Chapter2 漆黒と白無垢
ブラックマンバ-Black mamba-
コブラ科に分類される蛇、有毒
大型の物は4mにも及ぶ世界で2番目に長い蛇であり
背中部分は薄い黒、腹の部分は真っ白の美しい種である
目は真珠のように真ん丸、つり上がった口と細い舌は可愛らしい印象も受ける
しかし、その生態は悪魔そのものだ
まず、環境を選ばず生きることが出来、木登りがとてもうまい
森林などの悪路を時速16kmで(50mを10秒くらい)で疾走する
※足の速い小学生の全力疾走並
毒性は非常に強く、一噛みの量が非常に多い。尚且つ即効性で人間が治療をしなければ数分で100%死に至る、研究の進んだ血清を使用しても致死率が高い
また、気性も荒く強い攻撃性を示しやすい
顕著な例だと人間が視界に入っただけで攻撃をする程
瞬発力にすぐれた非常に素早い攻撃は正確無比
(他種の蛇と違い熱では無く目と鼻による感知が非常に優れています)
まさしく死の化身、キングコブラよりも恐れられる彼ら
これらを用いる異様なまでの獲物への執着を持った彼らはほぼ確実に獲物を仕留めるだろう
名前の由来である真っ黒な深淵のような口内と不気味に光る漆黒の牙を妖しくちらつかせて...
ジパング、せせらぎの村
ここはジパング南部、緑豊かなのどかな村である
毎年夏は水神さまを祀るため、大きな祭りが開催される
各地から白蛇、龍を信仰する者達や純粋に祭りを楽しもうとする者と様々な人間が訪れる
地方の田舎と言われているが活発な若者が村を支え年配の方々が知恵を若者に授け続けた結果この村はジパング南部でも1、2を争う大きな集落だ
僕、天野利一(あまの としかず)は故郷であるせせらぎの村に10年振りに帰省している途中だ
子供の頃ジパング中部に引っ越し写真家になってからは
全然帰ることが出来なかったので少し緊張している
「全て、変わってしまったんだろうか...」
蒸気機関車の汽笛を耳にしながらふと昔を思い出していた
外でかけっこしたり、夏休みの宿題をギリギリ前日に終わらせたりもしなたぁ...
今そんなことしたら編集長に叱られちゃちゃうよ
あの娘は...いやもう引っ越てるんだろうな...
「毎度ご乗車ありがとうございました、終点、せせらぎの村〜お荷物は忘れずにお願いします」
ボーッっとしているといつの間にか故郷に帰ってきたようだ
車掌さんのアナウンスと同時に目をシャキっとさせて荷物を手に汽車を降りる
「すぅぅ〜はぁぁ〜...帰ってきたかァ!」
すっかり周りは真っ暗
しかし澄んだ空気、水のせせらぎ、美しい鈴虫の音色は10年前と何一つ変わっていなかった
利一は胸が熱くなったような気がして駆け足で婆ちゃんの家に向かっていく
「おーしッ!存分に故郷でリラックスさせてもらうか!」
木造2階建て、瓦屋根
綺麗に掃除された庭に低木が行儀よく整列していた
「ばーちゃん、相変わらず綺麗好きだな」
几帳面で綺麗好きな僕のばーちゃん、今年で70だったかな
相変わらず元気そうで何よりだ、都会っ子でも大変な量の庭いじりを毎日してるんだから
優しい電球の明かりに照らされたリビング
煙突からは煙が出ている、それと料理の匂い。僕の大好きな焼き飯と秋刀魚の匂い
ふすまを開けた寝室には蚊帳
ほんのり明るい月に見守られ鈴虫の声を子守唄に寝るのだ
あの少年時代の夏の記憶がバァーッと頭の中で膨らんだ
「ばぁちゃーああん!ただいまああぁー!としかずだよおおおー!」
今年で20になったのにも関わらずガキ大将のように大声を出す
出さずにはいられなかった
「あんら!としかずやっと来たんかい!腹減ったじゃろ!」
「うん!せっかくばーちゃん家に来たんだから沢山おかわりすっからね!」
「あっはっは、ほらさっさと上がって手ぇ洗ってきな、ばーちゃんが沢山焼き飯盛ってやる」
「はぁ〜い!」
俺、本当に幸せなんだな
今も昔も
りーんりん、りーんりんりん
利一は腹いっぱい飯を食い、アッツい風呂を楽しみ、キンッキンの牛乳を飲んで
長旅で疲れたのかもう布団の中に入っていた
「はぁ〜〜〜っサイコーだぁ...久々によく寝れそうだな」
「おっとといけない、え〜と明日のおまつ...り...Zzz」
心地よすぎる布団と夜風に煽られ利一はすぐに眠りに落ちていく
_/_/_/_/_/_/_/
「かずくん!今日もい〜っぱい遊ぼ!」「んぅ...あれ、ぼくは」
見知らぬ草原、夏の日
少年時代の僕は女の子に手を引かれていた
学校のマドンナ、珊瑚ちゃんに
「さんごちゃん!?」「何さ?はやく一緒にあそぼーよ!」
綺麗な色の丸い瞳、深い濡羽色のツヤのある髪
