第十四記 -ゴブリン-
…気付けば、ぐるりと周りを取り囲む、ゴブリンの集団。
「やい!」
「やいやい!」
「ここを通りたかったら、持ってるもん全部置いてきな!」
「置いてきな!」
「オンナみたいだから、服だけは勘弁してやる!」
「してやる!」
「さぁ、早く出すものを出しなっ!」
…10匹以上いるのに、みんな息ぴったりで喋る。
感心の声を漏らすと、ユニさんから落ち着き過ぎとたしなめられてしまった。
「あっ! こいつ、よく見たら馬じゃない!」
「ケンタウロスだ!」
「違う! ユニコーン!」
「なんでもいいよ。お前も何か置いてきな!」
「置いてきな!」
…どうしよう。
ゴブリンは力こそ強いけれど、身体も小さく、足もそんなに速くない。
性格は悪戯好きな子供と同じで、無邪気そのもの。
グリズリーやスフィンクスと同じで、女性に対してはほぼ無関心なのも特徴。
そして、うーちゃんメモによるオススメの魔物のひとり。
「ソラ様…」
目配せしてくるユニさん。
…飛び越えて逃げよう…と言いたいのかなと、なんとなく察した。
ユニさんの足なら、逃げるのは簡単だと思う。私を降ろせば、もっと。
「逃がさないぞー」
「自分から置いてかないなら、ひんむいちゃうぞー」
「うっへっへ〜」
じりじりと…少しずつ、取り囲む円を小さくしていくゴブリン達。
それを見て、ユニさんは私の腕を掴み、今にも跳ぼうとする体勢。
…その腕を掴み返し、すとん、と地面に降りた。
「!? そ、ソラ様…!?」
二、三歩、進みたい方向を塞いでいるゴブリンへ近付く。
「お。置いてく気になったかーっ!」
ちがうよ、と答える。…ざわめくゴブリン達。
「やっぱり逃げる気かー!」
「それともやる気かー!」
「負けるもんかー!」
「やっちゃえーっ!」
「ソラ様っ!!」
全員が、一歩、踏み出そうとする刹那…リュックを逆さまに、中のものを撒き落とす。
…一歩。……また、ざわめくゴブリン達。
「どういうこと?」
「置いてくってこと?」
「でも、さっき違うって言ってたよ?」
「なんだろう?」
「なんだろうね?」
落ちた荷物の中から…ひとつ、拾い上げ…目の前のゴブリンに、それを渡す。
「…? なにこれ? くれるの?」
笑顔で、頷く。
きょとん…とした顔のまま、受け取るゴブリン。
「なになに?」
「なにもらったの?」
「飲み物?」
「ミルクかな?」
「おねーさん、これなにー?」
わらわらと、皆が集まってくる。
…ユニさんも近付いてきて、後ろから覗き込む。
「…それ…ハチミツミルク、ですか…?」
「ハチミツミルク?」
「おいしそう!」
「ちょうだい!」
「やー! あたいがもらったんだもん!」
「あたしもほしい!」
「わたしもーっ!」
ひっつきめっつき、取り合いになった場をなだめつつ、
ユニさんに、背中に積んであるミルクを降ろしてもらうよう頼んだ。
「えっ…。ですが、これはジパングまでの大切な…」
手で、大丈夫、と返し…ミルクを渡したコに、向き直る。
「ねぇ、どうしてくれたの?」
心を、表情に映して。
―お話したいから。
……………
………
…
「まもののけんきゅう…」
もうほとんど底が見えるくらい飲んだ瓶から口を離し、ゴブリンがオウム返し。
…大分前に、うーちゃんの協力によって媚薬効果も取り除かれたので、
このハチミツミルクは、子供から大人まで安心して飲めるものになっている。
ただ、こっちのハチミツミルクだと、ももちゃんのおちちがたくさん出るような
効果はなくなっちゃうので、一応元の方も別にとっておいてある。
今や我が家では欠かせない飲み物のひとつ。それがハチミツミルク。
…難点は、材料である、グリズリーから貰ったアルラウネの蜜が残り少ないこと。
「それって、あたいは何をすればいいの?」
……言われて、悩む。
ゴブリンも、人間の社会にだいぶ溶け込んでいる魔物のひとり。
そのため解明されていない部分は少なく、研究が煮詰まり気味。
ホルスタウロスほどではないにしても…ぱっとは、出てこない。
