読切小説
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姉をなのるもの
 僕にお姉ちゃんはいません。
 これだけはハッキリ言えます。僕は一人っ子です。少なくともこの家に、僕以外の子供はいません。ここに住んでいるのは、僕と僕の両親だけです。
 改めて言います。僕に、お姉ちゃんは、いません。
 
「レキくーん」

 お姉ちゃんはいない。
 
「レキくーん。お姉ちゃんですよー。入れてくださーい」

 でも、いる。
 
「あなたのかわいいお姉ちゃんが来ましたよー。いれてくださいなー」

 お姉ちゃんはいない。でもお姉ちゃんはいる。
 意味が分からないかもしれませんが、いるんです。正確には、自称お姉ちゃんがいるのです。
 年上の、とっても美人なお姉ちゃんが。
 
「レキくーん。レキくーん?」

 そして今まさに、その自称お姉ちゃんが家の前にいます。午前十一時。お昼前のことです。
 この「お姉ちゃん」は休みの日に僕が一人で留守番をしていると、必ずこうしてやってくるのです。ちなみに「お姉ちゃん」の存在を僕の両親は知っていて、僕のお世話を任せてもいます。狙ったように僕が一人の時に現れるのも、両親が事前にお姉ちゃんにお願いしているからです。
 要するに、お姉ちゃんは親公認のお姉ちゃんなのです。
 
「……どうしたんですかー? いれてー? いれてくださーい?」

 玄関のドアの向こうで、お姉ちゃんが声を上げます。とっても穏やかで柔らかい、ぽえぽえとした声です。僕に無視されていると思っているのか、ちょっと不安そうに上ずってもいます。それがまた可愛いのです。
 でもずっと無視するのも可哀想なので、そろそろいれてあげることにします。
 
「レキくん、お願い? お姉ちゃんを中にいれて? お姉ちゃんはね、一人だと寂しくて死んじゃうんですよ?」

 玄関前まで来たところで、お姉ちゃんがそんなことを言ってきます。意味がわかりませんが、可愛いので良しとします。
 あと本当に泣きそうなのでここまでにします。「聞こえてるよー」と声をかけつつ、ドアを開け、お姉ちゃんと対面します。
 
「くすん……レキくぅん……」

 手遅れでした。僕の目の前に現れたお姉ちゃんは、両目に涙をうっすら溜めていました。何度か鼻をすすり、涙がこぼれ落ちるのをこらえてもいました。
 申し訳ないことをしたな。それを見た僕は、素直にそう思いました。しかし同時に、いやらしい気持ちが胸の中でムクムク膨れ上がってもきました。「しぎゃくしん」をかきたてる、お姉ちゃんがいけないのです。
 
「おうち入ってもいいですか……?」

 そんな僕の葛藤をよそに、お姉ちゃんが再度聞いてきます。今度は意地悪せず、素直に頷きます。
 許可を得たお姉ちゃんが家の中に入ります。僕はお姉ちゃんが中に入ってからドアを閉め、その後お姉ちゃんに謝ります。
 
「ごめんなさい。慌てるお姉ちゃんが可愛くって、つい意地悪しちゃいました」
「もう、レキ君ってば」

 僕の正直な告白を聞いたお姉ちゃんが、笑みを浮かべながら僕の頭を軽くぽんぽんと叩きます。その動きに合わせて、お姉ちゃんのおっぱいも上下左右にゆさゆさ揺れます。
 お姉ちゃんのおっぱいはとても大きいです。種族共通の特徴なのだそうで、お姉ちゃんはそれを自慢にしています。
 
「あんまり年上をからかっちゃいけませんよ。めっ、ですからね」

 おっぱいの大きいお姉ちゃんが釘を刺してきます。僕も素直に頷き、お姉ちゃんの言葉を受け入れます。
 僕が意地悪するのはお姉ちゃんだけだよ、なんて、恥ずかしくてとても言えません。
 
 
 
 
 お姉ちゃんは悪魔です。
 正確に言うと、魔物娘という存在らしいです。数年前から「こっちの世界」にやって来た人達らしく、人間ではないようです。
 そしてお姉ちゃんも、その魔物娘の一人です。ホルスタウロス、という、おっぱいの大きい牛の魔物娘です。
 
