銅島葵の場合=10×6
銅島花火工房の事務所兼自宅である建物の一室は異様な光景に包まれていた。
夫婦が寝室として使用しているその部屋は現在、大量の蜘蛛の糸が張り巡らされている。いや、張り巡らされているという言葉が適当ではないと思ってしまうほど大量の糸が天井や梁、柱などに絡みつき垂れさがっている。しかしその状態だけだと、ジョロウグモやアラクネなどの魔物娘が当り前のようにいるこの世界ではそうそう不思議な光景ではない。現にこの家の住人は蜘蛛の糸を自在に吐き出す事が出来るウシオニであることを知っている人ならば「ああ、彼女がはしゃいでいるのだな」といった具合になんの疑問も浮かばないだろう。
だが、それだけではない。
糸が張られていない部屋の真ん中、かまくらの内部のように広がるその空間を取り囲むようにして分身薬で分身した六人の男達…この家の住人であり銅島花火工房の経理や事務を担当する銅島武志たちが、下半身を露出させた状態で蜘蛛の巣に拘束されているのだ。ある者は手を後ろに回した状態で、ある者は十字架に張り付けられた様な状態で、またある者は万歳をしたように手を上に挙げた状態で蜘蛛の糸に捕らわれている。しかも男達は他の糸とは違い白色が濃い糸で視界や口を塞がれ、まさに哀れにも蜘蛛の巣に絡まってしまい、餌食となる以外の未来を奪われてしまった虫たちと何も変わらない状況で捕えられていた。
まさに字のごとく肉林と呼ぶにふさわしい光景が広がる現状は、いかに魔物娘たちが跋扈するこの世界の中でも異質な空間と呼べる状況だった。
「ああ、いいねえ〜何度してもこれはいい光景だ……震えが止まらないよ。」
そしてその部屋の中心で鬼が嗤っている。
愛する男達に囲まれ、隠しきれない愉悦に顔を歪めせているのはこの部屋の絶対的支配者であり、彼らの妻である銅島葵だ。夫達の生殺与奪を全て奪い去り、これから犯し尽くす事が楽しみで堪らないといったウシオニの表情に恐怖すら感じてしまう。
「さて、じゃあどの武志から…めちゃくちゃにしてやろうか……なぁ♪」
葵は楽しそうに鼻歌を歌い、蜘蛛の足を動かして器用に体を回転させながら夫たちを物色していく。
一人一人のペニスや睾丸を彼女の大きな手で鷲掴みにし、海綿体の充血具合や精子の貯められている生殖器の重みを確かめてゆく。それはあたかも果実園で紙袋に包まれた果実を見る様な優しい手つきだが、確実に武志達のツボを刺激する絶妙な手加減でより興奮を加速させていく。
「…なんだ、もう金玉が射精しそうなくらい縮みあがってんじゃないか。それなら、お前にしてやろうかな〜。」
葵が最後に愛撫を施したのは彼らの中で最も年長の分身、十代後半の武志だ。
楽しげな声色とは裏腹に荒々しく施される快感に武志はびくびくと体を震わせる。視界を奪われていることで余計に感覚が増幅されるのか、他の分身に行われた愛撫によって与えられ、共有する快感で既にペニスは痛いくらい勃起している。それを嬉々として見つめていた葵は武志の耳元に口を近づけ、少し間を空け優しげな声で想像もしなかった言葉を発した。
「……と思ったが、お前だけは最後まで何があっても射精させてやらないから……覚悟してくれ♡」
「!?」
妻の言葉によって分身全員に動揺が広がる。
その様子を満足げに眺めながら葵は蜘蛛の糸を夫の男根に巻きつけていく。睾丸、ペニスの根元、亀頭のえらにうっ血するほどきつく糸が巻きつけられていく感触を感じながら、武志はこの糸が外れなければ射精すらできないという事実に震えていた。
「よし、できた。これで…お前は自由に射精も…いや先走りだって満足に吐き出せないな♡」
自ら施したデコレーションに目を細めながら葵は頷く。
「さてっと。じゃあ準備は出来たし…始めようか、夫婦の営みをよ♪」
そして目を塞がれて見えるはずの無い夫達に凶悪な笑顔を浮かべつつ、ウシオニは次の獲物へゆっくりとその魔の手をのばしていった。
「…っ!!」
「ま、誰からしようと問題ないし若い順ってことでいいよな、武志?」
次に葵が襲いかかったのは分身の中で一番若い分身、十代前半の姿をした武志だ。
体が小さく軽いこともあって、彼の体は他の分身よりも高い位置に固定されている。ちょうど体が大きく、背の高い葵と目線が合うほどの位置に縛られた彼は、これから自分の身に何をされるか分からず、恐怖で体を震わせる。
「なあ、そんなに怖がるなよ。アタシはただお前たちと気持ちよくなろうと、愛し合おうとしているだけじゃあないか。そうだろ?」
「……。」