綺麗な外国のお人形のようだ、八重歯がとっても可愛らしい
「ごめんね、さんごちゃん...ぼくお引越しするんだ」「えっ?」
珊瑚は素っ頓狂な声をあげる
「そ、そうなの?私知らなかったよ?」「ご、ごめんお母さんは当日まで言うなって...」
「あ、う、うんいいよ、どこに引っ越すの?近くの新築?」「ううん、ジパングの中央部ってところ」
「えっ、そ、そんなに遠くに?学校は?」「...転校するよ」「!?」
一気に珊瑚の表情が険しくなる
「なんでぇっ!かずくんっ!私たちずっと一緒って約束したでしょ!」
「お父さんのお仕事のつごうなんだよ...」
「そんなのってぇ!!!そんなことでかずくんと離れたくないよぉ!」「...ぼくだって嫌だよ!」
男の子と女の子の大泣きする声が草原に響き渡る、そしていきなり目の前が真っ暗になり
あの日の駅の景色
「かずくうううん、ああああああああぁ...おかーさん!はなしてぇっ!」
「珊瑚、今はしょうがないの利一くんのお家にも事情があるのよ」
「さんごちゃん...ごめんね...ごめんね...」
「...利一、またきっと珊瑚ちゃんに会えるさ、同じジパングにいるんだから。白蛇抄さん、お世話になりました」
汽車の扉が閉まった
「珊瑚、利一くんを今は見送ってあげなさい"今はね。"珊瑚、あなた利一くんが好きなんでしょう?」「ひぐっ...うん、だいすきだよ...」
「なら平気よ、あなたは私とあの人のトクベツな娘だもの、珊瑚には力がある。利一くんと結ばれる力が」「ぐすん...本当?」「本当よ、お母さん嘘つかないでしょ?」「うん」
「あなたは利一くんを忘れなければいいの、ずっと大好きっていう気持ちをね。できる?」
「...うん」「よーし偉い偉い、ならもう大丈夫よ、じゃあバイバイしよっか」
珊瑚は手を振りながら一人、利一と約束をした
「かずくん、これからも私ずぅっとかずくんをだいすきでいるから!ぜったいまた会おうね!」
手を振っている珊瑚、涙を流しているがやっぱりとても美しいままだった
しかしその時、彼女の下半身が異様な変化を遂げていた
真っ白な蛇腹、背中側の蛇の胴体は漆黒に染まっていて脇腹あたりで純白と漆黒が交じり合った灰色になっている、珊瑚のお母さんもまた蛇の下半身に変貌していた
「ふふっ、私の可愛い娘。必ず仕留めなさい、一族の力を使うの
...私が、祖母がそうしてきたように」
珊瑚のお母さんが笑っている、優しいお見送りのはずなのに
なのに僕は寒気が止まらなかった
そう、さんごちゃんは魔物なんだ
「かずくん、大好き。またぜったいに」
「絶対に。」
黒真珠のような瞳に光がなくなり、変わりに珊瑚の鋭すぎる牙が見えた
その牙は深い深い深淵のような黒だった
_/_/_/_/_/_/_/
ガバッ!と勢い良く起床する
「フー...夢か、それも懐かしい...」
白蛇抄 珊瑚(はくじゃしょう さんご)
ぼくの初めての女友達、親友で初恋の女の子
あの別れた日以来、約束は果たされず一度も顔を合わせていない
しかし別れ際の珊瑚の顔が脳裏にこびりつき、利一に語りかけるように思い出させるのだ
夢のなかで
「おら〜ねぼすけ〜起きんさい!」「分かってるよばーちゃん」
「あんた高〜いきゃめらでお祭りの写真とるんでしょお?しゃきっとしなきゃだぁめよ」
「ははっ、ベストショットで新聞を彩ってやるからばーちゃんも新聞読んでな!」
あれから10年、彼女はここには居ないんじゃないだろうか
いや、こんな不誠実でロクデナシな男を待つ人なんて...
ワイワイ...ガヤガヤ...
お祭り会場、水神神社前
「うぉ〜やっぱりこのシーズンはすごいなぁ」
色んな屋台、出し物があるメインの広場
ビアガーデンで昼からガッツリ中ジョッキを呷る大人たち、水ヨーヨーで遊ぶ子供たち
子にわたがしを買ってやる家族連れ、金魚すくいをする若い魔物娘と青年のカップルまで
そしてそれらを楽しいそうにベンチで見ている笑顔のサキュバスとインキュバスの老夫婦
老若男女、千差万別で祭りを楽しんでいた
今日は今年一番せせらぎの村が活気付いてる日だ
僕は何枚かその風景をフィルムに収める
「よし、じゃあ撮影の依頼をしてくれた依頼主さんのところに行くか」
そう、今日の本題はこっち
なんと水神神社の巫女さんから撮影の名指しで依頼をいただけた
お仕事の風景を撮影してほしいんだとか
僕も少しは写真家としての名が上がったかな
頭の中で勝手に得意げになりつつ数分間歩いていると
「うわっ、ここってこんなに立派だったか?!」
そこには和風テイストに改修された大きな水神神社の姿が
昔は小ぢんまりとしていたような...
