幕間〜鯉とまな板〜
※輪姦陵辱などハードな描写が出て来るので苦手な方は覚悟して読むことを推奨します。
ギネスブックという有名な世界記録を集めた本をご存知だろうか？
古今東西の世界一を集めた物だが、その中には「こんな記録を作ってどうするんだ」という物も存在する。
以前興味があってそのデータの流し読みをしていたら本当にくだらない記録を見つけたのを覚えている。
一日の射精回数の最大記録、２３回。
今思い返せばこの世界のインキュバスなら楽々超えられるような回数だよなぁなどと思ったり。
……え？人の身でやってみろって？無理無理。俺はそんな超人ではないし、そこまで溜まっているわけでもないから。
……本当に出ないからな！？絶対だぞ！？
〜ミシディア近郊 森の中〜
セント・ジオビア教会への突入作戦のため、俺達はミシディア近郊の森の中へと飛び、そこに潜伏していた。
人避けの結界を貼り、魔力拡散の術式を巡らせばあっというまに誰にも見つからないキャンプの完成だ。
キャンプと言っても教会突入後はさっさとポータルによる転送で帰るので寝具も何も必要無い……筈なのだが、なぜかテントまで建っている。しかも割と大きめ。
ミストはというと、真っ先にテントを建ててその中に入って荷物を置いてきたようだ。
出てきた時には私服姿になっていた。
……そう言えばあいつがギルドに戻ってきてから鎧姿を一回も見かけていないな。
今更隠すようなものじゃ無い気がするのだが……。
冒険者をしていると野宿にも慣れるのか各々がテキパキと野営の準備を進め、着いて１５分も経たないうちに立派なベースキャンプが出来上がっていた。
しかし……なぜか俺とメイ以外のメンツが妙に鬼気迫る勢いで構築作業を行っていたんだよな。何故だ？
「あぁ、夕飯はどうする？激しい戦闘になるなら軽く済ませたほうがいいか？」
「いや、きっちりといただこう。腹が減っては戦争は出来ぬと言うしな。」
そう言うとミストは焚き火に鉄鍋を乗せて持参した野菜や干し肉を牛乳で煮込み始めた。
荒っぽいけどきっちり料理になっている辺り手馴れている。
……夕食はお前だとか言われなかったのでほっとしている俺がいたりして。
「おぉ、うまいなコレ。夏の熱い時期にシチューとは思ったが……存外にいけるもんだな。」
「おいし〜♪」
俺とメイが笑いながらミスト制作のシチューを食べている中、他の奴らはなぜか黙々と食べている。
別に黙りこむ必要は無いはずである。音や光は結界で完全に遮断してある（エルファ談）ので警戒の必要はないし、別にがっつくほど腹は減っていない筈だ。
「……なぁ、こいつら一体どうしたんだ？」
「ん〜……？」
やはりメイに聞いてもわからないか。
彼女は笑っているのかぼーっとしているのかわからないような表情で手元のシチューをすすっている。
「ま、いいか。皆緊張しているんだろう。」
『緊張していないのはマスターとメイ様だけですか。大物と取ればいいか抜けていると取ればいいかをお教え願えないでしょうか。』
「うるせぇ。んなもん自分で判断しろ。」
茶々を入れてくるAIを黙らせながら静かな夕食の一時は過ぎていく……。
「はぁ〜……食った食った。ごちそうさんでしたっと。」
金属製の食器を軽く紙で拭いてバックパックに戻し、夜中の作戦開始時刻まで軽く仮眠を取ろうとしたその時だ。
妙に体が熱い。
最初は夏なのに熱いものを食べたから体温が上がっているのか……とおもいきや、全く別種の熱さであることに思い当たった。
以前飲んだミーテリアの蜜と同じような火照り方だ。間違いない。
一 服 盛 ら れ た
「あ〜〜る〜〜〜？んふふふ〜〜……♪」
足に抱きついて擦り寄ってくるニータ。
反対側の足にはいつの間にかメイまでしがみついている。……こらそこ、足に股間を擦りつけるんじゃありません！はしたない！
気がつけば息を荒げ、顔を上気させたメンバー全員に包囲されていた。無論逃げ場など無い。
ここは結界の中なので外から中はもちろんのこと、中から外へも結界を解除しない限りは出ていく事ができない。
しかも逃げればあとが怖い。お預けを食らって濃縮された分が跳ね返ってくるのは自分なのだ。