「レキ君、今日も一日よろしくお願いしますね♪」
「はい。お願いします」

 そんなお姉ちゃんと僕が知り合ったのは、ほんの一か月前のことです。僕の父が仕事場でお姉ちゃんの父親と仲良しになり、その縁で僕とお姉ちゃんが知り合ったのです。今ではこうして、お姉ちゃんが僕の留守をお世話してくれるようになりました。
 
「お姉ちゃんがお昼ご飯作るから、レキ君はお洗濯お願いしますね」
「うん、わかりました」

 お姉ちゃんがご飯を作り、その間に僕が掃除や洗濯を済ませる。いつもの分担作業です。最初はお姉ちゃんが全部一人でやろうとしていたのですが、僕が「自分も手伝う」と言って、今の形に落ち着いたのです。
 お姉ちゃんに全部押しつけるなんて出来ません。言ってしまえば、これは僕のわがままです。でもお姉ちゃんは、僕の申し出を喜んで受け入れてくれました。
 お姉ちゃんは優しい人です。
 
「レキくーん。ご飯できましたよー」

 しばらくして、お姉ちゃんが声をかけてきます。ちょうど僕も自分の仕事を終わらせたところなので、すぐにお姉ちゃんの所へ向かいました。そうしてリビングに戻ると、お姉ちゃんが料理を盛り付けたお皿をテーブルの上に並べていました。
 動くたびに、お姉ちゃんのおっぱいがぷるんぷるん上下に揺れます。えっちです。暴力的です。
 
「お姉ちゃん、今日のお昼はなんですか?」
「今日はスパゲッティでーす♪ おかわりもありますから、いっぱい食べてくださいね」

 話を戻します。お姉ちゃんの料理の腕前はプロ級です。とっても美味しくて、優しい味がします。お姉ちゃんの作るご飯が、僕は大好きです。
 
「それじゃあ、一緒に食べましょうね。いただきます」
「いただきますっ」
 
 隣合って座り、食事を始めます。スパゲッティをフォークで丸めとって、口の中に運びます。
 うん。美味しい。とっても美味しい。
 
「お姉ちゃん、これとってもおいしいです」
「美味しいですか? よかったあ。レキ君が喜んでくれて、私も嬉しいです」

 素直に感想を言うと、お姉ちゃんも肩の力を抜き、ほっと笑みを浮かべます。どこか心配だったのかもしれません。お姉ちゃんのご飯をまずいなんて言うわけないのに、なかなかに心配性です。
 そんなところが可愛いのです。
 
「これからも頑張りますから、期待していてくださいね」
「うん!」

 お姉ちゃんの言葉に大きく頷きます。こんなに美味しいご飯を作ってくれるのに、期待しないはずがありません。
 優しくて暖かくてご飯も美味しくて。僕はお姉ちゃんと知り合えてよかったと心から思います。
 
 
 
 
 お昼ご飯を食べ終えた後は、二人で後片付けをします。お姉ちゃんが食器を洗い、僕がテーブルを拭きます。二人でやれば、あっという間に終わります。
 
「お姉ちゃん、こっちは終わりましたよ」
「はーい、お姉ちゃんの方も終わりですよー」

 僕の言葉に合わせて、お姉ちゃんの声が返ってきます。同時に蛇口を捻る音と水の止まる音がして、お姉ちゃんが僕の方へやってきます。そして僕の方へ手を差し出しつつ、お姉ちゃんが声をかけます。
 
「それじゃあレキ君、行きましょうか」
「う、うんっ」
 
 お昼ご飯の後は、丸ごと自由時間になります。これもいつものことです。大抵は二人でリビングに行き、そこで一緒の時間を過ごします。
 誘ってくるのは、いつもお姉ちゃんからです。
 
「それじゃあレキ君。今日もデザート、いただいちゃいますね……♪」
「うん……っ」

 僕をソファに座らせ、その前でお姉ちゃんが膝を床につけて屈みこみます。僕の股間の位置に顔を寄せ、ゆっくりとズボンのチャックを降ろしていきます。
 いつものことです。お昼ご飯を食べ終えた後は、いつもこうして、お姉ちゃんが僕を食べます。お姉ちゃん曰く「食後のデザート」であり、お姉ちゃんは僕の「せーえき」を食べるのが大好きなのだそうです。
 僕はこんなことする人を他に知りません。お姉ちゃんは悪魔です。こうなる度に、僕はそのことを再確認します。
 
