ままわんこ
俺、武内シュウヘイはどこにでもいるような普通の学生だ
周りよりちょっとだけ背が高くて、勉強の成績もちょっとだけいいけど運動は周りよりもちょっと苦手、好きな動物は犬。
友達にテスト前に少しだけ頼られたり、ちょっと手が届かない高さのモノを取るときに頼られたりする以外じゃ特にクラスで目立ったりしない
そんな特に珍しくも無いような俺にも、他の人と違うところが一つだけある
「ただいま」
「おかえりぃ〜♪」
家に帰ってきた俺に何かが飛びついてくる、その何かが俺の他とは違うところだ
「わんわん♪今日も学校お疲れ様〜♪」
「あぁ、うん」
飛びついてきたのは俺よりも頭が三つくらい低い位置にある、もふもふとした耳や尻尾、手足が毛に覆われた子犬のような幼い少女である
それはコボルド…所謂魔物と言われる生き物だ
そしてその…幼いコボルドの少女は、とても思えないが俺の”母親”なのである
「くぅ〜ん♪シュウくん〜♪会いたかったよぅ♪」
「学校行ってただけでしょうが、大袈裟だなぁ」
彼女…コボルドのコルトさんと俺の母子関係は少々特殊だ、そもそもの話厳密に言ったら母親じゃない
つもる話は省くけど、小さい頃に両親を事故で亡くした俺をコルトさんが引き取ってくれたわけだ…当時は見た目が自分よりちょっと上の女の子が親なんて驚いたっけな
実際のところかなりの年上で、年の差を考えるとおばあちゃんくらいになるんだけどさ
「シュウくんしゃがんでしゃがんでぇ♪」
「…あぁ、はいはい」
小さいコルトさんに目線を合わせるように俺は身体を屈めた、するとぎゅっとコルトさんに抱き寄せられる
「ぎゅ〜っ♪」
もふもふとした毛と柔らかい身体の感触、そして鼻いっぱいに広がる金木犀の香り…毎回コルトさんは学校から帰ってくるとこうやって俺を抱きしめる
「うんうん、今日も学校お疲れ様だね…シュウくんは頑張り屋さんだね♪よしよし♪えらいえらい♪」
まぁなんだ…こう見えてたった一人で俺を育ててきただけあって、そこそこ母親らしいっていうか…何ていうか…こんな歳になってもこうやって甘やかしてくれる
「…コルトさん、こんな歳にもなってそんな子供扱いは…」
「あー!こらシュウくん、私のことはママって呼ぶようにいつも言ってるでしょー!」
「ソウデスネ、コルトサン」
「ママ!」
「言わないよ…」
見た目や性格が子供っぽかったりするから、普段はあまり母親とは思えなくて…まぁ俺からしたら大事なお母さんであることには変わりないんだけどさ
「くぅ〜ん…昔はママ、ママって後ろをついてきたのに」
「俺は昔からコルトさんって呼んでたと思うけど、俺の記憶違いかな?」
「ありゃ?そうだったっけ」
「記憶を改変しないでくれませんかねぇ」
「まぁいいじゃん♪これからはママって呼んでみてよー、ねっ♪」
そんな尻尾をぶんぶんと振って期待されても…
「うぅ〜…シュウくぅん…」
そんな泣きそうな顔をされても…
されても…
「…か、母さん…」
「っ!」
「い、今はこれで勘弁してくれ…母さん」
「うん、うんっ!やっぱりシュウくんは優しいね!えへへ♪嬉しい、嬉しい♪」
より一層強く抱きしめられた、コルトさんの抱擁はとても気持ちがいいし…まぁ、包容力はそこそこあるんじゃないかな?
