たりないもの
「ごめんね、リヒトくん。重たいものもたせちゃって。」
「大丈夫ユーカさん。いつもお世話になってもらってるし。」
放課後の図書室。
リヒトはユーカが運ぼうとしていた魔術書の山を先だって抱えた。
分厚い本が6冊ほどだが、装丁が豪華なだけあって少し重いが返事は笑顔で返す。
ユーカの前ではリヒトはいつも笑顔だ。
心配そうに見つめるユーカの顔もリヒトにしてみればそれは活力になる。
端的にいえばリヒトは彼女のことが好きだった。
魔物と人間がそれなりに和解している領地。
今でほもう珍しくもなんともない、そんな場所の学校でリヒトとユーカは出会
った。
クラスには様々な魔物たちが存在し、彼女たちがここの領地に現れるとすぐに
人間たちの間にも魔法があっというまに知れ渡って行った。
詳しいことは自分にもよくわからないが、魔法が根付き始めたのは外国と比べ
てかなり遅い方らしい。
おかげで学校の授業に魔法が科目として加わり、生物学には魔物がくわわり、
世界史の授業に魔法の歴史がくわわる…という具合に教科書は大きく変更せざ
るを得なくなった。
当然テストも受験も実技科目も大きく変更されることになり、僕たちの今まで
のありとあらゆる勉学は世間一般で言うところの一昔前の常識程度のものでし
か無かったというのを何となく思い知らされた。
「この重たい本も魔法が使えれば簡単に運べるのにね。」
「は…運ぶくらいなら僕がやるよ！」
「ふふっありがとリヒトくん♪」
ユーカはにこっと笑って見せる。
リヒトにとって活力となるこの笑顔だが同時に直視し続けると何とも言えない
高揚感があった。
油断するとすぐ出てくる頬の歪みに気をつけながら、リヒトは彼女から顔をそ
らしながら返事をした。
「リヒトくん。変な顔してるよ？」
「えっ？」
「ほら、窓ガラスに変な顔が映ってる。」
ユーカは結構細かいところまで見ている。
それが彼女を優等生たらしめているとリヒトは思った。
結局のところ洞察力と視野。この二つが学問において必要なスキルなのだと
ユーカを見て思った。
新しく魔法のカリキュラムが追加された最初のテストで人間の中で一番の成績
を残したのはユーカだった。
誰もかれもが右も左もわからないまま受けた最初のテストでユーカが出した成
績は堂々の100点満点。
同じクラスにいた人間はおろか魔物たちでさえ目を丸くしたのは記憶に新しい。
勉学の順位など気にしないリヒトでさえ凄いと思ったほどだった。
魔法には他の教科のように類推する教科がない。
その中で一から勉強して模索して、共通点を探し当て通常の勉強と同等にこな
す彼女は天才的に見えた。
「し、してないから！」
「そう？じゃあ私の顔かな？」
「いや！ユーカさんが変な顔なはず…！」
「はーあ。変な顔って言われちゃったなー。わたしショックだなー。リヒト君
からそんな言葉が出てくるだなんてー。」
彼女とリヒトが関係を持ったのも魔法含めその他の教科も壊滅的なリヒトが図
書室で補習テストの勉強をしていた時に教えてもらっていたからだ。
そんなことがあってから次第に二人は仲良くなり今はこうして放課後は図書室
で彼女と二人きりでいることが楽しみになっていた。
だが当然勉強を助けてもらっている以上彼女に頭は上がらない。
ユーカがからかうようにため息をつくとリヒトはわたわたとし始める。
「違うって！」
「勉強も教えてあげてたのに。荷物持ってくれたのはありがたいけど…ちょっ
とがっかりかなー。」
「うう…ユーカさん！」
「あはは！ごめんね。リヒト君っておもしろいよね。」
「ほら…ここの階段降りたら職員室ですよ…」
リヒトがユーカの笑顔に安堵したその時だった。
「えっ…！」
「りっ…リヒト君！」
ガン！
という乾いた音が聞こえた。
音から察するにそれはバケツ。
幸いにも水は入っていない。
「なっ！ばっ…バケツ！？しまった！」
だが階段を降りようとしたリヒトにしてみればそれはとてつもない危険なトラ
ップと化していた。
誰かが掃除の後にほったらかしにしたのだろう。
段差をおりるつもりで伸ばした足がバケツに突っ込まれ階段と足の摩擦係数を
０に近しくしていく。
「うああああああっ！」
「リヒト君…！リヒトく―ん！」
ガダン！ガバダンッ！
リヒトは盛大に転げ落ちる。
音を立て、体を打ちつけ、抱えていた本は宙を舞う。
「がっ！？」
