ヒモ男条例。
幸川県には通称「ヒモ男条例」というものがある。
この正式名称「高所得者の消費奨励に関する条例」は、平たく言えば「高所得者が高額消費をする場合、所得税をその分免除する」と言うものだ。
これだけなら税金対策で高級車を買うのとそう変わらないが、凄いのはここからである。
何と、個人消費に対しても適用される上に専業主婦/主夫を持った場合は免除範囲が拡大されるというのだ。
それ故稼げる魔物娘が主夫を欲するのが「ヒモ男条例」と呼ばれる所以だ。
幸川県の上の人は、景気が悪いのは高所得者が買い物をしないからと言う考えを持っている。
だから一定以上の所得税を高く設定して、投資・雇用・買い物をすればそれを免除する事にした。某クレジットカードのCMコピーの如く、富裕層の買い物が富を庶民にもたらし経済を活発にすると考えているのだ。
当初は反対意見もあった為社会実験としてスタートしたこの制度だが、実際生活保護受給者数や失業者数に改善が見られたことから本格導入が行われたのである。
そんなわけで、今日も中央商店街を豪華に着飾った男連れの刑部狸や稲荷のお姉さんが町を闊歩しているのである。
これは、それを知らずにヒモ男となってしまった青年とお稲荷さんのお話である。
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「あれ?この辺りに置いておいたんだけどなぁ?」
僕、三原 凪(みはら なぎ)は捜し物をしていた。
テーブルに置いていたはずの求職情報誌「だけ」がなくなっているのだ。
いや、なくなっていたのはそれだけではない。履歴書もなくなっていたのだ。
「なーくん? 君のお仕事は何だっけぇ?」
僕の後ろに、稲荷のお姉さんがどーんと立っている。
彼女の名前は中原 皐月(なかはら さつき)。
この辺りでは他社の追随を許さない地元大手スーパー、リビングマートのトップにも近い存在とのことだ。ちなみに、特に幸川県内では全国にモールを建てまくるあの有名チェーンすら牙城を崩せないでいる。それだけ地元に支持されているのだ。
彼女自身も先述のようにかなり上のポジション(もちろんコネではなく実力)なのだが、それ以上のことはなかなか教えてくれない。
「お金に困ったら、何でも言いなさいって言ったわよねぇ?」
「いや、そう言う訳じゃなくって・・・」
「じゃあ、何?」
「・・・申し訳ない。」
実は、皐月さんは僕が何か欲しいと言ったらすぐにそれを買ってきてしまう。
しかもだ・・・考えていたものより遙かに高級なモノを買ってくる。
例えば某通販サイトのアジアンタイヤと15インチホイールの3万円にも満たないセットを見ていたら、いきなり僕の右手ごとマウスを握ってブラウザを閉じた。そして翌日には、国産タイヤとTE37のセットを買ってきた。確かアレって通販サイトでもタイヤがハンコックで12万くらいするはず。リアル店舗で国産タイヤとだったら20万くらい平気で行くんじゃ・・・。
他にも中古のバケットシートを見ていたら新品の10万なんて余裕で突破するレカロを買ってきたり、ノーブランドの液晶ディスプレイを見てたら皐月さんの手にはEIZOのディスプレイがあったり・・・こういう事が結構あって、この3件だけでも推定50万くらいは使わせてしまっているのだ。(ちなみに、実際にいくら払ったのかは教えてくれない。)
いくら皐月さんが勝手にやっていることとは言え、額が額なだけに恐ろしく引け目を感じている。
実際、このレベルになると迂闊にアレが欲しいとか言えなくて逆に恐ろしいのだ・・・。
それで自分の遊ぶ分くらい自分で稼ぎたいと言ったら猛反対。
それどころか、月に5万円小遣いを渡すという始末。
しかも、その金を全部使いきれと言うのだ。
ちなみに、彼女に貰われた直後全てのポイントカードを没収されてしまった。
これまで少ない小遣いをやりくりしていた自分には到底理解できない行動の真意について訊くと、こんな答えが返ってきた。
「お金の心配なんてしなくていいんだから、みんなも儲けさせてあげて。」
僕がプラモを買おうとした時も、割り引いてない昔ながらの模型屋さんで買えと言われてしまった。
それは、「地元の商店が儲けてくれないと、うちにお客さんとして来てくれなくなるから」と言う考えがあるからだと言う。だから、実は地元のお店がテナントに来る際はできるだけ家賃を安くしようと考えているらしい。
・・・どこのヘンリー・フォード(※1)ですか。
・・・で、今に至るわけである。
============================
僕と皐月さんとの出会いは、何とも奇妙だった。
ある日、リビング・ワイド(※2)高山本店をぶらついていた時のこと。
通路のど真ん中で、幼稚園児と思しき男の子が大声で泣いていた。
絵に描いたような迷子だった。
高山本店は最近できたリブワイド・モールRYUZANにトップの地位こそ譲ったが、現在も未だに幸川県全域だけでなく徳原県など近隣他県をも商圏にしているリビングマートの総本山。
それだけに、
「それじゃ、サービスカウンター行こっか。」
こういう結論に至るのに、そう時間は掛からなかった。
そしてそのサービスカウンターで受付をしたのが、皐月さんだったのだ。
実は、こういう事はこれが初めてではない。
そしてそう言うことがあるたび、皐月さんに会っていたのだ。
「それじゃ、お名前教えてくれるかな。」
「とくはらけん こうやましの はざま けんた、4さい。」
どうやら今日の子は親のしつけがいいのか、名前と住所まではっきりと言えたようだ。
「お客様に、迷子のお知らせです。徳原県神山市からお越しの狭間 健太くんのお連れ様。健太くんがお待ちです。4階サービスカウンターまで、お越し下さい。」
迷子となっていた彼は、すぐに一緒に来ていたおばあちゃんに会うことができて僕も一安心。そこで僕もその場を離れようとしたのだが・・・
「お話があるので、少し待って頂いて宜しいでしょうか。」
話を聞くと、早番と遅番があってもう上がりなのだという。
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上がりでフリーになると、皐月さんは4階の端っこにあるトイレに僕を連れ込んだ。
ここはスペースの都合上、男女で分けることができなかった。そこで、「誰でも使えるように」と障害者サイズの広いものを2室作ったのだ。しかし4階には他にもトイレがあるということに加え、狭くなった原因である機械室の騒音を嫌って滅多に使われない。
「これだけうるさいからね。ちょっとくらい声を出しても、誰も気付かないわよ。」
そう言うと、皐月さんはワイシャツのボタンを外してその胸の谷間を露わにした。
そしてジッパーを下ろさせて、僕のモノを取り出すと・・・
「ふふ、じっとしてなさいね?」
・・・あれ、動けない。
だけど不思議と動きたいとも思わない。
そして・・・僕の愚息は少しずつ硬くなってきた・・・
「えいっ。」
ぽふっ。
「な!?」
なんと皐月さんは、僕のモノをその深い谷間に落としてしまったのだ。
「私、なーくんの優しさに惚れちゃいました。」
「嘘・・・すっごく気持ちいい・・・」
「そう?まだ動かしてないよ?」
「な・・・」
「それじゃ、動かすね。」
「あぁっ・・・!!」
冗談じゃない。こんな気持ちよさ、反則だって。
「イきそうになったら、言ってね。」
すると、その二つの膨らみを動かし始めた。
しかも・・・
ちろっ。
「ちょ・・・待っ・・・!!!」
なんと、その胸から時々はみ出させて先っぽを舐めて来るではないか!!
