〜Part8!!
お兄さんに彼女ができたらどうしますか?
竜胆・雫
「「そいつを○す!!」」
翡翠・土筆
「「兄ちゃん(兄ぃ)…、私たちを捨てちゃうの…」」
兄
「おい、この質問したやつ一歩前に出ろや…」
〜海開き〜
今日は海開きの日。
これから本格的な海の季節がくるので、安全祈願の祈りが各海水浴場で行われる。
本来はそのまま海に入れるのだが、この時期はまだ寒くて海に入りたくない。
だが、それでも『泳ぎたい!!』と妹達にせがまれたので、市内にある温水プールにやってきた。
俺も久々に泳ぎたかったから特に反対はしなかったけどな。
そんなこんなでやってきたこの施設は、子供用のプールと25mプール、そして、サウナがついたフィットネスクラブのような施設である。
施設の内にはトレーニング室、大小の体育館もあるので、水泳目的以外でも使用することができる。
さて、この施設に来た俺達は利用券を受付に出した後、それぞれに分かれた。
そして、着替え終わった俺は先にプールに入り、4人が来るのをのんびり待っていた。
「お兄様、お待たせしました!!」
「兄ちゃん、お待たせ!!」
「兄ぃ、着替えてきた〜」
「お待たせ兄貴!!」
すると、4人がプールに入ってきた。
4姉妹の水着姿を簡単に説明しよう。
竜胆は、身体のラインピッタリに緑色のワンピースタイプの水着。
雫は、空色の地に朝顔が描かれたビキニに紫色のグラデーションがかかったパレオをまいている。
翡翠は、腰にフリルの付いたピンク色のワンピースタイプの水着。
土筆は、デフォルメされた兎がプリントされた白地のビキニだが、下がスカート型になっている水着。
を、それぞれ着ている。
蛇足であるが、翡翠と土筆の下はシリコン製の貼り付けるタイプの水着である。
4人の水着姿は俺も見るのは初めてだ。
少し前に、買い物に行った時買ったようだ。
「みんな中々似合っているじゃないか」
そう褒めてやると、照れ笑いを浮かべた。
毎年違う水着をきるから、『今年はどんな水着を選んだのだろう』と楽しみになっている。
毎年、違う水着を着るという事は好みが変わっているということ。
そして、彼女達が日々成長しているという事がとても嬉しく思う。
決してやましいことではない。
って、俺は誰に言い訳じみた事をいっているんだ?
「兄ちゃん!早く泳ごうよ!!」
「兄貴!!先に行ってるぞ!!」
「ちょっと待て!!まずは準備運動してからだ!!」
体を動かすが好きな竜胆と翡翠は早速プールに飛び込もうとしていたが、寸前で止めて準備運動をやらせた。
そのままプールに入ったら溺れる危険がある。
簡単にでも準備運動をさせるのが保護者の役割だろう。
「兄ぃ、私もあっちのプールに入りたい」
「ん?あっち?」
土筆と一緒に子供用のプールで遊んでいると、急にそんな事を言ってきた。
準備運動が終わって竜胆と雫、ビート板を持った翡翠が25mプールで泳いでいるのを指差している。
どうやら、あちらで楽しそうに泳いでいる姉妹が羨ましくなったらしい。
でも、25mプールは土筆には深すぎる。
ワームの体を目一杯伸ばせば大丈夫かもしれないけど・・・。
「とりあえず、一緒に行くか」
「うん♪」
子供用のプールから土筆と一緒に25mプールに移動してきた。
プールの中には俺が先に入ったが、やはり深いな。
俺の胸くらいまで水位がある。
竜胆達は泳げるから、大丈夫だろうけど、まだ泳げない土筆はきついだろう。
ならば、方法は1つだけである。
「ほら土筆。おいで」
プールサイドにいる土筆を抱きかかえてプールの中に入れた。
深いのが怖いのか、表情に若干恐怖が混じっており、俺の体にしがみ付いてきた。
「大丈夫、兄ちゃんが支えてあげるから怖くないよ」
「・・・うん」
土筆を安心させてあげよと、そういったがまだ不安は拭いきれていないのか若干言葉に元気が無い様にきこえる。
いや、土筆の顔が若干赤くなっている。
これって・・・。
「あっ!土筆ちゃん、兄ちゃんに抱っこされてる〜!!」
と、泳いで遊んでいた翡翠がこちらに気付いたようでそのままの勢いでこちらに泳いできた。
「土筆ちゃんだけずるい!!兄ちゃん私も抱っこして!!」
そういって土筆と同じように抱きついてきた。
「お兄様、私も抱きつかせていただきますわ」
と、騒ぎを聞きつけてやってきた雫も土筆と翡翠のよに抱きついてきた。
