第三話
コンコン
「あれ、ゆーくん? いないのかな……」
意を決してゆーくんの部屋を訪れた私は、ノックの音に反応がないことに訝しむ。
試しにドアノブを回してみると、キィと音を立ててドアは開いた。
これはもしかして……。
「やっぱり。寝ちゃってる」
私が決心するまでの間に、待たせすぎちゃったのかな。
すぅすぅと寝息を立てるその逞しい顔を見ていると、さっき1人でシたばかりの秘所が再び愛液を分泌し始めるのを感じる。
うう……私のカラダ、敏感すぎるなあ。
でも、やっぱりカッコいいなあ。
短く切り揃えられた髪もよく似合ってるし、寝巻の上からでも分かる筋肉は、頬ずりしたいくらいに盛り上がってる。
おっと、見とれてる場合じゃないや。早く起こしてあげなきゃ。
気持ちよさそうに寝てて可哀想だけど、私の想いだって聞いて欲しいもん。
でもどうやって……そうだ。
ゆーくんの耳元に、私はそっと口を寄せる。
「ゆーくん。起きて。遅れちゃってごめんね」
「ん、んん……」
「いまから3秒数えるから。それまでに起きなきゃイタズラしちゃうからね」
こっそりそう囁いた私は、微かな吐息も聞こえるくらいの距離に口を近づけて、カウントを始める。
さ〜ん。
に〜い。
「ううん……。うわあサキ!? もう来てたのか!」
「い〜ち……。ふふふ。起きちゃったね」
驚いた顔でゆーくんは飛び起きた。
私の格好と雰囲気がいつもと違うことに気づいたのかな、顔が真っ赤になってる。
えへへ、もう逃さないからね。
「サ、サキ。その格好は……」
「んふふ、いいでしょ」
大きく開いた胸元を、見せつけるように両腕で寄せる。
対になったおっぱいが、むにゅうと音を立てて歪む。
ほら、もっと見て。
「うわあ、すげぇ……。って、そうじゃない。サキに訊きたいことがあるんだ」
「うん? なあに?」
「その、そんな格好で来てくれたってことは、俺とセック……エロいことをしに来たってことでいいんだよな?」
ゆーくんは、しどろもどろになりながら私に質問する。
ふふふ、可愛いなあ。
「そうだよ。今日こそエッチしに来たの」
待たせちゃってごめんね。
でも、その前に伝えなきゃ。
「それでね」
「それなら、する前に謝らなきゃいけない事があるんだ」
「え?」
必死で気づかなかったのかな、ゆーくんは私の言葉を遮るように話しだす。
じっと私の目を真っ直ぐに見つめて、思い切ったように口を開いた。
「俺、今まで鈍感なふりをしてサキから逃げてた。サキがセックスしたがってたことに、本当は気づいてたんだ! ごめん!」
一息でそう言い切ると、ゆーくんは頭を大きく下げる。
ふふふ、なぁんだ。そんなことか。
返事を待っているのか、頭を下げたままの彼に私は答える。
「うん、知ってたよ」
「え、気づいてたのか! じゃあ何で……」
「そのまま押し倒さなかったのか、かな?」
ゆーくんがびっくりした顔のまま頷く。
攻守交代だね。
今度は、キミが私の話を聞く番だよ。
「それはね、怖かったからなの」
「怖かった?」
ゆーくんは釈然としないような表情を浮かべる。
ごめんね、これだけじゃ分かんないよね。
「手、だして」
「え?」
「理由、教えてあげるから」
おずおずと差し出された彼の右手を、私は両手でそっと掴む。
ゴツゴツしててカッコいいそれは、爪も短く切り揃えて整えられている。
もしかして、ゆーくんも準備してくれてたのかな。
仄かに嬉しさを感じて、私は躊躇いなく彼の手を股へと導く。
「サ、サキ……」
何をされるのか察したのか、狼狽する彼の小指をゆっくりと立たせる。
そしてそのまま、おまんこの入り口に押しあてた。
いくよ、ゆーくん。
ぐちゅり。
「んん……!」
「うわあ……すげぇ……。暖かくて、ぎゅうぎゅうで……」
強引に入り口を押し広げられるような感覚に、思わず声が出ちゃう。
どうしよう、まだ先っぽが入っただけなのに、おんなじ小指でも、やっぱり男の子のはキツい……!