そしていつしかパイフェラからガチで僕をイかせる本気フェラに移り・・・
「ちょ、そんなコトされたら・・・ッ・・・!!!」
「ひひほ、わらひろおふりひ、らひれ・・・。」
(いいよ、私のお口に出して・・・。)
その舌使いに、僕の愚息は耐えられなかった。
「あっ、あっ、ああっ・・・」
彼女の口の中に、限界まで耐えた猛りを吐き出した。
しかも、時々亀頭を舐め回してくる!?
「ちょ、やめ・・・今、イッてるから・・・」
「れーんふろはれへ、らーふんろへーれひ。」
(ぜーんぶ飲ませて、なーくんのせーえき。)
・・・
・・・ふぅ。
やっと絶頂から解放された・・・。
「これだけだと思う?」
「え!?」
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これで終わりでは無いという皐月さん。
そう言うと、壁に手を突いて尻を突き出してきた。
「ハ・メ・て♪」
「えええっ!!!???」
そして、僕の愚息はまた無意識に皐月さんを求めたのであった。
「本当に、いいんですか?」
「うん・・・なーくんも、ハメたいでしょ?」
「・・・うん。」
本能に突き動かされるまま、皐月さんの真っ白いぱんつに手を掛けて下ろす。
その股布はこれから起こる事への期待でかなり濡れており、下ろすと糸を引いていた。
僕は出されたままのモノを掴んで、もうぐしょ濡れの彼女の割れ目にあてがった。
そしてくっ、と入り込む場所を見つけ・・・一気に挿入したのだった。
「すげー・・・ぬるぬるしてる・・・」
皐月さんの愛液は、それこそローションのように粘り気があって良く滑る。しかも濡れ方が半端なく、挿入すると少し溢れ出てきていた。
「ふふ、なーくんのせーえき飲んだらムラムラしちゃったんだよ。」
「ぬめぬめしてて、暖かくて・・・挿れてるだけで、すっごく気持ちいい・・・」
「嬉しいこと言ってくれるじゃない。でも、動くともっと気持ちいいわよ。思う存分動いて、最後は中出ししちゃいなさい。」
そして少し動くと・・・
甘い電流が流れるのだが、それが恐ろしいくらいの強さだった。
ひと擦りだけで、理性が吹っ飛びそうなレベル。
「・・・気が済むまで、私でヌいてね♪」
・・・もう、知らないぞ?
意を決して腰を更に動かすと、理性も同時に吹っ飛んだ。
ずっ、ぶゅっ、ぬちゅっ・・・
皐月さんのお○んこが、頭を焼くような快楽を叩き付ける。
「あぁっ、いいっ、これすぐに出ちゃいそ・・・っ・・・」
「いいよぉ♪出してぇ♪あなたのことがだーいすきな雌狐ま○こにぜーんぶ出してぇ♪」
「・・・出るっ!!」
その瞬間、僕は腰を思いっきり引き寄せて皐月さんの奥に射精した。
その絶頂まで、僅か3往復。
「3擦りでイっちゃったね。私のお○んこ、そんなに気持ち良かったぁ?」
「うん。これまで感じたことがないくらいの、凄い快感だった。」
「そっか。それじゃあさ、また私とHしましょうよ。私はなーくんのこと、だぁ〜い好きなんだから。ね、いいでしょ?」
こんなきれいなお姉さんとヤり放題。
正直、魅力的な話ではある。
だけど・・・
============================
「私は魔物娘だから。理性で抑えられなかったのも、私の魔力のせい。」
「え、それじゃこれは仕組まれたこと・・・?」
「えぇ、私のせい。せっかくだから3発目、いってみる?」
「うん・・・」
やはり、理性は彼女の誘惑には耐えられなかった。
そうして僕は挿入したモノを抜くことなく、もう一度皐月さんに中出しした。
さすがに3発も出すとすぐには勃ちそうになく、僕のモノはずるりと抜け落ちた。
「あら、あら。」
そう言うと、皐月さんは下ろしていた自分のぱんつを上げた。
逆流する僕の精液で股布が濡れていたが、それをむしろ喜んでいるようだった。
「それじゃ、頑張ったお○ん○んをきれいにしてあげる。」
そういうと、また僕のモノをしゃぶり始めた。いわゆる、お掃除フェラって奴だ。
ところがそれがあまりにも上手すぎて・・・出ないと思っていたのにもう一発口内発射。
しかもカリ首、尿道に残った残渣もきれいに吸い取ってしまった。
「・・・すっげー・・・」
あまりの気持ちよさに、最早焦点が定まらない。
「私と一緒になってくれたら、毎日気持ち良くしてあげる。というより、私がなーくんと毎日Hしたいの。だからぁ・・・」
・・・
「私と、結婚を前提に付き合いましょう?」
「はあああああっ!!??」
「できれば、働きに出ないでうちにずっといてほしいの。生活費なら私が稼ぐから、ね。」
優しさと色っぽさ、そしてほんの少しの鋭さ。
皐月さんの笑顔には、僕を逆らえなくする何かがある。
・・・
・・・その結果が、今のヒモ生活というわけである。
============================
さて、話を今に戻そうか。
「ヒモ男条例って、知ってる?」
「何、それ?」
「なるほど、知らなかったら違和感あるわよね。」
「はぁぁぁぁっ!?」
その内容を聞いて、僕は思わず素っ頓狂な声を上げた。
「だから、なーくんが働いたら私が困るわけ。で、ある程度は使ってくれないと、それも困るわけ。」
「まぁ、制度としての概念は正しいと思いますけど・・・。」
実は、以前友達と「高所得者の税金はどうあるべきか」という話をしたことがある。
僕は「高所得者からはガッツリ取れ」と言う考え方だったが、彼は少し違っていた。
彼は「溜め込んでるのがいけない。金持ちが消費する分には相手が儲かるんだからいいことだ。」と言っていた。
・・・「ヒモ男条例」そのものじゃないか!!!
「だから、働くのもケチケチするのもだーめ♪」
そう言って、皐月さんは書きかけの履歴書をシュレッダーに飲み込ませたのだった。
============================
「なーくんにお仕事を頼むことはないわ。あるとしたらぁ・・・」
!!??
