読切小説
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ちいさなゆきおんなのお母さん
「…嘘だろ」


夏の中旬、平均気温は30度を余裕で超え時には40度を超えるこの灼熱の季節


外に出れば容赦ない陽射しが身を焦がし、蛇口を捻ればお湯が出て…この時期は正に地獄と言えよう


そんな地獄を天国に変える人類史上で最高の発明品、エアコン…その力に救われた人類は数知れず


そんな人類の救世主、真夏の勇者が…奇怪な音を立て活動を停止した


「ダメだ、動かない…」


俺、栢山(かやま)マサキは動かなくなったエアコンをどうにかしようかと奮闘していた


「エアコンが無いと夏が乗り切れないぞ…」


高校生の俺は、田舎の実家から出て都会の学校に通っているため一人で暮らしている


幸いにも実家が裕福なので何不自由なく一人暮らしを満喫しているわけだが、夏休みの中盤にエアコンがいきなり壊れてしまった


「…えぇ、どこも修理で忙しくて近日中にはこれない?」


電気屋さんに電話してみるが、どこも似たような状況で修理に来るのは一週間待たないといけないらしい


さっきまで天国だった家はあっという間に灼熱の地獄と化した、この地獄をあと一週間?冗談じゃない


「くそ、仕方ない…冷蔵庫の中に頭を突っ込みに行くか」


本来ならばあまりやりたくないが、こうも暑いとこういう奇行に出てしまうのも仕方がない


「あ、電話だ…」


冷蔵庫に頭を突っ込みに行くという奇行に走る前に電話が鳴った、もしかしてさっきの電気屋さんが特別に直してくれるとかの連絡だろうか


「はい、栢山ですが…」


《おおマサキ!元気にやっているか!》


電話の相手は実家の父親だった、実家の方は夏でも涼しいのですごい元気そうだ


「元気じゃないよ…エアコンが壊れて暑いのなんのって」


《都会は大変だなぁ、こっちは過ごしやすい気候だからいいぞ!》


まったく他人事だと思って…息子が暑さで苦しんでるってのに


《まぁ丁度いいかもな、もうそろそろお前に届くと思うんだが…》


「え、何か送ったの?新しいエアコン?」


《うーん、なんて言ったらいいか…まぁ楽しみにしておけ!それだけ伝えたかっただけだ、じゃあな!》


言いたいことだけ言って切られてしまった、まったく自分勝手な…一体何を送って来たというんだ?


「父さんの方はいいなぁ、山の方は涼しくて…今度遊びに行こうかな」


昔は俺もそっちの方に住んでいた、あそこは冬になると大雪が降って山ごと一面真っ白になるのでよく遊んだものだ


遊びに行くなら冬にしようかな、あぁでも夏の山の自然もいいよなぁ


暑い中そんなことを夢想していると、ピンポーンと家のチャイムが鳴った


「え、もう来たのか?」


俺は玄関まで行きドアを開けると宅配便のお兄さんが荷物を持って立っていた、その荷物を受け取り確認するとクール便で送られてきていた


「クール便…まぁまぁ大きい荷物だけど、なんだろうか?」


何かの食べ物だろうか?俺は荷物をリビングにある冷蔵庫の近くまで運んだ、なんか結構重たいなぁ


「ふぅ、暑いな…とりあえず開けてみようかな」


俺が包みを開けた瞬間、まばゆい閃光がリビングに広がった


「うわっ!なんだなんだ!」


目を開けるとそこには…


「うふふ…やっと着きましたよぉ〜」





この暑いのに長く青と白の着物をきて、前髪を揃えた雪のように美しい白い髪の女の子が立っていた…背丈は、俺の半分くらい…いやもう少し大きいくらいだろうか?


人間のように見えるが、肌の色が青く明らかに人間ではない…それにその女の子からひんやりとした空気が漂ってきている


「あ、ああ…」


俺は驚いて腰を抜かしてしまっていた、情けないと思うがこんな明らかにおかしいことが起きたら腰も抜かすだろう


「あらあら、驚かせてしまいましたか?」


驚いて腰を抜かした俺に、しゃがんで目線を合わせるこの子は…


「あ、あぅ…えっと…」


「ふふ、大丈夫ですよー?こわくない、こわくない♪」


頭を撫でられてしまった、ひんやりとしてて気持ちがいいなぁ…ってそうじゃない、なんなんだこの子は


いやでも父さんが言ってた贈り物の包みから出てきたし…父さんの知り合いか?