「リヒト君！今保健室に連れて行くから！」
「だっ…大丈夫ちょっと転んだだ…げっ！？」
そして落ちてきた本がリヒトの頭にあたると気絶した。
――――――――――――
「ほーら。これで治った。さ、今日はもう帰りなさい。」
「はい…すみません。」
「ね、魔法って便利でしょ。頭に魔道書をぶつけた御利益を生かしなさい。」
「それは御利益って言うんでしょうか。」
「さあね。でもほら…昔の人は大事なことは頭から叩き込んで教えてたらしい
わよ。」
「先生、漫画とドラマの見すぎです。」
「あはは…でもホント気をつけなさいよ。魔道書って血液に反応して呪文を
起動させるものとかもあるんだから。」
保険医（シンリュウ）に皮肉を言われながらリヒトは保健室を出た。
もう外は暗い。
10月も間近に控えているとやはり外が否応にも早く暗くなっていく。
ついこの間まで熱い中部活を頑張っていたような気がしたが今では制服も冬服
でないと少し寒い。
「そうだ…ユーカさん…もう帰っちゃったかな。」
リヒトは図書室に寄る事にした。
時刻にしてもう午後六時半を回っている。
学校で合宿をしている吹奏楽部が夕飯で食堂へ向かうこと以外は生徒はもう影
も形も表わさない。
とうぜんユーカもいないだろう。
自分が今担いでいるバッグが保健室に運ばれてあったのがなんともそういう気
にさせていた。
だがもしいるなら一言お礼が言いたかった。
メールでも良いと思うが、もしいるならこういうのは面と向かっての方がいい。
「図書室…電気がついてる…でもうすら明るい。」
図書室へは一度校舎から出て徒歩でいかないといけない。
土足を出し入口へ行くとすぐに図書室は見える。が、様子がおかしい。
この時間なら普通利用者は基本的に電気は全てつける。
ともすれば…これはただの電気の消し忘れだろう。
絶対に彼女は居ないという失望感と気づいた自分が電気を消さなくちゃいけな
いというがっかり感がリヒトの胸を押し潰した。
「仕方ないか…僕がユーカさんに迷惑かけちゃったんだもんな。消しに行こう。」
リヒトは一人静けさが増す図書室へと足を運んだ。
図書室へ続く廊下にたどり着くと靴を脱ぎ置いてあるスリッパに履き替える。
廊下に反響する足音を何度も聞くとリヒトは図書室の扉の前に着いた。
「扉が…開いてる？」
隙間にしてほんの数センチ、引き戸は開いていた。
そこから灯りが境界線のように伸び廊下の壁を照らしていた。
何となく音を立てずに近づいた。
「……あっ…あっ…あんっ…！」
（え…？）
声が聞こえていた。
声の主は間違いない、ユーカの声だ。
「あう…どうしよう…とまんない…がっこうなのに…あ…いやっ…」
リヒトは彼女の声にたじろいだ。
普段のユーカからは聞いたこともない声。
いやらしくて、可愛らしくて、せつない声。
リヒトは息を飲み、隙間に目を張り付けた。
「リヒトくん…大丈夫かな…リヒト君…」
自分の名前を呼んでいる。
切なそうに…喘いでいた。
「ごめんねリヒト君…わたし悪い子だよね…怪我させちゃって…優しさに甘え
ちゃって…」
ユーカは薄暗い部屋に机に身を乗り出していた。
足に絡みつくように着いているパンツ。
相対的に普段では見られない面積の肌色。
あこがれの同級生が今、自分をオカズに淫らな自慰行為に耽っていた。
「こんなふうに…オナニーしちゃって…わたし…！」
リヒトは生唾を嚥下してその光景を見ていた。
悪いこととは思っていた。
だがそれ以上にその姿が扇情的で理想的なこの光景を…この機を逃すまいと網
膜に焼きつけていた。
「あうっ…あっ…ああっ！リヒト君！わたし…悪い子だよぉ！」
ユーカが身をよじるように、快楽の電流に打ちひしがれるように身悶えをする。
声を殺すこともなく次第に声が大きくなっていく。
「あっ…あああっ！リヒト君！ああっ！」
ユーカが体をよじるその時…
ガラッ！
「だ…誰！？」
「あ…」
食い入るように扉の隙間に張り付いていたリヒトはバランスを崩してしまった。
「り…リヒト…君…」
「ユーカさん…」
終わった。完全に終わった。
リヒトは心の底からそう思った。
当然だ。
見逃せばよかったんだといまさらになって後悔する。
「ぼ…僕…」
「いいよ。」
「えっ…？」
ユーカはクスリと嗤うと手の先をちょいちょいと動かし部屋へ入るように誘う。
自慰行為によって汗ばんだ顔に張り付いた髪の毛を指先で動かした。
