一話
「みんなー!今日は来てくれてありがとーっ!」
「今日は最高のライブにするから、最後まで楽しんでってくれよ!」
「それでは一曲目は私たちのデビュー曲『サクランボstart!』聞いてください」
きらめくステージの真ん中でポップミュージックにあわせて歌い踊る僕と二人のメンバー。
僕らは魔界で大ブレイク中の男子アイドルユニット「ピュア3」
ユニット名通りメンバーは三人。
熱血体育会系キャラのアキラ君、クールな頭脳派キャラのカオル君。
そして僕、マオ。
純粋無垢のショタ系アイドル。
という設定で、仲良く活動しています。
「あー終わった終わった。今日も疲れたぜ」
楽屋に入るなり、アキラ君は畳で横になった。そんな彼を見てカオル君は呆れて溜息をつく。
「まったくだらしがない。誰かに見られたらどうするのです?」
「だから楽屋まで我慢してんだろ。いいじゃねえか」
やれやれ、と肩をすくめるカオル君。
性格の合わない二人は時々もめるが、それほど大事にはならない。二人とも分別があるし、それでもなりそうなときは僕が仲裁に入る。
僕もいすに座り、ペットボトルのお茶を飲んで一息付いた。
「今日もお客さんでいっぱいだったね。熱気が伝わってきたよ」
「ライブをやる度に、観客数は跳ね上がってますからね。次からはライブビューイングを導入する話も来てますよ」
「まじかよ。俺らもいつの間にか売れっ子になっちまったなぁ」
魔界と人間界が統合され、世は空前のアイドル戦国時代に突入した。
火付け役となった、魔物娘のみで構成された『イブニング娘。』をはじめ、芸能界にはいくつものアイドルグループが存在し、ほぼ全ての需要を網羅している。
一方、魔物娘はアイドルになるだけではない。アイドルに夢中なのは魔物娘も同じであった。
そも、魔界にはアイドルの概念どころか、テレビすら存在しなかった。
そんな彼女達にとって、人間の男性が露出の多い格好で踊るアイドルグループは実に斬新で画期的な存在であり、爆発的にヒットするのも致し方なかった。
「しっかし、魔物娘ってのは一途に恋する連中なんだろ?アイドルに熱あげてて大丈夫なのかね?」
「いえ、それが観客の大半は男女のカップルで来ているらしいですよ」
「そうだったのか!?」
「しかも、独身の女性は私たちのライブを見に来た男性と知り合って交際する事もあるとか。男性のファンもいらっしゃいますからね」
「ははは、幅広く人気なんだねぇ……」
たしかに握手会を開くと、僕の所には魔物のお姉さんの他に男性のファンの方もよく来てくれる。
ファンレターも、男の人からのが結構ある。
コンプレックスだった中性的な顔が、こんなところに需要があったとは思いもしなかった。
他愛もない話をしていると、ドアをノックして七三分けの男性が顔を覗かせた。僕達のプロデューサーだ。
「みんな、お疲れちゃ〜ん。今日のライブもすんばらしかったよぉ〜。グッズも売れたし、お客さん満足して帰ってくれたわ〜」
ナヨナヨとした雰囲気をしているが、これでもいくつもの仕事を持ってきてくれるやり手のプロデューサーだ。いつも仕事終わりに僕たちをねぎらって、アイドルのケアも欠かさない。
「あ、それでマオ君。休憩して着替え終わったら、またいつもの、いいかな?」
そして、仕事終わりに決まって僕を呼ぶのだ。
「わかりました。すぐに支度します」
「いつもゴメンね。でも、あの人マオ君の事すごく気に入っているから……」
申し訳なさそうに頭を下げるプロデューサー。別に彼が悪い訳じゃないし、僕は仕事だと割り切っているのだけれど。
「大丈夫ですよ。だって僕、アイドルですから」
身なりを整えた僕は、高層ビルの最上階までエレベーターで向かう。
何度も経験しているのに、ここにくると少し緊張してしまう。
住んでいる世界が違うことをまざまざと実感させられる。
最上階に到着すると、夜の市街を眺められる絶景のVIPルームに直接つながっている。
「来たわね。いつもより遅いじゃない。」
社長机に座って僕を迎えてくれるのは、スーツ姿をした青白い肌の女性ーーデーモンだ。
「お待たせして申し訳ありません。今日はライブがありまして……」