「シュウくんはね、いつになっても私の可愛い子供なんだから…遠慮しないで私に甘えてくれていいんだからね、ママはシュウくんのママだもん…♪」
「…っ、ちょっと…コルトさん…」
「昔から私に迷惑を掛けないようにして、なるべく甘えないようにしてるみたいだけど…本当は甘えんぼさんなの、ママ知ってるんだから♪」
よしよしと背中をぽんぽんされる、うん…結構母親らしいっていうか…だいぶ、いやかなり…凄く母親っぽいよ
「ママ、ママって♪私にう〜んと甘えてくれていいんだからね?そうしたら私も、シュウくんのことよちよち♪ってしてあげるんだから♪」
「ちょ、コルトさん…俺まだ帰ってきたばっかりで…」
「あ、ごめんね…帰ってきたばっかりで疲れてるよね?お部屋のほういこっか♪」
そういって抱擁を解いてパタパタと尻尾を振って俺の手を引っ張る、こうみると母親ってよりペットの子犬みたいなんだけどなぁ
「はぁいシュウくん♪一緒にお昼寝しよー♪」
自然と俺の部屋に連れてこられた、というか半分はコルトさんの部屋みたいなもので基本的にコルトさんもこの部屋にいる事が多い
コルトさん自身の部屋もあるが、そこはあんまり使っていないようで自分の物も俺の部屋に置いている
まぁ広い部屋でコルトさん自体が場所を取らないサイズだし、お互いに隠す物も無いからこうやってほとんど二人部屋になっているのだ
「ほらほらシュウくんも♪」
「はいはい」
いち早くベッドに入り込んで寝転んでいるコルトさんに手を引かれてベッドに横になった、ベッド自体は二人用の大きさなので身体の小さいコルトさんとまぁまぁ大きい俺が寝てもまだ余裕がある
「コルトさんって寝るの好きだよね」
「うん、好きだよー♪あ…でも、ちょっとだけ違うかな」
「?」
「えへへ、ほらっ♪ぎゅ〜っ♪」
寝転んだまま、コルトさんが俺の頭を胸元にぎゅうっと抱きしめてくる…またコルトさんのいい匂いが鼻いっぱいに広がる
「シュウくんと寝るのが好き、なんだよ♪」
「コルトさん…」
「私ってちっちゃいから、こうやってシュウくんと目線を合わせられてすぐに抱きしめられる…この寝ている時が好きなんだ♪」
まるで聖母のような微笑みを浮かべているコルトさん、こんな幼い見た目なのにこんな表情ができるなんて…なんだかんだ言ってお母さんなんだなぁっと改めて思う
「ん…」
「ありゃ、眠くなっちゃった?ふふ、いいよ〜…ママに抱きしめられながらねんねしよーねー♪よしよし♪」
コルトさんに抱きしめられると、もふもふとした心地いい柔らかさの毛並みと身体に包まれて…いつも眠たくなってしまう
昔からこの時だけは、コルトさんに…母さんに甘えることに抗うことができない
「母さん…」
「ママだよー…♪」
「ママ…」
「わふふっ…♪」
「ママぁ…っ」
「うんうん、ママだよ…♪この時だけは素直に甘えてくれるんだもんね…♪」
背中を優しくポンポンとされて、頭を優しくよしよしとされるととても安心して…いつまでもこの心地いい時間を手放したくなくて、ぎゅうっと離さないように強く抱きしめる
「えへへ、離れるのいやなの?いやいやーなんだよねー?大丈夫♪ママはどこにもいかないよ〜♪ずぅーっと一緒にいるから、私だけはシュウくんをひとりぼっちにさせないからね〜…♪」
「…うん」
「うんうん♪だから安心しておねんねしよーね、ママと一緒にきもちーおひるねしよ♪ねんねー♪シュウくんねんねー♪」
赤ちゃんをあやすようにしてコルトさんは俺をよしよしとしてくれる、とても暖かくて優しくて…俺はとうとう眠気に負けて意識を手放した
…
「…あー」
「あ♪シュウくん、起っきしたの?」
目が醒めると目の前にコルトさんの顔があった、あれからそんなに時間は経ってないみたいだ
「…コルトさん、今何時…」
「ママ♪」
「…えーと、5時かぁ」
「無視しないのー!」
ペシペシと叩かれる、さっきはつい甘えてしまったが普段はそうはいかない
「…この歳でママ呼びはちょっと」
「わぅぅ…さっきまであんなに甘えてくれたのにぃ…」
「さっきはさっき、今は今」
「このー!ママって甘えろー!」
「わっ…!?」