………考え方を変えて、何か、人間にも秘密にしていることがないか、尋ねる。
「ん〜…」
飲むわけでもなく、瓶に口を付けながら…宙を見るゴブリン。
「…あたいだけのヒミツでもいいの?」
…少し悩んで……頷く。
瓶から口を離し、まだハチミツミルクを飲み終わっていない
仲間達をきょろきょろ見て…そっと、私に耳打ちした。
「あたいね…、オリハルコン持ってるのっ」
…オリハルコン。なんだろう。
それって何?と耳打ち返し。
「んーと…おかーちゃんは、世界で一番カタい石って言ってた」
「サイクロプスしかカコー?できない石なんだって」
…なんとなく、本当になんとなくではあるけれど、
かなりすごい石なんだっていうことは分かった。
「見たい?」
頷く。
「じゃあ、こっち来てっ」
ぐい…と茂みに連れていこうと引っ張られる。
それに気付いたユニさんと目が合わせ、また手で合図をして、その後についていった。
「…みんなにはナイショだよ?」
身を隠したまま、こちらに向き直るゴブリン。
…秘密の会合みたいな気持ちで、ちょっとドキドキしながら見守る。
「よいしょ…っと」
と…目の前で、何故かおもむろにズボンを降ろすゴブリン。
慌てて止める。
「え? 見たくないの?」
…どういうこと?、と尋ねる。
「ここに入ってるんだもん」
…ここ、と指さす場所…。下腹部。
「見ないの?」
……………。
………答えを、返す。
「なら、出すよーっ」
…下着も膝下まで脱ぎ……外で用を足すときの格好になる。
……自分で、ふと、あることに気付いた。
なんで………まじまじと、見ているんだろう…。
前の私なら、恥ずかしくて、素の時は…直視なんてできない。
今は…確かに、恥ずかしくはあるけれど……じっと、見つめている…。
ゴブリンの…ちいさな、女の子の部分…。ぷっくりとした、その場所…。
「…んっ……」
力んでいるのか…顔をしかめている。
…断ったって、よかったはず…。今回のケースは、わざわざ見る必要はない。
このコだけなのかどうかの謎はあるけれど、今、これを見たって…
それが解けるわけでもなく、ただ、本当に見るってだけで…。
………本当に、見たかったのは……。
「んっ……んっ、ん〜っ…! …だめだぁ。出ないな〜」
首を傾げ………ふと、何かを思いついた顔で、こちらを見る。
「そうだっ。おねーさん、取り出してよっ」
どきっ、と…心臓が大きく、高鳴った。
予想外な頼み事と………気持ちを見透かされたかという、驚きで……。
「あたいの指、おかーちゃんほど長くないし…」
「おねーさんなら、絶対届くからっ。はいっ」
ころんっ、とそのまま背を付け…秘部を突き出すゴブリン。
……まだ……戻れる…。
今、ここで断れば……気の迷いって、自分に整理を付けられる。
どんな言い訳でも、どんな理由でも……ここで……。
………断れば……。
「…? おねーさん?」
……………ごめんね、と告げて……身体を寄せる…。
「別にいいよーっ。あたい心広いし〜♪」
…おでこがくっつくか、ないかの距離…。
……あそこを見て……確認するように…中指で、触れる。
「きゃんっ♪」
…産毛も生えていない…つるつるで…ぷにぷにの肌触り…。
かわいい。
今からすることが、エッチなことって…分かってないのかな…。
とても…とても、あどけない笑顔…。
「…ひゃっ!?♥ やんっ…♥」
筋に指を添わせて……上下に…ゆっくり擦る……。
ぐにぐにと、心地良い弾力…。
うーちゃんのも、こうなのかな…。触ってみたい。
できるなら……ふたりを並べて…比べてみたい……。
「お、おねーさん…? きゃうっ♥」
…かわいい声。幼い、女の子の声。
私があそこを撫でると…小さなおくちから、エッチな声が出る…。
「いっ…いじらなくていいんだよぅ…♥ 指を入れるだけで……やぁんっ♥」
…どんどん、ほぐれてくるのが分かる…。
見れば、どんどん肌色が赤に染まっていく…。
触れれば、どんどんしっとりと湿っていく…。
「はぅぅ…♥♥ おねーさんの…えっちぃぃ…♥♥」
頬や、長い耳の先端も、ほのかに熱を帯びて…。
