フェアリーライフ
俺、富田ダイナは世間的に見ても恵まれた環境にいると思う
親は共働きであまり家にいないが、家族関係は良好で問題も何もない
そして親が家を空けている時は隣に住む美人なお姉さんが俺の面倒を昔から見ていてくれていた
そんな恵まれていると思う俺に一つだけ、大きな悩みがある
「ダイちゃ〜ん♪」
「…ティータ姉ちゃん」
「うふふ、今日もご両親いないんでしょう?お姉ちゃんお世話デリバリーサービスですよぉ♪」
お、お姉ちゃんお世話デリバリーサービス!?…まぁトドのつまりは親が仕事で一人の俺のために、隣に住むティータ姉ちゃんが来てくれたわけだ
ティータ姉ちゃんは、その薄いブロンドの長い髪と豊満な体付き…そして背中から生えている透けるような蝶みたいな羽から分かる通り、ティターニアという魔物だ
魔物は人間とはまた違った生き物で、ここ何十年の間に人間社会に溶け込むようになったのだとか
「いや、わざわざ来てくれなくても困ったら頼りに行くから…いちいち隣からうちに来るの迷惑にならない?」
「そんなこと今更ですよぉ、ダイちゃん?私はダイちゃんが赤ちゃんの頃から面倒を見てきてるのだから、そんなこと気にしなくていいのですよ♪」
「で、でも…」
「いいからいいから、弟はお姉ちゃんに甘えなさい!」
「わ、分かったよ…ありがとう姉ちゃん」
そう、何を隠そう俺の悩みは「お姉ちゃん離れ」が出来ていないことだ
俺自身いつまでも姉ちゃんに迷惑を掛けるわけにはいかないから何回もお姉ちゃん離れはしようかと思って行動するのだが…
「えへへぇ…そうですよ、お姉ちゃんですよぉ♪」
姉ちゃんのこの子供のような純粋な笑顔を見ていると、なんかもう甘えてしまうというか…
いやしかしだ、俺ももう高校生だ…いつまでもお姉ちゃんお姉ちゃんと甘えてるわけにはいかない
ティータ姉ちゃんの善意には申し訳ないけど、もうお姉ちゃんは卒業するんだ…!
「い、いや…その、ティータさん」
「あー!ダメですよダイちゃん、私のことはティータ姉ちゃんって呼ばないと!」
「いや、いつまでも甘えてたらティータさんに…」
「ふーん!」
あぁ、頬を膨らませてそっぽを向いて拗ねてしまった…頑なに姉ちゃんって呼ばせる気だ
「だから、その…ティータさん?」
「むーっ!」
「て、ティータ…姉ちゃん…」
「はぁい♪何ですかダイちゃん、お姉ちゃんに何でも言って下さいねっ♪」
そう、このように結局踏ん張りが利かずに俺は姉ちゃんと呼んでしまいお世話になってしまうのだ
「俺は、俺はいつになったらお姉ちゃん離れができると言うんだ…!」
「そんなことしなくていいんですよぉ、ダイちゃんは私に甘えてくれればいいんですから♪昔からそうだったじゃないですか♪」
昔から…確かに物心ついた頃から俺はティータ姉ちゃんのお世話になっていた
母さんも「ティータちゃんの方が母さんより長くダイナを抱いている」と言っていたし、今更離れることはできないのかもしれないが…
「ダイちゃん…最近よくお姉ちゃん離れと言っていますが何かあったんですか?私、ダイちゃんが離れて行っちゃったら寂しいですよぅ…」
「うっ…」
そんなしょんぼりされても…ただこの歳で隣に住むお姉さんにべったりなのは世間的にいかんと思っただけで…
「ダイちゃんは私の可愛い可愛い弟なんですよ?昔から私にべったり甘えてきてくれて…私だけの可愛い弟なのに、それなのに離れちゃうのは嫌ですよぅ…」
まずい、姉ちゃんの声に涙が混じってきた…姉ちゃんに迷惑を掛けたくないのに姉ちゃんを泣かすわけにはいかないぞ
「ご、ごめん…俺が悪かった、だからそんな顔しないで…姉ちゃん」
「じゃあもうお姉ちゃん離れとかしようとしたりしないですか?」
「わ、分かったよ…しないよ…」
「じゃあティータ姉ちゃん大好き、って言って下さい…」
「えぇっ!?」
なんでそんなことを…いや確かにティータ姉ちゃんのことは大好きだけどさぁ
「や、やっぱりお姉ちゃん離れしちゃうんですねぇ…」
「わぁい、俺ティータ姉ちゃん大好き」
「え、えへへぇ…そんなダイちゃん…まだ陽も高いのに大胆ですよぅ♪私もダイちゃんのこと大好きですよぉ♪」
あ、これアレだわ、ティータ姉ちゃんに嵌められたパターンだわ
「もう、嬉しいから抱きしめてあげちゃいますっ♪」
「わっ…」
ティータ姉ちゃんは妖精だという、妖精というと小さい小人みたいなものを思い浮かべるが…姉ちゃんは普通に大人みたいに大きく豊満な体付きだ
そしてティータ姉ちゃんの抱擁は、その豊満な身体を目一杯に使い俺を包み込み、極楽の柔らかさが俺の思考を溶かして流していく
「あ、そういえばダイちゃん、今回ご両親はいつ頃までいないんですか?」
「ぇ…?…あ、そうだなぁ…確か一週間くらいだったかな」
「じゃあしばらくはお泊まりできますね♪」
そういってさらに強く抱きしめてくるティータ姉ちゃん、親が長い間家を開ける時は姉ちゃんが家に泊まることも少なくない
家は隣だからわざわざ泊まらなくてもいいと言っているのだけれど…
「お姉ちゃんはダイちゃんと一緒に寝たいんですよぅ…もしかして、迷惑ですか?」
なんて言われたら断れないしなぁ
「あ…姉ちゃんが泊まるなら飯の材料買いに行かないと」
「そうですね、一緒にお買いものに行きましょうか」
「だったらちょっと離して…」
「えー、このまま抱っこして運んで行ってもいいんですよ?」
それは勘弁願いたい、そんな姿を近所の人に見られたらもう二度と外へ出れなくなる
「あ、あんまり意地悪すんなって…」
