いちっ!:旅行っ!
「安西先生…!! レスカティエに行きたいです…」
「( ;ω;)」
「誰が安西先生じゃ」
私達は頭に金ダライを落とされた。
「……で? なんじゃ? その……れすかち……舌噛んじゃった……」
「大丈夫? 主神ちゃん」
「うんー……それでそのれすかてぃえって?」
あ、舌噛んでロリ神モードになった。
「教団でも有数の力を持ってた国だったみたい。なんでもかなり強い勇者がいっぱいいたとかなんとか。でも今は確かデルエラって言うリリムにぺろりんちょ……いや、えろりんちょされて逆に魔界有数の力を持った国になったけど」
まぁ、頼みの綱の勇者がフルで堕落しちゃったからね。
「ふむ……で、なんでいきなりそんなところに行きたいと?」
「( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)」
「『そこにょぅι゛ょがいるからです!』って」
「筋金入りの紳士じゃな……」
何を今更。
現に球体さんの中にいる108の人格(魔格?)の内一つが触手の形をとって主神に襲い掛かろうとしてるし。
ってこいつは違う! こいつは紳士の皮をかぶった崖下紳士だ!!
あ、でも他の107の人格が触手の形をとった物にフルボッコ食らってる。
やっぱ球体さんは紳士だわ。
「じゃが、行きたいなら行けばよかろうに。別に問題があるわけじゃないのじゃろう?」
「いや、行きたいけど旦那帰ってきちゃったらどうするのよ」
いまだに仕事中で遠出中の旦那が私が帰ってきてないときに帰ってきて、見たことない幼女二人見つけちゃったらすわ浮気か!? ってなっちゃうかも。
「と言うわけでこう……主神ぱわーで何とかできない?」
「つまりわしにアッシー君ならぬアッシーちゃんをやれとな?」
それ今じゃ死語だよ。
「ふむ、普通ならここで神の炎食らわせるとこだが……わしもちと気になるの。そのでるえらとか言うリリムは」
お、意外と主神も乗り気みたいだ。
「じゃあ、OKということで?」
「うむ、今回は特別におっけーじゃ」
よしきた! メイン主神きた! これで勝つる!!
「…………」
そんな感じに喜ぶ私達をじっと見つめるょぅι゛ょが一人……
「いや、何置いてかれる前提なのさ? 一緒に行きましょ」
「やたー!!」
あらあらすっかりはしゃいじゃってこの子は。
……あれ、なんか私母親役が板についてきた?
と言うわけで私達は主神に言われるがまま周りに何もないただっぴろい平原にやってきたわけだ。
何でも、遠くに何かを転送する際は周りに何もないほうがいいらしい。
そんなもんかねぇ? とか思ってると、目の前で主神の髪の毛がふわふわとなびき始める。
それと同時に主神の体が光を纏い始めた。
やがてその光は主神の姿を完全に覆いつくした。
「あー、これあれね。某コメント機能つき動画投稿サイトだと『DVDでは光が消えます』のタグつくわね」
ちなみにDVDの部分はBDでも可。
「……集中せねばならんからちと黙ってくれぬかのう?」
「メンゴ」
頭に金ダライ降ってきた……集中しなきゃだめなんじゃないの……?
まぁでも、こういう転送系の魔法とかは繊細な術式制御がいるから集中しないと失敗するからねぇ。
それは神様も同じみたい。
ちなみに、転送系のしっぱいについて、転送座標間違えたとかならまだましだけど、私が聞いた一番ひどい状態は集中を欠いた状態で転送魔法を使って遠方に荷物を送った際、その荷物同士が融合して一個の塊になった状態で届いたって言うのがある。
荷物だったからいい物の、これが人だったら即席レギオンの完成である。
そうなれば有角さんを呼んでこねばならなくなる。
っていうか、あのレギオンって屈指の気持ち悪さよね!