「うふふっ、おちんちん♪ レキ君のおちんちん♪ 今日もすっごい硬くなってて、頼もしいですっ♪」
 
 でも怖くはありません。目の前でうっとりした顔で露出したおちんちんに頬ずりするお姉ちゃんを見て、なんで怖いと思う必要があるのでしょう。とってもエッチで、とっても綺麗です。
 僕はエッチで綺麗なお姉ちゃんが大好きです。それに僕はいつもお姉ちゃんにお世話になっているので、日頃のお返しという意味でもお姉ちゃんを邪険に扱うことはできません。お姉ちゃんには頭が上がらないのです。
 
「それじゃあいただきまーす。あー……んっ、じゅるっ、ずっ……」

 そうこうしているうちに、お姉ちゃんが僕のおちんちんを食べ始めます。大きく口を開けて、おちんちんを根元までしっかり咥えこんでいきます。そしてそこから、わざとらしく水音を立てながら顔を上下に動かし始めます。
 
「じゅるっ、じゅっ、ずぞぞっ、じゅるうっ! ずちゃっ、ぐちゅっ」
 
 僕の目の前で、牛の魔物娘がおちんちんをお口で扱いてくれる。凄いエッチです。一往復するごとに背筋がぞくぞくして、腰が砕けて崩れ落ちてしまいそうになります。お姉ちゃんは本当に、僕のおちんちんを美味しそうに食べてくれます。
 幸福感と気持ちよさで、僕の顔にも自然と笑みが浮かんできます。僕の喜びが伝わったのか、お姉ちゃんもおちんちんを咥えながらにっこり微笑んでくれます。
 
「んっ、んふふ……っ、じゅるっ、ずるるっ」

 でもおちんちんは離しません。目では優しく微笑みながら、口では激しく「ふぇらちお」を続けます。綺麗で下品、上と下のギャップが、たまらなく興奮します。
 
「れき、くぅん……もう、じゅるっ、でふぉう……?」

 やがておちんちんを咥えたまま、お姉ちゃんが尋ねてきます。僕は素直に頷きました。実際我慢の限界でした。
 それを少しでも伝えようと、僕はお姉ちゃんの頭を両側から鷲掴みにします。頭から生えた角を指で挟み、さらさらの頭髪の中に手を沈めます。
 
「出るっ、でる、お姉ちゃんでちゃう!」
「じゅるっ! ずる、じゅちゅっ! ずぞぞぉ……っ!」

 僕の悲鳴じみた叫びに、お姉ちゃんが応えます。言葉でなく、より強い吸引でそれに反応してくれます。今までより一際大きな吸い出し音が、僕の理性を粉々にします。
 そしてついにその時が来ます。お姉ちゃんのお口に僕のおちんちんが白旗を揚げ、先から白い液体を勢いよく発射します。
 
「ふぐぅっ!?」

 口内に液体を吐かれたお姉ちゃんが、表情を強張らせ苦悶の声を上げます。頭は僕が鷲掴みにしているので、逃げることも出来ません。僕はそのまま、欲望のままにお漏らしを続けます。
 このひと時。お姉ちゃんを征服しているみたいで、とっても興奮します。いけない気持ちが胸いっぱいに広がって、心臓がドキドキします。
 
「むぐっ、ふぅっ……んっ、んぐ、んぅっ……」

 そしてお姉ちゃんもまた、すぐにこの状況に慣れます。眉間の皺を解き、目を閉じて口の中のモノを飲み込み始めます。苦しげな声は心地よさそうな鼻息に変わり、僕の出したせーえきをゴクゴク喉に流し込んでいきます。
 
「ぷあっ」

 そうして完全に飲み終えた後、お姉ちゃんはようやく吸引を止めます。僕もそこでお姉ちゃんの頭から手を離し、お姉ちゃんもおちんちんを解放します。
 それからお姉ちゃんはもごもごと口を動かし、中に残ったせーえきを最後の一滴まで飲み込みます。そうして完全に空にした後、お姉ちゃんは決まって口を開け、中を見せつけてくるのです。
 