「ただ、その前にちょっとつまみ食いするだけ、さ♡〜♪〜♫」
夫をこれから甚振るということで一層嗜虐的な視線を向けていた葵は、突然場違いな程楽しげなメロディをした口笛を吹き始める。
「!!!!」
だが、夫達はその音色を聞いた瞬間に今までが嘘のように体を激しく捩り、無駄と分かっていても蜘蛛の巣から逃げ出そうと抵抗を開始した。特に最年少の武志は一番激しく、気が狂わんばかりに頭を振り乱し、嗚咽に近い叫び声をその口に籠らせながら暴れている。だが、捕食者は容赦なく幼い武志に牙を向け、貪りつくしていった。
「無駄な事をするねえ…まあいい。始めるぞ〜。いっただきま〜す♡」
「!?!?っ!?っぅ!?!!!!!」
じゅ、じゅぞぞぞぞぞぞぞぞ、じゅぽっ
あまりの恐怖に、若干縮んでいた武志のペニスに葵が吸いつく。
亀頭の先を口に含み、にやりと笑ったかと思うと、下品なバキューム音を残しながら激しい吸引を開始した。するとその瞬間、ペニスが大きく跳ね、重力に任せて垂れさがっていた二つのふぐりが何かに導かれるようにせり上がっていく。
(〜♪濃い先走りに混ざって精液がキタキタ♡このまま、お前の中に溜まってる精子を全て吸い出してやるよ♡)
そう、葵は射精という武志の意思ではなく強制的にザーメンを吸い取っているのだ。
それはウシオニという頑丈で強力な固体であり、驚異的な身体能力を誇る葵だからこそできる荒技。さきほど彼女が吹いていた口笛が準備でありこの行為を開始する合図だったのだ。あれは、人間の海女が行う磯笛や、スキューバーダイバーがフリーダイビングなどで意識的に過呼吸を起こすハーパーペンチレーションという行動を彼女なりに真似したものだ。それらの行動は本来、口笛を吹くように呼吸をする事で肺に残った空気を効率よく吐き出し、一度の呼吸で沢山の空気を吸うための呼吸法だ。これを行う事でより多くの空気を肺の中に溜める事ができ、長い間水中に潜ることが可能となる。
それを葵は性技に応用した。
口笛を吹き、たっぷりと空気を吐き出し多くの空気を吸うその吸引力でフェラチオを行うのだ。人間であれば直ぐにでも呼吸しなければ酸欠に近い状態になるのだが、頑丈なウシオニの体は少々空気が不足しようが何ともない。その状態で前歯を使って鈴口をあまがみし尿道をこじ開け、ストローで液体を吸う要領で空になった肺を満たすかのように全力で吸い上げる。空気を貪欲に求める肺はいつも以上に強い吸引力を持ってペニスの奥、精巣管の奥、精巣に眠る作り立ての精子すらも容赦なく吸い出す。まるで尿を漏らすかのように精子を強引に吸いだされる武志はペニスが壊れてしまったと思うほど強烈な恍惚を、葵は今までにないほど沢山の量のザーメンや一切空気に触れていない新鮮な精子を味わう事が可能となったのだった。
どびゅ、どぴゅ、びゅるる、びゅくっびゅくっ
(熱いザーメンが一斉にアタシの体に…堪らない♡)
そんな愛撫というより搾精や拷問と呼ばれても仕方ない行為によって一人の体にはあまりある快感が分身に共有され、武志の分身たちは次々に手も触れてすらいないのに射精してしまう。吐き出された精液は緑の美しい葵の肌や、針金の様なごわごわとした下半身に生える剛毛を汚していく。夫の体液が触れることで与えられる暖かく心地いい感触や、一気に部屋いっぱいに広がる栗の花の香りに葵は胸をときめかせる。
ゴク、ゴクッ…ゴクンッ
そして嗜虐と恍惚に体を火照らせながら視界を塞がれた夫達に聞こえるよう大きく喉を鳴らしながら、口一杯に溜まった精液を飲みほしていった。
「っはぁ…はぁ…あぁ〜…美味い、美味かった♡まさにこれが“一番搾り”の味だよな ♡!!」
だが、性欲の塊であるウシオニが例え通常より量が多くても、新鮮で味が良くても一回だけで我慢できるはずがない。
「さあ、次…お前の全てを搾りつくしてやるよ♡〜♪〜♫」
「!!!?」
今ある全ての精液を吸い出されピクリともしない幼い武志から離れ、再び死刑宣告にしては明るすぎる口笛を吹きながら葵は次の獲物へと食指をのばしていく。葵に捕まった武志にできることは…やがて訪れる身を壊すような快楽への恐怖に震え、悲鳴を口から漏らし、そしてただ精子をウシオニに差し出すことだけだ。
じゅ、じゅぞぞぞぞぞぞぞぞ、じゅぽっ
しかし覚悟する暇すらもなく、強い衝撃が武志達に襲いかかったのだった。
…………………………
……………………
………………
…………
「ふぅ〜…やっと一息ついたな〜。」