コルトさんが俺の身体に組み付いてきた、がっしりと掴んで柔らかい身体を押し付けてくる
「こ、コルトさん…!」
「ママって言わないと離れないよー♪ぺろぺろ♪」
「ひっ!?」
首筋をペロリと舐められる、ゾクっとして変な声が出てしまう
「あ〜♪可愛い声出したぁ♪」
「い、今のは違っ…」
「わふふ、何が違うのかな〜?ぺろっ♪」
「ゃ、めっ…!」
「わぅぅぅっ♪シュウくんかーわいーいっ♪」
これでもかとなでなでよしよししてくるコルトさん、嬉しい反面恥ずかしい思いが強い
「か、勘弁してくれよ…ママ…」
「きゃうぅぅうん♪よーやくママって言ってくれたね〜♪うんうん、ママだよぉ〜♪さっきはいじわるしてごめんね♪もうしないからね♪」
俺が折れてママと呼ぶとコルトさんはいつも以上に強く俺を抱きしめる、柔らかい身体の感触が強く伝わって否が応でも身体が反応してしまう
「ちょ、まっ…」
「あ〜♪シュウくん大っきくなってるんだぁ♪いっけないんだ、ママにはつじょーしちゃったの♪」
隠そうとするより早くコルトさんの手が俺の反応した股間に伸びた、コルトさんも顔が仄かに紅くなっていてコルトさん自身も発情しているようだった
コルトさんとこういったことをするのは初めてではない、こういう行為は結構やってしまっている…まぁ若い男の子と魔物が二人きりで暮らしてて間違いが起きないはずもないわけだけど
コルトさん曰く「血は繋がってないからだいじょーぶ♪」だそうだ、だから特別忌避感も無い…俺はコルトさんに身体を預けて為すがままになる
「もぉ♪シュウくんのえっち♪ママによくじょーするなんて本当はいけないんだよ?でもでも、私は許してあげるよ♪だって大好きなシュウくんだもん♪ママによくじょーしちゃうヘンタイさんのシュウくんは、こうやっておててでしこしこ〜♪ってされるのが大好きなんだよね〜♪」
「ぅっ…」
ズボンとパンツを脱がされて、解放された下半身をコルトさんがぎゅっと握り上下に擦る
空いた片方の腕で自分の胸元へ抱きしめて頭をよしよしと撫でられて、股間にくる快楽の波に身体がびくびくと震える
「ママにしこしこされてるとき、シュウくんはどうしたらいいんだろ〜♪そうだねー…♪甘えんぼになるんだよねー♪」
「う、ぅっ…ま、ママ…っ」
「はぁい♪ママだよー♪うんうん♪ちゃんと呼べてえらいねー♪そっかー♪ママのこと大好きなんだ〜♪可愛いねー♪お礼にしこしこ早くしてあげるからねー♪」
俺の股間を擦る手が早くなる、ぷにぷにとした肉球が押し付けられて決して人には真似できない快楽が俺を襲う
「ぅ、くぅっ…!」
「ママ知ってるんだよぉ…♪ぴゅーぴゅー♪って言ってもらわないとシュウくん、いつおしゃせーしたらいいかわかんなくなっちゃってるんだよね♪ぴゅーぴゅー囁かれないと切ないしー、そうやって出したほうが気持ちいいもんねー♪」
そうだ、いつもコルトさんが射精を促すように囁いてくれて俺は射精をするので、コルトさんの声がないと射精ができなくなっていた
「はぁい…ぴゅっぴゅー♪」
そしてその声が耳元に囁かれた、それと同時に下半身から射精感が昇ってきて一気に爆発しそうになる
「ほら今ぴゅっぴゅーって言ったよ♪ぴゅーっ♪ぴゅくぴゅくぴゅーぴゅー♪びゅくっびゅくくぅっ♪びゅーっ♪ぴゅるぴゅるっ♪」
「ぐっ、うぁぁっ…!」
何度も耳元で射精を促されて俺は敢え無く大量の精をコルトさんの小さな手にぶち撒ける、べとべととした白濁の体液がコルトさんの手を穢す
「はぁ〜…はぁ〜…っ!」
「わぅぅぅ〜♪こんなにいっぱい出して、気持ちいいんだぁ〜♪シュウくんのお顔、とってもトロトロってしてるよぉ♪うんうん♪そうだね〜♪ぴゅーぴゅー気持ちいいね〜♪気持ちいいからもっと出しちゃおうか♪ほらぁ♪好きなときにぴゅっぴゅしていいよ〜♪」
射精してすぐだというのにまたコルトさんはまだ硬い股間を擦りはじめ、耳元で射精を促してくる
精液が潤滑油となってぬるぬると激しい快楽を俺に味あわせてくる、コルトさんは容赦なく俺の股間を責め立てる
「ぁっ…ま、ママっ…ぁっ!」
