這いよれ!スーパー魔物娘タイムSAN
前回までの這いよれ!スーパー魔物娘タイムは
「君がハスターであることは知られてはならない。」
「そんなシーンなかったでしょっ。」
「次に消えるキャラはお前だった……」
「だからそんなシーンなかったって。」
そんなこんなでちびぬれおなごさんと白蛇さんは蓮太の街に馴染んでいくのだった。
「きゃぁぁぁぁぁっ。」
ちびぬれおなごさんの悲鳴が玄関から聞こえる。
玄関の戸を開けると、血だまりのなかに以前家に来た宅急便のクトゥ……イグニスが沈んでいた。
「これは、ゴルゴムの仕業ね。」
駆けつけた白蛇さんが断言する。
「ううっ、死国はクライシスランドになってしまうのでしょうか。」
「いや、二人とも違うから……起きて下さいイグニスの方。」
血だまりの人影に声を掛ける。
「う、うん、おはよう。」
イグニスがのんきな返事をする。
「一体どうしたんです?」
話を聞くと這いよる混沌の薄い本(十八禁)のことを思い出していたとか。思い返すうちに興奮して鼻血が止まらなくなり貧血を起したらしい。どれだけ危険な内容だったのやら。
「魔物娘としては大いに気になります。」
「たしかにそうですわね。」
まあそうかもしれない。
「起してくれてありがとう。これお礼。」
紙片を渡してくれた。『DK堂ジパング支店スイーツ割引券』と書いてある。そしてイグニスは帰っていった。
「これなかなか手に入らないんですよ。」
「たしか割引券を持ってると優先して購入できるのですわ。」
二人は喜んでいる、しかし……
おのれDK堂、貴様のせいで魔物娘の食文化まで破壊されてしまった。
「とにかく玄関先を綺麗にしよう。」
「「はい」」
三人で血の跡を綺麗に掃除していくと、肌のひび割れたサラマンダーが通りかかった。
「おはようジャミラさん。」
挨拶をすると会釈を返してくれた。
「「ジャミラさん?」」
「ああ紹介してなかったねサラマンダーのジャミラさんだ。ジャミラさんはもともと人間だったのだけど、水の無い場所で生き延びるため自らサラマンダーになったんだ。」
「「!?」」
「ちなみにとても強いんだ、どの位強いかと言うと怪獣ぐらい強いんだ。」
「火炎放射器を使う時点で間違っている気がします。」
「上官が無能だと現場が苦労するのよね。」
「やはり故郷は恥丘でしょうか。」
「お下品ですわよ。」
そうこうしているうちにジャミラさんは帰っていった。
玄関先が綺麗になった頃、
「王様っ!」
一人のシルフが蓮太に飛びついてきた。
「「「???」」」
「何かの間違いじゃないかな、さすがに僕は王様じゃないよ。」
「いいえ間違いありません、あなたこそ私達シルフの好意の王です。」
「なるほどそう来ましたか。」
「シルフも侮れないですわね。」
「どうか私達の集落に来て下さい。」
どうも近くに珍しいシルフの集落があるらしい、あまりに強く勧めるのでとりあえず行ってみることにした。
「さあ皆さん、私達シルフの好意の王がいらして下さいました。私達に代々伝わる言葉でお迎えしましょう。」
「言葉というとあの『いあいあはすたあ』というのでしょうか。」
「さあどうなのかしら。」
「ではいきますよ。」
「「「ギップリャー」」」
ぶっ。
「「「ギップリャー、ギップリャー、ギップリャー………………」」」
や、やーめーてー。大切なものが、大切なものが壊れていくうぅぅぅぅぅ。
「シルフがこんなに凶悪だったなんて。」
「シルフ、恐ろしい子。というか御主人様がSANチェックに失敗して大変ですわ。」
こうして僕は三日間寝込むことになった。
「君がハスターであることは知られてはならない。」
「そんなシーンなかったでしょっ。」
「次に消えるキャラはお前だった……」
「だからそんなシーンなかったって。」
そんなこんなでちびぬれおなごさんと白蛇さんは蓮太の街に馴染んでいくのだった。
「きゃぁぁぁぁぁっ。」
ちびぬれおなごさんの悲鳴が玄関から聞こえる。
玄関の戸を開けると、血だまりのなかに以前家に来た宅急便のクトゥ……イグニスが沈んでいた。
「これは、ゴルゴムの仕業ね。」
駆けつけた白蛇さんが断言する。
「ううっ、死国はクライシスランドになってしまうのでしょうか。」
「いや、二人とも違うから……起きて下さいイグニスの方。」
血だまりの人影に声を掛ける。
「う、うん、おはよう。」
イグニスがのんきな返事をする。
「一体どうしたんです?」
話を聞くと這いよる混沌の薄い本(十八禁)のことを思い出していたとか。思い返すうちに興奮して鼻血が止まらなくなり貧血を起したらしい。どれだけ危険な内容だったのやら。
「魔物娘としては大いに気になります。」
「たしかにそうですわね。」
まあそうかもしれない。
「起してくれてありがとう。これお礼。」
紙片を渡してくれた。『DK堂ジパング支店スイーツ割引券』と書いてある。そしてイグニスは帰っていった。
「これなかなか手に入らないんですよ。」
「たしか割引券を持ってると優先して購入できるのですわ。」
二人は喜んでいる、しかし……
おのれDK堂、貴様のせいで魔物娘の食文化まで破壊されてしまった。
「とにかく玄関先を綺麗にしよう。」
「「はい」」
三人で血の跡を綺麗に掃除していくと、肌のひび割れたサラマンダーが通りかかった。
「おはようジャミラさん。」
挨拶をすると会釈を返してくれた。
「「ジャミラさん?」」
「ああ紹介してなかったねサラマンダーのジャミラさんだ。ジャミラさんはもともと人間だったのだけど、水の無い場所で生き延びるため自らサラマンダーになったんだ。」
「「!?」」
「ちなみにとても強いんだ、どの位強いかと言うと怪獣ぐらい強いんだ。」
「火炎放射器を使う時点で間違っている気がします。」
「上官が無能だと現場が苦労するのよね。」
「やはり故郷は恥丘でしょうか。」
「お下品ですわよ。」
そうこうしているうちにジャミラさんは帰っていった。
玄関先が綺麗になった頃、
「王様っ!」
一人のシルフが蓮太に飛びついてきた。
「「「???」」」
「何かの間違いじゃないかな、さすがに僕は王様じゃないよ。」
「いいえ間違いありません、あなたこそ私達シルフの好意の王です。」
「なるほどそう来ましたか。」
「シルフも侮れないですわね。」
「どうか私達の集落に来て下さい。」
どうも近くに珍しいシルフの集落があるらしい、あまりに強く勧めるのでとりあえず行ってみることにした。
「さあ皆さん、私達シルフの好意の王がいらして下さいました。私達に代々伝わる言葉でお迎えしましょう。」
「言葉というとあの『いあいあはすたあ』というのでしょうか。」
「さあどうなのかしら。」
「ではいきますよ。」
「「「ギップリャー」」」
ぶっ。
「「「ギップリャー、ギップリャー、ギップリャー………………」」」
や、やーめーてー。大切なものが、大切なものが壊れていくうぅぅぅぅぅ。
「シルフがこんなに凶悪だったなんて。」
「シルフ、恐ろしい子。というか御主人様がSANチェックに失敗して大変ですわ。」
こうして僕は三日間寝込むことになった。
13/01/15 19:50更新 / らいでん