一人につき三回ほどフェラで無理矢理精液を絞り出し、たっぷりと精液を堪能し下腹部をさすりながら葵が独り言を漏らす。一方の武志達は凌辱といっても過言ではない嵐の様な搾精の連続で、半ば気を失うようにしてぐったりとしていた。彼らのいる部屋に汚れないよう床に敷かれたシートの上には沢山の精液が溜まり、むせかえるような濃いオスの匂いが充満している。
「さぁて、そろそろいい塩梅か?」
夫達を苛烈に責め立て、満足したどころか準備体操を終えたかのように気力を漲らせる葵は、分身の一人に近付き様子を窺う。その分身はこの場にいる夫達の中で一番年長の…性器を糸で縛られ射精を封じられた分身だ。彼は葵が近寄ってくる気配を感じ、びくりと体を大きく震わせた。
「!!」
「おぉ、おお。いい感じにチンポも金玉も膨れあがってるなぁ。そんなに射精出来なかったのが辛かったかい♡?」
分身たちが無理矢理精液を吸い出され強烈な刺激と共に果てる中、共有する快楽で気が狂わんばかりに射精欲にかきたてられても決して欲望を吐き出せない、数え切れないほどの空射精を強要されたペニスはうっ血するほど充血し、苦しそうに悶えている。震える剛直を愛おしそうに撫でまわし、最後まで残しておいた好きなおかずをいよいよ食べ始めた子供の様に顔を輝かせながら葵はいじわるい質問をぶつける。
「それは野暮な質問か。じゃあ別の質問だ…そのたっぷりと貯め込んだザーメンを吐き出したいよなぁ♡?」
「……。」武志は勢いよくぶんぶんと首を縦に振る。
「よしよし、素直なのはいいことだ。」
上機嫌に頷きつつにじり寄り、葵は武志の顔に張り付き視界を奪っていた糸をはぎ取っていく。
「って武志、お前ひどい顔だな…」
「……っ!!!」
限界に近い武志はひどい有様だった。
いつも柔和で優しい眼差しを向けてくれる目は血走り、狂気さえ感じさせる光を宿している。
しかも射精出来ない苦しみで自然と流れた涙は随分前に枯れ果て、両の眦は真っ赤に腫れあがっている。その風貌は古の絵巻に描かれた鬼のようだった。だが武志をそんな顔にした張本人であり本物の鬼は人ごとのように呆れつつ、両の手で夫の顔を掴みながら自身の下半身へと視線を向けさせた。
「まあいい…アタシの体をじっくりと見てみろ。」
「……」
「よしよし、そうだ…アタシを、アタシの体を見るんだ…」
トーンを下げた声で葵は誘い、血眼を浮かべた武志は息を荒立てながら美しい緑色の肌を見つめる。そしてある一点に夫の視線を集中させる角度で頭を固定し、片方の手をそっと外し自身の下腹部へと腕をのばす。
くちゅ、くちゅぅ
「!!!!!」
艶っぽい吐息を吐き出しながら、葵はゆっくりと見せびらかすように愛液で濡れたラビアを開いていく。すると中でたまっていた白濁色の愛液がごぷごぷと流れ出し、精液の匂いが充満した室内でも分かるほど甘く濃いメスの香りをまき散らした。武志の血走った眼はその光景を見た瞬間に大きく見開かれ、瞬きすら忘れて陰部に釘付けとなった。
その獣の様な鋭い視線に気を昂ぶらせながら、葵は夫を拘束している蜘蛛の糸をはぎ取っていく。
そしてさらに夫を狂わせるために全身から甘い匂いを発しながら“挑発”を始めた。
「このメスの穴を犯す事が出来るのは…
そう、お前だ。…お前だけなんだ。
アタシを犯し、孕ませることができるオスはお前だけ。
お前が抱き、遺伝子を植え付ける事が出来るメスはアタシだけ。
さあ…来い…
その猛りや本能も何もかも
アタシにぶつけてみろ、銅島武志!!!!!!」
その言葉を聞き、最後にペニスと睾丸の拘束を解かれた武志は体をばねのように跳ねあげ葵に突進し、性交などとは言えない原始的な交尾を開始した
どぷ、どぴゅ、びゅるるるるるぅ
奥まで一気に突き入れた瞬間、剛直が弾ける。
空射精を強いられ信じられないほど粘度が高く濃い精液の塊。それらは一気に葵の子宮口を押し広げ中へと侵入し、べちゃべちゃと胎内を汚していく。
だが、武志は抽送を止めない。今まで吐き出せなかった全てのうっ憤を晴らすかのような、狂ったような腰使いで激しく葵の膣を貪っていく。膣口では乱雑に泡立てられた淫猥な水泡が生まれてはすぐに弾け飛ぶ。
「は、ははっ!!!いいぞ、武志…犯せ、アタシを犯せ、犯し尽くしてみろ!!!」
愛する旦那の精液を子宮に受け、さらに愉悦の色を深めた葵は次々に捕らわれた夫達を解放していく。解放され、幽鬼の様にゆらりと立ち上がった男達は、少しでも快楽を貪る為に葵の体へと群がっていく。
「さあ、これからだ…お前たちの全てを受け止めて、それ以上の愛で」
お前たちを犯し尽くしてやる!!!!
