?魔物娘としての欲望に従った。

そして……私はベッドに潜り込んでマスターを襲った。

最初は驚いていたけれど、夢だと思ったのか、マスターは私をやさしく犯してくれた。初めては少し痛かったけど、テノールの甘い囁きが耳をくすぐる度、マスターの手が私に触れる度、マスターが私のお腹に入ってくる度に、私の心は満たされて、マスターでいっぱいになった。

疲れ果てたマスターと私は抱きしめ合いながら眠りについた。

その次の朝、マスターは腕の中で眠る裸んぼの私を見てびっくりしていた。

私は魔物娘になった事と、昨日の晩の事を話した。

『……マスターは私の事……恐ろしいと思いますか??』

『……そんな事ない。とても嬉しいよ……ロビン。』

マスターはうれしそうに笑ってくれた。私も嬉しくて幸せで……マスターと一緒に笑った。

今思えば、この時に気付いてあげられたら良かった。でも私は笑顔で笑うマスターの瞳が何も写っていない事に気が付く事が出来なかった。





それから、マスターと私の新しい日々が始まった。

朝、マスターと一緒に起きる。一緒に身支度をして、終わったらマスターがお仕事の書類やらスケジュールを確認している間に朝ごはんを作ってお紅茶を入れる。

マスターはしっかりしたお方。大切に着ている季毎のスーツに、寒い日にはコートや手袋なぞを付け手入れの行き届いた靴に、鞄。休日も上着とタイを欠かさない。

朝ごはんとお紅茶すませたら、マスターのお見送り。抱っこしてペーゼ(キス)をねだる。決まってマスターは少し照れるとほっぺに唇を落としてくれる。

それから、マスターに買って頂いた白いエプロンと頭巾を着てお掃除とお洗濯。洗濯物を頑張って干して、その間はご本を読む。私が魔物娘になるまでは休日にしかお洗濯やお掃除が出来なかったようでマスターは喜んでくれる。

洗濯物が乾いたらアイロン。それから少しお昼寝。起きたら遅めのアフタヌーンティー。それからお夕飯の支度。

夕方。マスターは6時過ぎた頃に毎日ほとんど同じ時間に帰って来てくれる。うれしい。

お夕飯を食べて片付けた後、お紅茶を淹れてくつろぐ。それからマスターがお風呂に入る。私はマスターの後に。お風呂から上がるとマスターがメンテナンスしてくれる。低めのドライヤーで髪を乾かして、オイルを染み込ませた櫛で丁寧に梳かしてくれる。凄く気持ち良くて、うれしくて幸せで。

そうしてマスターに甘えていると、どちらからともなく唇を重ねて愛を確かめ合って。それから2人は微笑むように眠るの。

マスターと私の生活は、そんななんの変哲も変わり映えもない穏やかな日々。隣で寝ているマスターのお顔を見ると、ただそれだけで幸せで幸せで……

でも時々、不安……ちがう。たぶんこれは心配なのだろうか?心がチクチクする。

そんな予感はなぜかだか必ず当たってしまう。

いつもと同じ日だった。いつものようにマスターと愛し合って、マスターの腕の中で寝ているとマスターが苦しそうに声を上げた。顔は歪んでいて、額には汗をびっしょりかいていた。