頭を撫でながら…耳の先端を、ぱくっと食べる。
「きゃふぅっ♥♥♥」
ころころと、舌で転がしながら…味わう。
このコの味…。丹念に、丹念に……。
「あううぅっ…♥♥ み…みみっ、だめぇ…♥♥」
…人差し指と薬指を広げ、入口周りを…音が聞こえるように、こねくり回す。
クチュクチュと、恥ずかしい音が……私の耳と…このコの耳に……届く…。
「やうぅっ♥♥♥ おっ…おまん、こぉ…♥♥ ぐちゃぐちゃ…♥♥♥」
…もう一度…。もう一度、今の言葉…っ。
「おまんこがぁぁ…っ♥♥♥ オトコのニンゲンじゃないのにぃ…っ♥♥♥」
「ふぁっ…♥♥♥ きっ…きもち……いいよぉっ…♥♥♥♥」
……もっと。
もっと……こんな、こんな幼い見た目からは想像もできない…。
エッチな言葉…。エッチな声…。聞きたい…。言ってほしい…っ。
気持ちに押されるように…指を、女の子の出口に……挿れる……。
「っ〜〜〜〜♥♥♥♥ っ………ぁぁぁ……っ…♥♥♥♥」
高く…掠れた……嬌声。
指が進む度に、声にならない声を上げるゴブリン。
とても小さな子が出すような声じゃない。こんなエッチな声は出さない。
もっと聞きたい…。指を、奥へ……奥へ……奥へ……。
…不意に、何かに触れる……。
「ぃぁぁぁっ…♥♥♥ な…なかっ、かいちゃだめっ…♥♥♥♥ はひっ♥♥♥♥」
………掻き出してみると……小指の爪ほどの、小さな石。それが、3つ。
…きっと、これがこのコの話していた、オリハルコン……。
「はぁっ…♥♥♥ はひぃ…♥♥♥ おねーさぁん……つ、つづきぃ…♥♥♥」
……気付かないフリをして……また、深く指を突き挿れた…。
「ふぁぁ……ぁぅ…っ♥♥♥ いっぱい…かきまぜて…ぇ……っ♥♥♥♥」
投げ出している短い手を掴み、頭の上で手首を交差させ、
それを指で結び押え……めいっぱい、ナカを掻き回した。
「やあぁぁぅぅっ♥♥♥♥ しゅごいっ♥♥♥♥ しゅごいぃっ♥♥♥♥」
親指で、割れ目の頭頂部をまさぐり……包皮を剥いて、
顔を出したぷっくりおまめを…くりくり弄り倒す。
執拗に、執拗に、執拗に……痛くならない程度に……擦り上げる。
「っっっ♥♥♥♥ もっ…も、ぉ…♥♥♥♥ いっ…♥♥♥♥」
咄嗟に…唇を、塞いだ。
「んんんんん〜〜〜っっ〜〜〜〜〜っ〜〜♥♥♥♥♥♥♥」
………未発達な身体を震わせて……ちょろちょろと……おもらし…。
「んっ…♥♥♥♥ んんっ…♥♥♥♥ …んぅぅ……っ♥♥♥」
………ゆっくり……唇を離していく……。
つぅ…と垂れ落ちる、唾液の橋。
苦しそうに…何度も息づくゴブリン。
……肩を抱き上げ……石を拾い、手に乗せて見せる。
「あ…♥♥ こ、これぇ…♥♥」
…自分の愛液がべっとりとついた一粒を、
愛おしそうに拾い上げ………私の目の前に、かざした。
「おねーさんに…これ、あげるぅ…♥♥♥」
「そのかわり…また今度エッチしてぇ…♥♥♥」
……ぽとん、と手のひらに落ちる……オリハルコン。
………何と……引き換えに…、……私は………。
……………
………
…
…手を振るゴブリン達の姿が……地平線に隠れ、見えなくなる…。
「………」
…あの後、茂みから出ると…ユニさん以外、みんな眠っていた。
たぶん、ユニさんが私の状況に気付いて…魔術か何かで、眠らせたんだと思う。
思う、というのは…ユニさんに聞いていないから。
……気まずくて……あの後、まだ一言も…言葉を交わしていない…。
「………」
………ポケットに詰めた小瓶…。
その中の小石が、歩調に合わせて、からからと音を立てる…。
「………ソラ様…」
…歩みを止めず……振り返る、ユニさん。
「分かっています…。研究のため、ですもの」
……………。
「………」
……………。
「………」
……………。
「……あっ…」
……………。
「………んっ…♥ ちゅ…♥」
……………。
「…ソラ様…、私…」
……私は…。
「ずっと…ソラ様を、信じます…♥」
私は、どうしちゃったんだろう。
……………
………
…
「やい!」
「やいやい!」
