生まれ変わったらおなごになりてー
※男性がふたなりヘルハウンドさんに掘られます。そういうのが苦手な方は読むのをお控えください。
「あーあ、女の子に生まれてみたかった」
自分の家でキーボードを叩きながら、何の気なしに僕はぽつりとつぶやいた。
ただそれだけだったのに、テル先輩は火がついたように僕の方へずかずか近寄ってくる。ただでさえ長身のテル先輩は立っているだけで威圧感があるのに、向かってくるその勢いがすごくて僕は思わずパソコンデスクのイスから背を反らせてしまった。
「おいおい、オマエいま何てった」
「え……いやだから、女の子に生まれてみたらどんな感じかなーって……」
「へえへえ、ふうん」
にやにやと笑うテル先輩。獰猛な狼の表情をーーいやヘルハウンドという魔物なので実際にそうなのだけどーーぎらぎらとさせて、僕の両肩をがしっと両手でつかんだ。肉球が当たって柔らかい。
でもって白いTシャツから覗く大きな胸がさらに強調されて、目のやり場にも困る。
「水くさいなあ、もう。あたしにそんな気ぃ使ってくれるなんてよ」
「はい?」
僕は先輩の言葉の意味が分からず、ただ聞き返す。
「いやー、オマエがいつソッチに興味持ってくれるかなあって思ってたんだ。
もしかしてこっそり注文してたの知ってたのか? へへへ」
「……先輩、えっと」
「ああうん、すぐ準備してやるからよ。ちょっと待ってろ」
そう言って先輩はソファから体を起こして、カバンの中身をごそごそ探り出す。
なんだろう、そこはかとなく不穏な気配がする。
テル先輩が取り出した瓶には「ふたなり薬」という大きなラベルがでかでかと書いてあった。
「ふたなり薬」と書いてあった。
「えっ、ちょっ、」
止める暇もなくテル先輩はぐいっとその瓶を飲み下す。
ぷはーっと音を立てて息をつく様は豪快というか、女らしさには少し欠けるがまた違う魅力がある。
「さて、これで生えて……んんんっ?!」
先輩の驚く声とともに、デニムのホットパンツに包まれた股間が膨んだのが分かった。膨らみはどんどん大きくなって、ホットパンツを破ってしまいそうなほどになる。
それと共に、今まで聞いたことのないほど苦しそうな声を先輩があげる。そのまま先輩は黒のソファにぐったりと倒れ込んでしまった。
「ぁ……んぅ……っ」
「だ、大丈夫ですか?!」
慌てて僕は先輩に近寄り、黒いソファに寝そべった体を揺すろうとして手を伸ばす。
それが失敗だったことに気づいたのは、がっしりと頭と首を先輩のふさふさした黒い腕に捕まえられてからだった。ふわっとした毛の感触が首と頬をくしゅくしゅとくすぐって、獣と汗の混じった先輩の匂いにぎゅっと包まれる。
「せ、せんぱひ?」
「んんー、すーっ、はーっ」
先輩が顔を寄せて、鼻を鳴らしながら大きく深呼吸をするのが分かる。その吐息は熱くて、それだけでどきどきする。
こうやって先輩にいきなり抱きしめられることはたまにあるけど、今日はいつもより先輩の体温を熱く感じた。
「ちょ、ちょっと先輩……」
「マアマアお楽しみはゆっくり、な?」
口答えをする前に、体の位置をぐいっと入れ替えられて上と下が逆転する。僕がソファに寝かされて先輩にぐっとのし掛かられる形になった。
テル先輩がじゅるりと舌なめずりをする。本当に食べられてしまいそうな凶暴な顔つき。
「オマエが女なら、あたしは男になるわけだな。
強引にするのと優しくするの、どっちがいい?」
「う……」
先輩が僕のカッターシャツのボタンをぎこちなく外していく。慣れていないのではなく、手が人間と違うせいだろう。
