ふわふわ夢心地
さて、今日も召喚してみよう!
前はアルラウネが出てきたけど、今度は何が出てくるんだろう?また可愛い子だといいな〜♪
私は前と同じように魔法円を描いた紙を前に詠唱する。すると、また白煙と共に何かが出てきた。今度は少し小さい。白煙がおさまってから様子を見ると、そこにはふわふわの毛皮をした羊のような子…ワーシープがいた。ワーシープの子は寝ぼけたような表情で私をじっと見つめる。
「あれ…?人間がいる…」
その子は小さく呟くと、ゆっくり立ち上がって私の方に歩いてきた。その仕草がなんとも可愛らしくて、思わず私は自分から歩をどんどん進めて、その子を
抱くような形になった。
「私はオヴィス…。貴方は…?」
抱き付かれて嬉しそうな表情をしながら、オヴィスと名乗った子は聞いてきた。
「私は美羽。あれ?オヴィスの世界に、人間っていないの?」
珍しいものを見たような表情だったので、質問をしてみる。
「いるよ…?ただ、あまり来ないだけ…」
「あ、なるほどね〜」
「だけど、たまに来た時は一緒に寝るの…。美羽も、一緒に寝よ…?」
「でも今は昼間だし…まだ眠くないんだよね〜」
「大丈夫…すぐに、ぐっすり眠れるから…」
さっきから、オヴィスは私に身をすり寄せてくる。その動作はとても可愛いけれど……あれ?
「なんだか…だんだん眠く…?」
夜に寝る時みたいに眠気がだんだんと襲ってきて、目の前がぼうっとしてきた。そういえば、ワーシープの毛には眠りの魔力がこもっているんだっけ…。オヴィスを見てみると、抱き付いたままいつの間にか眠っている。
「私も…寝よっかな…」
オヴィスを抱きかかえ、ふらつく足で近くのソファで横になり、その瞬間、私は眠りに落ちた…。
心地良い浮遊感で、私は目を開けた。
そこは綿菓子みたいな雲の上のようで、クッションよりもふわふわしている。周りは青い空で、まるで空の中でゆったりしているみたい。
空の色は時おり変化していき、最初の青から、水色、緑、黄色、オレンジ、そして夜空のような藍色に変わって、また青になった。そんな幻想的な景色と感覚に包まれて、私は再び目を閉じた。
「…美羽…?」
オヴィスの声で、私は目が覚めた。さっきまでの幻想的な風景はもうない。あれは…夢だったのかな?オヴィスを見ると、幸せそうな表情を浮かべていた。
「夢…見てた…?とても、幸せそう…」
「うん。空の中を散歩していた夢を見たよ」
「良い夢を見られて、よかったね…。私も、幸せ…♪」
オヴィスは笑顔を浮かべて言うと、またうとうとし始めた。一体ワーシープは普段、何時間寝ているんだろう?検討もつかない。
結局あの後も寝てしまい、今度はお菓子を沢山食べる夢を見て目が覚めて、気が付けば翌日。ちょっと名残惜しく感じながらも、オヴィスを元の世界へ帰してあげた。
前はアルラウネが出てきたけど、今度は何が出てくるんだろう?また可愛い子だといいな〜♪
私は前と同じように魔法円を描いた紙を前に詠唱する。すると、また白煙と共に何かが出てきた。今度は少し小さい。白煙がおさまってから様子を見ると、そこにはふわふわの毛皮をした羊のような子…ワーシープがいた。ワーシープの子は寝ぼけたような表情で私をじっと見つめる。
「あれ…?人間がいる…」
その子は小さく呟くと、ゆっくり立ち上がって私の方に歩いてきた。その仕草がなんとも可愛らしくて、思わず私は自分から歩をどんどん進めて、その子を
抱くような形になった。
「私はオヴィス…。貴方は…?」
抱き付かれて嬉しそうな表情をしながら、オヴィスと名乗った子は聞いてきた。
「私は美羽。あれ?オヴィスの世界に、人間っていないの?」
珍しいものを見たような表情だったので、質問をしてみる。
「いるよ…?ただ、あまり来ないだけ…」
「あ、なるほどね〜」
「だけど、たまに来た時は一緒に寝るの…。美羽も、一緒に寝よ…?」
「でも今は昼間だし…まだ眠くないんだよね〜」
「大丈夫…すぐに、ぐっすり眠れるから…」
さっきから、オヴィスは私に身をすり寄せてくる。その動作はとても可愛いけれど……あれ?
「なんだか…だんだん眠く…?」
夜に寝る時みたいに眠気がだんだんと襲ってきて、目の前がぼうっとしてきた。そういえば、ワーシープの毛には眠りの魔力がこもっているんだっけ…。オヴィスを見てみると、抱き付いたままいつの間にか眠っている。
「私も…寝よっかな…」
オヴィスを抱きかかえ、ふらつく足で近くのソファで横になり、その瞬間、私は眠りに落ちた…。
心地良い浮遊感で、私は目を開けた。
そこは綿菓子みたいな雲の上のようで、クッションよりもふわふわしている。周りは青い空で、まるで空の中でゆったりしているみたい。
空の色は時おり変化していき、最初の青から、水色、緑、黄色、オレンジ、そして夜空のような藍色に変わって、また青になった。そんな幻想的な景色と感覚に包まれて、私は再び目を閉じた。
「…美羽…?」
オヴィスの声で、私は目が覚めた。さっきまでの幻想的な風景はもうない。あれは…夢だったのかな?オヴィスを見ると、幸せそうな表情を浮かべていた。
「夢…見てた…?とても、幸せそう…」
「うん。空の中を散歩していた夢を見たよ」
「良い夢を見られて、よかったね…。私も、幸せ…♪」
オヴィスは笑顔を浮かべて言うと、またうとうとし始めた。一体ワーシープは普段、何時間寝ているんだろう?検討もつかない。
結局あの後も寝てしまい、今度はお菓子を沢山食べる夢を見て目が覚めて、気が付けば翌日。ちょっと名残惜しく感じながらも、オヴィスを元の世界へ帰してあげた。
14/08/26 20:00更新 / 幻想
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