誘われるままリヒトはドアを開けそのまま入った。
歩みを進めて近づいていく。
次第に薄闇にユーカが鮮明に映し出されていく。
シルエットでしかなかった彼女の体が、今淫らにハッキリと目に映っていた。
「見てたんだ…リヒト君…」
「ごめん…そんなつもりじゃ…」
「ううんごめんね…リヒト君が大変な時に…こんなことしてて…。」
「いや！別に！そんなこと！」
目のやり場に困ったリヒトは顔をそむけた。
薄暗い部屋だが…それでもほの暗い灯りが彼女の柔らかい肌をさらし、潤んだ
瞳をあでやかに照らす。
「ふふっ…リヒト君また変な顔してるよ？」
「えっ！？」
「ほら…窓にまた映ってる。」
「ユーカさ…ん」
窓に映る自分の背後からユーカが近づく。
言葉に詰まる。
窓に移されたユーカの姿は自分の背後から抱きしめた。
細い腕はしゅるしゅると蛇のように絡みつき、背中に当たる胸がリヒトの体を
こわばらせた。
「リヒト君…わたし…リヒト君の変な顔…見ていい？」
リヒトは返事が出せない。
心臓の高鳴りが耳の横で鳴り響いている。
今何て言ったんだ？リヒトは自ら奏でる雑音に困惑していた。
窓に映し出される彼女の大人びた笑顔にただただ胸の高鳴りが期待感を込めて
際限なく湧き立っていく。
「して…あげるね…。」
「あっ…！」
窓に映し出されたユーカの手が自分のズボンのベルトをはずしていく。
リヒトはただそれを見ているだけだった。
抵抗のないことを承諾と受け取ったユーカは手際よくズボンに手を這わせなが
らベルトのホックに手を掛けた。
丁寧にズボンのチャックの上からまるで子犬をなでまわすように。
優しく愛を込めた彼女の手つきにリヒトは身震いをする。
「おっきい♪…リヒト君…やっぱり変な顔♪」
「ゆ…ユーカさん…」
「ねえリヒト君。気持ちいい？」
「えっ？」
「名前を呼んでくれるのは嬉しいけど…でも気持ちいいって言ってくれる方が
今は嬉しいかな？」
ユーカは指先で弦をつま弾くようにズボンのチャックをカリカリと四本の指で
掻き立てる。
こそばゆいような物足りないようなじらされる快感に奥歯を噛みしめた。
「ねえ気持ちいい？」
「…いい…」
「ハッキリ言って？出ないと…おあずけ。」
「いや…でも…」
「わたしの恥ずかしいところいっぱい見たんでしょ？だからこれでおあいこに
してあげる。」
ユーカがつま弾く速度を続けるか続けないかぐらいにペースダウンさせる。
徐々に失われていく快感の波に口を開くとユーカは窓の反射越しにクスリと
笑った。
この笑顔には勝てないとリヒトはそう思わされる。
「気持ち…いい…です…」
「はい…良い子。リヒト君一生懸命大きくしてくれたから…ごほうび、だね♪」
ユーカは体を背中から離すとそのままゆっくり前に出てきた。
そのまま彼女は膝立ちになるとリヒトのズボンを下ろす。
「咥えて…あげるね…」
「あっ！」
ちゅっ…ちゅう…ちゅっ…
目を閉じ…彼女は自分のペニスに口づけた。
何度も何度も念入りに。まるで自分の存在感をペニスに焼きつけるように、
ゆっくり、丁寧に、唇で愛撫する。
「んちゅ…ろう？…っ…きもちいい？」
「気持ちいい…とっても気持ちいいよ。」
「あはっ♪嬉しいな…フェラチオは初めてだけど…でも一所懸命がんばるから
…じゃあ…いくよ…。」
再びユーカはリヒトのペニスに口づける。
今度は竿の根元の方から先端に向かうようにゆっくりと。
吸いつきながら、時折舌を出して竿をハーモニカのようにえぐっていく。
「あっ…ユーカ！それ…良いかも！」
「んぢゅ…んうっ…ふ…んんぅ…ぢゅっぢゅうっ…ぢゅる…ふふっ…リヒト君
はこれが好きなんだ…じゃあもっとしてあげるね。」
ユーカは先端を右手で包み込むと再び先ほどと同じ動作を続ける。
ユーカの唇が前後に動くたびに右手がドアノブを回すように右に左に動かし
先端を柔らかい手のひらでくすぐっていく。
竿に与えられる込み上げるような快感と右手の直に流し込まれる快感にリヒト
はつま先を立てて歯を噛みしめた。
「まっ…待って！もう出ちゃう！出ちゃうから！」
「んぢゅう！ぢゅっ！ぢゅちゅっ！んはっ…もう出ちゃいそうだね。リヒト君。
いいよ…最後はおくちの中に出してね…♪」
ユーカが唇と手を離すとそこにはリヒトの射精寸前のいきり立ったペニスが
あった。
