後編
リリィ様との新生活からしばらく経った、もう新しい環境にもだいぶ慣れてのんびりと日々を過ごしている
しかし、俺とリリィ様の仲はあれから時が止まったかの様に進んでいなかった
あんなことが無かった、というわけではなく…毎日のように一緒に寝たり、風呂に入ったりとかはしていた
俺がムラムラとしたりした時もリリィ様は自慰を手伝ってくれたり、手や口などでしてくれたりとしてくれるのだが、それ以上先の…所謂「本番」については一切することが無かった
俺がそういう気分になった時は、大体リリィ様が処理してくれて、俺が疲れて終わる…というパターンが多いのだが、俺自身も「リリィ様とエッチしたい!!!」という気乗りはしなくて、前戯までで終わってしまっているのだ
リリィ様の事が好きなのは間違い無くて、リリィ様の身体にも興奮するのになぜだろう…リリィ様からもそういった誘いは一切ない、リリィ様はそういった行為には興味がないのだろうか?
…うーん、こういったことで悩んでも困るな…相談できる相手もいないし…
あれ?ちょっと待てよ、いるじゃないか!身近で男女経験アリの相手が…もう縁は切ったつもりだったが仕方ないから復縁してやるか
「…えーっと、電話番号これだったかな」
俺は携帯から相談するために電話を掛けた、コール音が2回ほど鳴り相手に繋がった
「もしもし?久しぶりじゃないか、コウジが電話かけてくるなんて…パパ嬉しいよ」
「あ、親父?オレオレ、ちょっと事故起こしちゃってさあ」
「お前せっかくの感動シーンだぞ、引き裂かれた親子の再開なんだから不安になる出だしやめろよな」
「引き裂いたの親父じゃん…息子のかわいい冗談だろ、笑って流せや」
繋がった相手は親父、そう!親父ならば俺を作ったという子育て経験もあり、そういった情事の相談も出来るまさに適任だ
「んで、なんだ?シャッチョになったパパに何かようか?お前がわざわざ連絡寄越すなんて」
「あぁ、うん…ちょっと相談があってさ…」
俺は親父にこれまでの経緯とリリィ様について話した、意外にも親父は一切茶化すことなくまじめに聞いてくれる
「…あぁ、お前に関してはそりゃあある意味正しい反応かもなぁ」
「なんだよ親父も経験あるの?そういうの」
「いやだって、お前…「母親」は抱けないだろ」
親父の言葉に、俺は頭を強く殴られる様な衝撃を受けた
「無理もないよなあ、あれだけ幼い見た目とはいえあんな面倒見良くて包容力のある女性…母親がいなかったお前が重ねるのは」
たしかに、リリィ様に甘えることは多くなった…毎晩一緒に寝たり、風呂に入ったり…色々と面倒を貰ってるし、リリィ様だって「ママになってあげますわ♪」なんて言っているが…
俺はそこまで、リリィ様を「母親」として見ていたのだろうか?身体の繋がりを禁忌だと思うほどに…
「リリィ様に関しては…分からん、結構謎が多いからなぁ…あの魔王様の娘なんだしエッチことが嫌いなわけないはずなんだがなぁ」
「分からないとか無能かよ」
「よく知った可愛い息子と、あまり知らない他人じゃ分かることに差があるのは仕方ない…仕方なくない?」
「何言ってんだいつも家に居なかったくせに」
「でもパッパの考察はあながち間違いじゃなくない?図星なんだろ?素直になれよ…」
「ず、図星じゃないですー、俺はリリィ様はちゃんと女の子として見てますー」
「ロリコンかよ、通報したわ」
「それ親父も立場危うくなるだろ」
「それはいかんな…まぁ、あまり深く考えすぎるなよコウジ、こういうのは案外簡単な理由だったりするぞ?例えば…リリィ様は経験ないから、意外とビビってたりしてな!いやぁ母さんとの初めても大変だったなぁ…」
「親の情事なんて聞きたくないよ、切るわ」
結局親父との会話では有益な情報は得られず…そのまま俺は電話を切るとリリィ様に会いに行こうと、部屋を出た
…
私、リリィは今幸せの絶頂を迎えています、長年の夢だった理想のパートナーをようやく迎えることができたからです
彼、渋川コウジ…こーちゃんは私に相応しい男の子、強がった子供みたいで、甘えんぼでとても愛らしい子で、私はスポンサーとして投資している会社の借金を肩代わりすることを条件に"買いました"
「金で男を買うなんて」とか「年の差が100を越えている」とか社会で問題になりそうなことですが、私リリムには関係のないことです
なんといっても私は魔王の娘ですから、むしろ少しくらい非人道的な方が似合っているというものでしょう?
私のほかのお姉さま方や妹たちはどんどんパートナーを見つけて、幸せになっていく中…私はずっと一人でした
でもそれは仕方ないこと、私はほかの家族と違い身体の成長が幼い頃から進んでいない…子供のままでしたから
もちろん、子供のままでも需要はあると言ってくれた仲間もいますが…私は見た目で判断されるのではなく、内面を重視してくれる方こそが私に相応しいと決めていました
だからでしょうか、私に交友のある男性が出来ることなく半世紀ほど経ち…私は魔界を出て、外の世界へと出たのです
そこでも結局は出来ることはなく半世紀以上経ち、半ば諦めていたところで…こーちゃんがやってきました
もし彼が私の見た目だけで欲情するような人だったら、逆に私が子供だからと欲情しない人だったら…私は彼を返すつもりでした
初めは私のことを、子供みたいな見た目だから異性としては見れないと言っていました…恐らくは本当に大人の方が好きだったのでしょう
でも少しずつ私が誘ってみると、こーちゃんは顔を真っ赤して羞恥の表情を浮かべました…彼は私の内面に惹かれている、そう確信しました
しかしいきなり近寄り過ぎては、逃げられてしまうのではないか…と私は少しづつ距離を縮めていくことにしました
今思えば、こういった経験のない私にうまく距離を測るなんてこと出来ていなかったと、そう後で気づきました…結構ぐいぐい行っていましたわね私?