「この狐さんを、孤独から護ることかなぁ〜♪」
「え!? えええっ!!??」
「なーくんはぁ〜、私といちゃいちゃしてさえいればいいんだよぉ〜♪」
「ちょ! 目を覚ま・・・んぐっ!!」
両頬を捕まれてのディープキス。
皐月さんの舌が、口の中に入ってくる。
「んふぅ〜♪この家は持ち家だしぃ〜、老後まで安心して暮らせるだけの貯金だってあるんだからぁ〜。ずぅ〜っとここにいてよぉ〜。」
むにむにと、僕の肩に柔らかいものが当たってくる。
それは・・・皐月さんの大きなおっぱいだった。
「・・・離れてください。」
「ふふ、何を今更。もう何度もシちゃってるでしょ。」
============================
「さーて、なーくんのお仕事の時間よ。」
僕は皐月さんに、あっけなく押し倒された。
この家のリビングに大きなベッドがあるのは、つまりこういう事なのだ。
そして、皐月さんはお稲荷さんなので実はとんでもない実力を持っている。
彼女の魔力はそのディープキスで許容量ギリギリにまで送り込まれ・・・
「皐月姉ちゃん♪」
・・・理性を破壊された僕は、こうやってべったり甘えてしまうのである。
そこから先は、自分が何をしているのかはわかっても理性は歯止めにすらならなかった。
「なーくん、もっと甘えてぇ♪」
「うー♪皐月姉ちゃんのおっぱいだぁーいすき♪」
そう言うと、僕は自らその大きな丸みに顔を押しつけた。
「なーくん。暴発しちゃいけないから、先にお○ん○んをお○んこに挿れちゃおっか。」
「うん、僕も皐月姉ちゃんのお○んこに挿れたい・・・僕のお○ん○ん、もう我慢できないみたい・・・」
「いいよぉ〜。私のお○んこで、い〜っぱいしこしこどぴゅどぴゅしてね〜。」
そう言うと、皐月さんが騎乗位で挿入させた。
ところがその瞬間・・・
「ふうわああっ、出ちゃうっっ、出ちゃうよぉーーーっ!!!」
・・・
挿入した途端に、中出ししてしまったのだ。
どうやら、あの魔力を浴びると精力と感度も半端なくなってしまうらしい。
「感じやすいなーくん、すっごくかわいくて大好きぃ〜♪ それにせーえきもすっごく濃いわぁ〜♪」
「はぅぅ〜。また皐月姉ちゃんを気持ち良くできなかったぁ〜。」
「いいのよ、気にしないで。それに、私もちゃぁ〜んと感じてるわよ。」
============================
「それじゃ、次はなーくんの番。いつもみたいに、私のお○んこでオナニーする感じでお願いね。」
「うん・・・それじゃ、動くね。」
僕は、ゆっくりと腰を動かし始めた。
とは言えゆっくりなのは最初の1、2往復。
皐月さんのお○んこはやはり魔物娘らしく絶品なので、一擦りで理性を剥ぎ取ってしまうのだ。そこからはただただ快楽を求めるケダモノとなる。
「はぁんっ♪なーくんのオナニーファック気持ちいい♪激しくて獣欲全開で気持ちいい♪堅っ苦しい雑味がなくて最高だよぉ♪」
「皐月姉ちゃんのお○んこもすっごく気持ちいいよぉ♪もうすぐに出ちゃいそう。」
「私もよぉ♪なーくんのお○ん○ん気持ちいい♪一緒にイこ♪」
そこから、僕はスパートを掛けた。
「あぁっ、イくっ、皐月姉ちゃんの極上雌狐ま○こでいっちゃいそうっ・・・」
「私もよっ、なーくんのお○んぽでイっちゃいそう・・・」
・・・ああああああああ―――――っ・・・。
びくっ、びくんっ・・・
「ふふっ、なーくんに、イかされちゃった♪」
「皐月お姉ちゃんが喜んでくれて、嬉しいよ。」
「やっぱり、なーくんは大事な旦那様だね♪」
「はい!? だけど僕は」
「仕事なんかどうでもいいから、ずっとそばにいてくれる優しい旦那様が欲しかったんですー。」
・・・だけど、僕は・・・
============================
「や、やっぱり僕も」
「・・・私が帰ってきた時、もしもなーくんがいなかったら・・・寂しいな。」
「!!!!!」
「なーくんがいてくれるから、私は頑張れるんだよ? あんまりこういう言い方はしたくないけど、私がやる気なくしちゃったらみんなに迷惑が掛かるし・・・。」
「皐月さん・・・」
「だから、なーくんはずーっと私の帰りを待ってなさい? ううん、私の帰りを待ってて。」
「ダメだよ!!僕みたいなの置いておいたら、皐月さんが」
「もう遅いよー? なーくんは私の魔力をたっぷり受けちゃったんだもん。ちょっと押してあげるだけで、簡単に崩れちゃうんだから。」
「そ、そんなぁ!! 何とかしてよ、皐月さん!!僕を元に戻し」
「ません。と言うより、言いたくないけど元々ガタガタだったわよ? あのまま走り続けてたら、完全に取り返しの付かないことになってたわ。」
「それでも」
「私、中原 皐月は三原 凪に命令します。一生私のヒモでいなさい!! 他のどんな要求に応じたとしても、これだけは絶対に変えません!!」
「・・・」
「・・・確かに、働きに出て欲しくないとかそう言うのに条例や私の立場が関係していないとは言わない。だけど、これだけは信じて欲しい。私はなーくんが大好きで、いつも笑っていて欲しくて、まして悪徳企業に引っかかるなんて事はなんとしても避けたいの。」
いつになく真剣な、皐月さんの眼差し。
それが、その言葉が上辺だけでないことを認識させる。
「それに、ここ幸川じゃヒモ男は当たり前にいるわよ?」
確かに、就職に失敗したからヒモになったなんて言う話は良く聞く。
実際、結婚相談所ですら「ヒモ男希望」というカテゴリーがあるほどだ。
もう、覚悟を決める必要がありそうだ・・・。
============================
それにしても、皐月さんに会って以来やたらにムラムラすることが多い。
そのことを言ったわけではないのだが、どうやら彼女が感じ取ったようである。
「ムラムラしたら、遠慮なく私に言ってね。」
「え?」
「だから、ヌきたくなったらすぐ言いなさい。フェラやパイズリでもいいし、中出しファックなんかだったりしたらもう最高。」
「そんな簡単に言っちゃって・・・。」
「簡単じゃないですか。私はいつでもYESですよ。ヤりたいって言ってくれればなーくんにだけは股をいつでも、いくらでも開きます。例えば、なぜか勃起しちゃって仕方ない時ってありますよね。そんな時は、迷わず私と中出しHしましょう。一発ヌいてあげれば、だいぶ鎮まりますから。」
実は、今この瞬間もどういう訳か僕のモノがさっきからいきり立って仕方がない。
どうしようかと思っていたところに、この提案だ。
「・・・皐月さん、ヤらせて。」
「はい♪せっかくですので、尻尾や耳も触ってみませんか?」
「そう言えば・・・皐月さんって、お稲荷さんなんですよね。」
「えぇ。だから、触ってみるのもいいんじゃないかなと。」
「それじゃ、お言葉に甘えて。」
その言葉を聞くと、彼女の9本ある尻尾がゆらゆらと揺れて僕を誘ってくる。
「うわぁ〜、お姉ちゃんのしっぽ、ふかふかだぁ〜♪」
後から聞いた話だと尻尾からは特に魔力の漏れが多く、尻尾もふもふは危険な行為だったのだとか・・・って、それなら何で止めてくれなかったのさ!!