そう叫ぶ口に、無防備にさらされたアナルに、先程まで拘束していた糸を吐き出した出糸管にペニスが差し込まれ、それにあぶれた者達が咆哮をあげて男性器を足や素肌にこすりつける。
こうして狂った獣たちの永遠にも感じるほど長い交尾の幕が上がったのだった。
激しい夜の営みから数時間、外は既にかなり明るくなっている。
獣のように欲望を吐き出し続けた武志はペニスを膣に挿入したまま葵の体の上で完全に脱力し、静かに寝息をたてて眠っていた。分身たちも既に消え、激しく愛し合った残滓がたっぷりと残る部屋には繋がったまま眠っている夫と自分がいるだけだ。
「オスの…本能か…」
夫の寝息を聞き、心に幸せや不思議な安堵感がこみあげるのを感じつつあやめはぼんやりと独り言をつぶやく。それは長年心の奥底で気になっていたことだった。
ウシオニは魔物娘の中でも非常に性欲が強い。
男を犯しぬく事をなによりも大切だと信じている。愛撫してもらって気持ちよくしてもらう事も勿論嬉しいのだが、それ以上に自分の体を使って相手を気持ちよくさせたいという欲望を持ってしまう。犯される事よりも犯すことを望んでしまうのだ。
だから周りにいる稲荷や白蛇の友人たちが行っているような旦那をたて、オスとしての本能をみたしてやるようなセックスが出来ていないことに若干の後ろめたさを感じていた。実は何度かそのような営みをしてみようと思って実行してみたこともあるのだが、どうしても自分の欲望を抑えきれずにいつものように武志を犯し尽くしてしまった。
勿論、毎晩気絶するまで徹底的に絞っている日ごろのセックスに恥じる様な事はない。
でも、時折受け身な性行為ばかりを強要させられている武志の気持ちを考えてしまう。
だからこの分身薬をあやめから手渡された時に、もしかしたらこの心の蟠りを解決できるのではないかと考えた。分身を沢山作り出し、葵が持つ性欲の矛先を複数に向けて分散させ、通常では生まれない隙を夫に与えれば…様相はまるっきし違うが自分にも夫のオスとしての本能を満足させる様なセックスが出来るのではないかと。
分身薬を用いてまず現在の年齢と変わらない分身を作りセックスをしてみた。
ところがそれは失敗だった。何故なら夫は人一倍優しいからだ。セックスによる興奮で気分が高揚している最中でも葵の事を最優先に考え、葵を気持ちよくさせることや葵がしたいようにするため受け身に徹しようとしかしなかった。…まああの時はアタシもそれが嬉しくてついはしゃぎすぎてしまった。
だから武志が本能のままに行動できるよう、その優しさや理性を崩壊させる算段を考えた。
そして何回かの実験的セックスを重ね辿りついたのが、成長期独特の精神的不安定な武志を極限まで追い込む方法だ。愛撫というよりも拷問のような行為、誘惑というよりは挑発に近い言葉、そして強制的な射精の禁止。この三つが一番夫には効果的だった。
「やっと上手くいったなぁ〜…お疲れさん。」
葵は優しげにつぶやきつつ、夫の頭を労いの意味を込めてそっと撫でてやる。
「う、ぅ…んぅ…」
すると武志はくすぐったそうに体をよじりつつ、幼い子供がするようにもぞもぞと体を擦り付けてきた。
「…やり過ぎて幼児退行でもおこしたのかねぇ。ふふぅ、可愛いじゃないか」
普段は大人びた雰囲気を纏う夫の、微笑ましい行動に頬が緩むのを止める事が出来ない。
「武志のこんな姿を見てると、なんだか無性に子供が欲しくなるなぁ…」
そこで言葉を止め、腕を組むようにして武志を抱きしめる。
「なあ、武志。さっき言った言葉に嘘偽りは一つもない。アタシはお前との子供を産みたくてたまらない…だから」
頑張ってくれよ、旦那様♡
そう呟かれた言葉は夫の静かな寝息と混じり部屋へ溶け込んでいく。
それがなんだかとても嬉しくて、葵はこの幸せをもっと感じるために夫を抱きしめる腕の力を強くしたのだった。
夫婦が寝室として使用しているその部屋は現在、大量の蜘蛛の糸が張り巡らされている。いや、張り巡らされているという言葉が適当ではないと思ってしまうほど大量の糸が天井や梁、柱などに絡みつき垂れさがっている。しかしその状態だけだと、ジョロウグモやアラクネなどの魔物娘が当り前のようにいるこの世界ではそうそう不思議な光景ではない。現にこの家の住人は蜘蛛の糸を自在に吐き出す事が出来るウシオニであることを知っている人ならば「ああ、彼女がはしゃいでいるのだな」といった具合になんの疑問も浮かばないだろう。
