ママンアイズ
夢を、夢を見ていた…
夢の中の俺は、いつもいつも見知らぬ女性に怒られ、罵倒されていた
<私の言う通りにしなさい!>
<そんなこともできないの?ダメな子ね!>
なんでいつもこの女性は自分に対して怒っているのだろう、なにか悪いことでもしてしまったのか?
<泣く子は嫌いよ>
<何度言ったら分かるの!?>
やめろ…やめてくれ、そんなに怒鳴らないで…それ以上言わないで…
<お隣さんの子を見習いなさい!あの子はね…>
<なんて馬鹿な子…どこで育て方を間違えたのかしら>
やめて…
<あなたなんて産まなきゃよかった!>
「うあぁあぁぁぁぁっ!?」
俺は絶叫してベッドから飛び起きる、どうやらあの夢から醒めたようだった
「はぁ…っ…はぁ…っ…!」
心臓が飛び出しそうなほど強く鳴っている、息苦しくて潰れてしまいそうになる…あの夢を見るといつもそうだ
あの夢の女性が出てくるたびに、何か…何かを思い出しそうな気がする
「りゅー…?また、あの夢を見たの?」
「あ、あぁ…か、母さん…?」
「よしよし、怖かったな…大丈夫だよ、ママはちゃんとここにいるからな…」
「う、うぅ…うぅうぅぅ…っ!」
俺が飛び起きた騒ぎで隣にいた母さんが俺を優しく抱きしめてくれた
俺…中里リュウの母さんはゲイザーである。幼い少女のような姿をしていて肌は灰色、その身体には服と言った服は着ておらず黒い液体のような物が大事なところを隠している
ふわふわとした髪の隙間からは大きな一つ目がくりっと覗いて…そして背後からは単眼のついた無数の触手が伸びていた
彼女の名はアイズ、もちろん人間ではない…しかし俺の母さんである。気がついた時には俺は母さんと二人で暮らしていた、多分血は繋がっていないんだと思う
俺があの夢を見るようになったのはつい最近だ、ただ見知らぬ女性に怒られる夢…しかし理由が分からないがその夢を見るたびに俺は何かを思い出しそうになって、胸が苦しくなる
「母さん…っ」
「よぉーしよしよし…落ち着いて、息吸って…吐いて…」
取り乱す俺を母さんがその小さい体で抱きしめて背中をさすってくれる…母さんに宥められてようやく落ち着く、乱れた呼吸が次第に治って頭がスーッと冷静になる
「ぅう…母さん…」
「怖かったな、もう大丈夫だから…ほら、ママがりゅーの怖い怖いのないないしてあげるから…ママの目を見て…?」
抱きしめられた状態で俺は頭を上げて母さんを見上げた、大きな一つ目と視線が合うと次第に俺の中の恐怖心が消えていく…母さんの目を見ると何故か怖いのも苦しいのも全部無くなるんだ
「大丈夫?もう怖くない?」
「あ…うん、大丈夫…夜中に騒がしくして、ごめん…」
「謝らないの、ママはりゅーのママなんだから…いっぱい迷惑をかけていいんだぞ。ただでさえりゅーはあんまりわがまま言わないんだから…」
ここのところ毎日同じ夢に俺はうなされる、一体いつも俺を罵倒するあの女性は誰なんだろうか…俺の記憶にはいない人のはずなんだが…
「誰なんだろう…あの人は…」
「りゅー、もう夢のことを思い出すのはやめよ?あんなの思い出しても何の価値もないんだから、な?ほら、まだ夜中だしいい子にねんねしような」
母さんの言う通りだった、確かにあんなの考えても何の得にもならないだろう…俺は再び布団を母さんと被り直して寝なおすことにした
しかし一度目が冴えてしまったらしく、眠気が一向にやってこなかった…目を瞑っても暗闇が広がるだけで眠くならない
「ん…んー…」
「…りゅー、眠れないのか?」
隣で横になっている母さんと目が合った、俺はこくりと頭だけを動かして返事をする
「ん、じゃあほら…ママが抱きしめて寝かしつけてあげるな…おいで♪」
「…ありがとう」
また母さんが俺をぎゅっと抱きしめてくれる…小さい体だけど、とても落ち着く…髪を梳かすように撫でられると擽ったいけど心地よくて…
あぁ、俺の大好きな母さん…子供のような見た目で一つ目がとても魅力的な、母さん…母親にこんな感情を抱くのはいけないことかもしれないけど、俺は母さんが女の子としても、好きなんだ
「ほら、ママの目を見て…眠くなってきたろ?いい子にねんねしような…♪」
顔を上げて母さんの目を見る、するとすぐに睡魔がやってきて俺は自然と意識を手放していた
そのあと、あの悪夢を見ることはなかった…
…
「…ふぅ」
ようやく穏やかな寝顔を見せる息子、りゅーにアタシは安堵して息を漏らした、どうやら悪夢は見ていないようなのだ
「…可哀想に、せっかく逃れられたのに…まだあのクソみたいな人間の呪縛に囚われて…」
アタシはりゅーの本当の母親じゃない、ただアタシが母親だという暗示をずっと掛け続けているだけでりゅーの本当の母親は別に存在している
今から数ヶ月前、アタシの住んでいた廃ビルから飛び降りしようとしていたりゅーに出会った
その時のりゅーは酷いものだった、心は壊れてまともに喋ることもままならない…身体中には切り傷から擦り傷、青アザ、果てには大きな火傷があって、このアタシですら驚きを隠せなかった
そんなりゅーをアタシは触手で無理矢理縛り上げて、まともに喋れないりゅーに催眠術をかけ何があったのか喋らせた
りゅーは実の母親からずっと虐待され育ってきたこと、そして生まれてきたことを否定されつづけ挙句には今日、死んでこいとまで言われて廃ビルから飛び降りようとしたことを口にした
久々に頭に血が昇る感覚がした、背中にある触手もざわざわと揺らめく…こんな酷いことをすることが許されるのだろうか、いや許されるわけがない
それと同時にまともに喋れなくなるまで虐待され続け、死のうとしていたりゅーに対してある感情が生まれていた
コイツはアタシが守ってやらなきゃいけない、アタシがちゃんとした母親になってあげなくちゃいけない、という母性愛のような感情だ
アタシはりゅーに催眠術をかけて家まで案内させると、勝手に押し入り呑気にリビングで寛いでいたりゅーの母親を触手で縛り上げてりゅーにしたことについて洗いざらい聞き出すと、床に叩きつけて謝罪させた