・・・皐月さん曰く危険というのは性的な意味だから身体に悪影響は・・・十分あるわいっ!!
「うわ!!お姉ちゃん、お尻、丸見えだよ!?」
「なーくんなら、お尻でもおっぱいでもおま○こでも好きなだけ見せてあげる。触ってもいいし、ヌきたくなったら私のお○んこ使ってね?」
「うんっ!」
そう言うと、僕はその腰に皐月さんを座らせた。
それが何を意味していたのかを察した彼女は、僕のモノを掴んで・・・
ぬぷっ。
「なーくんを、完全に骨抜きにしてあげる。」
「ひゃうっ!?」
「これから死ぬまで、私に依存してなさい?」
「それは」
ぐちゅっ。
「ひぃっ!?」
「大丈夫。私が、ずっとそばにいてあげるから。」
そう言うと、ゆっくり腰を振り始める皐月さん。
その快感は、とても僕が抗えるものではなかった。
「お姉ちゃん、そこに四つんばいになって!!」
僕は、皐月さんを四つんばいにさせた。
先述のようにスカートは尻尾で持ち上げられ、そのむっちりとしたお尻が丸見えだ。
そしてずり下ろされたままのぱんつ、そして・・・
「挿れるからっ!! 溜まってるの、お姉ちゃんの中に出しちゃうからっ!!」
思いっきり、バックで挿入した。
つぶつぶ、ざらざら、にゅるにゅる、ほかほか。
様々な擬態語で表現できる、言い換えれば色々ありすぎて表現しきれない彼女の中の感触。
その快楽に理性を焼かれ、僕の腰は止まらなかった。
「あんっ♪あぁんっ♪なーくんっ♪いいよっ♪もっと突いてぇっ♪」
そのぐっちょぐっちょという音が、部屋に響き渡る。
そこからはもう、理性は何の意味もなさなかった。
ただただ快楽を、射精を求めて腰を振る。
そして・・・
「なーくんには、私の雌狐ま○こを精液便所にする権利と義務があるのっ! この雌狐肉便器にいーっぱいせーえきどびゅどびゅしてぇーーーーっ!!!」
どびゅっ、びゅびゅっ、びくんびくん・・・。
溜まっていた白濁を、思う存分皐月さんの中に排泄した。
「スッキリした?」
「うん。やっぱり皐月さんのお○んこは最高。」
「じゃ、これからも私で性処理してくださいね。」
「いや、やっぱり自分で」
「だーめ。したくなったら、私に言ってください。わたしのお○んこで好きなだけ扱いて、好きなだけ中出ししてください。これは権利であり、義務です。そもそも私の性欲も半端無くって、なーくんと思う存分ヤリまくりたいって事を忘れないでくださいね。」
「これからもずーっと、私に甘えてて下さいね?」
============================
そんなある日。
僕はいわゆる当たり屋に絡まれた。
しかし、正直言うと相手はせいぜいバンパー交換程度の軽傷だ。
セルシオ対ミラの事故なので、むしろ自分の方がダメージが大きいくらいだ
奴らはバンパーの修理代として、100万円を請求してきている。
100万円といえば、ソリッドカラーなら普通にオールペン2〜3回できる金額。
新品の社外フルエアロを巻いても大体は安ければ20万以下、高くても工賃・塗装込み50万前後(※3)といったところだ。
なのに100万という金額は明らかにおかしい。
しかし如何にもDQNな相手は苦手な僕はしどろもどろになって、上手く反論できない。
そんなところに、助け船が現れた。
「よぉ、姉ちゃん、あんた結構カネ持ってるんだってなぁ。とっととこの落とし前付けて貰おうか。」
「皐月さん!!」
「あらー・・・では、こちらに入庫してください。うちの板金職人は腕がいいから、きっとご納得のいく仕上がりになります。フレーム修正もお手の物ですよ。」
皐月さんが手渡したのは、系列会社であるリブオートのチラシだった。
意外とあったりするんだよなぁ、スーパー系列のディーラーって・・・。
「あン? こっちは100万払えって」
「もしかして、何か特殊な塗装でも? もっとも、キャンディペイントもピンストもお手の物な職人もいますけどね。何ならうち商品券の5万円分も付けましょうか?」
「だから100万」
「この傷で100万円は明らかに異常です。これ以上ゴネるのならあなたを当たり屋と見なし、もう相手にしません。」
「何だとゴルァ」
「そう言えばうち、警備会社も持ってるんですよねぇ〜。」
「!!!!」
「もちろん県警とも通じてますから、内容如何では・・・」
「ひ、ひえぇぇぇぇぇぇぇっ!!!に、逃げるぞ!!」
「あら〜? ご自分の非を認めるのですかぁ〜? では今度は、なーくんのクルマの修理代を請求しないといけませんねぇ〜。」
「・・・詰んだ・・・。」
・・・おいおい、完全に論破しちゃったよ。
「・・・困ったらいつでも呼び出しなさいって言ってるじゃない。」
============================
そして、ピットイン当日。
入庫時ってのは代車に関する誓約書やら示談成立のサインやら、意外とサインすることが多いのだ。
「あと、ここにも判子とサインをお願いしますね。」
「はい、ここにもですね。」
・・・ん?