「まぁまぁ…まだ少し戸惑ってますねぇ、ほらほら…ぎゅーってしてあげますよぉ♪」


「わ…」


ぎゅっとその小さな胸に抱き寄せられてしまった、ひんやりと気持ちいいのになんだか暖かくて…気持ちが落ち着いてきた


それにすごい懐かしい気がする、前にもこんなことがあったような…


「落ち着きましたか?」


「え、あ…うん…」


「ふふ、いきなり来てしまいましたからね…驚かせてごめんなさい」


抱きしめるのが離れて、目の前の女の子がぺこりと頭を下げる


「いや、あの…きみは…?」


「…忘れてしまいましたか?無理もありませんね、まだあなたは小さかったのですから…」


どうやらこの子は昔、俺にあっているらしいが…俺は全く覚えていない


「ほら、あの昔…雪山でお会いしましたよね」


「雪山で…?」


雪山…地元の山のことだろう、しかし雪山でなんて…


「…あ!」


「思い出してくれましたか?」


そういえば、昔…まだ俺が小さいころ雪山に一人で登ったことがあった


原因はなんだったっけ…野生のタヌキだか、テンかオコジョだったか?そんな冬の動物を追って雪山に登って、まだ小さい頃の俺は雪山で遭難してしまった


そんな時に山の中であった誰かに、麓まで連れて行ってもらったんだ…その時は寒くて意識が朦朧としていて姿なんて見てられなかったけど、たしか同い年か、ちょっと上くらいの女の子だったような気がする


その女の子は冬の寒い山の中で凍えていた俺の手を引いて、無事に麓まで連れて行ってくれて俺は家に帰ることができた。


家に帰った俺は家族のみんなに話したが、当然信じてくれなくて…


父さんは「もしかしたら雪女だったのかもしれないなぁ」なんていって大笑いしていたのを覚えている


「あ、あの…雪山で会った…?」


「はいっ♪思い出してくれましたね、えらいえらい♪」


また頭を撫でられてしまった、気持ちいいが謎は深まるばかりだ。クール便で来たことといい、この女の子の姿といい…とても人間ではないように見える


「えっと…あの、なんでクール便で…それにその青い肌って」


「あぁ、それは私が魔物の…「ゆきおんな」と呼ばれる種族だからですよ。ほら、身体も人間に比べて冷たいでしょう?」


ゆきおんな…魔物といったか、やはり人間ではないらしい


「その…君は…」


「まぁまぁ、私ったら自己紹介もしてませんでしたわ…私はゆきおんなのセツナと申します♪」


「あ、あぁこれはどうも…お、俺は、か、栢山マサキって言います…」


「うふふ、知ってます♪それにマーくん、そんなにかしこまらないでいいですよ?」


ま、マーくん?あぁ、マサキだからか…


この女の子、セツナちゃんはかしこまらなくてもいいと言うが俺は女性が苦手で近くにいると凄くあがってしまう、例えそれが小さな女の子でも


「あ、あぅ…その、俺、俺…」


「あらあら…マーくん?」


「ご、ごめんなさい…俺、女の子が近くにいるとあがっちゃって…意識したらさらに、その…」


「まぁ…そうだったんですか?ということは私を意識してくれたってことですよね、私嬉しいです♪」


大抵この事を言うと女の人は嫌な顔をするはずなんだけど、何故この子はこんなにも嬉しそうなんだろうか…こちらはあがり過ぎて言葉がうまく出てこなくて苦しいくらいなんだけど


「ほら、ゆっくりでいいんです…深呼吸して落ち着いて…よしよし♪」


「あ…」


セツナちゃんが俺の背中をさすってくれる、すると不思議なことに女性に対して現れるあがり症状がスッと無くなった


「あ、あれ…大丈夫に、なった…?」


いつもならば挙動不振な動きをして、顔なんてまともに見れないくらいなのに…普通に顔を見て普通に話せる


「あの…セツナちゃんはどうして俺のところに…?」


「もう…ちゃん付けはめっ、ですよ?これから私はマーくんのおかーさんになるんですから、それと私の呼び名はママでどうぞ♪」


「え、えぇ…?そんな…」


こんな小さい子をママって呼べだって?…いや待て、あの頃から全く姿が変わってないということは…セツナちゃんって少なくとも俺より上になるのか!?