「知っているわ。でも、そんな事は言い訳にはならない。そうでしょ?」
「おっしゃるとおりです」
「まぁ、いいわ。今日は何があったのか、ゆっくり聞かせてもらおうじゃない。飲み物でも飲みながら、ね」
彼女の名はデルシア。このビルのオーナーであり、とある一大企業の社長。
そして、僕らピュア3の大事なスポンサーでもある。
デルシアさんは魔界産のブランデーを開けると、グラスに注ぐ。
「あなたもたまにはどう?」
「いえ、僕は未成年なので……」
「そう。それじゃあ、いつものジュースでいいわね」
冷蔵庫から桃色の液体が入った瓶が取り出され、受け取ったコップになみなみ注がれる。
僕はジュースが大好きというわけではない。ここにくるときは、必ずこれを飲む約束となっている。
「……いただきます」
コップを口につけ、甘美な雫を喉に流し込む。とろけるような甘さとほのかな酸味は、人間界のフルーツとは一線をかくす味わいだ。
デルシアさんは僕がゴクゴクと一生懸命に飲む様子を眺めながら、ブランデーを楽しむ。
「……けぷっ」
全てを飲み干した。しばらくすると、自分の体に異変が起きるのを感じる。
(きた……っ)
体の内側からポカポカと温かくなっていき、心臓が力強く脈をうつ。
思考はぼんやりと薄らいでいき、体のある部分がむずむずと疼いてくる。
「ふふ、やっぱり凄い覿面ね。魔界の果物を濃縮したジュース……飲めばどんなつれない子でもたちまち発情させてしまう」
体が熱くなっていく。汗が止まらない。
着飾っていた服を一枚ずつ脱いでいく。上着、シャツ、ズボン。
そして、はちきれそうに膨らんだパンツも、ゆっくりとズリおろした。
「あらあら、勝手に脱いじゃって。何をしてほしいのか言わないと、私は何もしてあげないわよ」
意地悪く笑いながら、赤子同然の姿となった僕をじっくりとみつめる。
理性はジュースによって薄まっているが、このおねだりの時は沸騰してしまいそうなくらい恥ずかしい。
しかし、言わなければならない。それが、僕らがトップアイドルでいられる為の条件なのだから。
「……お願いします。どうか今日も僕のおちんちんを、可愛がって下さい……」
僕の股間部に、青い線が不思議な紋章を描いて光る。
「……ふふっ、いいでしょう。今日も泣かせてあげるわ、子猫ちゃん」
デルシアさんもするりと衣服を脱ぎ去っていく。
僕の紋章に呼応するように、彼女の下腹部の紋章もぼんやりと光を放った。
偶然街でプロデューサーに声をかけられ、僕はアイドルになった。
勉強もスポーツも大して出来なかった僕がお金を稼ぐには、中々悪くない職業選択だと思ったから。
作り笑いや、媚びへつらうことも得意であったし。
だが、はじめの頃は今とは違い全く売れなかった。
街で必死にCDを配っても、通りすがる人達からは見向きもされない。
デパートの屋上で歌を歌っても、来るのは数人、誰も来ない日もあった。
アイドルをやめて別の仕事に就こうか悩んでいたとき、ある企業の社長がバックアップを申し出てくれた。
その社長がデルシアさん。彼女は僕たちにアイドルとしての才能を見いだしたらしい。
彼女がスポンサーとしてこちらに求めた条件は、僕の肉体だった。
週末の夜に呼び出し、一晩中僕の身体を自由にできる権利を要求してきたのだ。
これにはプロデューサーも躊躇した。枕営業は珍しくないとはいえ、自分から誘ったアイドルにそんなことをさせたくないと思ったのだろう。
ましてや、相手は魔物の中でも指折りで性欲の強いデーモン。
彼女の相手をするとなれば、枯れるまで精を搾り取られるだろう。
しかし、僕は二つ返事で快諾した。
僕の貞操でピュア3のアイドル活動が保てるなら、安いものだと思ったからだ。
初めての夜、デルシアさんは僕の股間に淫紋を刻み、彼女以外では射精出来ないようにした。
その上で騎乗位であっけなく童貞を奪うと、夜が明けるまで延々と僕を侵し続けた。
朝日が射し込むころには、僕の身体は精液と彼女の愛液でドロドロになっていた。
彼女の協力あって、僕らは大々的に宣伝され、握手券付きCDは爆売れ。テレビには引っ張りだこ。夢の魔界武道館ライブまで実現した。
