魔物娘ショートショート
・『いき』違い
森で魔物娘たちが話合いをしている。
「私なら10分でイかせられるわ!」
「甘いわね。私なら5分よ!」
どうやら男をどれだけ早く射精させたことがあるかを自慢しあっているらしい。
その横をマンティスが通りかかった。
すると、話合いをしていた魔物娘たちの中のピクシーがそれに気づき、話しかけた。
「あっ、マンティスさん」
マンティスは足を止め、ピクシーの方へと顔を向けた。
そのマンティスにピクシーが聞く。
「ねえねえ、マンティスさんは男を何分くらいでイかせられる?」
マンティスは表情一つ変えずに答えた。
「……私なら1秒とかからず逝かせられるわ(あの世に)」
「「「すげえ!」」」
・眠れない夜
夜、なかなか寝付けないので羊を数えてみることにした。
「ワーシープが1人……。
ワーシープが2人……。
ワーシープが3人……。
ワーシープが4人…………はっ!
これってある意味ハーレム状態!?」
……興奮して一睡も出来なかった。
・エラーメッセージ
もし、あなたの家のゴーレムが突然こんなことを言い出したら。
「マスター。
深刻なエラーが発生しました。
このエラーを修復するためには、私を抱きしめてキスをし、耳もとで愛していると囁いた後、この婚姻届に判を押す必要があります。
もしこのエラーを修復せず放置した場合、私の機嫌の悪化、鬱度の増加、ヤンデレ属性への変化、さらにその他未知の問題が発生する可能性があります。
……このエラーを修復しますか?」
さあどうする?
・熊に出会ったら
「グルルル……」
森でグリズリーに遭遇。
しかも絶賛発情中の模様。
まさに絶体絶命の大ピンチ。
もはや俺には、こいつの餌となる道しか残されていないのか――?
だがその時、俺に天啓下る!
俺は以前読んだ本に熊に会った時の対処法が書いてあったのを思い出した。
そしてすぐさま自分の後方を見て、この対処法が使えるかを確認する。
再び前を向くと、そこには今にも飛びかかってきそうなグリズリー。
もうグズグズしている時間はない!
「う、うおおおおおおおお!」
俺は後ろへ反転し、後方の斜面を全力で駆け下りた!
熊の対処法、それは坂道を駆け下りることだ!
なんでも、熊は前足が後ろ足より短いから坂道を駆け下りられないのだとか。
ちなみに、熊への対処法でよく言われる死んだフリは完全なデタラメで、そんなことをした奴は確実に熊の餌らしい。色々な意味で。
もっともその本に書いてあることが正しいという保証はないが……。
どうかあの本が正しいことを書いてますようにと、祈りながら俺は走りつづける!
「マテェェェェェェーーーーーーーーーーーーーッ!」
「な、何ィィィィィーーーーーーーーーーーーーー!?」
――が、駄目っ……!
俺のすぐ後ろからグリズリーの叫び声が聞こえてきたのだ。
やはりあの本に書いてあったのはでたらめだったのだろうか?
そんなことを思いながら、俺は自分の背後をちらりと見てみた。
すると、そこには全力疾走で追いかけてくるグリズリー。
それは予想通りの光景だったが、その時俺はあることに気づいたのだ。
そう、間違っていたのは本ではなく俺だったのだ!
「人型じゃ、意味ねーじゃん!」
俺、餌確定。
・ゲーセン
そのゲーセンにあったのは見たことのないゲームばかりだった。
数あるゲームの中から僕はまず、ガンシューティングのゲームをプレイすることにした。
100円を入れてゲームを始めると、画面にゾンビのような女性たちのグラフィックが表示された。
どうやらあのゾンビの女性を撃っていくゲームらしい。
僕はガンコンの照準を合わせて引き金を引き、ゾンビの女性を倒していった。
そしてついにラスボスも倒してゲームクリア。
結果はノーミス、パーフェクトと、文字通り完璧なプレイ。
いつの間にか後ろにはギャラリーが集まっていた。
これならさぞや賞賛されるに違いない!
僕ははりきって後ろを振り返った。
「馬鹿野郎!」
「何てことしやがる!」
「襲われてあげないとゾンビたんが可愛そうだろうが!」
「ふざけんな!」
「引っ込め!」
「な、なんでーーーーーーーー!?」
浴びせられる罵声の嵐、嵐、嵐!