だが、それだけではない。
糸が張られていない部屋の真ん中、かまくらの内部のように広がるその空間を取り囲むようにして分身薬で分身した六人の男達…この家の住人であり銅島花火工房の経理や事務を担当する銅島武志たちが、下半身を露出させた状態で蜘蛛の巣に拘束されているのだ。ある者は手を後ろに回した状態で、ある者は十字架に張り付けられた様な状態で、またある者は万歳をしたように手を上に挙げた状態で蜘蛛の糸に捕らわれている。しかも男達は他の糸とは違い白色が濃い糸で視界や口を塞がれ、まさに哀れにも蜘蛛の巣に絡まってしまい、餌食となる以外の未来を奪われてしまった虫たちと何も変わらない状況で捕えられていた。
まさに字のごとく肉林と呼ぶにふさわしい光景が広がる現状は、いかに魔物娘たちが跋扈するこの世界の中でも異質な空間と呼べる状況だった。
「ああ、いいねえ〜何度してもこれはいい光景だ……震えが止まらないよ。」
そしてその部屋の中心で鬼が嗤っている。
愛する男達に囲まれ、隠しきれない愉悦に顔を歪めせているのはこの部屋の絶対的支配者であり、彼らの妻である銅島葵だ。夫達の生殺与奪を全て奪い去り、これから犯し尽くす事が楽しみで堪らないといったウシオニの表情に恐怖すら感じてしまう。
「さて、じゃあどの武志から…めちゃくちゃにしてやろうか……なぁ♪」
葵は楽しそうに鼻歌を歌い、蜘蛛の足を動かして器用に体を回転させながら夫たちを物色していく。
一人一人のペニスや睾丸を彼女の大きな手で鷲掴みにし、海綿体の充血具合や精子の貯められている生殖器の重みを確かめてゆく。それはあたかも果実園で紙袋に包まれた果実を見る様な優しい手つきだが、確実に武志達のツボを刺激する絶妙な手加減でより興奮を加速させていく。
「…なんだ、もう金玉が射精しそうなくらい縮みあがってんじゃないか。それなら、お前にしてやろうかな〜。」
葵が最後に愛撫を施したのは彼らの中で最も年長の分身、十代後半の武志だ。
楽しげな声色とは裏腹に荒々しく施される快感に武志はびくびくと体を震わせる。視界を奪われていることで余計に感覚が増幅されるのか、他の分身に行われた愛撫によって与えられ、共有する快感で既にペニスは痛いくらい勃起している。それを嬉々として見つめていた葵は武志の耳元に口を近づけ、少し間を空け優しげな声で想像もしなかった言葉を発した。
「……と思ったが、お前だけは最後まで何があっても射精させてやらないから……覚悟してくれ♡」
「!?」
妻の言葉によって分身全員に動揺が広がる。
その様子を満足げに眺めながら葵は蜘蛛の糸を夫の男根に巻きつけていく。睾丸、ペニスの根元、亀頭のえらにうっ血するほどきつく糸が巻きつけられていく感触を感じながら、武志はこの糸が外れなければ射精すらできないという事実に震えていた。
「よし、できた。これで…お前は自由に射精も…いや先走りだって満足に吐き出せないな♡」
自ら施したデコレーションに目を細めながら葵は頷く。
「さてっと。じゃあ準備は出来たし…始めようか、夫婦の営みをよ♪」
そして目を塞がれて見えるはずの無い夫達に凶悪な笑顔を浮かべつつ、ウシオニは次の獲物へゆっくりとその魔の手をのばしていった。
「…っ!!」
「ま、誰からしようと問題ないし若い順ってことでいいよな、武志?」
次に葵が襲いかかったのは分身の中で一番若い分身、十代前半の姿をした武志だ。
体が小さく軽いこともあって、彼の体は他の分身よりも高い位置に固定されている。ちょうど体が大きく、背の高い葵と目線が合うほどの位置に縛られた彼は、これから自分の身に何をされるか分からず、恐怖で体を震わせる。
「なあ、そんなに怖がるなよ。アタシはただお前たちと気持ちよくなろうと、愛し合おうとしているだけじゃあないか。そうだろ?」
「……。」
「ただ、その前にちょっとつまみ食いするだけ、さ♡〜♪〜♫」
夫をこれから甚振るということで一層嗜虐的な視線を向けていた葵は、突然場違いな程楽しげなメロディをした口笛を吹き始める。
「!!!!」
