怪談パロディ1 雪女
北国 某スキー場
吹雪の中をどれだけ歩いて事だろうか・・・
周りは見渡せど見渡せど、白、白、白!
・・・・うんざりである。
あの時あんな事言うんじゃなかったなぁ・・・
〜回想〜
今日は楽しい修学旅行、皆でスキーでエンジョイ!
な後のその日の夜
「え?ゲレンデに大切な物を落した?」
「そうなの・・・あれが無いと、私・・・私っ」
とクラスで一番人気の女の子、橋媛晴海は泣きそうな顔をして言う
男と言うのはバカな物で、美人に泣かれると弱いのだ
「じゃあ僕が探しに行ってみるよ、今は天気も良いし、危なくなったらすぐに戻ってくればいいしね」
「というわけで、ちょっくら行ってきまーす!」
「雪代、死んだな」
「あぁ・・・」
それは酷いんじゃないかな、ご友人
〜大雑把に回想終了〜
そして今に至る。
天気がいいからと調子に乗った結果がこれである。
山の天気は変わりやすいのだ
まぁ、起こってしまった事は仕方ないとして、そんなことよりも
「さぶい!」
吹雪の中を歩いてるわけだから当然なんだけどもとても寒い
「ぬははははは、こ・・・・こここ、こんな雪屁でも無いわわわわわ・・・」
と強がってみるもののやっぱり寒い・・・
気付けばいつの間にか雪の上に倒れていた。
もうふざける元気も無くなってきた・・・
心なしか眠くなってきた・・・
好きな子の前だからってかっこつけるんじゃなかったな・・・
もう目も開かなくなってきた、もう眠っても・・・いい、よね・・・おやすみ
あれからどれくらい経ったのだろうか、ふと意識が戻る。
何かこう、暖かさ感じたからだ
ゆっくりと目を開けてみてみるとそこに広がっていたのは見知らぬ天井だった
まただ・・・いつも厄介事の後にはこうだ・・・
と、冗談を言っている場合ではない
ゆっくりと体を起して見渡してみると、何処かの家の中のようで、部屋の真ん中で囲炉裏が燃えている。
今時珍しいな等とぼんやりしていた時だった
「お目覚めですか?」
後ろから声をかけられる、振り向いて見ると白い着物を着た(胸の大きい)美人さんが立っている。
「夜道を散歩していた所、貴方様が倒れられていたので驚きました・・・」
美人さんはそう言って僕の前まで来て座り込んだ。
近くで見てみると改めて美人だと確信する、そんな人物が目の前に居るのだからそれはもう緊張する。
「ああああああ、ありががががとうごじゃます!」
緊張しているのか、それともまだ寒さが取れていないのか噛み噛みだった。
美人さんはそれを見て
「そんなに慌てなくとも大丈夫ですよ」
とにっこりと微笑む、そんな笑った顔も素敵だった。
「今は何も出せるものはありませんが、是非温まって行ってくださいな」
体も温まり、のんびりしていると、どうやら吹雪は止んだようで、窓から外を眺めると満月が青く輝いていた。
こんなに月が青い夜は不思議な事が起きるものである、そういえばあの時も・・・
「どうなさいました?」
思い出に耽っていると美人さんに声をかけられる。
「あぁ、いえ小さい頃の事を思い出してました」
すると彼女は
「それは、一体どういうお話なのでしょう?」
「あの日もこんな感じに月が青く輝く冬の夜でした、とある理由で帰りが遅くなり急いで家へと帰っていた時です」
〜しつこいですが回想〜
ちょっと訳ありで帰りが遅くなった僕、急いで夜道を帰っていると公園で女の子が佇んでいた。
「ねぇ、おうちに帰らないとあぶないよ?」
と声をかけると女の子は振り向き
「あそぼ!」
と何故か突然せがまれ沢山遊びました。
しばらく遊んだ後
「わたしがおおきくなったらおよめさんにしてね!」
と言われ、その後は家に帰って怒られました
〜大体こんな感じだった、と回想終わり〜
「なんてことがありまして、今思うといかにも子供らしかったですね、その後は帰りが遅いと両親にこっぴどく叱られましたよ、ははは」
「そういえば、その後に『私と遊んだ事を誰にも言わないでね』って言われたりもしましたね」
と一通り話し終えると彼女は
「そんな大事な事、話しても良かったのですか?」
「他の人には話しませんでしたが、なんだか貴女には話しても良い気がしまして」
すると突然彼女の雰囲気が変わる。
「うふふ・・・話しましたね?」
何故だか彼女から怖いものを感じる、というか怖い。
「その女の子の名前、覚えていますか?」
彼女はそう続ける。
「え・・・?えぇ・・・確か雪音、だったかと」
「そうですか・・・覚えておられましたか、うふふ」
それを聞き彼女は顔を俯けながらにじりよってくる。
僕はそれを見て後ずさり。
「雪女って、ご存知ですか?子供の時に自分の好みの男性を探しに人里に下りるんです」