「はぁい♪びゅっびゅーっ♪びゅるびゅるー♪うんうん♪ママ、ママって♪ママだよー♪ママのおててでおしゃせー気持ちいいねー♪びゅーびゅー♪びゅくびゅくー♪たまたまから全部出そうねー♪」
そして俺は一度目よりも大量の精をまたコルトさんにぶち撒けることになった、連続で射精するとなると身体への負担も大きいようですっかりヘタレてしまう
「うんうん♪ぜーんぶすっきりしたね♪」
「も、もう出ないよ…」
「そうだねぇ、いーっぱいぴゅっぴゅーってしたもんね♪ぺろぺろ♪」
手にかかった精液や、飛び散ったのを手で掬い取るとまるでミルクを啜る子犬のようにコルトさんは舐めとった
「くぅ〜ん♪シュウくんのみるく美味しいよぉ〜♪」
「わ、わざわざ舐めとらなくたって…」
「ティッシュでふきふきして捨てちゃうなんて勿体無いもん♪代わりにシュウくんにはぁ…♪」
コルトさんが俺の顔を自分の小さな胸に押しつける、微かだが確かに胸の膨らみがあってむにむにと柔らかい
決して大きくない胸ではあるが、その包容力は確かなものでずっとその感触に埋もれていたくなる
「私のおっぱいあげるよー♪さ、ちゅーってしよーね♪」
「ん…」
俺は鼻先で胸を覆ったふわふわとした体毛をかき分けて、先っぽにあるぷっくりとした乳首に吸い付く
微かに甘い優しい味が口に広がる…気がする、当然母乳などは出てないはずだしあくまで気がするだけだが、それはとても甘美でずっと味わっていたくなる
「わぅ♪ママのおっぱいおいしー?うんうん、おいしーねー♪おーよちよち♪」
しばらくして腹の虫がぐぐぐ〜っと音を立てた、コルトさんのおっぱいに吸いついていたらご飯だと身体が勘違いしたのだろうか
「ありゃ、お腹空いちゃったの?ママのおっぱいじゃお腹は満たされないから、ちゃんとおいしいご飯作ってあげるからね〜♪」
「…あ、あぁ…」
「じゃ、おっぱいは終わり…そんな悲しそうな顔しないでもだいじょーぶだよ!また後で好きにさせたげるから♪」
俺はコルトさんの胸から離れると、コルトさんが俺の手を引っ張りながらリビングに向かう
いつもだと俺が学校の間にご飯の下ごしらえをしちゃってるはずだし、今日もすぐに出来るだろう
「すぐに出来るからシュウくんは座っててね〜♪」
「あ…なんか手伝うよ」
コルトさんはキッチンに入り調理を始める、俺も甘えるだけじゃなく手伝いくらいはしないとな
「んー?じゃあお皿並べてー」
「分かった」
俺は棚から皿を取り出して並べていく、そこにコルトさんが料理を綺麗に盛り付ける
美味しそうだ、この頃の料理を見るとそう実感する…昔、俺がコルトさんに引き取られてまだ間もない頃はそれはもう言い表せられないような感じだった
そもそもコルトさん自身かなり不器用なのだ、手足が人間みたいになっていないので仕方のないことなのだが…
だから今この料理を作るまでにコルトさんがどれだけ苦労してきたか…俺は全て見てきたし、俺を思う一心でここまで頑張ってくれているコルトさんには感謝が絶えない
「自分の子供には、おいしい手料理食べさせてあげたいじゃん?だって私はママだもん♪」
なんてセリフをさらっと言えちゃうような、コルトさんはそんな方だ
「…いつもありがとうね、コルトさん」
「わぅ?急にどーしたの?」
「…俺、コルトさんが母親ですごい感謝してるよ。…ただそれだけ」
「んふふ、シュウくんもありがとーね♪」
「…なんでコルトさんが礼を言うんだよ」
「…私はね、シュウくんのためならなんだって出来ちゃうの。それはね、ぜーんぶシュウくんに喜んでもらう為…だからね、そうやって言われるのは私が今まで生きてきて一番嬉しいことだから♪」
そういうコルトさんの顔はとても穏やかで、まるで全てを包み込んでくれるような気さえしてくる…それはまぎれもない、母親という存在だ
「母親っていうのは、ママっていうのはそういう生き物なんだから♪私ってば身体は小さいし、胸もあんまりないからシュウくんにあんまり母親とは思われてないかもしれないけどね♪」
「…いや、コルトさんは最高の母親だよ」
「じゃあ普段からママって呼んでよ〜♪」
「…さーご飯食べよー、いただきまーす」
