最終記 -ソラ-
…振り返ってみれば。
いくつもの冒険。
いくつもの出会い。
いくつもの思い出。
その中で、私はどれだけの人を好きになっただろう。
==========================================================================
―ご主人様〜、これが新しいお家ですか〜?
―可愛い飾りや置物が、いっぱいありますね〜♪
―…あれ? ……『ケーキショップMOMO』…?
―…ここ、ケーキ屋さんなんですか〜?
―え…? あっ、私たちのお店なんですか〜。
―…先週話した…? …え〜? 先々週も〜? その前にも〜?
―ごめんなさい〜…。うっかり忘れちゃいました…。
―………あっ…。
―…えへへ〜…♪ やっぱり、ご主人様は優しいです…♥
―ね〜、モーラちゃん♥ ソラママ、優しいよね〜♪
―うん、うんっ♪ いいこ、いいこ〜♪
―…うん? えっ? 今、動いたの? ほんと〜?
―ご主人様〜っ、赤ちゃん、動いたって〜♥
―モーラちゃん、もうすぐお姉ちゃんだね〜♪
―じゃあ…ご主人様、赤ちゃんが産まれる前に…。
―今夜も、い〜〜〜っぱいっ、おっぱい搾ってくださいね〜♥
==========================================================================
今でも毎日のように会う人もいれば、
会いたくても、何処にいるのか分からない人もいる。
以前と変わりない日々を過ごしている人もいれば、
旅に出たり、その逆に、定住の場所を見つけた人もいる。
…その人の顔を思い浮かべる時、私は決まって、一冊の手帳を取り出す。
==========================================================================
―ごしゅじんさまっ…。
―おかえり、なさい…。
―…これ…。
―ももちゃんが……あそびにきてくれた…。
―おみやげ…。しゅーくりーむ…。
―…うん。ごはん、できてる…。あれ…。
―……ううん。かれーらいす…。
―…ほうれんそうと……だいこんと……あすぱらがすと……。
―……え…? あっ…!
―ご…ごしゅじんさまっ…。ごはん…さめちゃう…。
―…んぅっ…♥ ちゅ……ぅ…♥
―…♥ ごしゅじんさま…♥
―……うん…♥
―…いっぱい……たべて…♥
==========================================================================
日記や、メモ、落書き、何かの暗号…。
私が書いたものと、誰かが書いたもの。
ごちゃ混ぜの中にある、その人の姿。
一文だけのものもあれば、数ページに渡るものも。
みんな、この手帳の中で生きている。
==========================================================================
―…ソラ様。お待たせしました…。
―……ふふっ。驚かれましたか?
―これが私の、本当のウェディングドレスです。
―恋人以外には、親にさえ見せない特別な衣装なんですよ。
―私が生まれた、この地方のユニコーンは…。
―婚礼前に、自分自身のウェディングドレスを編むんです。
―それは、こうして式の最後、二人だけの空間でしか見せない……。
―…ソラ様。上の空ですけれど、大丈夫ですか?
―………えっ…。
―ゃ…♥ そんな……急に面と向かって言われると……♥
―…♥
―……ふふっ。
―私も、です。
―私……ユニは…。
―健やかなる時も……病める時も……。
―ソラを…この命ある限り…。
―愛することを……誓います…♥
==========================================================================
そして、また…思い返す中で、私はその人を好きになる。
初めてその人と出会った時の様に。思い出を繰り返す。
好きになる瞬間を、何度も、何度も…。
==========================================================================
―おねえちゃ〜んっ♪ 今日は黒ミサの日………あれっ、いない…。
―…ル・スー……トッヤヒ…ガ…ジ……スーセ…
―…むふ、はっけーんっ♪ ベッドの下なんて、タンジュンだよ〜♪
―かくれたバツとして、今日はおねえちゃん、この服ねっ。
―ほら、みてっ。おっぱいとおまんこのところに、穴あいてるのっ♪
―すっごいえっちぃ…♥ どうどうっ? コーフンしちゃうでしょ?