ああ、でも……。
「気持ち、いい……!」
「えっ」
「あ、違うの。そうじゃなくて……」
ダメだ。今気持ちよくなっちゃ。
これはゆーくんに説明するためなんだから。
私は、そのまま一番奥まで入れるために手を進める。
ぐにゅゅゅう。
「ひゃあああ……!」
「うあぁ……!」
こつん、とそう突っ込まないうちに、奥まで指が到達する。
その位置は、せいぜい小指の中程までしかない。
たったそれだけなのに、私の膣壁は限界近くまで拡張されたことに文句を言うかのように、ギチギチと悲鳴を上げていた。
「どうかな? ゆーくん」
「す、すげえ感触だよ。女の子のナカってこんなに締め付けが強いもんなのか……?」
ゆーくんは、困惑したように疑問を口にする。
その顔も訝しむような表情をしていて、明らかにこれが普通ではないと気づいたみたいだった。
ああ……これで……バレちゃった。
ゆーくんに私のおまんこの事、とうとう知られちゃった……。
知られたくない秘密を明かしてしまったことで、段々と私の心には影が差し始める
そうしていると、私のナカに窮屈そうに収まってる指をどうしても意識しちゃう。
……こんなに大きいんだ、ただの小指なのに。
あれ?
じわりと、視界が滲み始めるのを感じた。
「ぐすっ……」
「サキ?」
うん。分かってた。
分かってたはずなんだけどなあ。
彼の小指でさえこれなんだもん。
ましてや、おちんちん、なん、てぇ……!
熱いものが頬をつたって、次々と落ちていく。
止めようと思っても、止められない。
「サキ! 大丈夫か!?」
「ぐすん……。うぇぇぇ……」
年甲斐もなく、ぐずり上げてしまう。
だめだ、泣いてる場合じゃないよ、私。
ちゃんと自分で説明しなきゃ。
「こ、これがね、ひっく、エッチ避けてた理由なの」
「え?」
何を言っているんだというような顔をした彼に、ちゅぽんと抜いた指を見せつける。
「わたしの、お、おまんこってね、すごく狭くて、ちいさいの。だ、だから、ちゃんと、おちんちん入るのかなって思うと、エッチするのが怖くなって、ずっと避けてたの」
「そう、だったのか……」
「うん。今まで、へんな誘惑しかしてなかったのも、それが理由なの。あ、あんまり、ゆーくんをその気にさせなくって……でも、なにもしないのは、もっとイヤで……」
「恥ずかしがってたわけじゃなかったんだな」
「うん。ごめんね、わ、わたし、こんな、サキュバスなのに、ひっく、卑怯でぇ……!」
もう我慢の限界だった。
私は、彼の胸の中に飛びこみ、勢いよく泣き続ける。
ようやく全てを話せて、心の枷が外れたかのようにしゃっくり上げる私を、ゆーくんは優しく迎えてくれる。
柔らかく頭を撫でて、私が落ち着くまでずっとそのまま待っててくれた。
「落ち着いた?」
「うん……」
あの後、ゆーくんは私が泣き止むまでずっと抱き締めてくれた。
冷静になると恥ずかしいかも……。
「あのな、サキ。さっき言ってたことだけどな」
「うん」
ゆーくんが、ポツリと呟くように話し始める。
どうかな。許してくれるのかな。
「謝らなくたっていいんだよ。膣が狭くて不安に思うなんて女の子なら普通のことだと思うし、怖くて当然だ」
それに、と彼は続ける。
「俺のモノなんて怖がるような大きさじゃないからな」
……え?
