もっと甘えていいんだよ?
父が再婚した。
最初は戸惑って、色々悩んだ。
母は幼い頃にボクを産んでそのまま帰らぬ人になった。
だからか少しでも心から悩みを受け入れる人と一緒に居たいんだとも思った。
色々悩んで考えたあとボクは言った。
「いいよ、再婚しても」
父はその言葉を聞いてすごく喜んだ。
その笑顔だけは今でも覚えてる。
そして数日後、父が再婚相手を紹介するといって休日に再婚相手との顔合わせをすることになった。
ここまではよく至って普通の話だが、この時のボクはまだ再婚相手を「人間」だと思っていた。
しかし・・・現実はそう甘くはなかった何故なら
〜再婚相手は人はではなく「魔物」だったから〜
@
日も暮れた夕方、学校を終えて家の帰路を歩く九路聖夜(くじ せいや)は重い気分だった。
何故ならこれから家に帰るのだから。
高校生の男子学生ならやっと学校が終わったら何処か寄り道したり。
部活をしたり、彼女とデートしたりと青春真っ只中だろう。
しかし聖夜の場合、特に友達と言える友達がいなければ部活もしておらず、まして彼女と呼ばれる女の子もいない。
一言で言えば「ぼっち」だ。
なぜぼっちなのかその理由は簡単。
それは彼の父、九路友平の仕事柄が原因だった。
父、友平は考古学者だったからで転々と各地をめぐるように転校が多かった。
そのせいで友達のつくり方が分からず、またすぐに引っ越すだろうと思い(あえて)友達は作らなかった。
「・・・はぁ・・・どうやったら友達ってできるんだろう」
どこかで聞いたようなセリフを呟き家路を歩いていると後ろから。
「美麗様、あれはもしや聖夜様では?」
「本当!?聖夜さ〜ん」
聖夜を呼ぶ声が二つ否、三つあった。
「聖夜様、待ってください」
「・・・」
自分を呼ぶ声がはしてため息を吐き立ち止まる。
そしてゆっくりと振り返ると、こちらに近づいてくる三つの人影。
その正体はクイーンスライムだった。
「聖夜さん今帰りですか?」
「は、はいそう・・・です、あ荷物持ちます」
クイーンスライムの持っていた買い物帰りだったか荷物を持つ聖夜。
すると感激したのか目を輝かせるクイーンスライム。
「まぁ、ありがとうございます聖夜さん」
「流石です聖夜様」
「男の鑑です聖夜様」
クイーンスライムの両サイドの召使いも聖夜を褒める。
「大袈裟ですボクはただ・・・息子として当然のことをしただけです」
そう彼女クイーンスライムは九路聖夜の「義理」の母親。
九路美麗なのだ。
@
「それでそのひったくりを捕まえた人が友平さんだったんですよ〜」
「その時の友平様はこう言いました」
「大丈夫ですかお嬢さん、もう大丈夫ですよっと」
「あ、あはは・・・」
夕食、義母は父との出会いを頬を赤くして語る。
しかしその話はもう3、4回くらい聞き正直なところ聞き飽きた所でもある。
「・・・それにしても父さん今日は遅いなぁ」
いつもなら夕食時に帰って来る父が帰って来ないことが気になりつい口が開いてしまう。
「あれ聖夜君、友平さんから聞いてないの?」
「・・・え」
美麗の言葉に何か知ってる口ぶりで聖夜に言う。
「友平さんなら今日から1,2ヶ月出張で帰ってこないって」
「・・・はぁ!?」
「聞いてなかったんですか?」
「聞いていないも何も初耳です!」
「おそらく友平様は話す機会がなかったんでしょう・・・」
(確かに聞かなかったし、聞けなかったけど・・・でもいきなり出張って)
色々と考えてる聖夜、すると義母の美麗が口を開ける。
「あ、あの聖夜君・・・ごめんなさい」
大きな声で謝る美麗。
その声と顔の表情を見て自分も大人気なかったと反省する。
「ごめんなさい義母(かあ)さん、ちょっと大人気なかったです」
素直に謝って夕食を食べ終えて自室へ行く。
@
夕食から数時間後お風呂からあがり自室で課題をする。
しかし課題は苦手科目なので苦戦している。
「・・・ダメ、もう集中できない」
集中力が切れて椅子にもたれる。
そして少し立ち上がり体を動かす。
「・・・今日はもう寝ようかな」
部屋の灯りを消してベッドへ。
そして寝ようとしたそ自室の扉からノック音がする。
「はい、開いてますよ」
扉が開き、入ってきたのはもちろん義母と2人の召使いだった。