『マスター!……マスター!』

私が声をかけるとマスターは少し辛そうな顔で……

『ごめんねロビン。……大丈夫だよ。』

と、そう答えるだけだった。

その時を堺にマスターは度々悪夢にうなされるようになった。

そうして決まって悪夢を見たマスターは子供のように怯えきって私に縋るように抱き着く。

『よしよし……もう怖くないです。ここは悪い夢の中。朝がくれば大丈夫……大丈夫……。ドゥルーシス・モールス・ヴェニェト……』

子供のように泣いているマスターに夢見の魔法を囁くようにかけて、それから安らかな寝顔を確認してから頭を抱えるようにして抱いて眠る。

夢見の魔法は魔法を掛ける相手……マスターが1番安心できる私の擬似心臓の音を媒体にしているから、こうした方が効果が高い。

私もうれしい。

でも事態は少しづつ深刻になっていった。

初めは1月に1度くらい。それが3週間に1度くらい……1週間に1度……ついには3日に1度くらいの頻度で悪夢にうなされるようになった。

心配で心配で……

でもマスターは大丈夫だと言って空っぽの笑顔で笑うの。

そしてある日の夜……私はとうとうマスターの夢を覗いてしまった。

夢の中、マスターは笑っている。瞳の奥に影は無くて、隣に知らない女の人と小さな子供がいて。緑がやさしいひだまり中でとてもとても幸せそう。

マスターの愛する女の人と子供はマスターの家族だったのだろう。でも女の人は髪の色と目の色は違うけど、どことなく私に似ていた……。

すると突然、女の人と小さな子供は霧のように消えていなくなると、マスターの胸に暗くて大きな穴が空いた。マスターは胸を抱えて泣き崩れてしまった。

何も無い真っ暗な穴の中からマスターの記憶が浮かんでは消え、溢れて落ちていった。

夢の中と現実の両方で叫び声を上げると、そこでマスターの夢は醒めてしまった。私は苦しそうにもがくマスターの手を取った。

『マスター……!マスター……大丈夫ですか??』

『ぁぁああああああ……』

夢で見たマスターの記憶……

マスターは愛する自身の妻に騙されて裏切られていた。他の男の子供を自分の子供として育てていた。

その子供が交通事故にあって輸血が必要になった時に、愛する子供と自分が血が繋がっていない事が分かったようだ。

築いてきた幸せも、愛も何もかもニセモノ。

怒って、泣いて、黙って、また怒って。

女とその子供が去っていくのに時間は要らなかった。

マスターは身も心もボロボロになって、大切なものを全て失って、絶望して全てが信じられ無くなって……

マスターが私をドールショップで見つけたのはそんな時だったみたいだ。

何日も店の前を通っては人形を見つめて、悩んで、悩んで、そしてマスターは私を買ってくれた。

きっと、マスターは心の底から全身全霊でその女を愛していたのだろう。騙されて、裏切られて、捨てられて、胸に穴が空く思いをしても愛情を捨て切れなかったのだろう。

だからマスターはマスターを裏切った女にどことなく似た私をロビンと名付けて、その女の代わりに私を愛した。

人形だから絶対に裏切らない。騙される事は無い。遠くにいかない。もう悲しい思いはしない。

でも私が魔物娘になってしまった事でそれは破綻してしまった。

私が自由に動けるようになった事、おしゃべり出来るようになった事、愛し愛される関係になった事をマスターは心から喜んでくれたに違いない。

でも、また裏切られて捨てられるのではないか?と心の奥底で拭いきれない考えが真綿のように心をジリジリと締め付けて。それは悪夢となって閉じかけていた心の傷をゆっくりとこじ開けていったのだろう。

『マスター……大丈夫。大丈夫。怖くありませんよ?ロビンはここにいます。マスターのロビンはお側にいます。どこにも行きません。』

怯えるマスターを抱きしめながら背中と頭をなでなで。

私は今、凄く馬鹿な事をしようとしている。

でもコレでマスターの不安が無くなるのなら、それは本当に良い事で、とてもとても幸せな事だと思う。



めちめち……ぱきゃっ………かちゃ……



ぎっ……ごきゃっ………ぼとっ……



めりめり………がしゃっ……どさっ……




マスターが壊れているなら、私も一緒に壊れよう。

だって私はマスターの人形だから。

『え……あっ……な、んで……どうして……』

『マスター……これで私はもうどこにも"行けません" 。ずっと、ずぅーっとマスターのお側にいられますね……。』

私は膝から下の両足と左手の肘から下の"パーツ"を落とした。

マスターは目を見開いてどうしてと驚いている。でも、口元がほんの少しほころでいた。

きっと私が傷ついて悲しくて辛い反面、どこにも行かない、裏切らない、ずっと側にいると理解して心の底から安心したのだろう。

マスターは愛する側の人だ。その愛は尽きる事はないのでしょう。それこそ無償の愛を無尽蔵に愛する人にそそげてしまう。

純粋で一途で恥ずかしくて……でも、それも今は酷く壊れてしまっている。

マスターの歪んだ、壊れてしまった愛情を全部ぜーんぶ受け止めてあげられるのは私だけ。

私は人形だから……誰かに愛される為に作られた人形だから……マスターに愛される為に存在しているロビンだから。きっと世界の全てがマスターを憎んでも私だけはマスターと一緒にいる。