「ど、どういうこと?」
「今から見せるよ」
そう言うと、ゆーくんは腰を浮かせてズボンを脱ぎ捨てる。
そして、意を決したような面持ちでパンツに手を掛けた。
ひゃあああ……。とうとう見ちゃうんだ、ゆーくんのおちんちん。
私は、ついに姿を見せようとする肉棒を前にして、少しだけ慌てる。
小さな頃までのしか知らないけど、どのくらいになってるんだろ……。
怖がることないって言うけど、本当なのかな。
「……これが俺のちんこだ」
そう言って、ボロンとパンツから出てきた肉棒は、私が想像してたような巨大なイチモツではなかった。
それどころか、本当におちんちんと呼んであげるのがピッタリなくらい可愛らしいサイズだった。
勃起していないのを差し引いても、小指の先っぽくらいの大きさしかない。
これが普通ではないことは、そういった知識に乏しい私でも想像できた。
「ど、どうだ、情けないだろ。デカいガタイしてるのにこんな粗チンで。これなら、サキも怖くないんじゃないか」
ゆーくんは、そうおどけたように自嘲する。
その口振りはわざとらしいくらいに明るいけれど、表情は今にも泣き出しそうな程に歪んでいた。
ひょっとして、ずっと気にしてたのかな。
他の男の子みたいにおちんちんが大きくならないって。
「ゆーくん」
「なんだ」
だから、私は素直な思いを伝える。
「ううん、嬉しいよ」
「えっ」
「私、嬉しいんだよゆーくん。この子なら、ちゃんと受け入れてあげられそうだもん」
ゆーくんが驚いた顔をしてるのを尻目に、おちんちんに手を伸ばす。
ふにゃふにゃのそれを優しく指先で摘み、ゆっくりと刺激し始める。
それは柔らかくてもゴムみたいに弾力があって、くにくにと弄ってみると押し返されるような感覚があった。
うわあ。こんな触り心地なんだあ。
「あ、ああっ! サキ!」
「わあ、おっきくなってきたよ」
私の愛撫にピクピクと震えて反応し、どんどん膨らむおちんちんに嬉しくなる。
良かった。機能には問題ないんだ。
「ほら、勃起だってできるんだから。全然お粗末なんかじゃないよ」
「うう……」
快感を耐えるために顔を伏せるゆーくんが、何だかとっても可愛いく感じる。
おちんちんもすっかりビンビンになって、小指から親指くらいの大きさにまで膨張している。
これが最大サイズなんだね。
大量の血が流入して脈を打つそれは、私の小さなおまんこを満たすのに充分な大きさだ。
ううん、それどころか……。
「これ、すごく大きいね」
「えっ」
「私思うの。おちんちんの大きさは、相手のおまんこの大きさで決まるんじゃないかなって。
だから、この子はちっちゃくなんてないよ。私のおまんこをきっとゴリゴリ押し広げちゃう、大きくて立派なおちんちんだよ」
「サキ……」
私の素直な思いを聞いたゆーくんは、感極まったように言葉を紡ぐ。
「俺、ずっと怖かったんだ……! お前を満足させられなかったらどうしよう、お前に呆れられたらどうしようって……!」
「うん」
告白の邪魔をしないように、私はおちんちんを扱く手を止める。
「だから、お前が誘ってくれたのに拒絶してたんだ。ちんこが大きくなるまで我慢だとか、勝手な理由を作って」
「うん」
「でも今日サキの事情を聞いてたら、ちんこの大きさなんかに拘ってた自分が情けなくなった。本当にごめん!」
「うん、いいよ」
「これからも、色々迷惑かけるかもしれないけど」
彼は真剣な瞳で私を真っ直ぐに見据える。
「そんな情けない俺でも良かったら! どうかこのままセックスしてくれませんか!」
「はい。喜んで」
セックス。
それは魔物娘にとって永遠の誓いを意味する。
ようやく私達は、本当に結ばれるんだ。
私達は、誓いの証を刻むために顔を近づけ軽い口付けを交わす。
それを終えると、ベッドに寝転がるよう彼に促した。
最初は私が上でするからね。
「あれ、ゆーくん? いないのかな……」
