連載小説
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勇者ギネヴィア






「すまない、今回のエロは薄めなんだ。空気が読めなくて本当にすまない」
俺は誰かに代弁するかのように、天に向かって呟いた。






*  *  *









「くそっ、みんな私をここから出せ!どうかしているぞ!エルフの誇りはどうした!」

楽しそうに牢屋に捕まってるギネヴィアに俺達は会いに言った。
じゃらじゃらと鎖で拘束され身動きができない状態で笑みを浮かべながら台詞を吐いた。
うん、本当に楽しそうだ。ウキウキ気分が伝わってくる。

「みんな正気に戻れ!その男に騙されているんだ!くそ、下衆が!どんな魔法を使った!」

嬉しそうに俺に向かって罵倒してきた。どうしよう、演技がド下手すぎて笑えてくる。
言動と顔が一致しないなぁこの人。普通に話す時は物凄くまともだったんだけどなぁ。
ロゼッタが、参考文献ですと俺に幾つかの本を提示してきた。


『くっ殺せ!オークに捕まったエルフの姫騎士、悲壮なる陵辱劇!』
『奴隷市場に行きたいです・・・快楽に堕ちていくエルフの姫君!』
『戦後賠償金として王族に嫁いだ姫君。恥辱に塗れたペット生活!』


「あー・・・」
うん、なんとなくわかってたよ。ギネヴィアさんの趣味。


「ふん、そのような書籍、私を罠に嵌めようとした何者かの仕業に違いない!私用ではないぞ!」
何も言ってないのに私のものではないと否定するギネヴィア。自爆していきます。
なお、ギネヴィアの部屋で丁寧にラッピングまでされていた品々だそうです。


この人そのものはめちゃめちゃ綺麗なのだ。美人度だけで言ったら里の中でもトップレベルだ。
さらさらの銀の髪は長く細く、銀細工を思わせる。その瞳は透き通る青をしていて宝石のようだ。
肌も陶磁器の如き白さのまま、張りがあり肉付きは大変女性的でありスタイルも完璧なのだ。
顔も凛々しさを備えながら女性的な魅力を一切損なわない、神々しさを兼ね備えていた。
女性としてみれば肉感的で抱き心地は間違いなく良いのだろう。身体を見るだけで勃起しそうだ。
胸も尻も大きさも張りも柔らかさも全てが完璧と思わせるような、女性としても完成されていた。


ただ性格と性癖が残念すぎてマジで台無しだ。


この場に居る面々が告げる。何故この場に皆が居るかというとギネヴィアの性癖故だ。
皆に土下座までして私が堕ちる様を見てて欲しいとギネヴィアは告げたらしい。
エルフの誇りはどうした。


「なお、本人は正気であることは断言できます。ギネヴィアは、その・・・」
シルヴィアは流石に言いよどんだ。


「ギネヴィア殿は、ほんとうに・・・・・・」
ライナも言いよどむ。里一番の美人で頭も良くて強い凄い人なのだが、本当に残念なのだ。


「ギネヴィア。観念なさい・・・いや、貴女には逆効果ね」
レイナが呆れたように言う。うん。知ってる。
ギネヴィアをまるで養豚場の豚を見るような目で見ている。

「ふん!見苦しくて、見てらんないわ!」
シャルがギネヴィアを即座に見捨てる。酷いと思うけど仕方が無いとも思う。うん。


「あの、みなさんその辺で・・・」
セシルがせめてギネヴィアのフォローをしようと皆を取り持つ。無駄だろうなぁ・・・
というかセシルさんは人のことをマジで言えないよね!皆に秘密にしてるけどさ!


「多少乱暴にやっても大丈夫よ―。安心してねー。」
とシンティがマイペースにGOサインを告げていた。この人の多少はかなり幅が広い。


「間違いなく喜んでるから気にしなくて大丈夫だよ。」
レティの直感がそう告げる。そっかー。喜んでいるのかー。じゃあ仕方が無いな。


「・・・!」
セティリアは顔を真赤にしながら手で顔を覆った、隙間から目が見えてますが。


「余程抱けそうに無いというのであればお手伝い致しますが。」
ロゼッタが俺のサポートを提案してくる。いやだいじょうぶ、がんばる。



さんざん喚いた後、ギネヴィアは俺の目を向いてこう俺に暴言を吐いた。




「私に酷いことをするつもりなのだろう。エロ同人みたいに!」




それを望んでいるのはギネヴィアさんではないのだろうか。というか同人、あるんだ。
どうやって手に入れたんだろう・・・


でも囚われているエルフというシチュエーションそのものは極めて背徳的だ。
鎖で両腕を繋がれていて、ボロボロの衣装をしては意味を成さない服を着たエルフ。


なお衣装は本人による渾身の力作だそうです。


「っく、近寄るな!おい、やめろ!まさか・・・!」

とお尻を俺に向けてふりふりしながらおねだりされた。
綺麗な秘部を見せながら愛液がぽたぽたと滴り落ちてくる。
いや、大変淫靡な光景だ。俺の逸物を勃起させるには十分な光景。光景は淫靡。大丈夫。
お尻をつかんで、アソコに遠慮無く突っ込んじゃいます。決意が揺らがないうちに。

