読切小説
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ちいさい犬のお姉ちゃん
「ア〜キ〜オ〜♪」


俺が机で勉強をしていると、後ろから甘えたような少女の声が聞こえた


「…」


何かと立ち上がり後ろを振り向いたが、視界には誰もいない


「ア〜キ〜オ〜!下だよ!わんわん!」


「?」


視線を下に降ろすともふもふとした耳や尻尾、手足が毛に覆われた子犬のような少女が目をキラキラさせてこちらを見上げていた


この子犬のような少女、背丈は俺の頭を一つ二つ…いや3つか4つ分くらい低く見た目は子供のようだが、この俺…古井出(こいで)アキオの正真正銘「姉」である


と言っても、クルミ姉ちゃんは見ての通りコボルドという魔物だから血は繋がってない…魔物が相手だと親族での結婚は問題ないとかなんとかテレビで言ってたなぁ


姉ちゃんは俺が生まれるより前に、両親に拾われたらしく…俺が小さい頃のアルバムを見ても姿が全く変わっていないのが不思議だ


本人曰く、これで成人なのだとか…姉ちゃんって何歳くらいなんだろうか


「…クルミ姉ちゃんか、小さくて見えなかったぞ」


「アキオが大きいんでしょ!私は普通よりちょっと小さいだけなの!」


まぁ確かに俺は学校でも平均より高い身長だけど…それでも姉ちゃんは小さい、小学生とかそういうレベルだからな


「で、何か用でもあったの姉ちゃん?俺今勉強してるから忙しいんだけど」


「アキオ!お散歩行こうよ、お散歩!」


「姉ちゃん、だから勉強中なんだってば…宿題だから明日までにやらなくちゃいけないんだよ」


俺は背丈や体格が大きいから大人に間違われやすいがピッチピチの高校生だ、勉強もするし宿題だってある


「えー、だって宿題を明日ギリギリまでやらなかったのはアキオでしょー?勉強に追われて忙しいのは自業自得だと思うな!」


「うっ…痛いところを突くなよ…」


「えへへ、じゃあ宿題手伝ってあげるから終わったらお散歩行こっ?」


「あー…分かった分かった、どうせ一人じゃできないしお願いしますよ」


姉ちゃんはこんな犬みたいな見た目でも結構頭が良い、それに家の家事などもできるのでなんだかんだ頼れる姉なのだ…小さいけど


「わんわん!おねーちゃんにまかせなさーい!」


耳と尻尾をパタパタとさせて胸をどんと叩く姉ちゃん、なんだか小さい子供を見ているようで微笑ましいなぁ


「へー…最近のって結構難しいんだねー」


「あれ、姉ちゃんでも分からない感じのやつ?」


「んー?いいやー、人に分かりやすく説明するのが難しいなってだけだよ。ええと、ここはこの公式を使って数値を求めるんだよ?それから代入して…」


「へー…あ、解けた」


姉ちゃんってば難しいとか言ってたわりに分かりやすく説明してくれるじゃん、やっぱ頭いいんだなぁ…見た目は子供だからそうでもないけど


「姉ちゃん説明上手だな、やっぱ頭いいなぁ」


「わふふ!ご褒美に撫でてくれても構わないのだよ!」


「姉ちゃん撫でると嬉ションするからイヤ」


犬だと思って不用意に撫でると漏らすのだ、本人曰く嬉し過ぎて…と言っているが毎回汚されるのは勘弁だ


「わふー…撫でてよぅ、撫でてよぅ」


「うっ…」


服の袖をくいくいっと引っ張っておねだりしてくる姿が愛らしくてつい手が出かけた、危ない危ない…


「じゃあちゃんとおトイレ行ってくるからぁ、ねっ?それだったらお漏らししないよ?」


「この前それでも漏らしただろ」


「わぅぅ…アキオぉ…」


耳や尻尾がシュンとなるクルミ姉ちゃん、ちょっと可哀想な気が…いやしかし部屋に漏らされるわけには


「あっ、そうか!アキオの方が撫でられたかったんだよね?うんうん、ちゃんと問題解けたもんね!」


「は?いやいや姉ちゃん…」