「あー……ん……どう? 全部飲めてますか?」
「う、うん……飲めてる……」

 お姉ちゃんの口の中は、瑞々しくてピンク色で、とってもエッチです。糸を引く唾液や中で蠢く肉厚の舌も、エッチな雰囲気をかきたてます。それを見た僕は下半身に熱が溜まっていくのを感じ、おちんちんがあっという間に元の硬さを取り戻していくのを自覚しました。
 
「ふふっ。レキ君ってば、またおちんちん勃起させてますね」

 目敏くそれを見つけたお姉ちゃんが、悪戯っぽく告げてきます。僕は言い訳出来ずに、顔を真っ赤にして視線を逸らします。
 そんな僕に、お姉ちゃんが正面から抱きついてきます。甘い香りが鼻をくすぐり、柔らかなおっぱいの感触が胸板に広がります。
 
「でも素敵です。お姉ちゃん、素敵なレキ君のおかわりが欲しくなっちゃいました」

 耳元でお姉ちゃんが囁きます。お腹でおちんちんを上下に撫でながら、お姉ちゃんが続けます。
 
「レキ君、今度は私の中に……いいですか?」

 断れるはずありません。僕は反射的に頷きました。
 
 
 
 
 その後僕はズボンを履き直し、お姉ちゃんと一緒に自分の部屋へ行きます。そこでまず僕がベッドの上に寝転び、続いてお姉ちゃんが僕の上に覆い被さります。
 
「はーいレキ君、じゃあお洋服脱ぎ脱ぎましょうね〜」

 身を起こし、僕の股間の位置で馬乗りの姿勢を取ったお姉ちゃんが、満面の笑みを浮かべて僕に言い放ちます。これもいつものことです。お姉ちゃんは僕の服を自分で脱がせるのが、たまらなく大好きなのだそうです。ちなみに僕もこうされると、なんだかお姉ちゃんのモノになったような気がしてくるので、嫌いではないです。
 リビングでズボンを履き直したのもこれが理由です。
 
「お姉ちゃんは、どうして服を脱がせたがるんですか?」
「弟の服を脱がすのはお姉ちゃんの特権であると、子供の頃に読んだ本に書いてあったからです」

 いったいどんな本を読んだのでしょうか。上下を脱がされながら尋ねてみましたが、却って謎が深まるばかりでした。ですが裸にされた僕の関心は、すぐにお姉ちゃんの方へ移りました。
 何故なら僕の目の前で、お姉ちゃんが自分から服を脱ぎ始めたからです。
 
「次は私が脱ぎますからね……ん、しょ、っと」
 
 最初は上を。次に下を。お姉ちゃんは恥ずかしがることなく、あっという間に全裸になりました。程よくお肉のついた体に、大きく前に張り出したおっぱい。柔らかくて暖かくて、とってもエッチです。
 しかも勢いよく上を脱いだために、服に引っ張られたおっぱいが上下に激しく揺れました。それを見るだけで、僕は嫌でも興奮してしまいます。
 
「ふふっ。おちんちん、また大きくなってきましたね」

 そんな僕の興奮を見抜いたお姉ちゃんが、悪戯を見抜いたように意地の悪い笑みを浮かべて言ってきます。僕は恥ずかしくなって視線を逸らしましたが、お姉ちゃんはすぐにいつもの優しい雰囲気に戻り、続けて言いました。
 
「でも安心してください。お姉ちゃんも、もっともっとレキ君とエッチしたいなって思ってますから」

 そう言いながら、お姉ちゃんが僕の頬に手を添えます。そしてそのまま顔を近づけ、おっぱいを僕の胸板に押し付け、お姉ちゃんが僕の唇を奪います。
 
「ん――」

 お姉ちゃんからのキス。柔らかな感触が口いっぱいに広がります。さらにそこからお姉ちゃんが舌を伸ばし、僕の口の中にそれをねじ込んできます。
 
「んっ、ちゅ、あむ……」

 お姉ちゃんの舌が僕の中で暴れます。僕も負けじと舌を伸ばします。二人の舌が何度も絡まり、混ざった唾液が僕の喉を流れていきます。
 
「んく、ん、んぐっ、んっ……」

 僕はそれを片っ端から飲み込んでいきます。僕とお姉ちゃんの唾液が混ざりあったものを吐き出すなんて、そんなもったいないことは出来ません。お姉ちゃんとキスをしながら、お姉ちゃんを味わえる。最高のご褒美です。
 