「ふふ、ダイちゃんが困ってる顔…可愛くて大好きですからつい♪」
姉ちゃんってば時々こうしていたずらなところがあるんだよなぁ、妖精はいたずら好きって聞くけどそれは本当みたいだ
「じゃあ行きましょう?ダイちゃんとお買いものですよぉ♪」
「はいはい」
抱擁が解かれて、ぐいぐいと手を引かれて俺はティータ姉ちゃんと一緒に外に出た
「今日のご飯は何にしますか?お姉ちゃんが好きなものを作ってあげますから、何でも言ってくださいねぇ♪」
「えー、姉ちゃんの作るものは何でも美味しいからなぁ」
「えへへぇ…可愛いことを言ってくれますね、でもそう言われると作り手としては困っちゃいますよぅ」
「うーん、じゃあ姉ちゃんのハンバーグがいいかな」
ティータ姉ちゃんは基本的に何でも作れて、全部美味しいのだが…なんだか今日は肉が食べたい気分だ
「はぁい、ハンバーグですね♪」
「お肉屋さんのところに行かなきゃな」
俺の住んでいるところには歩く距離にコンビニやスーパーなんて便利なものはない、近くの商店街で各お店を回らなければならないのだ
「あ、女王さまだー!」
「女王さまー!」
「あらあら、皆元気ねぇ」
商店街に着いたら姉ちゃんがあっという間に子供達や妖精達に囲まれた
この街は住み着いている妖精が多く、姉ちゃんはティターニアらしく商店街の皆からは「女王さま」と呼ばれている
「相変わらず妖精達は元気だなぁ」
「にーちゃんも元気かー?」
「にーちゃん女王さまと結婚したー?」
「け、結婚って…」
全く最近の妖精達はませてて困るなぁ、っと言っても妖精は俺より年上なのもちらほらいるようだけど
「あらあら、指輪もまだしてないんですけどねぇ…バレちゃいましたか♪」
「ええっ!ね、姉ちゃん、何言ってんの!?」
「わー!結婚だ結婚だー!」
「にーちゃんと女王さま結婚だー!」
姉ちゃんの爆弾発言により妖精と子供達が騒ぎ出す、あぁどうしよう…
「なんちゃって、実はまだなんですよぉ♪」
「いや姉ちゃん、皆そんなの聞いてない…」
「ちぇーなんだー」
「まだなんだー、解散解散〜」
「えぇっ、マジかよ!」
「えへへ、いい子たちですからちゃんと話せば聞いてくれるんですよ♪」
そういって姉ちゃんはにっこり笑った、女王は女王なので妖精達を従えさせているみたいだ
「俺の言うことはちっとも聞かないんだけどなぁ」
「ダイちゃんは人間ですから、私は仮にも妖精の女王ですし」
そんなことを言っていたら商店街のお肉屋さんまでついた、気のいいおじさんがやっている店だ
「おぉ、女王さまじゃねえかい!ダイの坊やはまだ女王さまにべったりだなぁ」
「いやおじさん、これでも努力してるんだってば…だけどなぁ」
「いいんですよダイちゃんは私にべったりで。おじさま、あまりダイちゃんに変なこと言わないでくださいよ!ただでさえダイちゃんがお姉ちゃん離れとか言ってるんですから…」
「おお、こりゃ悪い悪い…まぁサービスするから許してくれや」
そういって袋に色々と詰め込むおじさん、そんないらないんだけどなぁ
こんな感じで商店街の各場所でいつも「女王さまにべったり」だの「女王さまといつも一緒」だの言われているのだ、やはりお姉ちゃん離れはすべきなのだろうが…
「ダイちゃん、どうしました?悩み事ならお姉ちゃんに任せてくださいね」
「い、いや何でもないよ姉ちゃん…早く家に帰ろうか」
「はい♪」
あぁ、この子供のような無邪気な笑顔を見てると悩み事なんてしてる自分が馬鹿馬鹿しく思えてくる
だけどいつかはお姉ちゃん離れをしなくちゃならないんだよなぁ
「ただいまー」
「はい、お帰りなさいですよ♪」
帰宅してティータ姉ちゃんは早々にキッチンの方へ言って夕食の準備をし始めた、俺は学校の勉強でもやるかな
「よいしょっと」
ご飯も近いしわざわざ部屋でやるよりも、キッチンの姉ちゃんが近くにいるリビングでやったほうがいいだろう
「あー、お勉強してますねぇ」
「あれ姉ちゃん、もう飯?」
「いえいえ、まだご飯が炊けてないのでもうちょっとだけ時間が空いたんですよ」
リビングの机で勉強を始めた俺の隣に寄り添うように座る姉ちゃん、柔らかいしいい匂いがするなぁ
「ちゃんとお勉強してえらいえらい♪」
「わ…」
ぎゅっと抱きしめられて頭を撫でられてしまった、油断するとすぐに甘やかされてしまう
「ふ、普通だって…勉強くらい、だからいちいち褒めるもんでもないだろ…」
「その普通ができる人が少ないんですよ?だからダイちゃんはえらいんです、私の自慢の弟ですよぉ♪」
弟…そう、俺は姉ちゃんに弟としてしか見られていない、俺は姉ちゃんに甘やかされている限り姉ちゃんと対等になることは出来ない
「ね、姉ちゃん…」
甘やかすのはもうやめて、と言おうとしたところで炊飯器がご飯の炊ける音を鳴らした
「あらあら、ご飯が炊けましたねぇ」
「…ご飯にしようか」
まぁこのことはご飯後でも話せるし、まずは姉ちゃんのご飯を食べよう
「はいダイちゃん、お姉ちゃん特製ハンバーグですよっ!あ〜んしてください♪」
「い、いや自分で食べれるから…」
姉ちゃんがこちらにご飯を箸で渡して口元に運んでくる、いつもこうして俺に食べさせようとするのだ
しかし甘やかされるのはいけない、ここは明確に断るべきだ
「はい、あ〜ん♪」
「いや、だから一人で…」
「あ〜ん♪」
「…あーん」
結局、姉ちゃんにご飯を食べさせてもらってしまった…いかん意思が弱くなってるぞ
ご飯も食べ終わったし、改めて姉ちゃんに甘やかすのはやめてと言ってお姉ちゃん離れするんだ!