「天野様、ですねお待ちしておりました」
白蛇の美しい巫女さんが僕を出迎えてくれる
存在に気づかず失礼なことを口走ってしまった僕は急いで自己紹介をする
「あっ!すいません、はい写真家の天野利一です」
「驚くのも無理はありません、2年前神社を改修したんですよ」
「やっぱりかぁ...以前は大分老朽化が進んでいましたよね
しかし何故こんな大きな神社に?この村の費用では難しいかと...」
「ああ、費用はこの神社の巫女の一人でもある白蛇抄家からの出資です
本日の被写体と付き添いも彼女ですよ、彼女は---」
白蛇抄、僕にとても身近な存在の苗字の名前が唐突に出てくる
それに付き添い?胸の高鳴りが一気に激しくなった
「す、すいませんちょっとまってください!もしかして付き添いの巫女というのは
白蛇抄珊瑚さんのことですか?」
「??ええ、お知り合いなのですか?」
「はいっっ!!!出来れば今すぐにでも彼女の」
「お待ちしておりました、天野様♥」
「あ、ああ...」
濡羽色の長く美しい黒髪、鮮やかな背中側の黒肌と正面側の白肌
黒真珠のように黒く輝く瞳、豊かな乳房と整った体躯
あの日から成長していたさんごちゃんだった
純白の巫女装束を纏って僕に微笑んだ
「...私は失礼させていただきます、お仕事はご連絡した通りに」
何かを察したように案内役の白蛇さん
そそくさと持ち場に戻っていったようだ
「あの、えっと珊瑚...なんだよな?」
その瞬間、足音を一切たてず蛇行で急速接近してくる珊瑚
「うぅぅ〜会いたかったよぉかずくぅぅぅ〜ん」ブシュ!
「わわぁっ!珊瑚?!」「ず〜っと待ってたんだよぉ」
天野様、ではないあの呼び方に戻る
やっぱり珊瑚なんだ
「珊瑚、やっとまた会えたね...」
「ほんとだよ...もう...今日は10年分取り返すぐらい一緒に過ごすさなきゃダメだから!」
清楚で美人な珊瑚が無邪気な少女のように抱きつく
胸には10年分の成長の柔らかさが...
「ま、まぁとりあえず村と仕事の様子の案内をしてくれ、軽く遊びながら話をしよう」
「あ、お仕事は〇〇社の写真家さんだもんね!オッケー、行きましょう!」
...珊瑚に"俺"の職場の話をしたっけ?
あの日のように僕は珊瑚に手を引かれる、今度は二人を分かつ物は無い
屋台を回りながら白蛇達の仕事の写真を撮り、会話を存分に楽しんだ
そして神社への帰り道
「いや〜それにしてもあの汽車の中で驚いたよ、まさか珊瑚がアポピスだったなんてね」
ジパングは親魔物国家、僕もそこそこ魔物には詳しいつもりだ
だけど砂漠地帯に生息するアポピスが珊瑚だとは思いもしなかった
「ん?私白蛇だけど?」「ええ?!」
予想外すぎる一言
いや、確かに水神の巫女服を着ていたけど本当に白蛇なのか?
どう見ても黒蛇要素の方が多いじゃないか!
「私の一族、白蛇抄一家はみんなこの体質なんだよ
白蛇なのに黒いって変な表現だけど、とにかく種族自体は白蛇なの」
「勉強不足でした...」
そんなカミングアウトを聞きながら仕事を終え
白蛇さんに無事依頼を遂行したことを伝えたのだった
「ふ〜大分あるいたなぁ、すこし体も痒い」
「フフッ...汗疹かもね...♥」
二人で真夏の日差しの中を何時間もあるいていたのだ
一般人の僕は汗だくでクタクタだ
「じゃあ久々に私の屋敷においでよ、露天風呂と懐石料理付きだよ!」
「さっすがお金持ちィ!んじゃお邪魔すっかぁ!」
夜、白蛇抄屋敷
「やっぱり大きいな、お邪魔します!」「はい、上がって上がって〜」
立派な武家の屋敷みたいに広い居間を抜け、風呂場に到着した
それもとんでもなく広い露天風呂に
「ふぅ〜ばーちゃんのアツアツ風呂もいいけどこの露天風呂も最高だ!
というか珊瑚の奴、毎日こんな風呂に入ってるのかよ!」
「これからかずくんも毎日好きなだけ入っていいんだよ」「さんごぉぉォ?!」
声のする方向を見る、そこには一糸纏わぬ姿の珊瑚があった
大事な箇所を一切隠そうともせず、むしろ魅せつけるように僕に近づいてくる
「お、おい!いくら僕達の仲でもさすがに混浴は...せめて隠してくれ!」
「かずくん、生まれたままの姿で私達ふたりきりだね
やっとふたりきり、もう我慢しなくてもいいんだよね」
僕を揶揄う様子もなく、そう言ってじっと見つめる
なんだか珊瑚の様子がおかしい
シュバアッ!
