特別な日
僕はゲイザーという魔物娘と一緒に住んでいる。 出会ったその日から僕は彼女の神秘的な姿と大きな赤い一つ目に惹かれた。 ちなみに彼女の一つ目には、相手を見つめるだけで”暗示”を掛けられるという、凄い力がある。 最初は邪険にしていた彼女も次第に心を開いてくれて、いつしか僕らは恋に落ち、今では二人で一つ屋根の下に住んでいる。 まだ正式に籍を入れたわけではない。 でも彼女たちは男の精を糧にして生活しているので、必然的に僕と彼女は体を重ね合う。 それはお互いを理解しあった夫婦のように、濃密な繋がりで。 ただ、ゲイザー達には少し意地悪な性格の子が多い。 なのでいつも彼女は僕をからかったり、イタズラをしたりして、気ままに日々を過ごしている。 おかげで僕は情事の際にも、彼女にしてやられっぱなしだ。 ――そんな彼女だけれど、その日は特別だったのかもしれない。 |
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