ユーカの唾液とリヒトの我慢汁によって出来上がった淫らなペニスがまるで
それ単独で別の生き物のように脈動している。
「かわいい…♪」
ユーカはふうっと息を吹きかけるとそれはさらに跳ねる。
リヒトの呼吸が深く荒い息になっているのを上目づかいで確認する。
恍惚のまなざしを向けられたリヒトはもはや射精の限界に達していた。
「あー…むっ…」
「あっ…ユーカの口のなか…あああっ！？」
「ぢゅうう！ぢゅるっんごっ…ぢゅう…ぢゅちゅっ！ぢゅっ！ぢゅっ！」
ペニスを咥えるとユーカはピストンを開始した。
前後に動く彼女の頭が、バキュームと舌使いがリヒトの脳を直接焼き切っていく。
「き、気持ち良すぎ…！あっ出る！出ちゃう！」
「ぢゅっ…！ぢゅううっ！ぢゅぢゅっ！ぢゅうう！んぐっ！ぢゅぅ！」
ユーカはリヒトの反応を見てラストスパートを掛けた。
上目づかいで一瞬たりともリヒトを見逃すまいと彼女は懸命に彼を見続けなが
ら口内でリヒトのペニスに極大の快楽を生み出していく。
次から次へと生み出されていく快楽の電気信号にリヒトは腰を引いてしまう。
だがそれもユーカの手によって腰を抱きしめられ逃げ場を失う。
そして幾度か彼女と目線があったその時
どくぅ！どくっ！どぴゅっ！
「うああああっ！」
「んっぢゅっ…んぐぅっ…！？…ん…ん…はっ…あっ…」
リヒトはユーカの口の中に射精した。
少し驚いた顔をしながらもユーカはそのまま幸せそうに眼を閉じ鈴口から溢れ
だす精液に身を預けた。
射精が止まらないような錯覚を覚えたリヒトはそのまま机に腰を落とすように
腰かけた。
「あはっ…いっぱいだしちゃったね。リヒト君。やっぱり変な顔…♪」
「ユーカさん…あっ…顔拭かないと…」
「ねえリヒト君…私のこと…好き？」
順番が逆になってしまった。
だが僕はもう迷わない。彼女にここまでしてもらって告白できないわけがない。
リヒトはそう決心した。
「ユーカさん…何もかもしてもらって…なんか順番も逆になってしまったんで
すけど…僕もユーカさんのことが好きです…！」
「それって今の私が好きってこと？」
「はい…勉強も出来て…優しくて…その…エッチしてくれたところ含めて僕は
ユーカさんが大好きです！」
言った…。言ってしまった。
思いのたけを言ってのけた。
射精した後の気分でこういうのは卑怯かもしれない。
でもエッチしただけじゃない。今のこの気持はこれからも永遠に続くはずだ。
「ありがと…リヒト君…。」
ユーカはそういうと幸せそうに眼を閉じた。
………
……
…
――――――――――――――――ー
パチ、パチパチン。
図書室の明かりを着ける。
そろそろ帰らないと…ユーカが着けた電灯のまぶしさに目をくらませながらそ
う思った。
そう思っていたリヒトの目にある人物が飛び込んできた。
「うわああっ！？ゆ…ユーカ！？ユーカがもう一人！？」
先ほどまでエッチしていたユーカはちゃんと扉の前のスイッチの場所にいる。
リヒトが驚いたのは図書室の本棚に魔法で縛りつけられていたユーカだった。
「ねえ？見てた？聞いてた？リヒトはエッチな私の方を選んだよ？」
「うう…ぐすっ…」
ユーカが縛られているユーカの顎を指先で小突く。
縛られている方のユーカはくぐもったような声で…泣いている…のか？
「そんな…これは…一体どういう…！」
「ねえリヒト君。エッチなわたしが好きなんだよね？あはっ♪」
あっけにとられて声が出せない。
再び心臓が高鳴る。悪い意味でだ。
目の前で泣いているユーカ。これは…これは一体！？
「わたしはドッペルゲンガー。あなたに呼び出された魔物よ。あなたの理想の
女の姿で現れる願望複製機。」
「…呼び出していない！僕は呼び出してなんか！うあああっ！」
「あなたが悪いのよ。あなたが運んでいた資料は『血の盟約〜ゴースト編〜』
つまりあの時ずっこけて出血してそれが媒介になって呼び出されたの。」
「ユーカは…ユーカは…関係ないだろう！」
「血の盟約を交わしたらもう私に自由は無いもの。ならやっぱりこの学園に
私の居場所は必要でしょ？」
クスクスと嗤うドッペルゲンガー。
その笑顔はユーカそのもの。
悪意を孕んでいてもこの笑顔は本物にしか…本物にしか…見えない…。
「ねえ…リヒト君…？」
ドッペルゲンガーがユーカの姿で近づく。
先ほどまで見せていた扇情的な笑顔で愛を胸中で誓わせたあの顔で。
「また変な顔してるよ♪」