意を決してゆーくんの部屋を訪れた私は、ノックの音に反応がないことに訝しむ。
試しにドアノブを回してみると、キィと音を立ててドアは開いた。
これはもしかして……。
「やっぱり。寝ちゃってる」
私が決心するまでの間に、待たせすぎちゃったのかな。
すぅすぅと寝息を立てるその逞しい顔を見ていると、さっき1人でシたばかりの秘所が再び愛液を分泌し始めるのを感じる。
うう……私のカラダ、敏感すぎるなあ。
でも、やっぱりカッコいいなあ。
短く切り揃えられた髪もよく似合ってるし、寝巻の上からでも分かる筋肉は、頬ずりしたいくらいに盛り上がってる。
おっと、見とれてる場合じゃないや。早く起こしてあげなきゃ。
気持ちよさそうに寝てて可哀想だけど、私の想いだって聞いて欲しいもん。
でもどうやって……そうだ。
ゆーくんの耳元に、私はそっと口を寄せる。
「ゆーくん。起きて。遅れちゃってごめんね」
「ん、んん……」
「いまから3秒数えるから。それまでに起きなきゃイタズラしちゃうからね」
こっそりそう囁いた私は、微かな吐息も聞こえるくらいの距離に口を近づけて、カウントを始める。
さ〜ん。
に〜い。
「ううん……。うわあサキ!? もう来てたのか!」
「い〜ち……。ふふふ。起きちゃったね」
驚いた顔でゆーくんは飛び起きた。
私の格好と雰囲気がいつもと違うことに気づいたのかな、顔が真っ赤になってる。
えへへ、もう逃さないからね。
「サ、サキ。その格好は……」
「んふふ、いいでしょ」
大きく開いた胸元を、見せつけるように両腕で寄せる。
対になったおっぱいが、むにゅうと音を立てて歪む。
ほら、もっと見て。
「うわあ、すげぇ……。って、そうじゃない。サキに訊きたいことがあるんだ」
「うん? なあに?」
「その、そんな格好で来てくれたってことは、俺とセック……エロいことをしに来たってことでいいんだよな?」
ゆーくんは、しどろもどろになりながら私に質問する。
ふふふ、可愛いなあ。
「そうだよ。今日こそエッチしに来たの」
待たせちゃってごめんね。
でも、その前に伝えなきゃ。
「それでね」
「それなら、する前に謝らなきゃいけない事があるんだ」
「え?」
必死で気づかなかったのかな、ゆーくんは私の言葉を遮るように話しだす。
じっと私の目を真っ直ぐに見つめて、思い切ったように口を開いた。
「俺、今まで鈍感なふりをしてサキから逃げてた。サキがセックスしたがってたことに、本当は気づいてたんだ! ごめん!」
一息でそう言い切ると、ゆーくんは頭を大きく下げる。
ふふふ、なぁんだ。そんなことか。
返事を待っているのか、頭を下げたままの彼に私は答える。
「うん、知ってたよ」
「え、気づいてたのか! じゃあ何で……」
「そのまま押し倒さなかったのか、かな?」
ゆーくんがびっくりした顔のまま頷く。
攻守交代だね。
今度は、キミが私の話を聞く番だよ。
「それはね、怖かったからなの」
「怖かった?」
ゆーくんは釈然としないような表情を浮かべる。
ごめんね、これだけじゃ分かんないよね。
「手、だして」
「え?」
「理由、教えてあげるから」
おずおずと差し出された彼の右手を、私は両手でそっと掴む。
ゴツゴツしててカッコいいそれは、爪も短く切り揃えて整えられている。
もしかして、ゆーくんも準備してくれてたのかな。
仄かに嬉しさを感じて、私は躊躇いなく彼の手を股へと導く。
「サ、サキ……」
何をされるのか察したのか、狼狽する彼の小指をゆっくりと立たせる。
そしてそのまま、おまんこの入り口に押しあてた。
いくよ、ゆーくん。
ぐちゅり。
「んん……!」
「うわあ……すげぇ……。暖かくて、ぎゅうぎゅうで……」
強引に入り口を押し広げられるような感覚に、思わず声が出ちゃう。
どうしよう、まだ先っぽが入っただけなのに、おんなじ小指でも、やっぱり男の子のはキツい……!