僕はごくりとつばを飲み込みながら先輩のなすがままにされていた。
「や……やさしくしてください……」
「よしよし、イイ表情してるじゃないか……あたしもますます勃ってくるぜ」
ボタンが全部はずされると、テル先輩は僕の乳首に舌をチロチロと這わせてきた。くすぐったいような、ぞくっとするような奇妙な感覚。あまり自分で触ったことのない場所なのに、先輩に舐められると妙に感じてしまう。
「乳首までコリコリにカタくしやがって、ほんとにメスみたいだな」
「あぅ……」
先輩の言葉責めがさらに僕の欲望をかき立てる。今まで感じたことのない、いや感じたことはあるけれど隠そうとしていたのかもしれない、女の子に、先輩に犯されたいという願望。
それを見透かしたかのように先輩の凛々しい声が耳元をくすぐる。
「声なんかガマンすんな、あたしの前なら好きなだけ素直になっていいぜ」
シャツが完全に脱がされて、次はズボンのベルトに手が掛かる。しかも脱がせながらすりすりと股間をホットパンツ越しに僕の太股にすり付けてくる。それは硬くて熱くて、僕のモノより大きいかもしれない。
「っと、オマエも大きくしてるんじゃんか。でも今日はコッチはおあずけだな」
ズボンを脱がし終えると、テル先輩はトランクスの上から肉球で僕の股間をぐにぐにと揉んでくる。愛撫というほどの刺激ではないのに、手や指とは違うぷにぷにとした感触がもどかしい気持ちよさを生み出していく。
「よーし、じゃあうつぶせになれよ。まずはほぐしてやらないと痛くしちまう」
「え? せ、せんぱい、なにを……」
「『女の子になりたい』んだろ? ほら力抜いて」
「いやっ、ちょっとーー」
僕の抗議など先輩は聞く耳持たずで、あっけなくトランクスも先輩に脱がされた。
先輩の柔らかい獣のような手が僕のお尻をさわさわと撫でる。一生懸命首を曲げて僕が後ろを見ると、先輩の顔が僕の下半身に近づいてくるのが分かった。
「たっぷり綺麗にしてやるからなぁ、カクゴしとけよっ」
チロチロとお尻の穴をなぞる熱くぬめった感触。皺を一本一本なぞっていくような丹念な愛撫に頭の中が痺れてしまう。舌が這うたびにぞわっとした快感が背中を上ってくる。
アナルを這い回るざらざらした舌の動きと、僕の汚い場所を先輩に舐められているというその光景がどうしようもなく僕を興奮させていく。
「せっ、先輩っ、そんなとこ、だめです、汚いですからっ……」
「こんなにヒクヒクさせといて、なにがダメだよ。ほおらっ……んぐっ、んちゅっ、」
「んひゃあっ!」
穴の表面をペロペロと舐められるだけで情けない声が漏れてしまう。
さらに先輩は舌を尖らせて、アナルの中にゅるりと入り込ませてきた。
ぬりゅりゅっ、と僕のナカに熱くうごめく固まりが入ってくる。
「あ、あ、ああぁ……」
先輩の舌でお尻を犯されている。ぐりぐりと中をこね回すように動きまわっている。
まるで女の子がそうされるように僕は喘ぎ声を漏らしてしまう。先輩に一方的に責められるという快感はとても刺激的だった。
「んっ、ぷはぁ。 まだほぐしてるだけなのに、もうたまらないって感じか。
そんなんだと、入れられた時がますます楽しみだよ……」
「は、ぁぁ……っ」
その言葉で、僕がこれから何をされるのかありありと想像できてしまう。そしてそれを僕は受け入れつつある、ということも。
「優しくって言ってたからな、もっとベロベロになめ回して、トロけたところで突いてやるぜ」
「んひ、いぃ、あぁっ、」