「ちょ、ちょっと!!!」
何と、皐月さんは修理に関する書類に婚姻届を混ぜていたのだ。
まさかあんな所に混ぜられているとは思わなかったので、確認せずにサインをしてしまったのだ・・・
「それじゃ、これ市役所に提出してきますねー!!」
「ちょっと待てー!!!」
そう言うと、皐月さんは急に立ち止まった。
そして、くるりと向きを変えて僕と向き合った。
「なーくんは私を、そして今の生活を受け入れてさえくれればいいんです。そうすれば、私はなーくんを幸せにすることを確約します。だから・・・」
しばしの沈黙。そして・・・
「三原 凪くんにお願いします。私、中原 皐月と、結婚してください!!」
敢えてのフルネームかよ。
こりゃ相当にガチだな。
保険の兼ね合いもあって両親が居合わせたのだが、親父はこの件に対しこう言った。
「凪の好きにすればいい。個人的な意見としては、これは掴むべきチャンスだと思うがな。」
・・・
「・・・本気で、僕を一生養う覚悟はあるの?」
「はい。」
「正直、かなり厄介者だよ?」
「だとしても、私はなーくんがいいです。」
・・・
僕は、どうするべきか。
・・・答えは、初めから決まっていたのかも知れない・・・
・・・ばふっ。
僕は、彼女の胸元に飛び込んだ。
「こんな僕で良ければ、これから一生宜しくお願いします。」
「はい、もちろんです。」
この正式名称「高所得者の消費奨励に関する条例」は、平たく言えば「高所得者が高額消費をする場合、所得税をその分免除する」と言うものだ。
これだけなら税金対策で高級車を買うのとそう変わらないが、凄いのはここからである。
何と、個人消費に対しても適用される上に専業主婦/主夫を持った場合は免除範囲が拡大されるというのだ。
それ故稼げる魔物娘が主夫を欲するのが「ヒモ男条例」と呼ばれる所以だ。
幸川県の上の人は、景気が悪いのは高所得者が買い物をしないからと言う考えを持っている。
だから一定以上の所得税を高く設定して、投資・雇用・買い物をすればそれを免除する事にした。某クレジットカードのCMコピーの如く、富裕層の買い物が富を庶民にもたらし経済を活発にすると考えているのだ。
当初は反対意見もあった為社会実験としてスタートしたこの制度だが、実際生活保護受給者数や失業者数に改善が見られたことから本格導入が行われたのである。
そんなわけで、今日も中央商店街を豪華に着飾った男連れの刑部狸や稲荷のお姉さんが町を闊歩しているのである。
これは、それを知らずにヒモ男となってしまった青年とお稲荷さんのお話である。
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「あれ?この辺りに置いておいたんだけどなぁ?」
僕、三原 凪(みはら なぎ)は捜し物をしていた。
テーブルに置いていたはずの求職情報誌「だけ」がなくなっているのだ。
いや、なくなっていたのはそれだけではない。履歴書もなくなっていたのだ。
「なーくん? 君のお仕事は何だっけぇ?」
僕の後ろに、稲荷のお姉さんがどーんと立っている。
彼女の名前は中原 皐月(なかはら さつき)。
この辺りでは他社の追随を許さない地元大手スーパー、リビングマートのトップにも近い存在とのことだ。ちなみに、特に幸川県内では全国にモールを建てまくるあの有名チェーンすら牙城を崩せないでいる。それだけ地元に支持されているのだ。
彼女自身も先述のようにかなり上のポジション(もちろんコネではなく実力)なのだが、それ以上のことはなかなか教えてくれない。
「お金に困ったら、何でも言いなさいって言ったわよねぇ?」
「いや、そう言う訳じゃなくって・・・」
「じゃあ、何?」
「・・・申し訳ない。」
実は、皐月さんは僕が何か欲しいと言ったらすぐにそれを買ってきてしまう。
しかもだ・・・考えていたものより遙かに高級なモノを買ってくる。
例えば某通販サイトのアジアンタイヤと15インチホイールの3万円にも満たないセットを見ていたら、いきなり僕の右手ごとマウスを握ってブラウザを閉じた。そして翌日には、国産タイヤとTE37のセットを買ってきた。確かアレって通販サイトでもタイヤがハンコックで12万くらいするはず。リアル店舗で国産タイヤとだったら20万くらい平気で行くんじゃ・・・。
他にも中古のバケットシートを見ていたら新品の10万なんて余裕で突破するレカロを買ってきたり、ノーブランドの液晶ディスプレイを見てたら皐月さんの手にはEIZOのディスプレイがあったり・・・こういう事が結構あって、この3件だけでも推定50万くらいは使わせてしまっているのだ。(ちなみに、実際にいくら払ったのかは教えてくれない。)
いくら皐月さんが勝手にやっていることとは言え、額が額なだけに恐ろしく引け目を感じている。
実際、このレベルになると迂闊にアレが欲しいとか言えなくて逆に恐ろしいのだ・・・。
それで自分の遊ぶ分くらい自分で稼ぎたいと言ったら猛反対。
それどころか、月に5万円小遣いを渡すという始末。
しかも、その金を全部使いきれと言うのだ。
ちなみに、彼女に貰われた直後全てのポイントカードを没収されてしまった。
これまで少ない小遣いをやりくりしていた自分には到底理解できない行動の真意について訊くと、こんな答えが返ってきた。
「お金の心配なんてしなくていいんだから、みんなも儲けさせてあげて。」
僕がプラモを買おうとした時も、割り引いてない昔ながらの模型屋さんで買えと言われてしまった。
それは、「地元の商店が儲けてくれないと、うちにお客さんとして来てくれなくなるから」と言う考えがあるからだと言う。だから、実は地元のお店がテナントに来る際はできるだけ家賃を安くしようと考えているらしい。
・・・どこのヘンリー・フォード(※1)ですか。
・・・で、今に至るわけである。
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僕と皐月さんとの出会いは、何とも奇妙だった。
ある日、リビング・ワイド(※2)高山本店をぶらついていた時のこと。
通路のど真ん中で、幼稚園児と思しき男の子が大声で泣いていた。
絵に描いたような迷子だった。
高山本店は最近できたリブワイド・モールRYUZANにトップの地位こそ譲ったが、現在も未だに幸川県全域だけでなく徳原県など近隣他県をも商圏にしているリビングマートの総本山。
それだけに、
「それじゃ、サービスカウンター行こっか。」
こういう結論に至るのに、そう時間は掛からなかった。
そしてそのサービスカウンターで受付をしたのが、皐月さんだったのだ。
実は、こういう事はこれが初めてではない。
そしてそう言うことがあるたび、皐月さんに会っていたのだ。
「それじゃ、お名前教えてくれるかな。」
「とくはらけん こうやましの はざま けんた、4さい。」
どうやら今日の子は親のしつけがいいのか、名前と住所まではっきりと言えたようだ。
「お客様に、迷子のお知らせです。徳原県神山市からお越しの狭間 健太くんのお連れ様。健太くんがお待ちです。4階サービスカウンターまで、お越し下さい。」
迷子となっていた彼は、すぐに一緒に来ていたおばあちゃんに会うことができて僕も一安心。そこで僕もその場を離れようとしたのだが・・・
「お話があるので、少し待って頂いて宜しいでしょうか。」
話を聞くと、早番と遅番があってもう上がりなのだという。
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上がりでフリーになると、皐月さんは4階の端っこにあるトイレに僕を連れ込んだ。
ここはスペースの都合上、男女で分けることができなかった。そこで、「誰でも使えるように」と障害者サイズの広いものを2室作ったのだ。しかし4階には他にもトイレがあるということに加え、狭くなった原因である機械室の騒音を嫌って滅多に使われない。
「これだけうるさいからね。ちょっとくらい声を出しても、誰も気付かないわよ。」
そう言うと、皐月さんはワイシャツのボタンを外してその胸の谷間を露わにした。
そしてジッパーを下ろさせて、僕のモノを取り出すと・・・
「ふふ、じっとしてなさいね?」
・・・あれ、動けない。
だけど不思議と動きたいとも思わない。
そして・・・僕の愚息は少しずつ硬くなってきた・・・
「えいっ。」
ぽふっ。
「な!?」
なんと皐月さんは、僕のモノをその深い谷間に落としてしまったのだ。
「私、なーくんの優しさに惚れちゃいました。」
「嘘・・・すっごく気持ちいい・・・」
「そう?まだ動かしてないよ?」
「な・・・」
「それじゃ、動かすね。」
「あぁっ・・・!!」
冗談じゃない。こんな気持ちよさ、反則だって。
「イきそうになったら、言ってね。」
すると、その二つの膨らみを動かし始めた。
しかも・・・
ちろっ。
「ちょ・・・待っ・・・!!!」
なんと、その胸から時々はみ出させて先っぽを舐めて来るではないか!!