と言うわけで、今度は邪魔しないように静かにしてよ。
うん、してようと思ったんだけど……
「……ふぁ……ふぁ……! くしゅんっ! あ、力入れすぎちゃった……」
他でもない主神自身がやらかした。
「ちょwwおまww」
もう笑うしかねぇぜ!!
でももう転送は始まっちゃった。
あぁ、これで私もレギオンかぁ……短い魔生だったなぁ……
そんな事を思いながら私の意識は光の飲み込まれていった。
ひたひたと、なにやら湿った物体が私の頬に当たっている。
その感触に私が目を覚ますと……
『このロリコンどもめっ!』
「……えっ!?」
バックベアード様?!
「( ・ω・)?」
「って、あれ? 球体さん……?」
でも今確かに……あるぇ?
しかし何度見てもいつもの球体さんだ。
「……ってそうだ! レギオン!!」
急いでボディチェック!
体を見下ろすと特に何かと融合した様子はなし。
つまりレギオン化回避成功!
……そういや他の面子は?
そう思いまわりを見回すと、どうやら全員私のそばで気絶してる。
どうやら一番最初に球体さんが起きて次に私が起きたらしい。
「全員レギオンの傾向なし……まずは一安心だけど……ここどこ?」
メンバーの安否を確認し終えた私は辺りを見渡す。
先ほどまで私達は平原にいたはずなのだが、何故か今は深い森の中。
どうやら転送は行われたらしい。
問題はどこに飛ばされたか、だ。
何せ転送直前に主神が力を入れすぎたと言ったのだ。
つまり正常な転送は絶対行われてない。
どこかに不具合があるはずなのだ。
でもそれが分からない。
分からないと言うことは、すなわち恐怖につながる。
私がつばを飲み込む音がやけに大きく聞こえた気がした。
そのときだった。
「誰!?」
突然上のほうから聞こえた声に私と球体さんは上を見上げる。
そこで見たものは、やけに勝気そうにつりあがった目をし、緑の髪をツインテールに縛っている少女が木の枝の上からこちらに弓を向けていると言う光景だった。
「( ;ω;)」
「誰が安西先生じゃ」
私達は頭に金ダライを落とされた。
「……で? なんじゃ? その……れすかち……舌噛んじゃった……」
「大丈夫? 主神ちゃん」
「うんー……それでそのれすかてぃえって?」
あ、舌噛んでロリ神モードになった。
「教団でも有数の力を持ってた国だったみたい。なんでもかなり強い勇者がいっぱいいたとかなんとか。でも今は確かデルエラって言うリリムにぺろりんちょ……いや、えろりんちょされて逆に魔界有数の力を持った国になったけど」
まぁ、頼みの綱の勇者がフルで堕落しちゃったからね。
「ふむ……で、なんでいきなりそんなところに行きたいと?」
「( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)」
「『そこにょぅι゛ょがいるからです!』って」
「筋金入りの紳士じゃな……」
何を今更。
現に球体さんの中にいる108の人格(魔格?)の内一つが触手の形をとって主神に襲い掛かろうとしてるし。
ってこいつは違う! こいつは紳士の皮をかぶった崖下紳士だ!!
あ、でも他の107の人格が触手の形をとった物にフルボッコ食らってる。
やっぱ球体さんは紳士だわ。
「じゃが、行きたいなら行けばよかろうに。別に問題があるわけじゃないのじゃろう?」
「いや、行きたいけど旦那帰ってきちゃったらどうするのよ」
いまだに仕事中で遠出中の旦那が私が帰ってきてないときに帰ってきて、見たことない幼女二人見つけちゃったらすわ浮気か!? ってなっちゃうかも。
「と言うわけでこう……主神ぱわーで何とかできない?」
「つまりわしにアッシー君ならぬアッシーちゃんをやれとな?」
それ今じゃ死語だよ。
「ふむ、普通ならここで神の炎食らわせるとこだが……わしもちと気になるの。そのでるえらとか言うリリムは」
お、意外と主神も乗り気みたいだ。
「じゃあ、OKということで?」
「うむ、今回は特別におっけーじゃ」
よしきた! メイン主神きた! これで勝つる!!