ぐりゅぐりゅ、ぬちゅぬちゅとアナルの中で暴れ回る先輩の舌技に、僕はもう跳ねそうになる腰を押さえつけるので精一杯だった。
ぬぬぬっ、ぐにゅにゅ……。
たっぷりと時間をかけてお尻の中をなめ回されたあと、僕のお尻に唾液とは違った粘性の液体が塗り付けられる。どうやら先輩はローションまで準備していたらしい。
テル先輩はホットパンツと下着を脱ぎ捨てて、雄々しく反り勃った肉棒を僕に見せつけてくる。先っぽから涎のように液体が垂れていてすごくいやらしいモノに見えてしまう。
「よーし、もうあたしもガマンできねえ、入れるぞ……ほら、チカラ抜けよっ……」
「あ、ああ、うぁぁ……っ」
マグマのように熱い肉棒がお尻の穴にくちゅりとくっつけられる。とても簡単には入りそうにない大きさだ。ローションをなじませるようにぐりぐりとペニスを押し当ててくるテル先輩の動きはまるで焦らすみたいで、期待と不安に胸がつぶれそうになる。
「い、入れるぞっ……んんぅ、んんっ……」
ずぶ、ずぶぶぶ……。
ゆっくりと先輩の肉棒が穴を押し広げて入り込んでくる。大きいはずのそれを、不思議なほど貪欲に飲み込んでいく。なんとかカリの部分まで入りきると、後はにゅるんっと滑り込んでいった。
息苦しくなるほどの圧迫感はあったけれど、テル先輩と繋がっていることがその恐怖を軽くしてくれる。
先輩の腰が僕のお尻に当たって、最後まで入りきったのが分かった。
「あぁ、オマエのナカ、熱くて溶けちまいそうだよ……。
ぎゅっと締め付けてきて、あたしのをゼンゼン離してくれやしねえ。
な……大丈夫か、痛くないか?」
「は、はひ……だい、じょうぶれす」
普通では味わうことのない、お尻にモノを突き入れられる感覚。女の子の初めてもこんなふうなんだろうか。
荒くなった息を僕が整えていると、毛で覆われたテル先輩の体が背中から密着してきて、それから僕の頭を優しく肉球で撫でてくる。
「よしよし、怖くないからな……。 すぐに気持ちよくして、メスの快楽に浸らせてやる」
それは幼い子供をあやすような愛に満ちた愛撫と声だった。
わずかに残っていた恐怖感もそれで無くなり、こわばった僕の体から力が抜けていくのがわかる。
ずる、にゅるる……っ。
アナルからゆっくりと肉棒が引き抜かれていくのを感じる。
太いカリが敏感な肉壁をぐりぐりと擦りながら動いて、少しずつアナルから抜けていく。前立腺をお尻の中から刺激され、排泄感にも似たその快楽が背中を駆け抜けて声を抑えられない。
気持ちいい。もうごまかすことができないほどその快感に体がとろけそうだった。
「あ、ああぁっ、」
ほとんどペニスが抜けきったところで、カリがお尻の入り口の敏感な箇所に引っかかってたまらない快感を生む。
テル先輩もゆっくり動かすだけで感じているのか、気持ちよさそうな声をあげていた。
「さあ、て……もうすこし早くしていくぞ」
「あ、うぅっ、んんっ」
ずぷっ、ぬちゅっ、ずちゅっ。
まだゆっくりではあるけれど、先輩の太いペニスがピストン運動を始めてアナルの中を絶え間なく刺激していく。
痺れるような、溶けるような快楽は腰からどんどん上り詰めていって、体を支えきれなくなりそうなほどだった。
すると、
「……っと」
奥まで入ったところで、突然先輩の動きが止まる。
一度ペニスを完全にアナルから引き抜いて、僕をうつぶせから仰向けの姿勢に寝ころばせた。
先輩の赤い瞳と、僕の目線がじっと絡み合う。テル先輩の表情はまた獰猛そうに猛っていた。
「なぁ、気持ちいいだろ? オンナの気持ちよさが知りたいなら、ちゃーんとおねだりしないとな?」
「え、あ……」