…まぁ、結果的により深い関係になれたのだから気にしないことにしましょうか
「…はぁ」
幸せの絶頂にいるはずの私が、なぜため息をつくのか…それは何故なのか、理由はいくつかあるけれど一番の原因は"こーちゃんとの関係が進んでいない"ことでした
もちろん、いつも一緒に寝たりお風呂に入ったりします、下のお世話だってこーちゃんがムラムラしてきたならばしていましたが…私とこーちゃんはまだ、セックスまでには至っていませんでした
ここまで同じ屋根の下で暮らしていて、セックスに至っていないなんて…リリムとして失格だと言われてしまいそうです
こーちゃんの方から求めてくれれば、私はいつでも差し出す覚悟は出来ています、しかし私から向かうのは…正直怖い
この歳まで、ずっと経験のない処女の私…初めての私がもし暴走してしまったりしてこーちゃんを傷つけたら…考えるだけでゾッとします
だから、せめてもう少し…こーちゃんとエッチなことするのに慣れたら、もしくはこーちゃんがしたいと言うまでは、我慢しなくちゃいけません
幸いな事に、こーちゃんは私のことを「母親」として見ている傾向がありますから…私はこーちゃんのママだと思えば、こーちゃんの女じゃないと意識すれば気も少しは紛れるでしょう
(私は、こーちゃんのママ…だから、私はこーちゃんのしたいことだけをさせてあげればいい。私はママだから、こーちゃんを甘やかしてあげるだけでいい…)
そう、私はこーちゃんに甘えてもらえるだけで幸せなの…こーちゃんが笑っているだけでいい、だから絶対に傷つけてはいけないの
「…はぁ」
我慢しないといけないのに、身体は正直にこーちゃんを求めて疼いている…一緒に寝たり、お風呂に入ったり…少し肌を重ねたくらいじゃ満足出来ない
気持ちはどんどん積み重なっていきます、頭の中にあるのはこーちゃんとセックスしたいという欲望に埋め尽くされそうです
(こーちゃんと、エッチしたい…セックスしたい、したいしたいしたいしたい!あのこーちゃんのおちんちんで私の中を掻き回してぐちゃぐちゃにしてほしい、ほしいほしいほしいほしい!)
頭の中をピンク色の欲望が飽和してしまいそうになり、私はハッと正気に戻りました…どうにも欲求不満が過ぎたようです
「…仕方ないですわ、ここは自分で慰めるしかありませんわね」
このままではこーちゃんの顔を見た瞬間にレイプしてしまいそうでしたので、私は自分で発散することにしました…こーちゃんが来てからは、セックスするまでしないと密かに決めていましたが…
「んっ…」
私は興奮して滴る愛液に濡れた下着を脱ぐと、そのまま久々のオナニーを始めました。
…
「リリィ様、部屋かなぁ」
俺はリリィ様を探して屋敷をうろついていた、中庭がリリィ様のお気に入りの場所だったので向かったがいなかったので屋敷内に戻ってきた
そうして屋敷の中を歩いてリリィ様の部屋まで足を伸ばした、リリィ様の部屋に訪れることは普段はない…何故ならリリィ様は普段から俺の部屋に居座ることが多いからだ
「いるかな」
部屋の扉の前までやってきて、リリィ様がいるか様子を伺うことにした、居れば部屋から何か音とか聞こえるはずだ
何も聞こえなかったらいないか寝てるか、もしそうだったら戻ろう
そうして俺は扉の側から耳をすませた、すると部屋から微かに声が聞こえた
「…っ…♪…っ、っ〜…♪」
なんだか軋むような音と…苦しそうな、喜んでいるような…これは、リリィ様の…嬌声…?
(り、リリィ様…?)
俺は音を立てないようにゆっくりと、少しだけ扉を開けて中を伺う…そこには、ベッドの上で一人乱れるリリィ様の姿があった
(お、お楽しみ中…でしたか…)
まさかの自慰行為の最中だった、激しく身体を捩らせてはひたすらに快楽を貪っていた
(うっわぁ…あんなに激しくしてる…痛くないのかな…?)
俺は隙間から見えるリリィ様のあられもない姿に興奮していた、やはりリリィ様は魔物だけあって性に貪欲のようだ
(あ、れ…でも、なんで…わざわざ一人でするんだろう、俺だってリリィ様にその気があれば…)
…もしかして、俺は…俺ではリリィ様を満足させられないというのか?リリィ様は俺で満足出来ないから、一人で…
(俺では…リリィ様を、満足させられないのか…?)
その事実に気がついた俺は気分が重くなり、フラッと少しだけ空いていたドアに倒れかかってしまった
倒れる力で押された扉は全開に開き、そこに倒れこんだ俺はハッと驚いているリリィ様と顔を合わせてしまった
「えっ、あっ…えっ?こ、こここ、こーちゃん…?」
「り、リリィ、様…」
しまった…マズイぞこれは、覗いていたのがバレてしまった…リリィ様は、怒るだろうか?呆れてモノも言えない?気持ち悪いと詰られる?
「あ、あの…これは…その…!」
リリィ様に、捨てられる…そんな最悪の可能性が頭に過ぎる…自分を満足させられない、情けない覗き男…そんなもの必要とされるわけがない
「ごめんなさいリリィ様!リリィ様に会いに、部屋まで来たら声がして…その…覗くつもりはなかったんです!」
「…え?」
俺の土下座にポカンとリリィ様が口を開けて呆けた、どうやら困惑しているみたいだ
「ごめんなさい!俺に悪いところがあるなら直すから!だから、お願いします…俺を見捨てないで…!」
「こ、こーちゃん…?あの、何が…」
「お願い、します…」
「なんだかよく分からないけど…おバカね、見捨てるわけないでしょう?どうしてそんなこと考えたのかしら」
「だって、リリィ様…俺の時は色々シてくれてるのに、自分の時は自分で処理して…俺がリリィ様にとって必要じゃないんじゃないかって、思って…」
「あらあら…まぁまぁ、そんなことありませんのに…」
「俺は…経験なくて多分上手くできないけど、俺だって、リリィ様の手伝いくらいできるよ…リリィ様に必要とされなくなったら俺…」
「…こーちゃん、いらっしゃい」
ベッドに腰掛けたリリィ様がふわりと手を広げて、俺を呼ぶ
「リリィ様…?」
俺はリリィ様に誘われるがまま、その腕の中へと身体を寄せると…リリィ様は俺をぎゅっと強く抱きしめた
「あなたが、いないだなんて私には考えられないの…私の隣に相応しいのは、あなただけですわ…必要がないだなんてそんなことは、絶対にない」
そうして、泣きそうな震えたような声でそういった
「本当…?本当に、俺が必要なの…?」
「当たり前ですわ、甘えんぼで、かわいい私のこーちゃんだけが私に相応しいパートナー…だから、そんなこと言われたら…私は悲しいですわ」
「だ、だったら…その、なんで…今まで誘ってくれなかったの…?」
相応しいパートナー…リリィ様が俺をそう思ってくれているならば、何故俺をずっと誘ってくれなかったのだろうか…
「そうね、色々と理由はあるのだけれど…本当はもうちょっとエッチなことに慣れるか、こーちゃんの方がシたくなるまで待って…いえこれは言い訳ね、私もそういう経験が無かったから…怖くて逃げてしまっていたの」
怖くて逃げていた?…あの、リリィ様が?