物理的にも、精神的にも逃げ場無し。
『まな板の上の鯉ですね。覚悟を決めたほうがよろしいかと。』
「いやまぁ確かに各自一回づつは相手にするって約束はしたけどさ。」
「へぇ、今更逃げること考えるんだ。そんなに甲斐性無かったっけ？アルってさ。」
焦る俺にチャルニが左腕に抱きついて追い打ちをかけてくる。
目も顔も笑っているのに何この怖さ。まんま肉食獣だよ。
「いや、俺人間だし。一辺にそんな大人数は相手できな……」
「心配は無用だ。」
さらに追い詰めるべくミストが逆の腕に抱きついて耳元で囁いてくる。
もはや立っていることもままならず、柔らかに押し倒される形になってしまった。
「先程のシチュー、魔界産の野菜にホルスタウロスのミルクを使い、隠し味に虜の果実も使った。今のお前は擬似的にだがインキュバス並の精力が付いている筈だ。」
こいつらも同じ物を食べていた……と言うことは今俺が感じている火照りをこいつらも感じているという事で……
「あ、安心しろアルテア。お前はまだ私に勝っていないから中に入れることはさせられないが……それ以外ならば何処を使っても構わん。」
「いや、それを聞かされてどう安心しろと！？」
フィーはというと既にジーンズの中でギンギンに立ちきっているモノの近くまで顔を寄せてウットリしている。
「兄様は往生際が悪いのじゃ。これだけ美女美少女に囲まれて何が不満だと言うのじゃ？これだけ据え膳が添えられていて食らいつかない手はないじゃろう。」
エルファが腹の上に乗って俺へと覆いかぶさり、俺の唇を指でなぞってくる。
その笑みは外見と不釣合いな程に妖艶だ。
かくして、俺は名実共に彼女達にとってのご馳走になった訳だ。
『行為中のICEの監視と修復はお任せ下さい。ついでにこの行為の録画もしておきましょう。自立戦闘ビット『フェアリー』展開。映像リンク接続完了。録画開始します。』
「ちょ、てめぇ！ICE見ていてくれるのはいいが録画すんじゃんむぅ！？」
言い終わる前にエルファに口を塞がれてしまった。
小さな舌が俺の口の中を這い回り、俺の舌を絡めとってくる。
「んちゅ……兄様も……舌を動かすのじゃ……♪」
「っく……こうなりゃヤケだ……！」
吸い付いてくるエルファの唇の中へ舌を割りこませつつ、左右の手でチャルニとミストの股間をまさぐる。二人とも既にかなり興奮していたらしく、既に大量の愛液が股間を濡らしていた。
「んっ……アルの……アルの指ぃ……♪」
「ふ……んぁ！そこ、強いぞ……。もうちょっと弱く……♪」
左右の手と口を同時に動かしていると、腰を浮かされてズボンを脱がされる。
左右の膝に熱く濡れた感触がこすりつけられると同時に股間がぬめる物に飲み込まれる感触。
「ふぁ……んっ！あたし……アルの足でオナニーしちゃってる……きもちいいよぉ……」
「あに、あにぃ……！みてぇ……めーのおっぱいみてぇ……！♪」
視界の端に自分の胸を弄りながら俺の足に股間を擦りつけるニータとメイが見える。
しかし、フィーの姿がどこにも見えない……というより一箇所しか無いだろう。
「んぐ……はむ、ちゅうう……ぷは……ど、どうだ、アルテア。少しは上手くできているか？」
見えない位置からフィーの声が飛んで来る。おそらく彼女は慣れないながらもフェラをしているのだろう。
強すぎたが故に男性との接触経験が無く、決して床上手と言えない彼女が懸命になって奉仕してくれている。
それだけで鼻血が出そうなほど昂った。
「ほらぁ、手がお留守になってる。もっと弄ってよ〜……」
快感で動きが鈍っていたのか、チャルニが批難の声を上げる。
意識を裂くべき部分は股間だけでは無いのだ。
快感に気を取られず、動かすべき場所は動かす。
単調にならないように強弱をつける。
舌も、手も動かす。まるでジャグリングをさらに口でも行っているような感覚だ。彼女達の体の違いを楽しむ余裕なんぞ存在しない。恐らく、手が攣ってもそれは続けなければならないだろう。
「ヒクヒクひている……れそうなのぁ？」
下半身には意識が行っていなかったが、いつのまにか快感が積み重なっていたらしい。
