5話
一体全体何がどうしてこうなった?
戦場で生き残るには冷静に勤めなければならない。
ふざけた態度をとりながら頭では常に計算を巡らせ、おちゃらけてでも心に余裕を持とうとした俺が、何故。
「・・・む・・・う・・・・・・んっ・・・ちゅうぅ・・・・・・」
ここまで掻き乱される?
「んく・・・、んん〜・・・」
何故体が痛まない?
そもそも何故生きている?
そして何より
「ん、・・・ぁ・・・・・・ふふ、ロザド・・・・・・」
何故、彼女が俺にキスをして、俺の名を呼び、幸せそうな顔をしているんだ。
慮外の状況に、頭は体に命令を出す。
『離れろ、距離を取れ』
当然の判断、取るべき対応は決まりきっている。
理由は分からないが今なら体が自由に動かせる。
レイナを跳ね除けてから飛び起き、この場から逃げ出せばいい。
動け
投げ出した手をレイナに気付かれぬよう、ゆっくりと動かす。
レイナは相変わらず俺に口付けを繰り返し、こちらの動きに気付く様子は無い。
合わせられた唇から熱が伝わってくる。
動け
手をそっとレイナの両肩に添える。
それを気にする様子も無く、夢中で俺の口内を蹂躙している。
舌が俺の舌に絡まるたびにピチャピチャと水音が頭に響く。
動け
両手に力を込める、撥ね退けるんだ。
流石に気付いたのか、レイナが顔を上げてこちらを見つめる。
その唇はレイナのとも俺のとも分からなくなった唾液がヌメリと淫靡に煌いていた。
動け動け動け
「ロザド・・・」
再び呼ばれた俺の名。
何故、そんな目で、不安そうな目で俺を見つめる?
俺の体に密着するように重ねられた体は、とても華奢で少女のように儚い。
フルフルと震えているのか、身動ぎする姿はまるで小動物だ。
レイナの目を見つめる。
動け動け動け動け動け動け
潤んだ瞳から、光の筋が落ちた。
それと同時にレイナの肩にかけた手をレイナの背に滑らせて
俺は全力を込めてレイナを抱きしめた。
そして呼んだんだ。
「レイナ・・・!」
彼女の名を。
どれほど抱きしめていたのか。
今のレイナは俺の胸に手を当てて、頬を赤子の様にスリスリと擦り付けている。
可愛らしい仕草に愛おしさが溢れてくる。
俺は右手を動かしてその頭を撫でてやる、長い銀髪はすべらかに流れて触っていてとても心地が良い。
レイナは嬉しげな声を漏らして、一層強く胸に顔を擦り付けてくる。
暫くそうしているとレイナが顔を上げて悪戯を思いついた子供のようにニカッと笑った。
「そのまま首、抱きしめててね♪」
返事をする前にレイナはガバッっと起き上がる。
あどけない笑顔のギャップに固まっていた俺だが、自分の手元に残されている物に気付いて正気に戻った。
「うおっ!?だ、だから気軽に首外しすぎだろ!!??」
起き上がったのは首から下だけで、俺の右手にはレイナの頭が残っていた。
首が落ちたりしないよう、慌てて両手で抱きかかえる。
起き上がった胴体は俺の体の上で半回転すると、背を向ける形で俺の腹の上に跨った。
そしてスルスルと俺の下半身に申し訳程度に残っていた衣類を脱がして・・・
「ちょ、ちょちょっと!レイナさん!?いきなり何をなさるのですか!!」
予想外の事態に変な敬語で抗議の声を上げる、もっとも最初にキスされてた時点で予想外すぎる展開だったけど。
「何って・・・ナニに決まってるじゃない」
自分の胸元から声が返ってくる。
しゃ、喋れるんだ・・・首だけで、魔物って本当何でもアリなのね・・・。
「そ、それは分かるんだが・・・俺たちさっきまで生死を賭けて戦ってましたよね?
んで俺は見事『死』を引き当てたと思ったんだけど・・・何でこんな状況に???」
急展開に圧倒されて置き去りにしていた質問をようやくぶつける。
その間にもレイナの胴体はゴソゴソと動いていて、俺の下半身は完全にポロッと出ちまってる。
・・・すっごいスースーする、せめて質問が終わるまで待って欲しかった。
「私だって魔物娘だぞ?負ければ大体こうなるのは分かってたんじゃ・・・あ
そういえばロザドは最近まで教団に居たんだっけ。
じゃあ、こういうのは全然知らない訳かぁ・・・」
「??