「私はリリムだから、もし手加減出来なくて…こーちゃんを傷つけてしまったら、もしこーちゃんに何かあったらと思ったら…怖かったのですわ…」
「そんな…リリィ様に限ってそんなこと!」
「こーちゃんを傷つけるくらいなら、私は今のままの関係で…母親の代わりのまま、ちょっとこーちゃんの精さえいただければ、あとは自分で慰めれば大丈夫だって、こーちゃんを傷つけるようなことは無いって思っていましたの」
ずっとリリィ様は俺を傷つけるのが怖くて、俺を傷つけないように…避けていた、それは俺が大事だったから…
「でもそんな私が、こーちゃんを酷く傷つけてしまいましたのね。ごめんなさいね、こーちゃん…そのせいでこーちゃんをこんなに悩ませてしまって…こーちゃんを傷つけてしまって…」
「リリィ様…謝らないでよ、リリィ様は悪くない、悪くなんてないよ…」
「本当は、初めて出会った時から…ずっとずっと、セックスしたくて堪りませんでしたわ。あぁ、この人と繋がったらどれだけ気持ちいいのかしら?この人の精液はどれだけ甘美なんだろう…ずっとずっと、考えていましたわ」
そうだ、初めからリリィ様は俺に眩しいほど真っ直ぐな愛をぶつけてきたじゃないか
親父は俺を「リリィ様を母親として見ているから抱けない」と言ったが、それは違った…俺はリリィ様に必要とされているか分からなかったから、リリィ様を抱こうと思えなかったんだ
最初から今までずっと、リリィ様は俺を求めてくれていた…だけどリリィ様は初めてだから勝手が分からなくて、俺を傷つけないかと怖がっていた…
そうだよ、リリィ様だって女の子なんだ…経験の無いただの女の子なんだ、それなのに俺はリリィ様のことを考えないで甘えてばかりで…情けない
「リリィ様!」
「ひ、ひゃあっ!?」
俺はリリィ様を強く抱き返すと、そのままベッドへ押し倒す
リリィ様はずっと俺を求めてくれた、こんな情けない俺を大事にしてくれた…そんな優しくて、母親のように甘えさせてくれた、小さな女の子に俺は応えなければならない
リリィ様が俺に応えてくれた分、俺がリリィ様に応えるのだ
「リリィ様、こんな時にムードも何も無いんですが…」
「あ、は、はぃ…っ」
急に押し倒したことにより、流石に恥ずかしいのかいつも余裕のあるリリィ様の顔はリンゴのように真っ赤になって、不安そうに見つめていた
「俺、リリィ様のことが好きです!だから、俺にリリィ様の…初めてを下さい!」
俺の、何のひねりもないただの気持ちをぶつけただけの告白…もし、経験豊富な男だったら、もっとちゃんとロマンチックに伝えられるのだろうけど、経験のない俺にはこれしかできない
「ふぁ…ぁ、は、はひ…っ、はい…っ♪」
そんな告白を、リリィ様は今までしたことのないくらい緩んだ満悦な笑みを浮かべて、受け入れてくれたのだった
…
「ちゅっ…じゅる…♪」
あれから何時間も経った、お互いにファーストキスを交換してからずっと絶えず口づけを交わし続けている
「ぷはっ…んっ♪…ちゅぅ…♪」
リリィ様の柔らかい唇の感触に酔わされて、中毒のようにリリィ様の唇を吸い続けた…キスなんてただ唇を合わせるだけだと思っていたのに
いくら唾液でベトベトになろうが構うことなしにお互いに求め合う、キスを重ねる度にずっと深く繋がっているように感じる
「こーちゃん、好き…大好き…♪ちゅっ♪ぢゅるっ…♪じゅぷっ…ちぅ…っ♪」
「んっ、俺も…リリィ様、好きだよ…っ」
そうして何度もお互いを告白し、お互いの愛を証明した…そうして気づいてしまった
俺たちの愛情は白金より重いドロドロの海みたいで、もがけばもがくほど身動きが取れなくなる
でも口に入れば蜂蜜よりも甘くて、その甘さになれるともう戻れない
赤ん坊にとって母親の腕の中より安心できる場所なんて存在しないように、お互いにとってお互いの側より休める場所なんてないことに、気づいてしまったのだ
「リリィ様…!」
「ふふっ、こーちゃんったらもうこんなに…♪いいですわよ…もっと、もっと深く繋がりましょう?」
幾度となく交わされたキスで爆発寸前だった俺の下半身をリリィ様にアピールするように、ぐいぐいと押し付けると、リリィ様は頬を染めて微笑み下着同然だった服を乱れさせて俺を誘う
俺は辛抱堪らなくなり、ズボンとパンツを下ろし露出させると、既に愛液で糸引いたリリィ様の幼さ溢れる性器に当てがった
「ふぁぁ…こんなのが、私の膣内に…入るのですね…っ♪」
大きさを図るように俺の下半身と自分の下半身を合わせるリリィ様、怒張したモノはリリィ様のヘソ程までそそり立っていた
「リリィ様ぁ!行きます!」
俺はリリィ様の腰を掴むと、愛液に濡れたリリィ様の秘所に勢いよく挿入しようとしたのだが…ぬるぬると滑りうまく入れることができなかった
「ひゃあっ!こ、こらぁ…レディにはもっと優しくしなくてはいけませんのよ?お互い初めてなんだから、ゆっくり…ゆっくりね…♪」
「うぅ…ごめんなさい…」
最高潮まで達していた興奮が少し冷める、そもそも初めての俺が上手く出来るはずがなかったんだ
「ほら、ここですわ…♪ここに、こーちゃんの逞しいおちんちんが入るのです…」
くぱぁ、と指で自分の性器を広げてみせるリリィ様…ヒクヒクと蠢くピンク色のその穴は小さくて俺の下半身が入るのか怪しい
「く、ぁ…っ♪ここに、こうして…おちんちんが、入っていくのですわっ…♪んんっ…ぁん♪」
しかしリリィ様はそのまま俺の下半身に身体を進ませていく、熱い肉壁が俺の怒張した欲望を飲み込んでいく
(うっわなんだこれっ…気持ち良すぎる…!?)