―だいじょぶ、だいじょぶーっ♪ はずかしくないってばーっ♥
―それに、カンブはこれくらいのカッコウしないと、ねっ♥
―うふふっ♥ それにうーも……ほらっ…♥
―マントの下は…おんなじカッコだよ…♥
―……あ♥ おねえちゃんの、おっきくなった♥
―くるしいでしょ? ぬぎぬぎしよっか、うーがおきがえさせてあげる♥
―…それとも……。
―行く前に……いっかい、イッちゃう?♥
==========================================================================
そして…最後に別れた時を、思い出す。
さっき別れたばかりの人も。何年も前に別れた人も。
その時の、寂しいという気持ちを思い出して…。
そして、もう一度その人に会いたいという思いと共に。
==========================================================================
―…起こしてしまったか。
―………。
―夢を…見た。
―私達が、初めて出会った時の夢を。
―…あの時は、まさかこうなるとは夢想だにしなかった。
―箸を並べ、枕を並べ……日々を、こうして共に過ごす…。
―…己の生とは、分からぬものだ…。
―………。
―…眠ろう。明日も忙しい。
―ソラに合う衣装の用意、里の長への報告、ハクに仲人挨拶の依頼…。
―それが済めば…漸く、式だ。
―………。
―…ソラ。
―後僅かだけ、互いに耐える時だ。
―…その代わり…。
―初夜は、激しいものにしよう…♥
―荒れ狂う風の様に………激しく……♥
==========================================================================
でも、この手帳で探さない人が、ひとりだけ。
その人だけ、出会いも、別れも、思い出も。
私の隣にいる、その人だけは。
==========================================================================
―ちょっとアリさん! 早く次の衣装を持ってきて!
―えーと、これは……ソラ、ちょっと髪を持ち上げてくださらない?
―……う〜ん、ゴシックな感じが素敵なのですけれど…。
―ソラには少し、大人っぽ過ぎますわ。次ッ。
―…あら? アリさん、次の衣装は……。え? もう全部見た?
―なら、次の店に行きますわよ。ここにもソラに合う衣装はありませんでしたわ。
―…何言ってますの。もう7件ではなくて、まだ7件ですわ。ねぇ、ソラ?
―まったく。アリさんは服のセンスが皆無で、こればかりは任せておけませんわ。
―……あっ!? ちょっとアリさん! なぜソラと手を繋いでいるんですの!?
―ソラからとか、そういう問題ではありませんっ! 寝取りですわ、寝取り!
―ムキーッ! なら私は腕を組みますわっ! 腕を…!
―……腕……。
―…ソラ。超厚底のブーツを買いましょう。服よりも優先ですわ!
―ほら、アリさん探してらっしゃい! 何を…って、靴屋に決まってますわ!
―ソラとわたくしが、もっと愛し合うために必要なのです! 早くっ!
―…見つかった!? 早いですわね! でかしましたわ、アリさん!
―さぁ、ソラ! 行きますわよっ! もっとラヴラヴするためにっ!
