その大きな手は、何ゆえに。
数年前、あるサイトがオープンした。その名は、「Pixarac(ピクサラク)」。
そのサイトはいわゆるイラストSNSなのだが、他と違うのが
「版権キャラ使用禁止」
と言う点だ。
例外として許されるのは・・・例えるなら自作パソコンのベアボーンキット、あるいは大型商用車のベアシャーシのようにそれぞれの作者が好きなように改造して自分のキャラを作るための、いわば「心材」のみ。(なので図鑑世界の使用は許可されているそうだ。) なぜオリジナル限定という方針を採るのかと言うと、これは版権問題をクリアにすると同時に人気作品の二次創作に埋もれがちな創作ジャンルの活性化を図るという目的があるそうだ。
そしてこのサイトにはPixarac投稿キャラ限定のコスプレSNS「Pixarac REALIZ(ピクサラク・リアライズ)」、そして様々なグッズを作ることができる「Pixarac FACTORY」と言う姉妹サイトがある。
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さて、僕、高槻 章人(たかつき あきひと)もこの「Pixarac」登録ユーザーの1人だ。
登録ネームは「ARNEJS30(アルネス・サーティー)」
ある日、マイページを覗いてみると・・・
【新着メッセージが2件あります。】
何だ、これ?
【衣装製造許可のお願い
はじめまして、ARNEJS30さん。私、GRAZY-Xross(グレイジークロス)と申します。
先日拝見させて頂きました「祐子・Spectra・尽魅」さん、とってもかわいいですね。
今度の連休に幸川県高山市で行われるイベントに向けて衣装を用意する計画があったのですが、是非許可が頂けたらFACTORY発注で祐子さんのコスプレをしたいと思っております。
もしよろしければ、製造許可の方を頂けないでしょうか。
良い返事を、お待ちしております。】
もう一件はPixarac事務局からのメッセージ。
どうやら、彼女が祐子の衣装制作許可を申し出たのは本当のことのようだ。
この「GRAZY-Xross」さんのマイページを見る限り、どうやら完全にレイヤーサイドでの登録のようだが・・・なんというか、これまでやった衣装はアルプスの方にでもいそうな感じのモノばっかり。巫女服と過激なミニスカ系レースクイーンを合わせたようなデザインの祐子とはあまりにも違いすぎていた。
ただ、ここに関しては「いつもと違うテイストでやりたい」と言うことなのかもしれない。
そして、住所を見て驚いたのだった。
【こんにちは、GRAZY-Xrossさん。ARNEJS30です。
この度はうちの子に関心を持って頂き、誠にありがとうございます。
私といたしましても、GRAZY-Xrossさんのような美女にうちの子のコスプレをやりたいと言って頂けて嬉しい限りです。
ただ、正直なところ申しますと「あまりに話ができすぎている」と思ってしまうのも真実です。私は高山市郊外に住んでいるのですが、GRAZY-Xrossさんは龍山町にお住まいとのことですので是非メール越しではなく直接お会いしてお話しできたらと思っております。
「和風処 なごみ リブワイドモールRYUZAN店」に今度の日曜、AM11:30でどうでしょう。
先日福引きで無料券を当てたのですが、期限も迫っていますので金銭的なことは特に気にしなくて結構です。
是非、直接会ってお話ししましょう。
ハンドルネーム「ARNEJS30」
高槻 章人
幸川県高山市 古北町3-68 コーポプレアデス 307号
ご連絡を、お待ちしております。】
その数時間後、GRAZY-Xrossさんから返信があった。
【ARNEJS30さん改め高槻 章人さん、お返事ありがとうございます。GRAZY-Xrossです。
まさか高槻さんが高山市にお住まいとは思いませんでした。
正直なところ警戒されているのは予想外でしたが、確かにSNSでの被害報告も珍しくはありませんから疑ってしまうのは無理もないのかもしれませんね。
でも、私はそんなことは絶対に致しません。
あと、私が美女だなんて買いかぶり過ぎですよぉ〜♪
昼食のご提案ですが、是非そのお言葉に甘えさせて頂こうと思います。
是非、お会いしましょう!
では、私も本名と住所を。
ハンドルネーム「GRAZY-Xross」
土屋 育恵(つちや いくえ)
幸川県龍山町 神村3-69-2
今度の日曜日を楽しみにお待ちしております!】
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日曜日、AM9:52、リブワイドモールRYUZAN。
「うわぁーーー!!なんかもうどうしよーーー!!」
僕は立体駐車場3-D区画に止めたプレオの中で悶々としていた。何せあんなうまい話があるのだ。騙しという可能性を捨てきれるわけではないし、マジだったとしたらそれはそれでどうしていいかわからない。何せ彼女イナイ歴=年齢なのだから。
・・・「ちなみにエアロで武装しているため「RS」かと思う方もいるでしょうが、実際の処は危うく解体屋に行くところだったバンとジャンクパーツの寄せ集めだったりします。『幸川480 な 33-692』ってナンバーがその証明・・・ってか税金の安いバンじゃないと維持できませんよ、実際。」
って、誰に話してるんだか。
まぁ、そのくらい僕は緊張していたわけだ。
そんなこんなで悶々としていて、ふと時計を見ると
「11:23:21」
ソーラー電波のG-SHOCKが狂うなんてコトは、普通に考えれば絶対にあり得ない。
と言うことは、そこから導き出される答えは・・・
「わーーーっ!!遅刻しちまうーーーっ!!!」
僕はノートPCと各種資料をトートバッグに詰め込むと、大急ぎで「和風処 なごみ」へと向かった。まさか1時間半も経っているとはなぁ。
店の前についたのは11:29:48。超がつくほどのギリギリセーフである。
そして息を切らしていると・・・
「あのー・・・もしかして、高槻さんですか?」
ふと上を見ると・・・
「あぁ! この度はどうも、宜しくお願いします!!」
目の前にいたのは背が高く、黒髪ロングが美しい女性。
そう、それは間違いなく土屋 育恵さんだった。
「あらあら、そんなに息を切らして。別に少しぐらい、遅れても良かったんですよ?」
「いえ、やっぱり、それはダメです・・・。」
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「いらっしゃいませ。既にお話は伺っておりますので、奥の小部屋にどうぞ。」
そう言うと、奥にいくつもある個室のひとつに通された。
「それではご注文がお決まり次第、そのベルでどうぞ。」
そう言うと、ホールスタッフは部屋をあとにした。
「さて。改めましてARNEJS30、高槻 章人です。この度はどうも、宜しくお願い致します。」
「い、いえっ! 私、GRAZY-Xrossこと土屋 育恵ですっ! 私こそ、宜しくお願いいたしますっ!」
「育恵さん、そんな緊張しないでくださいよ。僕なんかそこらにいるようなただの・・・」
「あらぁ、そんなこと言ったら私だってそこらにいる『魔物』ですよぉ〜?」
・・・なんだか今、不穏な単語が聞こえた気がしたが・・・とりあえず、話を進める。
「それで、これが線画とカラー版です。」
「なるほどぉ〜、こうなってるんですねぇ〜。」
「それより、平気なんですか? 下半身の露出とか・・・」
「えぇ、全然問題ないですよー。それよりも・・・」
土屋さんがとんっ、と言う音と共に両手をテーブルの上に置いた・・・の、だが・・・
「私、トロールなので手足が大きいんです。こんな私でも、大丈夫ですか・・・?」
「うぅ〜ん・・・種族と言うより、単純にどうやってこのサイズを処理するかが課題だよね。あ、勘違いしないで。そこはデザインで何とかしようと思ってるから。」
「え、ええっ!? そんなコトしちゃったら、祐子さんじゃなくなっちゃうんじゃ・・・」
「大丈夫! だってあのキャラに関しては、僕がルールブックな訳だからね。実際、祐子に関しては4回デザイン改訂してるし。そうだなぁ・・・足に関しては・・・」
そんなわけで、即興で彼女の手足の大きさをカバーする追加パーツのデザインを考えた。
頭の花は、いっそのこと装飾という設定にしてルールブックの方を改定した。
これがオリジナルでやってる奴の強みである・・・。
「さて、大体の構図も決まりましたし・・・本当はもう少しお話ししたいのですが、だいぶ店も混んできましたからもう出ま・・・」
こんっ、こんっ。
「(お客様、もう少しお時間よろしいですか?)」
フロアスタッフが、何か秘密の会話をするような小声で僕たちに話しかけてきた。
「(はい? どういうコトでしょう?)」
「(実はレジでちょっと問題がありまして、警備スタッフが来るまで店内のお客様には待機を、店外では入店規制へのご協力をお願いをしているのです。)」
レジの方を覗くと、なにやら「黒いベンツSクラスかセンチュリー、LS600hLあたりに乗ってそうなお方」がドスの利いた声でレジスタッフにイチャモンを付けていた。
それどころか、レジカウンターにあるガムとかが入った什器をスタッフに向けて投げ飛ばしてきたではないか!!
「(事態の収拾までにはあと20分ほど掛かる見通しです。どうか決して手出しはせずそのまま待機をお願いいたします。それと、お時間を無駄にしたお詫びとしてデザートをお出ししますので種類をお選びください。・・・サイダーとジンジャーエールが1杯ずつ、バニラ2皿、承りました。5分ほど掛かりますので、どうぞお待ちください。)」
そう言うと、スタッフは部屋をあとにし厨房に戻っていった。
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「・・・こうしていても何ですし・・・あ、そうだ。全身の写真を撮らせてもらえます?」
「えぇ。あ、もし良ければ・・・」
そう言うと、おもむろに服を脱ぎ捨てて下着姿になる土屋さん。
「やはり、こちらの方が構図を組み立てやすいでしょう?」
状況に唖然としたが、すぐにスタッフが来るはずだ。迷っている暇はない。
ポーズやアンクルを変え、急いで何枚か彼女の下着姿をカメラに収めた。
「(あ、大丈夫。早く着てください!)」
彼女は素早く服を着直すと、まるで何事もなかったかのように座り直した。
そんな僕はと言うとすぐにカメラから抜いたSDHCをPCに挿し、写真の上から直接SAIでラフを入れた。
「うぅ〜ん・・・こんな感じかなぁ・・・」
とりあえず、ラフ状態での画像を見せてみた。
彼女がコンプレックスに思っている手足を誤魔化すため艤装を追加した。それは問題なかった。問題は・・・
「・・・スカートが全然違うじゃないですか。」
スカートを「涼○○ルヒ」シリーズの学生服のそれのようなスタイルに変更したコトだった・・・露出度が高すぎることによる配慮だったのだが、それが気にくわないようだった。
「しかし、あのデザインは露出が」
「あのデザインだからやるんです。手足をカバーしてくれたことは感謝しますけど・・・そこ以外は、元のままでお願いします。」
これまでの柔和な表情はそのままだが、その中に見える毅然さと決意。
彼女の熱意に押され、別レイヤーでスカートを描き直した。
「はいっ! このデザインで、お願いしますっ!!」
・・・それから30秒後、狙い澄ましたかのようなタイミングでスタッフがアイスを持ってきた。
あの黒尽くめの男3人はオーガの警備スタッフ6人組に連れ去られてしまったようだ。
・・・あーあ、ご愁傷様。
その後警備スタッフの詰め所からは嬌声が漏れ続け、3時半(※15:30ではなく、27:30の方である。)に解放された3人組はかなり窶れていたというのがもっぱらの噂だ。しかし相手はオーガ6人組だ。もしその噂が本当なら、完全に解放されるわけじゃ、ないんだろうなぁ・・・。
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そして、その夜。
帰宅した僕は、あのラフ画をペン入れしてデザインを確定させた。
そのころ、土屋さんは各部の採寸に追われていたらしい。
そして、数日後。
【新着メッセージが1件あります。】
【衣装が届きました。
ご無沙汰しております。
今日、祐子・Spectra・尽魅さんの衣装が届きました。
試しに着てみたのですが、本当に私があんなに変身できるんだー!!と興奮しています!!