そう言いながらにじり寄ってくる彼女の肌は青く詰めたそうな色へと変色していた、気付けばいつの間にか囲炉裏の日も消えて寒くなってきた。
「ようやくお会いできましたね・・・私は雪女の雪音、うふふ・・・」
雪女と言うと、気にいった男を氷漬けにして食ってしまうとか言う話のあるアレである。
寒さのせいなのか、恐怖のせいなのか体中が震え始める
「あ・・・ご、ごちそうさまでした!」
僕は慌てて扉の方へと逃げたが、パニックが故に扉を上手く開けられない
しかし彼女は、雪音はそこまで迫っている。
「逃がしませんよぉ・・・」
そういって彼女は僕に飛びついてきて、そのまま押し倒されてしまった。
「もう駄目だ、父さん 母さん、先立つ不幸をお許しください!」
そう叫び僕は身構えた。
が、一向に何も起こらない。
恐る恐る目を開けてみると
「貴方は、何を言っておられるのです?」
彼女はなにやらキョトンとしていた。
「え、だって雪女は男を食うって・・・」
すると彼女は突然笑いだした。
「ふふふ!違いますよ、雪女は気にいった男性が約束を守ってくれた場合その男性と結ばれるのです」
突然そんなことを言われて、僕は開いた口がふさがらなかった。
「・・・・え?なんだって?」
「約束を守ってくれた男性と結ばれるのです」
「ちなみに・・・守っていなかった場合には?」
「氷漬けにして殺します」
「うわー・・・」
どうやら雪女伝説の真実はこんなもんらしい、約束破った事になくてよかったと、心から安堵する。
だが次の瞬間、彼女はするすると着物を脱ぎだした。
「あのー、雪音さん?なんで着物を脱ぐのでしょうか?」
恐る恐る聞いてみる
「え?夫婦になるということは、そういうことですよ?」
わお、食べるってそういう意味だったのかー、あはははー
「待って!心の準備がまだっ」
「ダメですよー?」
〜この後雪代君は雪音が美味しく頂きました(性的な意味で)〜
翌日の朝
は言うまでも無く見知らぬ女の子を連れてきた事、それについてクラスメイトから「死ねリア充!」とか言われる始末
そして最後には
「雪代君のバカ!最低!不潔!」
という罵り文句と共に痛いビンタを一撃・・・
でもいいんだ、僕にはこんなに美人なお嫁さんが・・・
「あの女・・・殺す」
横を見れば雪音は髪を咥え恐ろしい顔になっていた。
「や、ヤメテー・・・」
めでたしめでたし?
吹雪の中をどれだけ歩いて事だろうか・・・
周りは見渡せど見渡せど、白、白、白!
・・・・うんざりである。
あの時あんな事言うんじゃなかったなぁ・・・
〜回想〜
今日は楽しい修学旅行、皆でスキーでエンジョイ!
な後のその日の夜
「え?ゲレンデに大切な物を落した?」
「そうなの・・・あれが無いと、私・・・私っ」
とクラスで一番人気の女の子、橋媛晴海は泣きそうな顔をして言う
男と言うのはバカな物で、美人に泣かれると弱いのだ
「じゃあ僕が探しに行ってみるよ、今は天気も良いし、危なくなったらすぐに戻ってくればいいしね」
「というわけで、ちょっくら行ってきまーす!」
「雪代、死んだな」
「あぁ・・・」
それは酷いんじゃないかな、ご友人
〜大雑把に回想終了〜
そして今に至る。
天気がいいからと調子に乗った結果がこれである。
山の天気は変わりやすいのだ
まぁ、起こってしまった事は仕方ないとして、そんなことよりも
「さぶい!」
吹雪の中を歩いてるわけだから当然なんだけどもとても寒い
「ぬははははは、こ・・・・こここ、こんな雪屁でも無いわわわわわ・・・」
と強がってみるもののやっぱり寒い・・・
気付けばいつの間にか雪の上に倒れていた。
もうふざける元気も無くなってきた・・・
心なしか眠くなってきた・・・
好きな子の前だからってかっこつけるんじゃなかったな・・・
もう目も開かなくなってきた、もう眠っても・・・いい、よね・・・おやすみ
あれからどれくらい経ったのだろうか、ふと意識が戻る。
何かこう、暖かさ感じたからだ
ゆっくりと目を開けてみてみるとそこに広がっていたのは見知らぬ天井だった
まただ・・・いつも厄介事の後にはこうだ・・・
と、冗談を言っている場合ではない
ゆっくりと体を起して見渡してみると、何処かの家の中のようで、部屋の真ん中で囲炉裏が燃えている。
今時珍しいな等とぼんやりしていた時だった
「お目覚めですか?」
後ろから声をかけられる、振り向いて見ると白い着物を着た(胸の大きい)美人さんが立っている。
「夜道を散歩していた所、貴方様が倒れられていたので驚きました・・・」
美人さんはそう言って僕の前まで来て座り込んだ。
近くで見てみると改めて美人だと確信する、そんな人物が目の前に居るのだからそれはもう緊張する。
「ああああああ、ありががががとうごじゃます!」
緊張しているのか、それともまだ寒さが取れていないのか噛み噛みだった。