「ダイちゃん、一緒にお風呂入りましょうねぇ♪」
「あ、その…」
「さぁさぁ、お風呂できれいきれいしましょうね」
あぁまた流されてしまう…いや、絶対に、風呂から上がったら言わなければ
「さぁ脱ぎ脱ぎしましょうね、ばんざーいですよ」
「さ、流石に服くらい自分で脱げるって…」
「まぁまぁ、いつもしているじゃないですか♪」
そういって半ば無理やりに服を脱がされて生まれたままの姿になってしまった、そしてティータ姉ちゃんも惜しげも無く服を全て脱いた
「ぅ…」
「あら…うふふ、照れてるんですか?可愛いですねぇ、もぉ♪」
まずい、緊張で頭がこんがらがってきたぞ…とりあえず風呂に一緒に入るのはこの際いいとして、甘えないように自分でさっさと洗ってしまおう
「あらら?ダイちゃんダメですよ、そんな雑な洗い方じゃ…私に洗わさせてくださいねぇ」
「わっ、姉ちゃん…」
「ほら、コシコシ…こうやって丁寧に洗わないとダメですよぅ?お姉ちゃんに任せてください♪」
後ろから抱きしめるように姉ちゃんが俺の身体に手を這わせた、背中には柔らかい感触があり細い指先が撫でる感覚がこそばゆくて体が震える
「だ、ダメだって…姉ちゃん…」
「はぁ…はぁ…♪ダイちゃん、女の子みたいで可愛いですよぅ♪」
だんだん姉ちゃんの手が下半身の方へ伸びてくる、姉ちゃんの息遣いも後ろで激しくなって声にも艶が出てきている
「でもちゃんと男の子なんですねぇ♪しっかりとしてて…ここも立派で…♪」
「て、ティータ姉ちゃん!」
流石にまずいと思い、姉ちゃんの手を掴む。風呂に入ると毎回こんな感じに姉ちゃんの様子が変わってしまう
「ふ、風呂場だから…」
「あらあら、ふふ…そうですねぇ♪お姉ちゃん、ダイちゃんがあまりにも可愛いからつい興奮しちゃってぇ…今からちゃんと洗ってあげますからね♪」
「…うん」
…
風呂から上がって、頭もさっぱりして冴えている。今から寝るために部屋でくつろいでいるが、当然姉ちゃんも一緒にいる
「さぁダイちゃん、一緒におねんねの時間ですよぅ♪」
「…姉ちゃん、聞いてほしいことがあるんだ」
「なんですか?お姉ちゃんになんでも言ってくださいね♪」
俺に寄り添っている姉ちゃんと向き合い話を切り出す、もう決めたことなんだ…変える事は出来ない
「俺は今日から…と言ってももう夜遅くだけど、本当にお姉ちゃん離れをする。だからこれからは一人で寝るよ」
「あらあら、まぁまぁ…ダイちゃん?なんでそんなことを…商店街の人達のことでしたら気にする必要はないんですよ?」
ぎゅっと抱き寄せてくる姉ちゃんが、俺に言い聞かせるように耳元で囁いた。ずっと甘えていたいという気持ちが湧き出てくる…しかし俺は姉ちゃんを引き剥がした
「ダメだ…!お、俺は…」
「…え、ぇ…?だ、い…ちゃん…?」
「お姉ちゃん離れをするんだ!」
「ほ、本気…なんですか?お、お姉ちゃんにはもう甘えてくれないんですか?」
姉ちゃんがこの世の終わりのような顔をしている、俺だって辛い…でもこうしないと俺は一生姉ちゃんの弟のままだ
辛いけど、一歩を踏み出さなければいけないんだ
「っ…今日から…一人で寝るから」
「っ!…ぁ、ぅ…はいぃ…わ、私は下のご両親の部屋で…寝させてもらいますね…」
そういって、姉ちゃんがトボトボと部屋から出て行く…これでいい、これでいいんだ。
「…部屋のドアは、開けておきますから。…寂しくなったら、いつでも来てくださいね?」
姉ちゃん、いや…ティータさんが去り際にそんなことを言った。ダメだ…そんなこと言われたら、また甘えてしまいそうで…
「お、おやすみ…ティータ、さん」
「っ…はい、おやすみ、なさい…」
ティータさんが出て行ってから、電気を消して目を瞑る…部屋のベッドがやけに広く感じる
一人で寝ることには慣れている筈なのに、なんだかポッカリと穴があいてしまったみたいで…寒くて、心細い…
「っ…」
俺は布団を深く被り、強く目を瞑った。ずっと深い闇に落ちていくような感覚がして、部屋の時計の秒針の音がやけにうるさく聞こえる
どれくらい経っただろうか?どうしても眠れない、モヤモヤとした気分…やっぱりお姉ちゃん離れなんて考えるんじゃなかったかもしれない…
「いや、違う…これでいいんだ…」
しかし、姉ちゃんは辛そうな顔をしていた…あんな思いをさせてまで、お姉ちゃん離れとはするものなのだろうか?
「…トイレ」
深く考えていたら催してきた、トイレに行く途中…確か姉ちゃんが寝ている親の部屋を通るはずだ
行くのを戸惑うが漏らすわけにはいかない、足音を立てずに忍び足で俺は下の階まで降りる
…確かにドアは少しだけ開いていた、トイレからの帰りに少しだけ俺は部屋を覗いてみた
暗くてよく分からないが、何か音が聞こえる…これは、何だろうか
よく聞いてみると、それは…
「うぅ…ダイちゃぁん…ひっく…」
(姉ちゃん…なんで泣いて…)
「ぐすっ…寂しいよぉ…なん、でぇ…お姉ちゃんのこと、嫌いになっちゃったの…かなぁ…っ」
姉ちゃんが泣いていた、いつもにこやかで優しくいあの姉ちゃんが子供のように泣きじゃくっていた
…そうだ、姉ちゃんは普段は大人のようだけど妖精だから…実は子供のような寂しがりやな性格なんだ
でも俺より年上だからって、必死にお姉さんらしく振舞って…よく甘えさせたがるのもそのせいで、お姉ちゃん扱いしないと拗ねて…
「やだよぉ…ダイちゃん、いなくならないでぇ…っ!」
(馬鹿か、俺は…姉ちゃんをこんなに泣かせて、ただ一人で粋がって…大人になろうとして)
全然子供じゃないか、大人になろうとして…自分勝手に動いて周りを傷つけて…
「姉ちゃん、ごめん!」
「えっ…だ、ダイちゃん…?」
俺は部屋に勢いよく飛び入った、驚いたティータ姉ちゃんがこちらを涙で腫れた赤い目で見てくる
「俺が、俺が間違ってた…ただいつまでも姉ちゃんに甘えている自分が嫌で、無理して…姉ちゃんを泣かせて…」
いつまでティータ姉ちゃんの弟のままじゃなくて、姉ちゃんに男として見られたかったんだ…それではあのままだといけないと思ったんだ
「俺、姉ちゃんの弟じゃなくて…男として見られたかったんだ!でも姉ちゃんには甘えちゃって、それをどうにかしようと思って…姉ちゃんを突き放して、ごめん…なさい…!」
「ダイちゃん…」
ふわりと、優しくて柔らかい感触が俺を包んだ。姉ちゃんが抱きしめてくれている…あぁ、気持ちいいなぁ
「こちらこそ、ごめんなさい…ダイちゃんの気持ちを分かってあげられなくて…」
「ね、姉ちゃんが謝ることなんて…!」
「私はダイちゃんが大好きなんです、甘えてくるダイちゃんもたまに見せる真面目なダイちゃんも…私はお姉ちゃんとして、ダイちゃんの気持ちを分かってあげなくちゃいけなかったんですよね…」
ぎゅっと抱きしめる力が強くなった、顔を埋めた柔らかくて大きな胸が形を変えて俺を包む
「ただ、ダイちゃんは一つ勘違いをしています」
「勘違い…?」
「私はずっと、ずぅーっと前からダイちゃんのこと…一人の男性として見てきていたんですよ?」
「え…」
そうだったのだろうか、ずっと甘やかされてきてそんなこと思ってもみなかった…姉ちゃんが俺を男として見ていた…?