「かずくん、愛してるよ♥あぁ、でもなんでこの世には"愛してる"以上の愛の言葉がないの?どれだけかずくんを思っているのかを伝えきれないよ...」
珊瑚が見えなくなったと思った次の瞬間、僕の目の前に立ち愛を語る
非現実的すぎる状況に僕は彼女の裸体など忘れて本能でその場から逃げようとする
「う、うわぁ!」
「ダメ、ずっと一緒なんだよね?二人が死ぬまで...いえ、死んでもまた結ばれるんだもんね♥」ボウッ
炎だ、黒い炎
珊瑚の指先に半透明の黒炎が発生し、それが僕の首に向かって飛来した
「あああああっ?!あ、あついぃ!それにっ...かゆいぃ!」
「さっきちゃ〜んと"入り口"を開けておいたんだから
それは白蛇の魔力の塊、私のはちょっと特別製みたいだけど♥」
ほらっ、といつの間にか作られた傷口を珊瑚が撫でる
それと同時に痒みが引き、物凄い快感が全身を走った
「うああああああぁぁっ?!」
「ふふ...これでもうかずくんは私の虜...♥そ〜れ〜で〜♥」
あー、と口を開き僕に見せる口の中は綺麗な歯と舌
そこに2つ真っ黒な長い牙が生えていた、夢のものより大きな牙が
その牙に黒炎が纏始める、白蛇の魔力という奴と同じ物だ
「これで噛めば私達は一生、永遠に結ばれる夫婦になれるの♥
この魔毒は輪廻転生しても絶対に消えないんだから♥」
「ぐ...うぅ...」
「くすっ♥やっぱりかずくんは反論せずに私を受け止めてくれる♥
それじゃあラブラブ夫婦になろっか♥」
今の僕は何を話しているのか、これから何が起こるのかも理解できなかった
反論や抵抗のしようがない、蛇に睨まれた鼠のように全ての機能が停止している
真っ黒な牙が食い込むと同時に僕は眠るように気を失った
_/_/_/_/_/_/_/
「あれ?ここは...」
和風の寝室、蝋燭が一本灯っている
確か僕は風呂で気絶して...
「あ、起きたのねそこは私の寝室よ」
ふすまの向こうから僕の最愛の妻の声が聞こえた
「珊瑚、そこにいたんだ僕はなんでここにいるんだっけ?」
「もう///これから結婚初夜の生ハメ子作りするって言ったじゃない♥」
しまった、忘れてた
この日のために精子貯めてヤりまくる予定だったじゃないか
妻に恥ずかしい事を言わせてしまった
「ご、ごめん///珊瑚、入ってきてくれるか?早く君の姿を見たいんだ」
「...ええ♥」
ぴしゃり、ふすまが開き珊瑚が入る
白無垢を身に纏った新妻、珊瑚が目の前に立った
ぼくの、僕だけの
俺の女
「おまたせ、それじゃあ脱ぐね♥あなただけの素肌を今...」
「ハアッ!ハアッ!」
俺は完全に発情した獣のように激しい動悸を繰り返す
体中がむずむずする、チンポは痛いほどガチガチに勃起して
スルリ
珊瑚が白無垢を脱ぎ捨てた
天女、女神、美の化身、違う、俺の目の前の存在は一体
異次元の存在が俺と同じ布団に腰を下ろす、そして
くちゅり、くぱぁ
「アナタ...私は永遠にアナタだけのモノだから...♥」
「」
自ら蕩けきった女性器を見せつけ、俺の存在を求める
絶句し言葉が出なかった、俺のメスが信じられないほどに淫靡すぎたから
どびゅるるるるっ!
「あぁん勿体無いぃ♥じゅるるるるるるっ♥ぐぽっぐぽっ♥ずるるるうっ♥」
「」
珊瑚の姿を見ただけで射精したこと、お掃除フェラをされていることに気がつかず奉仕が終わるまで俺は絶句し続けていた
そしてようやく思考が追いつき
「珊瑚■■■■■■■■■■■―――! 」
意味を持たない叫び声を上げながら珊瑚を押し倒す
「...来て♥」
ずっぶうぅぅうううう
「んぎいいぃぃぃ?!処女...そうし、つで、イっぢゃっ...い゛ひッ♥」
「ハッハッ、ハッハッ」
ずぷんっ、ずぷんっ、ぐちゅ
ブチュッ
「あギぃっ!熱いよぉ♥死んじゃう゛うぅぅコレ、よすぎてぇ♥死んじゃう゛ぅ♥」
どぱぁっ、ブピュッ
「んお゛ぉ゛ッおおおっ♥なかだしィ♥にんしんするううぅ♥かずぐんのおぉ♥娘孕むううぅ♥」
「ハァハァ...」
「もっとヤバい交尾するのぉっ♥二人でもっとぉ♥ぶっこわれるせっくしゅ♥」
ガブッ!
「■■■―! 」
ブポッ、パンパンパンパンパンパンッ!