さっぱり話が見えないんだが・・・、あと俺なんで死んでないの?
むしろ何か体が軽くなったというか力が溢れてくるようなって、、、ひゃ!?」
思わず気持ち悪い声で叫んでしまった。
俺の下半身で一番柔らかく、そして最も堅くもなる部分がヒヤリとした何かに掴まれている。
「うん。
それは大事なことだから、ちゃんと説明するけど・・・
・・・ごめん、それは後回しにさせてね」
レイナ(首)を見ると真っ赤に上気して目はトロンと蕩けていた。
俺の下腹部ではヒヤリとした感触が上下している、レイナの手が俺に添えられているのだと直ぐに分かった。
「私いま、すっごい気分なの・・・」
そういうと、レイナはゆっくりと上下に動かしていた手を緩急をつけながら次第に強くしてくる。
展開に押されてすっかり混乱していた意識が否応無く、ソコに集中してしまう。
「う、あっ・・・」
情けない呻き声を漏らしながら、下半身に突き抜ける快感に悶える。
レイナの細くて冷たい指に絡めるように擦り上げられ、自分でもはっきりとソコが熱を持ち始めてるのが分かった。
「気持ちいい?」
レイナの問いに視線を向けると、蕩けた熱い視線とぶつかった。
こちらの様子をじっくりと見られていることに気が付いて羞恥の念が湧き上がる。
抱きしめてるから当たり前なんだけど顔が近い。
こんな至近距離でじっくり観察されながら、陰部を弄られるなんて今までの経験に無い。
「・・・ねえ?」
うろたえた俺が反応できないでいると、レイナの手に力が込められて強く握りしめられた。
「き・も・ち・い・い?」
「ぐっ!?あ、ああ・・・気持ちいい」
俺の無言が気に入らなかったのか、レイナが半目でにらみながら再度尋ねてきた。
思わず素直に答えてしまう、何だこの状況。
まるで童貞の若造が筆卸しされているようじゃないか。
俺の回答に満足したのか、レイナはニコ〜と満面の笑みを浮かべる。
そして「んっ」と唇を突き出した。なんすか、それ。
「・・・キス」
レイナの目がまた半目に変わり、また手に力が込められるような気配がした。
俺は慌てて抱きしめていた首を掻き寄せて、レイナにキスをする。
「ん・・・ふ、・・・・・・♪」
今度こそはご希望に叶う対応だったらしく、レイナは上機嫌で舌を絡めてきた。
一方で下半身の愛撫も激しく強くなってくる。
俺の腹の上に乗っている首なしとなった体も、上下する手に合わせて揺れている。
それはまるで彼女の秘所を俺に擦り付けている様で、俺の意識を深い欲望の渦に引きずり込む。
合わせ続けられた口は互いの唾液でグチュグチュとなり、舌は甘い痛みに痺れている。
レイナの手に包まれた部分は俺自身の鈴口から漏れた穢れた涙でヌルヌルとなり、さらに搾り出すように擦られる。
「はっ・・・はぁ・・・あぁ・・・」
絡めては少し離れまた絡まる、吐き出される吐息は二人とも荒い。
冷たかったレイナの体も、俺の腹の上で僅かに前後することで、はっきりと熱を持ち始める。
僅かに感じる湿り気、その正体を考えれば彼女もこの淫猥な情事に夢中になっているのだろう。
絡み合う口内、腹部に感じる熱、俺の欲望を掻き絞る手。
まるで複数に責められているような錯覚が俺をかり立て、限界に押し込む。
溢れ出る欲望を押さえ込もうと理性が体を硬直させるが、そんなものは何の役に立つはずもない。
「うっ・・・ぐぁぁぁああ!!!!」
押さえ込もうとした欲望は圧力を持ち、レイナの体を持ち上げる程に体を反らせて、爆発するように弾けた。
断続的に吐き出された粘度の高い液体はレイナの体を染め上げる。
たまらずキスを中断し、再び胸に抱きかかえたレイナの表情は俺の胸に押さえつけられて伺うことができない。
予告もせずに、ぶちまけてしまった。
突き抜けた快楽に意識が飛びそうになったが、なんとか持ち直す。
そのままでは苦しいだろうと、両手による拘束を緩めると、いつの間にか向き直していたレイナの体がひょいっと首を攫った。
「ちょっと返してね・・・」
弱弱しく呟き、首を両手で支えながらレイナの体は俺の足先へと座りなおした。
やはりその体は俺の物によって、べったりと汚れている。
謝罪の弁を述べようと口を開くが声にならなかった。
突然、駆け抜ける感覚が頭を襲ったからだ。
「・・・ちゅるっ、ちゅるるっ、れろ・・・」
レイナが自分の首を俺の陰部へと突き出し、その首がチロチロと舌を出して俺自身を清めている。
なんて光景だ、頭がクラクラする。
現実離れした情景に、さっき弾けとんだ筈の欲望が塊となってまた現われる。
俺が吐き出したものを全て舐め取ると、レイナは鈴口へと唇を押し当て、チュッと軽いキスをする。
今の状態で飲み込んだ物は何処へ行くのだろう?