僕は逃げるようにこのゲームを離れたのだった。
・続・ゲーセン
さっきは何であんなに怒られたんだろう。
何を言っているかはよく聞き取れなかったし……。
まあ、いいや。
あまり気にしないでおこう。
気を取り直して僕は、今度はクイズゲームに挑戦する。
100円を入れてゲームをスタートすると、目の前の画面に表示された猫耳少女が次々と問題を出してくる。
僕は悩みながらもそれに答えていく。
そして最終問題にも正解し、ゲームクリア。
結果は全問正解、一問も間違えずにパーフェクト!
またも完璧なプレイ!
どうだ、今度は文句あるまい!
僕は、またも背後に出来ていたギャラリーを振り返った。
「馬鹿野郎!」
「何てことしやがる!」
「間違えてあげないとスフィンクスたんが可愛そうじゃねえか!」
「ふざけんな!」
「引っ込め!」
「またかよーーーーーーーーーー!」
再び浴びせられる罵声の嵐、嵐、嵐!
僕は逃げるようにこのゲームを離れた。
※以下、パロディネタ。読んでもピンと来ない方は無視推奨。
・こだまで(略)
ピクシー「遊ぼうって言うと遊ぼうって――」
男「言わない」
リザードマン「試合しようって言うと試合しようって――」
男「言わない」
バフォメット「サバトに入ろうって言うとサバトに入ろうって――」
男「言わないっつってんだろうが!」
魔物娘たち「「「こだまが返ってこないー!」」」
・ああ……それにしても魔物娘がほしい………
「ククク………。
むろん……と言うか………言うまでもなく……わしは持っておるっ……!
ここにいる誰よりも………持っておるっ………!
魔物の嫁をっ……!
スライムを……ワーウルフを……!
ゴブリンを……ピクシーを……! 持っておるっ……!
最近ではジパングの魔物も良いかと思い河童も手に入れた……
常に新たな趣味の開拓は怠らないっ………!」
(会長っ……!)
(会長っ……!)
(会長っ……!)
「バカがっ……!
足らんわっ……まるで……!
わしは………もっともっと……欲しいんじゃっ………!
サハギンを……! コカトリスを……!
ホルスタウロスを……! 世界中の魔物娘をっ……!
築くんだっ……! ハーレムをっ……」
(会長っ……!)
(会長っ……!)
(会長っ……!)
森で魔物娘たちが話合いをしている。
「私なら10分でイかせられるわ!」
「甘いわね。私なら5分よ!」
どうやら男をどれだけ早く射精させたことがあるかを自慢しあっているらしい。
その横をマンティスが通りかかった。
すると、話合いをしていた魔物娘たちの中のピクシーがそれに気づき、話しかけた。
「あっ、マンティスさん」
マンティスは足を止め、ピクシーの方へと顔を向けた。
そのマンティスにピクシーが聞く。
「ねえねえ、マンティスさんは男を何分くらいでイかせられる?」
マンティスは表情一つ変えずに答えた。
「……私なら1秒とかからず逝かせられるわ(あの世に)」
「「「すげえ!」」」
・眠れない夜
夜、なかなか寝付けないので羊を数えてみることにした。
「ワーシープが1人……。
ワーシープが2人……。
ワーシープが3人……。
ワーシープが4人…………はっ!
これってある意味ハーレム状態!?」
……興奮して一睡も出来なかった。
・エラーメッセージ
もし、あなたの家のゴーレムが突然こんなことを言い出したら。
「マスター。
深刻なエラーが発生しました。
このエラーを修復するためには、私を抱きしめてキスをし、耳もとで愛していると囁いた後、この婚姻届に判を押す必要があります。
もしこのエラーを修復せず放置した場合、私の機嫌の悪化、鬱度の増加、ヤンデレ属性への変化、さらにその他未知の問題が発生する可能性があります。
……このエラーを修復しますか?」
さあどうする?
・熊に出会ったら
「グルルル……」
森でグリズリーに遭遇。
しかも絶賛発情中の模様。
まさに絶体絶命の大ピンチ。
もはや俺には、こいつの餌となる道しか残されていないのか――?
だがその時、俺に天啓下る!
俺は以前読んだ本に熊に会った時の対処法が書いてあったのを思い出した。
そしてすぐさま自分の後方を見て、この対処法が使えるかを確認する。
再び前を向くと、そこには今にも飛びかかってきそうなグリズリー。
もうグズグズしている時間はない!
「う、うおおおおおおおお!」
俺は後ろへ反転し、後方の斜面を全力で駆け下りた!
熊の対処法、それは坂道を駆け下りることだ!