「ここを通りたかったら、持ってるもん全部置いてきな!」
「置いてきな!」
「オンナみたいだから、服だけは勘弁してやる!」
「してやる!」
「さぁ、早く出すものを出しなっ!」
…10匹以上いるのに、みんな息ぴったりで喋る。
感心の声を漏らすと、ユニさんから落ち着き過ぎとたしなめられてしまった。
「あっ! こいつ、よく見たら馬じゃない!」
「ケンタウロスだ!」
「違う! ユニコーン!」
「なんでもいいよ。お前も何か置いてきな!」
「置いてきな!」
…どうしよう。
ゴブリンは力こそ強いけれど、身体も小さく、足もそんなに速くない。
性格は悪戯好きな子供と同じで、無邪気そのもの。
グリズリーやスフィンクスと同じで、女性に対してはほぼ無関心なのも特徴。
そして、うーちゃんメモによるオススメの魔物のひとり。
「ソラ様…」
目配せしてくるユニさん。
…飛び越えて逃げよう…と言いたいのかなと、なんとなく察した。
ユニさんの足なら、逃げるのは簡単だと思う。私を降ろせば、もっと。
「逃がさないぞー」
「自分から置いてかないなら、ひんむいちゃうぞー」
「うっへっへ〜」
じりじりと…少しずつ、取り囲む円を小さくしていくゴブリン達。
それを見て、ユニさんは私の腕を掴み、今にも跳ぼうとする体勢。
…その腕を掴み返し、すとん、と地面に降りた。
「!? そ、ソラ様…!?」
二、三歩、進みたい方向を塞いでいるゴブリンへ近付く。
「お。置いてく気になったかーっ!」
ちがうよ、と答える。…ざわめくゴブリン達。
「やっぱり逃げる気かー!」
「それともやる気かー!」
「負けるもんかー!」
「やっちゃえーっ!」
「ソラ様っ!!」
全員が、一歩、踏み出そうとする刹那…リュックを逆さまに、中のものを撒き落とす。
…一歩。……また、ざわめくゴブリン達。
「どういうこと?」
「置いてくってこと?」
「でも、さっき違うって言ってたよ?」
「なんだろう?」
「なんだろうね?」
落ちた荷物の中から…ひとつ、拾い上げ…目の前のゴブリンに、それを渡す。
「…? なにこれ? くれるの?」
笑顔で、頷く。
きょとん…とした顔のまま、受け取るゴブリン。
「なになに?」
「なにもらったの?」
「飲み物?」
「ミルクかな?」
「おねーさん、これなにー?」
わらわらと、皆が集まってくる。
…ユニさんも近付いてきて、後ろから覗き込む。
「…それ…ハチミツミルク、ですか…?」
「ハチミツミルク?」
「おいしそう!」
「ちょうだい!」
「やー! あたいがもらったんだもん!」
「あたしもほしい!」
「わたしもーっ!」
ひっつきめっつき、取り合いになった場をなだめつつ、
ユニさんに、背中に積んであるミルクを降ろしてもらうよう頼んだ。
「えっ…。ですが、これはジパングまでの大切な…」
手で、大丈夫、と返し…ミルクを渡したコに、向き直る。
「ねぇ、どうしてくれたの?」
心を、表情に映して。
―お話したいから。
……………
………
…
「まもののけんきゅう…」
もうほとんど底が見えるくらい飲んだ瓶から口を離し、ゴブリンがオウム返し。
…大分前に、うーちゃんの協力によって媚薬効果も取り除かれたので、
このハチミツミルクは、子供から大人まで安心して飲めるものになっている。
ただ、こっちのハチミツミルクだと、ももちゃんのおちちがたくさん出るような
効果はなくなっちゃうので、一応元の方も別にとっておいてある。
今や我が家では欠かせない飲み物のひとつ。それがハチミツミルク。
…難点は、材料である、グリズリーから貰ったアルラウネの蜜が残り少ないこと。
「それって、あたいは何をすればいいの?」
……言われて、悩む。
ゴブリンも、人間の社会にだいぶ溶け込んでいる魔物のひとり。
そのため解明されていない部分は少なく、研究が煮詰まり気味。
ホルスタウロスほどではないにしても…ぱっとは、出てこない。
………考え方を変えて、何か、人間にも秘密にしていることがないか、尋ねる。
「ん〜…」
飲むわけでもなく、瓶に口を付けながら…宙を見るゴブリン。