「〜〜〜〜〜〜ッ♥イグっ♥んひぃぃぃ〜〜〜♥」
白蛇抄の屋敷からは珊瑚の母が海外から帰宅するまで
女の嬌声と肉と肉がぶつかり弾ける水音が響き続けたという
母が帰ってくる頃には
伴侶と抱き合っている毒蛇の娘が眠っていた
漆黒の体をに白濁を浴び、白無垢を纏っているように
Chapter2 END
コブラ科に分類される蛇、有毒
大型の物は4mにも及ぶ世界で2番目に長い蛇であり
背中部分は薄い黒、腹の部分は真っ白の美しい種である
目は真珠のように真ん丸、つり上がった口と細い舌は可愛らしい印象も受ける
しかし、その生態は悪魔そのものだ
まず、環境を選ばず生きることが出来、木登りがとてもうまい
森林などの悪路を時速16kmで(50mを10秒くらい)で疾走する
※足の速い小学生の全力疾走並
毒性は非常に強く、一噛みの量が非常に多い。尚且つ即効性で人間が治療をしなければ数分で100%死に至る、研究の進んだ血清を使用しても致死率が高い
また、気性も荒く強い攻撃性を示しやすい
顕著な例だと人間が視界に入っただけで攻撃をする程
瞬発力にすぐれた非常に素早い攻撃は正確無比
(他種の蛇と違い熱では無く目と鼻による感知が非常に優れています)
まさしく死の化身、キングコブラよりも恐れられる彼ら
これらを用いる異様なまでの獲物への執着を持った彼らはほぼ確実に獲物を仕留めるだろう
名前の由来である真っ黒な深淵のような口内と不気味に光る漆黒の牙を妖しくちらつかせて...
ジパング、せせらぎの村
ここはジパング南部、緑豊かなのどかな村である
毎年夏は水神さまを祀るため、大きな祭りが開催される
各地から白蛇、龍を信仰する者達や純粋に祭りを楽しもうとする者と様々な人間が訪れる
地方の田舎と言われているが活発な若者が村を支え年配の方々が知恵を若者に授け続けた結果この村はジパング南部でも1、2を争う大きな集落だ
僕、天野利一(あまの としかず)は故郷であるせせらぎの村に10年振りに帰省している途中だ
子供の頃ジパング中部に引っ越し写真家になってからは
全然帰ることが出来なかったので少し緊張している
「全て、変わってしまったんだろうか...」
蒸気機関車の汽笛を耳にしながらふと昔を思い出していた
外でかけっこしたり、夏休みの宿題をギリギリ前日に終わらせたりもしなたぁ...
今そんなことしたら編集長に叱られちゃちゃうよ
あの娘は...いやもう引っ越てるんだろうな...
「毎度ご乗車ありがとうございました、終点、せせらぎの村〜お荷物は忘れずにお願いします」
ボーッっとしているといつの間にか故郷に帰ってきたようだ
車掌さんのアナウンスと同時に目をシャキっとさせて荷物を手に汽車を降りる
「すぅぅ〜はぁぁ〜...帰ってきたかァ!」
すっかり周りは真っ暗
しかし澄んだ空気、水のせせらぎ、美しい鈴虫の音色は10年前と何一つ変わっていなかった
利一は胸が熱くなったような気がして駆け足で婆ちゃんの家に向かっていく
「おーしッ!存分に故郷でリラックスさせてもらうか!」
木造2階建て、瓦屋根
綺麗に掃除された庭に低木が行儀よく整列していた
「ばーちゃん、相変わらず綺麗好きだな」
几帳面で綺麗好きな僕のばーちゃん、今年で70だったかな
相変わらず元気そうで何よりだ、都会っ子でも大変な量の庭いじりを毎日してるんだから
優しい電球の明かりに照らされたリビング
煙突からは煙が出ている、それと料理の匂い。僕の大好きな焼き飯と秋刀魚の匂い
ふすまを開けた寝室には蚊帳
ほんのり明るい月に見守られ鈴虫の声を子守唄に寝るのだ
あの少年時代の夏の記憶がバァーッと頭の中で膨らんだ
「ばぁちゃーああん!ただいまああぁー!としかずだよおおおー!」
今年で20になったのにも関わらずガキ大将のように大声を出す
出さずにはいられなかった
「あんら!としかずやっと来たんかい!腹減ったじゃろ!」
「うん!せっかくばーちゃん家に来たんだから沢山おかわりすっからね!」
「あっはっは、ほらさっさと上がって手ぇ洗ってきな、ばーちゃんが沢山焼き飯盛ってやる」
「はぁ〜い!」
俺、本当に幸せなんだな
今も昔も
りーんりん、りーんりんりん
利一は腹いっぱい飯を食い、アッツい風呂を楽しみ、キンッキンの牛乳を飲んで
長旅で疲れたのかもう布団の中に入っていた
「はぁ〜〜〜っサイコーだぁ...久々によく寝れそうだな」
「おっとといけない、え〜と明日のおまつ...り...Zzz」
心地よすぎる布団と夜風に煽られ利一はすぐに眠りに落ちていく
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「かずくん!今日もい〜っぱい遊ぼ!」「んぅ...あれ、ぼくは」
見知らぬ草原、夏の日
少年時代の僕は女の子に手を引かれていた
学校のマドンナ、珊瑚ちゃんに
