リンユーちゃんと遊ぼう
リンユーちゃんは、お日様が輝く中で青い自転車をこいでいました。今日はいいお天気なので、おうちでいるのがもったいないのです。お父さんとお母さんが誕生日に買ってくれた自転車に乗りたくなったのです。
「面白い事ないかなあ」
リンユーちゃんは、のんびりとつぶやきました。パンダみたいな姿なので、のんびりした様子が似合っています。リンユーちゃんは、レンシュンマオと言うパンダみたいな姿の魔物娘なのです。
リンユーちゃんの頭には、黒くて丸っこい耳が付いています。手と足は黒い毛で覆われています。お尻からは丸っこいしっぽが出ています。可愛らしい女の子の顔なのですが、リンユーちゃんはパンダの魔物なのです。
でも、怖い魔物ではありません。丸くてピコピコ動く耳は、のんびりした表情を浮かべている顔と良く似合っています。手足の黒い毛は柔らかそうです。しっぽはフリフリ良く動きます。着ている水色のチャイナ服は、パンダみたいな姿と良く合っています。動物園にいるパンダよりも可愛らしいのです。
お空は晴れ渡り、気持ちのいい風が吹いています。その中を、リンユーちゃんはフサフサした毛の生えた足で自転車をこいでいました。面白い事や物を見つけようと、心に決めながらこいでいました。
今日は天気がいいので、人がいっぱい出歩いています。人間の男の子や女の子が遊んでいました。リンユーちゃんは、その子たちにニッコリと笑いかけます。話しかけようと近づいていきました。
でも、人間の男の子や女の子たちは、リンユーちゃんを見ると顔をそむけてしまいます。リンユーちゃんが近づくと、みんなどこかへ行ってしまいました。
人間と魔物娘はいっしょに暮らすようになって、もうずいぶん経ちます。でも、人間の中には、魔物娘を嫌いな人も多いのです。人間の子供の中には、魔物娘の子を仲間はずれにする子も多いのです。
リンユーちゃんは、人間の子に意地悪をされて悲しくなってきました。もう、おうちに帰ろうかと思いました。でも、もしかしたらいい事があるかもしれないと思い、そのまま自転車をこぎ続けます。
リンユーちゃんは、町をぬけて野原を通る道を自転車でこいで行きました。
野原には、黄色い菜の花が一面に咲いています。辺りにはいい香りがただよい、ミツバチが飛び回っています。リンユーちゃんは、菜の花畑を見ている内に悲しい気持ちが無くなってきました。
道の前の方を見ると、一人の子が赤い自転車をこいでいました。リンユーちゃんは、また意地悪をされるかもしれないと悲しくなります。でも、もう一度だけ声をかけてみようと思い近づいていきました。
自転車をこいでいる子は、丸い耳と尻尾が付いていました。自転車をこぐたびにピコピコと動いています。手足は、茶色いフサフサの毛が生えています。その子は魔物娘でした。なんだかクマに似ています。
「こんにちは、いい天気だね」
リンユーちゃんは、笑顔を浮かべながらあいさつをします。
「こんにちはなんだな、いい天気なんだな」
その子は、あいさつをかえしてくれました。なんだか少し変なしゃべり方です。
「きみ、どこから来たの？」
リンユーちゃんは、笑いながら聞きます。
「ぼくはサーカス団から来たんだな。お客さんの前で自転車をこぐんだな」
そのクマの女の子は、男の子みたいに「ぼく」という言い方をしました。
「そうなんだ。わたしは雑技団から来たんだよ。お客さんの前で自転車に乗るんだよ」
リンユーちゃんは、クマの女の子と同じような事を言います。
「うそだろ」
「きみもうそついてるよね」
二人は笑い合いました。クマの女の子は、なんだかおもしろそうな子です。のんびりした話し方も、自分と合いそうな気がします。
その子は、体中に柔らかそうな茶色い毛をはやしています。その上に青いオーバーオールを着ています。女の子はのんびりとした顔をしていて、その子の毛と服とうまく合っています。クマの女の子は、グリズリーと言う魔物娘です。
「わたしの名前はリンユー。きみの名前は何て言うの？」
リンユーちゃんは、クマの女の子の名前が知りたくなりました。
「ぼくの名前はアナスタシア。アーニャと呼んでほしいんだな」
リンユーちゃんは、アナスタシアと言う名前よりもアーニャと言う呼び方のほうがいいような気がします。
「よろしくね、アーニャちゃん」
「よろしくなんだな、リンユーちゃん」
二人は名前を呼び合うと、黄色いお花畑の間を自転車で進んでいきました。
お花畑は無くなり、辺りは草原になりました。そして草原の先には森があります。道は終わることがなく、森の中へと続きます。
リンユーちゃんは、森をじっと見ました。なんだかうす暗くて怖い感じがします。でも、おもしろいことを探すには、危ないことをしなくてはいけない気がしました。
「ねえ、アーニャちゃん。あの森に入ってみない？」
リンユーちゃんは誘います。
「おもしろそうな森なんだな。入ってみるんだな」
アーニャちゃんも賛成してくれます。二人は、森の中へと続く道を進みました。
森の中はすずしく、お日様の光は木にさえぎられています。うす暗い上に、ギャーギャー鳥の鳴く声もします。リンユーちゃんは怖くなってきました。