「…あたいだけのヒミツでもいいの?」
…少し悩んで……頷く。
瓶から口を離し、まだハチミツミルクを飲み終わっていない
仲間達をきょろきょろ見て…そっと、私に耳打ちした。
「あたいね…、オリハルコン持ってるのっ」
…オリハルコン。なんだろう。
それって何?と耳打ち返し。
「んーと…おかーちゃんは、世界で一番カタい石って言ってた」
「サイクロプスしかカコー?できない石なんだって」
…なんとなく、本当になんとなくではあるけれど、
かなりすごい石なんだっていうことは分かった。
「見たい?」
頷く。
「じゃあ、こっち来てっ」
ぐい…と茂みに連れていこうと引っ張られる。
それに気付いたユニさんと目が合わせ、また手で合図をして、その後についていった。
「…みんなにはナイショだよ?」
身を隠したまま、こちらに向き直るゴブリン。
…秘密の会合みたいな気持ちで、ちょっとドキドキしながら見守る。
「よいしょ…っと」
と…目の前で、何故かおもむろにズボンを降ろすゴブリン。
慌てて止める。
「え? 見たくないの?」
…どういうこと?、と尋ねる。
「ここに入ってるんだもん」
…ここ、と指さす場所…。下腹部。
「見ないの?」
……………。
………答えを、返す。
「なら、出すよーっ」
…下着も膝下まで脱ぎ……外で用を足すときの格好になる。
……自分で、ふと、あることに気付いた。
なんで………まじまじと、見ているんだろう…。
前の私なら、恥ずかしくて、素の時は…直視なんてできない。
今は…確かに、恥ずかしくはあるけれど……じっと、見つめている…。
ゴブリンの…ちいさな、女の子の部分…。ぷっくりとした、その場所…。
「…んっ……」
力んでいるのか…顔をしかめている。
…断ったって、よかったはず…。今回のケースは、わざわざ見る必要はない。
このコだけなのかどうかの謎はあるけれど、今、これを見たって…
それが解けるわけでもなく、ただ、本当に見るってだけで…。
………本当に、見たかったのは……。
「んっ……んっ、ん〜っ…! …だめだぁ。出ないな〜」
首を傾げ………ふと、何かを思いついた顔で、こちらを見る。
「そうだっ。おねーさん、取り出してよっ」
どきっ、と…心臓が大きく、高鳴った。
予想外な頼み事と………気持ちを見透かされたかという、驚きで……。
「あたいの指、おかーちゃんほど長くないし…」
「おねーさんなら、絶対届くからっ。はいっ」
ころんっ、とそのまま背を付け…秘部を突き出すゴブリン。
……まだ……戻れる…。
今、ここで断れば……気の迷いって、自分に整理を付けられる。
どんな言い訳でも、どんな理由でも……ここで……。
………断れば……。
「…? おねーさん?」
……………ごめんね、と告げて……身体を寄せる…。
「別にいいよーっ。あたい心広いし〜♪」
…おでこがくっつくか、ないかの距離…。
……あそこを見て……確認するように…中指で、触れる。
「きゃんっ♪」
…産毛も生えていない…つるつるで…ぷにぷにの肌触り…。
かわいい。
今からすることが、エッチなことって…分かってないのかな…。
とても…とても、あどけない笑顔…。
「…ひゃっ!?♥ やんっ…♥」
筋に指を添わせて……上下に…ゆっくり擦る……。
ぐにぐにと、心地良い弾力…。
うーちゃんのも、こうなのかな…。触ってみたい。
できるなら……ふたりを並べて…比べてみたい……。
「お、おねーさん…? きゃうっ♥」
…かわいい声。幼い、女の子の声。
私があそこを撫でると…小さなおくちから、エッチな声が出る…。
「いっ…いじらなくていいんだよぅ…♥ 指を入れるだけで……やぁんっ♥」
…どんどん、ほぐれてくるのが分かる…。
見れば、どんどん肌色が赤に染まっていく…。
触れれば、どんどんしっとりと湿っていく…。
「はぅぅ…♥♥ おねーさんの…えっちぃぃ…♥♥」
頬や、長い耳の先端も、ほのかに熱を帯びて…。
頭を撫でながら…耳の先端を、ぱくっと食べる。
「きゃふぅっ♥♥♥」
ころころと、舌で転がしながら…味わう。