「さんごちゃん!?」「何さ?はやく一緒にあそぼーよ!」
綺麗な色の丸い瞳、深い濡羽色のツヤのある髪
綺麗な外国のお人形のようだ、八重歯がとっても可愛らしい
「ごめんね、さんごちゃん...ぼくお引越しするんだ」「えっ?」
珊瑚は素っ頓狂な声をあげる
「そ、そうなの?私知らなかったよ?」「ご、ごめんお母さんは当日まで言うなって...」
「あ、う、うんいいよ、どこに引っ越すの?近くの新築?」「ううん、ジパングの中央部ってところ」
「えっ、そ、そんなに遠くに?学校は?」「...転校するよ」「!?」
一気に珊瑚の表情が険しくなる
「なんでぇっ!かずくんっ!私たちずっと一緒って約束したでしょ!」
「お父さんのお仕事のつごうなんだよ...」
「そんなのってぇ!!!そんなことでかずくんと離れたくないよぉ!」「...ぼくだって嫌だよ!」
男の子と女の子の大泣きする声が草原に響き渡る、そしていきなり目の前が真っ暗になり
あの日の駅の景色
「かずくうううん、ああああああああぁ...おかーさん!はなしてぇっ!」
「珊瑚、今はしょうがないの利一くんのお家にも事情があるのよ」
「さんごちゃん...ごめんね...ごめんね...」
「...利一、またきっと珊瑚ちゃんに会えるさ、同じジパングにいるんだから。白蛇抄さん、お世話になりました」
汽車の扉が閉まった
「珊瑚、利一くんを今は見送ってあげなさい"今はね。"珊瑚、あなた利一くんが好きなんでしょう?」「ひぐっ...うん、だいすきだよ...」
「なら平気よ、あなたは私とあの人のトクベツな娘だもの、珊瑚には力がある。利一くんと結ばれる力が」「ぐすん...本当?」「本当よ、お母さん嘘つかないでしょ?」「うん」
「あなたは利一くんを忘れなければいいの、ずっと大好きっていう気持ちをね。できる?」
「...うん」「よーし偉い偉い、ならもう大丈夫よ、じゃあバイバイしよっか」
珊瑚は手を振りながら一人、利一と約束をした
「かずくん、これからも私ずぅっとかずくんをだいすきでいるから!ぜったいまた会おうね!」
手を振っている珊瑚、涙を流しているがやっぱりとても美しいままだった
しかしその時、彼女の下半身が異様な変化を遂げていた
真っ白な蛇腹、背中側の蛇の胴体は漆黒に染まっていて脇腹あたりで純白と漆黒が交じり合った灰色になっている、珊瑚のお母さんもまた蛇の下半身に変貌していた
「ふふっ、私の可愛い娘。必ず仕留めなさい、一族の力を使うの
...私が、祖母がそうしてきたように」
珊瑚のお母さんが笑っている、優しいお見送りのはずなのに
なのに僕は寒気が止まらなかった
そう、さんごちゃんは魔物なんだ
「かずくん、大好き。またぜったいに」
「絶対に。」
黒真珠のような瞳に光がなくなり、変わりに珊瑚の鋭すぎる牙が見えた
その牙は深い深い深淵のような黒だった
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ガバッ!と勢い良く起床する
「フー...夢か、それも懐かしい...」
白蛇抄 珊瑚(はくじゃしょう さんご)
ぼくの初めての女友達、親友で初恋の女の子
あの別れた日以来、約束は果たされず一度も顔を合わせていない
しかし別れ際の珊瑚の顔が脳裏にこびりつき、利一に語りかけるように思い出させるのだ
夢のなかで
「おら〜ねぼすけ〜起きんさい!」「分かってるよばーちゃん」
「あんた高〜いきゃめらでお祭りの写真とるんでしょお?しゃきっとしなきゃだぁめよ」
「ははっ、ベストショットで新聞を彩ってやるからばーちゃんも新聞読んでな!」
あれから10年、彼女はここには居ないんじゃないだろうか
いや、こんな不誠実でロクデナシな男を待つ人なんて...
ワイワイ...ガヤガヤ...
お祭り会場、水神神社前
「うぉ〜やっぱりこのシーズンはすごいなぁ」
色んな屋台、出し物があるメインの広場
ビアガーデンで昼からガッツリ中ジョッキを呷る大人たち、水ヨーヨーで遊ぶ子供たち
子にわたがしを買ってやる家族連れ、金魚すくいをする若い魔物娘と青年のカップルまで
そしてそれらを楽しいそうにベンチで見ている笑顔のサキュバスとインキュバスの老夫婦
老若男女、千差万別で祭りを楽しんでいた
今日は今年一番せせらぎの村が活気付いてる日だ
僕は何枚かその風景をフィルムに収める
「よし、じゃあ撮影の依頼をしてくれた依頼主さんのところに行くか」
そう、今日の本題はこっち
なんと水神神社の巫女さんから撮影の名指しで依頼をいただけた
お仕事の風景を撮影してほしいんだとか
僕も少しは写真家としての名が上がったかな
頭の中で勝手に得意げになりつつ数分間歩いていると
「うわっ、ここってこんなに立派だったか?!」
そこには和風テイストに改修された大きな水神神社の姿が
昔は小ぢんまりとしていたような...
