連載小説
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占い師セティリア(後編)

俺は腕の中でセティが泣き止むまでずっと待っていた。
まるでドラマのようなワンシーンだ。
こんなシーンが俺に訪れるとは想像したことがなかったが、自然に彼女を抱きしめることが出来た。
セティの温もりが伝わってきて、俺はそのままずっと抱きしめていたい気持ちになっていた。
そのまま、なにも考えずにセティの温度と匂いを味わい続ける時間が流れた。
温度は心地よくて、香りは本当にいい匂いで、このまま眠ってしまいそうな安心感を覚えた。

「・・・」

少しだけ俺から離れたセティは俺を見上げて、涙を少し流しながら、それでも優しく微笑んだ。
もう魔法の効果は切れてしまったらしい。セティは意思を直接伝えてこない。

だが、もう大丈夫なのだと俺は理解できた。

「うん。もうこのことで悩むことも、泣くこともしなくていいんだ。泣かせてごめんね」

俺は自然ともう一度セティを抱きしめた。自然と頭に手が伸び、その黒髪をさらさらと撫でた。
セティは髪を撫でる手を嫌がらず、俺の背中に自然と腕を回して抱き返してきてくれた。
俺は弱くセティを抱きしめただけだが、セティの腕の力は思ったより強かった。
結構強く抱きしめられ、とても嬉しそうに俺の胸元に顔を埋め、すりすりと甘えてきた。
その姿が愛しくて、セティのさらさらとした黒髪を手で撫でながら、彼女の好きなようにさせた。
セティは俺の感触を全身で味わって、俺の匂いを嗅いで感じて、俺が居ることを何度も確かめた。
それがとても嬉しそうで、とても幸せそうで、そんなセティを更に愛しく思った。


紅潮しながらセティは、俺に何か期待するかのように潤んだ瞳で見つめてきて、目を閉じた。
露骨な要求で少し苦笑してしまった。結構わがままな娘だな、とセティが更に愛しく見えてきた。
目をつぶるセティに対して俺は軽く、セティの唇に口吻をした。

「・・・ん・・・♥」

キスは軽くで留めたが、セティの唇はぷりんとして柔らかく、とても甘い味を感じた。
キスをして目を開けたセティは少しの間夢見心地でとろんとしていた。
だがすぐに不機嫌になって頬を膨らませ、右手の人差し指を立てた後もう一回目を閉じた。


……もう一度という意味かな?やり直しを要求されるとは……


わがままなお姫様を扱うかの用に慎重にもう一度俺はセティに口づけをした。
甘い唇を今度はもっとしっかりと味わうように、もっと求めるように。
そうしていたらセティが俺の両頬に手をあてて接吻の主導権を強引に奪いに来た。

「・・・ん・・・ふぅ♥・・・じゅる、ん・・・♥」

セティは俺の口に自ら舌を入れ絡ませてきて、口の中を味わい尽くそうと貪り始めた。
俺も彼女の要求にすぐさま答え、互いに唾液の味を味わう濃厚なキスになった。

「・・・ぷはっ・・・れろ・・・ちゅる、んん・・・♥」

息を吸うために口を離し、また直ぐにセティはキスをしてきた。
俺たちは何度もディープキスを繰り返し、最後に口を離したときは唾液の糸で橋ができた。
はーはーとセティは甘い吐息で俺を更に誘惑してくる。

「・・・♥! ♥! ♥!」

セティはうっとりとした顔と目をしながら、それでも俺にぐいぐいと何かを要求してきた。
俺は彼女の要求が間違っていないことを確認する為に一言だけ聞いてみた。

「セティ、ベッドに行く?」

腕の中のお姫様は少し恥ずかしそうにうつむきながら顔を赤らめて、小さく頷いた。
俺はセティを甘やかしたくて仕方がなかった。だから。

「セティ、俺の首に手を回して。放さないでね?」

と言って、セティを抱き上げた。いわゆるお姫様抱っこだ。
初挑戦だけど意外と出来るもんだな、と思いながらセティを支えた。
セティは俺の行動に驚いたような顔をしたが、目をキラキラとさせながら俺を見つめていた。