もしよろしければ、今度の土曜日の夜にまた会いませんか?
どうせお休みですから、一晩中お披露目したいんです!!
高槻さんのご予定は大丈夫ですか?】
当然、即返信。
【是非見たいです!!
お疲れさまです。
衣装届きましたか! これは是非見たいです!!
土屋さんのあの身体で祐子コスともなると期待が膨れあがりますよー。
おっと、写メとかはまだしないでくださいね。見る楽しみがなくなっちゃいますからw
今度の日曜は私も休みですので、その予定で全然問題ないですよ。
うわー、ほんとうに楽しみですー。
・・・あとですね、僕も一応お年頃の男です。
それに、祐子は私の性癖の固まりです。
邪な発言が出ちゃったりそう言う目で見ちゃったりしたらごめんなさい。】
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(※この節は育恵視点です。)
メールの返信に「邪な目で見ちゃったらごめんなさい」の文字。
あーくんがあんな事を言うなんて、思いもしなかった。
もちろん、あーくんのことは狙ってた。
あのとき下着姿になったのだって、実はこの身体を見て欲しかったから。
あんな事を書くと言うことは、本当は私のあの姿をオカズにしているのかもしれない。
もちろん、嫌なわけがない。
デザイン指定で送られた画像。あれから、私を本当にエロく見せたいという思いが伝わってきた。
あーくんは、期待が膨れ上がると言っていた。
同時に股間も膨れ上がってくれたら、どんなにいいだろう。
張り詰めたあーくんのお○ん○んを、私のお○んこが貪欲に飲み込む。
そしてそのまま筆卸しお○ん○んを絶頂まで導いて、そのまま中出しさせてあげる。
あ・・・こんなコト考えてたら、お○んこ疼いて来ちゃった・・・
だめ・・・お○んこに・・・指が・・・
くちゅっ。
あっ・・・
そこからは、もう止められなかった。
右手はおっぱいを揉みしだき、左手はぱんつの下に滑り込ませる。
左手の指を割れ目の奥に滑り込ませて・・・
「あっ・・・あぁんっ・・・あーくぅんっ・・・」
もう、私はスイッチが完全に入ってしまっていた。
あーくんに獣のように犯される様子をついつい妄想してしまう。
あーくんのお○ん○んってどんなんなんだろう。
性格に似合わず暴力的な重厚長大系?
それとも自信が持てないような「カムリのデリンジャー」なのかなぁ?
「センサーの感度」はどうなのかなぁ?
もちろん、どんなのでも「あーくんのお○ん○ん」がいいんだけどね。
あーくんからは、他の雌の匂いが全然しなかった。
「彼女イナイ歴=年齢」っていっていたけど、それは間違いではなさそうだ。
でも、私はそっちの方がいい。気に入った子を筆卸ししてあげられる、誰の手にも染められていない子が手に入るなんて、もうご褒美以外の何でもない。
コトの進め方がわからないなら、私が教えてあげる。
勿論一般論としての「女の抱き方」ではなく、あーくんだけに教える「育恵の抱き方」を。
・・・〜〜〜〜ッ!!!
そうこうしている間に、私はイってしまった。
コスとセットになっているぱんつには愛液がたっぷり染みついてしまっている。
もっとも、説明によると行為の汚れは簡単に落ちるらしいのだけど・・・。
ただ、いわゆる「精の匂い(※精液のイカ臭い匂いのことではない)」や「雌の匂い」と言った異性に影響を与えるモノだけは残るらしい。
もしそうなら、あーくんは「雌の匂い」が強いトロールである私を受け入れてくれるだろうか・・・?
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(※この節も育恵視点です。)
土曜、PM3:53、高山スバル 幸川カレッジストリート店。
ここが、私の職場である。
その名からわかる通り若年層のお客さんが多いので、ドリンクサービスも種類が豊富。
そして私は土曜の夜まで、まったく仕事が手に付かなかった。
・・・つまり何が言いたいかというと、二組のお客さんに差し出すドリンクを間違えてしまったのである。
・・・「どうしたの? 普段はこんなミス、全然しないじゃない。」
リリムだという榮 美保(さかえ みほ)部長が、何があったのかと声を掛けてくれた。
「なーるほど、そう言うことだったのね。大丈夫よ、手足も下着姿も見せてるんでしょ? それでも話を進めたってコトは、犯されることはあっても拒絶されることはないわよ。」
そして、部長は私を励ましてくれた。
「ただ、その話だとちょっとやそっとじゃ手を出してこないかもね。でも大丈夫よ、そこはイクちゃんが勇気を出して彼を押し倒してあげれば一気にオチるわよ。イクちゃんは綺麗なんだから安心して、今は仕事を頑張ってね。」
なんだか、榮部長の言葉には凄く説得力があった。
「いらっしゃいませー。」
「ははは、いつもお世話になってます。この前いなかったS4を見せてもらいに来ましたよー。」
どうやら、誰かお客さんが来たようだ。
「では、試乗に関する誓約書・・・あ、ちょっと切らしてますので刷ってきます。しばらくお待ちください。」
・・・そう言うと、同僚の飯原くんが書類を取りにオフィススペースに戻ってきた。
私もドリンクサービスの案内に行くのだが・・・
「失礼します。お飲物は・・・!!??」
「!!??」
互いに固まってしまった。
それもそのはず。そのお客さんはあーくんだったのだから。
状況を察した榮先輩は、一旦私をオフィスに呼び戻した。
「飯原くん、誓約書をイクちゃんに渡してあげて。」
その言葉で、飯原くんから誓約書を受け取った。
「榮先輩、これは・・・どういうコトです?」
榮先輩は「しょーがないわねー。」と言う表情を浮かべて言った。
「あの子が愛しの彼なんでしょ。 ちょうどあのWRXはガス欠だし、試乗予約もないから給油ついでに2人でその辺まわってきなさいな。で、それで上がり。でーも、クルマは汚しちゃダメよ♪」
「残りの書類仕事は俺に任せとけよ。どーせ、今はアイツのことで頭がいっぱいなんだろ。だったら、アイツの接客を任せる方がみんなハッピーだからな。ま、何はともあれGood Luck!!」
・・・榮先輩と飯原くんの粋な計らいが、嬉しかった。
その好意に応えるべく、私は急いでショールームに戻った。
「高槻くん、先輩の指示で今日の接客は私がすることになったんです。大丈夫ですか?」
「もちろんです。なんだか、ただの試乗のはずが凄いことになっちゃったね。」
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ただの試乗のはずが、まさかのプチドライブデートになってしまった。
同僚さんの粋な計らいのつもりなんだろうが・・・
「あぁぁ、(クルマの)味なんてわかりゃしねぇ!!!」
って奴だ。
何と言うことだ。
土屋さん、今の姿もすっごく綺麗なんですよ。
正直、デート前に飯原さん辺りの男性スタッフとクルマバカな話して心を落ち着けたいから試乗しに来たってのに・・・これじゃ火にガソリンだってーの!!!
峠の路側帯に一旦停車して、本音をうち明ける。
「はいっ、わかりました。」
そう言うと、シフトノブに置いていた僕の手の上に、土屋さんがその大きな手を乗せてきた。
「・・・私といると緊張するのは何故ですか?
1. やっぱり、私といるのが怖い。
2. できることなら、私を抱きたいくらいだから。
非常に答えにくい質問かとは思いますが、どちらが近いか答えてもらえますか?
・・・もし2.であるならば、今晩高槻くんに、身体を許すつもりです。」
「・・・間違いなく、2.だね。僕は、土屋さんにひとつ謝らなければならない。この前、合成して渡したデザイン原案があったよね。僕は、ここ最近・・・あれをオカズにしてしまっていたんだ。君の信用を裏切ってし・・・」
「あーくん、謝らないでください。私は、むしろ嬉しいです。」
「え!?」
「私は、トロールであることに劣等感を持っていました。強烈な雌の匂い、頭に生えたこの植物、そして大きすぎる手足・・・リリムやサキュバスと言った種族ならもっと自信も持てるのでしょうが、私は・・・」
「土屋さん、言いましたよね。僕はあなたの写真をオカズにしていたんです。それって、言い換えれば僕があなたに欲情したと言うことでもあるわけです。他の人がどう思うかは、僕にはわかりません。しかし、僕はあなたが魅力的な女性だと思っています。少なくとも、僕の前ではその美しさに自信を持ってください。」
「・・・だったら、二つお願いを聞いてもらえますか?