ほんの先が入っただけだというのに、火傷しそうなほど熱いリリィ様の蜜壺はキツく締めつけて性を絞ろうとうねる
「ふふっ、気持ち良さそうな顔…♪でも、まだまだ始まったばかりですわ、よっ♪」
「おぁっ!?」
リリィ様がグッと腰を押し込めると、俺の怒張したモノをグイグイと咥え込んでいく…ぴったり閉じられた肉の壁を無理やり押し広げていく感覚に俺は堪らずに達しそうになる
「あぁっ…♪こーちゃんの、全部入りましたわね…♪」
「うっ…あぁっ…」
きゅうきゅうと膣内全部が俺のモノを締め上げて容赦ない快感を与えてくる、ただこうしているだけで力を抜けば全て吐き出してしまいそうなくらいだ
「ほらぁ、こーちゃんのおちんちんがここまで入っていますわ♪よしよし、私の膣内は気持ちいいですか〜♪」
リリィ様はお腹越しに、俺のモノを愛おしそうに摩る…子供に近い体型のリリィ様に入った俺のモノはたしかにへそあたりまで達していたはずだ
よく見るとリリィ様のヘソ辺りが僅かに不自然に膨らんでいる、きっとあの辺りまで入っているのだ…きっと人間相手にはできない
「ふふっ、なでなでするとピクピクして喜びますわ♪よしよし、いい子いい子〜♪」
リリィ様がお腹を撫でるたびにそのこそばゆい感じの刺激が俺のモノに伝わってくる、ただでさえ絶頂を迎えてしまいそうなのにこのままじゃ…
「り、リリィ…様っ、このままじゃ俺…!」
「あら、刺激が足りなかったかしら?ふふ、欲張りさんね♪いいですわ、もっと気持ち良くしてあげます♪」
限界、と言おうとしたところでリリィ様は急に腰を激しくグラインドし始める、どうやら俺が刺激が足りないと勘違いしたらしい
「あああああ!?」
「ほらほらぁ♪気持ちいいですか♪ビクビクっておちんちん震えていますわよっ♪そんな声出してぇ♪もっともっと♪ってことかしら?ふふっ、それそれぇ♪」
今までよりも桁違いな、まるで暴れるような快楽に俺は堪らず声を上げる…リリィ様は膣内の締め付けをドンドン強くしてくる
「り、リリィ様、も、もうダメです…!ごめんなさい…!」
リリィ様の容赦ない攻めに俺はとうとう果ててしまう、白濁の欲望と一緒に身体の気力全てがリリィ様に飲み込まれていくような感覚に俺は身体をビクビクと痙攣させる
「えっ?あっ、ひぁあんっ♪お腹に、熱いのいっぱい出てますっ♪こーちゃんの、熱いせーえきいっぱい♪」
一方で動きを緩めないリリィ様はさらに俺から搾り取ろうと腰をくねらせては刺激を与え続けて来る
「もっと、もっとぉ♪もっとぉ♪せーえきちょうだぁい♪こーちゃんのおちんぽみるくもっとほしいのぉ♪」
「あぁっ!?な、何これ!何これ!なんか膣内でさらに咥え込まれて…っ!?」
蠢くリリィ様の膣内で俺の下半身の先に何かがぱくりと咥え込まれてくる、まるで口淫のように吸い付いてくる何かの快楽にまた俺は絶頂してしまう
「うぁあああぁぁ…っ!?」
「あはぁっ♪わかりますかぁ?私の子宮が、こーちゃんのおちんちんぱくぅ♪ってしていますのよ♪それぇ♪それぇ♪もっと出してぇ♪ぴゅっぴゅー♪ぴゅくぴゅくぅ♪赤ちゃんの部屋に直接びゅーびゅーしてぇ♪」
膣内でさらに咥え込んできた何かの正体はリリィ様の子宮…らしい、人間離れした性技に俺は抗うことなんて出来ずにただ精を吐き出し続けることしかできなかった
…
「は、はへ…も、もう出ない…出ないよ…」
「いーっぱいイキましたね♪10回?20回?ふふっ♪」
ベッドに倒れこんだ俺の横で幸せそうに笑っているリリィ様、俺はちゃんとリリィ様を満足させられたのだろうか?
「リリィ様…俺、ちゃんと出来ましたか…?」
「ん〜…どうでしょうか」
「っ!」
まさか、俺は…あんなに頑張っても、リリィ様を満足させられなかった…のか…?
「あらあら、そんなお顔なさらないで?分からないんですのよ私にも…」
「えっ?」
「だ、だってぇ…わ、私だってあれが初体験でしたもの…こーちゃんがちゃんと出来ていたかなんて、私にだって分からないですわ」
そ、そっか…リリィ様もあれが初めてだったんだよな、終始攻められてたから忘れていた
「でも、こんなに心が満たされているのは…生まれて初めてですわ♪私は今、間違いなく世界で一番幸せです♪」
「リリィ様…!」
「…私の方こそ、大丈夫でしたか…?その、少々暴走してしまったので…どこか身体を痛めてしまったり、していませんか?」
「いや、そんな…ただ気持ち良すぎて頭がおかしくなっちゃいそうだったけど…」
「そう、良かったですわ…こーちゃんに何かあったら私…生きていけませんもの」
「そんな大袈裟な…」
「大袈裟じゃないですわ、それを言ったらこーちゃんだってぇ…」
「…なんか俺らって、似た者同士だね」
「…ふふっ、そうですわねっ♪」
そうだ、似ているんだ俺達二人は…お互い愛を知らなくて愛を求める者同士、きっと親父の会社の件が無くても俺達は何処かで巡り合って結ばれる運命にあったんだ
「…リリィ様ぁ…」
「あらあら、可愛い声出してぇ…どうしましたか?」
「…このまま、もう少し甘えてもいいですか?」
「ふふっ、一々言わなくても…いつだって好きなだけ甘えてくれていいんですのよ…♪」
俺がリリィ様に身を寄せると、リリィ様はぎゅっと俺を抱きしめてくれる…あぁ、リリィはなんて暖かいんだろうか
「…ねぇ、リリィ様?」
「なんですかー♪」
「俺、ずっとリリィ様の側にいたいです…離れたくない、離したくないんです…この暖かさを、幸せを…失くしたくない。」
「そんなの、当たり前でしょう?これからはずっと、ずーっと私が貴方の側にいるから…この世の辛い事から全部守ってあげる…♪」
「いいのかなぁ、俺…こんなに幸せで、いいのかなぁ…?何にも出来てないのに、こんな幸せで…」
「良いに決まっていますわ、幸せは誰にだって平等に与えられるものですから…こーちゃんだって幸せでいいんです…」
「リリィ様、リリィ様ぁ…っ」
「あらあら…泣かないで、よしよし…今日はもうお休みなさいね。明日からもっと幸せになっていくから、これからずっと幸せになっていくからね…」
「うん…おやすみなさい、リリィ様…」
「えぇ…おやすみなさい」
ぎゅっと抱きしめられながら俺は眠りについた、約束された幸せを夢見て…一切の不安もなく俺はリリィ様に包まれて深い眠りへとついたのだった。
…
しかし、俺とリリィ様の仲はあれから時が止まったかの様に進んでいなかった
あんなことが無かった、というわけではなく…毎日のように一緒に寝たり、風呂に入ったりとかはしていた
俺がムラムラとしたりした時もリリィ様は自慰を手伝ってくれたり、手や口などでしてくれたりとしてくれるのだが、それ以上先の…所謂「本番」については一切することが無かった
俺がそういう気分になった時は、大体リリィ様が処理してくれて、俺が疲れて終わる…というパターンが多いのだが、俺自身も「リリィ様とエッチしたい!!!」という気乗りはしなくて、前戯までで終わってしまっているのだ
リリィ様の事が好きなのは間違い無くて、リリィ様の身体にも興奮するのになぜだろう…リリィ様からもそういった誘いは一切ない、リリィ様はそういった行為には興味がないのだろうか?