ああ、でも……。
「気持ち、いい……!」
「えっ」
「あ、違うの。そうじゃなくて……」
ダメだ。今気持ちよくなっちゃ。
これはゆーくんに説明するためなんだから。
私は、そのまま一番奥まで入れるために手を進める。
ぐにゅゅゅう。
「ひゃあああ……!」
「うあぁ……!」
こつん、とそう突っ込まないうちに、奥まで指が到達する。
その位置は、せいぜい小指の中程までしかない。
たったそれだけなのに、私の膣壁は限界近くまで拡張されたことに文句を言うかのように、ギチギチと悲鳴を上げていた。
「どうかな? ゆーくん」
「す、すげえ感触だよ。女の子のナカってこんなに締め付けが強いもんなのか……?」
ゆーくんは、困惑したように疑問を口にする。
その顔も訝しむような表情をしていて、明らかにこれが普通ではないと気づいたみたいだった。
ああ……これで……バレちゃった。
ゆーくんに私のおまんこの事、とうとう知られちゃった……。
知られたくない秘密を明かしてしまったことで、段々と私の心には影が差し始める
そうしていると、私のナカに窮屈そうに収まってる指をどうしても意識しちゃう。
……こんなに大きいんだ、ただの小指なのに。
あれ?
じわりと、視界が滲み始めるのを感じた。
「ぐすっ……」
「サキ?」
うん。分かってた。
分かってたはずなんだけどなあ。
彼の小指でさえこれなんだもん。
ましてや、おちんちん、なん、てぇ……!
熱いものが頬をつたって、次々と落ちていく。
止めようと思っても、止められない。
「サキ! 大丈夫か!?」
「ぐすん……。うぇぇぇ……」
年甲斐もなく、ぐずり上げてしまう。
だめだ、泣いてる場合じゃないよ、私。
ちゃんと自分で説明しなきゃ。
「こ、これがね、ひっく、エッチ避けてた理由なの」
「え?」
何を言っているんだというような顔をした彼に、ちゅぽんと抜いた指を見せつける。
「わたしの、お、おまんこってね、すごく狭くて、ちいさいの。だ、だから、ちゃんと、おちんちん入るのかなって思うと、エッチするのが怖くなって、ずっと避けてたの」
「そう、だったのか……」
「うん。今まで、へんな誘惑しかしてなかったのも、それが理由なの。あ、あんまり、ゆーくんをその気にさせなくって……でも、なにもしないのは、もっとイヤで……」
「恥ずかしがってたわけじゃなかったんだな」
「うん。ごめんね、わ、わたし、こんな、サキュバスなのに、ひっく、卑怯でぇ……!」
もう我慢の限界だった。
私は、彼の胸の中に飛びこみ、勢いよく泣き続ける。
ようやく全てを話せて、心の枷が外れたかのようにしゃっくり上げる私を、ゆーくんは優しく迎えてくれる。
柔らかく頭を撫でて、私が落ち着くまでずっとそのまま待っててくれた。
「落ち着いた?」
「うん……」
あの後、ゆーくんは私が泣き止むまでずっと抱き締めてくれた。
冷静になると恥ずかしいかも……。
「あのな、サキ。さっき言ってたことだけどな」
「うん」
ゆーくんが、ポツリと呟くように話し始める。
どうかな。許してくれるのかな。
「謝らなくたっていいんだよ。膣が狭くて不安に思うなんて女の子なら普通のことだと思うし、怖くて当然だ」
それに、と彼は続ける。
「俺のモノなんて怖がるような大きさじゃないからな」
……え?