そして、僕とデルシアさんの関係は今も続いている。
ガチガチに勃起したそれを、デルシアさんは細い指で丹念にしごいてくる。
先端からあふれるカウパーによって、上下する度にヌチヌチと水音がしたたっていく。
「ふふっ、相変わらず堪え性がないわねぇ。もうパンパンじゃない。そんなに出したいの?」
僕の弱点を熟知しているデルシアさんは、僕を的確にかつ射精してしまわないように責めあげる。
彼女は僕が懇願するまで、絶対に射精させてはくれないのだ。
「ううっ……はい、お願いします。イかせて……下さいっ……」
「……ふふっ。いいわ、従順な子にはご褒美をあげなくちゃ、ね」
満足げにほほえむデルシアさんは扱くスピードを一気に上げ、急速に絶頂へと導いていく。
「ああっ……くっ……!!」
びゅっ、びゅっと噴水の様に先端からあふれ出す。
放たれていく度に頭が痺れ、心は幸福感と倦怠感に包まれる。
「あらあら、いっぱい出しちゃって……」
デルシアさんは僕のものを手で受け止める。両手いっぱいになった白濁に、ゆっくりと口を添えた。
こくり、こくり、のどを鳴らし、僕に見せつけるようにそれを飲み干した。
「やっぱり君のは最高だわ。濃厚で、味わい深い。お酒なんかよりもこっちの方がいいわね」
デルシアさんは、少し萎えた僕のに唇をつけると、中に残っていた物まで残らず吸い上げた。
「はっ……うううっ……」
その刺激で、また、大きくなっていく。
「いけない子。もう元気になっちゃうなんて……いいわ、また一週間分、一滴残らず搾り取ってあげる……」
デルシアさんは僕を仰向けに寝かせ、その上に跨がった。
騎乗位は彼女がもっとも好きな体位だ。
この体勢で男の切なそうな顔を見るのが何よりも好きらしい。
「さあ、今日もいい声で鳴きなさい……!」
ずぷずぷと、デルシアさんの中へと僕のが飲み込まれた。
「うっ……ああっ……!!」
こうして、僕たちは夜が明けるまで混じり合った。
後悔はない。僕はアイドルをやれて、幸せなのだから。
「今日は最高のライブにするから、最後まで楽しんでってくれよ!」
「それでは一曲目は私たちのデビュー曲『サクランボstart!』聞いてください」
きらめくステージの真ん中でポップミュージックにあわせて歌い踊る僕と二人のメンバー。
僕らは魔界で大ブレイク中の男子アイドルユニット「ピュア3」
ユニット名通りメンバーは三人。
熱血体育会系キャラのアキラ君、クールな頭脳派キャラのカオル君。
そして僕、マオ。
純粋無垢のショタ系アイドル。
という設定で、仲良く活動しています。
「あー終わった終わった。今日も疲れたぜ」
楽屋に入るなり、アキラ君は畳で横になった。そんな彼を見てカオル君は呆れて溜息をつく。
「まったくだらしがない。誰かに見られたらどうするのです?」
「だから楽屋まで我慢してんだろ。いいじゃねえか」
やれやれ、と肩をすくめるカオル君。
性格の合わない二人は時々もめるが、それほど大事にはならない。二人とも分別があるし、それでもなりそうなときは僕が仲裁に入る。
僕もいすに座り、ペットボトルのお茶を飲んで一息付いた。
「今日もお客さんでいっぱいだったね。熱気が伝わってきたよ」
「ライブをやる度に、観客数は跳ね上がってますからね。次からはライブビューイングを導入する話も来てますよ」
「まじかよ。俺らもいつの間にか売れっ子になっちまったなぁ」
魔界と人間界が統合され、世は空前のアイドル戦国時代に突入した。
火付け役となった、魔物娘のみで構成された『イブニング娘。』をはじめ、芸能界にはいくつものアイドルグループが存在し、ほぼ全ての需要を網羅している。
一方、魔物娘はアイドルになるだけではない。アイドルに夢中なのは魔物娘も同じであった。
そも、魔界にはアイドルの概念どころか、テレビすら存在しなかった。
そんな彼女達にとって、人間の男性が露出の多い格好で踊るアイドルグループは実に斬新で画期的な存在であり、爆発的にヒットするのも致し方なかった。
「しっかし、魔物娘ってのは一途に恋する連中なんだろ?アイドルに熱あげてて大丈夫なのかね?」
「いえ、それが観客の大半は男女のカップルで来ているらしいですよ」