だが、夫達はその音色を聞いた瞬間に今までが嘘のように体を激しく捩り、無駄と分かっていても蜘蛛の巣から逃げ出そうと抵抗を開始した。特に最年少の武志は一番激しく、気が狂わんばかりに頭を振り乱し、嗚咽に近い叫び声をその口に籠らせながら暴れている。だが、捕食者は容赦なく幼い武志に牙を向け、貪りつくしていった。
「無駄な事をするねえ…まあいい。始めるぞ〜。いっただきま〜す♡」
「!?!?っ!?っぅ!?!!!!!」
じゅ、じゅぞぞぞぞぞぞぞぞ、じゅぽっ
あまりの恐怖に、若干縮んでいた武志のペニスに葵が吸いつく。
亀頭の先を口に含み、にやりと笑ったかと思うと、下品なバキューム音を残しながら激しい吸引を開始した。するとその瞬間、ペニスが大きく跳ね、重力に任せて垂れさがっていた二つのふぐりが何かに導かれるようにせり上がっていく。
(〜♪濃い先走りに混ざって精液がキタキタ♡このまま、お前の中に溜まってる精子を全て吸い出してやるよ♡)
そう、葵は射精という武志の意思ではなく強制的にザーメンを吸い取っているのだ。
それはウシオニという頑丈で強力な固体であり、驚異的な身体能力を誇る葵だからこそできる荒技。さきほど彼女が吹いていた口笛が準備でありこの行為を開始する合図だったのだ。あれは、人間の海女が行う磯笛や、スキューバーダイバーがフリーダイビングなどで意識的に過呼吸を起こすハーパーペンチレーションという行動を彼女なりに真似したものだ。それらの行動は本来、口笛を吹くように呼吸をする事で肺に残った空気を効率よく吐き出し、一度の呼吸で沢山の空気を吸うための呼吸法だ。これを行う事でより多くの空気を肺の中に溜める事ができ、長い間水中に潜ることが可能となる。
それを葵は性技に応用した。
口笛を吹き、たっぷりと空気を吐き出し多くの空気を吸うその吸引力でフェラチオを行うのだ。人間であれば直ぐにでも呼吸しなければ酸欠に近い状態になるのだが、頑丈なウシオニの体は少々空気が不足しようが何ともない。その状態で前歯を使って鈴口をあまがみし尿道をこじ開け、ストローで液体を吸う要領で空になった肺を満たすかのように全力で吸い上げる。空気を貪欲に求める肺はいつも以上に強い吸引力を持ってペニスの奥、精巣管の奥、精巣に眠る作り立ての精子すらも容赦なく吸い出す。まるで尿を漏らすかのように精子を強引に吸いだされる武志はペニスが壊れてしまったと思うほど強烈な恍惚を、葵は今までにないほど沢山の量のザーメンや一切空気に触れていない新鮮な精子を味わう事が可能となったのだった。
どびゅ、どぴゅ、びゅるる、びゅくっびゅくっ
(熱いザーメンが一斉にアタシの体に…堪らない♡)
そんな愛撫というより搾精や拷問と呼ばれても仕方ない行為によって一人の体にはあまりある快感が分身に共有され、武志の分身たちは次々に手も触れてすらいないのに射精してしまう。吐き出された精液は緑の美しい葵の肌や、針金の様なごわごわとした下半身に生える剛毛を汚していく。夫の体液が触れることで与えられる暖かく心地いい感触や、一気に部屋いっぱいに広がる栗の花の香りに葵は胸をときめかせる。
ゴク、ゴクッ…ゴクンッ
そして嗜虐と恍惚に体を火照らせながら視界を塞がれた夫達に聞こえるよう大きく喉を鳴らしながら、口一杯に溜まった精液を飲みほしていった。
「っはぁ…はぁ…あぁ〜…美味い、美味かった♡まさにこれが“一番搾り”の味だよな ♡!!」
だが、性欲の塊であるウシオニが例え通常より量が多くても、新鮮で味が良くても一回だけで我慢できるはずがない。
「さあ、次…お前の全てを搾りつくしてやるよ♡〜♪〜♫」
「!!!?」
今ある全ての精液を吸い出されピクリともしない幼い武志から離れ、再び死刑宣告にしては明るすぎる口笛を吹きながら葵は次の獲物へと食指をのばしていく。葵に捕まった武志にできることは…やがて訪れる身を壊すような快楽への恐怖に震え、悲鳴を口から漏らし、そしてただ精子をウシオニに差し出すことだけだ。
じゅ、じゅぞぞぞぞぞぞぞぞ、じゅぽっ
しかし覚悟する暇すらもなく、強い衝撃が武志達に襲いかかったのだった。
…………………………
……………………
………………
…………
「ふぅ〜…やっと一息ついたな〜。」
一人につき三回ほどフェラで無理矢理精液を絞り出し、たっぷりと精液を堪能し下腹部をさすりながら葵が独り言を漏らす。一方の武志達は凌辱といっても過言ではない嵐の様な搾精の連続で、半ば気を失うようにしてぐったりとしていた。彼らのいる部屋に汚れないよう床に敷かれたシートの上には沢山の精液が溜まり、むせかえるような濃いオスの匂いが充満している。