リンユーちゃんは、アーニャちゃんを見ました。アーニャちゃんは、のんびりとした顔のままです。アーニャちゃんはクマの魔物娘ですから、森の中は平気なのでしょう。竹林だったら平気なんだけどなあ、リンユーちゃんは心の中で言いました。
森の中を道は続いていきます。辺りはうす暗いままであり、気味の悪い鳥の鳴き声ばかりひびきます。後ろを見ると、森の入り口は見えなくなっています。リンユーちゃんは、森の中へ入ろうと言った事を後悔し始めていました。
「あそこに家がある」
不意に、アーニャちゃんがぼそりと言いました。リンユーちゃんは、アーニャちゃんの言葉に従って前の方を見ます。するとアーニャちゃんの言う通り、家があります。森の中の道は、そこで終わりです。
二人は、家の前で自転車からおりました。丸太を組み立てて出来ている、がんじょうそうな家です。その家は、暗い森の中にどっしりと構えて建っていました。
「だれか住んでいるのかな？」
リンユーちゃんは小声で言います。アーニャちゃんは、鼻をクンクン鳴らしています。
「人の匂いがするんだな」
人がいる事は確かなようです。でも、こんな森の中に誰が住んでいるのでしょうか？
アーニャちゃんは、ドアの所に行ってクンクン鼻を鳴らし続けます。リンユーちゃんは、アーニャちゃんの後ろからドアの様子をうかがいます。
「何をしているんだ！」
後ろから声がしました。リンユーちゃんは、危うく飛び上がりそうになりました。ふり返ると、一人の男の子が立っています。手にはバットを持っています。様子をうかがうと、男の子は今にもバットで叩いてきそうです。
「自転車をこいでいたら、この家に着いたの。だれか住んでいるのかなと思ったの」
リンユーちゃんはあわてて言いました。でも、リンユーちゃんが言うと、のんびりした言い方に聞こえてしまいます。
「ぼくたちは遊びに来たのだな。きみも一緒に遊ばないかな？」
アーニャちゃんも、のんびりとした言い方をします。
男の子は、二人をじろじろと見ました。そしてうなずきます。
「いいよ、一緒に遊ぼう」
男の子は、窓の方を見て手を振ります。すると窓の方で何かが動きました。すぐにドアが開きます。中から男の子が一人出て来ました。
「父さんと母さんから、他の人を家に入れてはいけないと言われているんだ。でも、お前達はおもしろそうだから入れてやるよ」
最初の男の子は、そう言いました。バットはもう下ろしています。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、ほっとしたように笑い合いました。
二人は、家の中に招き入れられました。家の中は木の匂いがただよっています。アーニャちゃんは、木の匂いがお気に入りらしく喜んでいます。リンユーちゃんも、その匂いがいい物だと感じました。でも、竹の匂いの方がもっといいのになと思っています。
男の子たちは兄弟です。外でバットを持っていたのは、お兄ちゃんの豪太君です。ずんぐりした体形で、ちょっと不機嫌そうな顔をしています。家の中にいたのは、弟の健太君です。すらりとした体形で、愛想のいい顔をしています。二人は、先に立ってリンユーちゃんとアーニャちゃんを案内していました。
リンユーちゃんたちが案内されたのは、兄弟の部屋でした。ベッドや机、クローゼットなどは有りますが、おもちゃは見当たりません。子供部屋にしては変わっています。
健太君は、オレンジジュースとクッキーを持ってきました。クッキーは甘そうな物で、リンユーちゃんはよだれをこぼしそうになります。アーニャちゃんの方を見ると、おやおや、よだれをこぼしています。
それから、四人は食べながら話をしました。豪太君と健太君は、お父さんとお母さんとこの家に住んでいるそうです。お父さんとお母さんは、お仕事に行っていて夜にならないと帰らないそうです。今日は学校が休みなので、豪太君と健太君はお留守番をしているそうです。
豪太君たちは、知らない人を家に入れてはいけないと言われているそうです。でも、リンユーちゃんたちを入れてしまいました。リンユーちゃんは、なぜ入れたのかと不思議に思い、豪太君に聞きました。豪太君は、お前たちがおもしろそうだからと笑いながら言います。リンユーちゃんは、そんな事を言う豪太君がおもしろいと思いました。
それから四人は一緒に遊びました。部屋にはコンピュータ・ゲームは無いけれど、チェスがありました。お父さんのお手製のものだそうで、家と同じく木のいい匂いがします。リンユーちゃんは、豪太君とやりました。
この時、リンユーちゃんは意外なことに気が付きました。豪太君は、態度や話し方から単純な男の子だと思っていました。でも、チェスをする時は単純ではないのです。単純なふりをして、わなを仕かけて待ちかまえているのです。リンユーちゃんは、豪太君は本当におもしろい子だと感心します。
ゲームのあとは、カーペットの上を四人でごろごろ転がりました。カーペットは、やわらかくて気持ちのいい物です。お母さんのお手製のものだそうです。
転がっている内に、リンユーちゃんは豪太君と一緒に転がり始めました。豪太君の体をだきしめて、ごろごろ転がります。豪太君の体は少しかたくて、リンユーちゃんとは違う匂いがします。リンユーちゃんは、クンクンと匂いをかいでしまいました。