そしていつしかパイフェラからガチで僕をイかせる本気フェラに移り・・・
「ちょ、そんなコトされたら・・・ッ・・・!!!」
「ひひほ、わらひろおふりひ、らひれ・・・。」
(いいよ、私のお口に出して・・・。)
その舌使いに、僕の愚息は耐えられなかった。
「あっ、あっ、ああっ・・・」
彼女の口の中に、限界まで耐えた猛りを吐き出した。
しかも、時々亀頭を舐め回してくる!?
「ちょ、やめ・・・今、イッてるから・・・」
「れーんふろはれへ、らーふんろへーれひ。」
(ぜーんぶ飲ませて、なーくんのせーえき。)
・・・
・・・ふぅ。
やっと絶頂から解放された・・・。
「これだけだと思う?」
「え!?」
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これで終わりでは無いという皐月さん。
そう言うと、壁に手を突いて尻を突き出してきた。
「ハ・メ・て♪」
「えええっ!!!???」
そして、僕の愚息はまた無意識に皐月さんを求めたのであった。
「本当に、いいんですか?」
「うん・・・なーくんも、ハメたいでしょ?」
「・・・うん。」
本能に突き動かされるまま、皐月さんの真っ白いぱんつに手を掛けて下ろす。
その股布はこれから起こる事への期待でかなり濡れており、下ろすと糸を引いていた。
僕は出されたままのモノを掴んで、もうぐしょ濡れの彼女の割れ目にあてがった。
そしてくっ、と入り込む場所を見つけ・・・一気に挿入したのだった。
「すげー・・・ぬるぬるしてる・・・」
皐月さんの愛液は、それこそローションのように粘り気があって良く滑る。しかも濡れ方が半端なく、挿入すると少し溢れ出てきていた。
「ふふ、なーくんのせーえき飲んだらムラムラしちゃったんだよ。」
「ぬめぬめしてて、暖かくて・・・挿れてるだけで、すっごく気持ちいい・・・」
「嬉しいこと言ってくれるじゃない。でも、動くともっと気持ちいいわよ。思う存分動いて、最後は中出ししちゃいなさい。」
そして少し動くと・・・
甘い電流が流れるのだが、それが恐ろしいくらいの強さだった。
ひと擦りだけで、理性が吹っ飛びそうなレベル。
「・・・気が済むまで、私でヌいてね♪」
・・・もう、知らないぞ?
意を決して腰を更に動かすと、理性も同時に吹っ飛んだ。
ずっ、ぶゅっ、ぬちゅっ・・・
皐月さんのお○んこが、頭を焼くような快楽を叩き付ける。
「あぁっ、いいっ、これすぐに出ちゃいそ・・・っ・・・」
「いいよぉ♪出してぇ♪あなたのことがだーいすきな雌狐ま○こにぜーんぶ出してぇ♪」
「・・・出るっ!!」
その瞬間、僕は腰を思いっきり引き寄せて皐月さんの奥に射精した。
その絶頂まで、僅か3往復。
「3擦りでイっちゃったね。私のお○んこ、そんなに気持ち良かったぁ?」
「うん。これまで感じたことがないくらいの、凄い快感だった。」
「そっか。それじゃあさ、また私とHしましょうよ。私はなーくんのこと、だぁ〜い好きなんだから。ね、いいでしょ?」
こんなきれいなお姉さんとヤり放題。
正直、魅力的な話ではある。
だけど・・・
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「私は魔物娘だから。理性で抑えられなかったのも、私の魔力のせい。」
「え、それじゃこれは仕組まれたこと・・・?」
「えぇ、私のせい。せっかくだから3発目、いってみる?」
「うん・・・」
やはり、理性は彼女の誘惑には耐えられなかった。
そうして僕は挿入したモノを抜くことなく、もう一度皐月さんに中出しした。
さすがに3発も出すとすぐには勃ちそうになく、僕のモノはずるりと抜け落ちた。
「あら、あら。」
そう言うと、皐月さんは下ろしていた自分のぱんつを上げた。
逆流する僕の精液で股布が濡れていたが、それをむしろ喜んでいるようだった。
「それじゃ、頑張ったお○ん○んをきれいにしてあげる。」
そういうと、また僕のモノをしゃぶり始めた。いわゆる、お掃除フェラって奴だ。
ところがそれがあまりにも上手すぎて・・・出ないと思っていたのにもう一発口内発射。
しかもカリ首、尿道に残った残渣もきれいに吸い取ってしまった。
「・・・すっげー・・・」
あまりの気持ちよさに、最早焦点が定まらない。
「私と一緒になってくれたら、毎日気持ち良くしてあげる。というより、私がなーくんと毎日Hしたいの。だからぁ・・・」
・・・
「私と、結婚を前提に付き合いましょう?」
「はあああああっ!!??」
「できれば、働きに出ないでうちにずっといてほしいの。生活費なら私が稼ぐから、ね。」
優しさと色っぽさ、そしてほんの少しの鋭さ。
皐月さんの笑顔には、僕を逆らえなくする何かがある。
・・・
・・・その結果が、今のヒモ生活というわけである。
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さて、話を今に戻そうか。
「ヒモ男条例って、知ってる?」
「何、それ?」
「なるほど、知らなかったら違和感あるわよね。」
「はぁぁぁぁっ!?」
その内容を聞いて、僕は思わず素っ頓狂な声を上げた。
「だから、なーくんが働いたら私が困るわけ。で、ある程度は使ってくれないと、それも困るわけ。」
「まぁ、制度としての概念は正しいと思いますけど・・・。」
実は、以前友達と「高所得者の税金はどうあるべきか」という話をしたことがある。
僕は「高所得者からはガッツリ取れ」と言う考え方だったが、彼は少し違っていた。
彼は「溜め込んでるのがいけない。金持ちが消費する分には相手が儲かるんだからいいことだ。」と言っていた。
・・・「ヒモ男条例」そのものじゃないか!!!
「だから、働くのもケチケチするのもだーめ♪」
そう言って、皐月さんは書きかけの履歴書をシュレッダーに飲み込ませたのだった。
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「なーくんにお仕事を頼むことはないわ。あるとしたらぁ・・・」
!!??