「あー!また無視したー!シュウくんってばー!」
「あー、これ美味いなぁ」
「本当!?うれしいー♪それ自信作なんだぁ♪」
今目の前で耳をパタパタさせて無邪気に喜んでいる姿を見ると、さっきの母親としての姿は錯覚かのように思えてきた…まぁこれもコルトさんらしさだ
例えどんな性格や見た目でも俺のたった一人の母親なのには変わりない、俺の最高の母親だ
でも、最近はこう思うようにもなってきている…コルトさんには俺を一人の男としても見てほしいと
コルトさん曰く「え?シュウくんは私の子供だし、将来はママと結婚して旦那様だよ?」とはよく言われるのだが、やはり男としては甘やかされるだけなのは…
まぁまだ俺には早い問題なのだろう…俺はまだまだ子供だし、そういうのはもっと大人になってからの話だ
いつかは立派にコルトさんと並べるような大人になれるようにならなくちゃな
それまでは、俺のお母さんでいて下さい
周りよりちょっとだけ背が高くて、勉強の成績もちょっとだけいいけど運動は周りよりもちょっと苦手、好きな動物は犬。
友達にテスト前に少しだけ頼られたり、ちょっと手が届かない高さのモノを取るときに頼られたりする以外じゃ特にクラスで目立ったりしない
そんな特に珍しくも無いような俺にも、他の人と違うところが一つだけある
「ただいま」
「おかえりぃ〜♪」
家に帰ってきた俺に何かが飛びついてくる、その何かが俺の他とは違うところだ
「わんわん♪今日も学校お疲れ様〜♪」
「あぁ、うん」
飛びついてきたのは俺よりも頭が三つくらい低い位置にある、もふもふとした耳や尻尾、手足が毛に覆われた子犬のような幼い少女である
それはコボルド…所謂魔物と言われる生き物だ
そしてその…幼いコボルドの少女は、とても思えないが俺の”母親”なのである
「くぅ〜ん♪シュウくん〜♪会いたかったよぅ♪」
「学校行ってただけでしょうが、大袈裟だなぁ」
彼女…コボルドのコルトさんと俺の母子関係は少々特殊だ、そもそもの話厳密に言ったら母親じゃない
つもる話は省くけど、小さい頃に両親を事故で亡くした俺をコルトさんが引き取ってくれたわけだ…当時は見た目が自分よりちょっと上の女の子が親なんて驚いたっけな
実際のところかなりの年上で、年の差を考えるとおばあちゃんくらいになるんだけどさ
「シュウくんしゃがんでしゃがんでぇ♪」
「…あぁ、はいはい」
小さいコルトさんに目線を合わせるように俺は身体を屈めた、するとぎゅっとコルトさんに抱き寄せられる
「ぎゅ〜っ♪」
もふもふとした毛と柔らかい身体の感触、そして鼻いっぱいに広がる金木犀の香り…毎回コルトさんは学校から帰ってくるとこうやって俺を抱きしめる
「うんうん、今日も学校お疲れ様だね…シュウくんは頑張り屋さんだね♪よしよし♪えらいえらい♪」
まぁなんだ…こう見えてたった一人で俺を育ててきただけあって、そこそこ母親らしいっていうか…何ていうか…こんな歳になってもこうやって甘やかしてくれる
「…コルトさん、こんな歳にもなってそんな子供扱いは…」
「あー!こらシュウくん、私のことはママって呼ぶようにいつも言ってるでしょー!」
「ソウデスネ、コルトサン」
「ママ!」
「言わないよ…」
見た目や性格が子供っぽかったりするから、普段はあまり母親とは思えなくて…まぁ俺からしたら大事なお母さんであることには変わりないんだけどさ
「くぅ〜ん…昔はママ、ママって後ろをついてきたのに」
「俺は昔からコルトさんって呼んでたと思うけど、俺の記憶違いかな?」
「ありゃ?そうだったっけ」
「記憶を改変しないでくれませんかねぇ」
「まぁいいじゃん♪これからはママって呼んでみてよー、ねっ♪」
そんな尻尾をぶんぶんと振って期待されても…
「うぅ〜…シュウくぅん…」
そんな泣きそうな顔をされても…
されても…
「…か、母さん…」
「っ!」
「い、今はこれで勘弁してくれ…母さん」
「うん、うんっ!やっぱりシュウくんは優しいね!えへへ♪嬉しい、嬉しい♪」
より一層強く抱きしめられた、コルトさんの抱擁はとても気持ちがいいし…まぁ、包容力はそこそこあるんじゃないかな?