いやだからといってママと呼ぶのには抵抗が…


「私、今日からマーくんのお世話をするためにこちらへ住むことになったんですよー」


待ってほしい、そんな話は全く聞いていないぞ…そもそもセツナちゃんはいいのだろうか?小さい頃にあっているとはいえ、ほぼ初対面の人と一緒に住むなんて…


「ま、待って…そんなの聞いてないんだけど…」


「え?ちゃんとマーくんのお父様から伝えてもらっているはずなんですが…」


「父さんからは何か送ったとしか…」


「…ちょーっとお電話お借りしますね?」


そういって電話をかけ始める、そしてしばらく何か話すと受話器をこちらに渡した


「…もしもし?」


《いやぁマサキ、さっきぶりだなぁ!ようやく届いたみたいで何より!》


「そんな物みたいに…いやクール便で送られてきたけどさ、というかこんな重要なことは早く言ってくれよ」


《お前が都会に行った後にセツナちゃんとは知り合ってなぁ!昔会ったことがあってまた会いたいっていうから、ちょうど夏で苦しんでいるだろうと思って行ってもらったんだよ!嬉しいサプライズだったろう?》


嬉しいよりびっくりだ、心臓が止まるかと思ったんだけどなぁ…


《ま、これから身の回りの世話をしてくれるらしいから頑張れよ!孫は早く見せてくれよな!》


「あ、こら何言って…」


《じゃーな!》


「…切られた」


「まぁ、というわけでして…よろしくお願いいたしますねマーくん♪」


え、待って…本当に俺は今日からこのセツナちゃんと一緒に暮らすのか?いやいや、そんなのセツナちゃんだって迷惑なはずで…


「あ、あの…その、セツナちゃんはいいの…?」


「ママですよぉ…私は願ったり叶ったりです、ずっとマーくんに逢いたかったんですから…あの日からずっと私はマーくんのことしか考えてなかったんですよ?」


「え、あ…ごめん、なさい…ま、ま…?」


「はぁい、ママですよっ♪」


とりあえずママ…いやセツナさんと呼ぼう、セツナさんがいいなら、まぁいいのだろう…幸い部屋はいくつか空いているし


「じ、じゃあ…その、これからよろしくお願いします」


「はい、よろしくお願いいたしますね♪とりあえずまずは、この暑い部屋をどうにかしましょうか」


セツナさんが手を払うような動作をすると、涼しい風が部屋を通り抜け今まで暑かった部屋がまるでクーラーが効いた部屋のように涼しくなった


「わっ…涼しくなった…」


「私のゆきおんなの力ですよ、ちょっと力を使えばこんな感じで結構役に立つでしょう?」


「や、やっぱりゆきおんななんだ…」


セツナさんがやってきたことにより、俺の生活は一転した


俺は女の子が苦手だったのだが、セツナさんだけは何故か別で快適な日々が送れている


「はぁい、ママ特製の冷やし中華ですよぉ♪」


「わっ、美味しい…」


今までの一人暮らしでは食べられなかった、とても美味しくて暖かな手料理をセツナさんは振舞ってくれて


「マーくん、ちょっと暑いですか?ママが冷やしてあげますね」


「あ、ありがとう」


献身的に俺のことを世話してくれたり、セツナさんのおかげで地獄だった夏は天国へと変わっていった


ここまで献身的にお世話されていると、なんだか本当に家族…母親が出来たようで何か胸が暖かくなった


「ママぁ…」


「あらあら、はいはい…なんですかマーくん♪」


そんな日々がしばらく続いて、完全に俺はセツナさんに甘えきっていた…何故かセツナさんと少しだけでも離れていたら、夏なのに寒さを感じて…何かあればママ、何もなくてもママと…セツナさんと一緒にいようとしていた