「兄貴!私を除け者にするな!!」
最後に、竜胆が泳いできた勢いのまま抱きついてきた。
勢いが強かった所為で少しふらついてしまったがなんとか踏ん張る事が出来た。
「こら!お前達!!いきなり抱きついてくるな!!」
水の中だから踏ん張れたが、これが陸上なら確実に倒れている。
でも、これも兄妹で泳ぐ時の遊びでもある。
すこし、大変だがこの4人が引っ付いたままどこまで泳げるか試してみるか。
〜サバトからの来訪者〜
『ピンポ〜ン』
「はいは〜い」
とある休日。
俺が家で家事をしている時だった。
来客を知らせるチャイムがなったので、誰が来たのかを確認するために玄関をあけると、そこにはヤギのような角を生やし、露出の激しい服を着た幼女が物凄い笑顔で立っていた。
「よう!!久しぶりj・・・」
「間に合ってます・・・」
バタンッ。
ガチャン・・・ガチャン・・・カシャッ・・・。
「お〜い!!貴様今、二重ロックをかけた上にチェーンまでかけたじゃろ!!やめるのじゃ!!そんな、厄介な宗教勧誘を追い払うような対応は止めるのじゃ!!」
ドンドンドン!!
久しぶりに現れた厄介者を追い払おうと思い、鍵をかけたが、ドンドンと扉を叩いてうるさい。
正直近所迷惑である。
仕方がないので鍵を開けてやることにした。
「久しぶりだな。蓮・・・」
「うぅ、お主は相変わらずじゃの・・・」
こいつは『草野 蓮(クサノ レン)』
俺の学生時代の友達である。
種族は見ての通りバフォメット。
知り合い始めてから、あの手この手で俺をサバトに入れようとする厄介者である。
因みに数年前に知り合ったお兄さんと結婚した既婚者である。
「今日はどうした?勧誘をしたいなら帰ってやりな」
「帰ってやる勧誘は、勧誘とはいわんじゃろ?今日は近くを通ったから挨拶でもと思ってよったんじゃ」
「ふ〜ん」
「その反応は信じておらんな・・・。まぁ、ついでに華南から聞いた新しい妹にも会ってみようと思ったんじゃ」
ふむ、嘘を言っている訳じゃなさそうだな。
「とりあえず、あがりな。ここで立ち話もあれだしな」
「うむ、それじゃあお邪魔するのじゃ」
そういうと、蓮は我が家の中に入っていった。
土筆以外の妹達は蓮の事知っているし、問題はないだろう。
「とりあえず、座ってな。今お茶入れてくるから」
「うむ、すまぬな」
「負い目感じるなら、妹の相手してくれや」
そういって、俺はキッチンでお茶を入れ始めた。
丁度、お気に入りの紅茶を新しく買ったからそれを出そう。
「あっ、蓮ちゃんだ〜!!」
「あら、蓮さん。お久しぶりです」
「おっ?蓮さん。来てたんだ」
「おぉ!!ショウの妹達ではないか!!見ないうちに随分成長したようじゃな!!」
『翔平(ショウヘイ)』といのは俺の名前である。
隠すつもりは無かったが、自己紹介が遅れて申し訳ない。
「ん?雫の後ろにいるお主がショウ達の新しい家族のワームじゃな」
「はい。ほら、土筆ちゃん。お兄様のお友達にちゃんとご挨拶しましょう」
「初めましてなのじゃ。わしはショウの友達の蓮じゃ」
「つ、土筆です・・・」
ふむ、人見知りの土筆が蓮とちゃんと話せるかと思ったが、いらん心配だったようだな。
雫が土筆のフォローをしてくれたおかげで、最初で躓くことはなかったか。
「ところで、おぬし達、ショウとは最近どうなのだ?」
「それが・・・」
「ふむ、その様子だと進展はないようだな」
竜胆の落ち込んだような声に何かを察したようで、蓮も声のトーンが下がった。
というか、妹と進展なんてあってたまるか。
「きっと、兄ちゃんは大人の女の人が好きなんだよ!だから、早く大人になるために頑張っているんだよ!!」
「それは違うぞ!!」
「ふえ!?」
あ。
蓮が語りだした。
「子供には、大人にはない魅力があるのじゃ。小さい身体だと、ぎゅっと抱きしめてもらえて、全身で大好きな人を感じる事が出来るのじゃ!!」
「そ、そうなの・・・?」
「うむ!!そして、その状態で、更に深い交わりをすることもできるのじゃ!!これは大人には出来ないことなんじゃ。分かるか?ロリというのは、大好きな人からの愛情を全身で感じる事が出来るの唯一の存在なのじゃ!今はまだ、ああかも知れないが、ロリの可愛らしい姿で迫れば、ショウもきっと今のお主達に劣情を抱いて、抱いてくれるはずじゃ!!」
おいおい。随分とぶっ飛んだことを言ってないか?