…うーん、こういったことで悩んでも困るな…相談できる相手もいないし…
あれ?ちょっと待てよ、いるじゃないか!身近で男女経験アリの相手が…もう縁は切ったつもりだったが仕方ないから復縁してやるか
「…えーっと、電話番号これだったかな」
俺は携帯から相談するために電話を掛けた、コール音が2回ほど鳴り相手に繋がった
「もしもし?久しぶりじゃないか、コウジが電話かけてくるなんて…パパ嬉しいよ」
「あ、親父?オレオレ、ちょっと事故起こしちゃってさあ」
「お前せっかくの感動シーンだぞ、引き裂かれた親子の再開なんだから不安になる出だしやめろよな」
「引き裂いたの親父じゃん…息子のかわいい冗談だろ、笑って流せや」
繋がった相手は親父、そう!親父ならば俺を作ったという子育て経験もあり、そういった情事の相談も出来るまさに適任だ
「んで、なんだ?シャッチョになったパパに何かようか?お前がわざわざ連絡寄越すなんて」
「あぁ、うん…ちょっと相談があってさ…」
俺は親父にこれまでの経緯とリリィ様について話した、意外にも親父は一切茶化すことなくまじめに聞いてくれる
「…あぁ、お前に関してはそりゃあある意味正しい反応かもなぁ」
「なんだよ親父も経験あるの?そういうの」
「いやだって、お前…「母親」は抱けないだろ」
親父の言葉に、俺は頭を強く殴られる様な衝撃を受けた
「無理もないよなあ、あれだけ幼い見た目とはいえあんな面倒見良くて包容力のある女性…母親がいなかったお前が重ねるのは」
たしかに、リリィ様に甘えることは多くなった…毎晩一緒に寝たり、風呂に入ったり…色々と面倒を貰ってるし、リリィ様だって「ママになってあげますわ♪」なんて言っているが…
俺はそこまで、リリィ様を「母親」として見ていたのだろうか?身体の繋がりを禁忌だと思うほどに…
「リリィ様に関しては…分からん、結構謎が多いからなぁ…あの魔王様の娘なんだしエッチことが嫌いなわけないはずなんだがなぁ」
「分からないとか無能かよ」
「よく知った可愛い息子と、あまり知らない他人じゃ分かることに差があるのは仕方ない…仕方なくない?」
「何言ってんだいつも家に居なかったくせに」
「でもパッパの考察はあながち間違いじゃなくない?図星なんだろ?素直になれよ…」
「ず、図星じゃないですー、俺はリリィ様はちゃんと女の子として見てますー」
「ロリコンかよ、通報したわ」
「それ親父も立場危うくなるだろ」
「それはいかんな…まぁ、あまり深く考えすぎるなよコウジ、こういうのは案外簡単な理由だったりするぞ?例えば…リリィ様は経験ないから、意外とビビってたりしてな!いやぁ母さんとの初めても大変だったなぁ…」
「親の情事なんて聞きたくないよ、切るわ」
結局親父との会話では有益な情報は得られず…そのまま俺は電話を切るとリリィ様に会いに行こうと、部屋を出た
…
私、リリィは今幸せの絶頂を迎えています、長年の夢だった理想のパートナーをようやく迎えることができたからです
彼、渋川コウジ…こーちゃんは私に相応しい男の子、強がった子供みたいで、甘えんぼでとても愛らしい子で、私はスポンサーとして投資している会社の借金を肩代わりすることを条件に"買いました"
「金で男を買うなんて」とか「年の差が100を越えている」とか社会で問題になりそうなことですが、私リリムには関係のないことです
なんといっても私は魔王の娘ですから、むしろ少しくらい非人道的な方が似合っているというものでしょう?
私のほかのお姉さま方や妹たちはどんどんパートナーを見つけて、幸せになっていく中…私はずっと一人でした
でもそれは仕方ないこと、私はほかの家族と違い身体の成長が幼い頃から進んでいない…子供のままでしたから
もちろん、子供のままでも需要はあると言ってくれた仲間もいますが…私は見た目で判断されるのではなく、内面を重視してくれる方こそが私に相応しいと決めていました
だからでしょうか、私に交友のある男性が出来ることなく半世紀ほど経ち…私は魔界を出て、外の世界へと出たのです
そこでも結局は出来ることはなく半世紀以上経ち、半ば諦めていたところで…こーちゃんがやってきました
もし彼が私の見た目だけで欲情するような人だったら、逆に私が子供だからと欲情しない人だったら…私は彼を返すつもりでした
初めは私のことを、子供みたいな見た目だから異性としては見れないと言っていました…恐らくは本当に大人の方が好きだったのでしょう
でも少しずつ私が誘ってみると、こーちゃんは顔を真っ赤して羞恥の表情を浮かべました…彼は私の内面に惹かれている、そう確信しました
しかしいきなり近寄り過ぎては、逃げられてしまうのではないか…と私は少しづつ距離を縮めていくことにしました
今思えば、こういった経験のない私にうまく距離を測るなんてこと出来ていなかったと、そう後で気づきました…結構ぐいぐい行っていましたわね私?