「そ、そんな…嘘…」
「嘘じゃありませんよ、お姉ちゃんは昔からダイちゃんに嘘はついたことありません♪」
抱きしめられてあやすように頭を撫でられている現状からはとてもそうとは思えないんだけど…
「証拠、見せてあげましょうか♪」
姉ちゃんが俺の手を取り、スカートの中へと導いた。姉ちゃんの柔らかい太ももの付け根…女性の大事な所に下着越しに触れる
くちゅりとした水音が聞こえ、下着越しなのに指がぬるりとした粘液で濡れた
「ほら、ダイちゃんのことを考えるだけで…こんなになってしまっているんですよぉ♪」
「ぅ…ゎ…」
姉ちゃんが頬を紅潮させて、艶のある声で俺に囁く…俺のことを思って、こんなにも濡れているのか
「こ、れ…本当に…?」
「はい♪愛液100%のラブジュースですよぉ♪」
本当に、姉ちゃんは俺を男として見てくれていたのか…もっと早く気付いていればあんな悩みはなかったのかもしれない
「ね、姉ちゃん…俺…!」
「ふふ、ダイちゃんのも大きくなっていますよ…ごめんなさい、我慢させちゃって…辛かったですよね?今楽にして差し上げますからね…♪」
「ぁ…ま、待って…姉ちゃん」
俺を押し倒しかけている姉ちゃんを制止させる、さすがに親の部屋でおっぱじめるわけにはいかないだろう
「あぁ、そういえばこのお部屋はダイちゃんのご両親のお部屋でしたね…じゃあ、ダイちゃんの部屋に行きましょうか♪」
「そうだな…」
姉ちゃんと俺の部屋へ移動する、今から姉ちゃんと…その、交わるので…凄いドキドキして心臓が飛び出しそうだ
「それじゃあダイちゃん、あなたの初めて…私に下さいねぇ♪」
「う、うん…」
お互いに服を全て脱ぎ、生まれたままの姿になった。姉ちゃんの身体の曲線美が夜の月明かりに美しく照らされている
そして俺をベッドに寝かせた姉ちゃんが、俺の上に跨るように乗った
「しっかりと見ててくださいね…今からダイちゃんと、繋がりますからねぇ♪」
姉ちゃんが秘所に俺のそそり勃った怒張をあてがい、腰を沈めていく…ぬるぬるして暖かい粘膜が俺の怒張を包み込んでいく
「ぁあん♪だ、ダイちゃんの…お、おっきいぃ♪」
「ね、姉ちゃん…待って、血が…」
半分位入れたところで、姉ちゃんの秘所から少しの血が流れ始めた…姉ちゃんも初めてなんだ
「お、お姉ちゃんの初めても、ダイちゃんに捧げましたよぉ♪もう、もう離しませんからねっ♪ダイちゃんはずっと、ずぅーっとお姉ちゃんのものなんですからぁ♪」
「ぐっ…ぁ…っ!?」
ぱちゅん、と姉ちゃんが一気に深く腰を下ろした。いきなりの衝撃と快感の波に頭が焼き切れそうになる
「ひぅぅ♪ふ、深いところまでダイちゃんのがぁ♪こ、こんなの、気持ちよすぎてぇ♪あ、あぁん♪う、動くの、とまらないよぉ♪」
「わ、わぁぁぁ!ね、姉ちゃん…待って、待って待って!は、激しすぎる!」
俺の声が届いてないのか、姉ちゃんがひたすらに快楽を貪るように腰を激しく上下させる
その度に脳が焼けるような快感が俺を襲い、あっという間に俺を絶頂まで導いた
「で、出るよ姉ちゃん!出ちゃうから待って…!」
「いいのぉ♪出して、だしてだしてぇ♪お姉ちゃんの中に、ダイちゃんのおちんぽみるくたくさん出してぇ♪ほしいの、ダイちゃんのみるくほしいのぉ♪」
「うぁぁっ…!」
「あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ♪出てる、ダイちゃんのあついのがでてるぅ♪だ、だめぇ…わたしのあたまばかになっちゃうよぉぉ♪」
爆発した白濁の欲望が姉ちゃんの中に溢れる、今まで感じたことがない大きな快感に足がガクガクと震えてしまっている
「あ、ぅ…ね、姉ちゃん…」
「はぁー…♪はぁー…♪」
二人でぐったりとベッドへと倒れこんだ、今までで一番激しい運動だったかもしれない…異常に疲れてしまった
「ごめん、姉ちゃん…中に…」
「ぁえ?あぁ、いいんですよぅ…すごく気持ちよくて…頭飛んじゃいそうでしたからぁ…♪それに、ダイちゃんの赤ちゃんだったら大歓迎ですよぅ…♪」
「ね、姉ちゃん…」
「まぁ、魔物と人では出来づらいらしいですから…これから、もっと沢山しましょうねぇ…♪こんな気持ちいいこと、やめられなくなっちゃいますよぅ♪」
ま、まだヤレる元気があるというのか…俺はくたくたに疲れているというのに
「まぁ、でも…今は少し休みましょう?ほらほら、お姉ちゃんが抱きしめて一緒に寝てあげますよぉ〜♪」
「うん…ぁ、ね、姉ちゃん…胸を、その…」
「ふふ♪どーぞ、ダイちゃんの好きにしていいですよぉ♪よしよしお姉ちゃんのおっぱいを吸って、おねんねしましょうねぇ…♪」
姉ちゃんの胸を吸いながら、頭を撫でられて…天国といっても差し支えないこの極楽に身を任せて俺は安らかな眠りについた
お姉ちゃん離れは出来なかったけど、それ以上に姉ちゃんとの仲が深まって…俺はもう二度と姉ちゃんから離れることはないだろう
姉ちゃんに甘え続ける人生でいい、周りになんて言われようと俺は姉ちゃんがいればそれでいいんだ
「もっと、もーっと…お姉ちゃんに甘えてくださいね♪」
親は共働きであまり家にいないが、家族関係は良好で問題も何もない
そして親が家を空けている時は隣に住む美人なお姉さんが俺の面倒を昔から見ていてくれていた
そんな恵まれていると思う俺に一つだけ、大きな悩みがある
「ダイちゃ〜ん♪」