そんな頓痴気な事を考えてると、体にビリッと電流が走った。
「ちゅぷっ・・・じゅぼ・・・ぢゅるっ・・・」
慌てて確認すると、レイナの首が俺の股間へと押し込まれていた。
まるで器具を動かすかのように、自らの頭部を卑猥な音をたてながら抜き差ししている。
根元まで押し込まれているにも関わらず苦しそうな素振りも見せず、その口内はただひたすら俺を喜ばすために舌を絡みつかせる。
狂気とも言える情事。
教団の連中が見たなら俺ごと殺そうと襲ってくるだろう。
それなのに俺はレイナの奉仕に完全に屈服し、ただ与えられる快感を受け入れている。
「・・・♪」
再び堅く反り返った物を満足そうに眺めた後、レイナは仕上げだとばかりに根元から這うように先端まで舐めあげ、吸い上げた。
「〜〜〜〜〜〜っ!!!」
それにつられて二度目の爆発が起きる。
今度は弾け飛ぶことは無く、俺の欲望は全てレイナの口内へ放たれた。
びゅるびゅるとなかなか止まらない射精感に、レイナの頬が膨らんでいく。
どれ程放ったのか、俺の物がずるっと抜かれた口内から白濁が零れている。
「ん〜〜〜・・・ごくっ♪」
幼子のように音を立てながら咀嚼したあと、口内に溜まったものを一息で飲み込んだようだ。
・・・苦くないのだろうか、まるで最高のご馳走を味わうかのように歓喜の表情を浮かべている。
すると俺の視線に気付いたレイナは、俺の視線を捕らえたまま微笑んだ。
胸に自分の首を抱え、その口からは収め切れなかった粘液がたらりと垂れている。
ぞっとしてしまう程、美しい。
これまでの感性ではあり得ない感覚。
人外の存在、狂気たる行い、聖書の挿絵に描かれるような聖母の微笑み。
これが魔物か
俺が呆然と眺めていると、レイナは首を本来の場所に戻した後、身に纏っていた薄絹をスッと脱いだ。
現われたのは、さっきまで纏っていた絹に負けない程に白くキメの細かい肌。
豊満でいて均衡の取れた可愛らしい乳房。
何処にあれ程の筋力があるのだろうかと思わせるほど細い腰周り。
そして髪と同じ銀色の毛に僅かに覆われた、彼女の秘所は蜜壷となってきらりと煌めいていた。
俺の視線がそこに注がれていることを感じたレイナは初めて羞恥の表情を浮かべてモジモジと身をよじる。
「私はもう・・・いいみたいだから・・・
ねぇ・・・ちょうだい?」
囁くような小さな声に反応して、俺はすっかり臨戦態勢だ。
気がついてから初めて体を起こし、レイナを両腕で包み込む。
そのままレイナが脱ぎ去った服と散らばっていた俺の服を掻き寄せて、その上にレイナを横たえる。
その間、俺たちは見つめあったまま、レイナの目は切なげに潤んで俺を誘ってくる。
「いくぞ?」
俺の問いにレイナは目を閉じて頷いて答えた。
「ん・・・ふ、あっ! あ・・・んん・・・!」
ゆっくりと異物を飲み込んでいく蜜壷は水音をたてながらも吸い付かれるような感覚を俺に与えた。
あまりの快感に思わず腰を引いてしまう、だがそれを阻むように膣内がうなり俺に絡みついてくる。
離さないと抵抗するかのようにレイナは俺の首に両手を巻きつけて、強く抱きしめている。
愛おしい。
