悩んでられない休憩中!withネズミ&トリ
あのあと無事逃げ切り、トリの家に到着した。この家は木の上にあり、ちょっとした秘密基地気分が味わえる。
「着いたから離れてくれ」
「んー・・・兄貴のにおいがいっぱい・・・」
抱きついている娘さんは人の話を聞いていないようです。ちょっとこづいてみるか。
「正気に戻れ」ビシ
「いたっ・・・兄貴何するんだよぉ・・・」
「着いたからさっさと降りろ。すげぇ見られてんだけど」
「やだよぉ・・・眠いし・・・ここすっごく気持ちいいし・・・」
すっかり骨抜きにされているネズミを、トリがすごい羨ましそうに見つめてる
「あれもいいなぁ・・・だけどぎゅっとしてもらうのも捨てがたいしなぁ・・・」
「はぁ・・・」
こいつらは・・・まったく、頭が痛い
「ネズミも、トリも俺がかなり危ない状況にあるっていうことを忘れて欲しくないんだけど。」
「「?」」
忘れていやがる。
「あの青い炎。危ないもんなんだろ?」
「「あ!」」
こいつら・・・一回怒らなきゃいけないか・・・
「・・・忘れてたわけじゃないですよ?その、別なことに意識が完全に傾いてたというか・・・」
「兄貴、忘れてたんじゃなくてね?兄貴に抱きついた幸福感にやられてたっていうか、気持ちいいからもっとやりたい・・・じゃなくて、その、あうぅぅぅぅ・・・」
反省はしてるみたいだな。
「はぁ・・・ま、忘れたことはしょうがねぇよ。で、説明はしてくれるんだよな?トリ」
「分かりました。」
少し表情が厳しいものに変わり、トリが説明を始めた。
「あの青い炎はいっちゃえば彼女の嫉妬の塊みたいなものですね」
「嫉妬・・・?」
「はい。白蛇は献身的ですが嫉妬深い面もあるんです。そして・・・あの青い炎は彼女たちの嫉妬の念によって作られて、男性に流し込まれることである効果を発揮するんです。」
「それは?」
「・・・その、うーん・・・」
なに言い淀んでんんだろう・・・
「どうした?」
「その、あれを流し込まれた人は白蛇という妖怪に対して激しく、その、欲情するはずなんです・・・」
「ん?じゃあ何で俺にはその効果がないんだ?」
「それは分かりませんけど・・・あ、あとこの話にはまだ続きがありまして、あの炎には『水』の魔力が含まれているんです。」
「だから?」
「流し込まれた『水』の魔力は男性の体のなかでくすぶり続けて、『水』の魔力を持つ彼女たちの体でなければ満足できなくなるんです。」
「・・・・・・対処する方法はあるのか?」
「魔力を中和できる方法がまだ確立されていないので・・・」
「そうか・・・」
状況は思ったより悪いな・・・
「・・・ねぇ、兄貴」
「どうした?」
不安そうな顔をしているので撫でながら答える。
「兄貴はあいつ以外じゃ勃たなくなるの?」
「「ぶっ!」」
俺とトリが同時に吹いた
「な、ななななにいってるんですかこっここここのお子様体型ははははは」
こいつ結構ウブだからなぁ・・・
「まぁ、可能性としてはありうる、って話だ」
「そんなのいやだよ・・・」
ネズミは悲しそうにそう呟いた。
「なにか手は無いの?いろんなこと知ってるくせに兄貴を助ける方法はわかんないのかよ!アホ鳥!」
「私だって・・・私だって一生懸命考えてます!なにも知らないくせに偉そうなこと言わないでください!」
「答えがでないなら考えてないのと一緒でしょ!」
「それはあなたにも言えることです!」
熱くなりすぎてるな・・・
「お前らちょっと落ち着け」
「ん・・・」
「おおおおぅぇぃあぉぉぉぉ?」
二人を抱き寄せると違う反応をしておもしろい。
「兄貴・・・」
泣きそうな顔で俺の服を掴むネズミと、
(ぉぉぉぉ男の人の腕の中なんて初めてだし、えっと、どうしたら、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ)
真っ赤になっているトリの頭をゆっくり撫でてやる。
「俺のことでそんなに熱くなってくれるのはうれしいけど喧嘩はしないでくれ。分かった?」
「うん・・・ごめんなさい、兄貴・・・」
「は、ははははいいいいいい・・・わかりましたたたたたた」
二人とも落ち着いたようなので離して座らせる。