「そうだったのか!?」
「しかも、独身の女性は私たちのライブを見に来た男性と知り合って交際する事もあるとか。男性のファンもいらっしゃいますからね」
「ははは、幅広く人気なんだねぇ……」
たしかに握手会を開くと、僕の所には魔物のお姉さんの他に男性のファンの方もよく来てくれる。
ファンレターも、男の人からのが結構ある。
コンプレックスだった中性的な顔が、こんなところに需要があったとは思いもしなかった。
他愛もない話をしていると、ドアをノックして七三分けの男性が顔を覗かせた。僕達のプロデューサーだ。
「みんな、お疲れちゃ〜ん。今日のライブもすんばらしかったよぉ〜。グッズも売れたし、お客さん満足して帰ってくれたわ〜」
ナヨナヨとした雰囲気をしているが、これでもいくつもの仕事を持ってきてくれるやり手のプロデューサーだ。いつも仕事終わりに僕たちをねぎらって、アイドルのケアも欠かさない。
「あ、それでマオ君。休憩して着替え終わったら、またいつもの、いいかな?」
そして、仕事終わりに決まって僕を呼ぶのだ。
「わかりました。すぐに支度します」
「いつもゴメンね。でも、あの人マオ君の事すごく気に入っているから……」
申し訳なさそうに頭を下げるプロデューサー。別に彼が悪い訳じゃないし、僕は仕事だと割り切っているのだけれど。
「大丈夫ですよ。だって僕、アイドルですから」
身なりを整えた僕は、高層ビルの最上階までエレベーターで向かう。
何度も経験しているのに、ここにくると少し緊張してしまう。
住んでいる世界が違うことをまざまざと実感させられる。
最上階に到着すると、夜の市街を眺められる絶景のVIPルームに直接つながっている。
「来たわね。いつもより遅いじゃない。」
社長机に座って僕を迎えてくれるのは、スーツ姿をした青白い肌の女性ーーデーモンだ。
「お待たせして申し訳ありません。今日はライブがありまして……」
「知っているわ。でも、そんな事は言い訳にはならない。そうでしょ?」
「おっしゃるとおりです」
「まぁ、いいわ。今日は何があったのか、ゆっくり聞かせてもらおうじゃない。飲み物でも飲みながら、ね」
彼女の名はデルシア。このビルのオーナーであり、とある一大企業の社長。
そして、僕らピュア3の大事なスポンサーでもある。
デルシアさんは魔界産のブランデーを開けると、グラスに注ぐ。
「あなたもたまにはどう?」
「いえ、僕は未成年なので……」
「そう。それじゃあ、いつものジュースでいいわね」
冷蔵庫から桃色の液体が入った瓶が取り出され、受け取ったコップになみなみ注がれる。
僕はジュースが大好きというわけではない。ここにくるときは、必ずこれを飲む約束となっている。
「……いただきます」
コップを口につけ、甘美な雫を喉に流し込む。とろけるような甘さとほのかな酸味は、人間界のフルーツとは一線をかくす味わいだ。
デルシアさんは僕がゴクゴクと一生懸命に飲む様子を眺めながら、ブランデーを楽しむ。
「……けぷっ」
全てを飲み干した。しばらくすると、自分の体に異変が起きるのを感じる。
(きた……っ)
体の内側からポカポカと温かくなっていき、心臓が力強く脈をうつ。
思考はぼんやりと薄らいでいき、体のある部分がむずむずと疼いてくる。
「ふふ、やっぱり凄い覿面ね。魔界の果物を濃縮したジュース……飲めばどんなつれない子でもたちまち発情させてしまう」
体が熱くなっていく。汗が止まらない。
着飾っていた服を一枚ずつ脱いでいく。上着、シャツ、ズボン。
そして、はちきれそうに膨らんだパンツも、ゆっくりとズリおろした。
「あらあら、勝手に脱いじゃって。何をしてほしいのか言わないと、私は何もしてあげないわよ」
意地悪く笑いながら、赤子同然の姿となった僕をじっくりとみつめる。
理性はジュースによって薄まっているが、このおねだりの時は沸騰してしまいそうなくらい恥ずかしい。
しかし、言わなければならない。それが、僕らがトップアイドルでいられる為の条件なのだから。
「……お願いします。どうか今日も僕のおちんちんを、可愛がって下さい……」