「さぁて、そろそろいい塩梅か?」
夫達を苛烈に責め立て、満足したどころか準備体操を終えたかのように気力を漲らせる葵は、分身の一人に近付き様子を窺う。その分身はこの場にいる夫達の中で一番年長の…性器を糸で縛られ射精を封じられた分身だ。彼は葵が近寄ってくる気配を感じ、びくりと体を大きく震わせた。
「!!」
「おぉ、おお。いい感じにチンポも金玉も膨れあがってるなぁ。そんなに射精出来なかったのが辛かったかい♡?」
分身たちが無理矢理精液を吸い出され強烈な刺激と共に果てる中、共有する快楽で気が狂わんばかりに射精欲にかきたてられても決して欲望を吐き出せない、数え切れないほどの空射精を強要されたペニスはうっ血するほど充血し、苦しそうに悶えている。震える剛直を愛おしそうに撫でまわし、最後まで残しておいた好きなおかずをいよいよ食べ始めた子供の様に顔を輝かせながら葵はいじわるい質問をぶつける。
「それは野暮な質問か。じゃあ別の質問だ…そのたっぷりと貯め込んだザーメンを吐き出したいよなぁ♡?」
「……。」武志は勢いよくぶんぶんと首を縦に振る。
「よしよし、素直なのはいいことだ。」
上機嫌に頷きつつにじり寄り、葵は武志の顔に張り付き視界を奪っていた糸をはぎ取っていく。
「って武志、お前ひどい顔だな…」
「……っ!!!」
限界に近い武志はひどい有様だった。
いつも柔和で優しい眼差しを向けてくれる目は血走り、狂気さえ感じさせる光を宿している。
しかも射精出来ない苦しみで自然と流れた涙は随分前に枯れ果て、両の眦は真っ赤に腫れあがっている。その風貌は古の絵巻に描かれた鬼のようだった。だが武志をそんな顔にした張本人であり本物の鬼は人ごとのように呆れつつ、両の手で夫の顔を掴みながら自身の下半身へと視線を向けさせた。
「まあいい…アタシの体をじっくりと見てみろ。」
「……」
「よしよし、そうだ…アタシを、アタシの体を見るんだ…」
トーンを下げた声で葵は誘い、血眼を浮かべた武志は息を荒立てながら美しい緑色の肌を見つめる。そしてある一点に夫の視線を集中させる角度で頭を固定し、片方の手をそっと外し自身の下腹部へと腕をのばす。
くちゅ、くちゅぅ
「!!!!!」
艶っぽい吐息を吐き出しながら、葵はゆっくりと見せびらかすように愛液で濡れたラビアを開いていく。すると中でたまっていた白濁色の愛液がごぷごぷと流れ出し、精液の匂いが充満した室内でも分かるほど甘く濃いメスの香りをまき散らした。武志の血走った眼はその光景を見た瞬間に大きく見開かれ、瞬きすら忘れて陰部に釘付けとなった。
その獣の様な鋭い視線に気を昂ぶらせながら、葵は夫を拘束している蜘蛛の糸をはぎ取っていく。
そしてさらに夫を狂わせるために全身から甘い匂いを発しながら“挑発”を始めた。
「このメスの穴を犯す事が出来るのは…
そう、お前だ。…お前だけなんだ。
アタシを犯し、孕ませることができるオスはお前だけ。
お前が抱き、遺伝子を植え付ける事が出来るメスはアタシだけ。
さあ…来い…
その猛りや本能も何もかも
アタシにぶつけてみろ、銅島武志!!!!!!」
その言葉を聞き、最後にペニスと睾丸の拘束を解かれた武志は体をばねのように跳ねあげ葵に突進し、性交などとは言えない原始的な交尾を開始した
どぷ、どぴゅ、びゅるるるるるぅ
奥まで一気に突き入れた瞬間、剛直が弾ける。
空射精を強いられ信じられないほど粘度が高く濃い精液の塊。それらは一気に葵の子宮口を押し広げ中へと侵入し、べちゃべちゃと胎内を汚していく。
だが、武志は抽送を止めない。今まで吐き出せなかった全てのうっ憤を晴らすかのような、狂ったような腰使いで激しく葵の膣を貪っていく。膣口では乱雑に泡立てられた淫猥な水泡が生まれてはすぐに弾け飛ぶ。
「は、ははっ!!!いいぞ、武志…犯せ、アタシを犯せ、犯し尽くしてみろ!!!」
愛する旦那の精液を子宮に受け、さらに愉悦の色を深めた葵は次々に捕らわれた夫達を解放していく。解放され、幽鬼の様にゆらりと立ち上がった男達は、少しでも快楽を貪る為に葵の体へと群がっていく。
「さあ、これからだ…お前たちの全てを受け止めて、それ以上の愛で」
お前たちを犯し尽くしてやる!!!!