まぁ今は父がいないので当然であろうと思っていた。
「し、失礼します・・・聖夜君・・・まだ起きてる?」
オロオロしている義母を見て少し可愛いと思ったしがすぐに正気になる。
「どうしたんですか?ボクはこれから寝るところですが・・・」
「そ、そうなんだ・・・」
視線が泳ぐ美麗、何かあったのかと心配になる。
「何か困ったことでも?もしかしてGですか?」
Gが出たのかと思い廊下を見渡す、しかし廊下にはGの姿がなかった。
「・・・美麗様、聖夜様にちゃんと言いうのです」
「そうです、これも親睦を深めると思って」
「う・・・うう」
もじもじしながら深呼吸する義母。
そして意を決して言う。
「わ・・・私と一緒に寝て欲しいの・・・」
「・・・え」
何を言ってるのか分からずに顔が( ゚д゚)こんな風になってしまう。
「ささ、聖夜様」
「今日は3人一緒に寝ましょう」
「え、ちょっと」
あれよあれよと聖夜の部屋に入る美麗。
そして聖夜の腕を引き、背中を押して気づけばベッドで横になっていた。
@
「・・・」
時計の針の音と3人の寝息・・・。
「ZZZ・・・」
「ZZZ・・・」
「友平さ〜ん・・・大好きで・・・すぅ」
狭いベッドの中で息苦しい中必死で寝ようとする聖夜。
しかし体が液状のせいか逆に寝付けないでいた。
(ま、まずい・・・眠れない、いや寝付けるわけがない、だいたい一緒に寝るのと親睦を深めるのってなんの意味が)
必死に寝付こうとする聖夜しかしただでさえ狭いベッドで密着状態なので眠れるはずがなかった。
(こうなったら部屋を出てリビングで・・・)
ゆっくりと体を起こそうとした瞬間義母が体に抱きついてきた。
(!?う、動けない)
必死にもがくが冷たくて気持ちいい体に巨乳以上の胸が聖夜の思考を奪っていく。
(ちょ・・・さすがにこれはまずいって」
かろうじて息ができるくらいのスペースがありそこで息を吸う聖夜。
するとふと顔を上げると、義母が聖夜を見下ろしているのが見えた。
「聖夜君・・・気持ちいい?」
「!?」
いきなり声をかけられて驚く。
「あ、大丈夫だよ?二人は寝てるから」
安心してっと言われて口を開け小声で話す。
「あ、あの・・・できれば離して欲しいんですけど?」
「いや・・・」
ぷいっと顔を横に向く
「いやってそんな・・・」
義母の顔がプクーっと膨らませる義母。
そして沈黙を破ったのは義母だった。
「だってもう1ヶ月なんだよ?」
「え!?」
顔を見ると今にも泣きそうな顔をしていた。
「一緒に暮らして1ヶ月・・・全然私に甘えてくれないんだもん」
「えっとそれは・・・迷惑かけないためで・・・」
「迷惑ってもう・・・」
ぎゅぅぅぅっと締め付けるように体を密着する義母。
「ちょ・・ちょっと義母さん」
顔が胸に埋もれていき顔が赤くなる聖夜。
「私に甘えるまでずぅぅっとこのままだよ?」
「わ、わかりました・・・わかりましたからも、もうやめてください」
ゆっくりっと締め付けるのが緩くなっていく。
「よろしいこれからはちゃんと・・・甘えてね?」
「い・・・イエッサー」
少し会話して包容力のせいか段々眠気が来ていつの間にか眠っていた。
@
翌日部屋で寝ていたら自室には義母がいなく内心ホッとする。
しかし時計を見るといつも起きる時間を完全に過ぎていた。
「う、うわぁ」
飛び跳ね、制服を着替える。
そしてドタバタ走ってリビングにいる義母に挨拶をする。
「義母さんなんで起こしてくれなかったの!?」
「え!?」
朝食をつくる義母が時計を見ると学校に行く時間だったことに気づく。
「ご、ごめんね聖夜君」
「い、いやいいけど・・・じゃあ行ってきます・・・」
走って学校に行こうとする、しかし再びリビングに顔を出して立ち止まる。
「か、義母さん・・・」
「なんですか?聖夜さん」
黙ってゆっくりと呼吸して一気に息を吸って。
「こ、今度・・・またい、一緒に寝て・・・くれる?」
「!!」
聖夜の言葉に義母の顔がパァァっと顔が明るくなる。
しかし当の本人は顔が真っ赤になる。
「じゃ、じゃあ行ってきます!!」
そして逃げるように家を出る。
「ふふふ♪」
「美麗様?何かいいことありました」
「すごくご機嫌ですけど?」
「さぁ?」
上機嫌でとぼける美麗そしてそのまま家事をするのであった。