沸々と自分の心に湧き上がる感情、目の前の存在がどうしようも無い程に愛おしい。
「レイナ・・・」
今度は俺から呼びかけると、拘束の力が緩められレイナの顔が見えた。
戸惑うことなくキスをする。
一瞬、彼女の体が強張ったが直ぐに力が抜けて俺の舌をその口内で受け入れてくれた。
「んっ、・・・続けるぞ」
ほんの僅かの隙間を開けて囁いて、また口付けをする。
同時に腰を前後に動かして、彼女の中を掻きまわす。
「あん・・・うぁ・・・あん・・・」
俺が動くたびにレイナの嬌声が零れる。
キスをし続けているからくぐもった声しかだせない彼女は、とても切なげで恍惚とした表情を浮かべている。
それらは俺をさらに興奮させ、次第に腰の動きを強くさせていく。
「んん!んああ!!うぐっ・・・ちゅぴ・・・」
耐え切れず口を離した彼女の口を、追いかけてまた塞ぐ。
彼女の中を突くたびに、口内で彼女の舌がびくっと硬直し、それをほぐす様に俺の舌を絡める。
「んぐっ!んんっ!!ぷはっああああああ!!!!」
俺も彼女の中の具合の良さに我慢が出来ず、全力で彼女を突き上げる。
息切れがして、仕方なく口を離すと叫びの様な嬌声をあげて彼女の体が痙攣した。
膣内もぶるぶると震えて俺をきつく締め上げる。
「うぐっ!!!!」
「ああああああああああっ――――!」
三度目の爆発は彼女の中で。
互いに強く抱きしめているから俺の物は彼女へと根元まで突き刺さり、その一番奥に撃ち放つ。
全身の力が抜けて、彼女の体もだらりとなる。
暫く荒い息を整えてから見つめ合う。
「レイナ」「ロザド」
今度のキスは優しく、魂を触れ合わせるような、そんな感触がした。
戦場で生き残るには冷静に勤めなければならない。
ふざけた態度をとりながら頭では常に計算を巡らせ、おちゃらけてでも心に余裕を持とうとした俺が、何故。
「・・・む・・・う・・・・・・んっ・・・ちゅうぅ・・・・・・」
ここまで掻き乱される?
「んく・・・、んん〜・・・」
何故体が痛まない?
そもそも何故生きている?
そして何より
「ん、・・・ぁ・・・・・・ふふ、ロザド・・・・・・」
何故、彼女が俺にキスをして、俺の名を呼び、幸せそうな顔をしているんだ。
慮外の状況に、頭は体に命令を出す。
『離れろ、距離を取れ』
当然の判断、取るべき対応は決まりきっている。
理由は分からないが今なら体が自由に動かせる。
レイナを跳ね除けてから飛び起き、この場から逃げ出せばいい。
動け
投げ出した手をレイナに気付かれぬよう、ゆっくりと動かす。
レイナは相変わらず俺に口付けを繰り返し、こちらの動きに気付く様子は無い。
合わせられた唇から熱が伝わってくる。
動け
手をそっとレイナの両肩に添える。
それを気にする様子も無く、夢中で俺の口内を蹂躙している。
舌が俺の舌に絡まるたびにピチャピチャと水音が頭に響く。
動け
両手に力を込める、撥ね退けるんだ。
流石に気付いたのか、レイナが顔を上げてこちらを見つめる。
その唇はレイナのとも俺のとも分からなくなった唾液がヌメリと淫靡に煌いていた。
動け動け動け
「ロザド・・・」
再び呼ばれた俺の名。
何故、そんな目で、不安そうな目で俺を見つめる?
