連載小説
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家の嫁さんについて
 イラツシャイマセ!コチラノセキニドウゾ〜〜。
 ナマチュウ3デマス〜〜。オーダーハイリマス、カラアゲヤマモリ10ニンマエ!フライドポテト15サラ!ホツトドツク150コ!フルーツヤマモリ30サラ!トリコノカジツイチバンシボリ20!ネバリタケノクシヤキ180ホン!ヒョウハクジョウリュウシュ100!マカイギュウノステーキ20サラ!オネガイシマス。
 コチラノサラ、オサゲシマス。カイケイハイリマス。ココハワタシガ!ココハオレガ!ココハオレガ!ココハワタシガ!ドーゾドーゾ!

 夫1「おし!みんなそろったよな!それじゃ〜〜、カンパ〜〜イ!」
 夫2・3.4「「「カンパ〜〜イ!!!」」」
   グビッ!グビッ!ゴキュ!ゴキュ!ダン!!!!
 夫1・2・3・4「「「「プハ〜〜〜〜!!!!」」」」
 夫1「いや〜〜、仕事の後はこれに限るな!」
 夫4「か〜〜っ!美味いですね」
 夫2「あ、すいません!生4追加たのみま〜す」
 ハイ、ナマ4ツイカ!
 夫3「それで今回俺らを呼び出したのは例の彼女についてなんだろ、夫4」
 夫4「ええ。実は近々彼女と結婚式を行うことになりました」
 夫3「そうかそうか。おめでとう!いつかはすると思っていたが漸くか」
 夫1「同棲してから6カ月だろ。長すぎるぞ!」
 夫2「よく相手も我慢したよな。しかも子供もまだだろ?」
 夫4「はい、そこはオレの意見を尊重してくれたんですよ。幼馴染ですし、しっかりと躾けをしてきましたから」
 夫1「あ〜、確か夫4の相手はクー・シーだったよな」
 夫2「それもお隣同士の間柄なんだよな」
 夫4「いつも家に帰るとオレの部屋で待ち構えていたんですよ。流石に小学生のころ布団の中に潜り込んできて、しかも裸で抱き着かれてきたのには驚きましたからね。それで慌てて『待て』を教え込んだんですよ」
 夫3「それでどんな風にして躾けたんだ?」
 夫4「まず10分待てたら1時間抱き着いてあげることを約束したんです。それから少しずつ時間を伸ばしていったんです。子供についても就職して結婚したら直ぐに励んで5人作ることで納得してもらったんですよ。勿論彼女の両親にも了解してもらいました、特にお義母さんが血の涙を流して答えてくださった時は流石に良心の呵責に悩まされましたけど」
 夫2「ま、それでも納得してくれたんだろ。それでいいんじゃないか」
 ナマ4オマタセシマシタ!
 夫2「ありがとう、後は大丈夫だよ」
 ワカリマシタ。ゴユツクリ
 夫1「そうそう。血の涙を流した理由が娘を取られた悔しさなのか孫を直ぐに見れない悔しさなのか気になるところだけどね」
 ツイカチュウモンイイデスカ?
 ア、ハイ!ドウゾ!
 キョウノオススメヲタノムネ
 リョウカイシマシタ。キョウノオススメハイリマス!
 夫4「それで調子に乗り過ぎてしまったりしたんですけどね♪」
 夫2「ほう、どんなことをしたんだい?」
 夫4「所謂『お手、おかわり、伏せ』と教えたんですけど・・・続けて教えたのが何だか判りますよね?」
 夫3「あれだろ。『お座り』の次にする定番の」
 夫1・2「「『チンチン!!!』」」
 ガタガタガタ!!!!マ、マテマテ!!!オチツケ!コラ!ココデスルナ!セメテトイレデ!アーツ!!!
 夫4「そしたらズボンのチャックを下ろしてそのままフェラチオを始めたんですよ。もの凄い勢いで吸い付いてきて・・・あれにはまいりましたよ、本当に」
 夫1「そりゃあ災難だったな、本当に」
 夫2「犬系の魔物娘にはそれは禁句だぞ。どうせ、楽しんだんだろ」
 夫4「それはまあ、最後までシちゃいましたけど」
 夫3「いいじゃないか、そこまで尽くしてくれるんだからさ。可愛いもんだろ。ま、家には敵わないだろうけどな」
 夫1「確かお前んところはネコマタだよな。やっぱりゴロゴロ言いながら甘えてくるのか?足元に擦り寄ったりするのか?」
 夫3「それだけじゃないぜ!毛づくろいもしてくれるんだよな♪♪家で飼うつもりで拾った捨て猫なもんだからオレに甘えまくるんだよ。帰宅すると直ぐに抱き着いて全身で擦りついてくるんだ、可愛いもんだよ。特に猫に化けてる時の抱き心地、あのモフモフ感は最高だよ!!!勿論、普通に抱いても最高だぜ!両方の意味でだけどな」
 夫1「普通だろ、それは。ま、オレんところほどではないけどな」
 夫2「そう言えば君の場合、酒場での乱闘騒ぎからだったよな」
 夫1「酔っぱらいの漢ども3人相手にね。と、言っても絡まれていたオレを見かねて助けたのが真相なんだけどな」
 夫4「えっとお会いしたことありましたけどマーメイドでしたよね?魔法でも使ってですか?お店では魔法は使用禁止だし場合に依っては出入り禁止になる可能性もあるはずですけど?」
 夫1「いやいや、そんな事しないよ。水場が無い店の中だけどアイツには何にも関係無いさ。なにしろポセイドン式竜宮流格闘術の使い手だからな」