「そ、それは本当か!?」
「勿論じゃ!!さらに、ロリなら自分の兄上に一杯撫でてもらうことだって、お風呂で兄上の膝の上で一緒に温まることも、布団の中で兄上の上に乗って寝ることもできるのじゃ!!」
「!!」
土筆が言葉に出来ない驚きの声を出している。
さて、そろそろ頃合かな・・・。
「ロリは存在するだけで愛される存在なのじゃ。さぁ、ロリの良さが理解できたら、是非ワシのサバトに・・・」
「俺の妹を洗脳するな!!」
「フギャッ!!」
蓮の頭に拳骨を落として暴走を止めた。
全く、最近入信者が伸びないから洗脳方式に変えてやっているらしいが、俺の家族を巻き込まないで欲しいものである。
「うぅ〜。ぼ、暴力反対なのじゃ〜・・・」
「こうでもしないと止まんないだろ?お前らも目を覚ませ」
4人は、蓮の洗脳と俺の鉄拳制裁をみてフリーズしてしまったらしい。
まぁ、すぐ再起動するだろうからほっといても大丈夫だろう。
さて、折角入れたお茶が冷めないうちに飲んでしまうかな。
蓮からも色々な話も聞きたいし。
その後、蓮のお兄さん(と書いて“旦那”と読む)が迎えに来るまで、他愛の無い談笑を楽しんだのだった。
竜胆・雫
「「そいつを○す!!」」
翡翠・土筆
「「兄ちゃん(兄ぃ)…、私たちを捨てちゃうの…」」
兄
「おい、この質問したやつ一歩前に出ろや…」
〜海開き〜
今日は海開きの日。
これから本格的な海の季節がくるので、安全祈願の祈りが各海水浴場で行われる。
本来はそのまま海に入れるのだが、この時期はまだ寒くて海に入りたくない。
だが、それでも『泳ぎたい!!』と妹達にせがまれたので、市内にある温水プールにやってきた。
俺も久々に泳ぎたかったから特に反対はしなかったけどな。
そんなこんなでやってきたこの施設は、子供用のプールと25mプール、そして、サウナがついたフィットネスクラブのような施設である。
施設の内にはトレーニング室、大小の体育館もあるので、水泳目的以外でも使用することができる。
さて、この施設に来た俺達は利用券を受付に出した後、それぞれに分かれた。
そして、着替え終わった俺は先にプールに入り、4人が来るのをのんびり待っていた。
「お兄様、お待たせしました!!」
「兄ちゃん、お待たせ!!」
「兄ぃ、着替えてきた〜」
「お待たせ兄貴!!」
すると、4人がプールに入ってきた。
4姉妹の水着姿を簡単に説明しよう。
竜胆は、身体のラインピッタリに緑色のワンピースタイプの水着。
雫は、空色の地に朝顔が描かれたビキニに紫色のグラデーションがかかったパレオをまいている。
翡翠は、腰にフリルの付いたピンク色のワンピースタイプの水着。
土筆は、デフォルメされた兎がプリントされた白地のビキニだが、下がスカート型になっている水着。
を、それぞれ着ている。
蛇足であるが、翡翠と土筆の下はシリコン製の貼り付けるタイプの水着である。
4人の水着姿は俺も見るのは初めてだ。
少し前に、買い物に行った時買ったようだ。
「みんな中々似合っているじゃないか」
そう褒めてやると、照れ笑いを浮かべた。
毎年違う水着をきるから、『今年はどんな水着を選んだのだろう』と楽しみになっている。
毎年、違う水着を着るという事は好みが変わっているということ。
そして、彼女達が日々成長しているという事がとても嬉しく思う。
決してやましいことではない。
って、俺は誰に言い訳じみた事をいっているんだ?
