夏休み お茶と残り香
ソフィアさんに今日から一ヶ月過ごす部屋に案内される。
「ここが拓斗くんのお部屋です。さみしくなったらフィロップのお部屋で寝てもいいですよ〜」
ここでも魔物娘クオリティは変わらないのだな、この程度のジャブなら学校で食らい慣れている。
「ありがとうございます」
「ふふっ、礼儀正しい子は好きよ。いっそフィロップを貰ってちょうだい」
「フィロップさんはとはそう言う関係じゃないので」
「あら?魔物娘と男が一つ屋根の下に暮らしてるのにそういう事にならないの?」
そう言えばフィロップさんをそう言う目で見た事は無いなぁ… ネグリジェはセクシーだったけど。
「そう言えばフィロップさんは何もしてこないですね」
「あらあら、意外と奥手なのねぇあの子」
「思い人でもいるんじゃないですか?住み込みはあくまで仕事で割り切ってるとか」
「それは無いんじゃないかしら?あの子相手が出来ないから寮母のお仕事に申し込んだんだもの」
そうだったのか、しかし家事出来て顔は魔物娘クオリティのフィロップさんが結婚できないとは…
「さ、無駄話はこれくらいにしましょうか」
「そうですね」
部屋に入る。部屋は8畳ほどでベッド、クローゼットテーブルに椅子と生活に必要な物はすべてそろっていると言った感じだ。
「それじゃ荷物を置いたら次はダイニングとかお風呂の場所を教えるわね」
「はい」
取り合えずベッド横にキャリーケースと鞄を置き、ソフィアさんについていく。
「ここがダイニング、毎日朝6時半ごろに朝ごはんを食べてるわ。お風呂はこっちよ」
案内されたお風呂はとても大きく泳げそうな位だ(勿論泳ぐわけはない)
「それじゃあお夕飯の時間までゆっくりしてていいわ。フィロップは呼べば来ると思うわ」
ソフィアさんはそう言うとダイニングの方に向かう。取り合えず自由時間になったがあまり人様の家を出歩くのも失礼だろうしこの部屋でゆっくりしよう。
ベッドに腰掛け持ってきた本を読んでいるとドアがノックされる。
「拓斗さま、私です」
「フィロップさん?どうぞ」
「失礼します、拓斗さま」
「どうかしたの?」
「お庭でお茶でも飲みませんか?」
うーん、確かに本を読むのも飽きてきたし出歩くのも悪くないかな。
「いいですね」
「では、こちらに」
1階に降り裏庭へ、裏庭は綺麗な花が咲き誇っている。少し歩くとイスとテーブル、そしてポッドとソーサーが敷かれたティーカップがすでに用意されている。
「さ、準備は出来ております」
「それじゃあ早速いただきます」
飲んでみるとハーブティーのようでふわりといい匂いが鼻を通る。
「どうでしょうか?ここでよく飲まれていいるお茶です」
「美味しいです」
「それは良かったです」
フィロップさん、なんだろう。文化祭位から俺をじろじろ見たりなんだか様子がおかしい気がする。
「フィロップさん」
「なんでしょうか?」
「何かありました?文化祭位から様子がおかしいっているか…」
「そうでしょうか?私はいつも通りですが?」
そうだろうか?俺の考えすぎなのか?