最初は戸惑って、色々悩んだ。
母は幼い頃にボクを産んでそのまま帰らぬ人になった。
だからか少しでも心から悩みを受け入れる人と一緒に居たいんだとも思った。
色々悩んで考えたあとボクは言った。
「いいよ、再婚しても」
父はその言葉を聞いてすごく喜んだ。
その笑顔だけは今でも覚えてる。
そして数日後、父が再婚相手を紹介するといって休日に再婚相手との顔合わせをすることになった。
ここまではよく至って普通の話だが、この時のボクはまだ再婚相手を「人間」だと思っていた。
しかし・・・現実はそう甘くはなかった何故なら
〜再婚相手は人はではなく「魔物」だったから〜
@
日も暮れた夕方、学校を終えて家の帰路を歩く九路聖夜(くじ せいや)は重い気分だった。
何故ならこれから家に帰るのだから。
高校生の男子学生ならやっと学校が終わったら何処か寄り道したり。
部活をしたり、彼女とデートしたりと青春真っ只中だろう。
しかし聖夜の場合、特に友達と言える友達がいなければ部活もしておらず、まして彼女と呼ばれる女の子もいない。
一言で言えば「ぼっち」だ。
なぜぼっちなのかその理由は簡単。
それは彼の父、九路友平の仕事柄が原因だった。
父、友平は考古学者だったからで転々と各地をめぐるように転校が多かった。
そのせいで友達のつくり方が分からず、またすぐに引っ越すだろうと思い(あえて)友達は作らなかった。
「・・・はぁ・・・どうやったら友達ってできるんだろう」
どこかで聞いたようなセリフを呟き家路を歩いていると後ろから。
「美麗様、あれはもしや聖夜様では?」
「本当!?聖夜さ〜ん」
聖夜を呼ぶ声が二つ否、三つあった。
「聖夜様、待ってください」
「・・・」
自分を呼ぶ声がはしてため息を吐き立ち止まる。
そしてゆっくりと振り返ると、こちらに近づいてくる三つの人影。
その正体はクイーンスライムだった。
「聖夜さん今帰りですか?」
「は、はいそう・・・です、あ荷物持ちます」
クイーンスライムの持っていた買い物帰りだったか荷物を持つ聖夜。
すると感激したのか目を輝かせるクイーンスライム。
「まぁ、ありがとうございます聖夜さん」
「流石です聖夜様」
「男の鑑です聖夜様」
クイーンスライムの両サイドの召使いも聖夜を褒める。
「大袈裟ですボクはただ・・・息子として当然のことをしただけです」
そう彼女クイーンスライムは九路聖夜の「義理」の母親。
九路美麗なのだ。
@
「それでそのひったくりを捕まえた人が友平さんだったんですよ〜」
「その時の友平様はこう言いました」
「大丈夫ですかお嬢さん、もう大丈夫ですよっと」
「あ、あはは・・・」
夕食、義母は父との出会いを頬を赤くして語る。
しかしその話はもう3、4回くらい聞き正直なところ聞き飽きた所でもある。
「・・・それにしても父さん今日は遅いなぁ」
いつもなら夕食時に帰って来る父が帰って来ないことが気になりつい口が開いてしまう。
「あれ聖夜君、友平さんから聞いてないの?」
「・・・え」
美麗の言葉に何か知ってる口ぶりで聖夜に言う。
「友平さんなら今日から1,2ヶ月出張で帰ってこないって」
「・・・はぁ!?」
「聞いてなかったんですか?」
「聞いていないも何も初耳です!」
「おそらく友平様は話す機会がなかったんでしょう・・・」
(確かに聞かなかったし、聞けなかったけど・・・でもいきなり出張って)
色々と考えてる聖夜、すると義母の美麗が口を開ける。
「あ、あの聖夜君・・・ごめんなさい」
大きな声で謝る美麗。
その声と顔の表情を見て自分も大人気なかったと反省する。
「ごめんなさい義母(かあ)さん、ちょっと大人気なかったです」
素直に謝って夕食を食べ終えて自室へ行く。
@
夕食から数時間後お風呂からあがり自室で課題をする。
しかし課題は苦手科目なので苦戦している。
「・・・ダメ、もう集中できない」
集中力が切れて椅子にもたれる。
そして少し立ち上がり体を動かす。
「・・・今日はもう寝ようかな」
部屋の灯りを消してベッドへ。
そして寝ようとしたそ自室の扉からノック音がする。
「はい、開いてますよ」
扉が開き、入ってきたのはもちろん義母と2人の召使いだった。
まぁ今は父がいないので当然であろうと思っていた。