豪太君は、突然離れようとしました。リンユーちゃんは、離れたくなくて抱きしめます。豪太君は、顔を真っ赤にしています。
リンユーちゃんは、おかしなことに気が付きました。豪太君のまたの辺りが、硬くなっていて盛り上がっているのです。リンユーちゃんは、豪太君の顔をじっと見ます。豪太君は、真っ赤な顔をプルプルふるわせています。リンユーちゃんはニンマリとしました。
リンユーちゃんは、アーニャちゃんと健太君の方を見ました。アーニャちゃんは、顔を真っ赤にしてふるえている健太君を抱きしめています。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、顔を見合わせてニヤッと笑い合いました。おやおや、いけないことが始まりそうです。
リンユーちゃんは、豪太君にキスをしました。豪太君の口やほっぺ、鼻やひたいに唇を押し付けます。豪太君の顔はトマトのようです。
リンユーちゃんは、豪太君の服を脱がせて行きました。豪太君は振りほどこうとしますが、魔物娘の力にかなうはずがありません。あっという間に裸にされてしまいました。リンユーちゃんも服をぬいでいきます。恥ずかしがるそぶりも見せません。
リンユーちゃんは、豪太君の体をなで回しました。リンユーちゃんの手には、柔らかい毛が生えています。そのモフモフした手でなで回されるうちに、豪太君の顔は気持ちよさそうになっていきます。リンユーちゃんは気をよくして、豪太君の体中をモフモフとなで回します。
リンユーちゃんは、なで回すだけでは足りなくなって、豪太君の体をなめ回し始めました。ピンク色の舌で耳や首、肩や胸をペロペロとなめます。豪太君の体は、汗でちょっとしょっぱいです。でも、リンユーちゃんにはおいしく感じられました。くすぐったそうに笑う豪太君を、ペロペロなめ回します。
リンユーちゃんは、豪太君のおちんちんを見ました。元気いっぱいにそり返っています。先っぽからは、透明なおつゆが垂れています。
リンユーちゃんは、おちんちんに顔を近づけました。クンクンと鼻を鳴らして臭いをかぎます。変な臭いですが、リンユーちゃんは嫌ではありません。そのまま鼻をつけて臭いをかぎ続けます。豪太君は、アウアウ言って顔をふっています。
リンユーちゃんは、豪太君のおちんちんをペロペロなめ始めました。豪太君のおちんちんはしょっぱいです。それに先っぽからもれるおつゆは苦いです。でも、リンユーちゃんはなめることを止めたくありません。いっしょうけんめいペロペロなめます。
リンユーちゃんは、なめながら豪太君の顔を見上げました。豪太君は気持ちよさそうな顔をしています。リンユーちゃんは、豪太君が喜んでいるのを見てうれしくなりました。それに、おちんちんがおいしく感じられ始めたのです。
豪太君の体がふるえ始めました。「出るよ、出ちゃうよ！」と悲鳴を上げます。そして豪太君のおちんちんから白い物がふき出しました。リンユーちゃんの口の中に入り、顔にかかってしまいます。白い物はリンユーちゃんをどんどん汚します。
リンユーちゃんは、びっくりしておちんちんを見ました。そして豪太君の顔を見上げます。自分の顔にかかった白い物を手でぬぐいます。
白い物はすごい臭いがしました。おまけに苦い味がします。リンユーちゃんは、目を白黒させています。でも、かいでいるうちに嫌な感じはしなくなりました。味も嫌では無くなっていきます。
ふと、夜に起きた時、ろうかでお母さんと会った時のことを思い出しました。その時のお母さんは、変な臭いがしました。今思えば、豪太君のおちんちんから出た白い物と同じような臭いでした。
リンユーちゃんは、豪太君のおちんちんをなめ回します。おちんちんに付いた白い物をなめ取り、飲み込んでいきます。そうしたら、一度はやわらかくなった豪太君のおちんちんは、また固くなってきました。
リンユーちゃんは、自分のおまたに手を当てました。先ほどからムズムズして、すでにぐっしょりとぬれています。おまたからは甘ずっぱい匂いが立ち込めています。
リンユーちゃんは、豪太君の上にまたがりました。リンユーちゃんのおまたと、豪太君のおまたをくっつけます。そして豪太君のおちんちんを、自分の中に飲み込みました。
リンユーちゃんは、かすかに顔をしかめました。リンユーちゃんは、こういうことは初めてなのです。リンユーちゃんの中で、豪太君の物が引っかかりました。そしてリンユーちゃんの物を破ってしまいました。
人間の女の子だったら、痛くて泣いてしまうでしょう。でも、リンユーちゃんは魔物娘です。人間ほど痛みは感じない上に、気持ちの良さを感じやすいのです。リンユーちゃんは、豪太君の上で腰を動かし始めました。リンユーちゃんは、気持ちの良さでのぼりつめそうです。
それは豪太君も同じでした。豪太君は出そうだからどいてと悲鳴を上げました。豪太君は、子供だけれども中で出したらまずいと分かっていたのでしょう。でも、リンユーちゃんは魔物娘です。中で出されることを喜ぶのです。ますます腰の動きを激しくしました。
とうとう豪太君は、リンユーちゃんの中ではじけてしまいました。豪太君の子供を作る液が、リンユーちゃんの中に出てしまいました。リンユーちゃんは、快感にふるえてプルプルしています。