「シュウくんはね、いつになっても私の可愛い子供なんだから…遠慮しないで私に甘えてくれていいんだからね、ママはシュウくんのママだもん…♪」
「…っ、ちょっと…コルトさん…」
「昔から私に迷惑を掛けないようにして、なるべく甘えないようにしてるみたいだけど…本当は甘えんぼさんなの、ママ知ってるんだから♪」
よしよしと背中をぽんぽんされる、うん…結構母親らしいっていうか…だいぶ、いやかなり…凄く母親っぽいよ
「ママ、ママって♪私にう〜んと甘えてくれていいんだからね?そうしたら私も、シュウくんのことよちよち♪ってしてあげるんだから♪」
「ちょ、コルトさん…俺まだ帰ってきたばっかりで…」
「あ、ごめんね…帰ってきたばっかりで疲れてるよね?お部屋のほういこっか♪」
そういって抱擁を解いてパタパタと尻尾を振って俺の手を引っ張る、こうみると母親ってよりペットの子犬みたいなんだけどなぁ
「はぁいシュウくん♪一緒にお昼寝しよー♪」
自然と俺の部屋に連れてこられた、というか半分はコルトさんの部屋みたいなもので基本的にコルトさんもこの部屋にいる事が多い
コルトさん自身の部屋もあるが、そこはあんまり使っていないようで自分の物も俺の部屋に置いている
まぁ広い部屋でコルトさん自体が場所を取らないサイズだし、お互いに隠す物も無いからこうやってほとんど二人部屋になっているのだ
「ほらほらシュウくんも♪」
「はいはい」
いち早くベッドに入り込んで寝転んでいるコルトさんに手を引かれてベッドに横になった、ベッド自体は二人用の大きさなので身体の小さいコルトさんとまぁまぁ大きい俺が寝てもまだ余裕がある
「コルトさんって寝るの好きだよね」
「うん、好きだよー♪あ…でも、ちょっとだけ違うかな」
「?」
「えへへ、ほらっ♪ぎゅ〜っ♪」
寝転んだまま、コルトさんが俺の頭を胸元にぎゅうっと抱きしめてくる…またコルトさんのいい匂いが鼻いっぱいに広がる
「シュウくんと寝るのが好き、なんだよ♪」
「コルトさん…」
「私ってちっちゃいから、こうやってシュウくんと目線を合わせられてすぐに抱きしめられる…この寝ている時が好きなんだ♪」
まるで聖母のような微笑みを浮かべているコルトさん、こんな幼い見た目なのにこんな表情ができるなんて…なんだかんだ言ってお母さんなんだなぁっと改めて思う
「ん…」
「ありゃ、眠くなっちゃった?ふふ、いいよ〜…ママに抱きしめられながらねんねしよーねー♪よしよし♪」
コルトさんに抱きしめられると、もふもふとした心地いい柔らかさの毛並みと身体に包まれて…いつも眠たくなってしまう
昔からこの時だけは、コルトさんに…母さんに甘えることに抗うことができない
「母さん…」
「ママだよー…♪」
「ママ…」
「わふふっ…♪」
「ママぁ…っ」
「うんうん、ママだよ…♪この時だけは素直に甘えてくれるんだもんね…♪」
背中を優しくポンポンとされて、頭を優しくよしよしとされるととても安心して…いつまでもこの心地いい時間を手放したくなくて、ぎゅうっと離さないように強く抱きしめる
「えへへ、離れるのいやなの?いやいやーなんだよねー?大丈夫♪ママはどこにもいかないよ〜♪ずぅーっと一緒にいるから、私だけはシュウくんをひとりぼっちにさせないからね〜…♪」
「…うん」
「うんうん♪だから安心しておねんねしよーね、ママと一緒にきもちーおひるねしよ♪ねんねー♪シュウくんねんねー♪」
赤ちゃんをあやすようにしてコルトさんは俺をよしよしとしてくれる、とても暖かくて優しくて…俺はとうとう眠気に負けて意識を手放した
…
「…あー」
「あ♪シュウくん、起っきしたの?」
目が醒めると目の前にコルトさんの顔があった、あれからそんなに時間は経ってないみたいだ
「…コルトさん、今何時…」
「ママ♪」
「…えーと、5時かぁ」
「無視しないのー!」
ペシペシと叩かれる、さっきはつい甘えてしまったが普段はそうはいかない
「…この歳でママ呼びはちょっと」
「わぅぅ…さっきまであんなに甘えてくれたのにぃ…」
「さっきはさっき、今は今」
「このー!ママって甘えろー!」
「わっ…!?」
コルトさんが俺の身体に組み付いてきた、がっしりと掴んで柔らかい身体を押し付けてくる
「こ、コルトさん…!」
「ママって言わないと離れないよー♪ぺろぺろ♪」
「ひっ!?」
首筋をペロリと舐められる、ゾクっとして変な声が出てしまう
「あ〜♪可愛い声出したぁ♪」
「い、今のは違っ…」