俺は彼女を抱えながらベッドまで移動した。
ベッドルームは薄暗い魔法の光で照らされており、俺達のムードの演出に一役買っている。
移動途中に二回程セティから頬にキスをされた。更に降ろす時に唇を、数回奪われた。
セティはどうやらキスが大好きらしい。軽いキスをちゅっちゅと何度も繰り返してきた。
その顔は情欲が溢れ出て蕩けていて、俺だけしかその目には映っていない。

俺はセティをベッドに降ろして、軽くキスをして、そのまま雪崩れ込むように押し倒した。
いや、正確に言うと、セティが俺の背中に手を当てて引きこまれたというべきか……
言葉を交わす必要が無いくらい、セティは積極的だった。

「・・・あむ、んー♥ちゅっ♥んむ♥」

俺はセティとベッドの中で抱き合いながら何度も軽い口づけを繰り返す。
セティの上に伸し掛かる形になっている俺はセティの柔らかさを全身で感じた。
彼女はエルフにしてはむっちりとした体型でどこもかしこも女性的な柔らかさだ。
おっぱいも豊満で俺の身体にあたりながらその存在の大きさを主張している。
俺の首に腕を回してキス魔と化しているセティは当分離れそうな気がしない。
俺も要求に応えてセティの頬に手を当てて舌を絡め合う濃厚なキスを繰り出した。

「・・・んっ!?♥んー♥じゅる、ちゅる♥んむっ♥」

それを喜々として受け入れたセティは更に舌を絡めた、
お互いの唇が溶けてしまうのではないかと思うほど、情熱的な口吻であった。

「・・・ぷはっ。はー♥はー♥・・・・・・♥♥♥」

やっと唇と腕を離してくれたセティは息を整えながら静かに、そして妖艶に微笑んだ。
俺は思わずセティの身体を貪りたくなって、左手でその豊かな胸を鷲掴みしてしまった。

「・・・!・・・・・・♥」

服の上からでもむにょりと俺の指の形に歪む柔らかくて弾力のある乳房を俺は揉みしだく。
セティのおっぱいはまるで俺に揉まれるために手にちょうど収まるような大きさをしていた。
俺の愛撫で蕩けた目をしながら笑みを浮かべ喜んでいる事を教えてくれた。
セティは身を起こして俺に背中を預けてくれた。俺は後ろからセティの両胸を揉みしだいた。

「っ・・・!・・・んっ♥・・・あっ・・・♥」

柔らかくて、むにむにとして、重くて、俺はいつまでも揉んでいられるような気がした。
俺の指で乳房を揉めば揉むほどセティは可愛らしい反応を返してくれる。
更に俺は胸を揉みながらセティの芳醇な香りを堪能した。
後ろから抱きかかえている状態なのでセティの髪の匂いを思う存分嗅げる位置に顔ある。
すー、はー。ふわっとした花の香りが俺の嗅覚を支配した。

「いい匂いだ、ずっと嗅いでいられる」

思わず言ってしまった。セティはとても恥ずかしそうな顔をしている。
だけど俺に嗅がれていて顔を俯かせては居るが抵抗はしなかった。

「んっ♥・・・♥・・・!・・・あっ・・・♥・・・うー・・・」

俺はひたすらセティを感じさせたくて、愛撫を繰り返した。
既にセティは口からだらしなく涎を垂らしてしまっている程感じてくれている。
俺は丁寧に一枚づつ、彼女の衣服を脱がせた。
少しずつ露わになっていくセティの健康的な肌に俺は興奮を覚えていった。
脱がしている途中、セティの生乳を本能のまま揉みしだいた。