そんな様子をりゅーは虚ろな曇ったガラスの様な目で見ていた、この時のりゅーはもう感情すら失っていた…それを見て更にアタシは憤怒した
アタシは床に叩きつけたりゅーの母親を触手で再び縛り上げ、そのまま玄関から投げ出す様に追い出した
あのままだと怒りで絞め殺してしまいそうだったから、アタシは「二度とりゅーに近づくな」と暗示を開けて放り出してやった
そうしてアタシはそのままこの家に住み、りゅーにはアタシが母親だという暗示を掛けて今に至る
「りゅー…」
アタシがずっと暗示を掛け続けた事もあり、りゅーはすぐに喋れる様になって感情も取り戻した
身体の傷は昔のものまでは治すことができなかったけど、それでも知り合いに頼んだりして薬を調達して綺麗にすることが出来た
ようやくりゅーが幸せになれるというのに…りゅーはあのクソみたいな人間の呪縛に囚われていた
暗示で一時的には解放させることができるのだけど、脳に深く根付いてしまっているために完全に消すことが出来ずにりゅーは毎晩あの悪夢にうなされる
この先ずっと毎日毎日、暗示を掛け続ければ無くすことができるはず…何年掛かるか分からないけど…
「何年もりゅーを悩ませることになるなんて…やっぱあのクソ女、あの時やっとくべきだった…っ!」
思い出したらまた沸々と怒りが湧いてくる、そんな気持ちをりゅーの寝顔を見て落ち着ける
りゅーはアタシに母親としての感情を抱いているだけだけどアタシは違う、りゅーのことが異性としても好きなのだ
初めて会った時と、それからしばらくはただ可哀想でアタシが守ってやらなきゃいけないという気持ちだったけど…りゅーが喋れるようになって、笑うようになって…アタシはどんどんりゅーのことが好きになった
アタシと会ってから、喋れるようになって初めて言ったことをアタシは生涯ずっと忘れない…拙くて、聞き取りづらかったけど…確かにアタシのことを「母さん」って呼んだんだ
その瞬間、アタシは身体が弾け飛びそうになった
嬉しいという言葉だけでは到底言い表せられないような感動が身体を駆け巡って、そのまま天に昇るかと思った
そしてその時初めてりゅーに対して、異性としての感情を感じた…りゅーがアタシに笑いかける度に胸がキュンとして下半身が疼いた
アタシがりゅーのことが好きなんだと理解するまでに時間は掛からなかった
「…でも、りゅーからしたらアタシは女の子じゃなくて…ママなんだよな」
それはとても嬉しいけど、同時にりゅーはアタシに異性としての感情を抱いていないことになる
りゅーもアタシみたいに二つの感情を抱いてくれればなぁ…なんてママとしてどうなのかと考えながら、アタシはりゅーの寝顔を見ながら幸せな眠りについた
…
朝目を覚ます、どうやらいつもよりも大分早く起きてしまったらしい…まだアイズ母さんも隣でぐっすり寝ている
最近いつも夜中に起こしちゃってるからなぁ、いくら魔物とはいえ辛いかもしれない…寝かしといてあげようかな
「母さんまだ寝てるし、せっかくだからご飯作ってあげよう」
いつも母さんにご飯を作ってもらってるし、たまには俺が作ろう…料理は多分したことがあったはずだ
ん?アレ、俺って今まで料理したことなんてなかったような気がする…記憶を辿ってみるがここ最近のこと以外何にも分からなかった
「んー?なんか変だな、俺…ここ最近の記憶以外が無いような気がする…」
小さい頃の思い出とかが全部思い出せない、記憶にあるのはここ最近の母さんと一緒にいるときのだけだ…
「うっ!?」
急に頭に痛みが走った、記憶を探ろうとすればするほど…これ以上はやめよう、俺は母さんにご飯を作らなくちゃ…
「えっと…包丁、包丁…あったあった」
俺は台所の棚から包丁を取り出した、それと同時に包丁を持った手が映る
俺の体には至る所にいくつかの傷がある、手には何かで切ったような傷跡が残っている…それをこの前母さんに聞いたら、これは小さい頃俺が事故でついたものだと聞いていたが…
「…ちがう」
これは事故でついたものじゃないと直感が働いた、その瞬間脳裏にはあの夢の女性が包丁を振りかぶった映像が流れた
「な、なんだよ…これ…」
こんなの知らない、俺はこんなことされていないはずだ…こんな記憶俺は持っていないのに、なんで…?
それを皮切りに、次々と脳裏にあの夢の女性の映像が流れ始めた…殴られたり、包丁やナイフで切りつけられたり、タバコの火を押しつけられたり…それはまるで今まで体験してきたかのように鮮明でリアルだった
「う、うぅ…」
俺は包丁を手から離して蹲った、ガシャンと大きな音を立てて包丁が床に落ちた
そうして俺は思い出した
あの夢の女性こそが、俺の本当の母親だったということを
「あ、あああぁ…っ!」
今まで母さんと呼んでいたゲイザーの彼女は、俺を救ってくれた女の子だったということを思い出した
「母さんは、本当の母さんじゃない…?うぅ…」
思い出すと全てのことが納得できた、俺の体にある傷跡や無くなった記憶…あの夢を見たこと、あらゆることから母さんは俺を守ってくれていたこと…
「りゅーっ!?何今の音は!」
どたどたと騒がしく台所に母さんがやってきた、包丁を落とした時の音で起きてきたらしい
「大丈夫!?りゅー?ねぇ!」
蹲った俺に母さんが駆け寄ってきた、とても心配そうな顔で俺に声を掛けてくれる
「ぁ…母、さん…」
「りゅー、どうしたの?どこか痛いの?大丈夫?ねぇ、りゅー…」
「大丈夫…だよ、ただ…母さんが寝ている間にたまには、俺が料理してあげようかと思っただけ…だから」
「だったらなんでそんな辛そうな顔すんの!」
どうやら今の俺の顔はよほど酷いものらしい、実際俺にはいまどんな顔をしているのかわからない
「母さん、俺…全部思い出したんだ…母さんが本当の母さんじゃなくて…本当は、あの夢の女の人が…」
「りゅー、違うよ…アタシがママだよ…?」
「身体にある傷も、あの人に…」
「ダメだよ、りゅー…それ以上思い出しちゃダメ…あんなの思い出さなくていいの…ほら、アタシの目を見て…?」