―ソラがもっと愛らしい存在になるために、レッツゴーですわっ♥
==========================================================================
その人と一緒に、私は手帳を見る。
私の思い出を全部、その人に知ってほしいから。
私の好きな人を全員、その人に紹介したいから。
私の全てを、その人に。
==========================================================================
―…この扉の向こうに、ファラオ様がおられる。
―面会時間は、15時15分から、15時30分までの、15分…。
―後2分37秒、ここで待機だ。
―………。
―…ソラ。
―緊張を解すためなのだろうが…。
―私の尻尾を、そんなに揉むな。こそばゆい。
―…無意識ならば、なお問題だ…。
―ファラオ様の前では、粗相は許されない。気を引き締めろ。
―………。
―………。
―………。
―…ソラ。
―……いや、もういい…。後1分12秒、好きなだけ揉め。
―その代わり…ここで揉んだ分、後で私もお前を揉む。
―ギブ・アンド・テイクだ。ちなみに、私が揉むのは胸だ。
―ふふっ…♥ 今更後悔しようと遅い。同じ様に、丹念に揉んでやる。
―…さぁ、時間だ。行くぞ。貢物を落とさぬようにな。
―ファラオ様への報告と御願を、ひとつずつ。
―新たな配下の生誕…。この子の御名前を、頂きに…。
==========================================================================
嬉しかったこと。
悲しかったこと。
辛かったこと。
頑張ったこと。
悩んだこと。
知ったこと。
私のも。あなたのも。
==========================================================================
―……ずっと、待っていました…。
―幾度、星の煌き、潮の満ち引きを眺めたでしょう…。
―貴女を想った歌を、どれほど紡いだでしょう…。
―…一夜が、一生とも思えた、今迄の日々…。
―それが今では…まるで、全て昨日の事の様です…。
―………。
―ソラ。
―戻ってきて…くれたのですね……。
―忘れないでいて……くれたのですね……。
―………。
―…いいんです…。
―ずっと……ずっと、私の傍にいてくれるのなら…。
―今迄なんて…いいんです…。
―これからを…私にください…。
―シビ姉様の義妹として…。メロの義姉として…。
―私の……愛する人として…。
―私達のこれからを、作っていきましょう…。
―この母なる海の…生命が最初に愛し合った場所で……。
―……ソラ……♥
==========================================================================
私の一生を、あなたに。
あなたの一生を、私に。
==========================================================================
―…でも、ソラ。本当にいいの…?
―さっきゅんに怒られないかしら…。万魔殿に住むなんて…。
―…そ、それは……確かに、そうは言ったけれど…。
―……っ…♥ もう…、ソラ…♥
―いつも、私が優しくしてもらってばっかり…♥
―嬉しいけれど、いつになっても恩返しが出来ないわ。
―…えっ…? 教会に行って……?
―……やっ、やだ、もうっ!♥ ソラのエッチ!♥
―…♥
―……うん…♥ したい…♥
―もう一回、ソラに出したいわ…♥ たくさん…♥
―…うふふっ♥ そうね、たくさんだと、一回だけじゃ駄目ね♥
―……ソラ…♥
―ソラが私を選んでくれた時…。
―きっと、あの時は…私の生涯での、一番の幸せ…♥
―……ふふっ♥ 本当に? あれ以上の幸せが、あるの?♥
―…なら……教えて♥ 私に…♥
―ソラ…♥
==========================================================================
それがきっと、愛するってこと。
==========================================================================
―ふぅ…♥ これだけ膣内に出ていれば、孕んだかしら…♥
―あ、別に子供にこだわってるワケじゃないわよ?
―ちゃぁんと、ソラとのエッチ、愉しんだから♥
―うふふ…♥ 気持ち良かったわよ、ソラ♥
―子供はオマケ♥ 出来たら、とっても嬉しいってだけよ♥
―…どうかしらね? 魔物の身体は、赤ん坊が出来難いの。
―もし人間と同じなら、それこそ気軽に膣内出しなんてできないじゃない。
―特に、ソラにとっては大問題でしょう? すぐ膣内に出すもの♥
―でも…ソラのは濃いし、量も多いから、出来てないとは言えないわね♥
―…うふふっ…♥
―どうする…?♥
―何が…って、決まってるじゃない、そんなコト♥
―もう少し……念のため、膣内に出しておく…?♥
―子供となら、セックスしてもいいわよ♥ 親子で仲良くしましょ♥
―…アハッ♥ 興奮した?♥ 親子セックス、想像して…♥
―……あんっ…♥ あっ…♥ ソラ…ッ♥
==========================================================================
そっと…手帳に、問い掛ける。
愛する人を、傍らに抱きながら。
==========================================================================
―……そっか…。
―………。
―…なら……。
―埋めてあげる…。その気持ち…。
―私が、ソラちゃんの満たされない部分を、埋めてあげる…。
―だから、ソラちゃんには、私の隙間を埋めてほしい…。
―…ふたりで……ひとつになろう…。
―してほしいこと、何でも言って。
―どんな恥ずかしいことでも…エッチなことでも…。
―ソラちゃんのために、してあげる…。
―………。
―…だから…。
―挿れて…♥ ソラちゃんの……♥
―…♥
―………んっ…♥
―……ソラちゃん…♥
―…♥
―…愛してる…♥
―愛してるよ…♥
―世界中の……誰よりも…♥
―…ソラちゃんを、愛してる…♥
==========================================================================
そうだよね? みんな。
-fin-
いくつもの冒険。
いくつもの出会い。
いくつもの思い出。
その中で、私はどれだけの人を好きになっただろう。
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―ご主人様〜、これが新しいお家ですか〜?