気がつけば限界ギリギリだった。
「わり……も、出る……っ！」
俺のその言葉を聞いてフィーが奥深くまでモノをくわえ込む。
全体を包み込む彼女の柔らかい口内によって、喉の奥へと大量の白濁を放ってしまった。
普段とはまるで違う、放尿をするかのような激しい射精。快感で脳が焼き切れてしまいそうだ。
「は……が……っ！とめ……くるし……！」
「んぶっ！じゅる、じゅぅぅぅぅううう！」
開いた精管から直接吸いだすようなバキュームフェラ。
体の底から魂が根こそぎ吸い取られるような虚脱感が俺を襲う。
しかし体は意思に反して次の射精へと向けて精子をものすごい勢いで生産していく。
一度出したにも関わらず硬さを失わないそれに、俺は半分恐怖を覚え、彼女達は熱い吐息を漏らした。
「はぁ……はぁ……これだけ出したというのに……まだ硬いままだな。」
フィーがモノにこびりついた精液を舐めとっているのか、面積のある柔らかい物がペニスの表面を這っているのがわかる。
その感触でさらにモノがいきり立つ。
「さて、次は私が貰おうか。」
「ちょ、アタシだって割と我慢の限界なんだけど！？」
チャルニとミストが俺の手を離れてモノに殺到する。
すると今度は空いた腕にすかさずメイとニータが飛びつき、火照った体をこすりつけ始めた。
かたやフニフニ、片やむにゅむにゅのWの刺激だ。興奮と感触で頭がどうにかなりそうだ。
「自分でするだけじゃたりないよぅ……ね、アルぅ、さわってよぉ……」
「あにぃ、めーのもいじってぇ……おまたむずむずするぅ……」
お望み通りに膣口の中へ指を滑り込ませ、同時に手の腹でクリトリスも刺激すr
「も、キスだけじゃ足りんのじゃぁ……わしのも慰めてほしいのじゃ……」
エ ル フ ァ が 顔 に ま た が っ て き た
所謂顔面騎乗。ミルクのような甘ったるい香りが顔に押し付けられ、思考を溶かしていく。
彼女が腰を動かす度にクリトリスがこすれて彼女が甘い声を上げる。
「なら私はこちらだな。存分に可愛がってやろう。」
腹の上に２つの膨らみが押し付けられる感触、間を置かずして乳首にヌメる何かが押し付けられた。
声からしてフィーだし、おそらく何をしているのかもわかる。
乳首、なめられています。俺男なのに。
いや、そういう技術があることは知っているんだけどね。
そして、彼女達の攻めがそこで終わるわけもない。
モノが柔らかく、大質量の何かに包まれる感覚。これはもしや……
エルファがわずかに腰を上げた瞬間に股間の方を覗き見る。
そこにはAGHARTA（楽園）が広がっていた。
ミストとチャルニによるWパイズリ。
二人の巨乳が織りなす海より深き谷間に挟まれる肉茎……って言っていて恥ずかしくなってきたぞ。
普段ロリコンロリコン言われているが、今こそ白状しよう。
大きなおっぱいも大好きです！底抜けにどこまでも包み込まれる母性の塊が大好きです！
そんなおっぱい×４がグニグニと形を変えて俺のモノをこすって
「口がお留守なのじゃ！」
「おぐぅ！？」
Wパイズリに翻弄されていると今度は手と口の動きが緩慢になっていた。
さらにじわじわとフィーの乳首舐めが効いてきて何も考えられなくなってくる。
地獄と天国を同時に味わうような混沌に頭がおかしくなりそ……ってこれ言うの何回目だ？
「なかなか……難しいね。」
「そうだな……アルテア、そっちからも動いてみてくれ。うまく動かせない。」
無茶なことを言う……とは思うが、体が無意識に反応して彼女達の胸の隙間にモノを突き入れるように腰が動いてしまう。
グチュグチュと無数に卑猥な音が鳴り響く中、またも絶頂の時が迫ってくる。
腰が意思に反してガクガクと震え、全身が強張り、頭の中が真っ白になっていく。
しかも今度はエルファによって完全に口を塞がれているため、声を出すことで快感を逃がすことができない。
「っ……！〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！」