俺の体に密着するように重ねられた体は、とても華奢で少女のように儚い。
フルフルと震えているのか、身動ぎする姿はまるで小動物だ。
レイナの目を見つめる。
動け動け動け動け動け動け
潤んだ瞳から、光の筋が落ちた。
それと同時にレイナの肩にかけた手をレイナの背に滑らせて
俺は全力を込めてレイナを抱きしめた。
そして呼んだんだ。
「レイナ・・・!」
彼女の名を。
どれほど抱きしめていたのか。
今のレイナは俺の胸に手を当てて、頬を赤子の様にスリスリと擦り付けている。
可愛らしい仕草に愛おしさが溢れてくる。
俺は右手を動かしてその頭を撫でてやる、長い銀髪はすべらかに流れて触っていてとても心地が良い。
レイナは嬉しげな声を漏らして、一層強く胸に顔を擦り付けてくる。
暫くそうしているとレイナが顔を上げて悪戯を思いついた子供のようにニカッと笑った。
「そのまま首、抱きしめててね♪」
返事をする前にレイナはガバッっと起き上がる。
あどけない笑顔のギャップに固まっていた俺だが、自分の手元に残されている物に気付いて正気に戻った。
「うおっ!?だ、だから気軽に首外しすぎだろ!!??」
起き上がったのは首から下だけで、俺の右手にはレイナの頭が残っていた。
首が落ちたりしないよう、慌てて両手で抱きかかえる。
起き上がった胴体は俺の体の上で半回転すると、背を向ける形で俺の腹の上に跨った。
そしてスルスルと俺の下半身に申し訳程度に残っていた衣類を脱がして・・・
「ちょ、ちょちょっと!レイナさん!?いきなり何をなさるのですか!!」
予想外の事態に変な敬語で抗議の声を上げる、もっとも最初にキスされてた時点で予想外すぎる展開だったけど。
「何って・・・ナニに決まってるじゃない」
自分の胸元から声が返ってくる。
しゃ、喋れるんだ・・・首だけで、魔物って本当何でもアリなのね・・・。
「そ、それは分かるんだが・・・俺たちさっきまで生死を賭けて戦ってましたよね?
んで俺は見事『死』を引き当てたと思ったんだけど・・・何でこんな状況に???」
急展開に圧倒されて置き去りにしていた質問をようやくぶつける。
その間にもレイナの胴体はゴソゴソと動いていて、俺の下半身は完全にポロッと出ちまってる。
・・・すっごいスースーする、せめて質問が終わるまで待って欲しかった。
「私だって魔物娘だぞ?負ければ大体こうなるのは分かってたんじゃ・・・あ
そういえばロザドは最近まで教団に居たんだっけ。
じゃあ、こういうのは全然知らない訳かぁ・・・」
「??
さっぱり話が見えないんだが・・・、あと俺なんで死んでないの?
むしろ何か体が軽くなったというか力が溢れてくるようなって、、、ひゃ!?」
思わず気持ち悪い声で叫んでしまった。
俺の下半身で一番柔らかく、そして最も堅くもなる部分がヒヤリとした何かに掴まれている。
「うん。
それは大事なことだから、ちゃんと説明するけど・・・
・・・ごめん、それは後回しにさせてね」
レイナ(首)を見ると真っ赤に上気して目はトロンと蕩けていた。
俺の下腹部ではヒヤリとした感触が上下している、レイナの手が俺に添えられているのだと直ぐに分かった。
「私いま、すっごい気分なの・・・」
そういうと、レイナはゆっくりと上下に動かしていた手を緩急をつけながら次第に強くしてくる。
展開に押されてすっかり混乱していた意識が否応無く、ソコに集中してしまう。
「う、あっ・・・」
情けない呻き声を漏らしながら、下半身に突き抜ける快感に悶える。
レイナの細くて冷たい指に絡めるように擦り上げられ、自分でもはっきりとソコが熱を持ち始めてるのが分かった。