―可愛い飾りや置物が、いっぱいありますね〜♪
―…あれ? ……『ケーキショップMOMO』…?
―…ここ、ケーキ屋さんなんですか〜?
―え…? あっ、私たちのお店なんですか〜。
―…先週話した…? …え〜? 先々週も〜? その前にも〜?
―ごめんなさい〜…。うっかり忘れちゃいました…。
―………あっ…。
―…えへへ〜…♪ やっぱり、ご主人様は優しいです…♥
―ね〜、モーラちゃん♥ ソラママ、優しいよね〜♪
―うん、うんっ♪ いいこ、いいこ〜♪
―…うん? えっ? 今、動いたの? ほんと〜?
―ご主人様〜っ、赤ちゃん、動いたって〜♥
―モーラちゃん、もうすぐお姉ちゃんだね〜♪
―じゃあ…ご主人様、赤ちゃんが産まれる前に…。
―今夜も、い〜〜〜っぱいっ、おっぱい搾ってくださいね〜♥
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今でも毎日のように会う人もいれば、
会いたくても、何処にいるのか分からない人もいる。
以前と変わりない日々を過ごしている人もいれば、
旅に出たり、その逆に、定住の場所を見つけた人もいる。
…その人の顔を思い浮かべる時、私は決まって、一冊の手帳を取り出す。
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―ごしゅじんさまっ…。
―おかえり、なさい…。
―…これ…。
―ももちゃんが……あそびにきてくれた…。
―おみやげ…。しゅーくりーむ…。
―…うん。ごはん、できてる…。あれ…。
―……ううん。かれーらいす…。
―…ほうれんそうと……だいこんと……あすぱらがすと……。
―……え…? あっ…!
―ご…ごしゅじんさまっ…。ごはん…さめちゃう…。
―…んぅっ…♥ ちゅ……ぅ…♥
―…♥ ごしゅじんさま…♥
―……うん…♥
―…いっぱい……たべて…♥
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日記や、メモ、落書き、何かの暗号…。
私が書いたものと、誰かが書いたもの。
ごちゃ混ぜの中にある、その人の姿。
一文だけのものもあれば、数ページに渡るものも。
みんな、この手帳の中で生きている。
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―…ソラ様。お待たせしました…。
―……ふふっ。驚かれましたか?
―これが私の、本当のウェディングドレスです。
―恋人以外には、親にさえ見せない特別な衣装なんですよ。
―私が生まれた、この地方のユニコーンは…。
―婚礼前に、自分自身のウェディングドレスを編むんです。
―それは、こうして式の最後、二人だけの空間でしか見せない……。
―…ソラ様。上の空ですけれど、大丈夫ですか?
―………えっ…。
―ゃ…♥ そんな……急に面と向かって言われると……♥
―…♥
―……ふふっ。
―私も、です。
―私……ユニは…。
―健やかなる時も……病める時も……。
―ソラを…この命ある限り…。
―愛することを……誓います…♥
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そして、また…思い返す中で、私はその人を好きになる。
初めてその人と出会った時の様に。思い出を繰り返す。
好きになる瞬間を、何度も、何度も…。
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―おねえちゃ〜んっ♪ 今日は黒ミサの日………あれっ、いない…。
―…ル・スー……トッヤヒ…ガ…ジ……スーセ…
―…むふ、はっけーんっ♪ ベッドの下なんて、タンジュンだよ〜♪
―かくれたバツとして、今日はおねえちゃん、この服ねっ。
―ほら、みてっ。おっぱいとおまんこのところに、穴あいてるのっ♪
―すっごいえっちぃ…♥ どうどうっ? コーフンしちゃうでしょ?