だってマスターを愛しているのだから。

ふと、夢で見た女の顔が頭に浮かんだ。

勝った……驚くほど自然にそう思った。

私に似ている女。

マスターに愛された女。

マスターを騙した女。

マスターを裏切った女。

マスターを捨てた女。

マスターに消えない傷を与えた女。

私は嫌な女なのかも知れない。その女に嫉妬している。

うらやましい。

だからこそわからない。全くもって完全に理解ができない。

あんなに、それこそ壊れるほど愛されていたのにマスターを捨てられる女の気が知れない。

でももうダメ。もう遅い。

あなたが捨てたあなたが愛すべき、愛されるべき人はもう私だけのマスターなのだから。

だから早くマスターの心から……記憶から出ていけ。

『マスター……』

私は残った右手をマスターの首の後ろに回して、ペーゼをねだる。

くちゅっ……くちゅ……ちゃぷっ……

んぁ……ん………

右手を残したのはマスターを抱きしめたかったり、なでなでしたかったから。

あぁ……わかる……マスターが安心してくれている。それにすっごく興奮してくれている。

でもやさしいマスターは後1歩を踏み出せない。だから魅力の魔法を瞳に宿してマスターの瞳に思い切り叩きつけた。

『ん……やっ……』

マスターは私をベッドに押し倒すと息を荒げている。そのお顔は欲望と罪悪感と安寧とで彩られている。

マスターが私の秘所に当たる。いつもより硬くて大きくて。めちゃくちゃにされると壊れてしまいそう。

抵抗は出来ない。そもそもする気も無い。

あぁ……まるでモノみたいに……

ふふふ……私は人形……

私はマスターのモノ(所有物)……

さあ、壊して……

『あっ……か……はっ……!!??』

マスターが私を貫いた。いつものおやさしいセックスじゃない。純粋に性欲と快楽と所有欲を満たす為だけの性処理のようなセックス。

ごちゅん!

どちゅっ、どちゅ、どちゅ、どちゅ……

普通の女の子なら耐えられないだろう。トラウマになるかも知れない。

でも私のカラダはこれ以上無く感じてしまっている。

『あ"っ!やっ!……ん"っ、んっ、ま、ますたぁっ……むぐっ!?……れる……ん、ん、ん、ん、』

マスターが無理やり唇を奪ってくれた。じゅるじゅると舌を絡ませ合う音が頭に響く。酸欠と快楽とで頭がぽーっとする。

じゅぱっ、じゅぱっ、ぬ"ぱっぬ"ぱっ!ぬ"ぱっぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽ……

だんだんとマスターの腰が早くなってきた。あぁ、マスターのが膨らんできて、びくんびくんってしてる。

『んっんっ……んんんんんんんんん……』

ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ……

出るんだ。出されちゃうんだ。抵抗出来ない欠損お人形に出しちゃうんだ。出して!出して!はやくはやくはやくはやく……

ビクンッッッ!!!!

がしっ……みち"っ……

最後のひと突きの直前、腰を掴んでたマスターの両手が離れて、私の頭の後ろとお尻の後ろに手が回って倒れ込むように密着した。

ごりじゅぷんんんんんっっ!!!

『こ"っ……!??』

どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく……

『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!』

こ……これしゅきっ………

その瞬間、私の喉から声にならない悲鳴が出た。視界が真っ白になってお星さまがバチバチと弾ける。女の子な深いところを無理やりにこじ開けてビチビチとマスターの命が注がれている。胎の中で爆発するように暴れ回るマスターの分身から出されるそれは、とても熱くてカラダの内側から焼き溶かされてしまいそう。

愛している

所有者は僕だ

誰にも渡さない

絶対に離れない

そんなマスターの想いが伝わって来る。私は残った右手でマスターにしがみついて、壊れたねじまき人形のようにただカラダを時折り震わせるだけだった。

それからマスターは、まだ絶頂から戻って言う事をきかない私のカラダを貪り続けた。






あれからどれくらいの時が経ったのだろう?