「拓斗さま…もう少し…」
「どうかしました?」
「もう少し飲みませんか?」
「いいですけど…」
お茶を淹れるフィロップさんの顔が少し赤い気がする。やっぱり気のせいじゃない気がする。
「やっぱりおかしいですよフィロップさん。何かあったら…」
フィロップさんの白くて細い指で口をシーっとされる。
「まだ秘密です♡」
「それでは、私はこれで。拓斗さまはごゆっくり」
そう言うとフィロップさんはスタスタとお屋敷に戻っていく。
ドキドキが止まらない、なんだあれ。いつものおちょこちょいで可愛らしいフィロップさんじゃない。なんかもっとセクシーで、妖艶で…
落ち着くために一口お茶を飲んでみるも…
次に鼻を通ったのはお茶の香りではなく。フィロップさんの残り香だった。
「ここが拓斗くんのお部屋です。さみしくなったらフィロップのお部屋で寝てもいいですよ〜」
ここでも魔物娘クオリティは変わらないのだな、この程度のジャブなら学校で食らい慣れている。
「ありがとうございます」
「ふふっ、礼儀正しい子は好きよ。いっそフィロップを貰ってちょうだい」
「フィロップさんはとはそう言う関係じゃないので」
「あら?魔物娘と男が一つ屋根の下に暮らしてるのにそういう事にならないの?」
そう言えばフィロップさんをそう言う目で見た事は無いなぁ… ネグリジェはセクシーだったけど。
「そう言えばフィロップさんは何もしてこないですね」
「あらあら、意外と奥手なのねぇあの子」
「思い人でもいるんじゃないですか?住み込みはあくまで仕事で割り切ってるとか」
「それは無いんじゃないかしら?あの子相手が出来ないから寮母のお仕事に申し込んだんだもの」
そうだったのか、しかし家事出来て顔は魔物娘クオリティのフィロップさんが結婚できないとは…
「さ、無駄話はこれくらいにしましょうか」
「そうですね」
部屋に入る。部屋は8畳ほどでベッド、クローゼットテーブルに椅子と生活に必要な物はすべてそろっていると言った感じだ。
「それじゃ荷物を置いたら次はダイニングとかお風呂の場所を教えるわね」
「はい」
取り合えずベッド横にキャリーケースと鞄を置き、ソフィアさんについていく。
「ここがダイニング、毎日朝6時半ごろに朝ごはんを食べてるわ。お風呂はこっちよ」
案内されたお風呂はとても大きく泳げそうな位だ(勿論泳ぐわけはない)
「それじゃあお夕飯の時間までゆっくりしてていいわ。フィロップは呼べば来ると思うわ」
ソフィアさんはそう言うとダイニングの方に向かう。取り合えず自由時間になったがあまり人様の家を出歩くのも失礼だろうしこの部屋でゆっくりしよう。
ベッドに腰掛け持ってきた本を読んでいるとドアがノックされる。
「拓斗さま、私です」
「フィロップさん?どうぞ」
「失礼します、拓斗さま」
「どうかしたの?」
「お庭でお茶でも飲みませんか?」
うーん、確かに本を読むのも飽きてきたし出歩くのも悪くないかな。
「いいですね」
「では、こちらに」
1階に降り裏庭へ、裏庭は綺麗な花が咲き誇っている。少し歩くとイスとテーブル、そしてポッドとソーサーが敷かれたティーカップがすでに用意されている。
「さ、準備は出来ております」
「それじゃあ早速いただきます」
飲んでみるとハーブティーのようでふわりといい匂いが鼻を通る。
「どうでしょうか?ここでよく飲まれていいるお茶です」
「美味しいです」
「それは良かったです」
フィロップさん、なんだろう。文化祭位から俺をじろじろ見たりなんだか様子がおかしい気がする。
「フィロップさん」
「なんでしょうか?」
「何かありました?文化祭位から様子がおかしいっているか…」
「そうでしょうか?私はいつも通りですが?」
そうだろうか?俺の考えすぎなのか?
「拓斗さま…もう少し…」
「どうかしました?」
「もう少し飲みませんか?」
「いいですけど…」
お茶を淹れるフィロップさんの顔が少し赤い気がする。やっぱり気のせいじゃない気がする。
「やっぱりおかしいですよフィロップさん。何かあったら…」
フィロップさんの白くて細い指で口をシーっとされる。
「まだ秘密です♡」
「それでは、私はこれで。拓斗さまはごゆっくり」
そう言うとフィロップさんはスタスタとお屋敷に戻っていく。
ドキドキが止まらない、なんだあれ。いつものおちょこちょいで可愛らしいフィロップさんじゃない。なんかもっとセクシーで、妖艶で…
落ち着くために一口お茶を飲んでみるも…
次に鼻を通ったのはお茶の香りではなく。フィロップさんの残り香だった。
23/04/21 14:13更新 / photon
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