―だいじょぶ、だいじょぶーっ♪ はずかしくないってばーっ♥
―それに、カンブはこれくらいのカッコウしないと、ねっ♥
―うふふっ♥ それにうーも……ほらっ…♥
―マントの下は…おんなじカッコだよ…♥
―……あ♥ おねえちゃんの、おっきくなった♥
―くるしいでしょ? ぬぎぬぎしよっか、うーがおきがえさせてあげる♥
―…それとも……。
―行く前に……いっかい、イッちゃう?♥
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そして…最後に別れた時を、思い出す。
さっき別れたばかりの人も。何年も前に別れた人も。
その時の、寂しいという気持ちを思い出して…。
そして、もう一度その人に会いたいという思いと共に。
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―…起こしてしまったか。
―………。
―夢を…見た。
―私達が、初めて出会った時の夢を。
―…あの時は、まさかこうなるとは夢想だにしなかった。
―箸を並べ、枕を並べ……日々を、こうして共に過ごす…。
―…己の生とは、分からぬものだ…。
―………。
―…眠ろう。明日も忙しい。
―ソラに合う衣装の用意、里の長への報告、ハクに仲人挨拶の依頼…。
―それが済めば…漸く、式だ。
―………。
―…ソラ。
―後僅かだけ、互いに耐える時だ。
―…その代わり…。
―初夜は、激しいものにしよう…♥
―荒れ狂う風の様に………激しく……♥
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でも、この手帳で探さない人が、ひとりだけ。
その人だけ、出会いも、別れも、思い出も。
私の隣にいる、その人だけは。
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―ちょっとアリさん! 早く次の衣装を持ってきて!
―えーと、これは……ソラ、ちょっと髪を持ち上げてくださらない?
―……う〜ん、ゴシックな感じが素敵なのですけれど…。
―ソラには少し、大人っぽ過ぎますわ。次ッ。
―…あら? アリさん、次の衣装は……。え? もう全部見た?
―なら、次の店に行きますわよ。ここにもソラに合う衣装はありませんでしたわ。
―…何言ってますの。もう7件ではなくて、まだ7件ですわ。ねぇ、ソラ?
―まったく。アリさんは服のセンスが皆無で、こればかりは任せておけませんわ。
―……あっ!? ちょっとアリさん! なぜソラと手を繋いでいるんですの!?
―ソラからとか、そういう問題ではありませんっ! 寝取りですわ、寝取り!
―ムキーッ! なら私は腕を組みますわっ! 腕を…!
―……腕……。
―…ソラ。超厚底のブーツを買いましょう。服よりも優先ですわ!
―ほら、アリさん探してらっしゃい! 何を…って、靴屋に決まってますわ!
―ソラとわたくしが、もっと愛し合うために必要なのです! 早くっ!
―…見つかった!? 早いですわね! でかしましたわ、アリさん!
―さぁ、ソラ! 行きますわよっ! もっとラヴラヴするためにっ!
―ソラがもっと愛らしい存在になるために、レッツゴーですわっ♥
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その人と一緒に、私は手帳を見る。
私の思い出を全部、その人に知ってほしいから。
私の好きな人を全員、その人に紹介したいから。
私の全てを、その人に。
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―…この扉の向こうに、ファラオ様がおられる。
―面会時間は、15時15分から、15時30分までの、15分…。
―後2分37秒、ここで待機だ。
―………。
―…ソラ。
―緊張を解すためなのだろうが…。
―私の尻尾を、そんなに揉むな。こそばゆい。
―…無意識ならば、なお問題だ…。
―ファラオ様の前では、粗相は許されない。気を引き締めろ。
―………。
―………。
―………。
―…ソラ。
―……いや、もういい…。後1分12秒、好きなだけ揉め。
―その代わり…ここで揉んだ分、後で私もお前を揉む。
―ギブ・アンド・テイクだ。ちなみに、私が揉むのは胸だ。
―ふふっ…♥ 今更後悔しようと遅い。同じ様に、丹念に揉んでやる。
―…さぁ、時間だ。行くぞ。貢物を落とさぬようにな。
―ファラオ様への報告と御願を、ひとつずつ。
―新たな配下の生誕…。この子の御名前を、頂きに…。
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嬉しかったこと。
悲しかったこと。
辛かったこと。
頑張ったこと。
悩んだこと。
知ったこと。
私のも。あなたのも。
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―……ずっと、待っていました…。
―幾度、星の煌き、潮の満ち引きを眺めたでしょう…。
―貴女を想った歌を、どれほど紡いだでしょう…。
―…一夜が、一生とも思えた、今迄の日々…。
―それが今では…まるで、全て昨日の事の様です…。
―………。
―ソラ。
―戻ってきて…くれたのですね……。
―忘れないでいて……くれたのですね……。
―………。
―…いいんです…。
―ずっと……ずっと、私の傍にいてくれるのなら…。
―今迄なんて…いいんです…。
―これからを…私にください…。
―シビ姉様の義妹として…。メロの義姉として…。
―私の……愛する人として…。
―私達のこれからを、作っていきましょう…。
―この母なる海の…生命が最初に愛し合った場所で……。
―……ソラ……♥
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私の一生を、あなたに。
あなたの一生を、私に。
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―…でも、ソラ。本当にいいの…?