「…ティータ姉ちゃん」
「うふふ、今日もご両親いないんでしょう?お姉ちゃんお世話デリバリーサービスですよぉ♪」
お、お姉ちゃんお世話デリバリーサービス!?…まぁトドのつまりは親が仕事で一人の俺のために、隣に住むティータ姉ちゃんが来てくれたわけだ
ティータ姉ちゃんは、その薄いブロンドの長い髪と豊満な体付き…そして背中から生えている透けるような蝶みたいな羽から分かる通り、ティターニアという魔物だ
魔物は人間とはまた違った生き物で、ここ何十年の間に人間社会に溶け込むようになったのだとか
「いや、わざわざ来てくれなくても困ったら頼りに行くから…いちいち隣からうちに来るの迷惑にならない?」
「そんなこと今更ですよぉ、ダイちゃん?私はダイちゃんが赤ちゃんの頃から面倒を見てきてるのだから、そんなこと気にしなくていいのですよ♪」
「で、でも…」
「いいからいいから、弟はお姉ちゃんに甘えなさい!」
「わ、分かったよ…ありがとう姉ちゃん」
そう、何を隠そう俺の悩みは「お姉ちゃん離れ」が出来ていないことだ
俺自身いつまでも姉ちゃんに迷惑を掛けるわけにはいかないから何回もお姉ちゃん離れはしようかと思って行動するのだが…
「えへへぇ…そうですよ、お姉ちゃんですよぉ♪」
姉ちゃんのこの子供のような純粋な笑顔を見ていると、なんかもう甘えてしまうというか…
いやしかしだ、俺ももう高校生だ…いつまでもお姉ちゃんお姉ちゃんと甘えてるわけにはいかない
ティータ姉ちゃんの善意には申し訳ないけど、もうお姉ちゃんは卒業するんだ…!
「い、いや…その、ティータさん」
「あー!ダメですよダイちゃん、私のことはティータ姉ちゃんって呼ばないと!」
「いや、いつまでも甘えてたらティータさんに…」
「ふーん!」
あぁ、頬を膨らませてそっぽを向いて拗ねてしまった…頑なに姉ちゃんって呼ばせる気だ
「だから、その…ティータさん?」
「むーっ!」
「て、ティータ…姉ちゃん…」
「はぁい♪何ですかダイちゃん、お姉ちゃんに何でも言って下さいねっ♪」
そう、このように結局踏ん張りが利かずに俺は姉ちゃんと呼んでしまいお世話になってしまうのだ
「俺は、俺はいつになったらお姉ちゃん離れができると言うんだ…!」
「そんなことしなくていいんですよぉ、ダイちゃんは私に甘えてくれればいいんですから♪昔からそうだったじゃないですか♪」
昔から…確かに物心ついた頃から俺はティータ姉ちゃんのお世話になっていた
母さんも「ティータちゃんの方が母さんより長くダイナを抱いている」と言っていたし、今更離れることはできないのかもしれないが…
「ダイちゃん…最近よくお姉ちゃん離れと言っていますが何かあったんですか?私、ダイちゃんが離れて行っちゃったら寂しいですよぅ…」
「うっ…」
そんなしょんぼりされても…ただこの歳で隣に住むお姉さんにべったりなのは世間的にいかんと思っただけで…
「ダイちゃんは私の可愛い可愛い弟なんですよ?昔から私にべったり甘えてきてくれて…私だけの可愛い弟なのに、それなのに離れちゃうのは嫌ですよぅ…」
まずい、姉ちゃんの声に涙が混じってきた…姉ちゃんに迷惑を掛けたくないのに姉ちゃんを泣かすわけにはいかないぞ
「ご、ごめん…俺が悪かった、だからそんな顔しないで…姉ちゃん」
「じゃあもうお姉ちゃん離れとかしようとしたりしないですか?」
「わ、分かったよ…しないよ…」
「じゃあティータ姉ちゃん大好き、って言って下さい…」
「えぇっ!?」
なんでそんなことを…いや確かにティータ姉ちゃんのことは大好きだけどさぁ
「や、やっぱりお姉ちゃん離れしちゃうんですねぇ…」
「わぁい、俺ティータ姉ちゃん大好き」
「え、えへへぇ…そんなダイちゃん…まだ陽も高いのに大胆ですよぅ♪私もダイちゃんのこと大好きですよぉ♪」
あ、これアレだわ、ティータ姉ちゃんに嵌められたパターンだわ
「もう、嬉しいから抱きしめてあげちゃいますっ♪」
「わっ…」
ティータ姉ちゃんは妖精だという、妖精というと小さい小人みたいなものを思い浮かべるが…姉ちゃんは普通に大人みたいに大きく豊満な体付きだ
そしてティータ姉ちゃんの抱擁は、その豊満な身体を目一杯に使い俺を包み込み、極楽の柔らかさが俺の思考を溶かして流していく
「あ、そういえばダイちゃん、今回ご両親はいつ頃までいないんですか?」
「ぇ…?…あ、そうだなぁ…確か一週間くらいだったかな」
「じゃあしばらくはお泊まりできますね♪」
そういってさらに強く抱きしめてくるティータ姉ちゃん、親が長い間家を開ける時は姉ちゃんが家に泊まることも少なくない
家は隣だからわざわざ泊まらなくてもいいと言っているのだけれど…
「お姉ちゃんはダイちゃんと一緒に寝たいんですよぅ…もしかして、迷惑ですか?」
なんて言われたら断れないしなぁ
「あ…姉ちゃんが泊まるなら飯の材料買いに行かないと」
「そうですね、一緒にお買いものに行きましょうか」
「だったらちょっと離して…」
「えー、このまま抱っこして運んで行ってもいいんですよ?」
それは勘弁願いたい、そんな姿を近所の人に見られたらもう二度と外へ出れなくなる
「あ、あんまり意地悪すんなって…」
「ふふ、ダイちゃんが困ってる顔…可愛くて大好きですからつい♪」
姉ちゃんってば時々こうしていたずらなところがあるんだよなぁ、妖精はいたずら好きって聞くけどそれは本当みたいだ