「この狐さんを、孤独から護ることかなぁ〜♪」
「え!? えええっ!!??」
「なーくんはぁ〜、私といちゃいちゃしてさえいればいいんだよぉ〜♪」
「ちょ! 目を覚ま・・・んぐっ!!」
両頬を捕まれてのディープキス。
皐月さんの舌が、口の中に入ってくる。
「んふぅ〜♪この家は持ち家だしぃ〜、老後まで安心して暮らせるだけの貯金だってあるんだからぁ〜。ずぅ〜っとここにいてよぉ〜。」
むにむにと、僕の肩に柔らかいものが当たってくる。
それは・・・皐月さんの大きなおっぱいだった。
「・・・離れてください。」
「ふふ、何を今更。もう何度もシちゃってるでしょ。」
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「さーて、なーくんのお仕事の時間よ。」
僕は皐月さんに、あっけなく押し倒された。
この家のリビングに大きなベッドがあるのは、つまりこういう事なのだ。
そして、皐月さんはお稲荷さんなので実はとんでもない実力を持っている。
彼女の魔力はそのディープキスで許容量ギリギリにまで送り込まれ・・・
「皐月姉ちゃん♪」
・・・理性を破壊された僕は、こうやってべったり甘えてしまうのである。
そこから先は、自分が何をしているのかはわかっても理性は歯止めにすらならなかった。
「なーくん、もっと甘えてぇ♪」
「うー♪皐月姉ちゃんのおっぱいだぁーいすき♪」
そう言うと、僕は自らその大きな丸みに顔を押しつけた。
「なーくん。暴発しちゃいけないから、先にお○ん○んをお○んこに挿れちゃおっか。」
「うん、僕も皐月姉ちゃんのお○んこに挿れたい・・・僕のお○ん○ん、もう我慢できないみたい・・・」
「いいよぉ〜。私のお○んこで、い〜っぱいしこしこどぴゅどぴゅしてね〜。」
そう言うと、皐月さんが騎乗位で挿入させた。
ところがその瞬間・・・
「ふうわああっ、出ちゃうっっ、出ちゃうよぉーーーっ!!!」
・・・
挿入した途端に、中出ししてしまったのだ。
どうやら、あの魔力を浴びると精力と感度も半端なくなってしまうらしい。
「感じやすいなーくん、すっごくかわいくて大好きぃ〜♪ それにせーえきもすっごく濃いわぁ〜♪」
「はぅぅ〜。また皐月姉ちゃんを気持ち良くできなかったぁ〜。」
「いいのよ、気にしないで。それに、私もちゃぁ〜んと感じてるわよ。」
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「それじゃ、次はなーくんの番。いつもみたいに、私のお○んこでオナニーする感じでお願いね。」
「うん・・・それじゃ、動くね。」
僕は、ゆっくりと腰を動かし始めた。
とは言えゆっくりなのは最初の1、2往復。
皐月さんのお○んこはやはり魔物娘らしく絶品なので、一擦りで理性を剥ぎ取ってしまうのだ。そこからはただただ快楽を求めるケダモノとなる。
「はぁんっ♪なーくんのオナニーファック気持ちいい♪激しくて獣欲全開で気持ちいい♪堅っ苦しい雑味がなくて最高だよぉ♪」
「皐月姉ちゃんのお○んこもすっごく気持ちいいよぉ♪もうすぐに出ちゃいそう。」
「私もよぉ♪なーくんのお○ん○ん気持ちいい♪一緒にイこ♪」
そこから、僕はスパートを掛けた。
「あぁっ、イくっ、皐月姉ちゃんの極上雌狐ま○こでいっちゃいそうっ・・・」
「私もよっ、なーくんのお○んぽでイっちゃいそう・・・」
・・・ああああああああ―――――っ・・・。
びくっ、びくんっ・・・
「ふふっ、なーくんに、イかされちゃった♪」
「皐月お姉ちゃんが喜んでくれて、嬉しいよ。」
「やっぱり、なーくんは大事な旦那様だね♪」
「はい!? だけど僕は」
「仕事なんかどうでもいいから、ずっとそばにいてくれる優しい旦那様が欲しかったんですー。」
・・・だけど、僕は・・・
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「や、やっぱり僕も」
「・・・私が帰ってきた時、もしもなーくんがいなかったら・・・寂しいな。」
「!!!!!」
「なーくんがいてくれるから、私は頑張れるんだよ? あんまりこういう言い方はしたくないけど、私がやる気なくしちゃったらみんなに迷惑が掛かるし・・・。」
「皐月さん・・・」
「だから、なーくんはずーっと私の帰りを待ってなさい? ううん、私の帰りを待ってて。」
「ダメだよ!!僕みたいなの置いておいたら、皐月さんが」
「もう遅いよー? なーくんは私の魔力をたっぷり受けちゃったんだもん。ちょっと押してあげるだけで、簡単に崩れちゃうんだから。」
「そ、そんなぁ!! 何とかしてよ、皐月さん!!僕を元に戻し」
「ません。と言うより、言いたくないけど元々ガタガタだったわよ? あのまま走り続けてたら、完全に取り返しの付かないことになってたわ。」
「それでも」
「私、中原 皐月は三原 凪に命令します。一生私のヒモでいなさい!! 他のどんな要求に応じたとしても、これだけは絶対に変えません!!」
「・・・」
「・・・確かに、働きに出て欲しくないとかそう言うのに条例や私の立場が関係していないとは言わない。だけど、これだけは信じて欲しい。私はなーくんが大好きで、いつも笑っていて欲しくて、まして悪徳企業に引っかかるなんて事はなんとしても避けたいの。」
いつになく真剣な、皐月さんの眼差し。
それが、その言葉が上辺だけでないことを認識させる。
「それに、ここ幸川じゃヒモ男は当たり前にいるわよ?」
確かに、就職に失敗したからヒモになったなんて言う話は良く聞く。
実際、結婚相談所ですら「ヒモ男希望」というカテゴリーがあるほどだ。
もう、覚悟を決める必要がありそうだ・・・。
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それにしても、皐月さんに会って以来やたらにムラムラすることが多い。
そのことを言ったわけではないのだが、どうやら彼女が感じ取ったようである。
「ムラムラしたら、遠慮なく私に言ってね。」
「え?」
「だから、ヌきたくなったらすぐ言いなさい。フェラやパイズリでもいいし、中出しファックなんかだったりしたらもう最高。」
「そんな簡単に言っちゃって・・・。」
「簡単じゃないですか。私はいつでもYESですよ。ヤりたいって言ってくれればなーくんにだけは股をいつでも、いくらでも開きます。例えば、なぜか勃起しちゃって仕方ない時ってありますよね。そんな時は、迷わず私と中出しHしましょう。一発ヌいてあげれば、だいぶ鎮まりますから。」
実は、今この瞬間もどういう訳か僕のモノがさっきからいきり立って仕方がない。
どうしようかと思っていたところに、この提案だ。
「・・・皐月さん、ヤらせて。」
「はい♪せっかくですので、尻尾や耳も触ってみませんか?」
「そう言えば・・・皐月さんって、お稲荷さんなんですよね。」
「えぇ。だから、触ってみるのもいいんじゃないかなと。」
「それじゃ、お言葉に甘えて。」
その言葉を聞くと、彼女の9本ある尻尾がゆらゆらと揺れて僕を誘ってくる。
「うわぁ〜、お姉ちゃんのしっぽ、ふかふかだぁ〜♪」
後から聞いた話だと尻尾からは特に魔力の漏れが多く、尻尾もふもふは危険な行為だったのだとか・・・って、それなら何で止めてくれなかったのさ!!
