落ちこぼれの私と
母様は『天災』と呼ばれたデュラハンの騎士だった。 前魔王様の時代から活躍していて、騎馬ではなく獰猛なドラゴンで天を舞い、一度戦場に降り立てば剣のひと振りで百の首が飛び、魔法印を描けば灼熱の炎が山を丸裸にしたらしい。 まさしく『天からの災い』だったようだ。 武勇伝は数あるが、実際はどうなのだろう。まあ、凄腕の騎士と言う事には変わりは無い。 魔王様が代わった後、母様はとある戦場で教団の騎士だった父様と出会い、父様を魔界に迎えた。 父様との結婚を機にこの訓練施設を造り、次世代の育成に力を注ぐことにしたそうだ。 だが、残念なことに母様自身の次世代は育てがいの無い『落ちこぼれ』だった。 注>4月5日 『暴力表現』のタグ追加しました。 >4月21日 『母様』に修正加えました。 |
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