そう叫ぶ口に、無防備にさらされたアナルに、先程まで拘束していた糸を吐き出した出糸管にペニスが差し込まれ、それにあぶれた者達が咆哮をあげて男性器を足や素肌にこすりつける。
こうして狂った獣たちの永遠にも感じるほど長い交尾の幕が上がったのだった。
激しい夜の営みから数時間、外は既にかなり明るくなっている。
獣のように欲望を吐き出し続けた武志はペニスを膣に挿入したまま葵の体の上で完全に脱力し、静かに寝息をたてて眠っていた。分身たちも既に消え、激しく愛し合った残滓がたっぷりと残る部屋には繋がったまま眠っている夫と自分がいるだけだ。
「オスの…本能か…」
夫の寝息を聞き、心に幸せや不思議な安堵感がこみあげるのを感じつつあやめはぼんやりと独り言をつぶやく。それは長年心の奥底で気になっていたことだった。
ウシオニは魔物娘の中でも非常に性欲が強い。
男を犯しぬく事をなによりも大切だと信じている。愛撫してもらって気持ちよくしてもらう事も勿論嬉しいのだが、それ以上に自分の体を使って相手を気持ちよくさせたいという欲望を持ってしまう。犯される事よりも犯すことを望んでしまうのだ。
だから周りにいる稲荷や白蛇の友人たちが行っているような旦那をたて、オスとしての本能をみたしてやるようなセックスが出来ていないことに若干の後ろめたさを感じていた。実は何度かそのような営みをしてみようと思って実行してみたこともあるのだが、どうしても自分の欲望を抑えきれずにいつものように武志を犯し尽くしてしまった。
勿論、毎晩気絶するまで徹底的に絞っている日ごろのセックスに恥じる様な事はない。
でも、時折受け身な性行為ばかりを強要させられている武志の気持ちを考えてしまう。
だからこの分身薬をあやめから手渡された時に、もしかしたらこの心の蟠りを解決できるのではないかと考えた。分身を沢山作り出し、葵が持つ性欲の矛先を複数に向けて分散させ、通常では生まれない隙を夫に与えれば…様相はまるっきし違うが自分にも夫のオスとしての本能を満足させる様なセックスが出来るのではないかと。
分身薬を用いてまず現在の年齢と変わらない分身を作りセックスをしてみた。
ところがそれは失敗だった。何故なら夫は人一倍優しいからだ。セックスによる興奮で気分が高揚している最中でも葵の事を最優先に考え、葵を気持ちよくさせることや葵がしたいようにするため受け身に徹しようとしかしなかった。…まああの時はアタシもそれが嬉しくてついはしゃぎすぎてしまった。
だから武志が本能のままに行動できるよう、その優しさや理性を崩壊させる算段を考えた。
そして何回かの実験的セックスを重ね辿りついたのが、成長期独特の精神的不安定な武志を極限まで追い込む方法だ。愛撫というよりも拷問のような行為、誘惑というよりは挑発に近い言葉、そして強制的な射精の禁止。この三つが一番夫には効果的だった。
「やっと上手くいったなぁ〜…お疲れさん。」
葵は優しげにつぶやきつつ、夫の頭を労いの意味を込めてそっと撫でてやる。
「う、ぅ…んぅ…」
すると武志はくすぐったそうに体をよじりつつ、幼い子供がするようにもぞもぞと体を擦り付けてきた。
「…やり過ぎて幼児退行でもおこしたのかねぇ。ふふぅ、可愛いじゃないか」
普段は大人びた雰囲気を纏う夫の、微笑ましい行動に頬が緩むのを止める事が出来ない。
「武志のこんな姿を見てると、なんだか無性に子供が欲しくなるなぁ…」
そこで言葉を止め、腕を組むようにして武志を抱きしめる。
「なあ、武志。さっき言った言葉に嘘偽りは一つもない。アタシはお前との子供を産みたくてたまらない…だから」
頑張ってくれよ、旦那様♡
そう呟かれた言葉は夫の静かな寝息と混じり部屋へ溶け込んでいく。
それがなんだかとても嬉しくて、葵はこの幸せをもっと感じるために夫を抱きしめる腕の力を強くしたのだった。
13/12/29 01:01更新 / 松崎 ノス
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