すっかり出し終えてから、リンユーちゃんはやっと豪太君からどきました。リンユーちゃんのおまたの割れ目からは、白い液がコポコポ音を出してあふれて来ます。ピンク色の物が少し混じっています。リンユーちゃんは、満足そうに自分のおまたを見ています。豪太君は、あえいで動けそうにありません。
リンユーちゃんは、アーニャちゃんと健太君の方を見ました。アーニャちゃんのおまたも白い液で汚れています。アーニャちゃんは満足そうに座り、健太君は寝っ転がってアウアウ言っています。
アーニャちゃんは、リンユーちゃんの方へ来ました。リンユーちゃんに顔を寄せると、リンユーちゃんの顔をペロペロなめ始めました。リンユーちゃんの顔に付いている豪太君の液をなめているのです。
リンユーちゃんは、気持ちが良くてうっとりしました。アーニャちゃんの顔を見ると、健太君の液で汚れています。リンユーちゃんは、アーニャちゃんの顔をなめ始めました。アーニャちゃんの顔は臭いが染み付いており、苦くてしょっぱい味がします。でも、その臭いは好きな臭いです。その味は好きな味です。リンユーちゃんとアーニャちゃんは、お互いの顔をペロペロなめ合っていました。
二人は、豪太君と健太君の方を見ました。二人のおちんちんは、また大きくなっていました。リンユーちゃんとアーニャちゃんが、自分たちの液をなめ合っているのを見て興奮してしまったのです。
まだまだ、いけないことは終わりそうにありません。
リンユーちゃんは、ぐっすり眠っていましたが目を覚ましました。時計を見ると、夕方の時間になっています。もう、おうちに帰らなくてはいけません。
たくさんいけないことをしたせいで、リンユーちゃんはちょっと疲れていました。でも、がんばって起き上がると、まだ寝ているアーニャちゃんをユサユサと揺さぶりました。
「もう、食べられないんだな」
アーニャちゃんは寝ぼけています。
「もう、おうちに帰る時間だよ」
リンユーちゃんは、揺さぶり続けます。さすがにアーニャちゃんも、目をこすりながら起き上りました。豪太君と健太君も起き上がります。
豪太君たちは、洗面器とタオルを持ってきました。洗面器にはお湯が入っています。四人は、それで体の汚れを落としました。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、家の出口まで来ましたが帰りたくはありません。豪太君や健太君とまだ遊びたいのです。でも、帰らないとお父さんとお母さんが心配します。
リンユーちゃんは、豪太君に顔をよせるとキスをしました。豪太君の顔は真っ赤になります。
「また遊びに来てもいいかな？」
リンユーちゃんが聞くと、豪太君はくり返しうなずきます。お顔は真っ赤なままです。アーニャちゃんも、健太君にキスをしました。リンユーちゃんのまねをしたのです。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、豪太君たちと約束をしたらすぐに自転車に乗りました。早く帰らないと夜になってしまいます。
二人は、森の中の道で自転車をこぎました。森の中は、昼よりも暗い感じがします。二人は、急いで自転車をこぎます。
森を出て野原に入ると、あたりは夕焼けに照らされていました。どこもかしこも真っ赤です。まるで豪太君のお顔みたいです。リンユーちゃんとアーニャちゃんは、真っ赤な世界を自転車に乗って走っていました。
町が見えてくると、道の横に赤い屋根のおうちが見えてきました。そこはアーニャちゃんのおうちです。
「また、遊んでくれるかな？」
リンユーちゃんは、アーニャちゃんに聞きます。
「また、一緒に遊ぶんだな。いつでも僕のうちに来てくれなんだな。それで豪太や健太のところに行くんだな」
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、手をにぎり合ってぶんぶん振り回します。嬉しくて力いっぱい振り回しました。
リンユーちゃんは、再び自転車をこぎ始めました。真っ赤な夕焼けに照らされて、リンユーちゃんは真っ赤です。
リンユーちゃんは、今日のことがうれしくて仕方がありません。クマの女の子とお友達になった上に、森に住む男の子たちとお友達になれたのです。
豪太君はお友達なのかな？リンユーちゃんは、ちょっと首をかしげました。お友達とはちがう気がしたのです。リンユーちゃんは、当てはまる言葉を探しました。ウンウンうなって考えましたが、言葉が見つかりません。
まあ、今はお友達でいいや。リンユーちゃんは、豪太君をお友達だと思うことにしました。リンユーちゃんにとって豪太君が何なのか、いずれ分かるかもしれません。
もっとお友達が欲しいな。リンユーちゃんは、自分の事を仲間はずれにした男の子や女の子のことを思い出しました。自分が仲間外れにされることは悲しいことです。もっといろんな人と仲良くなりたいな。リンユーちゃんは願います。
でも、一度にいろんなことは出来ません。リンユーちゃんは、今日はアーニャちゃんや、豪太君、健太君と仲良くなれたことで良かったことにします。