「じゃあ行きましょう?ダイちゃんとお買いものですよぉ♪」
「はいはい」
抱擁が解かれて、ぐいぐいと手を引かれて俺はティータ姉ちゃんと一緒に外に出た
「今日のご飯は何にしますか?お姉ちゃんが好きなものを作ってあげますから、何でも言ってくださいねぇ♪」
「えー、姉ちゃんの作るものは何でも美味しいからなぁ」
「えへへぇ…可愛いことを言ってくれますね、でもそう言われると作り手としては困っちゃいますよぅ」
「うーん、じゃあ姉ちゃんのハンバーグがいいかな」
ティータ姉ちゃんは基本的に何でも作れて、全部美味しいのだが…なんだか今日は肉が食べたい気分だ
「はぁい、ハンバーグですね♪」
「お肉屋さんのところに行かなきゃな」
俺の住んでいるところには歩く距離にコンビニやスーパーなんて便利なものはない、近くの商店街で各お店を回らなければならないのだ
「あ、女王さまだー!」
「女王さまー!」
「あらあら、皆元気ねぇ」
商店街に着いたら姉ちゃんがあっという間に子供達や妖精達に囲まれた
この街は住み着いている妖精が多く、姉ちゃんはティターニアらしく商店街の皆からは「女王さま」と呼ばれている
「相変わらず妖精達は元気だなぁ」
「にーちゃんも元気かー?」
「にーちゃん女王さまと結婚したー?」
「け、結婚って…」
全く最近の妖精達はませてて困るなぁ、っと言っても妖精は俺より年上なのもちらほらいるようだけど
「あらあら、指輪もまだしてないんですけどねぇ…バレちゃいましたか♪」
「ええっ!ね、姉ちゃん、何言ってんの!?」
「わー!結婚だ結婚だー!」
「にーちゃんと女王さま結婚だー!」
姉ちゃんの爆弾発言により妖精と子供達が騒ぎ出す、あぁどうしよう…
「なんちゃって、実はまだなんですよぉ♪」
「いや姉ちゃん、皆そんなの聞いてない…」
「ちぇーなんだー」
「まだなんだー、解散解散〜」
「えぇっ、マジかよ!」
「えへへ、いい子たちですからちゃんと話せば聞いてくれるんですよ♪」
そういって姉ちゃんはにっこり笑った、女王は女王なので妖精達を従えさせているみたいだ
「俺の言うことはちっとも聞かないんだけどなぁ」
「ダイちゃんは人間ですから、私は仮にも妖精の女王ですし」
そんなことを言っていたら商店街のお肉屋さんまでついた、気のいいおじさんがやっている店だ
「おぉ、女王さまじゃねえかい!ダイの坊やはまだ女王さまにべったりだなぁ」
「いやおじさん、これでも努力してるんだってば…だけどなぁ」
「いいんですよダイちゃんは私にべったりで。おじさま、あまりダイちゃんに変なこと言わないでくださいよ!ただでさえダイちゃんがお姉ちゃん離れとか言ってるんですから…」
「おお、こりゃ悪い悪い…まぁサービスするから許してくれや」
そういって袋に色々と詰め込むおじさん、そんないらないんだけどなぁ
こんな感じで商店街の各場所でいつも「女王さまにべったり」だの「女王さまといつも一緒」だの言われているのだ、やはりお姉ちゃん離れはすべきなのだろうが…
「ダイちゃん、どうしました?悩み事ならお姉ちゃんに任せてくださいね」
「い、いや何でもないよ姉ちゃん…早く家に帰ろうか」
「はい♪」
あぁ、この子供のような無邪気な笑顔を見てると悩み事なんてしてる自分が馬鹿馬鹿しく思えてくる
だけどいつかはお姉ちゃん離れをしなくちゃならないんだよなぁ
「ただいまー」
「はい、お帰りなさいですよ♪」
帰宅してティータ姉ちゃんは早々にキッチンの方へ言って夕食の準備をし始めた、俺は学校の勉強でもやるかな
「よいしょっと」
ご飯も近いしわざわざ部屋でやるよりも、キッチンの姉ちゃんが近くにいるリビングでやったほうがいいだろう
「あー、お勉強してますねぇ」
「あれ姉ちゃん、もう飯?」
「いえいえ、まだご飯が炊けてないのでもうちょっとだけ時間が空いたんですよ」
リビングの机で勉強を始めた俺の隣に寄り添うように座る姉ちゃん、柔らかいしいい匂いがするなぁ
「ちゃんとお勉強してえらいえらい♪」
「わ…」
ぎゅっと抱きしめられて頭を撫でられてしまった、油断するとすぐに甘やかされてしまう
「ふ、普通だって…勉強くらい、だからいちいち褒めるもんでもないだろ…」
「その普通ができる人が少ないんですよ?だからダイちゃんはえらいんです、私の自慢の弟ですよぉ♪」
弟…そう、俺は姉ちゃんに弟としてしか見られていない、俺は姉ちゃんに甘やかされている限り姉ちゃんと対等になることは出来ない
「ね、姉ちゃん…」
甘やかすのはもうやめて、と言おうとしたところで炊飯器がご飯の炊ける音を鳴らした
「あらあら、ご飯が炊けましたねぇ」
「…ご飯にしようか」
まぁこのことはご飯後でも話せるし、まずは姉ちゃんのご飯を食べよう
「はいダイちゃん、お姉ちゃん特製ハンバーグですよっ!あ〜んしてください♪」
「い、いや自分で食べれるから…」
姉ちゃんがこちらにご飯を箸で渡して口元に運んでくる、いつもこうして俺に食べさせようとするのだ
しかし甘やかされるのはいけない、ここは明確に断るべきだ
「はい、あ〜ん♪」
「いや、だから一人で…」
「あ〜ん♪」
「…あーん」
結局、姉ちゃんにご飯を食べさせてもらってしまった…いかん意思が弱くなってるぞ
ご飯も食べ終わったし、改めて姉ちゃんに甘やかすのはやめてと言ってお姉ちゃん離れするんだ!