「ぷはっ」

 やがてお姉ちゃんが顔を離します。僕はもっとキスしていたかったのですが、ワガママを言うことはしませんでした。出来る男は自分のワガママを押し付けないものであると、前に読んだ本に書いてあったからです。
 
「――レキ君」

 顔を離し、でもおっぱいは押しつけたまま、お姉ちゃんが甘えるように言います。
 
「入れたいです。いいですか?」

 何を、とは言いません。それだけで十分通じるからです。
 僕は無言で頷きます。お姉ちゃんが微笑み、腰を浮かせて位置を調整します。
 おちんちんは既に硬さを取り戻しています。そのおちんちんの先っぽに、お姉ちゃんの割れ目がくちゃりと触れてきます。
 
「んっ」

 触れた瞬間、お姉ちゃんが気持ちよさそうに呻き声をあげます。しかしそこで動きは止めず、そのまま一息に腰を降ろしていきます。
 ぐちゃり。いやらしい音を立てながら、おちんちんがお姉ちゃんの中に入ります。お姉ちゃんのおまんこの中は熱くてどろどろで、さらにびっしょり濡れたひだひだで覆われています。その一つ一つが僕のおちんちんに絡みつき、細指で優しく扱くように柔らかく包み込んでいくのです。
 こんな気持ちいいものを知ってしまったら、もう元には戻れません。
 
「ふうぅぅ……」

 おちんちんを根元まで飲み込んだ後、お姉ちゃんが大きく息を吐きます。僕と合体した時にいつも取る行動なのですが、それはお姉ちゃん曰く「気を落ち着かせて、すぐイってしまうのを防ぐため」なのだそうです。それだけ僕のおちんちんが美味しいのだ、とも言っていました。
 僕のおちんちんで気持ち良くなってくれている。なんだか誇らしいです。
 
「そ、それじゃあ、動くね……?」

 そうして気持ちを落ち着かせた後、改めてお姉ちゃんが問いかけます。答えは求めていません。僕も応えません。ただお姉ちゃんの気の済むように任せ、お姉ちゃんも僕の想いに応えるように、自分から腰を動かしていきます。
 ぐちゃ。ぐちゃ。股間から水音が響き、それが一つ鳴る度に僕の背筋がぞくりと震えます。気持ち良さが全身を駆け巡り、頭の中がお姉ちゃんでいっぱいになります。
 
「んっ、ん、あっ、はんっ、あぁんっ……」

 さらに僕の上で、お姉ちゃんが気持ちよさそうに喘ぎます。眉を八の字に下げ、目を閉じ、熱い吐息をこぼしながら、一心不乱に腰を振るのです。その姿がたまらなくえっちで、僕もどんどん興奮していきます。
 
「あッ、やだ、おっぱいっ、あんッ……」

 腰を振る最中、お姉ちゃんが不意に声を漏らします。お姉ちゃんがこう言う時は決まって、お姉ちゃんのおっぱいからお乳が漏れ出しているのです。一応お姉ちゃんはホルスタウロスという種族なので、お乳が出るのはごく普通のことです。
 
「んッ、んぅぅんっ、あっ、ふぅん……っ!」
 
 それでもやっぱり恥ずかしいのか、この時のお姉ちゃんは顔を真っ赤にして声を押し殺します。我慢しなくてもいいのに。それを見た僕はいつもそう思います。おちんちんを優しく包んでくれるおまんこも、メロンのように大きなおっぱいから溢れるお乳も、僕はどちらも大好きなのです。
 
「お姉ちゃん、はぁ、お姉ちゃん……」

 だから僕はそれを伝えるために、この時決まってお姉ちゃんにお願いをします。おちんちんから流れてくる幸せな心地良さに流されかけつつ、それでも気を強く持ってお姉ちゃんに頼み込みます。
 