セツナさんはそんな俺を際限なく甘やかしきって、俺は更に深くその甘さに沈みもはや戻れなくなっていた…


「ふふ、マーくんは甘えん坊さんですね〜」


「だって…こんな感じに、普通に話せて…甘えられるのってセツナさんだけだから…」


「マーくん、なんて可愛らしいことを仰るんでしょう♪嬉しいのでぎゅ〜ってしちゃいますよぉ♪」


セツナさんに抱きしめられると、ひんやりと気持ちいい…でも決して寒さを感じるわけじゃなくて、そのセツナさんの抱擁が俺の身体を暖める


「セツナさん、柔らかくて…ふわふわしてて…いい匂いがする」


「やぁ、匂い嗅がれちゃ恥ずかしいです…」


そんなセツナさんに甘やかされきっている生活に俺は一つだけ、疑問があった


「セツナさん、セツナさんはなんでそんな嬉しそうに俺のことを甘やかしてくれるの?」


「えぇ?なんで、と言われてもですねぇ…理由なんて無いんですよ、ただ私がマーくんのことが大好きだからで…」


「でも俺、セツナさんに好かれるようなことってしたこと無い…迷惑ばっかりかけてるし…」


「そんなことありませんよ?私にとって、マーくんが甘えてくれるのは何よりも嬉しくて…暖かいことなんですから」


それだけ、それだけでセツナさんは俺を好いて俺を甘やかしてくれているのか


「本当に、それだけで?そんなことだけで…」


「そんなことって、ママにとってはとても大きなことなんですよ?この世の何よりも大切なことなんですから…母親っていうのはそういう生き物なんですよ♪」


「ママが言うなら…きっとそうなのかなぁ」


「はいっ♪だからマーくんは遠慮せずにママに甘えていいんですよ〜♪」


頭をなでなでされると身体から力が抜けてとても落ち着く、俺はセツナさんの小さな胸に体を預けるようにして目一杯甘えることにした


「うんうん♪素直に甘えられてマーくんいいこですね〜♪よしよし♪いっぱいいっぱい、ママがよしよし〜♪ってしてあげますからね♪」


そんな俺をセツナさんは嬉しそうに愛でる、髪を梳かすように撫でたり背中をよしよしと摩ったり、果てには下半身にまで手が伸びてきた


それを拒むことはしないで俺はセツナさんの愛撫を受け入れる、セツナさんにこう言ったことをされるのは初めてではなくて何度かセツナさんにされている


流石に本番まではしたことがないが、手でされたりするくらいならごく普通にあることだった


セツナさんに撫でるように触られた下半身は正直なもので、すぐにそそり勃っては臨戦状態になっていた


「ま、ママ…っ」


「ふふ♪もうマーくんのおちんちん、げんきげんきですねぇ♪ママによしよし〜♪ってされたいよーって言ってますよ♪うんうん♪ちゃんとママがよしよし♪ってしてあげますからね♪」



そういうとセツナさんは俺を胸に抱きしめたまま、片手でしこしこと俺の下半身の怒張したモノを優しくしごきあげる


「ほらぁ♪しこしこしこ〜♪よしよし♪ママがおててで、よしよし♪ってたくさんしてあげますよ〜♪マーくん、おててえっち大好きですからね〜♪よしよし♪いいこいいこ♪しこしこしこしこ〜♪」


「あっ、ぅ…ぅう…」


まるで子供のように甘やかされながらセツナさんに愛撫されると、すぐに射精感が立ち上ってきてしまう…どうにかこの快感を長く感じたくて精一杯堪えるが


「あ〜♪マーくんがまんしてますね?がまんは身体にわるいんですよ〜♪それに、ママでぴゅっぴゅするの気持ちいいって知ってますよねー♪」


我慢していることに気づいたセツナさんはしごく手を早めて俺を追い詰めてきた、そんなことをされては我慢なんでできるはずもない


「ママちゃんとここにいますからぁ♪ぴゅーって♪いっぱいおしゃせーしちゃいましょ♪身体ぶるってさせて、たまたまきゅんきゅん♪おちんちんびくびく♪ってさせてぇ♪いつもみたいに、ママ、ママ♪って声出してください♪」


「ぅあっ…ママ、ママ…っ!」


俺はその快楽に身を任せてセツナさんの手に自身の精液をぶちまける、自分でも驚くような量がセツナさんの手を汚す


「はぁいっ♪ぴゅっぴゅ〜♪うんうん♪ママでおしゃせーできましたね〜♪ぴゅるぴゅるっ♪ぴゅくぴゅくぅ♪ママのおててに全部出せてえらいえらいねー♪とってもどろどろのせーえきいっぱいですよぉ♪うんうん♪マーくんはえらいですよ〜♪」


しかし手を汚されながらもセツナさんは、射精した俺のことを褒めるようによしよしと抱きしめてくれた


「ぅあっ…ぁぁ…」


「気持ちよかったですか?気持ちよかったですよねぇ♪そんなにお顔トロトロにさせちゃうんですもの、ママでぴゅっぴゅ〜♪ってするの気持ちよすぎてトロトロになっちゃってますよぉ♪」