・・・皐月さん曰く危険というのは性的な意味だから身体に悪影響は・・・十分あるわいっ!!
「うわ!!お姉ちゃん、お尻、丸見えだよ!?」
「なーくんなら、お尻でもおっぱいでもおま○こでも好きなだけ見せてあげる。触ってもいいし、ヌきたくなったら私のお○んこ使ってね?」
「うんっ!」
そう言うと、僕はその腰に皐月さんを座らせた。
それが何を意味していたのかを察した彼女は、僕のモノを掴んで・・・
ぬぷっ。
「なーくんを、完全に骨抜きにしてあげる。」
「ひゃうっ!?」
「これから死ぬまで、私に依存してなさい?」
「それは」
ぐちゅっ。
「ひぃっ!?」
「大丈夫。私が、ずっとそばにいてあげるから。」
そう言うと、ゆっくり腰を振り始める皐月さん。
その快感は、とても僕が抗えるものではなかった。
「お姉ちゃん、そこに四つんばいになって!!」
僕は、皐月さんを四つんばいにさせた。
先述のようにスカートは尻尾で持ち上げられ、そのむっちりとしたお尻が丸見えだ。
そしてずり下ろされたままのぱんつ、そして・・・
「挿れるからっ!! 溜まってるの、お姉ちゃんの中に出しちゃうからっ!!」
思いっきり、バックで挿入した。
つぶつぶ、ざらざら、にゅるにゅる、ほかほか。
様々な擬態語で表現できる、言い換えれば色々ありすぎて表現しきれない彼女の中の感触。
その快楽に理性を焼かれ、僕の腰は止まらなかった。
「あんっ♪あぁんっ♪なーくんっ♪いいよっ♪もっと突いてぇっ♪」
そのぐっちょぐっちょという音が、部屋に響き渡る。
そこからはもう、理性は何の意味もなさなかった。
ただただ快楽を、射精を求めて腰を振る。
そして・・・
「なーくんには、私の雌狐ま○こを精液便所にする権利と義務があるのっ! この雌狐肉便器にいーっぱいせーえきどびゅどびゅしてぇーーーーっ!!!」
どびゅっ、びゅびゅっ、びくんびくん・・・。
溜まっていた白濁を、思う存分皐月さんの中に排泄した。
「スッキリした?」
「うん。やっぱり皐月さんのお○んこは最高。」
「じゃ、これからも私で性処理してくださいね。」
「いや、やっぱり自分で」
「だーめ。したくなったら、私に言ってください。わたしのお○んこで好きなだけ扱いて、好きなだけ中出ししてください。これは権利であり、義務です。そもそも私の性欲も半端無くって、なーくんと思う存分ヤリまくりたいって事を忘れないでくださいね。」
「これからもずーっと、私に甘えてて下さいね?」
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そんなある日。
僕はいわゆる当たり屋に絡まれた。
しかし、正直言うと相手はせいぜいバンパー交換程度の軽傷だ。
セルシオ対ミラの事故なので、むしろ自分の方がダメージが大きいくらいだ
奴らはバンパーの修理代として、100万円を請求してきている。
100万円といえば、ソリッドカラーなら普通にオールペン2〜3回できる金額。
新品の社外フルエアロを巻いても大体は安ければ20万以下、高くても工賃・塗装込み50万前後(※3)といったところだ。
なのに100万という金額は明らかにおかしい。
しかし如何にもDQNな相手は苦手な僕はしどろもどろになって、上手く反論できない。
そんなところに、助け船が現れた。
「よぉ、姉ちゃん、あんた結構カネ持ってるんだってなぁ。とっととこの落とし前付けて貰おうか。」
「皐月さん!!」
「あらー・・・では、こちらに入庫してください。うちの板金職人は腕がいいから、きっとご納得のいく仕上がりになります。フレーム修正もお手の物ですよ。」
皐月さんが手渡したのは、系列会社であるリブオートのチラシだった。
意外とあったりするんだよなぁ、スーパー系列のディーラーって・・・。
「あン? こっちは100万払えって」
「もしかして、何か特殊な塗装でも? もっとも、キャンディペイントもピンストもお手の物な職人もいますけどね。何ならうち商品券の5万円分も付けましょうか?」
「だから100万」
「この傷で100万円は明らかに異常です。これ以上ゴネるのならあなたを当たり屋と見なし、もう相手にしません。」
「何だとゴルァ」
「そう言えばうち、警備会社も持ってるんですよねぇ〜。」
「!!!!」
「もちろん県警とも通じてますから、内容如何では・・・」
「ひ、ひえぇぇぇぇぇぇぇっ!!!に、逃げるぞ!!」
「あら〜? ご自分の非を認めるのですかぁ〜? では今度は、なーくんのクルマの修理代を請求しないといけませんねぇ〜。」
「・・・詰んだ・・・。」
・・・おいおい、完全に論破しちゃったよ。
「・・・困ったらいつでも呼び出しなさいって言ってるじゃない。」
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そして、ピットイン当日。
入庫時ってのは代車に関する誓約書やら示談成立のサインやら、意外とサインすることが多いのだ。
「あと、ここにも判子とサインをお願いしますね。」
「はい、ここにもですね。」
・・・ん?
「ちょ、ちょっと!!!」
何と、皐月さんは修理に関する書類に婚姻届を混ぜていたのだ。
まさかあんな所に混ぜられているとは思わなかったので、確認せずにサインをしてしまったのだ・・・
「それじゃ、これ市役所に提出してきますねー!!」
「ちょっと待てー!!!」
そう言うと、皐月さんは急に立ち止まった。
そして、くるりと向きを変えて僕と向き合った。
「なーくんは私を、そして今の生活を受け入れてさえくれればいいんです。そうすれば、私はなーくんを幸せにすることを確約します。だから・・・」
しばしの沈黙。そして・・・
「三原 凪くんにお願いします。私、中原 皐月と、結婚してください!!」
敢えてのフルネームかよ。
こりゃ相当にガチだな。
保険の兼ね合いもあって両親が居合わせたのだが、親父はこの件に対しこう言った。
「凪の好きにすればいい。個人的な意見としては、これは掴むべきチャンスだと思うがな。」
・・・
「・・・本気で、僕を一生養う覚悟はあるの?」
「はい。」
「正直、かなり厄介者だよ?」
「だとしても、私はなーくんがいいです。」
・・・
僕は、どうするべきか。
・・・答えは、初めから決まっていたのかも知れない・・・
・・・ばふっ。
僕は、彼女の胸元に飛び込んだ。
「こんな僕で良ければ、これから一生宜しくお願いします。」
「はい、もちろんです。」
14/09/04 21:13更新 / ぜろトラ!