…まぁ、結果的により深い関係になれたのだから気にしないことにしましょうか
「…はぁ」
幸せの絶頂にいるはずの私が、なぜため息をつくのか…それは何故なのか、理由はいくつかあるけれど一番の原因は"こーちゃんとの関係が進んでいない"ことでした
もちろん、いつも一緒に寝たりお風呂に入ったりします、下のお世話だってこーちゃんがムラムラしてきたならばしていましたが…私とこーちゃんはまだ、セックスまでには至っていませんでした
ここまで同じ屋根の下で暮らしていて、セックスに至っていないなんて…リリムとして失格だと言われてしまいそうです
こーちゃんの方から求めてくれれば、私はいつでも差し出す覚悟は出来ています、しかし私から向かうのは…正直怖い
この歳まで、ずっと経験のない処女の私…初めての私がもし暴走してしまったりしてこーちゃんを傷つけたら…考えるだけでゾッとします
だから、せめてもう少し…こーちゃんとエッチなことするのに慣れたら、もしくはこーちゃんがしたいと言うまでは、我慢しなくちゃいけません
幸いな事に、こーちゃんは私のことを「母親」として見ている傾向がありますから…私はこーちゃんのママだと思えば、こーちゃんの女じゃないと意識すれば気も少しは紛れるでしょう
(私は、こーちゃんのママ…だから、私はこーちゃんのしたいことだけをさせてあげればいい。私はママだから、こーちゃんを甘やかしてあげるだけでいい…)
そう、私はこーちゃんに甘えてもらえるだけで幸せなの…こーちゃんが笑っているだけでいい、だから絶対に傷つけてはいけないの
「…はぁ」
我慢しないといけないのに、身体は正直にこーちゃんを求めて疼いている…一緒に寝たり、お風呂に入ったり…少し肌を重ねたくらいじゃ満足出来ない
気持ちはどんどん積み重なっていきます、頭の中にあるのはこーちゃんとセックスしたいという欲望に埋め尽くされそうです
(こーちゃんと、エッチしたい…セックスしたい、したいしたいしたいしたい!あのこーちゃんのおちんちんで私の中を掻き回してぐちゃぐちゃにしてほしい、ほしいほしいほしいほしい!)
頭の中をピンク色の欲望が飽和してしまいそうになり、私はハッと正気に戻りました…どうにも欲求不満が過ぎたようです
「…仕方ないですわ、ここは自分で慰めるしかありませんわね」
このままではこーちゃんの顔を見た瞬間にレイプしてしまいそうでしたので、私は自分で発散することにしました…こーちゃんが来てからは、セックスするまでしないと密かに決めていましたが…
「んっ…」
私は興奮して滴る愛液に濡れた下着を脱ぐと、そのまま久々のオナニーを始めました。
…
「リリィ様、部屋かなぁ」
俺はリリィ様を探して屋敷をうろついていた、中庭がリリィ様のお気に入りの場所だったので向かったがいなかったので屋敷内に戻ってきた
そうして屋敷の中を歩いてリリィ様の部屋まで足を伸ばした、リリィ様の部屋に訪れることは普段はない…何故ならリリィ様は普段から俺の部屋に居座ることが多いからだ
「いるかな」
部屋の扉の前までやってきて、リリィ様がいるか様子を伺うことにした、居れば部屋から何か音とか聞こえるはずだ
何も聞こえなかったらいないか寝てるか、もしそうだったら戻ろう
そうして俺は扉の側から耳をすませた、すると部屋から微かに声が聞こえた
「…っ…♪…っ、っ〜…♪」
なんだか軋むような音と…苦しそうな、喜んでいるような…これは、リリィ様の…嬌声…?
(り、リリィ様…?)
俺は音を立てないようにゆっくりと、少しだけ扉を開けて中を伺う…そこには、ベッドの上で一人乱れるリリィ様の姿があった
(お、お楽しみ中…でしたか…)
まさかの自慰行為の最中だった、激しく身体を捩らせてはひたすらに快楽を貪っていた
(うっわぁ…あんなに激しくしてる…痛くないのかな…?)
俺は隙間から見えるリリィ様のあられもない姿に興奮していた、やはりリリィ様は魔物だけあって性に貪欲のようだ
(あ、れ…でも、なんで…わざわざ一人でするんだろう、俺だってリリィ様にその気があれば…)
…もしかして、俺は…俺ではリリィ様を満足させられないというのか?リリィ様は俺で満足出来ないから、一人で…
(俺では…リリィ様を、満足させられないのか…?)
その事実に気がついた俺は気分が重くなり、フラッと少しだけ空いていたドアに倒れかかってしまった
倒れる力で押された扉は全開に開き、そこに倒れこんだ俺はハッと驚いているリリィ様と顔を合わせてしまった
「えっ、あっ…えっ?こ、こここ、こーちゃん…?」
「り、リリィ、様…」
しまった…マズイぞこれは、覗いていたのがバレてしまった…リリィ様は、怒るだろうか?呆れてモノも言えない?気持ち悪いと詰られる?
「あ、あの…これは…その…!」
リリィ様に、捨てられる…そんな最悪の可能性が頭に過ぎる…自分を満足させられない、情けない覗き男…そんなもの必要とされるわけがない
「ごめんなさいリリィ様!リリィ様に会いに、部屋まで来たら声がして…その…覗くつもりはなかったんです!」
「…え?」
俺の土下座にポカンとリリィ様が口を開けて呆けた、どうやら困惑しているみたいだ
「ごめんなさい!俺に悪いところがあるなら直すから!だから、お願いします…俺を見捨てないで…!」
「こ、こーちゃん…?あの、何が…」
「お願い、します…」
「なんだかよく分からないけど…おバカね、見捨てるわけないでしょう?どうしてそんなこと考えたのかしら」
「だって、リリィ様…俺の時は色々シてくれてるのに、自分の時は自分で処理して…俺がリリィ様にとって必要じゃないんじゃないかって、思って…」
「あらあら…まぁまぁ、そんなことありませんのに…」
「俺は…経験なくて多分上手くできないけど、俺だって、リリィ様の手伝いくらいできるよ…リリィ様に必要とされなくなったら俺…」
「…こーちゃん、いらっしゃい」
ベッドに腰掛けたリリィ様がふわりと手を広げて、俺を呼ぶ
「リリィ様…?」
俺はリリィ様に誘われるがまま、その腕の中へと身体を寄せると…リリィ様は俺をぎゅっと強く抱きしめた
「あなたが、いないだなんて私には考えられないの…私の隣に相応しいのは、あなただけですわ…必要がないだなんてそんなことは、絶対にない」
そうして、泣きそうな震えたような声でそういった
「本当…?本当に、俺が必要なの…?」
「当たり前ですわ、甘えんぼで、かわいい私のこーちゃんだけが私に相応しいパートナー…だから、そんなこと言われたら…私は悲しいですわ」
「だ、だったら…その、なんで…今まで誘ってくれなかったの…?」
相応しいパートナー…リリィ様が俺をそう思ってくれているならば、何故俺をずっと誘ってくれなかったのだろうか…
「そうね、色々と理由はあるのだけれど…本当はもうちょっとエッチなことに慣れるか、こーちゃんの方がシたくなるまで待って…いえこれは言い訳ね、私もそういう経験が無かったから…怖くて逃げてしまっていたの」
怖くて逃げていた?…あの、リリィ様が?