「ごめんねおねーちゃん気づかなくて…よしよし、アキオはちゃんと解けてえらいねぇ〜♪」


急に姉ちゃんが元気になり、そのもふもふとした手で俺の頭を撫で始めた


身長差が激しいので、俺は座ったままだが姉ちゃんは立ち上がって俺の撫でている…なんか面白いな


「あの、姉ちゃん?」


「わぅ…そうだよね、私はアキオのおねーちゃんだもん!アキオ、たくさん私に甘えてくれていいよ〜♪」


何か勘違いをしているらしい、まぁ悪い気はしないのでこのままでもいい気がする


「わんわん、毛繕いもしてあげなくちゃね〜♪」


「あ、こらぺろぺろ舐めるな」


犬のように舐めて毛繕いを始める姉ちゃんの身体を掴み引き剥がす、もふもふとしている身体は小さいので大した労力もなく剥がせる


「う〜…」


「唸るな、宿題終わったら一緒に散歩行くんだろ?」


「わんっ!そうだったそうだった、早く宿題を終わらせなくちゃね!これはこうして…」


姉ちゃんが分かりやすく教えてくれたおかげで悩んでいた宿題が早く終わった、こういうのを見ると一応姉なんだなぁ…と思うが


「わんわん♪お散歩お散歩♪」


しかし尻尾を振って散歩に行く準備をしているのを見ると、どう見ても犬や子供にしか見えない


「アキオっ!早く早くぅ♪」


「はいはい、分かった分かった」


姉ちゃんの催促のままに二人で外に出た、いい天気だし確かにわざわざ俺を誘って姉ちゃんが散歩に行く行きたがるわけだ


「アキオ、迷子になっちゃうからちゃんと手を繋がないとダメなんだからね!」


「はいはい…」


もふもふとした小さい手が俺の手をきゅっと握ってくる、昔っから姉ちゃんが付きっきりでこうしていたので迷子になったことは一度もないが…


「…これじゃあ姉弟というより親子だな」


「え、おねーちゃんそんなに大きく見える?もうアキオったら褒めるの上手なんだからぁ♪」


「逆だ逆」


この身長差と見た目では完全に父親と娘だ、飼い主と子犬…でも強ち間違いではない気がするが


「クルミ姉ちゃんは小さいからなぁ」


「アキオが大きいんだよ!くぅん…少し前までは私に抱っこされてたのにぃ…」


「いつの話をしてるんだよ…俺が大きいとか関係無しに姉ちゃんは子犬みたいだからなぁ」


「わふ、アキオはいつの間にかクマさんみたいになっちゃったよね」


熊って言われる程大きいわけはないと思うんだけど…身長の低い姉ちゃんから見ればそうなのかもしれない


「あれ、手を引かれるままスーパーにやってきたけど散歩って今日は公園じゃないのか?」


「アキオ、今日のお散歩はお夕飯の買い物も兼ねてるのよ!今日はアキオの好きなものを作ってあげる♪」


俺の両親は二人とも仕事で海外に行っているので家にはいない、小さい頃から家事や小さかった俺の世話などは姉ちゃんがしてくれていた


「姉ちゃんの作ってくれる料理なら何でも好きなんだけどなぁ、強いて言うなら…肉か?」


「アキオは好き嫌いないもんね、わふわふ…じゃあ今日はちょっといいお肉でも買っちゃおうかな」


「わぁい、俺お肉大好き」


「その代わり色々と買い溜めるから荷物持ちお願いね?」


姉ちゃん一人だとあまり買い込めないからなぁ、重たい物そんなに持てないし


「それくらいなら任せてくれ」


「えへへ、アキオは頼りになるねー」


店内を姉ちゃんと見て回る、すると姉ちゃんがペットのコーナーで立ち止まった


「わぁ、懐かしいなぁ」


「ん?何が…リード?」


姉ちゃんが色々な種類のリードを見て懐かしそうにしていた


「なんでリードが懐かしいんだよ」


「あのね、昔って私みたいな魔物って人間に馴染みがなかったでしょ?色々出歩くにも許可とか必要でめんどくさかったんだよね、私はおとーさんとおかーさんに拾われてからしばらくはそれでリードをつけてお散歩行ってたのよ」