「んんんっ♥♥♥・・・!・・・あうっ・・・♥・・・うあっ・・・♥」

セティの吸い付くような肌を手で感じて、その美巨乳を俺は思う存分堪能した。
柔らかく、張りがあって、俺の指でむにゅむにゅと歪む美乳。
俺はセティの胸を揉みながら後ろから左首筋にキスをした。

「ひあっ・・・♥」

可愛らしい反応。それから俺はセティの弱いところを探しながらキスを繰り返した。
セティは俺のキスに力弱く反応し、俺の愛撫に身を任せながら可愛らしく身悶えしている。
だけどそろそろ我慢ができなくなってきたらしい。

「・・・!・・・!」

セティは俺を上目遣いで見つめながら無言で力強く何かを主張している。
その表情は情欲で蕩けていて俺が欲しくて欲しくて仕方が無い。そんな表情だ。
俺はセティの愛撫を止めて衣服を全て脱ぎ、勃起している一物をセティに魅せつけた。

「・・・!!!」

顔を真赤にして恥ずかしそうに手で顔を隠しながら、指の間から俺の一物を凝視している。
なんだろう。セティは恥ずかしがり屋だと思うのだけれど、エロいことに興味津々だよね。
俺の一物を凝視しながら、セティも脱ぎかけの衣服を脱ぎ捨てて生まれたままの姿になった。

ベッドの上で座りながら俺を待ちわびているセティは、とても綺麗だった。

俺は自然とセティにキスをした。

「・・・んっ・・・」

軽い、軽い唇同士がふれあうようなキス。
でも舌を絡め合う如き濃厚なキスと変わらないだけの愛情を俺は込めたつもりだ。
セティも、とても満足してくれたかのように自然と笑顔になってくれた。
その笑顔はとても魅力的で、いつまでもこの笑顔を見ていたいと俺は思った。


「セティ、俺我慢できないんだけど、いいよね?」


俺はセティの意思を聞いた。
セティはクスリと笑って、俺の耳元にまで顔を近づけて、小さく囁いた。


「   いっぱい   してね   」


多分サキュバスの魅了ってこんな感じなんだろう。


俺はセティの肢体に目が釘付けになってしまった。
セティの言葉には力が宿る。少しの言葉だけでもそれは淫らな誘惑になり俺を高ぶらせた。
獣のような性欲。犯したい。セティをめちゃくちゃにしたい。俺のものにしたい。
いや、セティは既に俺のもの。だから、なんどでもなんどでもナカに一杯注いで確実に孕ませる。
劣情の赴くままにセティと交わって良いんだ。これは抑える必要なんて無いんだ。
俺は雄。目の前に居るセティは雌。俺の一物は既に痛いくらい膨張して硬くそそり勃っている。
既に目の前の雌も俺を受け入れる準備が出来ているとばかりに火照った身体で俺を誘う。