声にならない叫びがエルファの秘裂全体を振動で攻め、強張る指先がニータとメイの中を不意の刺激でかき回し、ペニスから吹き出る大量の精液がミストとチャルニを白く染め上げる。
「うわわっ！前よりおおい……すごぉい……♪」
「ははは……随分と沢山出したものだな。」
辺りには既に青臭い匂いが立ち込め始めている。というか屋外でこの匂い、しかも２発だけでなのだからその量の多さがうかがい知れるというものだ。我ながら魔界産の食物のパワーには呆れ返るしか無い。少子化が懸念される国、この野菜とかを摂っていれば将来安泰だ。相手がいない奴が強姦事件を起こさないとも限らないけど。
「え〜と……これで2回か。一人1回としてあと4回か？」
「お前は何を言っているのだ？」
ミストの言葉に俺が凍りつく。
もしかして……
「一人一回というのは『一人一人が満足する形に終わらせる』という意味での一回だ。あとは、わかるな？」
それと同時にまだ萎えないモノの上にチャルニが腰を落としてきた。
ペニス全体を熱いぬめりを湛えた襞が包みこむ。
その感触を味わう暇も無く腰を振りたくってきた。
「アルだけ、満足してたら寂しいじゃない。アタシらも満足させなよ♪」
確かに自分だけというのは申し訳ないのはわかる。
だが……だが……！
「教えてくれ。俺はあと何回果てればいい。」
『……………………』
「ラプラスは……何も答えちゃくれない……！」
肉欲の狂宴は作戦開始時刻の30分ほど前まで続いたらしい。
なぜ伝聞系かって？
「はぁ……はぁ……ふふふ……良かったぞ、アルテア。」
「兄様はやはり最高じゃのぉ……♪」
「久しぶりに満足〜♪」
「んにゃぁ……あにぃだいすき〜……♪」
「おしりがヒリヒリするぅ……でも……イィ……♪」
「むぅ……アルテアには早く私に勝ってもらいたいものだ。」
本番は無しという約束を反故にされ、アルテアはぐったりと地面に横たわっている。
約一名が若干不満を持ちながらも、各々が満足をしていた。
これからの作戦のために各自が準備を始めようとしたその時である。強烈な違和感が全員を襲った。
『マスターのバイタルサインがレッドゾーンを突破。このままでは危険です。』
そう、アルテアが倒れたまま動かない。
白目を剥いて口から泡を……
「うわぁぁぁぁあああ！エルファ、早く回復魔法を！」
「効力が弱いのしか使えんのじゃ！回復が追いつかん！」
「あうあう……！どうしよう、どうしよう……！」
「心臓マッサージ、心臓マッサージだ！誰か人工呼吸の方を！」
「私がやろう！」
「いや、アタシが！」
「ワシじゃ！」
「じゃああたしが！」
「「「どうぞどうぞ」」」
「って、ボケている場合でもなーい！」
『……で、アルテアの救護をしていて容態が安定したのが明け方、って事？』
「面目ない……作戦は今日の夜まで延期する。」
ミストがミリアへと連絡を取っている。
結局俺が目を覚ましたのは日が登ってから。
また三途の川へ行って今度はヘンリー少尉にサブマシンガンを乱射されて追い返されたというアホな臨死体験付きだ。
『ま、いいわ。もう一つのグループの方も似たような状態らしいし……ね。』
「もう一つのグループ……と言いますと？」
『いえ、こっちの話よ。今日は夜までアルテアをそっとしておきなさい。激しい運動は禁止よ。健全な意味でも、性的な意味でもね。』
「了解……それでは次の定時報告時に」
『えぇ、それじゃあまた。』
俺が目を覚ましてからというもの、全員が微妙に俺と距離を置いて過ごしている。
まぁ俺としても腰がいまだに鈍痛を訴えているのでそれはそれで助かるのだが。
「テントを貼っておいて正解だったな。まさかそこに担ぎ込まれる病人が俺だとは夢にも思わなかったが。」
『これからは軽はずみに女性の気を引くような行為は控えたほうが良いでしょう。相手が6人でしたからこの程度で済みましたが、大勢に1日中代わる代わる犯されたのではICEも体も精神も持ちませんから』
「……肝に銘じておく。」
これからは少し自分の言動に気をつけて行動するようにしよう。
尤も、その時になって思い出す方が多いだろうが。
11/12/05 19:04更新 / テラー
戻る
次へ