俺が生まれる前か…確かにその頃は魔物とかの差別とかがあったらしいな、今はほとんど無いんだが


「俺が生まれる前って色々あったんだな」


「生まれてからも色々あったよ?まだ赤ちゃんのアキオを抱いた時のこととか、アキオが初めて私を「ねえたん」呼んでくれた時のこととか…」


「全部俺じゃねーかよ」


「それだけ私の中のアキオの存在が大きいってこと♪」


尻尾を振って笑顔でそういう姉ちゃんに、少しドキッとした…姉ちゃんは時々大胆なこというからなぁ


「わふっ!?ドッグフードの名ブランド、イヌマンマの新作が出てる!買わなきゃ!」


「…」


なんかドキッとした俺が馬鹿みたいだ、というかドッグフードの缶詰めのやつをなんで姉ちゃんはいつも買うのか…


コボルドは犬みたいだが、魔物はどちらかと言うと人よりなはずなんだけどなぁ


「アキオもいる?」


「いらん」


「じゃあ次ねー、お野菜の方行こー♪」


こうして姉ちゃんとスーパーで買い出しを済まし外に出る、確かに結構買い込んだなぁ


「アキオ大丈夫?重くない?」


「重くないわけじゃないけど、持てる範囲だから姉ちゃんは持とうとしないの、危ないから」


「わぅ、アキオは力持ちだねー」


俺の前をトコトコと歩く姉ちゃんがしきりに後ろの俺を確認する、そんなに気にするほどの荷物じゃないだろうに


「わふー!ただいまー!」


「はいただいま、買った物冷蔵庫の前に置いとけばいいか?」


「うん!荷物持ちありがとアキオ!」


荷物を置いた俺の前で姉ちゃんが手の上に伸ばしぴょんぴょんと飛び跳ねはじめた


「っ!っ!」


「どうした姉ちゃん、不思議な踊り?」


「ちがーう!頭撫でられないでしょー!」


どうやら頭を撫でたくて手を伸ばしていたらしい、てっきり俺からMPでも吸い取る気かと


「別にいいんだけど」


「おとーとがいいことしたら褒めるのがおねーちゃんなんだよ!わんわん、しゃがんでしゃがんでぇ」


「…はいはい」


「よしよし♪アキオはえらいねぇ♪」


本日二回目だ、姉ちゃんは撫でられるのも好きだが俺を撫でるのも好きらしい


「あっ、外から帰ってきたら手洗いうがいしなくちゃ!」


「そういやそうだったな」


外から帰ってきたら手洗いうがいをする…というのは俺らの小さい頃から続けてる家訓みたいなものだ


姉ちゃんが最初に言い始めてそれから今までずっと続けている


「がらがら…ぺっ!」


「わふー、次は手を洗うんだよー」


「知ってるよ…」


洗面所で手洗いうがいを済ます、こういうのをしっかりとしてても風邪には掛かることがあるのだから意味はあるのかわからないが…


「アキオー、手ぇ乾かしてー」


「姉ちゃんの手は毛がもふもふだからなぁ、いちいち乾かすのって面倒じゃない?」


「アキオが乾かしてくれるから大丈夫♪」


確かに俺が一緒じゃない時は拭いた後は自然乾燥だったはずだ


まぁドライヤーで乾かすのは別にいいんだけど姉ちゃんは毛繕いする時に自分で舐めて毛繕いするからなぁ


「毛繕いが必要ないようにブラッシングしてやるか」


「わふー!アキオがブラッシングしてくれるの?やったー!」


「こらこら、まずは乾かしてからだ」


飛び跳ねて喜ぶ姉ちゃんの手をドライヤーで乾かす、駅のトイレとかにあるやつ家にもつけりゃいいのに


「はい、ブラッシングするから寝転んで」


「はーい♪」


俺が胡座を掻いた上に寝転ぶ姉ちゃん、俺はそのもふもふとした体毛を丁寧にブラッシングする


「わぅ…♪はぁ、はぁ…きゅぅん♪きゃふぅ…♪」


「変な声出すなよ、やりにくいだろ」


「だ、だってぇ…わぅ♪気持ち、いいんだもん…くぅぅん♪」


「…嬉ションするなよ?」


「…あ♪」


…どうやら遅かったらしい、俺の足が生暖かく濡れ始めた