ひとつは、これからは私のことを『育恵』と呼ぶこと。
ふたつめは、あの衣装を着た状態で私と・・・えっちすること。」
「『育恵』。」
「は、はいっ。」
「育恵と、それもあのコスでヤれるなんて僕は本当に嬉しいよ。でも、無理してない? 僕はそこが心配だな。それに僕は女の扱い方もわからないし、主砲も小さいし。」
「大丈夫ですよ。何も恐れることはありません。むしろ初めてであることは、私にとってはご褒美です。」
時計を見ると、時間は既に4:50を過ぎていた。
「クルマの味がわからなかったのは残念だけど、育恵の本音が聞けて本当に良かった。」
「ふふっ。じゃ今度は、私といても緊張しなくなった頃にまた・・・ね。」
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僕たちはその後、スタンドに寄ってから店に戻った。
しかし、事件はそのあとに起こる。
他の家族連れが手を滑らせてスマホを放り投げてしまい、それが僕のプレオのフロントガラスを直撃したらしいのだ。角度が悪かったのか、大きくヒビが入ってしまったのである。
「これだけヒビが大きいと、ちょっと乗って帰ってもらうわけには行かないわ。修理代を誰が持つかは後々話し合うとして、今日のところはこの子を預からせてもらうわね。代車は明日の午後には用意できるから、とりあえずイクちゃんと一緒に帰りなさい。」
「そうするしかなさそうですね・・・」
「ところで、試乗した感想は?」
「育恵のことばっかりが気になって、クルマを味見するどころじゃなかったです・・・。お気持ちは嬉しいんですが・・・」
「あら、あら。じゃ、また今度改めて乗りに来なさいな。」
と言うわけでとりあえず貴重品を持って、育恵と一緒に社員用駐車場に向かう。
その駐車場は見事にレガシィ、それも「GT-B」グレードばっかりであった。
そう言えば、以前見た中古車雑誌に魔物娘に「GT-Bだけ」大人気って書いてたなぁ・・・
「Go to Bed」の語呂合わせ、と言うのがいかにもである。
ただ、育恵のチョイスは違っていた。
どうにも自分の姿に自信が持てないせいでそんな選択をする気も起きなかったようなのだ。
だけどそのインプ1.5iはマメに清掃がされ、そして消耗品の類も欠かすことなく交換されていた。仕事柄というのもあるだろうが、派手さはないがしっかりと基本を押さえた良妻賢母になりそうな育恵のキャラを反映した一台であった。
こういうベーシックモデルをしっかり作れるメーカーこそ、もっと評価されるべきなんだよなぁ・・・
今度は運転するのは育恵だったが、冗談抜きでセクシーだ。勿論サキュバスのような刺激的なモノはない。例えるならゆきおんなさんとかをはじめとする和系統のような渋い色っぽさだ。
しばらく育恵の姿に見とれていると、すぐに彼女の家に着いてしまった・・・
彼女の家も思いっきり整然としており、僕が踏み入れてはいけないような空間のようにも感じた。(僕の部屋はとても散らかっているからである。)
「では、お夕飯を用意いたします。しばらくそこでくつろいでいてくださいね。」
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夕食後。片づけは全部任せてくれと言われていたので、お言葉に甘えてまたくつろがせてもらう。
しかし今日は面白い番組もなく、ただただぼーっとしていた。
すると・・・
「あーくん、準備できましたよ♪」
育恵に呼ばれるままに、ある和室へと入っていく。
そこは空調が利いて適温になっており、柔らかい電球の明かりがムードを更に引き立てる。
そして何より・・・
エロい!!
育恵の奴がマジでエロい!!
さっき「サキュバスのような刺激的なモノはない」と言ったが、あれは前言撤回だ!!
・・・そして彼女の「今夜、あなたに身体を許す」と言う発言。
そして、育恵が少し恥じらいながら、こういう。
「あーくん・・・私、もうお○んこ濡れちゃってるんです・・・だから、その・・・私を、早く犯してください・・・」
そこで、僕の理性の糸はぷっつりと途切れてしまった。
「育恵・・・犯すぞ。」
「はいっ♪」
「ただ、僕も本番は勿論・・・女の子とこういう関係になったコトすら初めてなんだ。だからもしかしたら凄くヘタかもしれないし、自分の快楽だけを貪ってしまうかもしれない。覚悟は・・・大丈夫?」
「勿論ですよ。むしろ獣になってくださいね♪」
そう言って、育恵は自ら布団に横になった。
「もう濡れてますから、前戯は不要です。さぁ、私を好きにしてください♪」
育恵のその姿を見て、僕のモノももうバッキバキだ。
すぐに全ての服を脱ぎ捨て、彼女の膝をつかんで股を開かせる。
そしてぱんつの上から・・・割れ目をなぞった。
「ひゃああんっ!!! だめぇっ!!いま、すっごくかんじちゃうのぉぉっ!!」
「どうしたの? 僕の好きにしていいんでしょ?」
「そ、そーだけどぉっ!!」
そしてぱんつをなぞっていた指をそのしたに滑り込ませ、もう一方の手はその豊かなおっぱいに伸ばす。
「うわぁ・・・すごくぐちょぐちょ。こんなに、僕を待っててくれてたの?」
「うんっ!! わたし、あーくんのお○ん○んでおかされたいのぉっ!!」
「そう言ってくれて、嬉しいよ。でも、今挿れちゃうと中途半端なタイミングでイっちゃうから・・・」
ぐちょぐちょぐちょっ。
もみもみくりっ。
「一度完全にイっちゃってからシようね。」
「あっ、だ、りゃめぇっ・・・あああああぁぁぁぁーーーっ・・・。」
・・・
「はぁーーっ・・・はぁーーーっ・・・もう・・・あーくんったらぁ・・・」
「でも、すっごくいいものが見れたよ。ほんと、育恵はエロくていいね。」
「・・・嬉しいです。でもー、今度は挿れてくれないと、許しませんからねー?」
=============================
「それじゃ、挿れちゃうね。」
「うん・・・お願い。」
僕は彼女のぱんつをずらして、これから僕が収まるべき穴の位置を確認した。
そして僕の竿を突き立てると・・・一気に腰を沈めた。
じゅぶぶぶぶぶっ。
粘度も量も十分な愛液が、僕の侵入を完璧にサポートしてくれた。
しかし、それとはまた別の問題として育恵のお○んこは刺激が強すぎた。
「ごめ・・・育恵のお○んこ、すっげー良すぎて・・・すぐにでも・・・」
「あーくんのお○ん○んもだよ。私も、すぐイっちゃいそ♪・・・ね、動いて♪」
その言葉を聞いて、僕も本能が刺激されてしまった。
ずっ、ずちゃっ、ぐちゃっ。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。
タガが外れた僕は、完全に獣になった。
育恵のお○んこは、完全に僕を堕としにかかっている。
僕の竿に絡みつき、愛情たっぷりに快楽を与えてくるのである。
普段の僕なら、どうすればいいのか?と思っていただろう。
しかし、そんな小賢しい理屈は育恵が与える快楽に吹き飛ばされた。
「あんっ、あーくんっ。もっと、もっと突いてぇぇぇっ♪」
育恵が、何度も何度も僕をねだってくる。
そのたわわに実った2つの母性の塊が激しく揺れ、僕の劣情をさらに掻き立てる。
「ごめん・・・そろそろイきそうだ・・・服に掛かっちゃうけど…」
「やだぁっ!! 中に、中に出してぇっ!!」
「育恵・・・だめだ、そんなことしたら・・・」
「大丈夫、すぐは孕まないし、孕んでもあーくんのなら、大丈夫だからぁっ!!」
育恵の「大丈夫」の意味。
それを考える余裕は、その時にはなかった。
「…イくよっ、受け止めてっ!!!」
僕は本能の赴くままに、育恵の中に種蒔きをしてしまった。
そしてその瞬間、育恵も絶頂に達していた・・・。
=============================
・・・それは、1ヶ月ほど前の話であった。
「あーーん!!あーん!!」
ショールームに男の子の泣き声が響き渡っていた。
「仕方ないでしょ? もうないんだから。」
どうやら、試乗プレゼントでもらえる電動ミニカーが品切れでもらえなかったことがコトの発端のようだ。
「・・・飯原さん。」
「はい、何でしょう?」
「以前にもこんな感じのミニカーを配布していたことがありましたよね。」
「はい・・・」
僕は、その問題のミニカーを先にもらっていたのだ。
「もし『次に同じような企画があったら、優先的に僕の分を確保する』という条件を飲んで頂けるのであれば、これをあの子に差し上げようかと思うんです。どうでしょう、この提案。」
「本当ですか!? 助かりますよ!!」
「でも、正直僕もどんな動きするのか気になるから・・・あの子の了承を得られれば、ちょっとテーブルお借りして走らせてもらっても大丈夫ですかね?」
「それは勿論大丈夫ですよ!!」
・・・そして、2人でショールームに戻った。
「ねぇ、そこのきみー。もしかして、これが欲しいのかなー。」
「うん!」
やっぱりだ。
「じゃーさー、さっきもらったんだけど、これはキミにあげるよ。ただ・・・ひとつお願いがあるんだ。」
「ん、なーにー?」
「僕にも、走るところを見せてくれないかな。お店の人にはOKもらってるから。」
「うん、いいよー。」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「あの時、思ったんです。あーくんって、いい人なんだなって。」
「あれはただの気まぐれだよ。実際、渡すかどうか最後まで迷ったし後悔もしたからね。」
「うぅん、やっぱりあーくんはいい人です。」
「いや、買いかぶりすぎだよ。あの後他の支店に貰いに行ったし。」
「いいえ、それは過小評価というものです。とにかく、あの一件以来私はあーくんに惚れてしまいました。『ARNEJS30』さんがあーくんだったのは、もう運命の巡り合わせとしか思えないんです。」
「いやいやそれはただの偶然じゃ」
「運命でも偶然でもいいんです!! 私にとってはあーくんがデザインしたコスを着て、あーくんとえっちできたことが重要なんです。」
そう言うと、育恵が僕の後頭部に手を回した。
かなりゴツゴツしてはいるが、なんだか心地よかった。
そして、僕の顔はその大きな二つの母性に包まれていた。
「あーくん、もう、ずっと、ずーっと、一緒ですよー・・・。」
=============================
翌朝。
部屋にあまりにも気持ちの良い朝日が差し込む。
結局僕たちはあのあと、風呂にも入らずに抱き合って眠ってしまった。
・・・
「あ、おはよー、あーくん♪」
「おはよう、育恵。なんだか機嫌良さそうだね。」
「そりゃそーだよー。あーくんと、やっとえっちできたんだもーん。」
・・・あれ?