「兄ちゃん!早く泳ごうよ!!」
「兄貴!!先に行ってるぞ!!」
「ちょっと待て!!まずは準備運動してからだ!!」
体を動かすが好きな竜胆と翡翠は早速プールに飛び込もうとしていたが、寸前で止めて準備運動をやらせた。
そのままプールに入ったら溺れる危険がある。
簡単にでも準備運動をさせるのが保護者の役割だろう。
「兄ぃ、私もあっちのプールに入りたい」
「ん?あっち?」
土筆と一緒に子供用のプールで遊んでいると、急にそんな事を言ってきた。
準備運動が終わって竜胆と雫、ビート板を持った翡翠が25mプールで泳いでいるのを指差している。
どうやら、あちらで楽しそうに泳いでいる姉妹が羨ましくなったらしい。
でも、25mプールは土筆には深すぎる。
ワームの体を目一杯伸ばせば大丈夫かもしれないけど・・・。
「とりあえず、一緒に行くか」
「うん♪」
子供用のプールから土筆と一緒に25mプールに移動してきた。
プールの中には俺が先に入ったが、やはり深いな。
俺の胸くらいまで水位がある。
竜胆達は泳げるから、大丈夫だろうけど、まだ泳げない土筆はきついだろう。
ならば、方法は1つだけである。
「ほら土筆。おいで」
プールサイドにいる土筆を抱きかかえてプールの中に入れた。
深いのが怖いのか、表情に若干恐怖が混じっており、俺の体にしがみ付いてきた。
「大丈夫、兄ちゃんが支えてあげるから怖くないよ」
「・・・うん」
土筆を安心させてあげよと、そういったがまだ不安は拭いきれていないのか若干言葉に元気が無い様にきこえる。
いや、土筆の顔が若干赤くなっている。
これって・・・。
「あっ!土筆ちゃん、兄ちゃんに抱っこされてる〜!!」
と、泳いで遊んでいた翡翠がこちらに気付いたようでそのままの勢いでこちらに泳いできた。
「土筆ちゃんだけずるい!!兄ちゃん私も抱っこして!!」
そういって土筆と同じように抱きついてきた。
「お兄様、私も抱きつかせていただきますわ」
と、騒ぎを聞きつけてやってきた雫も土筆と翡翠のよに抱きついてきた。
「兄貴!私を除け者にするな!!」
最後に、竜胆が泳いできた勢いのまま抱きついてきた。
勢いが強かった所為で少しふらついてしまったがなんとか踏ん張る事が出来た。
「こら!お前達!!いきなり抱きついてくるな!!」
水の中だから踏ん張れたが、これが陸上なら確実に倒れている。
でも、これも兄妹で泳ぐ時の遊びでもある。
すこし、大変だがこの4人が引っ付いたままどこまで泳げるか試してみるか。
〜サバトからの来訪者〜
『ピンポ〜ン』
「はいは〜い」
とある休日。
俺が家で家事をしている時だった。
来客を知らせるチャイムがなったので、誰が来たのかを確認するために玄関をあけると、そこにはヤギのような角を生やし、露出の激しい服を着た幼女が物凄い笑顔で立っていた。
「よう!!久しぶりj・・・」
「間に合ってます・・・」
バタンッ。
ガチャン・・・ガチャン・・・カシャッ・・・。
「お〜い!!貴様今、二重ロックをかけた上にチェーンまでかけたじゃろ!!やめるのじゃ!!そんな、厄介な宗教勧誘を追い払うような対応は止めるのじゃ!!」
ドンドンドン!!