母さんの目、大きくてくりっとした一つ目…きっと母さんのあの目を見ることで俺の昔の記憶を無くしてくれたり…俺を守ってくれてたんだ
「大丈夫だよ、母さん…もうそれは必要無いよ、不思議なんだ…別に記憶を取り戻しても、特に気分が悪いわけじゃ無いんだ。むしろスッキリしたんだ、これで今までのことに説明がつくよ」
「だめ、なんだよ…りゅー…」
「母さん…?俺は大丈夫だから…」
俯く母さんに俺はそう言った、しかし顔を上げた母さんは瞳から大粒の涙を流していた
「ちがう、ちがうの…りゅーが記憶を取り戻したら、アタシはりゅーのママじゃなくなっちゃう…やだ、そんなのやだよぉ…!」
「母さん何言って…」
「アタシはずっとりゅーの、ママでいるって決めたんだ…りゅーがアタシの力無しでも大丈夫になっちゃったら、アタシ…いらなくなっちゃうよぉ…っ」
「そんなことないよ母さん!」
そんなことを言う母さんを俺は強く抱きしめた、その身体はとても小さくて…いままでこんな小さな身体で頑張ってくれていたこと、そして今母さんが泣いてしまっているのを考えると胸が苦しくなる
「りゅー…?」
「俺の母さんは、アイズ母さんだけだから…」
「で、でも…それはアタシがりゅーに暗示を…」
「それでも、母さんは俺の母さんだよ。俺を救ってくれて、今まで守ってきてくれた…俺の大好きな母さん」
「あ、アタシはずっと…りゅーを騙して…」
「そんなことないよ…それに騙してたって思うなら本当にしちゃえばいいんだよ、本当の家族に。今からでも本当の家族になろうよ!」
俺がそういうと、俺の胸の中にいる母さんはわんわんと泣いた…きっと今まで堰き止めていたものが流れ出したんだろう
母さんが泣き止んだのは、それから十数分後くらいだった
「…うー、りゅーの前じゃ立派なママでいようと思ったのに…」
「いいじゃん、たまに泣くぐらい…俺の前ではいつも母さんは立派な母親だったよ」
俺と母さんは隣り合ってソファーに座る、母さんは俺の肩に頭をこてんと預けて頬を赤くして唇を尖らせている
どうやら俺の前で大泣きしたのが恥ずかしかったらしい、母さんに恥を掻かせてしまうとは…俺も母さん以上の恥をかいておくか
「でも嬉しいんだ、俺…母さんが血の繋がった母さんじゃないなら、俺が母さんに対しての気持ちが間違いじゃなかったから…母さんを女の子として好きな気持ちは間違ってなかったってことだよね」
「え?」
俺のその言葉に母さんが目を丸くした、元々丸いけど…そして数瞬止まって、意味を理解した母さんの顔がどんどん赤くなっていった
「え、えぇ?り、りゅー…それって?」
「あはは、やっぱりおかしいかな…俺、ずっと母さんが…女の子として、異性として好きだったんだ」
「りゅー…!」
俺の肩に頭を預けていた母さんが、次は俺を引っ張って無理やり胸に抱きしめた…母さんの柔らかい身体の感触と、優しい匂いが広がる
「母さん…?」
「アタシも、りゅーが好き…っ」
ボソッと小さな声で母さんがそう言った、頭を抱えられているので顔は見えないけど…その声色は今までで一番喜びに溢れていた
「ずっとずっと、好きだった…子供としてもりゅーを愛してた、でもそれと同じくらい男の子として…アタシはりゅーが好きだったの…っ!ずっとママとして、それはどうなのかって思ってた…りゅーも、同じだったんだ…?」
「…母さんも同じだったんだね」
「うん…♪」
母さんも同じように、俺を好きだった…その事実が堪らなく嬉しい、ずっと子供としか見られていないと思ってたから
「母さん…」
俺は母さんの抱擁を解くと、母さんと見つめあった
「えへぇ…♪」
にへら、と母さんの顔が緩んだ。それが堪らなく可愛くて、愛らしくて…俺は自然と母さんの唇を奪っていた
「んっ…♪」
それを母さんは抵抗することなく受け止めた、柔らかい母さんの唇の感触…それを味わっている瞬間がとても永く感じた
「ちゅっ…じゅる…っ♪」
しばらくして母さんの方から、俺の口の中にぬめる舌が進入してきた…俺はその舌に合わせるように舌を伸ばし絡ませた
「ぢゅるっ…くちゅ…っ♪」
二人の唾液が口の中で混ざって、口の端から垂れていく…そんなことを気にせずに俺と母さんはお互いの口内を貪りあった
「ぷぁ…っ♪」
そして口を離すとお互いの舌先から唾液の糸が引く、母さんのくりくりとした一つ目がトロンとしてこっちを熱く見つめている…それは向こうから見た俺も同じだろう
「ね、りゅー…?」
「なに、母さん…?」
「寝室、行こっか…♪」
そういった母さんは、俺の手をゆっくりと引く…それを意味することはすなわち…
「今から…りゅーと、えっちするからな…♪」
俺が今から大人の階段を登るということだ
「…うん」
俺は母さんに手を引かれて、寝室に来るまでの間に期待で胸が膨らみ…下半身にも血が滾っていた
ズボンの上からでも分かるくらいに自己主張した下半身を見た母さんはクスリと笑ってそれに手を伸ばした
「もう…こんなに、期待してくれてたんだな…♪うんうん、まずはママのおててでしてあげる…♪」
優しくズボンを脱がして、パンツもさっと脱がされると、激しく怒張した下半身が勢いよく飛び出てくる
「わっ…すごっ…♪」
「は、恥ずかしいからあんまり見ないで…」
「あんまり恥ずかしがる間柄じゃないでしょ?えへへ、恥ずかしがってるりゅーも可愛いけど…♪」
恥ずかしがる俺を母さんがぎゅっと抱きしめた、小さい慎ましい胸からはドクンドクンと心臓の音が聞こえてくる
「母さんだって…心臓の音、凄いよ…」
「だってようやくだもん、この瞬間をアタシはずっと夢見てきたんだから…♪ね、せっかくだから母さんじゃなくて、ママって呼んで…♪」
「え、えぇ…?なんでさらに恥ずかしいことを…」
「呼んで?」
母さんと目が合うと、なんだからとても母さんに…いやママに甘えたくなってしまった
「ま、ママ…」
「っ♪うんうん、ママだぞ〜♪ちゃんと素直に言えたな♪いいこいいこ♪」
ママに頭を撫でられるととても気持ちいい、もっともっと甘えたくなり俺はすりすりとママの胸元に頬ずりをする
「ママ、ママ…」