なんだか育恵の様子がおかしいぞ。
いつもより、何というか・・・どことなくぽわぽわしているというか・・・
「ふふ、それじゃあーくんもおきたことだし、おはよーのえっちしよーねー♪」
そういうと、僕の腰の上に跨ってきた。
そう言う僕のモノはと言うと、朝勃ちのビンビン状態。
「それじゃー、いれるねー♪・・・うんしょ、っと。」
育恵は、僕が抗議するどころか何かを考える暇も与えずに僕を受け入れてしまった。
育恵の中に入ってしまえば最後。
柔らかくも強烈な快楽に理性は剥ぎ取られ、本能のまま犯し種蒔きするハメになるのは昨夜嫌と言うほど実感した。
と言うか、もう今でさえ理性が7割方剥ぎ取られてしまっている。
「あーくん♪ わたしなら、あーくんのせーよくぜーんぶうけとめてあげられるよ。 ヌきたくなったらぁ、がまんなんかしないでわたしをおかしていいんだよぉ♪ だからぁ、いまはわたしのきじょういでたのしんでね・・・ちゅっ。」
・・・初めて、僕は育恵に唇を奪われた。
いや、むしろ「身内以外の女に」初めて唇を奪われた。
その心地よさと事実に、僕の頭もぽーっとしてきた・・・
「わたし、もうがまんできないから・・・うごいちゃうね。イきたくなったら、いつでもすきなときにイっていいからね♪」
そう言うと、ゆったりとしたペースで腰を動かしはじめた。
・・・のだが、次第にその動きは速くなっていった。
「あぁんっ♪ あーくんだいすきっ♪ もうはなさないっ♪ ぜったいわたしのものにしてあげるっ♪ これからずっといっしょだよっ♪ いっぱいあまえていいからねっ♪・・・」
堰を切ったように溢れ出る、僕を落とすための殺し文句。
そして何より、お互いの粘膜が擦れあうことで生まれるこの上ない快楽。
その全てに、僕は抗えない。
昨日も。
今日も。
そして、きっとこれから永遠に・・・
「育恵・・・そろそろイきそうだから・・・もっと激しくしてくれないか・・・」
「うんっ!! あーくんっ、いっしょにイこっ!!」
そう言うと、育恵はその手で僕の顔を捉え、深く口づけをしてきた。
そうしながらもその下半身は器用に動き続け、僕に快楽を叩き付けつつ自身も快楽を貪る。
そして・・・僕は1回だけ、腰を突き上げた。
それが何を意味するのか察した育恵は、その腰を僕の腰に叩き付けたまま動かなかった。
・・・激しい絶頂だった。
昨日とは比べものにならないくらい、凄かった。
「育恵。最初はびっくりしたけど、すっごく気持ちよかったよ。昨日から2回もヤらせてくれて、ありがとう。」
1回絶頂を迎えて少し理性を取り戻したのか、ハッキリとした表情でこういった。
「何を言っているんですか? あーくんはこれからこの家で暮らして、毎日私とえっちするんですよ。」
「なーんだ・・・って、ええええっ!!??」
「職場のみんなも、祝福してくれますから。ね?」
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そういっている間に、育恵のケータイが鳴った。
その相手は、上司の榮さん。
「やっほー、イクちゃーん。あ、もしかしてお取り込み中だったー?」
「はいっ♪ 今朝は私が攻めちゃったんですけど、なんだかまんざらでもない感じで。」
「あらー、よかったじゃなーい。あ、愛しのダーリンに替わってくれるー?」
言われるまま、電話を代わった。
「イクちゃんのこと、気に入ったー?」
「まぁ、凄かったことは確かですね。なんだか、いきなり求婚してきてるし。」
「も・ち・ろ・ん、OKなのよねぇ?」
・・・榮さんが、少し凄みのある声で聞いてきた。
「た、確かにしてしまったことは重大ですが、それでも僕は彼女と一緒にいてはいけないのではないかと思いますし」
「イクちゃんに頼り切ってもいいから、とにかく寂しがらせないこと。それがあなたの一生涯のお仕事よ。拒否権はな・い・か・ら・ね?」
「そんな!! 僕は彼女を」
「幸川の条例、知らないの? 『企業は雇用した者が仲睦まじき夫婦となることを後押しし、出来る限り障害を取り除くよう努めなくてはならない。』 つまり、私たちが仲を引き裂くように動くことは絶対あり得ないというコトよ。それと昨日のガラスの件は100%相手持ちってことでもう修理始めちゃってるから、イクちゃんとヤってなさいね。」
・・・そして、通話はそこで途切れてしまった。
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「育恵。今度は四つんばいに、なってくれるかな。」
「えぇ。今度はバックで犯してくれるんですね♪」
「でも今回は、僕の好き勝手にやっちゃうかも・・・いやだったら、遠慮なく言ってね。」
そういうと僕は育恵の後ろから挿入し、そのまま股関節に手を回してぐいっと腰を引き寄せた。
その瞬間ですら、凶暴なまでにキモチイイ。こんなお○んこを好きに使えることに、心から感謝していた。
今回は僕が主導権を握っていたこともあり、完全に僕の好きなように腰を振る。
妄想のままに「祐子・Spectra・尽魅」を犯し、その性の快楽をむさぼり食う。
育恵がどう思っているか、どう感じているか。それを考える余裕は、やはり何一つなかった。
そして育恵の肉の快楽、色っぽいあえぎ声、そして好みを反映したコスチュームと着衣ファック故のいやらしさが僕を興奮させ、絶頂へと導いていく。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぬちゃっ、ぬちぃっ、ぐちゃっ。ずちゅっ。
卑猥な音が、今僕たちがしていることを否応にも認識させる。
「・・・そろそろ・・・イくよ。受け止めて。」
そういうと、僕は育恵の返事も待たずに中出しした。
・・・
しかし、僕の興奮と猛りはまだ治まりそうになかった。
そこで、竿を育恵に突き刺したまま今度は手を両胸へと伸ばし、ぐいっと上半身を起こさせる。
そのたわわに実った胸の揉み心地も最高だ。しかもブラを付けていないので、服の上からでも乳首が勃っているのがわかる。
そのままピストンはせず、しばらくはその胸の感触を楽しんだ。
そして、堪能した後にピストンをし、イく寸前まで性感を高めた。
育恵は3回目の中出しをされるかと思っていたようだが、予想に反して僕は竿を引っこ抜いた。
彼女は戸惑っていたが、それを意に介せず仰向けに寝かせ、胸元を開かせ、馬乗りパイズリをさせた。
本当に、この身体はそのどこででも快楽を与えてくれる。
イく寸前まで高めておいたこともあり・・・
「育恵っ、そろそろだっ、今度は顔にかけるからなっ!!」
3発目の白濁が、勢いよく育恵の顔に降り注いで真っ白に汚していく。
しかし、まだイくのが止まらない。
そこで、そのまま欲望のままに服の上にも、そして体中にぶっかけた。
その絶頂が治まったあとに残ったのは、全身を生臭いミルクで飾られた『理想の女』であった・・・。
「育恵・・・本当に、好き勝手やっちゃった・・・本当に、申し訳ない。」
「何を言っているんですか? これで私は、身も心もあーくんのもの。その証を体中にぶっかけられて、嫌な魔物はいませんよ。 きっとアラクネの糸で作られたこの服にも、あーくんの匂いがたっぷり染み込んでるでしょうね・・・♪」
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そして、次の休みの日。
実は育恵が行くと言っていたイベントは、僕もクルマを仕上げて痛車部門で出ようとしていたものだった。
しかし、コンセプトがなかなか定まらず困っていたのである。
「うぅ〜ん・・・やっぱり今だったら艦○れでやるべきなのかなぁ・・・それとも鉄板の○方か・・・」
しかしいざ筆を執ってみると、なかなか筆が進まない。
完成させても、どこか魂が入っていない。
「あーくん、何を悩んでいるんですか?」
「いやね、今度のイベントに向けて何仕様にするかをね・・・」
実は、このとき僕はノートPCとにらめっこしていた。そのため育恵の方は向いていなかったのだが・・・
「あーくんには、これがあるじゃないですか♪」
「!!??」
何と、育恵は「また」祐子のコスチュームを着ていたのである。
「私は、彼女を見たとき思ったんです。これを描いた人は、本当にこういう服が好きなんだな、こういう女性が好きなんだなって。」
そう言うと、デザイン原案として描いていた小○魔や○島、筑○などを手に取った。
「・・・あーくんも思っていることとは思いますが、なんだかこれは『よくまとまった線の集まり』にしか見えません。祐子さんの時にはひしひしと感じられた勢いが、まったく感じられません。」
「まぁ、それは色塗ってないアナログ画だし」
「いいえ、私はあの綺麗に塗った祐子さんだけを見ていたわけではありません。それこそ、欲望のままに描き殴った行為の落書きの数々も見てきました。でも、そこからは『こんな女性とこういうコトをしたい』、っていう欲望が伝わってきたんです。私はデザインがかわいいことも勿論ですが、その欲望に当てられているんですよ。」
「・・・そこまでハッキリ言われると、なんだか照れくさいなぁ。」
「と言うわけで、私はどうせなら祐子さんで作って欲しいと思います!! それでこそあーくんの作品です!! 私は、あーくんの素直な気持ちが表れたあの姿がいいんです!! 」
・・・その瞬間、そのまま育恵が抱きついてきた。
「ふふっ、私ならいくらでも協力しますからねー♪」
その後、全ての版権モノを捨て去った結果かなり大胆な動きさえ簡単に思い浮かび、そして更に育恵の協力もあり筆が、そしてナイフ(※)が進み、イベント1週間前には貼り込みまで終えることが出来た。
(※カッティング仕様で制作、と言う設定です。)
そして、イベント当日。
今回は大都市圏でのイベントと言うことで、ほんの数人ではあるが僕のクルマに関心を示してくれる人が何人かいた。そして、育恵のほうはと言うと・・・
「な、なんだありゃあああああっ!!??」
何と、黒山の人だかりとまでは言わないモノの次から次へとカメコが来るではないか!?
各種転載行為をNGにしておいて良かった・・・とホッとする瞬間であった。
そしてその中には・・・
「僕たちもこのコスで着衣ファックしたいので、Pixiarac ID教えてください!」
という超剛速球ストレートな発言するやつまでいた始末であった。
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創作専門イラストSNS「Pixarac」と姉妹サイトのコスプレSNS「Pixarac REALIZ」。
最近、ここを通じて結ばれるカップルが続出しているという。
特に、女性側からのアプローチが多いのだという。
ただ、一つだけ覚悟するべきことがある。
実は、「純粋に成果だけを見て欲しい」とする運営方針から人か魔物かは公表させないのだ。
つまり、人か魔物かは実際にあってみないとわからない。そう、知らず知らずのうちに魔物からのアプローチに応えてしまうこともあるわけだ。
もっとも、そのお陰で「美人なレイヤーさんに自分のオリキャラをやってもらえて幸せです!」という声が絶えないというので結果オーライではあるのだろう。
運営元は、結婚相談所や結婚式場なども運営する「松谷グレイスホテルズ株式会社」と衣料品関連企業の「スパイダーズ・クロッシングカンパニー」。
なぜホテル運営企業とアパレル企業がこんなサイトを運営するのか。その理由は公表されておらず、謎である。
しかしながら、広告スペースには自社のホテルや結婚相談所の広告がしょっちゅう出るのでその広報目的ではあるようだ。
そんな背景はさておき「創作絵描きがレイヤーを捕まえるのにうってつけ」という噂が広まったせいかサイトの登録者は増え続けている。しかも、それがきっかけで結婚したという事例も後を絶たない。そしてREALIZサイドの方も登録者が増え続けているという。
しかも、運営企業2社はサイト開始以来本業のホテルや衣料品が儲かっているという。一体なぜだろう。
その答えは、もはや神のみぞ知る領域だと言われている。
そのサイトはいわゆるイラストSNSなのだが、他と違うのが
「版権キャラ使用禁止」
と言う点だ。
例外として許されるのは・・・例えるなら自作パソコンのベアボーンキット、あるいは大型商用車のベアシャーシのようにそれぞれの作者が好きなように改造して自分のキャラを作るための、いわば「心材」のみ。(なので図鑑世界の使用は許可されているそうだ。) なぜオリジナル限定という方針を採るのかと言うと、これは版権問題をクリアにすると同時に人気作品の二次創作に埋もれがちな創作ジャンルの活性化を図るという目的があるそうだ。
そしてこのサイトにはPixarac投稿キャラ限定のコスプレSNS「Pixarac REALIZ(ピクサラク・リアライズ)」、そして様々なグッズを作ることができる「Pixarac FACTORY」と言う姉妹サイトがある。
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さて、僕、高槻 章人(たかつき あきひと)もこの「Pixarac」登録ユーザーの1人だ。
登録ネームは「ARNEJS30(アルネス・サーティー)」
ある日、マイページを覗いてみると・・・
【新着メッセージが2件あります。】
何だ、これ?