「気持ちいい?」
レイナの問いに視線を向けると、蕩けた熱い視線とぶつかった。
こちらの様子をじっくりと見られていることに気が付いて羞恥の念が湧き上がる。
抱きしめてるから当たり前なんだけど顔が近い。
こんな至近距離でじっくり観察されながら、陰部を弄られるなんて今までの経験に無い。
「・・・ねえ?」
うろたえた俺が反応できないでいると、レイナの手に力が込められて強く握りしめられた。
「き・も・ち・い・い?」
「ぐっ!?あ、ああ・・・気持ちいい」
俺の無言が気に入らなかったのか、レイナが半目でにらみながら再度尋ねてきた。
思わず素直に答えてしまう、何だこの状況。
まるで童貞の若造が筆卸しされているようじゃないか。
俺の回答に満足したのか、レイナはニコ〜と満面の笑みを浮かべる。
そして「んっ」と唇を突き出した。なんすか、それ。
「・・・キス」
レイナの目がまた半目に変わり、また手に力が込められるような気配がした。
俺は慌てて抱きしめていた首を掻き寄せて、レイナにキスをする。
「ん・・・ふ、・・・・・・♪」
今度こそはご希望に叶う対応だったらしく、レイナは上機嫌で舌を絡めてきた。
一方で下半身の愛撫も激しく強くなってくる。
俺の腹の上に乗っている首なしとなった体も、上下する手に合わせて揺れている。
それはまるで彼女の秘所を俺に擦り付けている様で、俺の意識を深い欲望の渦に引きずり込む。
合わせ続けられた口は互いの唾液でグチュグチュとなり、舌は甘い痛みに痺れている。
レイナの手に包まれた部分は俺自身の鈴口から漏れた穢れた涙でヌルヌルとなり、さらに搾り出すように擦られる。
「はっ・・・はぁ・・・あぁ・・・」
絡めては少し離れまた絡まる、吐き出される吐息は二人とも荒い。
冷たかったレイナの体も、俺の腹の上で僅かに前後することで、はっきりと熱を持ち始める。
僅かに感じる湿り気、その正体を考えれば彼女もこの淫猥な情事に夢中になっているのだろう。
絡み合う口内、腹部に感じる熱、俺の欲望を掻き絞る手。
まるで複数に責められているような錯覚が俺をかり立て、限界に押し込む。
溢れ出る欲望を押さえ込もうと理性が体を硬直させるが、そんなものは何の役に立つはずもない。
「うっ・・・ぐぁぁぁああ!!!!」
押さえ込もうとした欲望は圧力を持ち、レイナの体を持ち上げる程に体を反らせて、爆発するように弾けた。
断続的に吐き出された粘度の高い液体はレイナの体を染め上げる。
たまらずキスを中断し、再び胸に抱きかかえたレイナの表情は俺の胸に押さえつけられて伺うことができない。
予告もせずに、ぶちまけてしまった。
突き抜けた快楽に意識が飛びそうになったが、なんとか持ち直す。
そのままでは苦しいだろうと、両手による拘束を緩めると、いつの間にか向き直していたレイナの体がひょいっと首を攫った。
「ちょっと返してね・・・」
弱弱しく呟き、首を両手で支えながらレイナの体は俺の足先へと座りなおした。
やはりその体は俺の物によって、べったりと汚れている。
謝罪の弁を述べようと口を開くが声にならなかった。
突然、駆け抜ける感覚が頭を襲ったからだ。
「・・・ちゅるっ、ちゅるるっ、れろ・・・」
レイナが自分の首を俺の陰部へと突き出し、その首がチロチロと舌を出して俺自身を清めている。
なんて光景だ、頭がクラクラする。
現実離れした情景に、さっき弾けとんだ筈の欲望が塊となってまた現われる。
俺が吐き出したものを全て舐め取ると、レイナは鈴口へと唇を押し当て、チュッと軽いキスをする。
今の状態で飲み込んだ物は何処へ行くのだろう?