「りゅーは甘えんぼさんだなぁ♪よしよし♪甘えんぼなりゅーをママがいーっぱい気持ちよくしてやるからな♪」
ママの手が俺の下半身の怒張したモノを優しく握った、そしてゆっくりと上下に擦り始める
「ほら、しこしこ〜♪ってしてあげる♪りゅーのおちんちんビクビクっ♪ってして、ママの手の中であばれてるぞ♪うんうん♪ちゃんと気持ちよくしてあげる♪」
「ぅあ…っ、ま、ママ…ぁっ…好きっ、ぅぅ…っ」
「うんうん♪ママだぞ♪うん♪好きだね♪すきすき♪ママ大好き♪うん♪ママ、ママって呼んで♪ママですよー♪ぴゅーぴゅーしようねー♪ママでえっちになろうねー♪」
ママに抱きしめられたまま、下半身に痺れるような快楽を受け続ける…耳元で蕩けそうな声を聞かされて俺はあっという間に射精感が立ち上ってくる
「ほら、しこしこ〜♪ってされてる間、ママのおっぱいちゅー♪ってしていいんだぞ♪」
俺の口元にママの小さくて慎ましいおっぱいが押し付けられる、俺は母さんの胸に張り付いた黒い液体のようなものを舐めとる
コーヒーのような深みのある味が広がる、美味しくてもっと舐めていたい…何度も舐めとっているうちに、胸にあった分がなくなってぷっくりとした可愛い乳首が顔を出していた
小さくて慎ましいおっぱいだけど、それに俺は興奮して赤ん坊のように吸いついた
「ぁんっ♪いいこいいこ♪ちゃんとちゅー♪ってできたな♪うんうん♪ちゅーちゅー♪ってしてるりゅーをしこしこ〜♪ってしてあげるからな♪」
ママのおっぱいを吸いながら下半身をしこしことされて俺はもう我慢の限界だった、俺はそれを伝えるようにママの顔をじっと見つめた
「うん♪ママでぴゅっぴゅくるんだね♪おいで♪はぁいっ♪ぴゅっぴゅー♪」
それが通じたようでママが一気に俺をまくし立てた、手が速くなり俺はそのままママの手に白濁の欲望をぶちまけた
「わっ♪やば♪こんなにいっぱいびゅーびゅーって♪まだ出てる♪びゅくびゅく♪びゅるるー♪びゅー♪びゅるびゅる♪ぴゅーぴゅー♪ぴゅく♪ぴゅくぴゅく♪おしゃせー中の顔見てるぞ…♪隙だらけだ…♪ママのことで頭いっぱいなんだ…♪おしゃせーしてるときもちゃんと目合わせてえらいね♪ぴゅーぴゅー♪」
ママにじっと見つめられながら俺は大量に射精をした、恥ずかしさと気持ちよさでワケがわからなくなる
「ほぉら♪りゅーのえいえき、とろっとろ♪ぷりゅぷりゅ〜♪ってしてすっごく濃いぞ〜♪ママのこと思って作ってくれたぴゅるぴゅるせいえきだぞ〜♪」
手にぶちまけられた白濁の液体を見せつけるように弄び、美味しそうに啜ってしまった
「ぅぅ…っ、ママぁ…っ」
「うんうん♪よく頑張ったな♪いっぱいびゅーびゅーできてえらいぞ♪よしよし、いいこいいこ♪」
射精できたことを褒められる、当然のことのはずなのにママに褒められたらなんだか嬉しさと誇らしさで胸がいっぱいになった
「…うんうん♪まだまだ元気♪それじゃあ…いよいよ、りゅーの初めて…ママが貰っちゃうからね…♪」
そうしてママが俺を優しく押し倒して、俺の上に跨った…小さいママとの体格差を見て本当に大丈夫か不安になった
そんな俺の不安を察したように、ママが俺を優しく撫でた…それは口に出さなかったが「大丈夫」と俺に言い聞かせた
ゆっくりと上にのったママが俺の下半身に自らの秘所を当てがい、腰を沈めていく…
「あぅ♪入って、来てる…♪りゅーの、大きいのがぁ…っ♪ぎち、ぎちってママの中にぃ♪ねっ♪わかるりゅー…?ママのなかにぎゅーっと入っちゃってるんだぞ♪」
「くぅ…あっ…!」
頭が焼き焦げる快楽が下半身から波のように押し寄せてくる、にゅるにゅるぎゅうぎゅうと熱いくらいの快楽に包み込まれた下半身は既に限界を迎えようとしていた
「ふぁぁ♪りゅーの、ぷるぷる〜♪ってしてきたぁ…♪気持ちいいんだな…♪ぁあん♪アタシも、ママも気持ちいいぞ♪もっともーっと気持ち良くなろう♪ほらぁ、いっちに♪いっちに♪」
ただ挿れただけでもヤバかったというのに、ママは声に合わせて身体を上下に動かしてくる…搾り取るかのような容赦ない快楽に俺は堪えるようにママの細い腰に腕を回して抱きつく
「きゃん♪なぁに、りゅー?へぇ〜♪気持ち良くておかしくなっちゃいそうなんだぁ〜♪んっ♪大丈夫大丈夫♪ママがぎゅー♪ってしてあげるからな♪うんうん♪おかしくなっちゃってもいいの♪ひゃあんっ♪ママの中にびゅくびゅく〜♪って出しちゃおうな♪」
抱きついた俺を優しく撫でるママ、俺はすぐに限界を迎えてママの中に大量の白濁の欲望を吐き出してしまった
「くっあぁぁ…っ!」
「ふぁああぁぁぁっ♪びゅーびゅー、ってぇ♪ママの中に、りゅーのが出てるぞぉ♪うんうん♪気持ちよかったんだな♪ママも気持ちよかったぞ♪えらいえらい♪いっぱいびゅーびゅーできた♪ほらぁ、ママのお腹がりゅーのせいえきでぽっこりしてる…♪」
射精が終わった頃にはママの可愛らしいお腹がぽっこりと膨らんでいた、あまりの気持ちよさにあそこまで出してしまったらしい
「ぁ…あ…ママっ…」
「ん♪疲れちゃった…?うんうん♪よく頑張った♪ちょっと休憩しような♪ほら、ママがぎゅーっ♪ってしてあげるから…♪このままいい子におねんねしなさい…♪」
そして俺は射精した後の倦怠感に襲われてママに身体を完全に預け切った…ママは俺をぎゅっと抱きしめて一緒に寝転ぶと、頭を撫でながら寝かしつけてくれた
ママに寝かしつけられた俺は倦怠感もあり、すぐに意識を手放してしまっていた
もうあの夢を見ることはなくなった、きっと俺の中で記憶の整理が出来たからだろう
「ん♪もううなされてないみたいだな…おやすみ、リュウ…♪」
前の俺はきっと不幸だった、しかし今は世界一幸せだ…ありがとう母さん、ありがとうアイズママ…ありがとう俺の世界で一番愛しい人
…
夢の中の俺は、いつもいつも見知らぬ女性に怒られ、罵倒されていた
<私の言う通りにしなさい!>
<そんなこともできないの?ダメな子ね!>
なんでいつもこの女性は自分に対して怒っているのだろう、なにか悪いことでもしてしまったのか?