「トリ、さっき思ったんだが魔力の属性が『水』であれば中和できる可能性はあるのか?」
「えぇ・・・できると思いますが・・・何か心当たりでも?」
「あぁ・・・あるっちゃある。」
「そんな曖昧な・・・」
「ま、そのあたりは何とかするから任せてくれ。ほら、もう時間もおそいから寝よう。な?」
「うん・・・」
「はい・・・」
ネズミはまだ不安そうな顔をしていたが、トリに連れられて寝室に向かった。(女の子二人と俺の寝る場所は違う場所である。)
自分用にあてがわれた部屋に着き、布団に寝転がり、自分の体に起きつつある変化を確かめる。
まず一つ。トリは激しく欲情する効果がアレにはある、といった。おそらくその効果が現れ始めているんだろう。体が熱く、頭の中がピンク色になりかけている。
そして二つ。白さんのことが頭に染み付いて離れない。自分が自ら彼女を求めているような錯覚に陥りそうになる。
そして最後に三つ目。これが一番問題だ。体が熱い、といったが、主に体の一部分が特に熱く、臨戦状態になっている。これを見られたら男として終わりそうな気がする・・・
自分の体の異常を確かめ、思わずため息が出る。
理由はともあれ発症が遅いのはありがたいな。だけど、この熱にいつまで抗えるか・・・
誰かが部屋の中に入ってきていたが、考えることに夢中になっていたせいか気がつかなかった。
「兄貴・・・?」
「うわっ!・・・ネズミか・・・」
突然声をかけられたせいで、でかい声を出してしまった。
「む・・・ネズミか、ってなに・・・」
「いや、なんでもない。気を悪くしたなら謝るけど」
「いや、別にいい・・・」
?歯切れが悪いな・・・どうしたんだ?
「こんな夜遅くにどうした?」
「兄貴が手の届かないところに行きそうだったから・・・不安で・・・もし、そうなったらどうしようって・・・!」
「なんだ、そんなことかよ・・・」
「そんなことってなにさ!こんなに心配してるのに!」
「大丈夫だ。俺はいきなり消えたりしないよ。俺はみんなが好きだからな。」
「信用できない・・・」
「じゃあ、どうしたら信じてくれる?」
「一緒に寝てくれたら信じる・・・」
「え゙っ」
それは俺の息子的な問題で非常に厳しいものが・・・なんとかして話を逸らさなきゃ・・・
「それ以外じゃなにかないか?」
「無い・・・」
マジかよ・・・他の手段をなんとしても!
「お願い。私のそばで寝てくれるだけでいいから・・・」
「はぁ・・・わかったよ。添い寝だけだからな?」
と、思っていた時期が私にもありました。だって泣きそうな女の子を放っておくのはできないだろ・・・
「うん・・・ありがとう、兄貴・・・じゃあ、寝よ?」
「う・・・あ、あぁ。」
ネズミと一緒に布団に入る。
「兄貴、絶対、絶対突然いなくなる、なんてことしないでね?信じてるからね?」
「おう。当たり前だ。」
「兄貴・・・手、握ってもいい?」
「あぁ。」
「兄貴の手暖かい・・・・・・気持ち良いなぁ・・・」
「さっさと寝ろ。明日は早いぞ?」
ん?反応が無いな・・・
「もう寝てやがる・・・」
明日はどうなるか分からないからな・・・せめていい夢を。
「・・・旦那様は水から離れた場所、おそらくは木の上、ですか・・・あの鳥のせいですか・・・やってくれますね・・・」
白蛇は、一人水を睨み付けていた。
そう、彼女が『彼』の居場所を把握できていたのは、『水』を通して霊視していたのである。
しかし今『彼』は水から遥かに離れた木の上にいる。だから彼女は『彼』の居場所がわからないのである。
「なら・・・」
そういうと彼女は周りに蛇を呼び寄せた。
「いいですか?私の旦那様を見つけたらすぐに知らせてください。それでは・・・行ってください」
蛇はそれぞれ自分たちの縄張りに向かい、『彼』があられたら知らせる、いわば監視カメラのようなものなのである。
「逃げられるなんて思わないでくださいよ・・・旦那様ぁ?」
彼女は『彼』を思い、甘くそう呟いた。
くそ、ネズミめ・・・気持ちよさそうに寝やがって。
こっちは理性が飛びそうなの押さえてんのに・・・
はぁ、しまらねえ終わり方だよちくしょう・・・
く、息子が・・・っ!