俺は最後の理性を振り絞り、セティを優しく押し倒しもう一度優しいキスをした。
それにセティは応えて、俺の首に抱きついて、キスを返してくれた。







俺の理性はあっけなく限界を迎えた。








俺はセティを無理矢理組み敷いて溢れ出る性欲の赴くままに彼女の中に挿入した。
びしょびしょに濡れたそこは既に俺の一物を淹れる準備ができていた。
抵抗感。
こつりと俺の一物を押しとどめたナニカがあった。
突き破った。
一番奥まで一物が突き抜けた。
ぎゅうぎゅうと絡みつくような締め付け。
弱く、歓喜が混じった嬌声。
嫌がっていない。
その事実は獣のような動きを加速させた。
俺は彼女の口を塞いだ。
キスなんて生半可なものではない。
何度も何度も舌を絡め唾液を舐め取り唾液を貪り尽くした。
彼女の愛液により湿り気はどんどん増していった。
それは潤滑剤として俺と彼女との交尾を滑らかにしていった。
俺の腰はもう勝手に動く。
獣の欲望で彼女を犯しまくる。
俺は彼女の中に一物をどんどんと押し入れて快感を味わい尽くした。
彼女の胸を揉みしだき、首筋に柔らかく噛みつきシルシを刻みつけた。
俺のものだ。
彼女の膣の絡みつく締め付けを俺は堪能している。
首に巻き付いた彼女の腕により顔を引っ張られ、キスをされた。
淫らに歪んだ笑みを浮かべながら俺との獣の如き交尾を彼女も楽しんでいた。
彼女の足は俺の腰に絡みついていた。離すつもりはお互い毛頭ないようだ。
その大きな尻を俺はつかみ、子宮にこつんこつんと一物を当てまくった。
嬌声。そして強烈な締め付け。
俺の一物はその締め付けで限界を迎え、一番奥で大量の白濁液を彼女の中にぶちまけた。
どぷっどぷっ。
全身の神経が一点に集中してるかのように俺の一物は膣内射精の快感を味わっていった。
腰に絡んだ足が強く俺を離さず少し痛いくらいだった。
呆けたようにセティの視線は宙を泳いでる途中、俺の射精は終わらなかった。
少し、落ち着いた後、再びキスをして、自然に俺の中の獣は動き出した。

しかし獣の如き性欲を持っていたのは俺だけでは無かった。

セティに繋がったまま上下を返され俺のそそり勃った一物を腰で扱き始めた。
手首を捕まれ、俺はまともに身動きが出来ないまま舌を絡める濃厚な口づけをセティと交わす。
その間俺の一物はセティの腰使いにより犯され続けていた。
セティは俺に密着するかのように覆いかぶさりセティの柔らかい全身を俺は身体で堪能した。
腰だけがぱちゅんぱちゅんと動きまくり俺の一物に快感を与えまくり俺は何度も下から突き上げる。
突き上げる度に嬌声を上げながら、しかしそれでも俺を絞りつくそうと膣で俺の一物を苛め抜いた。
それに耐えられる道理は無い。耐える理由も無い俺は一番奥に突き上げた瞬間にまた射精した。
びゅーびゅーと吹き上がるようなそれはセティの子宮奥を叩いた。
セティは一瞬、恍惚とした目でどこでもないところを見つめていた。
口はだらしなく開いたままで淫靡に涎を垂らしていた。
絶頂による快感が少し落ち着いてくると俺の唇にセティは情熱的なキスをしまくってきた。
互いの顔がびちゃびちゃになるまでキスをし続けた。
その間、俺はセティにまたがれながら突き上げるような射精をそのまま三回は繰り返した。

すこし力尽きたかのようにセティが俺に持たれかかったときに俺は上下をひっくり返して犯した。
セティは部屋全体に響くような嬌声を上げながら俺の一物による快楽を享受していた。
彼女の名器という表現が適切な身体は俺の一物を絞り上げることに適したしろものだった。
俺は劣情のままに彼女を犯し、その後体勢を変えながら射精を繰り返した。
彼女を組み伏せながら後ろから獣の用に彼女を犯し互いに獣のような声しか離せなくなった。

いや。

それまでだったか、その時だったか、それともこれから後だったか。
いつだったか定かではないが、何度かセティは"言葉"を発した。

もっと。は聞いた。

一杯頂戴。も聞いた。

好き、と、愛している。は何度も何度も聞いた。

俺はいくらでも性欲が溢れ出てきた。俺は彼女が壊れるまで犯そうと腰を振り続けた。
彼女の美しい肢体が白濁に塗れ、黒髪が白くなるまで俺は彼女に射精したと思う。
最後にびゅるびゅると全身の力が抜けるかのような射精を終えた時、やっと理性を取り戻した。





三日立っていた。
15/10/21 00:27更新 / うぃすきー
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■作者メッセージ
めちゃめちゃ難産でした。

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