連載小説
[TOP][目次]
補足話〜急展開過ぎたって?じゃあ解説だ。〜

はい、という訳で今回は55話の話の細々とした解説をして行こうと思う。
少し飛ばしすぎた感があるからな。

「ところでアル、ここどこ?」

いい質問だニータ。ここはストーリーの外にある空間……便宜上講義室とでも呼ぼうか。
ここではストーリーの中で説明されなかったバックボーンや用語の解説などを行う場所だ。
本筋には全く関わらないから便利だな、うん。

「じゃあ何であたしがここに呼ばれたの?」

なんとなくバカっぽそうなのとある程度知恵がありそうなのを兼ね備えたキャラがお前しかいなかったからだ。実に適任だな。

「ひどい理由……。」



〜コアについて〜

「話の中で出てきたコアって何?図鑑にはそんなもの書いてないけど……。」

あぁ、これは作者のオリジナル設定だな。なるべく図鑑に沿って書こうとしたが、いきなりダークマターを狙って襲撃するテロ屋は一瞬で潰されるという結論になってな。
だから極低い確率で人間の女性の中にできるダークマターの核となる物質を狙ってきた、という話になったんだ。
その少女は結果的に逃げおおせて魔力の吹き溜まりで魔力を取り込んでダークマター化。
少年を助けに行くという筋書きになった。

「でも殺されちゃったんだよね……」

あぁ、実に悲しい事だがな……。
男を手に入れたダークマターというのは爆発的に辺りに魔力をまき散らすからそれ以上魔界を広げないために講じた手段としては最善手だったのだろう。どの道広がっていくのだから無意味だとは思うんだがな……。



〜パニッシャーについて〜

今回の奴らの目的はダークマターのコアを覚醒前に奪取し、それを装置に組み込む事で大規模な爆弾を作ることにあった。
しかし、ダークマターとして覚醒したフレイには手を出すことができず、一旦ダークマターを封印。精不足で魔力が消えて自然消滅するのを待ち、コアを回収しに行く算段だったようだ。結局流れこんでくる魔力を吸っていたみたいだからこれも無駄な事だったみたいだけどな。

「あれ、じゃあ仮に魔力が消えたとしても爆弾としては使えないんじゃない?中の魔力は底をついた状態なんだし。」

失われた魔力は後で注入すれば勝手に回復してくれるからな。
あとはトロイの木馬式にどこかの大都市……そうだな。今話題のレスカティエあたりに贈答品として送り込んで爆発させれば大きな被害が出るって寸法だったのだろう。

「怖い話だねぇ……」



〜スケルトンになったセンについて〜

封印中はダークマターとなったフレイが自身の存在の維持のために周囲の魔力を取り込んでいた、というのがセンの死亡中の事だ。
これにより地中のセンの遺体はゾンビになることもなく、霊魂はそのままあの世行き、ゴーストにもならなかったという事になる。

「スケルトンにも生前の記憶がうっすらとあるんじゃなかった?」

骨になってから復活するまでの時間が長すぎたからな。記憶の方も劣化してしまった……というのが作者の考えだ。

「最終的に彼女達はどうなるの?」

さぁな……。本人は誰にも見つからない場所に行くって言っていたからどこかで静かに暮らしているのかもしれないが……。
精の補給とかそういう面を見たらいずれ双方が消滅するかもしれない。
誰か頼れる奴でも見つけられればいいんだが……な。




パニッシャーについて その2

そういや今回でパニッシャーのリーダー格らしき奴を倒したんだが……これで壊滅って事になるのか?

「ううん、確かに部隊ごとにリーダー格はいるけど……正直言って組織が大きすぎていったい誰が元締めで誰が部下なのかが全くわからない状態なんだ。シーフギルドでもその構成を掴みきれていない……厄介な連中だよ。あいつらは。」

まるでインターネットみたいな連中だな。権力が直列じゃなく並列であるせいで一つが潰れてもほかが司令塔の役割を果たす。
組織としては一番厄介な形だ。なにせ永遠に終わらないモグラ叩きのような物だからな。



今回の補足は大体こんなもんだ。もし分からない事があったら遠慮無く感想欄に書き入れて欲しい。作者の答えられる範囲で答えるつもりだ。

「ところでさ、この場所って今アルと二人きりだよね?」

……さらばだ!