☆おしまい☆
「大丈夫ユーカさん。いつもお世話になってもらってるし。」
放課後の図書室。
リヒトはユーカが運ぼうとしていた魔術書の山を先だって抱えた。
分厚い本が6冊ほどだが、装丁が豪華なだけあって少し重いが返事は笑顔で返す。
ユーカの前ではリヒトはいつも笑顔だ。
心配そうに見つめるユーカの顔もリヒトにしてみればそれは活力になる。
端的にいえばリヒトは彼女のことが好きだった。
魔物と人間がそれなりに和解している領地。
今でほもう珍しくもなんともない、そんな場所の学校でリヒトとユーカは出会
った。
クラスには様々な魔物たちが存在し、彼女たちがここの領地に現れるとすぐに
人間たちの間にも魔法があっというまに知れ渡って行った。
詳しいことは自分にもよくわからないが、魔法が根付き始めたのは外国と比べ
てかなり遅い方らしい。
おかげで学校の授業に魔法が科目として加わり、生物学には魔物がくわわり、
世界史の授業に魔法の歴史がくわわる…という具合に教科書は大きく変更せざ
るを得なくなった。
当然テストも受験も実技科目も大きく変更されることになり、僕たちの今まで
のありとあらゆる勉学は世間一般で言うところの一昔前の常識程度のものでし
か無かったというのを何となく思い知らされた。
「この重たい本も魔法が使えれば簡単に運べるのにね。」
「は…運ぶくらいなら僕がやるよ！」
「ふふっありがとリヒトくん♪」
ユーカはにこっと笑って見せる。
リヒトにとって活力となるこの笑顔だが同時に直視し続けると何とも言えない
高揚感があった。
油断するとすぐ出てくる頬の歪みに気をつけながら、リヒトは彼女から顔をそ
らしながら返事をした。
「リヒトくん。変な顔してるよ？」
「えっ？」
「ほら、窓ガラスに変な顔が映ってる。」
ユーカは結構細かいところまで見ている。
それが彼女を優等生たらしめているとリヒトは思った。
結局のところ洞察力と視野。この二つが学問において必要なスキルなのだと
ユーカを見て思った。
新しく魔法のカリキュラムが追加された最初のテストで人間の中で一番の成績
を残したのはユーカだった。
誰もかれもが右も左もわからないまま受けた最初のテストでユーカが出した成
績は堂々の100点満点。
同じクラスにいた人間はおろか魔物たちでさえ目を丸くしたのは記憶に新しい。
勉学の順位など気にしないリヒトでさえ凄いと思ったほどだった。
魔法には他の教科のように類推する教科がない。
その中で一から勉強して模索して、共通点を探し当て通常の勉強と同等にこな
す彼女は天才的に見えた。
「し、してないから！」
「そう？じゃあ私の顔かな？」
「いや！ユーカさんが変な顔なはず…！」
「はーあ。変な顔って言われちゃったなー。わたしショックだなー。リヒト君
からそんな言葉が出てくるだなんてー。」
彼女とリヒトが関係を持ったのも魔法含めその他の教科も壊滅的なリヒトが図
書室で補習テストの勉強をしていた時に教えてもらっていたからだ。
そんなことがあってから次第に二人は仲良くなり今はこうして放課後は図書室
で彼女と二人きりでいることが楽しみになっていた。
だが当然勉強を助けてもらっている以上彼女に頭は上がらない。
ユーカがからかうようにため息をつくとリヒトはわたわたとし始める。
「違うって！」
「勉強も教えてあげてたのに。荷物持ってくれたのはありがたいけど…ちょっ
とがっかりかなー。」
「うう…ユーカさん！」
「あはは！ごめんね。リヒト君っておもしろいよね。」
「ほら…ここの階段降りたら職員室ですよ…」
リヒトがユーカの笑顔に安堵したその時だった。
「えっ…！」
「りっ…リヒト君！」
ガン！
という乾いた音が聞こえた。
音から察するにそれはバケツ。
幸いにも水は入っていない。
「なっ！ばっ…バケツ！？しまった！」
だが階段を降りようとしたリヒトにしてみればそれはとてつもない危険なトラ
ップと化していた。
誰かが掃除の後にほったらかしにしたのだろう。
段差をおりるつもりで伸ばした足がバケツに突っ込まれ階段と足の摩擦係数を
０に近しくしていく。
「うああああああっ！」
「リヒト君…！リヒトく―ん！」
ガダン！ガバダンッ！
リヒトは盛大に転げ落ちる。
音を立て、体を打ちつけ、抱えていた本は宙を舞う。
「がっ！？」
「リヒト君！今保健室に連れて行くから！」
