読切小説
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ふっきんハウスだ!

どうやら、死ぬことはないと言われていたこの不思議のダンジョンで、ついに帰らぬものが出たらしい。
というのも、その男とはよく情報交換をしていたので良く知っている。
やつが話してくれたゲイザーという魔物は対策さえすれば捕まることはなかった。

やつのためにも、俺はこのダンジョンを制覇しなければならない。
強く心に誓い、おれはダンジョンの奥へ奥へと進んでゆく。すると、一つの人影が……

人虎「む?」

そこにいたのは人虎だった。まずい、深層攻略に挑んだ歴戦の風来人たちは、やつの投げ技に注意しろといっていた。
投げ技……柔道のようなものか、地面に叩きつけられたらそれっきり、立ち上がれなくなるだろう、二つの意味で

「なんの!先手必勝!くらえSM鞭を!」

おとこの こうげきは はずれた

人虎「当たるかそんなものッ。くらえぃ!!」

ワータイガーになげとばされた!!

「おわぉぁああああああ!!」

おとこは5のぶつりてきダメージをうけた!

「くっ、まさか投げ飛ばすがそのまんまの意味とは。だがあまりダメージはない、距離も取れたし、遠距離から媚魔法でしとm」

ふっきんハウスだ!!

「ファッ!?」

オーガ「おぅおぅ、いい男が空から降ってきたな」

赤鬼「酒のつまみに良さそうないいNIKUBOUだねぇ」

ミノタウロス「捉えたぜ、逃さねぇ」

(に、逃げ場ナッシング?ま、巻物!巻物を使えば!)ゴソゴソ

(み、未識別のゾンビの巻物しかぬぇ!かける!これにかける!)

おとこはゾンビの巻物を読んだ!

ゾンビの巻物は倍速の巻物だった!

オーガはばいそくになった!
赤鬼はばいそくになった!
ミノタウロスはばいそくになった!
人虎はばいそくになった!

「」



「オワタ」

赤鬼は押し倒した!
赤鬼はふっきんコキをした!
人虎は腕を優しく抱きとめゆびをしゃぶった!
人虎は足を絡めた!
ミノタウロスはがんめんきじょうした!
ミノタウロスはごういんになめさせた!
オーガはアナルを責めた!
オーガはぜんりつせんを責めた!
男は身動きが取れない!
赤鬼は(ry


おとこは腹筋の虜になってしまった



「また一人、風来人が戻ってこなくなったか」

「あぁ、魔物たちにお持ち帰りされて、散々に弄ばれて、(人としての尊厳を)殺されたんだろう」

「くそっ、やっぱこの不思議のダンジョンは不落の要塞なのかっ」

「……なぁ、おまえ真面目な話、何でこのダンジョンに挑んでるんだ?」

「あン?そんなの決まってんだろ」



「愛しのマイハニーを見つけるためさ」

(あ、こいつダンジョン攻略できるわ)
13/09/18 22:51更新 / アルネトリコ

■作者メッセージ
クリアするぞと意気込むと、浅い階層で倒れる。
様子見の気持ちでいくと、クリアできる。
グリアを目指さない彼は、きっとハニーを見つけることなくダンジョンを制覇するのでしょうね、ドラゴンの炎に焼かれながら……

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