久しぶりに現れた厄介者を追い払おうと思い、鍵をかけたが、ドンドンと扉を叩いてうるさい。
正直近所迷惑である。
仕方がないので鍵を開けてやることにした。
「久しぶりだな。蓮・・・」
「うぅ、お主は相変わらずじゃの・・・」
こいつは『草野 蓮(クサノ レン)』
俺の学生時代の友達である。
種族は見ての通りバフォメット。
知り合い始めてから、あの手この手で俺をサバトに入れようとする厄介者である。
因みに数年前に知り合ったお兄さんと結婚した既婚者である。
「今日はどうした?勧誘をしたいなら帰ってやりな」
「帰ってやる勧誘は、勧誘とはいわんじゃろ?今日は近くを通ったから挨拶でもと思ってよったんじゃ」
「ふ〜ん」
「その反応は信じておらんな・・・。まぁ、ついでに華南から聞いた新しい妹にも会ってみようと思ったんじゃ」
ふむ、嘘を言っている訳じゃなさそうだな。
「とりあえず、あがりな。ここで立ち話もあれだしな」
「うむ、それじゃあお邪魔するのじゃ」
そういうと、蓮は我が家の中に入っていった。
土筆以外の妹達は蓮の事知っているし、問題はないだろう。
「とりあえず、座ってな。今お茶入れてくるから」
「うむ、すまぬな」
「負い目感じるなら、妹の相手してくれや」
そういって、俺はキッチンでお茶を入れ始めた。
丁度、お気に入りの紅茶を新しく買ったからそれを出そう。
「あっ、蓮ちゃんだ〜!!」
「あら、蓮さん。お久しぶりです」
「おっ?蓮さん。来てたんだ」
「おぉ!!ショウの妹達ではないか!!見ないうちに随分成長したようじゃな!!」
『翔平(ショウヘイ)』といのは俺の名前である。
隠すつもりは無かったが、自己紹介が遅れて申し訳ない。
「ん?雫の後ろにいるお主がショウ達の新しい家族のワームじゃな」
「はい。ほら、土筆ちゃん。お兄様のお友達にちゃんとご挨拶しましょう」
「初めましてなのじゃ。わしはショウの友達の蓮じゃ」
「つ、土筆です・・・」
ふむ、人見知りの土筆が蓮とちゃんと話せるかと思ったが、いらん心配だったようだな。
雫が土筆のフォローをしてくれたおかげで、最初で躓くことはなかったか。
「ところで、おぬし達、ショウとは最近どうなのだ?」
「それが・・・」
「ふむ、その様子だと進展はないようだな」
竜胆の落ち込んだような声に何かを察したようで、蓮も声のトーンが下がった。
というか、妹と進展なんてあってたまるか。
「きっと、兄ちゃんは大人の女の人が好きなんだよ!だから、早く大人になるために頑張っているんだよ!!」
「それは違うぞ!!」
「ふえ!?」
あ。
蓮が語りだした。
「子供には、大人にはない魅力があるのじゃ。小さい身体だと、ぎゅっと抱きしめてもらえて、全身で大好きな人を感じる事が出来るのじゃ!!」
「そ、そうなの・・・?」
「うむ!!そして、その状態で、更に深い交わりをすることもできるのじゃ!!これは大人には出来ないことなんじゃ。分かるか?ロリというのは、大好きな人からの愛情を全身で感じる事が出来るの唯一の存在なのじゃ!今はまだ、ああかも知れないが、ロリの可愛らしい姿で迫れば、ショウもきっと今のお主達に劣情を抱いて、抱いてくれるはずじゃ!!」
おいおい。随分とぶっ飛んだことを言ってないか?
「そ、それは本当か!?」
「勿論じゃ!!さらに、ロリなら自分の兄上に一杯撫でてもらうことだって、お風呂で兄上の膝の上で一緒に温まることも、布団の中で兄上の上に乗って寝ることもできるのじゃ!!」
「!!」
土筆が言葉に出来ない驚きの声を出している。
さて、そろそろ頃合かな・・・。
「ロリは存在するだけで愛される存在なのじゃ。さぁ、ロリの良さが理解できたら、是非ワシのサバトに・・・」
「俺の妹を洗脳するな!!」
「フギャッ!!」
蓮の頭に拳骨を落として暴走を止めた。
全く、最近入信者が伸びないから洗脳方式に変えてやっているらしいが、俺の家族を巻き込まないで欲しいものである。
「うぅ〜。ぼ、暴力反対なのじゃ〜・・・」
「こうでもしないと止まんないだろ?お前らも目を覚ませ」
4人は、蓮の洗脳と俺の鉄拳制裁をみてフリーズしてしまったらしい。
まぁ、すぐ再起動するだろうからほっといても大丈夫だろう。
さて、折角入れたお茶が冷めないうちに飲んでしまうかな。
蓮からも色々な話も聞きたいし。
その後、蓮のお兄さん(と書いて“旦那”と読む)が迎えに来るまで、他愛の無い談笑を楽しんだのだった。
13/11/06 04:36更新 / ランス
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