―さっきゅんに怒られないかしら…。万魔殿に住むなんて…。
―…そ、それは……確かに、そうは言ったけれど…。
―……っ…♥ もう…、ソラ…♥
―いつも、私が優しくしてもらってばっかり…♥
―嬉しいけれど、いつになっても恩返しが出来ないわ。
―…えっ…? 教会に行って……?
―……やっ、やだ、もうっ!♥ ソラのエッチ!♥
―…♥
―……うん…♥ したい…♥
―もう一回、ソラに出したいわ…♥ たくさん…♥
―…うふふっ♥ そうね、たくさんだと、一回だけじゃ駄目ね♥
―……ソラ…♥
―ソラが私を選んでくれた時…。
―きっと、あの時は…私の生涯での、一番の幸せ…♥
―……ふふっ♥ 本当に? あれ以上の幸せが、あるの?♥
―…なら……教えて♥ 私に…♥
―ソラ…♥
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それがきっと、愛するってこと。
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―ふぅ…♥ これだけ膣内に出ていれば、孕んだかしら…♥
―あ、別に子供にこだわってるワケじゃないわよ?
―ちゃぁんと、ソラとのエッチ、愉しんだから♥
―うふふ…♥ 気持ち良かったわよ、ソラ♥
―子供はオマケ♥ 出来たら、とっても嬉しいってだけよ♥
―…どうかしらね? 魔物の身体は、赤ん坊が出来難いの。
―もし人間と同じなら、それこそ気軽に膣内出しなんてできないじゃない。
―特に、ソラにとっては大問題でしょう? すぐ膣内に出すもの♥
―でも…ソラのは濃いし、量も多いから、出来てないとは言えないわね♥
―…うふふっ…♥
―どうする…?♥
―何が…って、決まってるじゃない、そんなコト♥
―もう少し……念のため、膣内に出しておく…?♥
―子供となら、セックスしてもいいわよ♥ 親子で仲良くしましょ♥
―…アハッ♥ 興奮した?♥ 親子セックス、想像して…♥
―……あんっ…♥ あっ…♥ ソラ…ッ♥
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そっと…手帳に、問い掛ける。
愛する人を、傍らに抱きながら。
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―……そっか…。
―………。
―…なら……。
―埋めてあげる…。その気持ち…。
―私が、ソラちゃんの満たされない部分を、埋めてあげる…。
―だから、ソラちゃんには、私の隙間を埋めてほしい…。
―…ふたりで……ひとつになろう…。
―してほしいこと、何でも言って。
―どんな恥ずかしいことでも…エッチなことでも…。
―ソラちゃんのために、してあげる…。
―………。
―…だから…。
―挿れて…♥ ソラちゃんの……♥
―…♥
―………んっ…♥
―……ソラちゃん…♥
―…♥
―…愛してる…♥
―愛してるよ…♥
―世界中の……誰よりも…♥
―…ソラちゃんを、愛してる…♥
==========================================================================
そうだよね? みんな。
-fin-
12/04/19 00:02更新 / コジコジ
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