「ダイちゃん、一緒にお風呂入りましょうねぇ♪」
「あ、その…」
「さぁさぁ、お風呂できれいきれいしましょうね」
あぁまた流されてしまう…いや、絶対に、風呂から上がったら言わなければ
「さぁ脱ぎ脱ぎしましょうね、ばんざーいですよ」
「さ、流石に服くらい自分で脱げるって…」
「まぁまぁ、いつもしているじゃないですか♪」
そういって半ば無理やりに服を脱がされて生まれたままの姿になってしまった、そしてティータ姉ちゃんも惜しげも無く服を全て脱いた
「ぅ…」
「あら…うふふ、照れてるんですか?可愛いですねぇ、もぉ♪」
まずい、緊張で頭がこんがらがってきたぞ…とりあえず風呂に一緒に入るのはこの際いいとして、甘えないように自分でさっさと洗ってしまおう
「あらら?ダイちゃんダメですよ、そんな雑な洗い方じゃ…私に洗わさせてくださいねぇ」
「わっ、姉ちゃん…」
「ほら、コシコシ…こうやって丁寧に洗わないとダメですよぅ?お姉ちゃんに任せてください♪」
後ろから抱きしめるように姉ちゃんが俺の身体に手を這わせた、背中には柔らかい感触があり細い指先が撫でる感覚がこそばゆくて体が震える
「だ、ダメだって…姉ちゃん…」
「はぁ…はぁ…♪ダイちゃん、女の子みたいで可愛いですよぅ♪」
だんだん姉ちゃんの手が下半身の方へ伸びてくる、姉ちゃんの息遣いも後ろで激しくなって声にも艶が出てきている
「でもちゃんと男の子なんですねぇ♪しっかりとしてて…ここも立派で…♪」
「て、ティータ姉ちゃん!」
流石にまずいと思い、姉ちゃんの手を掴む。風呂に入ると毎回こんな感じに姉ちゃんの様子が変わってしまう
「ふ、風呂場だから…」
「あらあら、ふふ…そうですねぇ♪お姉ちゃん、ダイちゃんがあまりにも可愛いからつい興奮しちゃってぇ…今からちゃんと洗ってあげますからね♪」
「…うん」
…
風呂から上がって、頭もさっぱりして冴えている。今から寝るために部屋でくつろいでいるが、当然姉ちゃんも一緒にいる
「さぁダイちゃん、一緒におねんねの時間ですよぅ♪」
「…姉ちゃん、聞いてほしいことがあるんだ」
「なんですか?お姉ちゃんになんでも言ってくださいね♪」
俺に寄り添っている姉ちゃんと向き合い話を切り出す、もう決めたことなんだ…変える事は出来ない
「俺は今日から…と言ってももう夜遅くだけど、本当にお姉ちゃん離れをする。だからこれからは一人で寝るよ」
「あらあら、まぁまぁ…ダイちゃん?なんでそんなことを…商店街の人達のことでしたら気にする必要はないんですよ?」
ぎゅっと抱き寄せてくる姉ちゃんが、俺に言い聞かせるように耳元で囁いた。ずっと甘えていたいという気持ちが湧き出てくる…しかし俺は姉ちゃんを引き剥がした
「ダメだ…!お、俺は…」
「…え、ぇ…?だ、い…ちゃん…?」
「お姉ちゃん離れをするんだ!」
「ほ、本気…なんですか?お、お姉ちゃんにはもう甘えてくれないんですか?」
姉ちゃんがこの世の終わりのような顔をしている、俺だって辛い…でもこうしないと俺は一生姉ちゃんの弟のままだ
辛いけど、一歩を踏み出さなければいけないんだ
「っ…今日から…一人で寝るから」
「っ!…ぁ、ぅ…はいぃ…わ、私は下のご両親の部屋で…寝させてもらいますね…」
そういって、姉ちゃんがトボトボと部屋から出て行く…これでいい、これでいいんだ。
「…部屋のドアは、開けておきますから。…寂しくなったら、いつでも来てくださいね?」
姉ちゃん、いや…ティータさんが去り際にそんなことを言った。ダメだ…そんなこと言われたら、また甘えてしまいそうで…
「お、おやすみ…ティータ、さん」
「っ…はい、おやすみ、なさい…」
ティータさんが出て行ってから、電気を消して目を瞑る…部屋のベッドがやけに広く感じる
一人で寝ることには慣れている筈なのに、なんだかポッカリと穴があいてしまったみたいで…寒くて、心細い…
「っ…」
俺は布団を深く被り、強く目を瞑った。ずっと深い闇に落ちていくような感覚がして、部屋の時計の秒針の音がやけにうるさく聞こえる
どれくらい経っただろうか?どうしても眠れない、モヤモヤとした気分…やっぱりお姉ちゃん離れなんて考えるんじゃなかったかもしれない…
「いや、違う…これでいいんだ…」
しかし、姉ちゃんは辛そうな顔をしていた…あんな思いをさせてまで、お姉ちゃん離れとはするものなのだろうか?
「…トイレ」
深く考えていたら催してきた、トイレに行く途中…確か姉ちゃんが寝ている親の部屋を通るはずだ
行くのを戸惑うが漏らすわけにはいかない、足音を立てずに忍び足で俺は下の階まで降りる
…確かにドアは少しだけ開いていた、トイレからの帰りに少しだけ俺は部屋を覗いてみた
暗くてよく分からないが、何か音が聞こえる…これは、何だろうか
よく聞いてみると、それは…
「うぅ…ダイちゃぁん…ひっく…」
(姉ちゃん…なんで泣いて…)
「ぐすっ…寂しいよぉ…なん、でぇ…お姉ちゃんのこと、嫌いになっちゃったの…かなぁ…っ」
姉ちゃんが泣いていた、いつもにこやかで優しくいあの姉ちゃんが子供のように泣きじゃくっていた
…そうだ、姉ちゃんは普段は大人のようだけど妖精だから…実は子供のような寂しがりやな性格なんだ
でも俺より年上だからって、必死にお姉さんらしく振舞って…よく甘えさせたがるのもそのせいで、お姉ちゃん扱いしないと拗ねて…
「やだよぉ…ダイちゃん、いなくならないでぇ…っ!」
(馬鹿か、俺は…姉ちゃんをこんなに泣かせて、ただ一人で粋がって…大人になろうとして)
全然子供じゃないか、大人になろうとして…自分勝手に動いて周りを傷つけて…
「姉ちゃん、ごめん!」
「えっ…だ、ダイちゃん…?」
俺は部屋に勢いよく飛び入った、驚いたティータ姉ちゃんがこちらを涙で腫れた赤い目で見てくる
「俺が、俺が間違ってた…ただいつまでも姉ちゃんに甘えている自分が嫌で、無理して…姉ちゃんを泣かせて…」
いつまでティータ姉ちゃんの弟のままじゃなくて、姉ちゃんに男として見られたかったんだ…それではあのままだといけないと思ったんだ
「俺、姉ちゃんの弟じゃなくて…男として見られたかったんだ!でも姉ちゃんには甘えちゃって、それをどうにかしようと思って…姉ちゃんを突き放して、ごめん…なさい…!」
「ダイちゃん…」
ふわりと、優しくて柔らかい感触が俺を包んだ。姉ちゃんが抱きしめてくれている…あぁ、気持ちいいなぁ
「こちらこそ、ごめんなさい…ダイちゃんの気持ちを分かってあげられなくて…」
「ね、姉ちゃんが謝ることなんて…!」
「私はダイちゃんが大好きなんです、甘えてくるダイちゃんもたまに見せる真面目なダイちゃんも…私はお姉ちゃんとして、ダイちゃんの気持ちを分かってあげなくちゃいけなかったんですよね…」
ぎゅっと抱きしめる力が強くなった、顔を埋めた柔らかくて大きな胸が形を変えて俺を包む
「ただ、ダイちゃんは一つ勘違いをしています」
「勘違い…?」
「私はずっと、ずぅーっと前からダイちゃんのこと…一人の男性として見てきていたんですよ?」
「え…」
そうだったのだろうか、ずっと甘やかされてきてそんなこと思ってもみなかった…姉ちゃんが俺を男として見ていた…?