「着いたから離れてくれ」
「んー・・・兄貴のにおいがいっぱい・・・」
抱きついている娘さんは人の話を聞いていないようです。ちょっとこづいてみるか。
「正気に戻れ」ビシ
「いたっ・・・兄貴何するんだよぉ・・・」
「着いたからさっさと降りろ。すげぇ見られてんだけど」
「やだよぉ・・・眠いし・・・ここすっごく気持ちいいし・・・」
すっかり骨抜きにされているネズミを、トリがすごい羨ましそうに見つめてる
「あれもいいなぁ・・・だけどぎゅっとしてもらうのも捨てがたいしなぁ・・・」
「はぁ・・・」
こいつらは・・・まったく、頭が痛い
「ネズミも、トリも俺がかなり危ない状況にあるっていうことを忘れて欲しくないんだけど。」
「「?」」
忘れていやがる。
「あの青い炎。危ないもんなんだろ?」
「「あ!」」
こいつら・・・一回怒らなきゃいけないか・・・
「・・・忘れてたわけじゃないですよ?その、別なことに意識が完全に傾いてたというか・・・」
「兄貴、忘れてたんじゃなくてね?兄貴に抱きついた幸福感にやられてたっていうか、気持ちいいからもっとやりたい・・・じゃなくて、その、あうぅぅぅぅ・・・」
反省はしてるみたいだな。
「はぁ・・・ま、忘れたことはしょうがねぇよ。で、説明はしてくれるんだよな?トリ」
「分かりました。」
少し表情が厳しいものに変わり、トリが説明を始めた。
「あの青い炎はいっちゃえば彼女の嫉妬の塊みたいなものですね」
「嫉妬・・・?」
「はい。白蛇は献身的ですが嫉妬深い面もあるんです。そして・・・あの青い炎は彼女たちの嫉妬の念によって作られて、男性に流し込まれることである効果を発揮するんです。」
「それは?」
「・・・その、うーん・・・」
なに言い淀んでんんだろう・・・
「どうした?」
「その、あれを流し込まれた人は白蛇という妖怪に対して激しく、その、欲情するはずなんです・・・」
「ん?じゃあ何で俺にはその効果がないんだ?」
「それは分かりませんけど・・・あ、あとこの話にはまだ続きがありまして、あの炎には『水』の魔力が含まれているんです。」
「だから?」
「流し込まれた『水』の魔力は男性の体のなかでくすぶり続けて、『水』の魔力を持つ彼女たちの体でなければ満足できなくなるんです。」
「・・・・・・対処する方法はあるのか?」
「魔力を中和できる方法がまだ確立されていないので・・・」
「そうか・・・」
状況は思ったより悪いな・・・
「・・・ねぇ、兄貴」
「どうした?」
不安そうな顔をしているので撫でながら答える。
「兄貴はあいつ以外じゃ勃たなくなるの?」
「「ぶっ!」」
俺とトリが同時に吹いた
「な、ななななにいってるんですかこっここここのお子様体型ははははは」
こいつ結構ウブだからなぁ・・・
「まぁ、可能性としてはありうる、って話だ」
「そんなのいやだよ・・・」
ネズミは悲しそうにそう呟いた。
「なにか手は無いの?いろんなこと知ってるくせに兄貴を助ける方法はわかんないのかよ!アホ鳥!」
「私だって・・・私だって一生懸命考えてます!なにも知らないくせに偉そうなこと言わないでください!」
「答えがでないなら考えてないのと一緒でしょ!」
「それはあなたにも言えることです!」
熱くなりすぎてるな・・・
「お前らちょっと落ち着け」
「ん・・・」
「おおおおぅぇぃあぉぉぉぉ?」
二人を抱き寄せると違う反応をしておもしろい。
「兄貴・・・」
泣きそうな顔で俺の服を掴むネズミと、
(ぉぉぉぉ男の人の腕の中なんて初めてだし、えっと、どうしたら、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ)
真っ赤になっているトリの頭をゆっくり撫でてやる。
「俺のことでそんなに熱くなってくれるのはうれしいけど喧嘩はしないでくれ。分かった?」
「うん・・・ごめんなさい、兄貴・・・」
「は、ははははいいいいいい・・・わかりましたたたたたた」
二人とも落ち着いたようなので離して座らせる。
「トリ、さっき思ったんだが魔力の属性が『水』であれば中和できる可能性はあるのか?」
「えぇ・・・できると思いますが・・・何か心当たりでも?」