「ほら、ちゃんと言えよ。『ボクのお尻をずぽずぽ犯して、オンナノコにしてください』……ってな」
「あ、あぅぅ……」
先輩は意地悪そうな顔で僕を焦らしてくる。
でも僕はもうそれを拒めない。その言葉を言えば、気持ちよくしてもらえることが分かっているんだから。
震える声で僕はその言葉をつぶやく。それを聞いた先輩は楽しそうに、僕の顔をぺろりと一舐めした。
「へへへ……よくできました。じゃあ、思いっきりイカせてやるよ……!」
僕の腰をぐいっと持ち上げて、先輩がペニスを勢いよく突き入れてくる。十分にほぐれたアナルはもう快楽だけを生み出す場所だった。
激しく肉壁をこすり、前立腺を絶え間なく刺激されて、僕は絶頂をこらえられない。
「せ、せんぱいっ、い、イッちゃいます……っ!」
「あ、アタシも、イクぞっ……! オマエの中に、全部出してやるっ……!」
その言葉と共に、僕のお尻の中はどろっとした熱い液体で満たされる。その熱さえも快楽に変わって、僕はびくびくとペニスを震わせてしまう。
僕のペニスは触られてもいないのに生き物のように跳ねて、びくんびくんと精液を自分の胸に飛び散らせた。
「あ、あぁあぁ……! 出る、出てるぅ……っ、オマエの中に、あたしのっ……」
僕の中に欲望を吐き出した先輩は、ぐったりと僕の方へ倒れ込んできた。
さすがの先輩も慣れない快楽に疲れ切ってしまっているーーそしてそれは僕も同じ。
先輩のふわふわした体毛の心地よさを感じながら、僕はその気持ちよさに身を任せて目をつむった。
「……今回一回きりですからね、テル先輩」
「えー? あんなに気持ちよさそうにしてたクセに。んなこといって、どうせ今度はオマエの方から誘ってくるんだろ?」
「……うう」
果たしてそうなってしまうのか、僕には今のところ判断ができそうもなかった。
「あーあ、女の子に生まれてみたかった」
自分の家でキーボードを叩きながら、何の気なしに僕はぽつりとつぶやいた。
ただそれだけだったのに、テル先輩は火がついたように僕の方へずかずか近寄ってくる。ただでさえ長身のテル先輩は立っているだけで威圧感があるのに、向かってくるその勢いがすごくて僕は思わずパソコンデスクのイスから背を反らせてしまった。
「おいおい、オマエいま何てった」
「え……いやだから、女の子に生まれてみたらどんな感じかなーって……」
「へえへえ、ふうん」
にやにやと笑うテル先輩。獰猛な狼の表情をーーいやヘルハウンドという魔物なので実際にそうなのだけどーーぎらぎらとさせて、僕の両肩をがしっと両手でつかんだ。肉球が当たって柔らかい。
でもって白いTシャツから覗く大きな胸がさらに強調されて、目のやり場にも困る。
「水くさいなあ、もう。あたしにそんな気ぃ使ってくれるなんてよ」
「はい?」
僕は先輩の言葉の意味が分からず、ただ聞き返す。
「いやー、オマエがいつソッチに興味持ってくれるかなあって思ってたんだ。
もしかしてこっそり注文してたの知ってたのか? へへへ」
「……先輩、えっと」
「ああうん、すぐ準備してやるからよ。ちょっと待ってろ」
そう言って先輩はソファから体を起こして、カバンの中身をごそごそ探り出す。
なんだろう、そこはかとなく不穏な気配がする。
テル先輩が取り出した瓶には「ふたなり薬」という大きなラベルがでかでかと書いてあった。
「ふたなり薬」と書いてあった。
「えっ、ちょっ、」
止める暇もなくテル先輩はぐいっとその瓶を飲み下す。
ぷはーっと音を立てて息をつく様は豪快というか、女らしさには少し欠けるがまた違う魅力がある。