なんでも、熊は前足が後ろ足より短いから坂道を駆け下りられないのだとか。
ちなみに、熊への対処法でよく言われる死んだフリは完全なデタラメで、そんなことをした奴は確実に熊の餌らしい。色々な意味で。
もっともその本に書いてあることが正しいという保証はないが……。
どうかあの本が正しいことを書いてますようにと、祈りながら俺は走りつづける!
「マテェェェェェェーーーーーーーーーーーーーッ!」
「な、何ィィィィィーーーーーーーーーーーーーー!?」
――が、駄目っ……!
俺のすぐ後ろからグリズリーの叫び声が聞こえてきたのだ。
やはりあの本に書いてあったのはでたらめだったのだろうか?
そんなことを思いながら、俺は自分の背後をちらりと見てみた。
すると、そこには全力疾走で追いかけてくるグリズリー。
それは予想通りの光景だったが、その時俺はあることに気づいたのだ。
そう、間違っていたのは本ではなく俺だったのだ!
「人型じゃ、意味ねーじゃん!」
俺、餌確定。
・ゲーセン
そのゲーセンにあったのは見たことのないゲームばかりだった。
数あるゲームの中から僕はまず、ガンシューティングのゲームをプレイすることにした。
100円を入れてゲームを始めると、画面にゾンビのような女性たちのグラフィックが表示された。
どうやらあのゾンビの女性を撃っていくゲームらしい。
僕はガンコンの照準を合わせて引き金を引き、ゾンビの女性を倒していった。
そしてついにラスボスも倒してゲームクリア。
結果はノーミス、パーフェクトと、文字通り完璧なプレイ。
いつの間にか後ろにはギャラリーが集まっていた。
これならさぞや賞賛されるに違いない!
僕ははりきって後ろを振り返った。
「馬鹿野郎!」
「何てことしやがる!」
「襲われてあげないとゾンビたんが可愛そうだろうが!」
「ふざけんな!」
「引っ込め!」
「な、なんでーーーーーーーー!?」
浴びせられる罵声の嵐、嵐、嵐!
僕は逃げるようにこのゲームを離れたのだった。
・続・ゲーセン
さっきは何であんなに怒られたんだろう。
何を言っているかはよく聞き取れなかったし……。
まあ、いいや。
あまり気にしないでおこう。
気を取り直して僕は、今度はクイズゲームに挑戦する。
100円を入れてゲームをスタートすると、目の前の画面に表示された猫耳少女が次々と問題を出してくる。
僕は悩みながらもそれに答えていく。
そして最終問題にも正解し、ゲームクリア。
結果は全問正解、一問も間違えずにパーフェクト!
またも完璧なプレイ!
どうだ、今度は文句あるまい!
僕は、またも背後に出来ていたギャラリーを振り返った。
「馬鹿野郎!」
「何てことしやがる!」
「間違えてあげないとスフィンクスたんが可愛そうじゃねえか!」
「ふざけんな!」
「引っ込め!」
「またかよーーーーーーーーーー!」
再び浴びせられる罵声の嵐、嵐、嵐!
僕は逃げるようにこのゲームを離れた。
※以下、パロディネタ。読んでもピンと来ない方は無視推奨。
・こだまで(略)
ピクシー「遊ぼうって言うと遊ぼうって――」
男「言わない」
リザードマン「試合しようって言うと試合しようって――」
男「言わない」
バフォメット「サバトに入ろうって言うとサバトに入ろうって――」
男「言わないっつってんだろうが!」
魔物娘たち「「「こだまが返ってこないー!」」」
・ああ……それにしても魔物娘がほしい………
「ククク………。
むろん……と言うか………言うまでもなく……わしは持っておるっ……!
ここにいる誰よりも………持っておるっ………!
魔物の嫁をっ……!
スライムを……ワーウルフを……!
ゴブリンを……ピクシーを……! 持っておるっ……!
最近ではジパングの魔物も良いかと思い河童も手に入れた……
常に新たな趣味の開拓は怠らないっ………!」
(会長っ……!)
(会長っ……!)
(会長っ……!)
「バカがっ……!
足らんわっ……まるで……!
わしは………もっともっと……欲しいんじゃっ………!
サハギンを……! コカトリスを……!
ホルスタウロスを……! 世界中の魔物娘をっ……!
築くんだっ……! ハーレムをっ……」
(会長っ……!)
(会長っ……!)
(会長っ……!)
11/06/18 01:24更新 / ぞろ