「天野様、ですねお待ちしておりました」
白蛇の美しい巫女さんが僕を出迎えてくれる
存在に気づかず失礼なことを口走ってしまった僕は急いで自己紹介をする
「あっ!すいません、はい写真家の天野利一です」
「驚くのも無理はありません、2年前神社を改修したんですよ」
「やっぱりかぁ...以前は大分老朽化が進んでいましたよね
しかし何故こんな大きな神社に?この村の費用では難しいかと...」
「ああ、費用はこの神社の巫女の一人でもある白蛇抄家からの出資です
本日の被写体と付き添いも彼女ですよ、彼女は---」
白蛇抄、僕にとても身近な存在の苗字の名前が唐突に出てくる
それに付き添い?胸の高鳴りが一気に激しくなった
「す、すいませんちょっとまってください!もしかして付き添いの巫女というのは
白蛇抄珊瑚さんのことですか?」
「??ええ、お知り合いなのですか?」
「はいっっ!!!出来れば今すぐにでも彼女の」
「お待ちしておりました、天野様♥」
「あ、ああ...」
濡羽色の長く美しい黒髪、鮮やかな背中側の黒肌と正面側の白肌
黒真珠のように黒く輝く瞳、豊かな乳房と整った体躯
あの日から成長していたさんごちゃんだった
純白の巫女装束を纏って僕に微笑んだ
「...私は失礼させていただきます、お仕事はご連絡した通りに」
何かを察したように案内役の白蛇さん
そそくさと持ち場に戻っていったようだ
「あの、えっと珊瑚...なんだよな?」
その瞬間、足音を一切たてず蛇行で急速接近してくる珊瑚
「うぅぅ〜会いたかったよぉかずくぅぅぅ〜ん」ブシュ!
「わわぁっ!珊瑚?!」「ず〜っと待ってたんだよぉ」
天野様、ではないあの呼び方に戻る
やっぱり珊瑚なんだ
「珊瑚、やっとまた会えたね...」
「ほんとだよ...もう...今日は10年分取り返すぐらい一緒に過ごすさなきゃダメだから!」
清楚で美人な珊瑚が無邪気な少女のように抱きつく
胸には10年分の成長の柔らかさが...
「ま、まぁとりあえず村と仕事の様子の案内をしてくれ、軽く遊びながら話をしよう」
「あ、お仕事は〇〇社の写真家さんだもんね!オッケー、行きましょう!」
...珊瑚に"俺"の職場の話をしたっけ?
あの日のように僕は珊瑚に手を引かれる、今度は二人を分かつ物は無い
屋台を回りながら白蛇達の仕事の写真を撮り、会話を存分に楽しんだ
そして神社への帰り道
「いや〜それにしてもあの汽車の中で驚いたよ、まさか珊瑚がアポピスだったなんてね」
ジパングは親魔物国家、僕もそこそこ魔物には詳しいつもりだ
だけど砂漠地帯に生息するアポピスが珊瑚だとは思いもしなかった
「ん?私白蛇だけど?」「ええ?!」
予想外すぎる一言
いや、確かに水神の巫女服を着ていたけど本当に白蛇なのか?
どう見ても黒蛇要素の方が多いじゃないか!
「私の一族、白蛇抄一家はみんなこの体質なんだよ
白蛇なのに黒いって変な表現だけど、とにかく種族自体は白蛇なの」
「勉強不足でした...」
そんなカミングアウトを聞きながら仕事を終え
白蛇さんに無事依頼を遂行したことを伝えたのだった
「ふ〜大分あるいたなぁ、すこし体も痒い」
「フフッ...汗疹かもね...♥」
二人で真夏の日差しの中を何時間もあるいていたのだ
一般人の僕は汗だくでクタクタだ
「じゃあ久々に私の屋敷においでよ、露天風呂と懐石料理付きだよ!」
「さっすがお金持ちィ!んじゃお邪魔すっかぁ!」
夜、白蛇抄屋敷
「やっぱり大きいな、お邪魔します!」「はい、上がって上がって〜」
立派な武家の屋敷みたいに広い居間を抜け、風呂場に到着した
それもとんでもなく広い露天風呂に
「ふぅ〜ばーちゃんのアツアツ風呂もいいけどこの露天風呂も最高だ!
というか珊瑚の奴、毎日こんな風呂に入ってるのかよ!」
「これからかずくんも毎日好きなだけ入っていいんだよ」「さんごぉぉォ?!」
声のする方向を見る、そこには一糸纏わぬ姿の珊瑚があった
大事な箇所を一切隠そうともせず、むしろ魅せつけるように僕に近づいてくる
「お、おい!いくら僕達の仲でもさすがに混浴は...せめて隠してくれ!」
「かずくん、生まれたままの姿で私達ふたりきりだね
やっとふたりきり、もう我慢しなくてもいいんだよね」
僕を揶揄う様子もなく、そう言ってじっと見つめる
なんだか珊瑚の様子がおかしい
シュバアッ!