「…姉ちゃん」


「わぅぅ…ごめんなさいぃ…気持ちよかったからぁ…!」


「はぁ…こりゃ風呂だな」


「え、お風呂?アキオと一緒にお風呂だ!」


「喜ぶな、誰のせいだと思ってるんだよ…」


洗面所のすぐそこが風呂場なのが幸いした、俺は素早く後始末をして服を脱ぐ


「お風呂♪お風呂♪」


「沸かしてないだろ、シャワーだけだぞ?」


「アキオと一緒ならそれでもいーよ♪」


姉ちゃんは身体の体毛自体が服のようになっているので基本的に服は着ていない、まぁ体の大部分は隠れてるし常に全裸で問題ないわけだ


まぁそれでもオシャレはしたいのか、時々子供服を着ている時がある


「姉ちゃんはいいよなぁ、服を気にしなくて」


「わぅぅ…そうでもないよ?だって夏は暑いし、オシャレしたいけど毛が多いから似合う服もあまりないし…」


姉ちゃんは何着ても似合いそうな気がするけど…なんて言ったらまた嬉ションしそうだから黙っておこう


「姉ちゃん暑いの苦手だけど、風呂とか一緒の布団で寝るの好きだよな」


「えへへ、あったかいのは好きー♪」


「あ、こら抱きつくなよ…洗ってないんだから」


別に抱きつかれるのは一向に構わないのだが、お漏らしの後はちょっと…


「わふぅ…じゃあさっさと洗わなくちゃね!」


「だな、シャンプー持ってきな」


「わんわん!」


シャンプーを泡立てて姉ちゃんを洗う、姉ちゃんはシャンプーだけでいいから楽だなぁ


「きゅぅん♪はぅ…くぅぅん♪」


「変な声を出すなってば、気が散るだろ」


「だ、だってぇ…ぁん♪きゅんっ…アキオの手がぁ…えっちなんだもん…わぅぅ…♪」


「失礼な、洗ってるだけだろうに…」


ただ洗う過程でどうしても変なところを触ってしまうのは仕方ないと思う、漏らした後だからよく洗わなければならないのだ


「アキオぉ…いっちゃう、わたしいっちゃうよぉ…♪」


「え?いやちょっと待て…」


「あぁぁぁぁ…♪」


「あ」


洗っている手にぷしゅっと噴き出す暖かい液体…お漏らしではないが、これは…


「姉ちゃん…」


「わうぅ…♪」


幸せそうな顔をしている、俺がどんな気かも知らないで…


「あーあー、また洗い直しか…」


「えへへ…アキオぉ♪」


「わっ、ちょっ…姉ちゃん!変なところ触るなって!」


「わふふ、アキオが気持ちよくしてくれたからぁ…私も気持ちよくしなくちゃねぇ…♪」


姉ちゃんが恍惚の表情で俺の股間を弄り始める、どうやら「発情」してしまったらしい


コボルドである姉ちゃんはふとしたことで発情してしまうことが多々あり、その時は姉ちゃんが自分で慰めるか俺が処理するかのどちらかだ


「はぅ…アキオの、逞しくて大きくなってる…♪」


「ね、姉ちゃん…」


姉ちゃんが自分で慰める時は近くに俺がいない時だけで、俺が側にいる場合は俺に積極的に誘惑してくる


家族でそういうことをしちゃいけないとは思うのだが、何度か交わっているうちに自然と慣れてしまったらしい


姉ちゃんは見た目が子供や犬っぽいから、その誘惑に興奮することに危険を感じるのだが…


「はむぅ…くちゅ、れろ…♪」


「くぅ…!」


こうやって自分のモノを必死に舐めてくれている姉ちゃんを見たらそんなもん吹き飛んだ


姉ちゃんは魔物だし、血が繋がってないから世間的に問題はない…親もそういう関係なのは了承済みだからな


「アキオの、凄く大きいね…私の腕くらいかな…?口に入りきらないよぉ…♪」


「さ、流石にそこまではねぇって…」


姉ちゃんが小さ過ぎるのだが…確かに姉ちゃんとする時は自分のモノが大きく見える


「でも、こっちのお口なら入るもん…♪」


「不思議だよな…って子供産む時もそこから出てくるんだから入って当たり前なのか」


「わうぅ…アキオ、アキオぉ…挿れるからねぇ♪」


