読切小説
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愛は食卓にある
ジャイアントアントの場合
「ふー、今日も疲れた!」
「お疲れさま。ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・」
「うーん・・・全部!!」

この後風呂場でメチャクチャ交尾した


リザードマンの場合
「こら、あまりじろじろと見るな ///」
「エプロン姿のリザードマンさんって新鮮だからね」
「戦士として修行に明け暮れた身であったが、今はお主の妻だ。家事の修行も怠れん」
「はは、リザードマンさんらしいね。いつも、ありがとう」
「っ!・・・まったくお主という奴は♥」

リザードマンさんは花嫁修業も全身全霊


稲荷の場合
「あのぉ・・・旦那様、今夜のお夕飯なのですが・・・」
「ええ、約束通り、いなり寿司ですよ」
「まあ!嬉しいわぁ・・・柔らかく煮上げられた油揚げに、お出汁を吸って良い塩梅になった酢飯・・・じゅるり」
「稲荷さん、涎が垂れてますよ」
「あら、ごめんなさい。旦那様のいなり寿司があまりにも美味なもので」

稲荷さんは旦那様のおいなりさん(意味深)も大好物だ!


ウシオニの場合
「飯、獲って来たぞ!」
「わーいしんせんなしかにくだー・・・」
「なんだあ、その目は?もしかして、生肉は駄目な口だってのか?」
「さすがにねぇ・・・はてさて、包丁とかはどこにしまったっけかなっと」
「・・・あたしも手伝うよ」
「ウシオニさんが!?まな板ごと真っ二つとか嫌ですよ?」
「うっせ!そんなに不器用じゃねえよ!!おら、さっさと貸しな!」
「はいはい」
「やめろ!そんな目で見るんじゃねえ! ///」

不器用でも、それは彼女なりの愛。・・・まな板の最期は推して知るべし


ケット・シーの場合
「カリカリじゃあ、駄目なのか?」
「ならん!あの柔らかいのを持ってまいれ!」
「やれやれ、我が侭だなあ」
「その・・・なんだ。もし、持ってまいったならば、お腹をモフモフする権利をやらんでもないぞ?」
「はい喜んでー!」
「・・・ちょろい奴じゃ」

Winwinの関係ってやつだね


ショゴスの場合
「旦那様、あーん」
「あ、あーん」
「はぁああん♥・・・もう一度、あーん」
「・・・あーん」
「くっ、ああん♥」

ショゴスとの食事はきっとこんな感じに違いない


フロウケルプの場合
「最近分かるようになったんだけどさ」
「・・・なに?」
「この味噌汁、君の海藻由来の出汁以外にも何か入れてる?独特な香りがあるよね」
「・・・どんな?」
「なんと言うか、毎晩嗅いでいるような感じ?」
「きっとそれは私の魔力。あなたがインキュバスに近付いている証拠」
「そうなの?まあ、美味しいからいいんだけどさ」
(出汁の出所なんて、恥ずかし過ぎてとても言えない・・・・・・)

出汁は出汁。出所は関係ない。いいね?


終わり
16/03/17 00:25更新 / リキッド・ナーゾ

■作者メッセージ
短編集って書きやすいから良いですね。
魔物娘の個性を出すのが難しいですが・・・

楽しんでいただけたら幸いです!

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