「かずくん、愛してるよ♥あぁ、でもなんでこの世には"愛してる"以上の愛の言葉がないの?どれだけかずくんを思っているのかを伝えきれないよ...」
珊瑚が見えなくなったと思った次の瞬間、僕の目の前に立ち愛を語る
非現実的すぎる状況に僕は彼女の裸体など忘れて本能でその場から逃げようとする
「う、うわぁ!」
「ダメ、ずっと一緒なんだよね?二人が死ぬまで...いえ、死んでもまた結ばれるんだもんね♥」ボウッ
炎だ、黒い炎
珊瑚の指先に半透明の黒炎が発生し、それが僕の首に向かって飛来した
「あああああっ?!あ、あついぃ!それにっ...かゆいぃ!」
「さっきちゃ〜んと"入り口"を開けておいたんだから
それは白蛇の魔力の塊、私のはちょっと特別製みたいだけど♥」
ほらっ、といつの間にか作られた傷口を珊瑚が撫でる
それと同時に痒みが引き、物凄い快感が全身を走った
「うああああああぁぁっ?!」
「ふふ...これでもうかずくんは私の虜...♥そ〜れ〜で〜♥」
あー、と口を開き僕に見せる口の中は綺麗な歯と舌
そこに2つ真っ黒な長い牙が生えていた、夢のものより大きな牙が
その牙に黒炎が纏始める、白蛇の魔力という奴と同じ物だ
「これで噛めば私達は一生、永遠に結ばれる夫婦になれるの♥
この魔毒は輪廻転生しても絶対に消えないんだから♥」
「ぐ...うぅ...」
「くすっ♥やっぱりかずくんは反論せずに私を受け止めてくれる♥
それじゃあラブラブ夫婦になろっか♥」
今の僕は何を話しているのか、これから何が起こるのかも理解できなかった
反論や抵抗のしようがない、蛇に睨まれた鼠のように全ての機能が停止している
真っ黒な牙が食い込むと同時に僕は眠るように気を失った
_/_/_/_/_/_/_/
「あれ?ここは...」
和風の寝室、蝋燭が一本灯っている
確か僕は風呂で気絶して...
「あ、起きたのねそこは私の寝室よ」
ふすまの向こうから僕の最愛の妻の声が聞こえた
「珊瑚、そこにいたんだ僕はなんでここにいるんだっけ?」
「もう///これから結婚初夜の生ハメ子作りするって言ったじゃない♥」
しまった、忘れてた
この日のために精子貯めてヤりまくる予定だったじゃないか
妻に恥ずかしい事を言わせてしまった
「ご、ごめん///珊瑚、入ってきてくれるか?早く君の姿を見たいんだ」
「...ええ♥」
ぴしゃり、ふすまが開き珊瑚が入る
白無垢を身に纏った新妻、珊瑚が目の前に立った
ぼくの、僕だけの
俺の女
「おまたせ、それじゃあ脱ぐね♥あなただけの素肌を今...」
「ハアッ!ハアッ!」
俺は完全に発情した獣のように激しい動悸を繰り返す
体中がむずむずする、チンポは痛いほどガチガチに勃起して
スルリ
珊瑚が白無垢を脱ぎ捨てた
天女、女神、美の化身、違う、俺の目の前の存在は一体
異次元の存在が俺と同じ布団に腰を下ろす、そして
くちゅり、くぱぁ
「アナタ...私は永遠にアナタだけのモノだから...♥」
「」
自ら蕩けきった女性器を見せつけ、俺の存在を求める
絶句し言葉が出なかった、俺のメスが信じられないほどに淫靡すぎたから
どびゅるるるるっ!
「あぁん勿体無いぃ♥じゅるるるるるるっ♥ぐぽっぐぽっ♥ずるるるうっ♥」
「」
珊瑚の姿を見ただけで射精したこと、お掃除フェラをされていることに気がつかず奉仕が終わるまで俺は絶句し続けていた
そしてようやく思考が追いつき
「珊瑚■■■■■■■■■■■―――! 」
意味を持たない叫び声を上げながら珊瑚を押し倒す
「...来て♥」
ずっぶうぅぅうううう
「んぎいいぃぃぃ?!処女...そうし、つで、イっぢゃっ...い゛ひッ♥」
「ハッハッ、ハッハッ」
ずぷんっ、ずぷんっ、ぐちゅ
ブチュッ
「あギぃっ!熱いよぉ♥死んじゃう゛うぅぅコレ、よすぎてぇ♥死んじゃう゛ぅ♥」
どぱぁっ、ブピュッ
「んお゛ぉ゛ッおおおっ♥なかだしィ♥にんしんするううぅ♥かずぐんのおぉ♥娘孕むううぅ♥」
「ハァハァ...」
「もっとヤバい交尾するのぉっ♥二人でもっとぉ♥ぶっこわれるせっくしゅ♥」
ガブッ!
「■■■―! 」
ブポッ、パンパンパンパンパンパンッ!
「〜〜〜〜〜〜ッ♥イグっ♥んひぃぃぃ〜〜〜♥」
白蛇抄の屋敷からは珊瑚の母が海外から帰宅するまで
女の嬌声と肉と肉がぶつかり弾ける水音が響き続けたという
母が帰ってくる頃には
伴侶と抱き合っている毒蛇の娘が眠っていた
漆黒の体をに白濁を浴び、白無垢を纏っているように
Chapter2 END
16/09/26 07:24更新 / もけもけ
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