姉ちゃんが俺に背を向けて、小さくて可愛らしいお尻を俺の股間に突き出し挿入していく


「ぐっ…相変わらず、キツいな…っ」


「きゅぅん…♪アキオのが、みっちり入ってぇ…くぅん♪はっ、はっ…お腹がぼこぉってなってるよぉ♪」


「ね、姉ちゃん…動くぞ…?」


「うん、動いてアキオ…♪おねーちゃんのこと、めちゃくちゃにしてぇ♪」


俺は姉ちゃんの腰を掴み、その小さな身体を持ち上げて激しく腰を打ち付ける


「はぁっ♪はぁっ♪あきおぉ、気持ちいい?おねーちゃんのおまんこ気持ちいい?」


「あぁ、気持ちいいよ…!もっと速くした方がいいか?」


「うん、うんっ♪それとね、ぎゅーって…ぎゅーってしてぇ♪」


「はいはい…っ!」


姉ちゃんを抱きしめて更に腰を打ち付けるスピードを速めた、肉同士を打ち付けるような音が風呂場で反響する


「あきおがぎゅーって、あったかいよぉ♪なでなでしてぇ♪あきおぉなでなでぇ♪」


「要望の多い姉ちゃんだな…っ」


「ふぁぁぁぁぁっ♪きもちいい、あきおぉ♪きもちいいのぉ♪くぅん♪くぅぅぅぅん♪」


抱きしめて頭を撫でてあげると、一層に姉ちゃんが嬌声を上げると共に膣内の締まりが強くなった


「ぐっ…姉ちゃん、イくぞっ…!」


「はぁん♪出すの?あきおの濃厚おちんぽみるく、おねーちゃんの中に出すの?いいよ、来て♪おねーちゃんの中にびゅーって出してぇ♪」


「っ!出るっ…!」


「あああぁぁぁぁぁぁっ♪出てる、中でびゅーってぇ♪お腹ふくれちゃうよぉ…♪」


俺が姉ちゃんの中に白濁の欲望を大量に吐き出すと、姉ちゃんの身体がびくびくと痙攣を起こして俺にもたれ掛かる


「姉ちゃん、大丈夫?」


「はぁっ…はぁっ…♪くぅん…大丈夫、だよぉ…♪」


赤く頬を染めた姉ちゃんが俺にもたれ掛かかったまま見上げる、くそ…可愛いなぁおい


「ほらアキオ…お腹こんなに膨れちゃって、これ全部アキオのおちんぽみるくなんだよぉ♪」


「…よく出したなぁ俺」


ぽっこりと膨らんだ姉ちゃんのお腹を撫でる、濡れている毛並みが気持ちいい


「ああぁぁぁぁぁ…♪」


「あ、また…?」


姉ちゃんがまたお漏らしをしてしまった、まぁ風呂場だしどっちにしろまた洗い直しだからいいか…


「姉ちゃん、とりあえず洗って出ようか」


「わうぅ…そうだね、のぼせちゃったよぉ〜…」


俺はさっさと姉ちゃんと自分の体を洗い、早々に風呂を出た


「わんわん!それじゃあご飯作るからアキオは休んでてね!」


「あぁ、そうさせてもらう…」


あれほどハードな運動をしたというのに姉ちゃんは元気だ、一度発情を発散させたからだろうか


姉ちゃんは小さいのでキッチンなどは危なく思えるが、そんなことはなくてテキパキと手際よく作業を進めている


前に手伝ったら身体が大きくてキッチンが狭いと言われたのでおとなしくしていることにしよう


「テレビでも見るか…」


テレビを見ると、丁度ドラマがやっていた…これは魔物と人間の恋愛の短編を一話ごとにやる作品で原作が凄い売れていたなぁ


「料理できたよ〜…って、あー!今日って「恋する魔物はせつなくて」がやってる日だったんだー、忘れてた!」


「姉ちゃんこれ好きだよな、俺はこういうのよりロボットが出てくる奴とかが好きなんだけど…」


「アキオの見るのって、車が変わるやつとか3つの機体が合体するやつでしょ?ああいうのは話が難しいよー」


「いや子供向けアニメだから話は簡単なはずだし、恋愛ドラマの方が難しいだろ」


丁度ドラマの方がクライマックスシーンを迎えた、魔物の方が人間に告白して晴れて結ばれキスを交わした


「…」


「…」


どうしてこう、二人の時にキスシーンが流れると沈黙になるのか…


「アキオ、おねーちゃんね?アキオのこと、大好きだよ…♪」


「…俺もだよ、今までに何度も言ってきただろ?」