さあ、もう辺りはうす暗くなってきています。早く帰らなくてはいけません。リンユーちゃんは、お父さんとお母さんに今日のことを早く話したくてしかたありません。リンユーちゃんは、赤から紫へと変わる町を自転車でこいで行きました。
「面白い事ないかなあ」
リンユーちゃんは、のんびりとつぶやきました。パンダみたいな姿なので、のんびりした様子が似合っています。リンユーちゃんは、レンシュンマオと言うパンダみたいな姿の魔物娘なのです。
リンユーちゃんの頭には、黒くて丸っこい耳が付いています。手と足は黒い毛で覆われています。お尻からは丸っこいしっぽが出ています。可愛らしい女の子の顔なのですが、リンユーちゃんはパンダの魔物なのです。
でも、怖い魔物ではありません。丸くてピコピコ動く耳は、のんびりした表情を浮かべている顔と良く似合っています。手足の黒い毛は柔らかそうです。しっぽはフリフリ良く動きます。着ている水色のチャイナ服は、パンダみたいな姿と良く合っています。動物園にいるパンダよりも可愛らしいのです。
お空は晴れ渡り、気持ちのいい風が吹いています。その中を、リンユーちゃんはフサフサした毛の生えた足で自転車をこいでいました。面白い事や物を見つけようと、心に決めながらこいでいました。
今日は天気がいいので、人がいっぱい出歩いています。人間の男の子や女の子が遊んでいました。リンユーちゃんは、その子たちにニッコリと笑いかけます。話しかけようと近づいていきました。
でも、人間の男の子や女の子たちは、リンユーちゃんを見ると顔をそむけてしまいます。リンユーちゃんが近づくと、みんなどこかへ行ってしまいました。
人間と魔物娘はいっしょに暮らすようになって、もうずいぶん経ちます。でも、人間の中には、魔物娘を嫌いな人も多いのです。人間の子供の中には、魔物娘の子を仲間はずれにする子も多いのです。
リンユーちゃんは、人間の子に意地悪をされて悲しくなってきました。もう、おうちに帰ろうかと思いました。でも、もしかしたらいい事があるかもしれないと思い、そのまま自転車をこぎ続けます。
リンユーちゃんは、町をぬけて野原を通る道を自転車でこいで行きました。
野原には、黄色い菜の花が一面に咲いています。辺りにはいい香りがただよい、ミツバチが飛び回っています。リンユーちゃんは、菜の花畑を見ている内に悲しい気持ちが無くなってきました。
道の前の方を見ると、一人の子が赤い自転車をこいでいました。リンユーちゃんは、また意地悪をされるかもしれないと悲しくなります。でも、もう一度だけ声をかけてみようと思い近づいていきました。
自転車をこいでいる子は、丸い耳と尻尾が付いていました。自転車をこぐたびにピコピコと動いています。手足は、茶色いフサフサの毛が生えています。その子は魔物娘でした。なんだかクマに似ています。
「こんにちは、いい天気だね」
リンユーちゃんは、笑顔を浮かべながらあいさつをします。
「こんにちはなんだな、いい天気なんだな」
その子は、あいさつをかえしてくれました。なんだか少し変なしゃべり方です。
「きみ、どこから来たの？」
リンユーちゃんは、笑いながら聞きます。
「ぼくはサーカス団から来たんだな。お客さんの前で自転車をこぐんだな」
そのクマの女の子は、男の子みたいに「ぼく」という言い方をしました。
「そうなんだ。わたしは雑技団から来たんだよ。お客さんの前で自転車に乗るんだよ」
リンユーちゃんは、クマの女の子と同じような事を言います。
「うそだろ」
「きみもうそついてるよね」
二人は笑い合いました。クマの女の子は、なんだかおもしろそうな子です。のんびりした話し方も、自分と合いそうな気がします。
その子は、体中に柔らかそうな茶色い毛をはやしています。その上に青いオーバーオールを着ています。女の子はのんびりとした顔をしていて、その子の毛と服とうまく合っています。クマの女の子は、グリズリーと言う魔物娘です。
「わたしの名前はリンユー。きみの名前は何て言うの？」
リンユーちゃんは、クマの女の子の名前が知りたくなりました。
「ぼくの名前はアナスタシア。アーニャと呼んでほしいんだな」
リンユーちゃんは、アナスタシアと言う名前よりもアーニャと言う呼び方のほうがいいような気がします。
「よろしくね、アーニャちゃん」
「よろしくなんだな、リンユーちゃん」
二人は名前を呼び合うと、黄色いお花畑の間を自転車で進んでいきました。
お花畑は無くなり、辺りは草原になりました。そして草原の先には森があります。道は終わることがなく、森の中へと続きます。
リンユーちゃんは、森をじっと見ました。なんだかうす暗くて怖い感じがします。でも、おもしろいことを探すには、危ないことをしなくてはいけない気がしました。
「ねえ、アーニャちゃん。あの森に入ってみない？」
リンユーちゃんは誘います。
「おもしろそうな森なんだな。入ってみるんだな」
アーニャちゃんも賛成してくれます。二人は、森の中へと続く道を進みました。
森の中はすずしく、お日様の光は木にさえぎられています。うす暗い上に、ギャーギャー鳥の鳴く声もします。リンユーちゃんは怖くなってきました。
リンユーちゃんは、アーニャちゃんを見ました。アーニャちゃんは、のんびりとした顔のままです。アーニャちゃんはクマの魔物娘ですから、森の中は平気なのでしょう。竹林だったら平気なんだけどなあ、リンユーちゃんは心の中で言いました。