「お姉ちゃんっ、おっぱい、のみたい……っ」
「あッ、んッ、ふえぇ……っ?」
「おっぱいのみたいッ、おねえちゃんのませて……ッ!」

 気力を振り絞って叫ぶと、お姉ちゃんの腰の動きが止まります。そして目を開け、僕の方をじっと見つめます。
 僕もお姉ちゃんを見つめ返します。その内お姉ちゃんはにっこり笑って、肩で息をしながら僕に話しかけます。
 
「私のおっぱい、飲みたいんですか……?」
「うん。飲みたい。お姉ちゃんのが飲みたい……っ」
「ふふっ、いいですよ?」

 僕の言葉に、お姉ちゃんが笑顔で頷きます。そしてお姉ちゃんが背中に手を回し、僕の体を持ち上げます。次に脚を器用に動かして僕を布団の上に座らせ、その上にお姉ちゃんが乗っかかります。
 対面座位、という体勢です。初めてこの姿勢になった時に、お姉ちゃんが教えてくれました。
 
「よい、しょっ……と。はい、どうぞ」

 互いに向かい合う格好のまま、お姉ちゃんが体を離して言ってきます。それまで僕の胸板で潰れていたおっぱいが元の膨らみを取り戻し、ピンク色の乳首から白い液体が漏れ出ている様を見せつけてきます。たわわに実ったおっぱいが、お姉ちゃんのミルクで白く汚れているのです。
 えっちです。たまらなくえっちです。僕はもう我慢できません。
 
「お姉ちゃん……!」

 僕はすぐさまかぶりつきました。口でおっぱいの先をくわえこみ、歯で乳首を挟んでお乳を捻り出します。さらに口を窄めて、出てきたお乳を力いっぱい吸引します。
 甘くて暖かいミルクが、舌を伝って喉へと流れます。その熱い味わいが、僕にさらなる喜びを与えてくれます。
 
「じゅるっ、じゅっ、じゅるるっ!」
「あッ、あン! も、もう、レキ君ってば、やン! おっぱい、とってもエッチに吸うんだからぁ……ッ♪」
 
 音を立ててお乳を味わう僕に、お姉ちゃんが苦言を呈します。でもその声は明らかに喜んでおり、嫌がっているようには全く見えません。
 実際、お姉ちゃんは僕におっぱいを吸われている時が一番幸せなのだと、前に僕に話してくれました。
 
「そ、それじゃあ……お姉ちゃんももーっと、エッチになっちゃいますからねぇ……っ?」

 しかしやられっぱなしで終わらないのがお姉ちゃんです。お姉ちゃんはお返しとばかりに、それまでより早いペースで腰を振り始めます。水音が激しくなり、おちんちんから生まれる幸せがさらに大きくなります。
 
「あッ! んッ! ふぅン! やっ、やぁんッ!」
「じゅる、じゅっ! ずるるッ! ずぞッ!」

 お姉ちゃんの喘ぎ声も一段と大きくなります。僕も負けじと、さらに強くおっぱいを吸います。もう片方のおっぱいからはお乳が滝のように溢れ出し、僕の咥えている方からもそれと同じくらいお乳が流れ出ていきます。
 
「あッ、ふぅン! ……いいよッ! もっと飲んでッ! ン、あッ♪ お姉ちゃんのおっぱい、飲み干してぇッ♪」

 猛烈な勢いでお乳を出しながら、お姉ちゃんが叫びます。僕はそれに応えるように、両方の乳首を口で咥えます。流れるお乳の量が二倍になり、僕はそれを全て飲み込んでいきます。
 体がどんどん熱くなっていきます。全身が燃え滾り、おちんちんが今にも爆発しそうになります。そこに追い打ちをかけるように、お姉ちゃんが猛烈な勢いで腰を上下に動かします。
 
「わたしもッ、食べるッ♪ レキくんのおちんちんっ、ぜーんぶ食べちゃいます、からぁっ♪」

 激しく腰を打ち付けながら、お姉ちゃんが宣言します。お姉ちゃんになら食べられてもいい。本気でそう思いながら、僕はお乳を吸い続けます。
 お姉ちゃんのお乳とおまんこが、僕をどんどん気持ち良くしてくれます。そんな気の遠くなりそうな気持ち良さの中で、僕はとうとう我慢の限界を迎えます。
 