<泣く子は嫌いよ>
<何度言ったら分かるの!?>
やめろ…やめてくれ、そんなに怒鳴らないで…それ以上言わないで…
<お隣さんの子を見習いなさい!あの子はね…>
<なんて馬鹿な子…どこで育て方を間違えたのかしら>
やめて…
<あなたなんて産まなきゃよかった!>
「うあぁあぁぁぁぁっ!?」
俺は絶叫してベッドから飛び起きる、どうやらあの夢から醒めたようだった
「はぁ…っ…はぁ…っ…!」
心臓が飛び出しそうなほど強く鳴っている、息苦しくて潰れてしまいそうになる…あの夢を見るといつもそうだ
あの夢の女性が出てくるたびに、何か…何かを思い出しそうな気がする
「りゅー…?また、あの夢を見たの?」
「あ、あぁ…か、母さん…?」
「よしよし、怖かったな…大丈夫だよ、ママはちゃんとここにいるからな…」
「う、うぅ…うぅうぅぅ…っ!」
俺が飛び起きた騒ぎで隣にいた母さんが俺を優しく抱きしめてくれた
俺…中里リュウの母さんはゲイザーである。幼い少女のような姿をしていて肌は灰色、その身体には服と言った服は着ておらず黒い液体のような物が大事なところを隠している
ふわふわとした髪の隙間からは大きな一つ目がくりっと覗いて…そして背後からは単眼のついた無数の触手が伸びていた
彼女の名はアイズ、もちろん人間ではない…しかし俺の母さんである。気がついた時には俺は母さんと二人で暮らしていた、多分血は繋がっていないんだと思う
俺があの夢を見るようになったのはつい最近だ、ただ見知らぬ女性に怒られる夢…しかし理由が分からないがその夢を見るたびに俺は何かを思い出しそうになって、胸が苦しくなる
「母さん…っ」
「よぉーしよしよし…落ち着いて、息吸って…吐いて…」
取り乱す俺を母さんがその小さい体で抱きしめて背中をさすってくれる…母さんに宥められてようやく落ち着く、乱れた呼吸が次第に治って頭がスーッと冷静になる
「ぅう…母さん…」
「怖かったな、もう大丈夫だから…ほら、ママがりゅーの怖い怖いのないないしてあげるから…ママの目を見て…?」
抱きしめられた状態で俺は頭を上げて母さんを見上げた、大きな一つ目と視線が合うと次第に俺の中の恐怖心が消えていく…母さんの目を見ると何故か怖いのも苦しいのも全部無くなるんだ
「大丈夫?もう怖くない?」
「あ…うん、大丈夫…夜中に騒がしくして、ごめん…」
「謝らないの、ママはりゅーのママなんだから…いっぱい迷惑をかけていいんだぞ。ただでさえりゅーはあんまりわがまま言わないんだから…」
ここのところ毎日同じ夢に俺はうなされる、一体いつも俺を罵倒するあの女性は誰なんだろうか…俺の記憶にはいない人のはずなんだが…
「誰なんだろう…あの人は…」
「りゅー、もう夢のことを思い出すのはやめよ?あんなの思い出しても何の価値もないんだから、な?ほら、まだ夜中だしいい子にねんねしような」
母さんの言う通りだった、確かにあんなの考えても何の得にもならないだろう…俺は再び布団を母さんと被り直して寝なおすことにした
しかし一度目が冴えてしまったらしく、眠気が一向にやってこなかった…目を瞑っても暗闇が広がるだけで眠くならない
「ん…んー…」
「…りゅー、眠れないのか?」
隣で横になっている母さんと目が合った、俺はこくりと頭だけを動かして返事をする
「ん、じゃあほら…ママが抱きしめて寝かしつけてあげるな…おいで♪」
「…ありがとう」
また母さんが俺をぎゅっと抱きしめてくれる…小さい体だけど、とても落ち着く…髪を梳かすように撫でられると擽ったいけど心地よくて…
あぁ、俺の大好きな母さん…子供のような見た目で一つ目がとても魅力的な、母さん…母親にこんな感情を抱くのはいけないことかもしれないけど、俺は母さんが女の子としても、好きなんだ
「ほら、ママの目を見て…眠くなってきたろ?いい子にねんねしような…♪」
顔を上げて母さんの目を見る、するとすぐに睡魔がやってきて俺は自然と意識を手放していた
そのあと、あの悪夢を見ることはなかった…
…
「…ふぅ」
ようやく穏やかな寝顔を見せる息子、りゅーにアタシは安堵して息を漏らした、どうやら悪夢は見ていないようなのだ
「…可哀想に、せっかく逃れられたのに…まだあのクソみたいな人間の呪縛に囚われて…」
アタシはりゅーの本当の母親じゃない、ただアタシが母親だという暗示をずっと掛け続けているだけでりゅーの本当の母親は別に存在している
今から数ヶ月前、アタシの住んでいた廃ビルから飛び降りしようとしていたりゅーに出会った
その時のりゅーは酷いものだった、心は壊れてまともに喋ることもままならない…身体中には切り傷から擦り傷、青アザ、果てには大きな火傷があって、このアタシですら驚きを隠せなかった
そんなりゅーをアタシは触手で無理矢理縛り上げて、まともに喋れないりゅーに催眠術をかけ何があったのか喋らせた
りゅーは実の母親からずっと虐待され育ってきたこと、そして生まれてきたことを否定されつづけ挙句には今日、死んでこいとまで言われて廃ビルから飛び降りようとしたことを口にした
久々に頭に血が昇る感覚がした、背中にある触手もざわざわと揺らめく…こんな酷いことをすることが許されるのだろうか、いや許されるわけがない
それと同時にまともに喋れなくなるまで虐待され続け、死のうとしていたりゅーに対してある感情が生まれていた
コイツはアタシが守ってやらなきゃいけない、アタシがちゃんとした母親になってあげなくちゃいけない、という母性愛のような感情だ
アタシはりゅーに催眠術をかけて家まで案内させると、勝手に押し入り呑気にリビングで寛いでいたりゅーの母親を触手で縛り上げてりゅーにしたことについて洗いざらい聞き出すと、床に叩きつけて謝罪させた
そんな様子をりゅーは虚ろな曇ったガラスの様な目で見ていた、この時のりゅーはもう感情すら失っていた…それを見て更にアタシは憤怒した