森の中を道は続いていきます。辺りはうす暗いままであり、気味の悪い鳥の鳴き声ばかりひびきます。後ろを見ると、森の入り口は見えなくなっています。リンユーちゃんは、森の中へ入ろうと言った事を後悔し始めていました。
「あそこに家がある」
不意に、アーニャちゃんがぼそりと言いました。リンユーちゃんは、アーニャちゃんの言葉に従って前の方を見ます。するとアーニャちゃんの言う通り、家があります。森の中の道は、そこで終わりです。
二人は、家の前で自転車からおりました。丸太を組み立てて出来ている、がんじょうそうな家です。その家は、暗い森の中にどっしりと構えて建っていました。
「だれか住んでいるのかな？」
リンユーちゃんは小声で言います。アーニャちゃんは、鼻をクンクン鳴らしています。
「人の匂いがするんだな」
人がいる事は確かなようです。でも、こんな森の中に誰が住んでいるのでしょうか？
アーニャちゃんは、ドアの所に行ってクンクン鼻を鳴らし続けます。リンユーちゃんは、アーニャちゃんの後ろからドアの様子をうかがいます。
「何をしているんだ！」
後ろから声がしました。リンユーちゃんは、危うく飛び上がりそうになりました。ふり返ると、一人の男の子が立っています。手にはバットを持っています。様子をうかがうと、男の子は今にもバットで叩いてきそうです。
「自転車をこいでいたら、この家に着いたの。だれか住んでいるのかなと思ったの」
リンユーちゃんはあわてて言いました。でも、リンユーちゃんが言うと、のんびりした言い方に聞こえてしまいます。
「ぼくたちは遊びに来たのだな。きみも一緒に遊ばないかな？」
アーニャちゃんも、のんびりとした言い方をします。
男の子は、二人をじろじろと見ました。そしてうなずきます。
「いいよ、一緒に遊ぼう」
男の子は、窓の方を見て手を振ります。すると窓の方で何かが動きました。すぐにドアが開きます。中から男の子が一人出て来ました。
「父さんと母さんから、他の人を家に入れてはいけないと言われているんだ。でも、お前達はおもしろそうだから入れてやるよ」
最初の男の子は、そう言いました。バットはもう下ろしています。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、ほっとしたように笑い合いました。
二人は、家の中に招き入れられました。家の中は木の匂いがただよっています。アーニャちゃんは、木の匂いがお気に入りらしく喜んでいます。リンユーちゃんも、その匂いがいい物だと感じました。でも、竹の匂いの方がもっといいのになと思っています。
男の子たちは兄弟です。外でバットを持っていたのは、お兄ちゃんの豪太君です。ずんぐりした体形で、ちょっと不機嫌そうな顔をしています。家の中にいたのは、弟の健太君です。すらりとした体形で、愛想のいい顔をしています。二人は、先に立ってリンユーちゃんとアーニャちゃんを案内していました。
リンユーちゃんたちが案内されたのは、兄弟の部屋でした。ベッドや机、クローゼットなどは有りますが、おもちゃは見当たりません。子供部屋にしては変わっています。
健太君は、オレンジジュースとクッキーを持ってきました。クッキーは甘そうな物で、リンユーちゃんはよだれをこぼしそうになります。アーニャちゃんの方を見ると、おやおや、よだれをこぼしています。
それから、四人は食べながら話をしました。豪太君と健太君は、お父さんとお母さんとこの家に住んでいるそうです。お父さんとお母さんは、お仕事に行っていて夜にならないと帰らないそうです。今日は学校が休みなので、豪太君と健太君はお留守番をしているそうです。
豪太君たちは、知らない人を家に入れてはいけないと言われているそうです。でも、リンユーちゃんたちを入れてしまいました。リンユーちゃんは、なぜ入れたのかと不思議に思い、豪太君に聞きました。豪太君は、お前たちがおもしろそうだからと笑いながら言います。リンユーちゃんは、そんな事を言う豪太君がおもしろいと思いました。
それから四人は一緒に遊びました。部屋にはコンピュータ・ゲームは無いけれど、チェスがありました。お父さんのお手製のものだそうで、家と同じく木のいい匂いがします。リンユーちゃんは、豪太君とやりました。
この時、リンユーちゃんは意外なことに気が付きました。豪太君は、態度や話し方から単純な男の子だと思っていました。でも、チェスをする時は単純ではないのです。単純なふりをして、わなを仕かけて待ちかまえているのです。リンユーちゃんは、豪太君は本当におもしろい子だと感心します。
ゲームのあとは、カーペットの上を四人でごろごろ転がりました。カーペットは、やわらかくて気持ちのいい物です。お母さんのお手製のものだそうです。
転がっている内に、リンユーちゃんは豪太君と一緒に転がり始めました。豪太君の体をだきしめて、ごろごろ転がります。豪太君の体は少しかたくて、リンユーちゃんとは違う匂いがします。リンユーちゃんは、クンクンと匂いをかいでしまいました。
豪太君は、突然離れようとしました。リンユーちゃんは、離れたくなくて抱きしめます。豪太君は、顔を真っ赤にしています。