「おねえちゃ、でるっ、でちゃうっ!」
「いいよッ! 出してッ! お姉ちゃんの中に! レキ君の出して!」

 僕が叫び、お姉ちゃんが叫び返します。僕はおっぱいを吸うのを止め、胸の間に顔を埋めます。おちんちんに意識を集中させ、お姉ちゃんと一緒に気持ち良くなるためです。
 お姉ちゃんの腰がどんどん速くなります。僕とお姉ちゃんの喘ぎ声も、どんどんペースを上げていきます。
 
「イク、イク、イク、いッ――」

 そして爆発します。ふっと腰から力が抜け、遅れておちんちんから液体が放たれていきます。
 たまらず絶叫します。
 
「う、あっ、うあああああっ!」

 全神経がおちんちんに集中します。粘り気のある液体がおちんちんの先から飛び出す度に、体から力が抜けていきます。さらに僕のせいえきをもっと味わおうと、おまんこがおちんちんをぎゅうっと締め上げていきます。
 
「お姉ちゃん! お姉ちゃんお姉ちゃん!」

 怖い。魂まで持って行かれそうに感じるほどの強い射精感に、僕は恐怖を覚えました。恐怖のあまり、僕はお姉ちゃんの背中に手を回し、お姉ちゃんに力いっぱいしがみつきました。
 そんな僕を、お姉ちゃんは優しく受け止めてくれます。僕の背中と頭に手を添え、ぎゅっと抱きしめてくれるのです。
 
「いいよレキ君、もっと出して? お姉ちゃんにレキ君のミルク、もっと飲ませてください♪」

 お姉ちゃんが耳元で囁きます。僕は言われるがまま、どんどん精液を撃ち出します。お姉ちゃんのおまんこはそれを一滴残らず飲み込んでいき、むしろもっと欲しいと言わんばかりに、ひだひだをおちんちんに擦りつけてきます。
 
「出すよ、飲んで、お姉ちゃん僕の飲んで……?」
「飲む、のむ、ミルクのむぅ……♪」

 うわごとのように呟く僕に、お姉ちゃんが答えます。全身とおまんこで僕にぎゅっとしがみつき、僕の精液を宣言通り飲み続けます。
 お姉ちゃんの抱擁は、僕が射精を終えるまで続きました。
 
「はぁ……♪」

 撃ち止めと同時におまんこの収縮が止まり、お姉ちゃんが満足したように息を吐きます。でもおちんちんはおまんこで咥えたまま、お姉ちゃんと僕は座って抱き合ったままです。
 それが良いのです。全てを出し終えた後の気怠さ、好きなだけ射精した後にやってくる疲れが、たまらなく心地良いのです。そしてそれは、お姉ちゃんも同じです。
 
「レキ君、今日もいーっぱい出ましたね♪」
「うん。お姉ちゃんの中に、いっぱい出しちゃいました♪」

 爽やかな疲労感を仲良く共有しながら、僕とお姉ちゃんで言葉を交わします。これは「ぴろーとーく」というものらしいです。お姉ちゃんは僕の知らないことをいっぱい知っています。
 
「お姉ちゃん、僕のせいえき美味しかったですか?」
「はい。とっても美味しかったですよ。レキ君の方も、お姉ちゃんのお乳美味しかったですか?」
「すごく美味しかったです。最高でした」
「うふふっ。嬉しい♪ そう言ってくれると、お姉ちゃんもっとミルク出ちゃいます♪」

 ぴろーとーくの中で、お姉ちゃんが不意にそう言います。するとその言葉通り、お姉ちゃんの乳首からまたお乳が漏れ始めました。
 僕はまずそれを見て、次に顔を上げてお姉ちゃんを見ます。お姉ちゃんに見つめ返されながら、僕はお姉ちゃんにお願いします。
 
「ねえお姉ちゃん、また飲んでもいいですか?」
「もちろん。たくさん飲んでいいですよ」

 即答です。もちろんお姉ちゃんが断るはずが無いのは知っていました。しかし親しき中にも礼儀ありです。
 そして今、許しが出ました。ためらう必要はどこにもありません。僕は迷うことなく、お姉ちゃんのおっぱいにしゃぶりつきました。
 