「い、いやああああ♥ 薄汚い人間に♥ 私の処女がぁ♥ 奪われちゃった♥ 」

言葉だけなら凄惨な陵辱なんだけどめちゃめちゃ嬉しそうで全く遠慮がいらないことを知った。

「っく、お前が私の身体を♥ 陵辱したところで心が屈することはない♥」

皆が皆。あれ絶対に屈してるよねーと白々しく言った。いやうん、凄い締め付けてきます。
ギネヴィアも俺の逸物を萎えさせないように腰の動きを巧みに動かし様々な快楽を与えてくる。
先程まで処女だったとは全く思えない巧みさだ。脳内ピンク色の妄想のなかで練習したのかな。
台詞とは真逆の極めて積極的なセックスだ。出し入れするたびに複雑な快楽を味わえる。
ギネヴィアさんは遠慮なく顔を崩していてこっち向きながらトロ顔で舌出して快感を味わってる。
その淫らすぎる表情だけでも抜けるレベルのエロさを維持し、俺の逸物は更に硬くなる。
逸物を締め付けるギネヴィアは絞りとるような腰使いに移行し、俺はすぐに射精してしまった。


「いやあああ人間の子を孕まされる・・・♥ やめてぇ♥ お願い♥」


皆に見せつけながらギネヴィアを(望みのまま)陵辱し大量に膣内に射精をした。
性癖がアレでもここまで嬉しそうだとこっちもやる気が出てくるな・・・
というより残念すぎるこの人を抱けた俺を誰かほめてください。本気で美人なのになぁ・・・


いつまでたっても口が減らなかったが、皆からのGOサインは途切れなかった。
陵辱に他の面々も参加し始めてきて、皆で一丸となってギネヴィアをひたすら陵辱し続けた。
ギネヴィアは拘束されたまま、俺の息子をひたすら味わう(望んだ)拷問を一昼夜受け続けた。
皆にだらしないアヘ顔を見せてひたすらに俺の息子を求めながらそれでも口は減らなかった。
演技は下手だが一貫性は凄いと思う。俺は斜め上の尊敬をしてしまったかもしれない。
ただ、もう面倒くさくなったのか彼女達の誰かが口を布で縛り低い声で唸るだけだった。
凄い興奮しているように見えたのは間違いない。涙ぐんでいたが、あれは嬉し涙だと思う。
息が辛くなったのか途中から口の布は解けていた。
詠唱無しで魔法使ったとかチート級の行為をしていたらしい。
今縛ってる拘束も簡単に解ける領域の使い手らしいよ。やっぱり自由意志なんですね!?
膣内から溢れかえるほどの精液を身体に受け止めながら、ギネヴィアが気絶するまで陵辱は続いた。



めちゃめちゃ嬉しそうな、夢を成し遂げたかのような満面の笑みでギネヴィアは気絶していた。



流石に火照ってしまったのか望んだ人のお相手を一回づつ行うことになってしまった。
まぁ役得、では、あるんですけど釈然としない。興奮はしてるけどさ・・・








次の日出会ったギネヴィアは何事もなかったかのように理性的な反応を返してくれた。
美人で活発でかっこ良くて頭良くて笑みが眩しい。詐欺だ・・・


ギネヴィアは万能級になんでもできるらしく決まった役割を持たないフリーポジションらしい。

「エルフの勇者って言っていいわよ!いえ、やっぱり姫騎士かしら!?」


ちょっと黙っていて欲しい。


その後、普通に話して仲良くなった。
やっぱり頭の回転が早いなぁこの人。話がうまい。演技はド下手だけどね・・・


「気に入ったわ!君が夫で良かった!これからも私のエルフの誇りを穢してちょうだい!」

「穢すの!?」

「それが私にとって一番気持ち良いのよ!いいじゃないエロいこと一杯させてあげるから!」



マジ残念だこの人・・・



15/09/23 07:17更新 / うぃすきー
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■作者メッセージ
マジで抱けない女一歩手前を抱けたハヤト君は勇者だと思います。

なんでギャグになったんだろう・・・

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