このコの味…。丹念に、丹念に……。
「あううぅっ…♥♥ み…みみっ、だめぇ…♥♥」
…人差し指と薬指を広げ、入口周りを…音が聞こえるように、こねくり回す。
クチュクチュと、恥ずかしい音が……私の耳と…このコの耳に……届く…。
「やうぅっ♥♥♥ おっ…おまん、こぉ…♥♥ ぐちゃぐちゃ…♥♥♥」
…もう一度…。もう一度、今の言葉…っ。
「おまんこがぁぁ…っ♥♥♥ オトコのニンゲンじゃないのにぃ…っ♥♥♥」
「ふぁっ…♥♥♥ きっ…きもち……いいよぉっ…♥♥♥♥」
……もっと。
もっと……こんな、こんな幼い見た目からは想像もできない…。
エッチな言葉…。エッチな声…。聞きたい…。言ってほしい…っ。
気持ちに押されるように…指を、女の子の出口に……挿れる……。
「っ〜〜〜〜♥♥♥♥ っ………ぁぁぁ……っ…♥♥♥♥」
高く…掠れた……嬌声。
指が進む度に、声にならない声を上げるゴブリン。
とても小さな子が出すような声じゃない。こんなエッチな声は出さない。
もっと聞きたい…。指を、奥へ……奥へ……奥へ……。
…不意に、何かに触れる……。
「ぃぁぁぁっ…♥♥♥ な…なかっ、かいちゃだめっ…♥♥♥♥ はひっ♥♥♥♥」
………掻き出してみると……小指の爪ほどの、小さな石。それが、3つ。
…きっと、これがこのコの話していた、オリハルコン……。
「はぁっ…♥♥♥ はひぃ…♥♥♥ おねーさぁん……つ、つづきぃ…♥♥♥」
……気付かないフリをして……また、深く指を突き挿れた…。
「ふぁぁ……ぁぅ…っ♥♥♥ いっぱい…かきまぜて…ぇ……っ♥♥♥♥」
投げ出している短い手を掴み、頭の上で手首を交差させ、
それを指で結び押え……めいっぱい、ナカを掻き回した。
「やあぁぁぅぅっ♥♥♥♥ しゅごいっ♥♥♥♥ しゅごいぃっ♥♥♥♥」
親指で、割れ目の頭頂部をまさぐり……包皮を剥いて、
顔を出したぷっくりおまめを…くりくり弄り倒す。
執拗に、執拗に、執拗に……痛くならない程度に……擦り上げる。
「っっっ♥♥♥♥ もっ…も、ぉ…♥♥♥♥ いっ…♥♥♥♥」
咄嗟に…唇を、塞いだ。
「んんんんん〜〜〜っっ〜〜〜〜〜っ〜〜♥♥♥♥♥♥♥」
………未発達な身体を震わせて……ちょろちょろと……おもらし…。
「んっ…♥♥♥♥ んんっ…♥♥♥♥ …んぅぅ……っ♥♥♥」
………ゆっくり……唇を離していく……。
つぅ…と垂れ落ちる、唾液の橋。
苦しそうに…何度も息づくゴブリン。
……肩を抱き上げ……石を拾い、手に乗せて見せる。
「あ…♥♥ こ、これぇ…♥♥」
…自分の愛液がべっとりとついた一粒を、
愛おしそうに拾い上げ………私の目の前に、かざした。
「おねーさんに…これ、あげるぅ…♥♥♥」
「そのかわり…また今度エッチしてぇ…♥♥♥」
……ぽとん、と手のひらに落ちる……オリハルコン。
………何と……引き換えに…、……私は………。
……………
………
…
…手を振るゴブリン達の姿が……地平線に隠れ、見えなくなる…。
「………」
…あの後、茂みから出ると…ユニさん以外、みんな眠っていた。
たぶん、ユニさんが私の状況に気付いて…魔術か何かで、眠らせたんだと思う。
思う、というのは…ユニさんに聞いていないから。
……気まずくて……あの後、まだ一言も…言葉を交わしていない…。
「………」
………ポケットに詰めた小瓶…。
その中の小石が、歩調に合わせて、からからと音を立てる…。
「………ソラ様…」
…歩みを止めず……振り返る、ユニさん。
「分かっています…。研究のため、ですもの」
……………。
「………」
……………。
「………」
……………。
「……あっ…」
……………。
「………んっ…♥ ちゅ…♥」
……………。
「…ソラ様…、私…」
……私は…。
「ずっと…ソラ様を、信じます…♥」
私は、どうしちゃったんだろう。
……………
………
…
12/03/14 00:06更新 / コジコジ
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