射精に疲れた俺は安らぎを求めて、抱きしめられたセツナさんの小さな胸に顔を埋める…小さいながら確かに膨らみのある胸は顔に合わせて形を変える


普通では到底味わえない柔らかいふわふわとした抱擁に俺はそのまま意識が沈みそうになる、それを察したのかセツナさんは俺を抱きしめたまま立たせて部屋を移動しようとする


「ふふ、おねむですか…?いーっぱいぴゅっぴゅしましたもの、ぴゅっぴゅして疲れたあとはゆっくりと休んでくださいね…」


「セツナ、さん…?」


「今から寝室に連れて行きますからからね〜…♪」


セツナさんに手を引かれていると昔のことを思い出す、あの日もこうやってセツナさんに連れてってもらって…と懐かしさと安らぎを覚える


「あらあら…マーくんだけ、ベッドに寝かせようかと思ったんですけど…」


「…んん」


「マーくんったらすっかり抱きついて離れません…♪仕方ないですねぇ、一緒にねんねしましょうか…♪」





いつの間にか眠ってしまっていたらしい、俺は自分のベッドで目を覚ました


横では俺の身体に手を添えて静かな寝息を立てているセツナさんがいた


「…」


俺は静かに寝息を立てるセツナさんの姿に目を奪われた、今までまじまじと見たことはなかったのだが…その寝姿は可憐で触れれば壊れてしまいそうなガラス細工に近いものだった


「ごくり…」


俺はその姿に息を呑んだ、触れては壊れてしまいそうな…そんな寝ている彼女を襲ってしまいたい、そんな情欲に駆られてしまう


本来俺はこんか小さな女の子に劣情は抱かなかった…はずである、しかしいつからだろうか…セツナさんを、セツナさんだけを性の対象として見ていた


しかしなけなしの理性が、本番だけはいけないと止めていた…それはセツナさんの見た目が小さな女の子だからか、あるいは母親として見ていたからか…はたまたどっちもなのか


だが今、無防備な状態で寝ているセツナさんを見ていると…無性にその身体を味わいたいという劣情がムクムクと湧いてくる


「…くぅ…んんっ…」


寝ているセツナさんが寝姿勢が気に入らないのか、悩ましげな声をあげ身体をくねらせた…その際に着物が崩れる


それと同時に俺の理性も崩れてしまったらしい、俺は寝ているセツナさんを起こさないように覆いかぶさって、着物をはだけさせる


セツナさんは着物を着ているため、下着類はつけていない…すべすべとした柔らかな肌、小さくて慎ましい可愛らしい胸が俺の劣情を激しく燃やした


先ほどセツナさんにしてもらったはずだが、股間ははち切れんばかりに怒張している


「セツナさん…っ」


俺は我慢できずに下半身を露出させ、そのセツナさんの小さな身体を貪ろうとした…しかし


「…もぉ、寝ている女の子に襲いかかるなんて…いけない子ですね〜…♪」


寝息を立てているはずのセツナさんの声がした、俺は恐るおそるセツナさんの顔を見る…その顔はとても幼い見た目の女の子のする笑みではなく、妖艶な大人の女性のする笑みだった