「だっ…大丈夫ちょっと転んだだ…げっ！？」
そして落ちてきた本がリヒトの頭にあたると気絶した。
――――――――――――
「ほーら。これで治った。さ、今日はもう帰りなさい。」
「はい…すみません。」
「ね、魔法って便利でしょ。頭に魔道書をぶつけた御利益を生かしなさい。」
「それは御利益って言うんでしょうか。」
「さあね。でもほら…昔の人は大事なことは頭から叩き込んで教えてたらしい
わよ。」
「先生、漫画とドラマの見すぎです。」
「あはは…でもホント気をつけなさいよ。魔道書って血液に反応して呪文を
起動させるものとかもあるんだから。」
保険医（シンリュウ）に皮肉を言われながらリヒトは保健室を出た。
もう外は暗い。
10月も間近に控えているとやはり外が否応にも早く暗くなっていく。
ついこの間まで熱い中部活を頑張っていたような気がしたが今では制服も冬服
でないと少し寒い。
「そうだ…ユーカさん…もう帰っちゃったかな。」
リヒトは図書室に寄る事にした。
時刻にしてもう午後六時半を回っている。
学校で合宿をしている吹奏楽部が夕飯で食堂へ向かうこと以外は生徒はもう影
も形も表わさない。
とうぜんユーカもいないだろう。
自分が今担いでいるバッグが保健室に運ばれてあったのがなんともそういう気
にさせていた。
だがもしいるなら一言お礼が言いたかった。
メールでも良いと思うが、もしいるならこういうのは面と向かっての方がいい。
「図書室…電気がついてる…でもうすら明るい。」
図書室へは一度校舎から出て徒歩でいかないといけない。
土足を出し入口へ行くとすぐに図書室は見える。が、様子がおかしい。
この時間なら普通利用者は基本的に電気は全てつける。
ともすれば…これはただの電気の消し忘れだろう。
絶対に彼女は居ないという失望感と気づいた自分が電気を消さなくちゃいけな
いというがっかり感がリヒトの胸を押し潰した。
「仕方ないか…僕がユーカさんに迷惑かけちゃったんだもんな。消しに行こう。」
リヒトは一人静けさが増す図書室へと足を運んだ。
図書室へ続く廊下にたどり着くと靴を脱ぎ置いてあるスリッパに履き替える。
廊下に反響する足音を何度も聞くとリヒトは図書室の扉の前に着いた。
「扉が…開いてる？」
隙間にしてほんの数センチ、引き戸は開いていた。
そこから灯りが境界線のように伸び廊下の壁を照らしていた。
何となく音を立てずに近づいた。
「……あっ…あっ…あんっ…！」
（え…？）
声が聞こえていた。
声の主は間違いない、ユーカの声だ。
「あう…どうしよう…とまんない…がっこうなのに…あ…いやっ…」
リヒトは彼女の声にたじろいだ。
普段のユーカからは聞いたこともない声。
いやらしくて、可愛らしくて、せつない声。
リヒトは息を飲み、隙間に目を張り付けた。
「リヒトくん…大丈夫かな…リヒト君…」
自分の名前を呼んでいる。
切なそうに…喘いでいた。
「ごめんねリヒト君…わたし悪い子だよね…怪我させちゃって…優しさに甘え
ちゃって…」
ユーカは薄暗い部屋に机に身を乗り出していた。
足に絡みつくように着いているパンツ。
相対的に普段では見られない面積の肌色。
あこがれの同級生が今、自分をオカズに淫らな自慰行為に耽っていた。
「こんなふうに…オナニーしちゃって…わたし…！」
リヒトは生唾を嚥下してその光景を見ていた。
悪いこととは思っていた。
だがそれ以上にその姿が扇情的で理想的なこの光景を…この機を逃すまいと網
膜に焼きつけていた。
「あうっ…あっ…ああっ！リヒト君！わたし…悪い子だよぉ！」
ユーカが身をよじるように、快楽の電流に打ちひしがれるように身悶えをする。
声を殺すこともなく次第に声が大きくなっていく。
「あっ…あああっ！リヒト君！ああっ！」
ユーカが体をよじるその時…
ガラッ！
「だ…誰！？」
「あ…」
食い入るように扉の隙間に張り付いていたリヒトはバランスを崩してしまった。
「り…リヒト…君…」
「ユーカさん…」
終わった。完全に終わった。
リヒトは心の底からそう思った。
当然だ。
見逃せばよかったんだといまさらになって後悔する。
「ぼ…僕…」
「いいよ。」
「えっ…？」
ユーカはクスリと嗤うと手の先をちょいちょいと動かし部屋へ入るように誘う。
自慰行為によって汗ばんだ顔に張り付いた髪の毛を指先で動かした。
誘われるままリヒトはドアを開けそのまま入った。