アタシは床に叩きつけたりゅーの母親を触手で再び縛り上げ、そのまま玄関から投げ出す様に追い出した
あのままだと怒りで絞め殺してしまいそうだったから、アタシは「二度とりゅーに近づくな」と暗示を開けて放り出してやった
そうしてアタシはそのままこの家に住み、りゅーにはアタシが母親だという暗示を掛けて今に至る
「りゅー…」
アタシがずっと暗示を掛け続けた事もあり、りゅーはすぐに喋れる様になって感情も取り戻した
身体の傷は昔のものまでは治すことができなかったけど、それでも知り合いに頼んだりして薬を調達して綺麗にすることが出来た
ようやくりゅーが幸せになれるというのに…りゅーはあのクソみたいな人間の呪縛に囚われていた
暗示で一時的には解放させることができるのだけど、脳に深く根付いてしまっているために完全に消すことが出来ずにりゅーは毎晩あの悪夢にうなされる
この先ずっと毎日毎日、暗示を掛け続ければ無くすことができるはず…何年掛かるか分からないけど…
「何年もりゅーを悩ませることになるなんて…やっぱあのクソ女、あの時やっとくべきだった…っ!」
思い出したらまた沸々と怒りが湧いてくる、そんな気持ちをりゅーの寝顔を見て落ち着ける
りゅーはアタシに母親としての感情を抱いているだけだけどアタシは違う、りゅーのことが異性としても好きなのだ
初めて会った時と、それからしばらくはただ可哀想でアタシが守ってやらなきゃいけないという気持ちだったけど…りゅーが喋れるようになって、笑うようになって…アタシはどんどんりゅーのことが好きになった
アタシと会ってから、喋れるようになって初めて言ったことをアタシは生涯ずっと忘れない…拙くて、聞き取りづらかったけど…確かにアタシのことを「母さん」って呼んだんだ
その瞬間、アタシは身体が弾け飛びそうになった
嬉しいという言葉だけでは到底言い表せられないような感動が身体を駆け巡って、そのまま天に昇るかと思った
そしてその時初めてりゅーに対して、異性としての感情を感じた…りゅーがアタシに笑いかける度に胸がキュンとして下半身が疼いた
アタシがりゅーのことが好きなんだと理解するまでに時間は掛からなかった
「…でも、りゅーからしたらアタシは女の子じゃなくて…ママなんだよな」
それはとても嬉しいけど、同時にりゅーはアタシに異性としての感情を抱いていないことになる
りゅーもアタシみたいに二つの感情を抱いてくれればなぁ…なんてママとしてどうなのかと考えながら、アタシはりゅーの寝顔を見ながら幸せな眠りについた
…
朝目を覚ます、どうやらいつもよりも大分早く起きてしまったらしい…まだアイズ母さんも隣でぐっすり寝ている
最近いつも夜中に起こしちゃってるからなぁ、いくら魔物とはいえ辛いかもしれない…寝かしといてあげようかな
「母さんまだ寝てるし、せっかくだからご飯作ってあげよう」
いつも母さんにご飯を作ってもらってるし、たまには俺が作ろう…料理は多分したことがあったはずだ
ん?アレ、俺って今まで料理したことなんてなかったような気がする…記憶を辿ってみるがここ最近のこと以外何にも分からなかった
「んー?なんか変だな、俺…ここ最近の記憶以外が無いような気がする…」
小さい頃の思い出とかが全部思い出せない、記憶にあるのはここ最近の母さんと一緒にいるときのだけだ…
「うっ!?」
急に頭に痛みが走った、記憶を探ろうとすればするほど…これ以上はやめよう、俺は母さんにご飯を作らなくちゃ…
「えっと…包丁、包丁…あったあった」
俺は台所の棚から包丁を取り出した、それと同時に包丁を持った手が映る
俺の体には至る所にいくつかの傷がある、手には何かで切ったような傷跡が残っている…それをこの前母さんに聞いたら、これは小さい頃俺が事故でついたものだと聞いていたが…
「…ちがう」
これは事故でついたものじゃないと直感が働いた、その瞬間脳裏にはあの夢の女性が包丁を振りかぶった映像が流れた
「な、なんだよ…これ…」
こんなの知らない、俺はこんなことされていないはずだ…こんな記憶俺は持っていないのに、なんで…?
それを皮切りに、次々と脳裏にあの夢の女性の映像が流れ始めた…殴られたり、包丁やナイフで切りつけられたり、タバコの火を押しつけられたり…それはまるで今まで体験してきたかのように鮮明でリアルだった
「う、うぅ…」
俺は包丁を手から離して蹲った、ガシャンと大きな音を立てて包丁が床に落ちた
そうして俺は思い出した
あの夢の女性こそが、俺の本当の母親だったということを
「あ、あああぁ…っ!」
今まで母さんと呼んでいたゲイザーの彼女は、俺を救ってくれた女の子だったということを思い出した
「母さんは、本当の母さんじゃない…?うぅ…」
思い出すと全てのことが納得できた、俺の体にある傷跡や無くなった記憶…あの夢を見たこと、あらゆることから母さんは俺を守ってくれていたこと…
「りゅーっ!?何今の音は!」
どたどたと騒がしく台所に母さんがやってきた、包丁を落とした時の音で起きてきたらしい
「大丈夫!?りゅー?ねぇ!」
蹲った俺に母さんが駆け寄ってきた、とても心配そうな顔で俺に声を掛けてくれる
「ぁ…母、さん…」
「りゅー、どうしたの?どこか痛いの?大丈夫?ねぇ、りゅー…」
「大丈夫…だよ、ただ…母さんが寝ている間にたまには、俺が料理してあげようかと思っただけ…だから」
「だったらなんでそんな辛そうな顔すんの!」
どうやら今の俺の顔はよほど酷いものらしい、実際俺にはいまどんな顔をしているのかわからない
「母さん、俺…全部思い出したんだ…母さんが本当の母さんじゃなくて…本当は、あの夢の女の人が…」
「りゅー、違うよ…アタシがママだよ…?」
「身体にある傷も、あの人に…」
「ダメだよ、りゅー…それ以上思い出しちゃダメ…あんなの思い出さなくていいの…ほら、アタシの目を見て…?」
母さんの目、大きくてくりっとした一つ目…きっと母さんのあの目を見ることで俺の昔の記憶を無くしてくれたり…俺を守ってくれてたんだ
