序章{野に放たれた毒餌}
<ザァァァァーーーーーー…>
雨が降っている……。寒い……。
「ぅ……ここ……どこ……?」
僕はガクガクと震える手と足を使ってなんとか立ち上がる。服は……着ていない。
今までは暗い石の部屋に閉じ込められていた筈なんだけど……。
「僕……は……。」
確か、プロトなんて呼ばれていた気がする……。変な名前だけど、それ以外に僕の呼び名を知らない。
「寒い……。」
雨の当たらない所に行きたい……。近くにボロボロになった小屋が見える……。
僕はそこで雨が止むのを待つことにした。できたら、何か着るものが欲しいな……。
小屋の中は薄暗かったけど、雨は当たらない分寒くはなかった。
「何か……無いかな?」
小屋の隅に新聞紙がある。それで体を拭いた。
「あ、毛布だ。」
古びたタンスの中に毛布が入っていた。もう何年も使われていないみたいだ。
「使わせてもらいます……。ごめんなさい……。」
僕は毛布にくるまって隅っこに座る。すきま風が入ってきていたけど、毛布のおかげでさほど寒くはなかった。
「うわぁー……酷い雨……。少し使わせてもらいますよ……っと?」
小屋の扉を開けて誰かが入ってきた。
角と羽と尻尾が生えた女の人。すごく綺麗だ。
「あら?ここ僕のおうち?」
僕は首を振る。
「僕も、雨が寒くてここに来たんだ。誰もいなかった。」
「そう、廃屋なのね……。」
女の人は荷物からタオルを出して濡れた体を拭いた。大きな胸がむにゅむにゅと形を変えて……。
「っ!/////」
咄嗟に目を逸らしたけど、気付かれてしまった。
「あら、どこ見ていたのかしら?お姉さんに教えてくれる?」
女の人が僕へと四つん這いでにじり寄ってくる。
「ぁ……ぅ……。/////」
顔が熱い。もじもじしている間に女の人がすぐ側まで来てしまった。
「あら?君もしかして……。」
彼女が僕がくるまっている毛布を剥ぎとってしまった。もちろん服は着ていないし、僕のえっちなあれが……。
「あらま、こんなになっちゃって。」
「あうぅぅぅ……。」
精一杯大きくなっていた。恥ずかしい……。
「そっかー……えっちな気持ちになっちゃったんだ。へぇ……」
彼女は少し離れた場所に座って、足を広げ始めた。
「ね、ここに入れてみたくない?気持ちいいわよ?♪」
薄いパンツの横から彼女のアソコが見える。彼女は自分でそれをくちゅくちゅとかき混ぜている。
「で、でも、でもぉ……」
イケナイ事のような気がする。それ以前に、僕はこの行為に謂われない恐怖を感じているような……。
「じれったいわねぇ……。いいわ、私からいれちゃうから。」
彼女がこちらに這って来て、僕の上に覆いかぶさる。
「だめ、だめぇ……入れちゃ駄目……」
涙が出てきた。別に怖くはないはずなのに、お姉さんは優しいのに。
「こんなに美味しそうなのに駄目はないでしょう?ん……ほら、入っちゃった。」
ずぷずぷと僕のあれが彼女の中に埋まっていく。
「やだ……やだぁ……抜いてよ……」
「だぁめ、せめて一回は出してもらわないとね♪」
彼女はくちゅくちゅと音をさせながら体を上下に動かし始めた。
「や……変……変だよぉ……やめ、やめて……」
「気持よくない?そんな訳ないわよねぇ?こんなにカクカクと腰を振って……やらしいの♪」
だんだんと何かが込み上げてくる。駄目だ、これを出したら怖いことが起きそうな気がする。
「やめて……駄目、駄目ぇ!抜いて!抜いてってばぁ!」
なんとか押しのけようとしても、彼女のほうが力が強い。
「大丈夫……お姉さんに任せなさい。力を抜いて……。」
彼女が抱きしめてくる。でも、安心はできない。大丈夫じゃない筈なんだ。
「で、出ちゃう……駄目……抜いて……駄目ぇ……!」
とうとう我慢の限界が訪れ、僕のあれから何かが出てしまった。
<ビュク!ビュルビュル!ドクっ>
「あ……ぅ……!」
全身が痙攣する。気持ちいいけど、怖い。駄目。嫌だ。
「あはぁ♪来た!来た……え……?」
お姉さんの顔が真っ青になっていく。
「ぐ……!何……これ……。あつ……!」
そのまま後ろに倒れこんでガクガクと震えだした。
「お姉さん!お姉さん大丈夫!?」
怖い。さっきまで元気だったのに、今は真っ青になって震えている。
「あ……が……あ……あぁあああああぁぁぁあああああ!」
一際苦しんだ次の瞬間、彼女の体が燃え上がった。
「あ……あぁ……」
首を振るけど、もう遅いのかも知れない。
彼女の断末魔が消えると、そこには彼女の骨しか残っていなかった。
「おね……さ……う……ぁぁぁ……」
悲しい。痛い。辛い。苦しい。
「ぁぁぁ……ぁぁぁぁぁぁああああああ!」
彼女は、死んでしまった。恐らく、僕が殺したのだ。僕が拒めなかったばかりに。
「ごめんなさい……ごめんなさいぃぃぃ……!」
会って間もない、名前も知らない彼女のために僕は、泣いた。
『実験報告書
被験体KCプロトの開発に成功。
この被験体の精液に触れると魔物は種類に問わず発火、消失するという性質を持ちます。
魔物をより惹きつけやすくするため、被験体の性格を脆弱なものに調整。
なお、この被験体は親魔物領へ放置。魔物の死亡報告により、その後の行動を調査する予定。
以上、Killing child計画の報告を終わります。
ガルムト教会 研究部』
雨が降っている……。寒い……。
「ぅ……ここ……どこ……?」