歩みを進めて近づいていく。
次第に薄闇にユーカが鮮明に映し出されていく。
シルエットでしかなかった彼女の体が、今淫らにハッキリと目に映っていた。
「見てたんだ…リヒト君…」
「ごめん…そんなつもりじゃ…」
「ううんごめんね…リヒト君が大変な時に…こんなことしてて…。」
「いや！別に！そんなこと！」
目のやり場に困ったリヒトは顔をそむけた。
薄暗い部屋だが…それでもほの暗い灯りが彼女の柔らかい肌をさらし、潤んだ
瞳をあでやかに照らす。
「ふふっ…リヒト君また変な顔してるよ？」
「えっ！？」
「ほら…窓にまた映ってる。」
「ユーカさ…ん」
窓に映る自分の背後からユーカが近づく。
言葉に詰まる。
窓に移されたユーカの姿は自分の背後から抱きしめた。
細い腕はしゅるしゅると蛇のように絡みつき、背中に当たる胸がリヒトの体を
こわばらせた。
「リヒト君…わたし…リヒト君の変な顔…見ていい？」
リヒトは返事が出せない。
心臓の高鳴りが耳の横で鳴り響いている。
今何て言ったんだ？リヒトは自ら奏でる雑音に困惑していた。
窓に映し出される彼女の大人びた笑顔にただただ胸の高鳴りが期待感を込めて
際限なく湧き立っていく。
「して…あげるね…。」
「あっ…！」
窓に映し出されたユーカの手が自分のズボンのベルトをはずしていく。
リヒトはただそれを見ているだけだった。
抵抗のないことを承諾と受け取ったユーカは手際よくズボンに手を這わせなが
らベルトのホックに手を掛けた。
丁寧にズボンのチャックの上からまるで子犬をなでまわすように。
優しく愛を込めた彼女の手つきにリヒトは身震いをする。
「おっきい♪…リヒト君…やっぱり変な顔♪」
「ゆ…ユーカさん…」
「ねえリヒト君。気持ちいい？」
「えっ？」
「名前を呼んでくれるのは嬉しいけど…でも気持ちいいって言ってくれる方が
今は嬉しいかな？」
ユーカは指先で弦をつま弾くようにズボンのチャックをカリカリと四本の指で
掻き立てる。
こそばゆいような物足りないようなじらされる快感に奥歯を噛みしめた。
「ねえ気持ちいい？」
「…いい…」
「ハッキリ言って？出ないと…おあずけ。」
「いや…でも…」
「わたしの恥ずかしいところいっぱい見たんでしょ？だからこれでおあいこに
してあげる。」
ユーカがつま弾く速度を続けるか続けないかぐらいにペースダウンさせる。
徐々に失われていく快感の波に口を開くとユーカは窓の反射越しにクスリと
笑った。
この笑顔には勝てないとリヒトはそう思わされる。
「気持ち…いい…です…」
「はい…良い子。リヒト君一生懸命大きくしてくれたから…ごほうび、だね♪」
ユーカは体を背中から離すとそのままゆっくり前に出てきた。
そのまま彼女は膝立ちになるとリヒトのズボンを下ろす。
「咥えて…あげるね…」
「あっ！」
ちゅっ…ちゅう…ちゅっ…
目を閉じ…彼女は自分のペニスに口づけた。
何度も何度も念入りに。まるで自分の存在感をペニスに焼きつけるように、
ゆっくり、丁寧に、唇で愛撫する。
「んちゅ…ろう？…っ…きもちいい？」
「気持ちいい…とっても気持ちいいよ。」
「あはっ♪嬉しいな…フェラチオは初めてだけど…でも一所懸命がんばるから
…じゃあ…いくよ…。」
再びユーカはリヒトのペニスに口づける。
今度は竿の根元の方から先端に向かうようにゆっくりと。
吸いつきながら、時折舌を出して竿をハーモニカのようにえぐっていく。
「あっ…ユーカ！それ…良いかも！」
「んぢゅ…んうっ…ふ…んんぅ…ぢゅっぢゅうっ…ぢゅる…ふふっ…リヒト君
はこれが好きなんだ…じゃあもっとしてあげるね。」
ユーカは先端を右手で包み込むと再び先ほどと同じ動作を続ける。
ユーカの唇が前後に動くたびに右手がドアノブを回すように右に左に動かし
先端を柔らかい手のひらでくすぐっていく。
竿に与えられる込み上げるような快感と右手の直に流し込まれる快感にリヒト
はつま先を立てて歯を噛みしめた。
「まっ…待って！もう出ちゃう！出ちゃうから！」
「んぢゅう！ぢゅっ！ぢゅちゅっ！んはっ…もう出ちゃいそうだね。リヒト君。
いいよ…最後はおくちの中に出してね…♪」
ユーカが唇と手を離すとそこにはリヒトの射精寸前のいきり立ったペニスが
あった。
ユーカの唾液とリヒトの我慢汁によって出来上がった淫らなペニスがまるで