今思い出すと今迄の事が懐かしく思う。

今の私とマスターはとてもとてもしあわせだ。

朝、マスターと一緒に起きる。硬くなったマスターを口かカラダで慰めて、それが終わったらマスターは身支度をして、私に綺麗なドレスを着せてくれる。マスターがお仕事の書類やらスケジュールを確認して、終われば朝ごはんを一緒にたべる。マスターはあーんしてくれる。しあわせ……

そのあとマスターは抱っこしてペーゼをしてくれる。私を安楽椅子に座らせたら暫しのお別れ。

それから、ずっとマスターが帰って来るまで待ってるの。お人形は愛するマスターの夢を見る。本当は左手も両足も魔力で一瞬で復元出来るけど、マスターがいないと何もできないお人形も素敵でしょ?

夕方。マスターが帰って来る。うれしい。

マスターは直ぐに私を抱き上げるとぎゅっと抱きしめてくれる。私も右手をマスターの首に絡ませて、それから肘までしか無い左手とふとももしか無い両足を精一杯くっつけてしがみつくようにぎゅっとする。それからどちらからとも無く唇を重ねて舌を絡ませ合う。

私の舌には快楽のルーンが刻まれている。それは私の頭をあっという間に蕩けさせる。舌だけじゃない。おへその下にもマスターが刻んでくれた。お人形らしく歯車の意匠でマスターにはねじまきの意匠が同じ場所に刻まれている。

明日は休日だから今夜は朝までかかるかも知れない。ふふふ……

ペーゼが終わったら、椅子に座ってマスターのを口に入れる。私をおかしくさせるにおいがする。昨日の夜伽のにおいがする。すき……すき……丹念に舌を這わせて喉の奥まで飲み込んで。マスターの味が奥まで広がると頭がパチパチしてお腹の下がきゅんとしてお漏らししたみたいになってしまう。

どくん……どくんどくんどくん……

マスターのが喉の奥に。しあわせでカラダが震えてしまう。

残さずに飲み込んで、マスターをきれいきれい。上手にできると頭を撫でて褒めてくれる。うれしい……

終わったらドレスを脱がせてくれる。裸になってマスターと一緒にお風呂できれいきれいするの。

シャンプーとコンディショナーで丁寧に洗った後、カラダを洗う。エアマットに寝転がって、マスターに私の恥ずかしいところもしっかり見せるの。虜の果実の成分が入ったボディソープであわあわすべすべ。しっかり洗ってくれる。

あっ……ん……

私の恥ずかしいところにマスターの手が触れる。開いたり閉じたり。お豆さんをコリコリシコシコ。それからマスターのお口が近いてきて、恥ずかしいところを舐めてくれる。舌がべろべろじゅるじゅる。耐え難い快楽が押し寄せてくる。何度も何度もビクンビクンってカラダが跳ねてしまう。頭の中はトロトロですぐにマスターのが欲しくなってしまう。

でもマスターはお風呂では挿れてくれない。

あわあわを流すと湯船に浸かる。マスターに抱き抱えられたまま、お風呂の中でマスターとぎゅっとして舌を絡ませながら。今日のお湯は紫色だ。アポピスさんの媚毒の成分が入っている入浴剤。頭の中はもうピンク色で、えっちな事しか考えられない。でもマスターも我慢しているから私も我慢する。

ようやくお風呂から上がってカラダを拭くけど、えっちなお汁がお股から溢れて止まらない。

そうしてようやく寝室へ。マスターは最近、ここでしか私を犯してくれない。あま〜いにおいが充満している。ベッドと枕と掛け布団にはえっちなにおいがしみついている。

壁には私の写真が隙間無く貼られていて少し恥ずかしい。でも私を大切にしてくれている愛の証。

ベッドに座って、マスターにお口でおねだりをする。

それから待ちに待った時が来る。

私はもうドロドロだ。マスターもかちんこちん。

マスターが入って来る。

ごちゅんっ……てすごい音がする。挿れられただけで私のカラダは喜んでしまって気をやってしまいそうになる。

挿れられると、先ず頭がチカチカパチパチする。それから遅れてカラダがビクンビクンって壊れたように跳ねる。マスターは力尽くで私を抑え込んでぬぽぬぽと輸送を繰り返す。

私の口からはケダモノのような聞くに絶えない音が出てしまう。

マスターは私の中に出す時、必ず頭とお尻の後ろに手を回してぎゅっとしてくれる。こうされてしまうと逃げられ無い無防備な状態で確実にキモチヨクされてしまう。

2人合わせてカラダを密着させてビクンビクンと震える。頭はチカチカパチパチで何も考えられなくなる。

そうして快楽が少し落ち着くとマスターはスマホと言う光板を取り出してイヤホンと言うそこから音の出る小さなボタンみたいなものを私の耳に入れる。

今日もアレをするつもりだ。

アレをすると私はすぐにダメになってしまう。おかしくなってこわれてしまう。

マスターが光板を操作するとイヤホンからマスターの声が聞こえてくる……

"