リンユーちゃんは、おかしなことに気が付きました。豪太君のまたの辺りが、硬くなっていて盛り上がっているのです。リンユーちゃんは、豪太君の顔をじっと見ます。豪太君は、真っ赤な顔をプルプルふるわせています。リンユーちゃんはニンマリとしました。
リンユーちゃんは、アーニャちゃんと健太君の方を見ました。アーニャちゃんは、顔を真っ赤にしてふるえている健太君を抱きしめています。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、顔を見合わせてニヤッと笑い合いました。おやおや、いけないことが始まりそうです。
リンユーちゃんは、豪太君にキスをしました。豪太君の口やほっぺ、鼻やひたいに唇を押し付けます。豪太君の顔はトマトのようです。
リンユーちゃんは、豪太君の服を脱がせて行きました。豪太君は振りほどこうとしますが、魔物娘の力にかなうはずがありません。あっという間に裸にされてしまいました。リンユーちゃんも服をぬいでいきます。恥ずかしがるそぶりも見せません。
リンユーちゃんは、豪太君の体をなで回しました。リンユーちゃんの手には、柔らかい毛が生えています。そのモフモフした手でなで回されるうちに、豪太君の顔は気持ちよさそうになっていきます。リンユーちゃんは気をよくして、豪太君の体中をモフモフとなで回します。
リンユーちゃんは、なで回すだけでは足りなくなって、豪太君の体をなめ回し始めました。ピンク色の舌で耳や首、肩や胸をペロペロとなめます。豪太君の体は、汗でちょっとしょっぱいです。でも、リンユーちゃんにはおいしく感じられました。くすぐったそうに笑う豪太君を、ペロペロなめ回します。
リンユーちゃんは、豪太君のおちんちんを見ました。元気いっぱいにそり返っています。先っぽからは、透明なおつゆが垂れています。
リンユーちゃんは、おちんちんに顔を近づけました。クンクンと鼻を鳴らして臭いをかぎます。変な臭いですが、リンユーちゃんは嫌ではありません。そのまま鼻をつけて臭いをかぎ続けます。豪太君は、アウアウ言って顔をふっています。
リンユーちゃんは、豪太君のおちんちんをペロペロなめ始めました。豪太君のおちんちんはしょっぱいです。それに先っぽからもれるおつゆは苦いです。でも、リンユーちゃんはなめることを止めたくありません。いっしょうけんめいペロペロなめます。
リンユーちゃんは、なめながら豪太君の顔を見上げました。豪太君は気持ちよさそうな顔をしています。リンユーちゃんは、豪太君が喜んでいるのを見てうれしくなりました。それに、おちんちんがおいしく感じられ始めたのです。
豪太君の体がふるえ始めました。「出るよ、出ちゃうよ！」と悲鳴を上げます。そして豪太君のおちんちんから白い物がふき出しました。リンユーちゃんの口の中に入り、顔にかかってしまいます。白い物はリンユーちゃんをどんどん汚します。
リンユーちゃんは、びっくりしておちんちんを見ました。そして豪太君の顔を見上げます。自分の顔にかかった白い物を手でぬぐいます。
白い物はすごい臭いがしました。おまけに苦い味がします。リンユーちゃんは、目を白黒させています。でも、かいでいるうちに嫌な感じはしなくなりました。味も嫌では無くなっていきます。
ふと、夜に起きた時、ろうかでお母さんと会った時のことを思い出しました。その時のお母さんは、変な臭いがしました。今思えば、豪太君のおちんちんから出た白い物と同じような臭いでした。
リンユーちゃんは、豪太君のおちんちんをなめ回します。おちんちんに付いた白い物をなめ取り、飲み込んでいきます。そうしたら、一度はやわらかくなった豪太君のおちんちんは、また固くなってきました。
リンユーちゃんは、自分のおまたに手を当てました。先ほどからムズムズして、すでにぐっしょりとぬれています。おまたからは甘ずっぱい匂いが立ち込めています。
リンユーちゃんは、豪太君の上にまたがりました。リンユーちゃんのおまたと、豪太君のおまたをくっつけます。そして豪太君のおちんちんを、自分の中に飲み込みました。
リンユーちゃんは、かすかに顔をしかめました。リンユーちゃんは、こういうことは初めてなのです。リンユーちゃんの中で、豪太君の物が引っかかりました。そしてリンユーちゃんの物を破ってしまいました。
人間の女の子だったら、痛くて泣いてしまうでしょう。でも、リンユーちゃんは魔物娘です。人間ほど痛みは感じない上に、気持ちの良さを感じやすいのです。リンユーちゃんは、豪太君の上で腰を動かし始めました。リンユーちゃんは、気持ちの良さでのぼりつめそうです。
それは豪太君も同じでした。豪太君は出そうだからどいてと悲鳴を上げました。豪太君は、子供だけれども中で出したらまずいと分かっていたのでしょう。でも、リンユーちゃんは魔物娘です。中で出されることを喜ぶのです。ますます腰の動きを激しくしました。
とうとう豪太君は、リンユーちゃんの中ではじけてしまいました。豪太君の子供を作る液が、リンユーちゃんの中に出てしまいました。リンユーちゃんは、快感にふるえてプルプルしています。