「わふふ、何が違うのかな〜?ぺろっ♪」
「ゃ、めっ…!」
「わぅぅぅっ♪シュウくんかーわいーいっ♪」
これでもかとなでなでよしよししてくるコルトさん、嬉しい反面恥ずかしい思いが強い
「か、勘弁してくれよ…ママ…」
「きゃうぅぅうん♪よーやくママって言ってくれたね〜♪うんうん、ママだよぉ〜♪さっきはいじわるしてごめんね♪もうしないからね♪」
俺が折れてママと呼ぶとコルトさんはいつも以上に強く俺を抱きしめる、柔らかい身体の感触が強く伝わって否が応でも身体が反応してしまう
「ちょ、まっ…」
「あ〜♪シュウくん大っきくなってるんだぁ♪いっけないんだ、ママにはつじょーしちゃったの♪」
隠そうとするより早くコルトさんの手が俺の反応した股間に伸びた、コルトさんも顔が仄かに紅くなっていてコルトさん自身も発情しているようだった
コルトさんとこういったことをするのは初めてではない、こういう行為は結構やってしまっている…まぁ若い男の子と魔物が二人きりで暮らしてて間違いが起きないはずもないわけだけど
コルトさん曰く「血は繋がってないからだいじょーぶ♪」だそうだ、だから特別忌避感も無い…俺はコルトさんに身体を預けて為すがままになる
「もぉ♪シュウくんのえっち♪ママによくじょーするなんて本当はいけないんだよ?でもでも、私は許してあげるよ♪だって大好きなシュウくんだもん♪ママによくじょーしちゃうヘンタイさんのシュウくんは、こうやっておててでしこしこ〜♪ってされるのが大好きなんだよね〜♪」
「ぅっ…」
ズボンとパンツを脱がされて、解放された下半身をコルトさんがぎゅっと握り上下に擦る
空いた片方の腕で自分の胸元へ抱きしめて頭をよしよしと撫でられて、股間にくる快楽の波に身体がびくびくと震える
「ママにしこしこされてるとき、シュウくんはどうしたらいいんだろ〜♪そうだねー…♪甘えんぼになるんだよねー♪」
「う、ぅっ…ま、ママ…っ」
「はぁい♪ママだよー♪うんうん♪ちゃんと呼べてえらいねー♪そっかー♪ママのこと大好きなんだ〜♪可愛いねー♪お礼にしこしこ早くしてあげるからねー♪」
俺の股間を擦る手が早くなる、ぷにぷにとした肉球が押し付けられて決して人には真似できない快楽が俺を襲う
「ぅ、くぅっ…!」
「ママ知ってるんだよぉ…♪ぴゅーぴゅー♪って言ってもらわないとシュウくん、いつおしゃせーしたらいいかわかんなくなっちゃってるんだよね♪ぴゅーぴゅー囁かれないと切ないしー、そうやって出したほうが気持ちいいもんねー♪」
そうだ、いつもコルトさんが射精を促すように囁いてくれて俺は射精をするので、コルトさんの声がないと射精ができなくなっていた
「はぁい…ぴゅっぴゅー♪」
そしてその声が耳元に囁かれた、それと同時に下半身から射精感が昇ってきて一気に爆発しそうになる
「ほら今ぴゅっぴゅーって言ったよ♪ぴゅーっ♪ぴゅくぴゅくぴゅーぴゅー♪びゅくっびゅくくぅっ♪びゅーっ♪ぴゅるぴゅるっ♪」
「ぐっ、うぁぁっ…!」
何度も耳元で射精を促されて俺は敢え無く大量の精をコルトさんの小さな手にぶち撒ける、べとべととした白濁の体液がコルトさんの手を穢す
「はぁ〜…はぁ〜…っ!」
「わぅぅぅ〜♪こんなにいっぱい出して、気持ちいいんだぁ〜♪シュウくんのお顔、とってもトロトロってしてるよぉ♪うんうん♪そうだね〜♪ぴゅーぴゅー気持ちいいね〜♪気持ちいいからもっと出しちゃおうか♪ほらぁ♪好きなときにぴゅっぴゅしていいよ〜♪」
射精してすぐだというのにまたコルトさんはまだ硬い股間を擦りはじめ、耳元で射精を促してくる
精液が潤滑油となってぬるぬると激しい快楽を俺に味あわせてくる、コルトさんは容赦なく俺の股間を責め立てる
「ぁっ…ま、ママっ…ぁっ!」
「はぁい♪びゅっびゅーっ♪びゅるびゅるー♪うんうん♪ママ、ママって♪ママだよー♪ママのおててでおしゃせー気持ちいいねー♪びゅーびゅー♪びゅくびゅくー♪たまたまから全部出そうねー♪」
そして俺は一度目よりも大量の精をまたコルトさんにぶち撒けることになった、連続で射精するとなると身体への負担も大きいようですっかりヘタレてしまう
「うんうん♪ぜーんぶすっきりしたね♪」
「も、もう出ないよ…」
「そうだねぇ、いーっぱいぴゅっぴゅーってしたもんね♪ぺろぺろ♪」
手にかかった精液や、飛び散ったのを手で掬い取るとまるでミルクを啜る子犬のようにコルトさんは舐めとった
「くぅ〜ん♪シュウくんのみるく美味しいよぉ〜♪」