「…………」
そんな感じに喜ぶ私達をじっと見つめるょぅι゛ょが一人……
「いや、何置いてかれる前提なのさ? 一緒に行きましょ」
「やたー!!」
あらあらすっかりはしゃいじゃってこの子は。
……あれ、なんか私母親役が板についてきた?
と言うわけで私達は主神に言われるがまま周りに何もないただっぴろい平原にやってきたわけだ。
何でも、遠くに何かを転送する際は周りに何もないほうがいいらしい。
そんなもんかねぇ? とか思ってると、目の前で主神の髪の毛がふわふわとなびき始める。
それと同時に主神の体が光を纏い始めた。
やがてその光は主神の姿を完全に覆いつくした。
「あー、これあれね。某コメント機能つき動画投稿サイトだと『DVDでは光が消えます』のタグつくわね」
ちなみにDVDの部分はBDでも可。
「……集中せねばならんからちと黙ってくれぬかのう?」
「メンゴ」
頭に金ダライ降ってきた……集中しなきゃだめなんじゃないの……?
まぁでも、こういう転送系の魔法とかは繊細な術式制御がいるから集中しないと失敗するからねぇ。
それは神様も同じみたい。
ちなみに、転送系のしっぱいについて、転送座標間違えたとかならまだましだけど、私が聞いた一番ひどい状態は集中を欠いた状態で転送魔法を使って遠方に荷物を送った際、その荷物同士が融合して一個の塊になった状態で届いたって言うのがある。
荷物だったからいい物の、これが人だったら即席レギオンの完成である。
そうなれば有角さんを呼んでこねばならなくなる。
っていうか、あのレギオンって屈指の気持ち悪さよね!
と言うわけで、今度は邪魔しないように静かにしてよ。
うん、してようと思ったんだけど……
「……ふぁ……ふぁ……! くしゅんっ! あ、力入れすぎちゃった……」
他でもない主神自身がやらかした。
「ちょwwおまww」
もう笑うしかねぇぜ!!
でももう転送は始まっちゃった。
あぁ、これで私もレギオンかぁ……短い魔生だったなぁ……
そんな事を思いながら私の意識は光の飲み込まれていった。
ひたひたと、なにやら湿った物体が私の頬に当たっている。
その感触に私が目を覚ますと……
『このロリコンどもめっ!』
「……えっ!?」
バックベアード様?!
「( ・ω・)?」
「って、あれ? 球体さん……?」
でも今確かに……あるぇ?
しかし何度見てもいつもの球体さんだ。
「……ってそうだ! レギオン!!」
急いでボディチェック!
体を見下ろすと特に何かと融合した様子はなし。
つまりレギオン化回避成功!
……そういや他の面子は?
そう思いまわりを見回すと、どうやら全員私のそばで気絶してる。
どうやら一番最初に球体さんが起きて次に私が起きたらしい。
「全員レギオンの傾向なし……まずは一安心だけど……ここどこ?」
メンバーの安否を確認し終えた私は辺りを見渡す。
先ほどまで私達は平原にいたはずなのだが、何故か今は深い森の中。
どうやら転送は行われたらしい。
問題はどこに飛ばされたか、だ。
何せ転送直前に主神が力を入れすぎたと言ったのだ。
つまり正常な転送は絶対行われてない。
どこかに不具合があるはずなのだ。
でもそれが分からない。
分からないと言うことは、すなわち恐怖につながる。
私がつばを飲み込む音がやけに大きく聞こえた気がした。
そのときだった。
「誰!?」
突然上のほうから聞こえた声に私と球体さんは上を見上げる。
そこで見たものは、やけに勝気そうにつりあがった目をし、緑の髪をツインテールに縛っている少女が木の枝の上からこちらに弓を向けていると言う光景だった。
12/09/14 22:01更新 / 日鞠朔莉
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