「私はリリムだから、もし手加減出来なくて…こーちゃんを傷つけてしまったら、もしこーちゃんに何かあったらと思ったら…怖かったのですわ…」
「そんな…リリィ様に限ってそんなこと!」
「こーちゃんを傷つけるくらいなら、私は今のままの関係で…母親の代わりのまま、ちょっとこーちゃんの精さえいただければ、あとは自分で慰めれば大丈夫だって、こーちゃんを傷つけるようなことは無いって思っていましたの」
ずっとリリィ様は俺を傷つけるのが怖くて、俺を傷つけないように…避けていた、それは俺が大事だったから…
「でもそんな私が、こーちゃんを酷く傷つけてしまいましたのね。ごめんなさいね、こーちゃん…そのせいでこーちゃんをこんなに悩ませてしまって…こーちゃんを傷つけてしまって…」
「リリィ様…謝らないでよ、リリィ様は悪くない、悪くなんてないよ…」
「本当は、初めて出会った時から…ずっとずっと、セックスしたくて堪りませんでしたわ。あぁ、この人と繋がったらどれだけ気持ちいいのかしら?この人の精液はどれだけ甘美なんだろう…ずっとずっと、考えていましたわ」
そうだ、初めからリリィ様は俺に眩しいほど真っ直ぐな愛をぶつけてきたじゃないか
親父は俺を「リリィ様を母親として見ているから抱けない」と言ったが、それは違った…俺はリリィ様に必要とされているか分からなかったから、リリィ様を抱こうと思えなかったんだ
最初から今までずっと、リリィ様は俺を求めてくれていた…だけどリリィ様は初めてだから勝手が分からなくて、俺を傷つけないかと怖がっていた…
そうだよ、リリィ様だって女の子なんだ…経験の無いただの女の子なんだ、それなのに俺はリリィ様のことを考えないで甘えてばかりで…情けない
「リリィ様!」
「ひ、ひゃあっ!?」
俺はリリィ様を強く抱き返すと、そのままベッドへ押し倒す
リリィ様はずっと俺を求めてくれた、こんな情けない俺を大事にしてくれた…そんな優しくて、母親のように甘えさせてくれた、小さな女の子に俺は応えなければならない
リリィ様が俺に応えてくれた分、俺がリリィ様に応えるのだ
「リリィ様、こんな時にムードも何も無いんですが…」
「あ、は、はぃ…っ」
急に押し倒したことにより、流石に恥ずかしいのかいつも余裕のあるリリィ様の顔はリンゴのように真っ赤になって、不安そうに見つめていた
「俺、リリィ様のことが好きです!だから、俺にリリィ様の…初めてを下さい!」
俺の、何のひねりもないただの気持ちをぶつけただけの告白…もし、経験豊富な男だったら、もっとちゃんとロマンチックに伝えられるのだろうけど、経験のない俺にはこれしかできない
「ふぁ…ぁ、は、はひ…っ、はい…っ♪」
そんな告白を、リリィ様は今までしたことのないくらい緩んだ満悦な笑みを浮かべて、受け入れてくれたのだった
…
「ちゅっ…じゅる…♪」
あれから何時間も経った、お互いにファーストキスを交換してからずっと絶えず口づけを交わし続けている
「ぷはっ…んっ♪…ちゅぅ…♪」
リリィ様の柔らかい唇の感触に酔わされて、中毒のようにリリィ様の唇を吸い続けた…キスなんてただ唇を合わせるだけだと思っていたのに
いくら唾液でベトベトになろうが構うことなしにお互いに求め合う、キスを重ねる度にずっと深く繋がっているように感じる
「こーちゃん、好き…大好き…♪ちゅっ♪ぢゅるっ…♪じゅぷっ…ちぅ…っ♪」
「んっ、俺も…リリィ様、好きだよ…っ」
そうして何度もお互いを告白し、お互いの愛を証明した…そうして気づいてしまった
俺たちの愛情は白金より重いドロドロの海みたいで、もがけばもがくほど身動きが取れなくなる
でも口に入れば蜂蜜よりも甘くて、その甘さになれるともう戻れない
赤ん坊にとって母親の腕の中より安心できる場所なんて存在しないように、お互いにとってお互いの側より休める場所なんてないことに、気づいてしまったのだ
「リリィ様…!」
「ふふっ、こーちゃんったらもうこんなに…♪いいですわよ…もっと、もっと深く繋がりましょう?」
幾度となく交わされたキスで爆発寸前だった俺の下半身をリリィ様にアピールするように、ぐいぐいと押し付けると、リリィ様は頬を染めて微笑み下着同然だった服を乱れさせて俺を誘う
俺は辛抱堪らなくなり、ズボンとパンツを下ろし露出させると、既に愛液で糸引いたリリィ様の幼さ溢れる性器に当てがった
「ふぁぁ…こんなのが、私の膣内に…入るのですね…っ♪」
大きさを図るように俺の下半身と自分の下半身を合わせるリリィ様、怒張したモノはリリィ様のヘソ程までそそり立っていた
「リリィ様ぁ!行きます!」
俺はリリィ様の腰を掴むと、愛液に濡れたリリィ様の秘所に勢いよく挿入しようとしたのだが…ぬるぬると滑りうまく入れることができなかった
「ひゃあっ!こ、こらぁ…レディにはもっと優しくしなくてはいけませんのよ?お互い初めてなんだから、ゆっくり…ゆっくりね…♪」
「うぅ…ごめんなさい…」
最高潮まで達していた興奮が少し冷める、そもそも初めての俺が上手く出来るはずがなかったんだ
「ほら、ここですわ…♪ここに、こーちゃんの逞しいおちんちんが入るのです…」
くぱぁ、と指で自分の性器を広げてみせるリリィ様…ヒクヒクと蠢くピンク色のその穴は小さくて俺の下半身が入るのか怪しい
「く、ぁ…っ♪ここに、こうして…おちんちんが、入っていくのですわっ…♪んんっ…ぁん♪」
しかしリリィ様はそのまま俺の下半身に身体を進ませていく、熱い肉壁が俺の怒張した欲望を飲み込んでいく
(うっわなんだこれっ…気持ち良すぎる…!?)