「あっ…あの、これは…」


「これは…なんですか?寝込みの私を襲おうとしてたんじゃないんですかぁ…?」


「あぅぅ…」


「そーいうの、何ていうか知ってますか狼さん♪ねぇ、女の子の寝込みを襲おうとした狼さん♪」


「うぅ、その…あの…ごめんなさい…っ」


たまらず俺は謝った、悪いことと分かっていたし何よりもセツナさんに嫌われたくなかったからだ


「何にごめんなさいしてるんですか?言わないと分かりませんよ〜♪」


「ね、寝ているセツナさんに変なことしようとして…ごめんなさいぃ…」


俺が泣きながら謝るとセツナさんは優しく俺の手を引く、するりと身を翻すとあっという間に俺はさっきと逆にベッドに寝かされて上にはセツナさんが跨った


「泣かないでください…ふふ、ごめんなさいちょっと意地悪でしたね」


「あ、ぇ…?」


「よしよし…怒ってませんよ、だから泣き止んでください…♪」


きゅっと頭を抱えられるようにその小さな胸に抱きしめられて、頭をなでなでされる…セツナさんが怒ってないと聞いて俺はさらに涙が溢れてくる


「う、ぅうぅぅ〜…!」


「あ、あらあら、そんなに怖かったですか?よしよし、泣き止んでくださいね〜大丈夫ですよ〜♪怒ってなんていませんよ〜♪」


「よかった、よかったよぉ…っ」


「もぉ、ちょっとしたいたずらだったのに…ふふっ♪それだけ私のこと大好きになってくれたんですものね、思わず寝込みを襲っちゃうほど…♪」


「うぅ…」


「あのまま襲われてもよかったんですけどねぇ、あんなことしなくてもちゃんと言えばえっちしてあげましたよぉ?」


ああ確かにそうだ、わざわざこんな寝込みを襲わないで頼んでいればセツナさんなら二つ返事でOKしただろう


「だって、何だか寝ているセツナさん見てたら…急に変な気分になっちゃって…」


「ん〜…初めてのえっちはマーくんがおねだりするまで私から手は出さないつもりだったんですけど、結局マーくんにはつらい思いをさせちゃいましたか…これはママの責任ですね」


「そ、そんな…ママに責任なんて…!」


「ふふ、いいんですよ♪これは嬉しい責任ですから…♪」


そういうとセツナさんは優しく俺に口づけをした


「んっ…」


「んんっ…はぁっ♪これから、マーくんの初めてをママが貰っちゃいますね…♪」


セツナさんがそういって、先ほどから怒張してしまっていた俺の股間に自らの秘所を押し当てる


先ほどはよく見ていなかったセツナさんの毛すら生えていない未成熟なぷにぷにとした幼い秘所、そこからはいやらしく愛液が滴り落ちて下に押し当てられている俺の股間を濡らした


「マーくん、痛かったりしたら言ってくださいね…♪」


「それ台詞逆なんじゃ…」


「ママは、大丈夫ですからぁ…っ♪はぁんっ♪ま、ママはつよいんですよぉ…?んんんっ♪マーくんの、おっき…っ♪」


ぷにゅぷにゅとした未成熟な秘所に俺の怒張した股間が入っていく、ひんやりとしたセツナさんの身体とは逆に膣内は熱いほどでぬりゅぬりゅと中で形を変えるようにして俺に頭が痺れるような快感を送ってくる


「くぅ…うぁっ…!」


「ふふっ♪気持ちいいですか?ママの中、気持ちいいですか♪あぁんっ♪いっぱい気持ちよくなってくださいね♪ママも、ママも気持ちいいですっ♪マーくんの熱いおちんちんで、溶けちゃいそうですっ♪ひゃぁっ♪ほらぁ♪奥まで、子宮まで入ってぇ♪お腹ぼこぉってなってるの分かりますかっ♪」


「気持ちいい…っ、ママの中…キツくてっ…!」


セツナさんの小さな女の子身体に俺の怒張したモノは大き過ぎるようで、奥まで入ると子宮を押しつぶし腹部まで圧迫してしまう


本来ならば苦しいはずなのにセツナさんの表情は快楽に蕩けており、その苦しさすら快楽に変わっているようだ


そんなセツナさんの小さな身体は当然俺のモノを強く締め付けて全く未知の快楽を俺に送り続ける、射精感があっという間に立ち昇ってくるが俺はひたすらに我慢して堪える


「あくっ…!ぅ、うぅぅっ…」


「ほらぁっ♪マーくんも動きましょ♪さぁ♪いっちに、いっちにぃ〜♪きゃぅんっ♪お上手ですよ♪えらいえらい♪あぁんっ♪」


俺に快楽を送り続けるセツナさんに促されて、セツナさんの声と動きに合わせて腰をぎこちなく突き上げる


セツナさんの嬌声がいっそう高鳴る、こっちは身に走る快楽を堪えるのに必死だがどうやら上手くやれているようだ


「ひぁああぁあっ♪マーくん、マーくんっ♪もっと、もっとしましょう♪マーくんの暖かさ、もっと私に下さいっ♪あぁんっ♪いっぱい、いっぱいママを暖めてぇっ♪」


「ぅ、うぅ〜…こ、これ以上は、出ちゃうよ…っ」


「いいですよっ♪ずっと我慢してたマーくんの熱いの、ママの中に出してっ♪ママに種付したくて、たまたまきゅんきゅん♪おちんちんびくびく♪ってしてるの全部っ♪ひぃあぁっ♪マーくんのこってりみるく、ママに下さいぃ♪」