「あぁ・・・あるっちゃある。」
「そんな曖昧な・・・」
「ま、そのあたりは何とかするから任せてくれ。ほら、もう時間もおそいから寝よう。な?」
「うん・・・」
「はい・・・」
ネズミはまだ不安そうな顔をしていたが、トリに連れられて寝室に向かった。(女の子二人と俺の寝る場所は違う場所である。)
自分用にあてがわれた部屋に着き、布団に寝転がり、自分の体に起きつつある変化を確かめる。
まず一つ。トリは激しく欲情する効果がアレにはある、といった。おそらくその効果が現れ始めているんだろう。体が熱く、頭の中がピンク色になりかけている。
そして二つ。白さんのことが頭に染み付いて離れない。自分が自ら彼女を求めているような錯覚に陥りそうになる。
そして最後に三つ目。これが一番問題だ。体が熱い、といったが、主に体の一部分が特に熱く、臨戦状態になっている。これを見られたら男として終わりそうな気がする・・・
自分の体の異常を確かめ、思わずため息が出る。
理由はともあれ発症が遅いのはありがたいな。だけど、この熱にいつまで抗えるか・・・
誰かが部屋の中に入ってきていたが、考えることに夢中になっていたせいか気がつかなかった。
「兄貴・・・?」
「うわっ!・・・ネズミか・・・」
突然声をかけられたせいで、でかい声を出してしまった。
「む・・・ネズミか、ってなに・・・」
「いや、なんでもない。気を悪くしたなら謝るけど」
「いや、別にいい・・・」
?歯切れが悪いな・・・どうしたんだ?
「こんな夜遅くにどうした?」
「兄貴が手の届かないところに行きそうだったから・・・不安で・・・もし、そうなったらどうしようって・・・!」
「なんだ、そんなことかよ・・・」
「そんなことってなにさ!こんなに心配してるのに!」
「大丈夫だ。俺はいきなり消えたりしないよ。俺はみんなが好きだからな。」
「信用できない・・・」
「じゃあ、どうしたら信じてくれる?」
「一緒に寝てくれたら信じる・・・」
「え゙っ」
それは俺の息子的な問題で非常に厳しいものが・・・なんとかして話を逸らさなきゃ・・・
「それ以外じゃなにかないか?」
「無い・・・」
マジかよ・・・他の手段をなんとしても!
「お願い。私のそばで寝てくれるだけでいいから・・・」
「はぁ・・・わかったよ。添い寝だけだからな?」
と、思っていた時期が私にもありました。だって泣きそうな女の子を放っておくのはできないだろ・・・
「うん・・・ありがとう、兄貴・・・じゃあ、寝よ?」
「う・・・あ、あぁ。」
ネズミと一緒に布団に入る。
「兄貴、絶対、絶対突然いなくなる、なんてことしないでね?信じてるからね?」
「おう。当たり前だ。」
「兄貴・・・手、握ってもいい?」
「あぁ。」
「兄貴の手暖かい・・・・・・気持ち良いなぁ・・・」
「さっさと寝ろ。明日は早いぞ?」
ん?反応が無いな・・・
「もう寝てやがる・・・」
明日はどうなるか分からないからな・・・せめていい夢を。
「・・・旦那様は水から離れた場所、おそらくは木の上、ですか・・・あの鳥のせいですか・・・やってくれますね・・・」
白蛇は、一人水を睨み付けていた。
そう、彼女が『彼』の居場所を把握できていたのは、『水』を通して霊視していたのである。
しかし今『彼』は水から遥かに離れた木の上にいる。だから彼女は『彼』の居場所がわからないのである。
「なら・・・」
そういうと彼女は周りに蛇を呼び寄せた。
「いいですか?私の旦那様を見つけたらすぐに知らせてください。それでは・・・行ってください」
蛇はそれぞれ自分たちの縄張りに向かい、『彼』があられたら知らせる、いわば監視カメラのようなものなのである。
「逃げられるなんて思わないでくださいよ・・・旦那様ぁ?」
彼女は『彼』を思い、甘くそう呟いた。
くそ、ネズミめ・・・気持ちよさそうに寝やがって。
こっちは理性が飛びそうなの押さえてんのに・・・
はぁ、しまらねえ終わり方だよちくしょう・・・
く、息子が・・・っ!
12/02/25 11:31更新 / パイルバンカーって素敵だね
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