「大丈夫だよ、母さん…もうそれは必要無いよ、不思議なんだ…別に記憶を取り戻しても、特に気分が悪いわけじゃ無いんだ。むしろスッキリしたんだ、これで今までのことに説明がつくよ」
「だめ、なんだよ…りゅー…」
「母さん…?俺は大丈夫だから…」
俯く母さんに俺はそう言った、しかし顔を上げた母さんは瞳から大粒の涙を流していた
「ちがう、ちがうの…りゅーが記憶を取り戻したら、アタシはりゅーのママじゃなくなっちゃう…やだ、そんなのやだよぉ…!」
「母さん何言って…」
「アタシはずっとりゅーの、ママでいるって決めたんだ…りゅーがアタシの力無しでも大丈夫になっちゃったら、アタシ…いらなくなっちゃうよぉ…っ」
「そんなことないよ母さん!」
そんなことを言う母さんを俺は強く抱きしめた、その身体はとても小さくて…いままでこんな小さな身体で頑張ってくれていたこと、そして今母さんが泣いてしまっているのを考えると胸が苦しくなる
「りゅー…?」
「俺の母さんは、アイズ母さんだけだから…」
「で、でも…それはアタシがりゅーに暗示を…」
「それでも、母さんは俺の母さんだよ。俺を救ってくれて、今まで守ってきてくれた…俺の大好きな母さん」
「あ、アタシはずっと…りゅーを騙して…」
「そんなことないよ…それに騙してたって思うなら本当にしちゃえばいいんだよ、本当の家族に。今からでも本当の家族になろうよ!」
俺がそういうと、俺の胸の中にいる母さんはわんわんと泣いた…きっと今まで堰き止めていたものが流れ出したんだろう
母さんが泣き止んだのは、それから十数分後くらいだった
「…うー、りゅーの前じゃ立派なママでいようと思ったのに…」
「いいじゃん、たまに泣くぐらい…俺の前ではいつも母さんは立派な母親だったよ」
俺と母さんは隣り合ってソファーに座る、母さんは俺の肩に頭をこてんと預けて頬を赤くして唇を尖らせている
どうやら俺の前で大泣きしたのが恥ずかしかったらしい、母さんに恥を掻かせてしまうとは…俺も母さん以上の恥をかいておくか
「でも嬉しいんだ、俺…母さんが血の繋がった母さんじゃないなら、俺が母さんに対しての気持ちが間違いじゃなかったから…母さんを女の子として好きな気持ちは間違ってなかったってことだよね」
「え?」
俺のその言葉に母さんが目を丸くした、元々丸いけど…そして数瞬止まって、意味を理解した母さんの顔がどんどん赤くなっていった
「え、えぇ?り、りゅー…それって?」
「あはは、やっぱりおかしいかな…俺、ずっと母さんが…女の子として、異性として好きだったんだ」
「りゅー…!」
俺の肩に頭を預けていた母さんが、次は俺を引っ張って無理やり胸に抱きしめた…母さんの柔らかい身体の感触と、優しい匂いが広がる
「母さん…?」
「アタシも、りゅーが好き…っ」
ボソッと小さな声で母さんがそう言った、頭を抱えられているので顔は見えないけど…その声色は今までで一番喜びに溢れていた
「ずっとずっと、好きだった…子供としてもりゅーを愛してた、でもそれと同じくらい男の子として…アタシはりゅーが好きだったの…っ!ずっとママとして、それはどうなのかって思ってた…りゅーも、同じだったんだ…?」
「…母さんも同じだったんだね」
「うん…♪」
母さんも同じように、俺を好きだった…その事実が堪らなく嬉しい、ずっと子供としか見られていないと思ってたから
「母さん…」
俺は母さんの抱擁を解くと、母さんと見つめあった
「えへぇ…♪」
にへら、と母さんの顔が緩んだ。それが堪らなく可愛くて、愛らしくて…俺は自然と母さんの唇を奪っていた
「んっ…♪」
それを母さんは抵抗することなく受け止めた、柔らかい母さんの唇の感触…それを味わっている瞬間がとても永く感じた
「ちゅっ…じゅる…っ♪」
しばらくして母さんの方から、俺の口の中にぬめる舌が進入してきた…俺はその舌に合わせるように舌を伸ばし絡ませた
「ぢゅるっ…くちゅ…っ♪」
二人の唾液が口の中で混ざって、口の端から垂れていく…そんなことを気にせずに俺と母さんはお互いの口内を貪りあった
「ぷぁ…っ♪」
そして口を離すとお互いの舌先から唾液の糸が引く、母さんのくりくりとした一つ目がトロンとしてこっちを熱く見つめている…それは向こうから見た俺も同じだろう
「ね、りゅー…?」
「なに、母さん…?」
「寝室、行こっか…♪」
そういった母さんは、俺の手をゆっくりと引く…それを意味することはすなわち…
「今から…りゅーと、えっちするからな…♪」
俺が今から大人の階段を登るということだ
「…うん」
俺は母さんに手を引かれて、寝室に来るまでの間に期待で胸が膨らみ…下半身にも血が滾っていた
ズボンの上からでも分かるくらいに自己主張した下半身を見た母さんはクスリと笑ってそれに手を伸ばした
「もう…こんなに、期待してくれてたんだな…♪うんうん、まずはママのおててでしてあげる…♪」
優しくズボンを脱がして、パンツもさっと脱がされると、激しく怒張した下半身が勢いよく飛び出てくる
「わっ…すごっ…♪」
「は、恥ずかしいからあんまり見ないで…」
「あんまり恥ずかしがる間柄じゃないでしょ?えへへ、恥ずかしがってるりゅーも可愛いけど…♪」
恥ずかしがる俺を母さんがぎゅっと抱きしめた、小さい慎ましい胸からはドクンドクンと心臓の音が聞こえてくる
「母さんだって…心臓の音、凄いよ…」
「だってようやくだもん、この瞬間をアタシはずっと夢見てきたんだから…♪ね、せっかくだから母さんじゃなくて、ママって呼んで…♪」
「え、えぇ…?なんでさらに恥ずかしいことを…」
「呼んで?」
母さんと目が合うと、なんだからとても母さんに…いやママに甘えたくなってしまった
「ま、ママ…」
「っ♪うんうん、ママだぞ〜♪ちゃんと素直に言えたな♪いいこいいこ♪」