「うぅ〜…ママ、ママぁ…っ!」


セツナさんがさらに腰の動きを早くしたのが決め手だった、俺はセツナさんの小さな腰をがっしりと掴み一番奥の奥、子宮の中まで突き入れ白濁の欲望を爆発させた


「いっぁぁぁぁあああぁぁぁぁっ♪」


「ぅうぅぅ〜っ…!くっ、うぅ…っ」


「ふぁああぁぁっ♪熱いの、中でいっぱいぃ…♪こんなのぉ…わたし、溶けちゃいます…♪」


何度も股間が脈打ち、白濁の欲望を爆発させようやく収まる…ぐったりと身体をこちらに預けたセツナさんは息を荒く立てている


俺も射精の倦怠感から、力を抜いてベッドに身体をだらしなく預ける…上に身体を預けたセツナさんのひんやりとした身体が心地よくて、俺はセツナさんを抱きしめたまま眠りについた






しばらくして俺は目を覚ました、眠気まなこをこすって意識を覚醒させるとセツナさんの姿が見当たらないことに気がついた


俺の上に身体を預けてそのまま寝たはずなのだが…俺の身体の上にはセツナさんが着ていた着物が…汗や体液でぐしょぐしょになったまま放置されていた


「…っう、ぁ…?」


いままでセツナさんが俺の眼の前から姿を消したことはなかった、途端に俺は身体が震えるような寒さに襲われる


心細くなって、震えた声で小さくセツナさんを呼ぶ…しかしセツナさんはいない


俺は鮮明に記憶に残っている行為のとき、セツナさんが言っていたことを思い出した


”わたし、溶けちゃいます…”


セツナさんはゆきおんなだ、冷えた身体を持っている人とは違う生き物…もしかしたら、本当に溶けていなくなってしまったのだろうか


「…う、ぅうぅぅ〜っ…セツナさんっ…!ママぁ…っ!」


俺がもし、変な気持ちにならないで、えっちしなかったら…セツナさんは溶けなかったんじゃないだろうか?俺はとてつもない悲しみに涙を流して、セツナさんの名を大声で呼んだ


「はぁい、呼びましたか♪」


「…ぅ、え?」


部屋のドアが開き、そこからセツナさんが現れた


あれ…溶けていなくなってしまったんじゃ…?


「あれ…セツナさん、溶けちゃったんじゃ…」


「え?いや、溶けませんよ…?何言って…あぁ、もしかしてさっきの本気にしちゃいましたか?」


「俺、俺…!セツナさんが、ママが本当に溶けていなくなっちゃったのかと思って…!」


「あらあら…そんなわけないでしょう?ママは自分の子供を…旦那さまを置いて行ったりはしませんよぉ」


「俺、怖くて、悲しくて…っ!また一人になっちゃうって…!」


「まぁまぁ…よしよし、寂しい思いをさせてごめんさないね、ちょっと着替えてご飯の準備をしていただけなんです♪ちゃんとママはここにいますよ…♪安心してくださいね〜…♪」


寂しがって泣いた俺をセツナさんが優しく抱きとめてなでなでして宥めてくれる、あぁ本当に良かった…ママがいなくならないで…


「う、うぅ〜…ママぁ…っ」


「ほらぁ、涙を拭いて…うんうん♪体も軽く拭いて、着替えたらご飯にしましょうね…♪」


「うん…うん…っ!」


俺はもうセツナさんから離れることが出来なくなっていた、これからもずっと離れることは出来ないだろう


だがこれでいい、何を無理に離れる必要があるのか。世間体?そんなものセツナさんに離れることに比べたらちっぽけな話だ


俺はこれからもずっとセツナさんの側を離れない、ずっと側にいる


それをきっとセツナさんも望んでいるはずだ、だから俺はずっとこのままでいい


「ママ、セツナママ…もう勝手にいなくなったりしないで…離れたりしないでね…」


「大丈夫…♪私はちゃんと、マーくんの側にいますから…ずっと、ずぅーっとですよ…♪」










16/07/20 17:18更新 / ミドリマメ

■作者メッセージ
ドーモ、そろそろ腰あたりまで沼に浸かったミドリマメです。

最近は暑くて適わないのでゆきおんなちゃんをロリママにさせていただきました、皆さんも暑いので熱中症などには気をつけてください。

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