「さて、これで生えて……んんんっ?!」
先輩の驚く声とともに、デニムのホットパンツに包まれた股間が膨んだのが分かった。膨らみはどんどん大きくなって、ホットパンツを破ってしまいそうなほどになる。
それと共に、今まで聞いたことのないほど苦しそうな声を先輩があげる。そのまま先輩は黒のソファにぐったりと倒れ込んでしまった。
「ぁ……んぅ……っ」
「だ、大丈夫ですか?!」
慌てて僕は先輩に近寄り、黒いソファに寝そべった体を揺すろうとして手を伸ばす。
それが失敗だったことに気づいたのは、がっしりと頭と首を先輩のふさふさした黒い腕に捕まえられてからだった。ふわっとした毛の感触が首と頬をくしゅくしゅとくすぐって、獣と汗の混じった先輩の匂いにぎゅっと包まれる。
「せ、せんぱひ?」
「んんー、すーっ、はーっ」
先輩が顔を寄せて、鼻を鳴らしながら大きく深呼吸をするのが分かる。その吐息は熱くて、それだけでどきどきする。
こうやって先輩にいきなり抱きしめられることはたまにあるけど、今日はいつもより先輩の体温を熱く感じた。
「ちょ、ちょっと先輩……」
「マアマアお楽しみはゆっくり、な?」
口答えをする前に、体の位置をぐいっと入れ替えられて上と下が逆転する。僕がソファに寝かされて先輩にぐっとのし掛かられる形になった。
テル先輩がじゅるりと舌なめずりをする。本当に食べられてしまいそうな凶暴な顔つき。
「オマエが女なら、あたしは男になるわけだな。
強引にするのと優しくするの、どっちがいい?」
「う……」
先輩が僕のカッターシャツのボタンをぎこちなく外していく。慣れていないのではなく、手が人間と違うせいだろう。
僕はごくりとつばを飲み込みながら先輩のなすがままにされていた。
「や……やさしくしてください……」
「よしよし、イイ表情してるじゃないか……あたしもますます勃ってくるぜ」
ボタンが全部はずされると、テル先輩は僕の乳首に舌をチロチロと這わせてきた。くすぐったいような、ぞくっとするような奇妙な感覚。あまり自分で触ったことのない場所なのに、先輩に舐められると妙に感じてしまう。
「乳首までコリコリにカタくしやがって、ほんとにメスみたいだな」
「あぅ……」
先輩の言葉責めがさらに僕の欲望をかき立てる。今まで感じたことのない、いや感じたことはあるけれど隠そうとしていたのかもしれない、女の子に、先輩に犯されたいという願望。
それを見透かしたかのように先輩の凛々しい声が耳元をくすぐる。
「声なんかガマンすんな、あたしの前なら好きなだけ素直になっていいぜ」
シャツが完全に脱がされて、次はズボンのベルトに手が掛かる。しかも脱がせながらすりすりと股間をホットパンツ越しに僕の太股にすり付けてくる。それは硬くて熱くて、僕のモノより大きいかもしれない。
「っと、オマエも大きくしてるんじゃんか。でも今日はコッチはおあずけだな」
ズボンを脱がし終えると、テル先輩はトランクスの上から肉球で僕の股間をぐにぐにと揉んでくる。愛撫というほどの刺激ではないのに、手や指とは違うぷにぷにとした感触がもどかしい気持ちよさを生み出していく。
「よーし、じゃあうつぶせになれよ。まずはほぐしてやらないと痛くしちまう」
「え? せ、せんぱい、なにを……」
「『女の子になりたい』んだろ? ほら力抜いて」
「いやっ、ちょっとーー」
僕の抗議など先輩は聞く耳持たずで、あっけなくトランクスも先輩に脱がされた。
先輩の柔らかい獣のような手が僕のお尻をさわさわと撫でる。一生懸命首を曲げて僕が後ろを見ると、先輩の顔が僕の下半身に近づいてくるのが分かった。