僕の股間部に、青い線が不思議な紋章を描いて光る。
「……ふふっ、いいでしょう。今日も泣かせてあげるわ、子猫ちゃん」
デルシアさんもするりと衣服を脱ぎ去っていく。
僕の紋章に呼応するように、彼女の下腹部の紋章もぼんやりと光を放った。
偶然街でプロデューサーに声をかけられ、僕はアイドルになった。
勉強もスポーツも大して出来なかった僕がお金を稼ぐには、中々悪くない職業選択だと思ったから。
作り笑いや、媚びへつらうことも得意であったし。
だが、はじめの頃は今とは違い全く売れなかった。
街で必死にCDを配っても、通りすがる人達からは見向きもされない。
デパートの屋上で歌を歌っても、来るのは数人、誰も来ない日もあった。
アイドルをやめて別の仕事に就こうか悩んでいたとき、ある企業の社長がバックアップを申し出てくれた。
その社長がデルシアさん。彼女は僕たちにアイドルとしての才能を見いだしたらしい。
彼女がスポンサーとしてこちらに求めた条件は、僕の肉体だった。
週末の夜に呼び出し、一晩中僕の身体を自由にできる権利を要求してきたのだ。
これにはプロデューサーも躊躇した。枕営業は珍しくないとはいえ、自分から誘ったアイドルにそんなことをさせたくないと思ったのだろう。
ましてや、相手は魔物の中でも指折りで性欲の強いデーモン。
彼女の相手をするとなれば、枯れるまで精を搾り取られるだろう。
しかし、僕は二つ返事で快諾した。
僕の貞操でピュア3のアイドル活動が保てるなら、安いものだと思ったからだ。
初めての夜、デルシアさんは僕の股間に淫紋を刻み、彼女以外では射精出来ないようにした。
その上で騎乗位であっけなく童貞を奪うと、夜が明けるまで延々と僕を侵し続けた。
朝日が射し込むころには、僕の身体は精液と彼女の愛液でドロドロになっていた。
彼女の協力あって、僕らは大々的に宣伝され、握手券付きCDは爆売れ。テレビには引っ張りだこ。夢の魔界武道館ライブまで実現した。
そして、僕とデルシアさんの関係は今も続いている。
ガチガチに勃起したそれを、デルシアさんは細い指で丹念にしごいてくる。
先端からあふれるカウパーによって、上下する度にヌチヌチと水音がしたたっていく。
「ふふっ、相変わらず堪え性がないわねぇ。もうパンパンじゃない。そんなに出したいの?」
僕の弱点を熟知しているデルシアさんは、僕を的確にかつ射精してしまわないように責めあげる。
彼女は僕が懇願するまで、絶対に射精させてはくれないのだ。
「ううっ……はい、お願いします。イかせて……下さいっ……」
「……ふふっ。いいわ、従順な子にはご褒美をあげなくちゃ、ね」
満足げにほほえむデルシアさんは扱くスピードを一気に上げ、急速に絶頂へと導いていく。
「ああっ……くっ……!!」
びゅっ、びゅっと噴水の様に先端からあふれ出す。
放たれていく度に頭が痺れ、心は幸福感と倦怠感に包まれる。
「あらあら、いっぱい出しちゃって……」
デルシアさんは僕のものを手で受け止める。両手いっぱいになった白濁に、ゆっくりと口を添えた。
こくり、こくり、のどを鳴らし、僕に見せつけるようにそれを飲み干した。
「やっぱり君のは最高だわ。濃厚で、味わい深い。お酒なんかよりもこっちの方がいいわね」
デルシアさんは、少し萎えた僕のに唇をつけると、中に残っていた物まで残らず吸い上げた。
「はっ……うううっ……」
その刺激で、また、大きくなっていく。
「いけない子。もう元気になっちゃうなんて……いいわ、また一週間分、一滴残らず搾り取ってあげる……」
デルシアさんは僕を仰向けに寝かせ、その上に跨がった。
騎乗位は彼女がもっとも好きな体位だ。
この体勢で男の切なそうな顔を見るのが何よりも好きらしい。
「さあ、今日もいい声で鳴きなさい……!」
ずぷずぷと、デルシアさんの中へと僕のが飲み込まれた。
「うっ……ああっ……!!」
こうして、僕たちは夜が明けるまで混じり合った。
後悔はない。僕はアイドルをやれて、幸せなのだから。
18/01/17 22:05更新 / 牛みかん
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