ママに頭を撫でられるととても気持ちいい、もっともっと甘えたくなり俺はすりすりとママの胸元に頬ずりをする
「ママ、ママ…」
「りゅーは甘えんぼさんだなぁ♪よしよし♪甘えんぼなりゅーをママがいーっぱい気持ちよくしてやるからな♪」
ママの手が俺の下半身の怒張したモノを優しく握った、そしてゆっくりと上下に擦り始める
「ほら、しこしこ〜♪ってしてあげる♪りゅーのおちんちんビクビクっ♪ってして、ママの手の中であばれてるぞ♪うんうん♪ちゃんと気持ちよくしてあげる♪」
「ぅあ…っ、ま、ママ…ぁっ…好きっ、ぅぅ…っ」
「うんうん♪ママだぞ♪うん♪好きだね♪すきすき♪ママ大好き♪うん♪ママ、ママって呼んで♪ママですよー♪ぴゅーぴゅーしようねー♪ママでえっちになろうねー♪」
ママに抱きしめられたまま、下半身に痺れるような快楽を受け続ける…耳元で蕩けそうな声を聞かされて俺はあっという間に射精感が立ち上ってくる
「ほら、しこしこ〜♪ってされてる間、ママのおっぱいちゅー♪ってしていいんだぞ♪」
俺の口元にママの小さくて慎ましいおっぱいが押し付けられる、俺は母さんの胸に張り付いた黒い液体のようなものを舐めとる
コーヒーのような深みのある味が広がる、美味しくてもっと舐めていたい…何度も舐めとっているうちに、胸にあった分がなくなってぷっくりとした可愛い乳首が顔を出していた
小さくて慎ましいおっぱいだけど、それに俺は興奮して赤ん坊のように吸いついた
「ぁんっ♪いいこいいこ♪ちゃんとちゅー♪ってできたな♪うんうん♪ちゅーちゅー♪ってしてるりゅーをしこしこ〜♪ってしてあげるからな♪」
ママのおっぱいを吸いながら下半身をしこしことされて俺はもう我慢の限界だった、俺はそれを伝えるようにママの顔をじっと見つめた
「うん♪ママでぴゅっぴゅくるんだね♪おいで♪はぁいっ♪ぴゅっぴゅー♪」
それが通じたようでママが一気に俺をまくし立てた、手が速くなり俺はそのままママの手に白濁の欲望をぶちまけた
「わっ♪やば♪こんなにいっぱいびゅーびゅーって♪まだ出てる♪びゅくびゅく♪びゅるるー♪びゅー♪びゅるびゅる♪ぴゅーぴゅー♪ぴゅく♪ぴゅくぴゅく♪おしゃせー中の顔見てるぞ…♪隙だらけだ…♪ママのことで頭いっぱいなんだ…♪おしゃせーしてるときもちゃんと目合わせてえらいね♪ぴゅーぴゅー♪」
ママにじっと見つめられながら俺は大量に射精をした、恥ずかしさと気持ちよさでワケがわからなくなる
「ほぉら♪りゅーのえいえき、とろっとろ♪ぷりゅぷりゅ〜♪ってしてすっごく濃いぞ〜♪ママのこと思って作ってくれたぴゅるぴゅるせいえきだぞ〜♪」
手にぶちまけられた白濁の液体を見せつけるように弄び、美味しそうに啜ってしまった
「ぅぅ…っ、ママぁ…っ」
「うんうん♪よく頑張ったな♪いっぱいびゅーびゅーできてえらいぞ♪よしよし、いいこいいこ♪」
射精できたことを褒められる、当然のことのはずなのにママに褒められたらなんだか嬉しさと誇らしさで胸がいっぱいになった
「…うんうん♪まだまだ元気♪それじゃあ…いよいよ、りゅーの初めて…ママが貰っちゃうからね…♪」
そうしてママが俺を優しく押し倒して、俺の上に跨った…小さいママとの体格差を見て本当に大丈夫か不安になった
そんな俺の不安を察したように、ママが俺を優しく撫でた…それは口に出さなかったが「大丈夫」と俺に言い聞かせた
ゆっくりと上にのったママが俺の下半身に自らの秘所を当てがい、腰を沈めていく…
「あぅ♪入って、来てる…♪りゅーの、大きいのがぁ…っ♪ぎち、ぎちってママの中にぃ♪ねっ♪わかるりゅー…?ママのなかにぎゅーっと入っちゃってるんだぞ♪」
「くぅ…あっ…!」
頭が焼き焦げる快楽が下半身から波のように押し寄せてくる、にゅるにゅるぎゅうぎゅうと熱いくらいの快楽に包み込まれた下半身は既に限界を迎えようとしていた
「ふぁぁ♪りゅーの、ぷるぷる〜♪ってしてきたぁ…♪気持ちいいんだな…♪ぁあん♪アタシも、ママも気持ちいいぞ♪もっともーっと気持ち良くなろう♪ほらぁ、いっちに♪いっちに♪」
ただ挿れただけでもヤバかったというのに、ママは声に合わせて身体を上下に動かしてくる…搾り取るかのような容赦ない快楽に俺は堪えるようにママの細い腰に腕を回して抱きつく
「きゃん♪なぁに、りゅー?へぇ〜♪気持ち良くておかしくなっちゃいそうなんだぁ〜♪んっ♪大丈夫大丈夫♪ママがぎゅー♪ってしてあげるからな♪うんうん♪おかしくなっちゃってもいいの♪ひゃあんっ♪ママの中にびゅくびゅく〜♪って出しちゃおうな♪」
抱きついた俺を優しく撫でるママ、俺はすぐに限界を迎えてママの中に大量の白濁の欲望を吐き出してしまった
「くっあぁぁ…っ!」
「ふぁああぁぁぁっ♪びゅーびゅー、ってぇ♪ママの中に、りゅーのが出てるぞぉ♪うんうん♪気持ちよかったんだな♪ママも気持ちよかったぞ♪えらいえらい♪いっぱいびゅーびゅーできた♪ほらぁ、ママのお腹がりゅーのせいえきでぽっこりしてる…♪」
射精が終わった頃にはママの可愛らしいお腹がぽっこりと膨らんでいた、あまりの気持ちよさにあそこまで出してしまったらしい
「ぁ…あ…ママっ…」
「ん♪疲れちゃった…?うんうん♪よく頑張った♪ちょっと休憩しような♪ほら、ママがぎゅーっ♪ってしてあげるから…♪このままいい子におねんねしなさい…♪」
そして俺は射精した後の倦怠感に襲われてママに身体を完全に預け切った…ママは俺をぎゅっと抱きしめて一緒に寝転ぶと、頭を撫でながら寝かしつけてくれた
ママに寝かしつけられた俺は倦怠感もあり、すぐに意識を手放してしまっていた
もうあの夢を見ることはなくなった、きっと俺の中で記憶の整理が出来たからだろう
「ん♪もううなされてないみたいだな…おやすみ、リュウ…♪」
前の俺はきっと不幸だった、しかし今は世界一幸せだ…ありがとう母さん、ありがとうアイズママ…ありがとう俺の世界で一番愛しい人
…
16/09/17 02:23更新 / ミドリマメ