「たっぷり綺麗にしてやるからなぁ、カクゴしとけよっ」
チロチロとお尻の穴をなぞる熱くぬめった感触。皺を一本一本なぞっていくような丹念な愛撫に頭の中が痺れてしまう。舌が這うたびにぞわっとした快感が背中を上ってくる。
アナルを這い回るざらざらした舌の動きと、僕の汚い場所を先輩に舐められているというその光景がどうしようもなく僕を興奮させていく。
「せっ、先輩っ、そんなとこ、だめです、汚いですからっ……」
「こんなにヒクヒクさせといて、なにがダメだよ。ほおらっ……んぐっ、んちゅっ、」
「んひゃあっ!」
穴の表面をペロペロと舐められるだけで情けない声が漏れてしまう。
さらに先輩は舌を尖らせて、アナルの中にゅるりと入り込ませてきた。
ぬりゅりゅっ、と僕のナカに熱くうごめく固まりが入ってくる。
「あ、あ、ああぁ……」
先輩の舌でお尻を犯されている。ぐりぐりと中をこね回すように動きまわっている。
まるで女の子がそうされるように僕は喘ぎ声を漏らしてしまう。先輩に一方的に責められるという快感はとても刺激的だった。
「んっ、ぷはぁ。 まだほぐしてるだけなのに、もうたまらないって感じか。
そんなんだと、入れられた時がますます楽しみだよ……」
「は、ぁぁ……っ」
その言葉で、僕がこれから何をされるのかありありと想像できてしまう。そしてそれを僕は受け入れつつある、ということも。
「優しくって言ってたからな、もっとベロベロになめ回して、トロけたところで突いてやるぜ」
「んひ、いぃ、あぁっ、」
ぐりゅぐりゅ、ぬちゅぬちゅとアナルの中で暴れ回る先輩の舌技に、僕はもう跳ねそうになる腰を押さえつけるので精一杯だった。
ぬぬぬっ、ぐにゅにゅ……。
たっぷりと時間をかけてお尻の中をなめ回されたあと、僕のお尻に唾液とは違った粘性の液体が塗り付けられる。どうやら先輩はローションまで準備していたらしい。
テル先輩はホットパンツと下着を脱ぎ捨てて、雄々しく反り勃った肉棒を僕に見せつけてくる。先っぽから涎のように液体が垂れていてすごくいやらしいモノに見えてしまう。
「よーし、もうあたしもガマンできねえ、入れるぞ……ほら、チカラ抜けよっ……」
「あ、ああ、うぁぁ……っ」
マグマのように熱い肉棒がお尻の穴にくちゅりとくっつけられる。とても簡単には入りそうにない大きさだ。ローションをなじませるようにぐりぐりとペニスを押し当ててくるテル先輩の動きはまるで焦らすみたいで、期待と不安に胸がつぶれそうになる。
「い、入れるぞっ……んんぅ、んんっ……」
ずぶ、ずぶぶぶ……。
ゆっくりと先輩の肉棒が穴を押し広げて入り込んでくる。大きいはずのそれを、不思議なほど貪欲に飲み込んでいく。なんとかカリの部分まで入りきると、後はにゅるんっと滑り込んでいった。
息苦しくなるほどの圧迫感はあったけれど、テル先輩と繋がっていることがその恐怖を軽くしてくれる。
先輩の腰が僕のお尻に当たって、最後まで入りきったのが分かった。
「あぁ、オマエのナカ、熱くて溶けちまいそうだよ……。
ぎゅっと締め付けてきて、あたしのをゼンゼン離してくれやしねえ。
な……大丈夫か、痛くないか?」
「は、はひ……だい、じょうぶれす」
普通では味わうことのない、お尻にモノを突き入れられる感覚。女の子の初めてもこんなふうなんだろうか。
荒くなった息を僕が整えていると、毛で覆われたテル先輩の体が背中から密着してきて、それから僕の頭を優しく肉球で撫でてくる。