【衣装製造許可のお願い
はじめまして、ARNEJS30さん。私、GRAZY-Xross(グレイジークロス)と申します。
先日拝見させて頂きました「祐子・Spectra・尽魅」さん、とってもかわいいですね。
今度の連休に幸川県高山市で行われるイベントに向けて衣装を用意する計画があったのですが、是非許可が頂けたらFACTORY発注で祐子さんのコスプレをしたいと思っております。
もしよろしければ、製造許可の方を頂けないでしょうか。
良い返事を、お待ちしております。】
もう一件はPixarac事務局からのメッセージ。
どうやら、彼女が祐子の衣装制作許可を申し出たのは本当のことのようだ。
この「GRAZY-Xross」さんのマイページを見る限り、どうやら完全にレイヤーサイドでの登録のようだが・・・なんというか、これまでやった衣装はアルプスの方にでもいそうな感じのモノばっかり。巫女服と過激なミニスカ系レースクイーンを合わせたようなデザインの祐子とはあまりにも違いすぎていた。
ただ、ここに関しては「いつもと違うテイストでやりたい」と言うことなのかもしれない。
そして、住所を見て驚いたのだった。
【こんにちは、GRAZY-Xrossさん。ARNEJS30です。
この度はうちの子に関心を持って頂き、誠にありがとうございます。
私といたしましても、GRAZY-Xrossさんのような美女にうちの子のコスプレをやりたいと言って頂けて嬉しい限りです。
ただ、正直なところ申しますと「あまりに話ができすぎている」と思ってしまうのも真実です。私は高山市郊外に住んでいるのですが、GRAZY-Xrossさんは龍山町にお住まいとのことですので是非メール越しではなく直接お会いしてお話しできたらと思っております。
「和風処 なごみ リブワイドモールRYUZAN店」に今度の日曜、AM11:30でどうでしょう。
先日福引きで無料券を当てたのですが、期限も迫っていますので金銭的なことは特に気にしなくて結構です。
是非、直接会ってお話ししましょう。
ハンドルネーム「ARNEJS30」
高槻 章人
幸川県高山市 古北町3-68 コーポプレアデス 307号
ご連絡を、お待ちしております。】
その数時間後、GRAZY-Xrossさんから返信があった。
【ARNEJS30さん改め高槻 章人さん、お返事ありがとうございます。GRAZY-Xrossです。
まさか高槻さんが高山市にお住まいとは思いませんでした。
正直なところ警戒されているのは予想外でしたが、確かにSNSでの被害報告も珍しくはありませんから疑ってしまうのは無理もないのかもしれませんね。
でも、私はそんなことは絶対に致しません。
あと、私が美女だなんて買いかぶり過ぎですよぉ〜♪
昼食のご提案ですが、是非そのお言葉に甘えさせて頂こうと思います。
是非、お会いしましょう!
では、私も本名と住所を。
ハンドルネーム「GRAZY-Xross」
土屋 育恵(つちや いくえ)
幸川県龍山町 神村3-69-2
今度の日曜日を楽しみにお待ちしております!】
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日曜日、AM9:52、リブワイドモールRYUZAN。
「うわぁーーー!!なんかもうどうしよーーー!!」
僕は立体駐車場3-D区画に止めたプレオの中で悶々としていた。何せあんなうまい話があるのだ。騙しという可能性を捨てきれるわけではないし、マジだったとしたらそれはそれでどうしていいかわからない。何せ彼女イナイ歴=年齢なのだから。
・・・「ちなみにエアロで武装しているため「RS」かと思う方もいるでしょうが、実際の処は危うく解体屋に行くところだったバンとジャンクパーツの寄せ集めだったりします。『幸川480 な 33-692』ってナンバーがその証明・・・ってか税金の安いバンじゃないと維持できませんよ、実際。」
って、誰に話してるんだか。
まぁ、そのくらい僕は緊張していたわけだ。
そんなこんなで悶々としていて、ふと時計を見ると
「11:23:21」
ソーラー電波のG-SHOCKが狂うなんてコトは、普通に考えれば絶対にあり得ない。
と言うことは、そこから導き出される答えは・・・
「わーーーっ!!遅刻しちまうーーーっ!!!」
僕はノートPCと各種資料をトートバッグに詰め込むと、大急ぎで「和風処 なごみ」へと向かった。まさか1時間半も経っているとはなぁ。
店の前についたのは11:29:48。超がつくほどのギリギリセーフである。
そして息を切らしていると・・・
「あのー・・・もしかして、高槻さんですか?」
ふと上を見ると・・・
「あぁ! この度はどうも、宜しくお願いします!!」
目の前にいたのは背が高く、黒髪ロングが美しい女性。
そう、それは間違いなく土屋 育恵さんだった。
「あらあら、そんなに息を切らして。別に少しぐらい、遅れても良かったんですよ?」
「いえ、やっぱり、それはダメです・・・。」
=============================
「いらっしゃいませ。既にお話は伺っておりますので、奥の小部屋にどうぞ。」
そう言うと、奥にいくつもある個室のひとつに通された。
「それではご注文がお決まり次第、そのベルでどうぞ。」
そう言うと、ホールスタッフは部屋をあとにした。
「さて。改めましてARNEJS30、高槻 章人です。この度はどうも、宜しくお願い致します。」
「い、いえっ! 私、GRAZY-Xrossこと土屋 育恵ですっ! 私こそ、宜しくお願いいたしますっ!」
「育恵さん、そんな緊張しないでくださいよ。僕なんかそこらにいるようなただの・・・」
「あらぁ、そんなこと言ったら私だってそこらにいる『魔物』ですよぉ〜?」
・・・なんだか今、不穏な単語が聞こえた気がしたが・・・とりあえず、話を進める。
「それで、これが線画とカラー版です。」
「なるほどぉ〜、こうなってるんですねぇ〜。」
「それより、平気なんですか? 下半身の露出とか・・・」
「えぇ、全然問題ないですよー。それよりも・・・」
土屋さんがとんっ、と言う音と共に両手をテーブルの上に置いた・・・の、だが・・・
「私、トロールなので手足が大きいんです。こんな私でも、大丈夫ですか・・・?」
「うぅ〜ん・・・種族と言うより、単純にどうやってこのサイズを処理するかが課題だよね。あ、勘違いしないで。そこはデザインで何とかしようと思ってるから。」
「え、ええっ!? そんなコトしちゃったら、祐子さんじゃなくなっちゃうんじゃ・・・」
「大丈夫! だってあのキャラに関しては、僕がルールブックな訳だからね。実際、祐子に関しては4回デザイン改訂してるし。そうだなぁ・・・足に関しては・・・」
そんなわけで、即興で彼女の手足の大きさをカバーする追加パーツのデザインを考えた。
頭の花は、いっそのこと装飾という設定にしてルールブックの方を改定した。
これがオリジナルでやってる奴の強みである・・・。
「さて、大体の構図も決まりましたし・・・本当はもう少しお話ししたいのですが、だいぶ店も混んできましたからもう出ま・・・」
こんっ、こんっ。
「(お客様、もう少しお時間よろしいですか?)」
フロアスタッフが、何か秘密の会話をするような小声で僕たちに話しかけてきた。
「(はい? どういうコトでしょう?)」
「(実はレジでちょっと問題がありまして、警備スタッフが来るまで店内のお客様には待機を、店外では入店規制へのご協力をお願いをしているのです。)」
レジの方を覗くと、なにやら「黒いベンツSクラスかセンチュリー、LS600hLあたりに乗ってそうなお方」がドスの利いた声でレジスタッフにイチャモンを付けていた。
それどころか、レジカウンターにあるガムとかが入った什器をスタッフに向けて投げ飛ばしてきたではないか!!
「(事態の収拾までにはあと20分ほど掛かる見通しです。どうか決して手出しはせずそのまま待機をお願いいたします。それと、お時間を無駄にしたお詫びとしてデザートをお出ししますので種類をお選びください。・・・サイダーとジンジャーエールが1杯ずつ、バニラ2皿、承りました。5分ほど掛かりますので、どうぞお待ちください。)」
そう言うと、スタッフは部屋をあとにし厨房に戻っていった。
=============================
「・・・こうしていても何ですし・・・あ、そうだ。全身の写真を撮らせてもらえます?」
「えぇ。あ、もし良ければ・・・」
そう言うと、おもむろに服を脱ぎ捨てて下着姿になる土屋さん。
「やはり、こちらの方が構図を組み立てやすいでしょう?」
状況に唖然としたが、すぐにスタッフが来るはずだ。迷っている暇はない。
ポーズやアンクルを変え、急いで何枚か彼女の下着姿をカメラに収めた。
「(あ、大丈夫。早く着てください!)」
彼女は素早く服を着直すと、まるで何事もなかったかのように座り直した。
そんな僕はと言うとすぐにカメラから抜いたSDHCをPCに挿し、写真の上から直接SAIでラフを入れた。
「うぅ〜ん・・・こんな感じかなぁ・・・」
とりあえず、ラフ状態での画像を見せてみた。
彼女がコンプレックスに思っている手足を誤魔化すため艤装を追加した。それは問題なかった。問題は・・・
「・・・スカートが全然違うじゃないですか。」
スカートを「涼○○ルヒ」シリーズの学生服のそれのようなスタイルに変更したコトだった・・・露出度が高すぎることによる配慮だったのだが、それが気にくわないようだった。
「しかし、あのデザインは露出が」
「あのデザインだからやるんです。手足をカバーしてくれたことは感謝しますけど・・・そこ以外は、元のままでお願いします。」
これまでの柔和な表情はそのままだが、その中に見える毅然さと決意。
彼女の熱意に押され、別レイヤーでスカートを描き直した。
「はいっ! このデザインで、お願いしますっ!!」
・・・それから30秒後、狙い澄ましたかのようなタイミングでスタッフがアイスを持ってきた。
あの黒尽くめの男3人はオーガの警備スタッフ6人組に連れ去られてしまったようだ。
・・・あーあ、ご愁傷様。
その後警備スタッフの詰め所からは嬌声が漏れ続け、3時半(※15:30ではなく、27:30の方である。)に解放された3人組はかなり窶れていたというのがもっぱらの噂だ。しかし相手はオーガ6人組だ。もしその噂が本当なら、完全に解放されるわけじゃ、ないんだろうなぁ・・・。
=============================
そして、その夜。
帰宅した僕は、あのラフ画をペン入れしてデザインを確定させた。
そのころ、土屋さんは各部の採寸に追われていたらしい。
そして、数日後。
【新着メッセージが1件あります。】
【衣装が届きました。
ご無沙汰しております。
今日、祐子・Spectra・尽魅さんの衣装が届きました。
試しに着てみたのですが、本当に私があんなに変身できるんだー!!と興奮しています!!