それ単独で別の生き物のように脈動している。
「かわいい…♪」
ユーカはふうっと息を吹きかけるとそれはさらに跳ねる。
リヒトの呼吸が深く荒い息になっているのを上目づかいで確認する。
恍惚のまなざしを向けられたリヒトはもはや射精の限界に達していた。
「あー…むっ…」
「あっ…ユーカの口のなか…あああっ！？」
「ぢゅうう！ぢゅるっんごっ…ぢゅう…ぢゅちゅっ！ぢゅっ！ぢゅっ！」
ペニスを咥えるとユーカはピストンを開始した。
前後に動く彼女の頭が、バキュームと舌使いがリヒトの脳を直接焼き切っていく。
「き、気持ち良すぎ…！あっ出る！出ちゃう！」
「ぢゅっ…！ぢゅううっ！ぢゅぢゅっ！ぢゅうう！んぐっ！ぢゅぅ！」
ユーカはリヒトの反応を見てラストスパートを掛けた。
上目づかいで一瞬たりともリヒトを見逃すまいと彼女は懸命に彼を見続けなが
ら口内でリヒトのペニスに極大の快楽を生み出していく。
次から次へと生み出されていく快楽の電気信号にリヒトは腰を引いてしまう。
だがそれもユーカの手によって腰を抱きしめられ逃げ場を失う。
そして幾度か彼女と目線があったその時
どくぅ！どくっ！どぴゅっ！
「うああああっ！」
「んっぢゅっ…んぐぅっ…！？…ん…ん…はっ…あっ…」
リヒトはユーカの口の中に射精した。
少し驚いた顔をしながらもユーカはそのまま幸せそうに眼を閉じ鈴口から溢れ
だす精液に身を預けた。
射精が止まらないような錯覚を覚えたリヒトはそのまま机に腰を落とすように
腰かけた。
「あはっ…いっぱいだしちゃったね。リヒト君。やっぱり変な顔…♪」
「ユーカさん…あっ…顔拭かないと…」
「ねえリヒト君…私のこと…好き？」
順番が逆になってしまった。
だが僕はもう迷わない。彼女にここまでしてもらって告白できないわけがない。
リヒトはそう決心した。
「ユーカさん…何もかもしてもらって…なんか順番も逆になってしまったんで
すけど…僕もユーカさんのことが好きです…！」
「それって今の私が好きってこと？」
「はい…勉強も出来て…優しくて…その…エッチしてくれたところ含めて僕は
ユーカさんが大好きです！」
言った…。言ってしまった。
思いのたけを言ってのけた。
射精した後の気分でこういうのは卑怯かもしれない。
でもエッチしただけじゃない。今のこの気持はこれからも永遠に続くはずだ。
「ありがと…リヒト君…。」
ユーカはそういうと幸せそうに眼を閉じた。
………
……
…
――――――――――――――――ー
パチ、パチパチン。
図書室の明かりを着ける。
そろそろ帰らないと…ユーカが着けた電灯のまぶしさに目をくらませながらそ
う思った。
そう思っていたリヒトの目にある人物が飛び込んできた。
「うわああっ！？ゆ…ユーカ！？ユーカがもう一人！？」
先ほどまでエッチしていたユーカはちゃんと扉の前のスイッチの場所にいる。
リヒトが驚いたのは図書室の本棚に魔法で縛りつけられていたユーカだった。
「ねえ？見てた？聞いてた？リヒトはエッチな私の方を選んだよ？」
「うう…ぐすっ…」
ユーカが縛られているユーカの顎を指先で小突く。
縛られている方のユーカはくぐもったような声で…泣いている…のか？
「そんな…これは…一体どういう…！」
「ねえリヒト君。エッチなわたしが好きなんだよね？あはっ♪」
あっけにとられて声が出せない。
再び心臓が高鳴る。悪い意味でだ。
目の前で泣いているユーカ。これは…これは一体！？
「わたしはドッペルゲンガー。あなたに呼び出された魔物よ。あなたの理想の
女の姿で現れる願望複製機。」
「…呼び出していない！僕は呼び出してなんか！うあああっ！」
「あなたが悪いのよ。あなたが運んでいた資料は『血の盟約〜ゴースト編〜』
つまりあの時ずっこけて出血してそれが媒介になって呼び出されたの。」
「ユーカは…ユーカは…関係ないだろう！」
「血の盟約を交わしたらもう私に自由は無いもの。ならやっぱりこの学園に
私の居場所は必要でしょ？」
クスクスと嗤うドッペルゲンガー。
その笑顔はユーカそのもの。
悪意を孕んでいてもこの笑顔は本物にしか…本物にしか…見えない…。
「ねえ…リヒト君…？」
ドッペルゲンガーがユーカの姿で近づく。
先ほどまで見せていた扇情的な笑顔で愛を胸中で誓わせたあの顔で。
「また変な顔してるよ♪」
☆おしまい☆
14/09/24 00:19更新 / にもの