「よしよし、怖くないからな……。 すぐに気持ちよくして、メスの快楽に浸らせてやる」
それは幼い子供をあやすような愛に満ちた愛撫と声だった。
わずかに残っていた恐怖感もそれで無くなり、こわばった僕の体から力が抜けていくのがわかる。
ずる、にゅるる……っ。
アナルからゆっくりと肉棒が引き抜かれていくのを感じる。
太いカリが敏感な肉壁をぐりぐりと擦りながら動いて、少しずつアナルから抜けていく。前立腺をお尻の中から刺激され、排泄感にも似たその快楽が背中を駆け抜けて声を抑えられない。
気持ちいい。もうごまかすことができないほどその快感に体がとろけそうだった。
「あ、ああぁっ、」
ほとんどペニスが抜けきったところで、カリがお尻の入り口の敏感な箇所に引っかかってたまらない快感を生む。
テル先輩もゆっくり動かすだけで感じているのか、気持ちよさそうな声をあげていた。
「さあ、て……もうすこし早くしていくぞ」
「あ、うぅっ、んんっ」
ずぷっ、ぬちゅっ、ずちゅっ。
まだゆっくりではあるけれど、先輩の太いペニスがピストン運動を始めてアナルの中を絶え間なく刺激していく。
痺れるような、溶けるような快楽は腰からどんどん上り詰めていって、体を支えきれなくなりそうなほどだった。
すると、
「……っと」
奥まで入ったところで、突然先輩の動きが止まる。
一度ペニスを完全にアナルから引き抜いて、僕をうつぶせから仰向けの姿勢に寝ころばせた。
先輩の赤い瞳と、僕の目線がじっと絡み合う。テル先輩の表情はまた獰猛そうに猛っていた。
「なぁ、気持ちいいだろ? オンナの気持ちよさが知りたいなら、ちゃーんとおねだりしないとな?」
「え、あ……」
「ほら、ちゃんと言えよ。『ボクのお尻をずぽずぽ犯して、オンナノコにしてください』……ってな」
「あ、あぅぅ……」
先輩は意地悪そうな顔で僕を焦らしてくる。
でも僕はもうそれを拒めない。その言葉を言えば、気持ちよくしてもらえることが分かっているんだから。
震える声で僕はその言葉をつぶやく。それを聞いた先輩は楽しそうに、僕の顔をぺろりと一舐めした。
「へへへ……よくできました。じゃあ、思いっきりイカせてやるよ……!」
僕の腰をぐいっと持ち上げて、先輩がペニスを勢いよく突き入れてくる。十分にほぐれたアナルはもう快楽だけを生み出す場所だった。
激しく肉壁をこすり、前立腺を絶え間なく刺激されて、僕は絶頂をこらえられない。
「せ、せんぱいっ、い、イッちゃいます……っ!」
「あ、アタシも、イクぞっ……! オマエの中に、全部出してやるっ……!」
その言葉と共に、僕のお尻の中はどろっとした熱い液体で満たされる。その熱さえも快楽に変わって、僕はびくびくとペニスを震わせてしまう。
僕のペニスは触られてもいないのに生き物のように跳ねて、びくんびくんと精液を自分の胸に飛び散らせた。
「あ、あぁあぁ……! 出る、出てるぅ……っ、オマエの中に、あたしのっ……」
僕の中に欲望を吐き出した先輩は、ぐったりと僕の方へ倒れ込んできた。
さすがの先輩も慣れない快楽に疲れ切ってしまっているーーそしてそれは僕も同じ。
先輩のふわふわした体毛の心地よさを感じながら、僕はその気持ちよさに身を任せて目をつむった。
「……今回一回きりですからね、テル先輩」
「えー? あんなに気持ちよさそうにしてたクセに。んなこといって、どうせ今度はオマエの方から誘ってくるんだろ?」
「……うう」
果たしてそうなってしまうのか、僕には今のところ判断ができそうもなかった。
15/04/21 08:31更新 / しおやき