「あぁ!?逃げたぁ!」
12/02/05 09:42更新 / テラー
戻る 次へ

■作者メッセージ
〜あとがき〜
そんな訳で54,55話の補足編です。本当ならばこういう話を書く事自体未熟の証なのですが、なにせ今回は自己設定のオンパレード……説明をしないとやってられません。

恒例の感想返信。この場を借りて謝辞をば。

>>TATさん
割と見直したつもりで意外と残っている誤字……特にシンとセンが字面が似ているので書いている途中で間違いに気づいてなかったり……ご指摘有難うございます。

>>ネームレスさん
誰にしても自分なりの正義、と言う物は持っています。彼らにとって魔物達に復讐する事こそが自分達の正義であり、邪魔をする者が悪という事になります。
結局正しいという価値観は自己から見た相対的なものでしか無いんですよね……。

>>流れの双剣士さん
初めてE-Weaponの全力を対人使用。えげつないことこの上ない……。
縦横無尽に飛ばしていますが、操作中はアルテア自身が完全に無防備になることもあり、一点突破されるとかなり危険。効果が切れた後もまともに動けないので1発限りの文字通り切り札となっています。

「物騒な人に倒す算段立てられているんだがどうしたらいい?」
『戦う気のない状態ではE-Weaponは発動しません。おとなしくやられて下さい。』
「南極の氷よりちべたい!?」

そして設定に( ゚д゚ )

>>銀さん
☓やっちゃった
○やられた、もとい掘られた
完全にラプラスの暴走です、本当にありがとうございました。
後日談は難しいですねぇ……少し情景が想像できない。

>>Wさん
できるかも知れませんけどその時はラプラスが主導で動かすことになるので……正確に言えば3P?

>>名無しさん
教団とは別の指揮系統で動いているテロリスト集団、が正解。
所在地が反魔物領にも親魔物領にもあるためある意味では教団より厄介です。
もんむすのイリアスクロイツ的な立ち位置と言えば分かりやすいかもしれません。

「被害者なのに……この件に関しては被害者なのに……!」
『ムラムラしてやりました。反省はしていますが後悔はしていません。』
「こうなったらAIだけでも削除して……!」
『そうすると鵺のほとんどの機能が使えなくなってガラクタ化しますが。』
「ド畜生!」

>>名無しさん2
泣いてもらえるほど気に入ってもらえたようで何より……
最初の頃は面白く無いと言われたらどうしようと戦々恐々でした。

>>マイクロミーさん
ダークマターの触手でいじくりまわされる男性とスケルトン……どういう絵面なのだろうか。
作中でも出ていますが、彼らは彼らなりに戦争をしているつもりで、自分達が狂っているというのも既に自覚済みだったりします。それでも許せない何かがあるんでしょうね……。

『エクセルシアに若干残っていたダークマターの性質がAIの中枢まで侵入したようです。現在は排除済みです。』
「本当に大丈夫かよ……」
『問題ありません……♪』
「……ん?」

>>ドS目指して3000年さん
彼自身はラプラスに大して信頼以上の感情は無いのですがねぇ……
運命というのはどう転がるか分からないものです。

「もう俺達の中ではあの一件は事故という事で済ませる事にした。異論は認めない。」
『経緯も事故そのものでしたからね。もう起こらないでしょうけれどセキュリティ面を強化する良いきっかけにはなったと思います。』

>>チェチェさん
冷血の皮をかぶっている割に中身は直情系な彼です。流石に中身まで冷たかったらただの嫌なやつになってしまいますからね。

>>『エックス』さん
便利といえば便利ですけれど基本自分では動かせないという欠点も。まぁラプラスが動かす分には自力で動かす以上に上手く使ってくれそうですが。

「何か変な男が追いかけてくるぅぅぅうううううう!」
「や・ら・な・い・か?」
「やるかボケ!」

次回は来週土曜日。ようやく出てきた性別転換ネタ、しかしどうにも一筋縄では行かない様子……?

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33