「し、失礼します・・・聖夜君・・・まだ起きてる?」
オロオロしている義母を見て少し可愛いと思ったしがすぐに正気になる。
「どうしたんですか?ボクはこれから寝るところですが・・・」
「そ、そうなんだ・・・」
視線が泳ぐ美麗、何かあったのかと心配になる。
「何か困ったことでも?もしかしてGですか?」
Gが出たのかと思い廊下を見渡す、しかし廊下にはGの姿がなかった。
「・・・美麗様、聖夜様にちゃんと言いうのです」
「そうです、これも親睦を深めると思って」
「う・・・うう」
もじもじしながら深呼吸する義母。
そして意を決して言う。
「わ・・・私と一緒に寝て欲しいの・・・」
「・・・え」
何を言ってるのか分からずに顔が( ゚д゚)こんな風になってしまう。
「ささ、聖夜様」
「今日は3人一緒に寝ましょう」
「え、ちょっと」
あれよあれよと聖夜の部屋に入る美麗。
そして聖夜の腕を引き、背中を押して気づけばベッドで横になっていた。
@
「・・・」
時計の針の音と3人の寝息・・・。
「ZZZ・・・」
「ZZZ・・・」
「友平さ〜ん・・・大好きで・・・すぅ」
狭いベッドの中で息苦しい中必死で寝ようとする聖夜。
しかし体が液状のせいか逆に寝付けないでいた。
(ま、まずい・・・眠れない、いや寝付けるわけがない、だいたい一緒に寝るのと親睦を深めるのってなんの意味が)
必死に寝付こうとする聖夜しかしただでさえ狭いベッドで密着状態なので眠れるはずがなかった。
(こうなったら部屋を出てリビングで・・・)
ゆっくりと体を起こそうとした瞬間義母が体に抱きついてきた。
(!?う、動けない)
必死にもがくが冷たくて気持ちいい体に巨乳以上の胸が聖夜の思考を奪っていく。
(ちょ・・・さすがにこれはまずいって」
かろうじて息ができるくらいのスペースがありそこで息を吸う聖夜。
するとふと顔を上げると、義母が聖夜を見下ろしているのが見えた。
「聖夜君・・・気持ちいい?」
「!?」
いきなり声をかけられて驚く。
「あ、大丈夫だよ?二人は寝てるから」
安心してっと言われて口を開け小声で話す。
「あ、あの・・・できれば離して欲しいんですけど?」
「いや・・・」
ぷいっと顔を横に向く
「いやってそんな・・・」
義母の顔がプクーっと膨らませる義母。
そして沈黙を破ったのは義母だった。
「だってもう1ヶ月なんだよ?」
「え!?」
顔を見ると今にも泣きそうな顔をしていた。
「一緒に暮らして1ヶ月・・・全然私に甘えてくれないんだもん」
「えっとそれは・・・迷惑かけないためで・・・」
「迷惑ってもう・・・」
ぎゅぅぅぅっと締め付けるように体を密着する義母。
「ちょ・・ちょっと義母さん」
顔が胸に埋もれていき顔が赤くなる聖夜。
「私に甘えるまでずぅぅっとこのままだよ?」
「わ、わかりました・・・わかりましたからも、もうやめてください」
ゆっくりっと締め付けるのが緩くなっていく。
「よろしいこれからはちゃんと・・・甘えてね?」
「い・・・イエッサー」
少し会話して包容力のせいか段々眠気が来ていつの間にか眠っていた。
@
翌日部屋で寝ていたら自室には義母がいなく内心ホッとする。
しかし時計を見るといつも起きる時間を完全に過ぎていた。
「う、うわぁ」
飛び跳ね、制服を着替える。
そしてドタバタ走ってリビングにいる義母に挨拶をする。
「義母さんなんで起こしてくれなかったの!?」
「え!?」
朝食をつくる義母が時計を見ると学校に行く時間だったことに気づく。
「ご、ごめんね聖夜君」
「い、いやいいけど・・・じゃあ行ってきます・・・」
走って学校に行こうとする、しかし再びリビングに顔を出して立ち止まる。
「か、義母さん・・・」
「なんですか?聖夜さん」
黙ってゆっくりと呼吸して一気に息を吸って。
「こ、今度・・・またい、一緒に寝て・・・くれる?」
「!!」
聖夜の言葉に義母の顔がパァァっと顔が明るくなる。
しかし当の本人は顔が真っ赤になる。
「じゃ、じゃあ行ってきます!!」
そして逃げるように家を出る。
「ふふふ♪」
「美麗様?何かいいことありました」
「すごくご機嫌ですけど?」
「さぁ?」
上機嫌でとぼける美麗そしてそのまま家事をするのであった。
13/05/29 16:44更新 / 茶猫