「そ、そんな…嘘…」
「嘘じゃありませんよ、お姉ちゃんは昔からダイちゃんに嘘はついたことありません♪」
抱きしめられてあやすように頭を撫でられている現状からはとてもそうとは思えないんだけど…
「証拠、見せてあげましょうか♪」
姉ちゃんが俺の手を取り、スカートの中へと導いた。姉ちゃんの柔らかい太ももの付け根…女性の大事な所に下着越しに触れる
くちゅりとした水音が聞こえ、下着越しなのに指がぬるりとした粘液で濡れた
「ほら、ダイちゃんのことを考えるだけで…こんなになってしまっているんですよぉ♪」
「ぅ…ゎ…」
姉ちゃんが頬を紅潮させて、艶のある声で俺に囁く…俺のことを思って、こんなにも濡れているのか
「こ、れ…本当に…?」
「はい♪愛液100%のラブジュースですよぉ♪」
本当に、姉ちゃんは俺を男として見てくれていたのか…もっと早く気付いていればあんな悩みはなかったのかもしれない
「ね、姉ちゃん…俺…!」
「ふふ、ダイちゃんのも大きくなっていますよ…ごめんなさい、我慢させちゃって…辛かったですよね?今楽にして差し上げますからね…♪」
「ぁ…ま、待って…姉ちゃん」
俺を押し倒しかけている姉ちゃんを制止させる、さすがに親の部屋でおっぱじめるわけにはいかないだろう
「あぁ、そういえばこのお部屋はダイちゃんのご両親のお部屋でしたね…じゃあ、ダイちゃんの部屋に行きましょうか♪」
「そうだな…」
姉ちゃんと俺の部屋へ移動する、今から姉ちゃんと…その、交わるので…凄いドキドキして心臓が飛び出しそうだ
「それじゃあダイちゃん、あなたの初めて…私に下さいねぇ♪」
「う、うん…」
お互いに服を全て脱ぎ、生まれたままの姿になった。姉ちゃんの身体の曲線美が夜の月明かりに美しく照らされている
そして俺をベッドに寝かせた姉ちゃんが、俺の上に跨るように乗った
「しっかりと見ててくださいね…今からダイちゃんと、繋がりますからねぇ♪」
姉ちゃんが秘所に俺のそそり勃った怒張をあてがい、腰を沈めていく…ぬるぬるして暖かい粘膜が俺の怒張を包み込んでいく
「ぁあん♪だ、ダイちゃんの…お、おっきいぃ♪」
「ね、姉ちゃん…待って、血が…」
半分位入れたところで、姉ちゃんの秘所から少しの血が流れ始めた…姉ちゃんも初めてなんだ
「お、お姉ちゃんの初めても、ダイちゃんに捧げましたよぉ♪もう、もう離しませんからねっ♪ダイちゃんはずっと、ずぅーっとお姉ちゃんのものなんですからぁ♪」
「ぐっ…ぁ…っ!?」
ぱちゅん、と姉ちゃんが一気に深く腰を下ろした。いきなりの衝撃と快感の波に頭が焼き切れそうになる
「ひぅぅ♪ふ、深いところまでダイちゃんのがぁ♪こ、こんなの、気持ちよすぎてぇ♪あ、あぁん♪う、動くの、とまらないよぉ♪」
「わ、わぁぁぁ!ね、姉ちゃん…待って、待って待って!は、激しすぎる!」
俺の声が届いてないのか、姉ちゃんがひたすらに快楽を貪るように腰を激しく上下させる
その度に脳が焼けるような快感が俺を襲い、あっという間に俺を絶頂まで導いた
「で、出るよ姉ちゃん!出ちゃうから待って…!」
「いいのぉ♪出して、だしてだしてぇ♪お姉ちゃんの中に、ダイちゃんのおちんぽみるくたくさん出してぇ♪ほしいの、ダイちゃんのみるくほしいのぉ♪」
「うぁぁっ…!」
「あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ♪出てる、ダイちゃんのあついのがでてるぅ♪だ、だめぇ…わたしのあたまばかになっちゃうよぉぉ♪」
爆発した白濁の欲望が姉ちゃんの中に溢れる、今まで感じたことがない大きな快感に足がガクガクと震えてしまっている
「あ、ぅ…ね、姉ちゃん…」
「はぁー…♪はぁー…♪」
二人でぐったりとベッドへと倒れこんだ、今までで一番激しい運動だったかもしれない…異常に疲れてしまった
「ごめん、姉ちゃん…中に…」
「ぁえ?あぁ、いいんですよぅ…すごく気持ちよくて…頭飛んじゃいそうでしたからぁ…♪それに、ダイちゃんの赤ちゃんだったら大歓迎ですよぅ…♪」
「ね、姉ちゃん…」
「まぁ、魔物と人では出来づらいらしいですから…これから、もっと沢山しましょうねぇ…♪こんな気持ちいいこと、やめられなくなっちゃいますよぅ♪」
ま、まだヤレる元気があるというのか…俺はくたくたに疲れているというのに
「まぁ、でも…今は少し休みましょう?ほらほら、お姉ちゃんが抱きしめて一緒に寝てあげますよぉ〜♪」
「うん…ぁ、ね、姉ちゃん…胸を、その…」
「ふふ♪どーぞ、ダイちゃんの好きにしていいですよぉ♪よしよしお姉ちゃんのおっぱいを吸って、おねんねしましょうねぇ…♪」
姉ちゃんの胸を吸いながら、頭を撫でられて…天国といっても差し支えないこの極楽に身を任せて俺は安らかな眠りについた
お姉ちゃん離れは出来なかったけど、それ以上に姉ちゃんとの仲が深まって…俺はもう二度と姉ちゃんから離れることはないだろう
姉ちゃんに甘え続ける人生でいい、周りになんて言われようと俺は姉ちゃんがいればそれでいいんだ
「もっと、もーっと…お姉ちゃんに甘えてくださいね♪」
15/09/17 02:06更新 / ミドリマメ