ほんの先が入っただけだというのに、火傷しそうなほど熱いリリィ様の蜜壺はキツく締めつけて性を絞ろうとうねる
「ふふっ、気持ち良さそうな顔…♪でも、まだまだ始まったばかりですわ、よっ♪」
「おぁっ!?」
リリィ様がグッと腰を押し込めると、俺の怒張したモノをグイグイと咥え込んでいく…ぴったり閉じられた肉の壁を無理やり押し広げていく感覚に俺は堪らずに達しそうになる
「あぁっ…♪こーちゃんの、全部入りましたわね…♪」
「うっ…あぁっ…」
きゅうきゅうと膣内全部が俺のモノを締め上げて容赦ない快感を与えてくる、ただこうしているだけで力を抜けば全て吐き出してしまいそうなくらいだ
「ほらぁ、こーちゃんのおちんちんがここまで入っていますわ♪よしよし、私の膣内は気持ちいいですか〜♪」
リリィ様はお腹越しに、俺のモノを愛おしそうに摩る…子供に近い体型のリリィ様に入った俺のモノはたしかにへそあたりまで達していたはずだ
よく見るとリリィ様のヘソ辺りが僅かに不自然に膨らんでいる、きっとあの辺りまで入っているのだ…きっと人間相手にはできない
「ふふっ、なでなでするとピクピクして喜びますわ♪よしよし、いい子いい子〜♪」
リリィ様がお腹を撫でるたびにそのこそばゆい感じの刺激が俺のモノに伝わってくる、ただでさえ絶頂を迎えてしまいそうなのにこのままじゃ…
「り、リリィ…様っ、このままじゃ俺…!」
「あら、刺激が足りなかったかしら?ふふ、欲張りさんね♪いいですわ、もっと気持ち良くしてあげます♪」
限界、と言おうとしたところでリリィ様は急に腰を激しくグラインドし始める、どうやら俺が刺激が足りないと勘違いしたらしい
「あああああ!?」
「ほらほらぁ♪気持ちいいですか♪ビクビクっておちんちん震えていますわよっ♪そんな声出してぇ♪もっともっと♪ってことかしら?ふふっ、それそれぇ♪」
今までよりも桁違いな、まるで暴れるような快楽に俺は堪らず声を上げる…リリィ様は膣内の締め付けをドンドン強くしてくる
「り、リリィ様、も、もうダメです…!ごめんなさい…!」
リリィ様の容赦ない攻めに俺はとうとう果ててしまう、白濁の欲望と一緒に身体の気力全てがリリィ様に飲み込まれていくような感覚に俺は身体をビクビクと痙攣させる
「えっ?あっ、ひぁあんっ♪お腹に、熱いのいっぱい出てますっ♪こーちゃんの、熱いせーえきいっぱい♪」
一方で動きを緩めないリリィ様はさらに俺から搾り取ろうと腰をくねらせては刺激を与え続けて来る
「もっと、もっとぉ♪もっとぉ♪せーえきちょうだぁい♪こーちゃんのおちんぽみるくもっとほしいのぉ♪」
「あぁっ!?な、何これ!何これ!なんか膣内でさらに咥え込まれて…っ!?」
蠢くリリィ様の膣内で俺の下半身の先に何かがぱくりと咥え込まれてくる、まるで口淫のように吸い付いてくる何かの快楽にまた俺は絶頂してしまう
「うぁあああぁぁ…っ!?」
「あはぁっ♪わかりますかぁ?私の子宮が、こーちゃんのおちんちんぱくぅ♪ってしていますのよ♪それぇ♪それぇ♪もっと出してぇ♪ぴゅっぴゅー♪ぴゅくぴゅくぅ♪赤ちゃんの部屋に直接びゅーびゅーしてぇ♪」
膣内でさらに咥え込んできた何かの正体はリリィ様の子宮…らしい、人間離れした性技に俺は抗うことなんて出来ずにただ精を吐き出し続けることしかできなかった
…
「は、はへ…も、もう出ない…出ないよ…」
「いーっぱいイキましたね♪10回?20回?ふふっ♪」
ベッドに倒れこんだ俺の横で幸せそうに笑っているリリィ様、俺はちゃんとリリィ様を満足させられたのだろうか?
「リリィ様…俺、ちゃんと出来ましたか…?」
「ん〜…どうでしょうか」
「っ!」
まさか、俺は…あんなに頑張っても、リリィ様を満足させられなかった…のか…?
「あらあら、そんなお顔なさらないで?分からないんですのよ私にも…」
「えっ?」
「だ、だってぇ…わ、私だってあれが初体験でしたもの…こーちゃんがちゃんと出来ていたかなんて、私にだって分からないですわ」
そ、そっか…リリィ様もあれが初めてだったんだよな、終始攻められてたから忘れていた
「でも、こんなに心が満たされているのは…生まれて初めてですわ♪私は今、間違いなく世界で一番幸せです♪」
「リリィ様…!」
「…私の方こそ、大丈夫でしたか…?その、少々暴走してしまったので…どこか身体を痛めてしまったり、していませんか?」
「いや、そんな…ただ気持ち良すぎて頭がおかしくなっちゃいそうだったけど…」
「そう、良かったですわ…こーちゃんに何かあったら私…生きていけませんもの」
「そんな大袈裟な…」
「大袈裟じゃないですわ、それを言ったらこーちゃんだってぇ…」
「…なんか俺らって、似た者同士だね」
「…ふふっ、そうですわねっ♪」
そうだ、似ているんだ俺達二人は…お互い愛を知らなくて愛を求める者同士、きっと親父の会社の件が無くても俺達は何処かで巡り合って結ばれる運命にあったんだ
「…リリィ様ぁ…」
「あらあら、可愛い声出してぇ…どうしましたか?」
「…このまま、もう少し甘えてもいいですか?」
「ふふっ、一々言わなくても…いつだって好きなだけ甘えてくれていいんですのよ…♪」
俺がリリィ様に身を寄せると、リリィ様はぎゅっと俺を抱きしめてくれる…あぁ、リリィはなんて暖かいんだろうか
「…ねぇ、リリィ様?」
「なんですかー♪」
「俺、ずっとリリィ様の側にいたいです…離れたくない、離したくないんです…この暖かさを、幸せを…失くしたくない。」
「そんなの、当たり前でしょう?これからはずっと、ずーっと私が貴方の側にいるから…この世の辛い事から全部守ってあげる…♪」
「いいのかなぁ、俺…こんなに幸せで、いいのかなぁ…?何にも出来てないのに、こんな幸せで…」
「良いに決まっていますわ、幸せは誰にだって平等に与えられるものですから…こーちゃんだって幸せでいいんです…」
「リリィ様、リリィ様ぁ…っ」
「あらあら…泣かないで、よしよし…今日はもうお休みなさいね。明日からもっと幸せになっていくから、これからずっと幸せになっていくからね…」
「うん…おやすみなさい、リリィ様…」
「えぇ…おやすみなさい」
ぎゅっと抱きしめられながら俺は眠りについた、約束された幸せを夢見て…一切の不安もなく俺はリリィ様に包まれて深い眠りへとついたのだった。
…
18/08/18 14:41更新 / ミドリマメ
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