「わ、わざわざ舐めとらなくたって…」
「ティッシュでふきふきして捨てちゃうなんて勿体無いもん♪代わりにシュウくんにはぁ…♪」
コルトさんが俺の顔を自分の小さな胸に押しつける、微かだが確かに胸の膨らみがあってむにむにと柔らかい
決して大きくない胸ではあるが、その包容力は確かなものでずっとその感触に埋もれていたくなる
「私のおっぱいあげるよー♪さ、ちゅーってしよーね♪」
「ん…」
俺は鼻先で胸を覆ったふわふわとした体毛をかき分けて、先っぽにあるぷっくりとした乳首に吸い付く
微かに甘い優しい味が口に広がる…気がする、当然母乳などは出てないはずだしあくまで気がするだけだが、それはとても甘美でずっと味わっていたくなる
「わぅ♪ママのおっぱいおいしー?うんうん、おいしーねー♪おーよちよち♪」
しばらくして腹の虫がぐぐぐ〜っと音を立てた、コルトさんのおっぱいに吸いついていたらご飯だと身体が勘違いしたのだろうか
「ありゃ、お腹空いちゃったの?ママのおっぱいじゃお腹は満たされないから、ちゃんとおいしいご飯作ってあげるからね〜♪」
「…あ、あぁ…」
「じゃ、おっぱいは終わり…そんな悲しそうな顔しないでもだいじょーぶだよ!また後で好きにさせたげるから♪」
俺はコルトさんの胸から離れると、コルトさんが俺の手を引っ張りながらリビングに向かう
いつもだと俺が学校の間にご飯の下ごしらえをしちゃってるはずだし、今日もすぐに出来るだろう
「すぐに出来るからシュウくんは座っててね〜♪」
「あ…なんか手伝うよ」
コルトさんはキッチンに入り調理を始める、俺も甘えるだけじゃなく手伝いくらいはしないとな
「んー?じゃあお皿並べてー」
「分かった」
俺は棚から皿を取り出して並べていく、そこにコルトさんが料理を綺麗に盛り付ける
美味しそうだ、この頃の料理を見るとそう実感する…昔、俺がコルトさんに引き取られてまだ間もない頃はそれはもう言い表せられないような感じだった
そもそもコルトさん自身かなり不器用なのだ、手足が人間みたいになっていないので仕方のないことなのだが…
だから今この料理を作るまでにコルトさんがどれだけ苦労してきたか…俺は全て見てきたし、俺を思う一心でここまで頑張ってくれているコルトさんには感謝が絶えない
「自分の子供には、おいしい手料理食べさせてあげたいじゃん?だって私はママだもん♪」
なんてセリフをさらっと言えちゃうような、コルトさんはそんな方だ
「…いつもありがとうね、コルトさん」
「わぅ?急にどーしたの?」
「…俺、コルトさんが母親ですごい感謝してるよ。…ただそれだけ」
「んふふ、シュウくんもありがとーね♪」
「…なんでコルトさんが礼を言うんだよ」
「…私はね、シュウくんのためならなんだって出来ちゃうの。それはね、ぜーんぶシュウくんに喜んでもらう為…だからね、そうやって言われるのは私が今まで生きてきて一番嬉しいことだから♪」
そういうコルトさんの顔はとても穏やかで、まるで全てを包み込んでくれるような気さえしてくる…それはまぎれもない、母親という存在だ
「母親っていうのは、ママっていうのはそういう生き物なんだから♪私ってば身体は小さいし、胸もあんまりないからシュウくんにあんまり母親とは思われてないかもしれないけどね♪」
「…いや、コルトさんは最高の母親だよ」
「じゃあ普段からママって呼んでよ〜♪」
「…さーご飯食べよー、いただきまーす」
「あー!また無視したー!シュウくんってばー!」
「あー、これ美味いなぁ」
「本当!?うれしいー♪それ自信作なんだぁ♪」
今目の前で耳をパタパタさせて無邪気に喜んでいる姿を見ると、さっきの母親としての姿は錯覚かのように思えてきた…まぁこれもコルトさんらしさだ
例えどんな性格や見た目でも俺のたった一人の母親なのには変わりない、俺の最高の母親だ
でも、最近はこう思うようにもなってきている…コルトさんには俺を一人の男としても見てほしいと
コルトさん曰く「え?シュウくんは私の子供だし、将来はママと結婚して旦那様だよ?」とはよく言われるのだが、やはり男としては甘やかされるだけなのは…
まぁまだ俺には早い問題なのだろう…俺はまだまだ子供だし、そういうのはもっと大人になってからの話だ
いつかは立派にコルトさんと並べるような大人になれるようにならなくちゃな
それまでは、俺のお母さんでいて下さい
16/05/04 03:27更新 / ミドリマメ