……………

愛してるよロビン……

ロビンはお人形だから所有者は当然僕だ僕だけだよ僕だけがロビンを所有して良いんだロビンをしあわせにしてあげられるのは僕だけ僕の為に壊れてくれてありがとう大好きだよ愛してるよロビン僕だけがロビンを捨てないで愛してあげられるんだこわれるのきもちいいねいびつなロビンはいびつな僕にぴったりなんだきょうもたくさんこわれてしまおうね僕に所有されて使われるのがしあわせで仕方ないのだよねロビンはぜんぶぜんぶ僕のものだ僕だけのものだロビンにとってもそれがしあわせだよねロビンを愛せるのは僕だけだロビンとこうして良いのは僕だけだロビンが僕だけのためにいびつにゆがんでこわれて僕がいないとなにもできないお人形になってくれてほんとうにうれしいよぜったいにぜったいににがさない僕が死んでもロビンは僕の所有物だよカラダも口もきれいな瞳もゆいつのこった右手もあまえんぼうなお胎もかわいい胸も髪の毛いっぽんだって僕のものだあいしてるあいしてるアイしてるあいしTeるあいしてルあいしてるあいシてるあいしてるアいしてるあいしてるあIしてるAいしてるあいしテルあいしてるあいしてるAIしてるあいしてRuあいシてルあいしてるあいSHi………………

"

アハ……アハハハハハハ……

……ワタシはマスターのショユウブツ……ロビンにんぎょう……

マスターはコレをするとサイゲンなくワタシをモトめてくれる

ワタシもサイゲンがナクなる……

アタマにマスターのコエがマスターの愛ガ響く……

すっごくキモチヨクなるの……

カラダの力が抜けテ……ふわふわ……

キモチイイしかなくなる……

ドコ魔でモ堕ちてイケる……

ワタシとマスターがどんどんトリカエしのツかないスガタにカワっテいクのがシアワセでシかたがナい……

ァア……ぱんぱん……激しイ……

ぬぱぬぱキモチイイ……

ワタシもうずっとイッてる……

ぐしゃぐしゃでドロどろ……

アタマぽわポワ……お星サマパチパチ……

マスターがおおきくなった

かたい……ぬぽぬぽはやくなった……

あ"っ……お"ぉ"っお"っぉ"っぉ"っぉ"っお"お"お"お"お"お"ぃくっ!まだイ"ぐっ!イグイ"グイクイク………

ーーーーーー!!!!!!

びゅるっ……!!びゅどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく

えへへ……しろいのたーくさん……

しあわせぇ……

ひゃはっ??やっ……あっ……あ'っ……また……あへっ……

………………………………………………

………………………………

………………

…………

……

ぐっすりと眠るマスターのお顔が目の前に。

安心しきっていて幸せそうで。

起きたらどうしようか。休日だから、久しぶりに車椅子に乗って近くの公園に行くのかな?

……。

本当ならもっともっと普通の幸せを手に入れるべきかも知れない。

でもそれはダメ。

壊れたマスターには壊れた私がお似合いなの。

だからマスターは私を壊して、私はマスターの壊れた心に漬け込んで……ふたりで壊し愛ながら堕ちて沈んで……。

ふたりはいつまでも末永く愛し合って……

しあわせに……



ふふふふふ………


end

22/11/14 11:52更新 / francois

■作者メッセージ
ヒャッハァア!!俺は書きたいモノを書いてやったぜーーっ!!
……お久しぶりです。黒作者です。
最近になって少し忙しくなりました。
連載もありますが、なんか筆が乗らずにこんなものを……
ともあれ、お読みいただきありがとうございます。
ま、幸せならイイヨネッ!(キラッ☆

また書きますのでよろしくお願いします。
ではまたー

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