 夫2「あの時は凄かったな。『うっさい!だまれ、バカ共!!』って叫んでこっちのテーブルに来たんだよな」
 夫1「で、怒ってそいつらが襲いかかったんだけど。ジャンプ一番!縦回転して足ヒレを頭に振り下ろしたんだ!そこから再度跳び上がると今度は足ヒレを横におもいっ切り振って二人目の後頭部に一撃!!最後に残った相手には目の前に逆立ちで着地すると両手を動かして独楽みたいに回転しながら足ヒレでの連続ビンタの嵐をお見舞いしたんだ!!!」
 夫2「所謂ネリチャギ或いは踵落とし、延髄蹴り、最後のはさしずめスピニングマーメイドキックとこんなところかな」
 オマタセシマシタ!キョウノオススメマカイブタノスガタヤキ3ビキデス。オキャクサン、リョウリココニオイテオキマスカラネ。トイレヲチョジカンセンリョウシナイデクダサイネ
 夫1「本当に凄かったよ。あの雄姿は今でも目に焼き付いてるんだ。所謂一目ぼれってやつさ。もう、その場で猛烈に口説いてさ。なんとか付き合うことを認めてもらったんだけど、それからが大変だったよ。『自分に相応しい相手に成るための修行に付いてこれたらね』と宣言されてさ。あの修行の日々は壮絶の一言では言い尽くせないに尽きるね」
 夫2「んで、家のカミさんによく治療されたんだよな」
 夫1「シービショップの腕前には驚かされるよ。骨折すら一晩で治療できるんだからな。お蔭で散々しごかれまくったな、本当。クラーケン10人相手にしたときは一番大変だったよ」
 夫4「え〜〜と、それは勿論魔法とか」
 夫1「いや、素手だよ。魔力すら使わないでの格闘術でね」
 夫3「流石!海の上を走りながら海賊船に見せ掛けた教団の武装船を5隻沈めただけのことはあるな」
 夫1「それならオマエらもだろ。夫2は津波と渦潮のコンボ魔術で先制攻撃して大半の船を沈めてくれたからな。夫3と夫4が協力して障壁を街全体に展開して砲撃の雨から街を守ってくれたから教団に集中できたんだから、お互いさまだろ」
 夫4「自分達の街を守るためなんだから当然ですよ」
 夫2「そこは愛しいヨメさんを守るためと言うとこだろ」
 夫4「仕事上の建前くらい言わせてくださいよ。毎日警備隊の詰所に出来立て弁当を届けてくれるのを冷やかされてるんですから」
 夫3「家のネコマタには敵わんけどな。なにしろその場で調達した食材で手料理を出してくれるからな」
 夫1「それでオレのヨメを釣り上げて怒ったヨメに追い掛け回されたのは、凄かったな」
 夫4「建物の屋根の上に逃げたんですけど」
 夫3「ジャンプしたと思ったら壁を蹴ってと言うのか?それで反対側の壁に向かい、またその壁を蹴ってとジグザグに壁蹴りを繰り返して屋根の上に登ったんだよな。目を丸くして『ウソだにゃ!!」って叫んでたもんな」
 夫2「その後は屋根の上での追い駆けっ子。周りの人は両方に声援を送ったり追いつくか逃げ切るかでカケまでしていましたね。ハーピーが空から中継してそれを家のカミさんが特設ステージで解説したんだよな」
 夫1「最後は家のヨメに捕まったんだけど、何だか妙に感心して『アンタ!やるわね!気に入ったわ!』って言うとその場で固い握手を交わしたんだよな」
 夫3「ネコマタのヤツはビビりまくってたぞ。夫2のシービショップがいなかったらネコマタの癖に魚嫌いに成っていたよな、絶体」
 夫4「目を光らせて両手を広げて襲い掛かってくるんですから、仕方がないことかと」
 夫2「髪の毛も空中を飛び回るもんだから広がって効果倍増だったな。カミさん、幼稚園の保育士に転職していたから宥めるのはお手の物なんさ。・・・そう言えば夫4んとこだけだな、専業主婦なのは」
 夫4「そうですね。夫1の奥さんは格闘道場を開いているんですよね」
 夫3「で、ウチは料理屋でバイトさ」
 夫4「家に帰った時『おかえりなさい』と出迎えてくれるのは嬉しいですよ」
 夫2「けどな、仕事をしている時の笑顔もいいもんだぞ」
 夫1「とりあえず、オレ達に出来ることは家の嫁達の笑顔を守る為にも警備隊の仕事を頑張ってすることだろ」
 夫2「その通りだな。その為にもまずはここで英気を養おう」
 夫3「よし!それじゃ、改めて」
 夫1・2・3・4「「「「カンパイ〜〜!!!!」」」」
 オキャクサマ!イツマデトイレニコモツテイルノデスカ?シュクハクリョウキンモツイカシマスヨ!
 ワタシダツテハヤクダンナトシタインデスカラネ!コノママオイテカエリマスヨ!モウアシタセイキュウシマスカラネ!
16/07/04 15:23更新 / 名無しの旅人
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■作者メッセージ
夫達をメインにするため店員とお客の声を分けてみました。
小さくすることでガヤみたいにしてみたつもりです。
読み辛いかもしれませんので気にしないで読んでください。

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