「ど、どういうこと?」
「今から見せるよ」
そう言うと、ゆーくんは腰を浮かせてズボンを脱ぎ捨てる。
そして、意を決したような面持ちでパンツに手を掛けた。
ひゃあああ……。とうとう見ちゃうんだ、ゆーくんのおちんちん。
私は、ついに姿を見せようとする肉棒を前にして、少しだけ慌てる。
小さな頃までのしか知らないけど、どのくらいになってるんだろ……。
怖がることないって言うけど、本当なのかな。
「……これが俺のちんこだ」
そう言って、ボロンとパンツから出てきた肉棒は、私が想像してたような巨大なイチモツではなかった。
それどころか、本当におちんちんと呼んであげるのがピッタリなくらい可愛らしいサイズだった。
勃起していないのを差し引いても、小指の先っぽくらいの大きさしかない。
これが普通ではないことは、そういった知識に乏しい私でも想像できた。
「ど、どうだ、情けないだろ。デカいガタイしてるのにこんな粗チンで。これなら、サキも怖くないんじゃないか」
ゆーくんは、そうおどけたように自嘲する。
その口振りはわざとらしいくらいに明るいけれど、表情は今にも泣き出しそうな程に歪んでいた。
ひょっとして、ずっと気にしてたのかな。
他の男の子みたいにおちんちんが大きくならないって。
「ゆーくん」
「なんだ」
だから、私は素直な思いを伝える。
「ううん、嬉しいよ」
「えっ」
「私、嬉しいんだよゆーくん。この子なら、ちゃんと受け入れてあげられそうだもん」
ゆーくんが驚いた顔をしてるのを尻目に、おちんちんに手を伸ばす。
ふにゃふにゃのそれを優しく指先で摘み、ゆっくりと刺激し始める。
それは柔らかくてもゴムみたいに弾力があって、くにくにと弄ってみると押し返されるような感覚があった。
うわあ。こんな触り心地なんだあ。
「あ、ああっ! サキ!」
「わあ、おっきくなってきたよ」
私の愛撫にピクピクと震えて反応し、どんどん膨らむおちんちんに嬉しくなる。
良かった。機能には問題ないんだ。
「ほら、勃起だってできるんだから。全然お粗末なんかじゃないよ」
「うう……」
快感を耐えるために顔を伏せるゆーくんが、何だかとっても可愛いく感じる。
おちんちんもすっかりビンビンになって、小指から親指くらいの大きさにまで膨張している。
これが最大サイズなんだね。
大量の血が流入して脈を打つそれは、私の小さなおまんこを満たすのに充分な大きさだ。
ううん、それどころか……。
「これ、すごく大きいね」
「えっ」
「私思うの。おちんちんの大きさは、相手のおまんこの大きさで決まるんじゃないかなって。
だから、この子はちっちゃくなんてないよ。私のおまんこをきっとゴリゴリ押し広げちゃう、大きくて立派なおちんちんだよ」
「サキ……」
私の素直な思いを聞いたゆーくんは、感極まったように言葉を紡ぐ。
「俺、ずっと怖かったんだ……! お前を満足させられなかったらどうしよう、お前に呆れられたらどうしようって……!」
「うん」
告白の邪魔をしないように、私はおちんちんを扱く手を止める。
「だから、お前が誘ってくれたのに拒絶してたんだ。ちんこが大きくなるまで我慢だとか、勝手な理由を作って」
「うん」
「でも今日サキの事情を聞いてたら、ちんこの大きさなんかに拘ってた自分が情けなくなった。本当にごめん!」
「うん、いいよ」
「これからも、色々迷惑かけるかもしれないけど」
彼は真剣な瞳で私を真っ直ぐに見据える。
「そんな情けない俺でも良かったら! どうかこのままセックスしてくれませんか!」
「はい。喜んで」
セックス。
それは魔物娘にとって永遠の誓いを意味する。
ようやく私達は、本当に結ばれるんだ。
私達は、誓いの証を刻むために顔を近づけ軽い口付けを交わす。
それを終えると、ベッドに寝転がるよう彼に促した。
最初は私が上でするからね。
23/10/23 15:31更新 / 大鑑
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