もしよろしければ、今度の土曜日の夜にまた会いませんか?
どうせお休みですから、一晩中お披露目したいんです!!
高槻さんのご予定は大丈夫ですか?】
当然、即返信。
【是非見たいです!!
お疲れさまです。
衣装届きましたか! これは是非見たいです!!
土屋さんのあの身体で祐子コスともなると期待が膨れあがりますよー。
おっと、写メとかはまだしないでくださいね。見る楽しみがなくなっちゃいますからw
今度の日曜は私も休みですので、その予定で全然問題ないですよ。
うわー、ほんとうに楽しみですー。
・・・あとですね、僕も一応お年頃の男です。
それに、祐子は私の性癖の固まりです。
邪な発言が出ちゃったりそう言う目で見ちゃったりしたらごめんなさい。】
=============================
(※この節は育恵視点です。)
メールの返信に「邪な目で見ちゃったらごめんなさい」の文字。
あーくんがあんな事を言うなんて、思いもしなかった。
もちろん、あーくんのことは狙ってた。
あのとき下着姿になったのだって、実はこの身体を見て欲しかったから。
あんな事を書くと言うことは、本当は私のあの姿をオカズにしているのかもしれない。
もちろん、嫌なわけがない。
デザイン指定で送られた画像。あれから、私を本当にエロく見せたいという思いが伝わってきた。
あーくんは、期待が膨れ上がると言っていた。
同時に股間も膨れ上がってくれたら、どんなにいいだろう。
張り詰めたあーくんのお○ん○んを、私のお○んこが貪欲に飲み込む。
そしてそのまま筆卸しお○ん○んを絶頂まで導いて、そのまま中出しさせてあげる。
あ・・・こんなコト考えてたら、お○んこ疼いて来ちゃった・・・
だめ・・・お○んこに・・・指が・・・
くちゅっ。
あっ・・・
そこからは、もう止められなかった。
右手はおっぱいを揉みしだき、左手はぱんつの下に滑り込ませる。
左手の指を割れ目の奥に滑り込ませて・・・
「あっ・・・あぁんっ・・・あーくぅんっ・・・」
もう、私はスイッチが完全に入ってしまっていた。
あーくんに獣のように犯される様子をついつい妄想してしまう。
あーくんのお○ん○んってどんなんなんだろう。
性格に似合わず暴力的な重厚長大系?
それとも自信が持てないような「カムリのデリンジャー」なのかなぁ?
「センサーの感度」はどうなのかなぁ?
もちろん、どんなのでも「あーくんのお○ん○ん」がいいんだけどね。
あーくんからは、他の雌の匂いが全然しなかった。
「彼女イナイ歴=年齢」っていっていたけど、それは間違いではなさそうだ。
でも、私はそっちの方がいい。気に入った子を筆卸ししてあげられる、誰の手にも染められていない子が手に入るなんて、もうご褒美以外の何でもない。
コトの進め方がわからないなら、私が教えてあげる。
勿論一般論としての「女の抱き方」ではなく、あーくんだけに教える「育恵の抱き方」を。
・・・〜〜〜〜ッ!!!
そうこうしている間に、私はイってしまった。
コスとセットになっているぱんつには愛液がたっぷり染みついてしまっている。
もっとも、説明によると行為の汚れは簡単に落ちるらしいのだけど・・・。
ただ、いわゆる「精の匂い(※精液のイカ臭い匂いのことではない)」や「雌の匂い」と言った異性に影響を与えるモノだけは残るらしい。
もしそうなら、あーくんは「雌の匂い」が強いトロールである私を受け入れてくれるだろうか・・・?
=============================
(※この節も育恵視点です。)
土曜、PM3:53、高山スバル 幸川カレッジストリート店。
ここが、私の職場である。
その名からわかる通り若年層のお客さんが多いので、ドリンクサービスも種類が豊富。
そして私は土曜の夜まで、まったく仕事が手に付かなかった。
・・・つまり何が言いたいかというと、二組のお客さんに差し出すドリンクを間違えてしまったのである。
・・・「どうしたの? 普段はこんなミス、全然しないじゃない。」
リリムだという榮 美保(さかえ みほ)部長が、何があったのかと声を掛けてくれた。
「なーるほど、そう言うことだったのね。大丈夫よ、手足も下着姿も見せてるんでしょ? それでも話を進めたってコトは、犯されることはあっても拒絶されることはないわよ。」
そして、部長は私を励ましてくれた。
「ただ、その話だとちょっとやそっとじゃ手を出してこないかもね。でも大丈夫よ、そこはイクちゃんが勇気を出して彼を押し倒してあげれば一気にオチるわよ。イクちゃんは綺麗なんだから安心して、今は仕事を頑張ってね。」
なんだか、榮部長の言葉には凄く説得力があった。
「いらっしゃいませー。」
「ははは、いつもお世話になってます。この前いなかったS4を見せてもらいに来ましたよー。」
どうやら、誰かお客さんが来たようだ。
「では、試乗に関する誓約書・・・あ、ちょっと切らしてますので刷ってきます。しばらくお待ちください。」
・・・そう言うと、同僚の飯原くんが書類を取りにオフィススペースに戻ってきた。
私もドリンクサービスの案内に行くのだが・・・
「失礼します。お飲物は・・・!!??」
「!!??」
互いに固まってしまった。
それもそのはず。そのお客さんはあーくんだったのだから。
状況を察した榮先輩は、一旦私をオフィスに呼び戻した。
「飯原くん、誓約書をイクちゃんに渡してあげて。」
その言葉で、飯原くんから誓約書を受け取った。
「榮先輩、これは・・・どういうコトです?」
榮先輩は「しょーがないわねー。」と言う表情を浮かべて言った。
「あの子が愛しの彼なんでしょ。 ちょうどあのWRXはガス欠だし、試乗予約もないから給油ついでに2人でその辺まわってきなさいな。で、それで上がり。でーも、クルマは汚しちゃダメよ♪」
「残りの書類仕事は俺に任せとけよ。どーせ、今はアイツのことで頭がいっぱいなんだろ。だったら、アイツの接客を任せる方がみんなハッピーだからな。ま、何はともあれGood Luck!!」
・・・榮先輩と飯原くんの粋な計らいが、嬉しかった。
その好意に応えるべく、私は急いでショールームに戻った。
「高槻くん、先輩の指示で今日の接客は私がすることになったんです。大丈夫ですか?」
「もちろんです。なんだか、ただの試乗のはずが凄いことになっちゃったね。」
=============================
ただの試乗のはずが、まさかのプチドライブデートになってしまった。
同僚さんの粋な計らいのつもりなんだろうが・・・
「あぁぁ、(クルマの)味なんてわかりゃしねぇ!!!」
って奴だ。
何と言うことだ。
土屋さん、今の姿もすっごく綺麗なんですよ。
正直、デート前に飯原さん辺りの男性スタッフとクルマバカな話して心を落ち着けたいから試乗しに来たってのに・・・これじゃ火にガソリンだってーの!!!
峠の路側帯に一旦停車して、本音をうち明ける。
「はいっ、わかりました。」
そう言うと、シフトノブに置いていた僕の手の上に、土屋さんがその大きな手を乗せてきた。
「・・・私といると緊張するのは何故ですか?
1. やっぱり、私といるのが怖い。
2. できることなら、私を抱きたいくらいだから。
非常に答えにくい質問かとは思いますが、どちらが近いか答えてもらえますか?
・・・もし2.であるならば、今晩高槻くんに、身体を許すつもりです。」
「・・・間違いなく、2.だね。僕は、土屋さんにひとつ謝らなければならない。この前、合成して渡したデザイン原案があったよね。僕は、ここ最近・・・あれをオカズにしてしまっていたんだ。君の信用を裏切ってし・・・」
「あーくん、謝らないでください。私は、むしろ嬉しいです。」
「え!?」
「私は、トロールであることに劣等感を持っていました。強烈な雌の匂い、頭に生えたこの植物、そして大きすぎる手足・・・リリムやサキュバスと言った種族ならもっと自信も持てるのでしょうが、私は・・・」
「土屋さん、言いましたよね。僕はあなたの写真をオカズにしていたんです。それって、言い換えれば僕があなたに欲情したと言うことでもあるわけです。他の人がどう思うかは、僕にはわかりません。しかし、僕はあなたが魅力的な女性だと思っています。少なくとも、僕の前ではその美しさに自信を持ってください。」
「・・・だったら、二つお願いを聞いてもらえますか?