そんな頓痴気な事を考えてると、体にビリッと電流が走った。
「ちゅぷっ・・・じゅぼ・・・ぢゅるっ・・・」
慌てて確認すると、レイナの首が俺の股間へと押し込まれていた。
まるで器具を動かすかのように、自らの頭部を卑猥な音をたてながら抜き差ししている。
根元まで押し込まれているにも関わらず苦しそうな素振りも見せず、その口内はただひたすら俺を喜ばすために舌を絡みつかせる。
狂気とも言える情事。
教団の連中が見たなら俺ごと殺そうと襲ってくるだろう。
それなのに俺はレイナの奉仕に完全に屈服し、ただ与えられる快感を受け入れている。
「・・・♪」
再び堅く反り返った物を満足そうに眺めた後、レイナは仕上げだとばかりに根元から這うように先端まで舐めあげ、吸い上げた。
「〜〜〜〜〜〜っ!!!」
それにつられて二度目の爆発が起きる。
今度は弾け飛ぶことは無く、俺の欲望は全てレイナの口内へ放たれた。
びゅるびゅるとなかなか止まらない射精感に、レイナの頬が膨らんでいく。
どれ程放ったのか、俺の物がずるっと抜かれた口内から白濁が零れている。
「ん〜〜〜・・・ごくっ♪」
幼子のように音を立てながら咀嚼したあと、口内に溜まったものを一息で飲み込んだようだ。
・・・苦くないのだろうか、まるで最高のご馳走を味わうかのように歓喜の表情を浮かべている。
すると俺の視線に気付いたレイナは、俺の視線を捕らえたまま微笑んだ。
胸に自分の首を抱え、その口からは収め切れなかった粘液がたらりと垂れている。
ぞっとしてしまう程、美しい。
これまでの感性ではあり得ない感覚。
人外の存在、狂気たる行い、聖書の挿絵に描かれるような聖母の微笑み。
これが魔物か
俺が呆然と眺めていると、レイナは首を本来の場所に戻した後、身に纏っていた薄絹をスッと脱いだ。
現われたのは、さっきまで纏っていた絹に負けない程に白くキメの細かい肌。
豊満でいて均衡の取れた可愛らしい乳房。
何処にあれ程の筋力があるのだろうかと思わせるほど細い腰周り。
そして髪と同じ銀色の毛に僅かに覆われた、彼女の秘所は蜜壷となってきらりと煌めいていた。
俺の視線がそこに注がれていることを感じたレイナは初めて羞恥の表情を浮かべてモジモジと身をよじる。
「私はもう・・・いいみたいだから・・・
ねぇ・・・ちょうだい?」
囁くような小さな声に反応して、俺はすっかり臨戦態勢だ。
気がついてから初めて体を起こし、レイナを両腕で包み込む。
そのままレイナが脱ぎ去った服と散らばっていた俺の服を掻き寄せて、その上にレイナを横たえる。
その間、俺たちは見つめあったまま、レイナの目は切なげに潤んで俺を誘ってくる。
「いくぞ?」
俺の問いにレイナは目を閉じて頷いて答えた。
「ん・・・ふ、あっ! あ・・・んん・・・!」
ゆっくりと異物を飲み込んでいく蜜壷は水音をたてながらも吸い付かれるような感覚を俺に与えた。
あまりの快感に思わず腰を引いてしまう、だがそれを阻むように膣内がうなり俺に絡みついてくる。
離さないと抵抗するかのようにレイナは俺の首に両手を巻きつけて、強く抱きしめている。
愛おしい。
沸々と自分の心に湧き上がる感情、目の前の存在がどうしようも無い程に愛おしい。
「レイナ・・・」
今度は俺から呼びかけると、拘束の力が緩められレイナの顔が見えた。
戸惑うことなくキスをする。
一瞬、彼女の体が強張ったが直ぐに力が抜けて俺の舌をその口内で受け入れてくれた。
「んっ、・・・続けるぞ」
ほんの僅かの隙間を開けて囁いて、また口付けをする。
同時に腰を前後に動かして、彼女の中を掻きまわす。
「あん・・・うぁ・・・あん・・・」
俺が動くたびにレイナの嬌声が零れる。
キスをし続けているからくぐもった声しかだせない彼女は、とても切なげで恍惚とした表情を浮かべている。
それらは俺をさらに興奮させ、次第に腰の動きを強くさせていく。
「んん!んああ!!うぐっ・・・ちゅぴ・・・」
耐え切れず口を離した彼女の口を、追いかけてまた塞ぐ。
彼女の中を突くたびに、口内で彼女の舌がびくっと硬直し、それをほぐす様に俺の舌を絡める。
「んぐっ!んんっ!!ぷはっああああああ!!!!」
俺も彼女の中の具合の良さに我慢が出来ず、全力で彼女を突き上げる。
息切れがして、仕方なく口を離すと叫びの様な嬌声をあげて彼女の体が痙攣した。
膣内もぶるぶると震えて俺をきつく締め上げる。
「うぐっ!!!!」
「ああああああああああっ――――!」
三度目の爆発は彼女の中で。
互いに強く抱きしめているから俺の物は彼女へと根元まで突き刺さり、その一番奥に撃ち放つ。
全身の力が抜けて、彼女の体もだらりとなる。
暫く荒い息を整えてから見つめ合う。
「レイナ」「ロザド」
今度のキスは優しく、魂を触れ合わせるような、そんな感触がした。
11/04/08 01:57更新 / しそ
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