「んむ、おねえちゃん……あむ……」

 前のように力任せに吸い出すのではなく、流れ出るモノのみを受け入れる。そんな感じで、僕は優しくおっぱいを吸っていきます。お姉ちゃんもそれを手助けするように、僕の後頭部に両手を添え、後ろから自分の方へ押し込んでいきます。
 
「レキ君専用ミルク、たくさん飲んでくださいね……」
「うん……ちゅ、ぴちゅ……のむ……ちゅ、くちゅ……」

 お姉ちゃんの甘い囁きが、僕の脳を優しく溶かします。僕はふわふわと幸せな気分になりながら、お姉ちゃんのおっぱいを味わいつくすのでした。
 
 
 
 
 全てが終わった後も、僕とお姉ちゃんは抱き合ったままでした。おちんちんは萎れておまんこから外れていましたが、それでも僕達は汗ばんだ体をぴったりくっつけ、お互いの体温を感じ合っていました。
 えっちをした後のこの気怠いひと時が、僕は大好きです。
 
「今日もいっぱい頑張りましたね。偉い、偉い」

 そんな中、お姉ちゃんがそう言って僕の頭を優しく撫でてきます。お姉ちゃんはえっちの後は、いつもこうして僕を褒めてくれるのです。
 
「レキ君、一緒にお風呂入りましょうか? 汗を流してさっぱりしましょう?」

 お風呂に誘ってくるのも、いつものことです。お姉ちゃんとえっちした後は、いつもこうして一緒にお風呂に入ります。僕もお姉ちゃんと一緒にお風呂に入りたいので、その提案をこころよく引き受けます。
 
「入る! お姉ちゃんと入りたいです!」
「うふふっ。元気でよろしい。お姉ちゃん、元気なレキ君だーいすきですよ♪」

 力いっぱい頷く僕を見て、お姉ちゃんが優しく微笑みます。もちろん僕も、それに負けないくらいお姉ちゃんが大好きなのですが、恥ずかしいので言葉には出せません。
 正直に自分の気持ちを伝えられるお姉ちゃんがうらやましいです。僕も早く大人になって、お姉ちゃんに相応しい大人の人になりたいです。
 
「まずはお風呂に入って、洗いっこして……上がったらお水を飲んで一休みして……」

 そう僕が思っている一方、お姉ちゃんの方はこの後の予定を簡潔に定めていました。まだまだ夜まで時間はたっぷりあります。その時間を、お姉ちゃんは有効に活用したいと考えているのです。
 
「じゃあレキ君、さっそく行きましょうか」

 やがて予定を組み終えたお姉ちゃんが、僕に声をかけます。僕も頷き、同時に立ち上がります。お互いの手を握り、指を深く絡め合い、ぴったり寄り添ってお風呂場まで向かいます。
 もちろん裸です。上に何も着ません。この家には今、僕とお姉ちゃんの二人しかいないのです。このお姉ちゃんと一緒にいけないことをしている感じもまた、僕は好きなのです。
 
「そうだ、レキ君」

 その道中、お姉ちゃんが僕に声をかけます。僕はすぐにお姉ちゃんの方を向き、そんな僕にお姉ちゃんが話しかけます。
 
「お風呂から出て一休みしたら、またエッチしましょうね?」

 いつもの満面の笑みで、お姉ちゃんが言ってきます。直後、僕の背筋はぞくりと震え、おちんちんに再び熱が溜まっていきます。
 抵抗など全く出来ません。
 
「ね?」

 念を押すように、お姉ちゃんが言います。僕は何も言い返せず、ただ顔を真っ赤にして首を縦に振るだけでした。
 
 
 
 
 僕はずっと前から、お姉ちゃんと一緒にいました。
 そして最初に会った時から、僕はお姉ちゃんの虜になってしまいました。
 もうお姉ちゃんのいない生活なんて考えられません。僕はお姉ちゃんと死ぬまで一緒にいたいです。
 
「レキ君のこと、お姉ちゃんが絶対幸せにしてあげますからね♪」
 
 僕のお姉ちゃんは、悪魔です。
19/03/25 06:16更新 / 黒尻尾

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