ひとつは、これからは私のことを『育恵』と呼ぶこと。
ふたつめは、あの衣装を着た状態で私と・・・えっちすること。」
「『育恵』。」
「は、はいっ。」
「育恵と、それもあのコスでヤれるなんて僕は本当に嬉しいよ。でも、無理してない? 僕はそこが心配だな。それに僕は女の扱い方もわからないし、主砲も小さいし。」
「大丈夫ですよ。何も恐れることはありません。むしろ初めてであることは、私にとってはご褒美です。」
時計を見ると、時間は既に4:50を過ぎていた。
「クルマの味がわからなかったのは残念だけど、育恵の本音が聞けて本当に良かった。」
「ふふっ。じゃ今度は、私といても緊張しなくなった頃にまた・・・ね。」
=============================
僕たちはその後、スタンドに寄ってから店に戻った。
しかし、事件はそのあとに起こる。
他の家族連れが手を滑らせてスマホを放り投げてしまい、それが僕のプレオのフロントガラスを直撃したらしいのだ。角度が悪かったのか、大きくヒビが入ってしまったのである。
「これだけヒビが大きいと、ちょっと乗って帰ってもらうわけには行かないわ。修理代を誰が持つかは後々話し合うとして、今日のところはこの子を預からせてもらうわね。代車は明日の午後には用意できるから、とりあえずイクちゃんと一緒に帰りなさい。」
「そうするしかなさそうですね・・・」
「ところで、試乗した感想は?」
「育恵のことばっかりが気になって、クルマを味見するどころじゃなかったです・・・。お気持ちは嬉しいんですが・・・」
「あら、あら。じゃ、また今度改めて乗りに来なさいな。」
と言うわけでとりあえず貴重品を持って、育恵と一緒に社員用駐車場に向かう。
その駐車場は見事にレガシィ、それも「GT-B」グレードばっかりであった。
そう言えば、以前見た中古車雑誌に魔物娘に「GT-Bだけ」大人気って書いてたなぁ・・・
「Go to Bed」の語呂合わせ、と言うのがいかにもである。
ただ、育恵のチョイスは違っていた。
どうにも自分の姿に自信が持てないせいでそんな選択をする気も起きなかったようなのだ。
だけどそのインプ1.5iはマメに清掃がされ、そして消耗品の類も欠かすことなく交換されていた。仕事柄というのもあるだろうが、派手さはないがしっかりと基本を押さえた良妻賢母になりそうな育恵のキャラを反映した一台であった。
こういうベーシックモデルをしっかり作れるメーカーこそ、もっと評価されるべきなんだよなぁ・・・
今度は運転するのは育恵だったが、冗談抜きでセクシーだ。勿論サキュバスのような刺激的なモノはない。例えるならゆきおんなさんとかをはじめとする和系統のような渋い色っぽさだ。
しばらく育恵の姿に見とれていると、すぐに彼女の家に着いてしまった・・・
彼女の家も思いっきり整然としており、僕が踏み入れてはいけないような空間のようにも感じた。(僕の部屋はとても散らかっているからである。)
「では、お夕飯を用意いたします。しばらくそこでくつろいでいてくださいね。」
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夕食後。片づけは全部任せてくれと言われていたので、お言葉に甘えてまたくつろがせてもらう。
しかし今日は面白い番組もなく、ただただぼーっとしていた。
すると・・・
「あーくん、準備できましたよ♪」
育恵に呼ばれるままに、ある和室へと入っていく。
そこは空調が利いて適温になっており、柔らかい電球の明かりがムードを更に引き立てる。
そして何より・・・
エロい!!
育恵の奴がマジでエロい!!
さっき「サキュバスのような刺激的なモノはない」と言ったが、あれは前言撤回だ!!
・・・そして彼女の「今夜、あなたに身体を許す」と言う発言。
そして、育恵が少し恥じらいながら、こういう。
「あーくん・・・私、もうお○んこ濡れちゃってるんです・・・だから、その・・・私を、早く犯してください・・・」
そこで、僕の理性の糸はぷっつりと途切れてしまった。
「育恵・・・犯すぞ。」
「はいっ♪」
「ただ、僕も本番は勿論・・・女の子とこういう関係になったコトすら初めてなんだ。だからもしかしたら凄くヘタかもしれないし、自分の快楽だけを貪ってしまうかもしれない。覚悟は・・・大丈夫?」
「勿論ですよ。むしろ獣になってくださいね♪」
そう言って、育恵は自ら布団に横になった。
「もう濡れてますから、前戯は不要です。さぁ、私を好きにしてください♪」
育恵のその姿を見て、僕のモノももうバッキバキだ。
すぐに全ての服を脱ぎ捨て、彼女の膝をつかんで股を開かせる。
そしてぱんつの上から・・・割れ目をなぞった。
「ひゃああんっ!!! だめぇっ!!いま、すっごくかんじちゃうのぉぉっ!!」
「どうしたの? 僕の好きにしていいんでしょ?」
「そ、そーだけどぉっ!!」
そしてぱんつをなぞっていた指をそのしたに滑り込ませ、もう一方の手はその豊かなおっぱいに伸ばす。
「うわぁ・・・すごくぐちょぐちょ。こんなに、僕を待っててくれてたの?」
「うんっ!! わたし、あーくんのお○ん○んでおかされたいのぉっ!!」
「そう言ってくれて、嬉しいよ。でも、今挿れちゃうと中途半端なタイミングでイっちゃうから・・・」
ぐちょぐちょぐちょっ。
もみもみくりっ。
「一度完全にイっちゃってからシようね。」
「あっ、だ、りゃめぇっ・・・あああああぁぁぁぁーーーっ・・・。」
・・・
「はぁーーっ・・・はぁーーーっ・・・もう・・・あーくんったらぁ・・・」
「でも、すっごくいいものが見れたよ。ほんと、育恵はエロくていいね。」
「・・・嬉しいです。でもー、今度は挿れてくれないと、許しませんからねー?」
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「それじゃ、挿れちゃうね。」
「うん・・・お願い。」
僕は彼女のぱんつをずらして、これから僕が収まるべき穴の位置を確認した。
そして僕の竿を突き立てると・・・一気に腰を沈めた。
じゅぶぶぶぶぶっ。
粘度も量も十分な愛液が、僕の侵入を完璧にサポートしてくれた。
しかし、それとはまた別の問題として育恵のお○んこは刺激が強すぎた。
「ごめ・・・育恵のお○んこ、すっげー良すぎて・・・すぐにでも・・・」
「あーくんのお○ん○んもだよ。私も、すぐイっちゃいそ♪・・・ね、動いて♪」
その言葉を聞いて、僕も本能が刺激されてしまった。
ずっ、ずちゃっ、ぐちゃっ。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。
タガが外れた僕は、完全に獣になった。
育恵のお○んこは、完全に僕を堕としにかかっている。
僕の竿に絡みつき、愛情たっぷりに快楽を与えてくるのである。
普段の僕なら、どうすればいいのか?と思っていただろう。
しかし、そんな小賢しい理屈は育恵が与える快楽に吹き飛ばされた。
「あんっ、あーくんっ。もっと、もっと突いてぇぇぇっ♪」
育恵が、何度も何度も僕をねだってくる。
そのたわわに実った2つの母性の塊が激しく揺れ、僕の劣情をさらに掻き立てる。
「ごめん・・・そろそろイきそうだ・・・服に掛かっちゃうけど…」
「やだぁっ!! 中に、中に出してぇっ!!」
「育恵・・・だめだ、そんなことしたら・・・」
「大丈夫、すぐは孕まないし、孕んでもあーくんのなら、大丈夫だからぁっ!!」
育恵の「大丈夫」の意味。
それを考える余裕は、その時にはなかった。
「…イくよっ、受け止めてっ!!!」
僕は本能の赴くままに、育恵の中に種蒔きをしてしまった。
そしてその瞬間、育恵も絶頂に達していた・・・。
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・・・それは、1ヶ月ほど前の話であった。
「あーーん!!あーん!!」
ショールームに男の子の泣き声が響き渡っていた。
「仕方ないでしょ? もうないんだから。」
どうやら、試乗プレゼントでもらえる電動ミニカーが品切れでもらえなかったことがコトの発端のようだ。
「・・・飯原さん。」
「はい、何でしょう?」
「以前にもこんな感じのミニカーを配布していたことがありましたよね。」
「はい・・・」
僕は、その問題のミニカーを先にもらっていたのだ。
「もし『次に同じような企画があったら、優先的に僕の分を確保する』という条件を飲んで頂けるのであれば、これをあの子に差し上げようかと思うんです。どうでしょう、この提案。」
「本当ですか!? 助かりますよ!!」
「でも、正直僕もどんな動きするのか気になるから・・・あの子の了承を得られれば、ちょっとテーブルお借りして走らせてもらっても大丈夫ですかね?」
「それは勿論大丈夫ですよ!!」
・・・そして、2人でショールームに戻った。
「ねぇ、そこのきみー。もしかして、これが欲しいのかなー。」
「うん!」
やっぱりだ。
「じゃーさー、さっきもらったんだけど、これはキミにあげるよ。ただ・・・ひとつお願いがあるんだ。」
「ん、なーにー?」
「僕にも、走るところを見せてくれないかな。お店の人にはOKもらってるから。」
「うん、いいよー。」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「あの時、思ったんです。あーくんって、いい人なんだなって。」
「あれはただの気まぐれだよ。実際、渡すかどうか最後まで迷ったし後悔もしたからね。」
「うぅん、やっぱりあーくんはいい人です。」
「いや、買いかぶりすぎだよ。あの後他の支店に貰いに行ったし。」
「いいえ、それは過小評価というものです。とにかく、あの一件以来私はあーくんに惚れてしまいました。『ARNEJS30』さんがあーくんだったのは、もう運命の巡り合わせとしか思えないんです。」
「いやいやそれはただの偶然じゃ」
「運命でも偶然でもいいんです!! 私にとってはあーくんがデザインしたコスを着て、あーくんとえっちできたことが重要なんです。」
そう言うと、育恵が僕の後頭部に手を回した。
かなりゴツゴツしてはいるが、なんだか心地よかった。
そして、僕の顔はその大きな二つの母性に包まれていた。
「あーくん、もう、ずっと、ずーっと、一緒ですよー・・・。」
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翌朝。
部屋にあまりにも気持ちの良い朝日が差し込む。
結局僕たちはあのあと、風呂にも入らずに抱き合って眠ってしまった。
・・・
「あ、おはよー、あーくん♪」
「おはよう、育恵。なんだか機嫌良さそうだね。」
「そりゃそーだよー。あーくんと、やっとえっちできたんだもーん。」
・・・あれ?