美人さんはそれを見て
「そんなに慌てなくとも大丈夫ですよ」
とにっこりと微笑む、そんな笑った顔も素敵だった。
「今は何も出せるものはありませんが、是非温まって行ってくださいな」
体も温まり、のんびりしていると、どうやら吹雪は止んだようで、窓から外を眺めると満月が青く輝いていた。
こんなに月が青い夜は不思議な事が起きるものである、そういえばあの時も・・・
「どうなさいました?」
思い出に耽っていると美人さんに声をかけられる。
「あぁ、いえ小さい頃の事を思い出してました」
すると彼女は
「それは、一体どういうお話なのでしょう?」
「あの日もこんな感じに月が青く輝く冬の夜でした、とある理由で帰りが遅くなり急いで家へと帰っていた時です」
〜しつこいですが回想〜
ちょっと訳ありで帰りが遅くなった僕、急いで夜道を帰っていると公園で女の子が佇んでいた。
「ねぇ、おうちに帰らないとあぶないよ?」
と声をかけると女の子は振り向き
「あそぼ!」
と何故か突然せがまれ沢山遊びました。
しばらく遊んだ後
「わたしがおおきくなったらおよめさんにしてね!」
と言われ、その後は家に帰って怒られました
〜大体こんな感じだった、と回想終わり〜
「なんてことがありまして、今思うといかにも子供らしかったですね、その後は帰りが遅いと両親にこっぴどく叱られましたよ、ははは」
「そういえば、その後に『私と遊んだ事を誰にも言わないでね』って言われたりもしましたね」
と一通り話し終えると彼女は
「そんな大事な事、話しても良かったのですか?」
「他の人には話しませんでしたが、なんだか貴女には話しても良い気がしまして」
すると突然彼女の雰囲気が変わる。
「うふふ・・・話しましたね?」
何故だか彼女から怖いものを感じる、というか怖い。
「その女の子の名前、覚えていますか?」
彼女はそう続ける。
「え・・・?えぇ・・・確か雪音、だったかと」
「そうですか・・・覚えておられましたか、うふふ」
それを聞き彼女は顔を俯けながらにじりよってくる。
僕はそれを見て後ずさり。
「雪女って、ご存知ですか?子供の時に自分の好みの男性を探しに人里に下りるんです」
そう言いながらにじり寄ってくる彼女の肌は青く詰めたそうな色へと変色していた、気付けばいつの間にか囲炉裏の日も消えて寒くなってきた。
「ようやくお会いできましたね・・・私は雪女の雪音、うふふ・・・」
雪女と言うと、気にいった男を氷漬けにして食ってしまうとか言う話のあるアレである。
寒さのせいなのか、恐怖のせいなのか体中が震え始める
「あ・・・ご、ごちそうさまでした!」
僕は慌てて扉の方へと逃げたが、パニックが故に扉を上手く開けられない
しかし彼女は、雪音はそこまで迫っている。
「逃がしませんよぉ・・・」
そういって彼女は僕に飛びついてきて、そのまま押し倒されてしまった。
「もう駄目だ、父さん 母さん、先立つ不幸をお許しください!」
そう叫び僕は身構えた。
が、一向に何も起こらない。
恐る恐る目を開けてみると
「貴方は、何を言っておられるのです?」
彼女はなにやらキョトンとしていた。
「え、だって雪女は男を食うって・・・」
すると彼女は突然笑いだした。
「ふふふ!違いますよ、雪女は気にいった男性が約束を守ってくれた場合その男性と結ばれるのです」
突然そんなことを言われて、僕は開いた口がふさがらなかった。
「・・・・え?なんだって?」
「約束を守ってくれた男性と結ばれるのです」
「ちなみに・・・守っていなかった場合には?」
「氷漬けにして殺します」
「うわー・・・」
どうやら雪女伝説の真実はこんなもんらしい、約束破った事になくてよかったと、心から安堵する。
だが次の瞬間、彼女はするすると着物を脱ぎだした。
「あのー、雪音さん?なんで着物を脱ぐのでしょうか?」
恐る恐る聞いてみる
「え?夫婦になるということは、そういうことですよ?」
わお、食べるってそういう意味だったのかー、あはははー
「待って!心の準備がまだっ」
「ダメですよー?」
〜この後雪代君は雪音が美味しく頂きました(性的な意味で)〜
翌日の朝
は言うまでも無く見知らぬ女の子を連れてきた事、それについてクラスメイトから「死ねリア充!」とか言われる始末
そして最後には
「雪代君のバカ!最低!不潔!」
という罵り文句と共に痛いビンタを一撃・・・
でもいいんだ、僕にはこんなに美人なお嫁さんが・・・
「あの女・・・殺す」
横を見れば雪音は髪を咥え恐ろしい顔になっていた。
「や、ヤメテー・・・」
めでたしめでたし?
11/01/13 00:03更新 / 猫目
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