僕はガクガクと震える手と足を使ってなんとか立ち上がる。服は……着ていない。
今までは暗い石の部屋に閉じ込められていた筈なんだけど……。
「僕……は……。」
確か、プロトなんて呼ばれていた気がする……。変な名前だけど、それ以外に僕の呼び名を知らない。
「寒い……。」
雨の当たらない所に行きたい……。近くにボロボロになった小屋が見える……。
僕はそこで雨が止むのを待つことにした。できたら、何か着るものが欲しいな……。
小屋の中は薄暗かったけど、雨は当たらない分寒くはなかった。
「何か……無いかな?」
小屋の隅に新聞紙がある。それで体を拭いた。
「あ、毛布だ。」
古びたタンスの中に毛布が入っていた。もう何年も使われていないみたいだ。
「使わせてもらいます……。ごめんなさい……。」
僕は毛布にくるまって隅っこに座る。すきま風が入ってきていたけど、毛布のおかげでさほど寒くはなかった。
「うわぁー……酷い雨……。少し使わせてもらいますよ……っと?」
小屋の扉を開けて誰かが入ってきた。
角と羽と尻尾が生えた女の人。すごく綺麗だ。
「あら?ここ僕のおうち?」
僕は首を振る。
「僕も、雨が寒くてここに来たんだ。誰もいなかった。」
「そう、廃屋なのね……。」
女の人は荷物からタオルを出して濡れた体を拭いた。大きな胸がむにゅむにゅと形を変えて……。
「っ!/////」
咄嗟に目を逸らしたけど、気付かれてしまった。
「あら、どこ見ていたのかしら?お姉さんに教えてくれる?」
女の人が僕へと四つん這いでにじり寄ってくる。
「ぁ……ぅ……。/////」
顔が熱い。もじもじしている間に女の人がすぐ側まで来てしまった。
「あら?君もしかして……。」
彼女が僕がくるまっている毛布を剥ぎとってしまった。もちろん服は着ていないし、僕のえっちなあれが……。
「あらま、こんなになっちゃって。」
「あうぅぅぅ……。」
精一杯大きくなっていた。恥ずかしい……。
「そっかー……えっちな気持ちになっちゃったんだ。へぇ……」
彼女は少し離れた場所に座って、足を広げ始めた。
「ね、ここに入れてみたくない?気持ちいいわよ?♪」
薄いパンツの横から彼女のアソコが見える。彼女は自分でそれをくちゅくちゅとかき混ぜている。
「で、でも、でもぉ……」
イケナイ事のような気がする。それ以前に、僕はこの行為に謂われない恐怖を感じているような……。
「じれったいわねぇ……。いいわ、私からいれちゃうから。」
彼女がこちらに這って来て、僕の上に覆いかぶさる。
「だめ、だめぇ……入れちゃ駄目……」
涙が出てきた。別に怖くはないはずなのに、お姉さんは優しいのに。
「こんなに美味しそうなのに駄目はないでしょう?ん……ほら、入っちゃった。」
ずぷずぷと僕のあれが彼女の中に埋まっていく。
「やだ……やだぁ……抜いてよ……」
「だぁめ、せめて一回は出してもらわないとね♪」
彼女はくちゅくちゅと音をさせながら体を上下に動かし始めた。
「や……変……変だよぉ……やめ、やめて……」
「気持よくない?そんな訳ないわよねぇ?こんなにカクカクと腰を振って……やらしいの♪」
だんだんと何かが込み上げてくる。駄目だ、これを出したら怖いことが起きそうな気がする。
「やめて……駄目、駄目ぇ!抜いて!抜いてってばぁ!」
なんとか押しのけようとしても、彼女のほうが力が強い。
「大丈夫……お姉さんに任せなさい。力を抜いて……。」
彼女が抱きしめてくる。でも、安心はできない。大丈夫じゃない筈なんだ。
「で、出ちゃう……駄目……抜いて……駄目ぇ……!」
とうとう我慢の限界が訪れ、僕のあれから何かが出てしまった。
<ビュク!ビュルビュル!ドクっ>
「あ……ぅ……!」
全身が痙攣する。気持ちいいけど、怖い。駄目。嫌だ。
「あはぁ♪来た!来た……え……?」
お姉さんの顔が真っ青になっていく。
「ぐ……!何……これ……。あつ……!」
そのまま後ろに倒れこんでガクガクと震えだした。
「お姉さん!お姉さん大丈夫!?」
怖い。さっきまで元気だったのに、今は真っ青になって震えている。
「あ……が……あ……あぁあああああぁぁぁあああああ!」
一際苦しんだ次の瞬間、彼女の体が燃え上がった。
「あ……あぁ……」
首を振るけど、もう遅いのかも知れない。
彼女の断末魔が消えると、そこには彼女の骨しか残っていなかった。
「おね……さ……う……ぁぁぁ……」
悲しい。痛い。辛い。苦しい。
「ぁぁぁ……ぁぁぁぁぁぁああああああ!」
彼女は、死んでしまった。恐らく、僕が殺したのだ。僕が拒めなかったばかりに。
「ごめんなさい……ごめんなさいぃぃぃ……!」
会って間もない、名前も知らない彼女のために僕は、泣いた。
『実験報告書
被験体KCプロトの開発に成功。
この被験体の精液に触れると魔物は種類に問わず発火、消失するという性質を持ちます。
魔物をより惹きつけやすくするため、被験体の性格を脆弱なものに調整。
なお、この被験体は親魔物領へ放置。魔物の死亡報告により、その後の行動を調査する予定。
以上、Killing child計画の報告を終わります。
ガルムト教会 研究部』
11/03/01 22:45更新 / テラー
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