すっかり出し終えてから、リンユーちゃんはやっと豪太君からどきました。リンユーちゃんのおまたの割れ目からは、白い液がコポコポ音を出してあふれて来ます。ピンク色の物が少し混じっています。リンユーちゃんは、満足そうに自分のおまたを見ています。豪太君は、あえいで動けそうにありません。
リンユーちゃんは、アーニャちゃんと健太君の方を見ました。アーニャちゃんのおまたも白い液で汚れています。アーニャちゃんは満足そうに座り、健太君は寝っ転がってアウアウ言っています。
アーニャちゃんは、リンユーちゃんの方へ来ました。リンユーちゃんに顔を寄せると、リンユーちゃんの顔をペロペロなめ始めました。リンユーちゃんの顔に付いている豪太君の液をなめているのです。
リンユーちゃんは、気持ちが良くてうっとりしました。アーニャちゃんの顔を見ると、健太君の液で汚れています。リンユーちゃんは、アーニャちゃんの顔をなめ始めました。アーニャちゃんの顔は臭いが染み付いており、苦くてしょっぱい味がします。でも、その臭いは好きな臭いです。その味は好きな味です。リンユーちゃんとアーニャちゃんは、お互いの顔をペロペロなめ合っていました。
二人は、豪太君と健太君の方を見ました。二人のおちんちんは、また大きくなっていました。リンユーちゃんとアーニャちゃんが、自分たちの液をなめ合っているのを見て興奮してしまったのです。
まだまだ、いけないことは終わりそうにありません。
リンユーちゃんは、ぐっすり眠っていましたが目を覚ましました。時計を見ると、夕方の時間になっています。もう、おうちに帰らなくてはいけません。
たくさんいけないことをしたせいで、リンユーちゃんはちょっと疲れていました。でも、がんばって起き上がると、まだ寝ているアーニャちゃんをユサユサと揺さぶりました。
「もう、食べられないんだな」
アーニャちゃんは寝ぼけています。
「もう、おうちに帰る時間だよ」
リンユーちゃんは、揺さぶり続けます。さすがにアーニャちゃんも、目をこすりながら起き上りました。豪太君と健太君も起き上がります。
豪太君たちは、洗面器とタオルを持ってきました。洗面器にはお湯が入っています。四人は、それで体の汚れを落としました。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、家の出口まで来ましたが帰りたくはありません。豪太君や健太君とまだ遊びたいのです。でも、帰らないとお父さんとお母さんが心配します。
リンユーちゃんは、豪太君に顔をよせるとキスをしました。豪太君の顔は真っ赤になります。
「また遊びに来てもいいかな？」
リンユーちゃんが聞くと、豪太君はくり返しうなずきます。お顔は真っ赤なままです。アーニャちゃんも、健太君にキスをしました。リンユーちゃんのまねをしたのです。
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、豪太君たちと約束をしたらすぐに自転車に乗りました。早く帰らないと夜になってしまいます。
二人は、森の中の道で自転車をこぎました。森の中は、昼よりも暗い感じがします。二人は、急いで自転車をこぎます。
森を出て野原に入ると、あたりは夕焼けに照らされていました。どこもかしこも真っ赤です。まるで豪太君のお顔みたいです。リンユーちゃんとアーニャちゃんは、真っ赤な世界を自転車に乗って走っていました。
町が見えてくると、道の横に赤い屋根のおうちが見えてきました。そこはアーニャちゃんのおうちです。
「また、遊んでくれるかな？」
リンユーちゃんは、アーニャちゃんに聞きます。
「また、一緒に遊ぶんだな。いつでも僕のうちに来てくれなんだな。それで豪太や健太のところに行くんだな」
リンユーちゃんとアーニャちゃんは、手をにぎり合ってぶんぶん振り回します。嬉しくて力いっぱい振り回しました。
リンユーちゃんは、再び自転車をこぎ始めました。真っ赤な夕焼けに照らされて、リンユーちゃんは真っ赤です。
リンユーちゃんは、今日のことがうれしくて仕方がありません。クマの女の子とお友達になった上に、森に住む男の子たちとお友達になれたのです。
豪太君はお友達なのかな？リンユーちゃんは、ちょっと首をかしげました。お友達とはちがう気がしたのです。リンユーちゃんは、当てはまる言葉を探しました。ウンウンうなって考えましたが、言葉が見つかりません。
まあ、今はお友達でいいや。リンユーちゃんは、豪太君をお友達だと思うことにしました。リンユーちゃんにとって豪太君が何なのか、いずれ分かるかもしれません。
もっとお友達が欲しいな。リンユーちゃんは、自分の事を仲間はずれにした男の子や女の子のことを思い出しました。自分が仲間外れにされることは悲しいことです。もっといろんな人と仲良くなりたいな。リンユーちゃんは願います。
でも、一度にいろんなことは出来ません。リンユーちゃんは、今日はアーニャちゃんや、豪太君、健太君と仲良くなれたことで良かったことにします。
さあ、もう辺りはうす暗くなってきています。早く帰らなくてはいけません。リンユーちゃんは、お父さんとお母さんに今日のことを早く話したくてしかたありません。リンユーちゃんは、赤から紫へと変わる町を自転車でこいで行きました。
15/03/29 18:00更新 / 鬼畜軍曹