「でも…不安なんだもん…今まで何回も好きって言われてきたけど、それでも足りないくらい、アキオの事、好きになっちゃったんだもん…!」


「…っ」


「だからね…ちゅー、しよ?」


「…ば、番組に影響されてるだろ」


「だってぇ…それに、ご飯食べた後だとアキオちゅーしづらいでしょ…?ね、ちゅー…しようよぅ…」


あーあー、負けた負けた…姉ちゃんには敵わないなぁ


「まったく…かわい過ぎんだよ、姉ちゃんはぁ!」


「んぅっ…!?」


ぎゅっと抱きしめて姉ちゃんの唇を奪った


「ちゅっ…ふぁぁ…♪アキオぉ…大好きぃ♪」


「そーかそーか、好きかぁー…大好きか!」


やべぇ…なんか嬉しすぎて、泣きそうなんだが…


「アキオぉ…♪」


「姉ちゃん、ほら…せっかくの飯が冷めるぜ」


「うんっ、おねーちゃんが食べさせてあげる♪」


そういって姉ちゃんは犬のような手を器用に使い箸でこちらに肉を渡してくれる


「ん、やっぱ姉ちゃんの料理は美味いなぁ」


「わんわん、おねーちゃんはアキオに美味しいご飯を食べてもらいたくてたくさん練習したからね」


「俺は姉ちゃんが料理してるとこ見ると危なっかしくて仕方ないけどな…」


姉ちゃんが作ってくれた料理を食べ終えて、腹もいっぱいになったのでゆっくりする


「このご飯後にのんびりするのがたまらねぇ…」


「わふふ、アキオ〜♪」


「姉ちゃんもゴロゴロするか?」


「ううん、私はこうするー♪」


「お…」


寝転んでゴロゴロしてる俺の頭を持ち上げて、姉ちゃんが正座した膝に乗せた


もふもふした柔らかい毛の極上の膝枕だ、食事後にこれはまずいぞ…動けなくなってしまうじゃないか


「あー、これ最高…でもいいの?足痺れないか?」


「えへへ、いいんだよー。私はずっとアキオのおねーちゃんなんだから、これからもおねーちゃんとしてアキオを甘えさせてあげるんだから!」


「え…それは無理だろ、あと何年かしたら姉じゃなくなるし…」


「え…あ、アキオ?な、なんでそんなこと言うの!お、おねーちゃんのこと嫌いになっちゃったの?」


姉ちゃんがこの世の終わりのような顔をして俺の頭を柔らかい肉球でポムポム叩く


「ちょっ、いた…くないけど!やめ、やめろって!何か勘違いをしてるだろ!」


「ふぇ…?」


「あと何年かで学校卒業だろ、そしたら結婚ができる。だから…姉ちゃんは俺の奥さんになるから、ほら姉じゃなくなるだろ?」


「わ、わふっ…!」


さっきとは打って変わり、姉ちゃんはキラキラした笑顔で俺の頭を撫でた


「アキオ、アキオ…私今凄い幸せ!嬉しい!嬉しい!」


「喜び過ぎだ、俺は最初に姉ちゃんと交わった時からそう考えてたんだぞ…」


「でもアキオ?おねーちゃんはアキオのお嫁さんになってもずっとアキオのおねーちゃんなんだからね、だから…おねーちゃんには甘えなさい?」


「そうだな…ずっと姉ちゃんに甘えるよ」


「わうぅ…あ、アキオぉ…♪」


しょぉぉ…と耳のすぐそばで水の流れる音と一緒に何か芳しい匂いがしてきた


「姉ちゃん…」


「え、えへへぇ…嬉しくて、やっちゃった…♪」


いろいろと台無しだなぁ…まぁ、姉ちゃんらしいか


「…風呂、入り直すか」


「わんっ♪」
15/08/23 22:10更新 / ミドリマメ

■作者メッセージ
ドーモ、ミドリマメです。
うわぁぁあぁぁぁもふもふの子犬だぁぁぁ…ということでコボルドです、いやぁいいものですなぁ犬っ子は、自分は犬派なのでとてもグッときました。
しかし子犬でありながら何故かお姉ちゃんに…
でもこういうお姉ちゃんもいいと思うんです、甘えられるし甘えさせられるし
やっぱお姉ちゃんっていいなぁ

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