なんだか育恵の様子がおかしいぞ。
いつもより、何というか・・・どことなくぽわぽわしているというか・・・
「ふふ、それじゃあーくんもおきたことだし、おはよーのえっちしよーねー♪」
そういうと、僕の腰の上に跨ってきた。
そう言う僕のモノはと言うと、朝勃ちのビンビン状態。
「それじゃー、いれるねー♪・・・うんしょ、っと。」
育恵は、僕が抗議するどころか何かを考える暇も与えずに僕を受け入れてしまった。
育恵の中に入ってしまえば最後。
柔らかくも強烈な快楽に理性は剥ぎ取られ、本能のまま犯し種蒔きするハメになるのは昨夜嫌と言うほど実感した。
と言うか、もう今でさえ理性が7割方剥ぎ取られてしまっている。
「あーくん♪ わたしなら、あーくんのせーよくぜーんぶうけとめてあげられるよ。 ヌきたくなったらぁ、がまんなんかしないでわたしをおかしていいんだよぉ♪ だからぁ、いまはわたしのきじょういでたのしんでね・・・ちゅっ。」
・・・初めて、僕は育恵に唇を奪われた。
いや、むしろ「身内以外の女に」初めて唇を奪われた。
その心地よさと事実に、僕の頭もぽーっとしてきた・・・
「わたし、もうがまんできないから・・・うごいちゃうね。イきたくなったら、いつでもすきなときにイっていいからね♪」
そう言うと、ゆったりとしたペースで腰を動かしはじめた。
・・・のだが、次第にその動きは速くなっていった。
「あぁんっ♪ あーくんだいすきっ♪ もうはなさないっ♪ ぜったいわたしのものにしてあげるっ♪ これからずっといっしょだよっ♪ いっぱいあまえていいからねっ♪・・・」
堰を切ったように溢れ出る、僕を落とすための殺し文句。
そして何より、お互いの粘膜が擦れあうことで生まれるこの上ない快楽。
その全てに、僕は抗えない。
昨日も。
今日も。
そして、きっとこれから永遠に・・・
「育恵・・・そろそろイきそうだから・・・もっと激しくしてくれないか・・・」
「うんっ!! あーくんっ、いっしょにイこっ!!」
そう言うと、育恵はその手で僕の顔を捉え、深く口づけをしてきた。
そうしながらもその下半身は器用に動き続け、僕に快楽を叩き付けつつ自身も快楽を貪る。
そして・・・僕は1回だけ、腰を突き上げた。
それが何を意味するのか察した育恵は、その腰を僕の腰に叩き付けたまま動かなかった。
・・・激しい絶頂だった。
昨日とは比べものにならないくらい、凄かった。
「育恵。最初はびっくりしたけど、すっごく気持ちよかったよ。昨日から2回もヤらせてくれて、ありがとう。」
1回絶頂を迎えて少し理性を取り戻したのか、ハッキリとした表情でこういった。
「何を言っているんですか? あーくんはこれからこの家で暮らして、毎日私とえっちするんですよ。」
「なーんだ・・・って、ええええっ!!??」
「職場のみんなも、祝福してくれますから。ね?」
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そういっている間に、育恵のケータイが鳴った。
その相手は、上司の榮さん。
「やっほー、イクちゃーん。あ、もしかしてお取り込み中だったー?」
「はいっ♪ 今朝は私が攻めちゃったんですけど、なんだかまんざらでもない感じで。」
「あらー、よかったじゃなーい。あ、愛しのダーリンに替わってくれるー?」
言われるまま、電話を代わった。
「イクちゃんのこと、気に入ったー?」
「まぁ、凄かったことは確かですね。なんだか、いきなり求婚してきてるし。」
「も・ち・ろ・ん、OKなのよねぇ?」
・・・榮さんが、少し凄みのある声で聞いてきた。
「た、確かにしてしまったことは重大ですが、それでも僕は彼女と一緒にいてはいけないのではないかと思いますし」
「イクちゃんに頼り切ってもいいから、とにかく寂しがらせないこと。それがあなたの一生涯のお仕事よ。拒否権はな・い・か・ら・ね?」
「そんな!! 僕は彼女を」
「幸川の条例、知らないの? 『企業は雇用した者が仲睦まじき夫婦となることを後押しし、出来る限り障害を取り除くよう努めなくてはならない。』 つまり、私たちが仲を引き裂くように動くことは絶対あり得ないというコトよ。それと昨日のガラスの件は100%相手持ちってことでもう修理始めちゃってるから、イクちゃんとヤってなさいね。」
・・・そして、通話はそこで途切れてしまった。
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「育恵。今度は四つんばいに、なってくれるかな。」
「えぇ。今度はバックで犯してくれるんですね♪」
「でも今回は、僕の好き勝手にやっちゃうかも・・・いやだったら、遠慮なく言ってね。」
そういうと僕は育恵の後ろから挿入し、そのまま股関節に手を回してぐいっと腰を引き寄せた。
その瞬間ですら、凶暴なまでにキモチイイ。こんなお○んこを好きに使えることに、心から感謝していた。
今回は僕が主導権を握っていたこともあり、完全に僕の好きなように腰を振る。
妄想のままに「祐子・Spectra・尽魅」を犯し、その性の快楽をむさぼり食う。
育恵がどう思っているか、どう感じているか。それを考える余裕は、やはり何一つなかった。
そして育恵の肉の快楽、色っぽいあえぎ声、そして好みを反映したコスチュームと着衣ファック故のいやらしさが僕を興奮させ、絶頂へと導いていく。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぬちゃっ、ぬちぃっ、ぐちゃっ。ずちゅっ。
卑猥な音が、今僕たちがしていることを否応にも認識させる。
「・・・そろそろ・・・イくよ。受け止めて。」
そういうと、僕は育恵の返事も待たずに中出しした。
・・・
しかし、僕の興奮と猛りはまだ治まりそうになかった。
そこで、竿を育恵に突き刺したまま今度は手を両胸へと伸ばし、ぐいっと上半身を起こさせる。
そのたわわに実った胸の揉み心地も最高だ。しかもブラを付けていないので、服の上からでも乳首が勃っているのがわかる。
そのままピストンはせず、しばらくはその胸の感触を楽しんだ。
そして、堪能した後にピストンをし、イく寸前まで性感を高めた。
育恵は3回目の中出しをされるかと思っていたようだが、予想に反して僕は竿を引っこ抜いた。
彼女は戸惑っていたが、それを意に介せず仰向けに寝かせ、胸元を開かせ、馬乗りパイズリをさせた。
本当に、この身体はそのどこででも快楽を与えてくれる。
イく寸前まで高めておいたこともあり・・・
「育恵っ、そろそろだっ、今度は顔にかけるからなっ!!」
3発目の白濁が、勢いよく育恵の顔に降り注いで真っ白に汚していく。
しかし、まだイくのが止まらない。
そこで、そのまま欲望のままに服の上にも、そして体中にぶっかけた。
その絶頂が治まったあとに残ったのは、全身を生臭いミルクで飾られた『理想の女』であった・・・。
「育恵・・・本当に、好き勝手やっちゃった・・・本当に、申し訳ない。」
「何を言っているんですか? これで私は、身も心もあーくんのもの。その証を体中にぶっかけられて、嫌な魔物はいませんよ。 きっとアラクネの糸で作られたこの服にも、あーくんの匂いがたっぷり染み込んでるでしょうね・・・♪」
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そして、次の休みの日。
実は育恵が行くと言っていたイベントは、僕もクルマを仕上げて痛車部門で出ようとしていたものだった。
しかし、コンセプトがなかなか定まらず困っていたのである。
「うぅ〜ん・・・やっぱり今だったら艦○れでやるべきなのかなぁ・・・それとも鉄板の○方か・・・」
しかしいざ筆を執ってみると、なかなか筆が進まない。
完成させても、どこか魂が入っていない。
「あーくん、何を悩んでいるんですか?」
「いやね、今度のイベントに向けて何仕様にするかをね・・・」
実は、このとき僕はノートPCとにらめっこしていた。そのため育恵の方は向いていなかったのだが・・・
「あーくんには、これがあるじゃないですか♪」
「!!??」
何と、育恵は「また」祐子のコスチュームを着ていたのである。
「私は、彼女を見たとき思ったんです。これを描いた人は、本当にこういう服が好きなんだな、こういう女性が好きなんだなって。」
そう言うと、デザイン原案として描いていた小○魔や○島、筑○などを手に取った。
「・・・あーくんも思っていることとは思いますが、なんだかこれは『よくまとまった線の集まり』にしか見えません。祐子さんの時にはひしひしと感じられた勢いが、まったく感じられません。」
「まぁ、それは色塗ってないアナログ画だし」
「いいえ、私はあの綺麗に塗った祐子さんだけを見ていたわけではありません。それこそ、欲望のままに描き殴った行為の落書きの数々も見てきました。でも、そこからは『こんな女性とこういうコトをしたい』、っていう欲望が伝わってきたんです。私はデザインがかわいいことも勿論ですが、その欲望に当てられているんですよ。」
「・・・そこまでハッキリ言われると、なんだか照れくさいなぁ。」
「と言うわけで、私はどうせなら祐子さんで作って欲しいと思います!! それでこそあーくんの作品です!! 私は、あーくんの素直な気持ちが表れたあの姿がいいんです!! 」
・・・その瞬間、そのまま育恵が抱きついてきた。
「ふふっ、私ならいくらでも協力しますからねー♪」
その後、全ての版権モノを捨て去った結果かなり大胆な動きさえ簡単に思い浮かび、そして更に育恵の協力もあり筆が、そしてナイフ(※)が進み、イベント1週間前には貼り込みまで終えることが出来た。
(※カッティング仕様で制作、と言う設定です。)
そして、イベント当日。
今回は大都市圏でのイベントと言うことで、ほんの数人ではあるが僕のクルマに関心を示してくれる人が何人かいた。そして、育恵のほうはと言うと・・・
「な、なんだありゃあああああっ!!??」
何と、黒山の人だかりとまでは言わないモノの次から次へとカメコが来るではないか!?
各種転載行為をNGにしておいて良かった・・・とホッとする瞬間であった。
そしてその中には・・・
「僕たちもこのコスで着衣ファックしたいので、Pixiarac ID教えてください!」
という超剛速球ストレートな発言するやつまでいた始末であった。
=============================
創作専門イラストSNS「Pixarac」と姉妹サイトのコスプレSNS「Pixarac REALIZ」。
最近、ここを通じて結ばれるカップルが続出しているという。
特に、女性側からのアプローチが多いのだという。
ただ、一つだけ覚悟するべきことがある。
実は、「純粋に成果だけを見て欲しい」とする運営方針から人か魔物かは公表させないのだ。
つまり、人か魔物かは実際にあってみないとわからない。そう、知らず知らずのうちに魔物からのアプローチに応えてしまうこともあるわけだ。
もっとも、そのお陰で「美人なレイヤーさんに自分のオリキャラをやってもらえて幸せです!」という声が絶えないというので結果オーライではあるのだろう。
運営元は、結婚相談所や結婚式場なども運営する「松谷グレイスホテルズ株式会社」と衣料品関連企業の「スパイダーズ・クロッシングカンパニー」。
なぜホテル運営企業とアパレル企業がこんなサイトを運営するのか。その理由は公表されておらず、謎である。
しかしながら、広告スペースには自社のホテルや結婚相談所の広告がしょっちゅう出るのでその広報目的ではあるようだ。
そんな背景はさておき「創作絵描きがレイヤーを捕まえるのにうってつけ」という噂が広まったせいかサイトの登録者は増え続けている。しかも、それがきっかけで結婚したという事例も後を絶たない。そしてREALIZサイドの方も登録者が増え続けているという。
しかも、運営企業2社はサイト開始以来本業のホテルや衣料品が儲かっているという。一体なぜだろう。
その答えは、もはや神のみぞ知る領域だと言われている。
15/08/25 09:26更新 / ぜろトラ!