リュウのいる日常〜ハロウィンの日に・・・〜
今日はハロウィン。
子供達が仮装してお菓子をねだる日である。
我が家の妹達は、こういったイベントが大好きで、今日も張り切って仮装するといっていた。
1人寂しくリビングで待ちながらコーヒーを飲みながら待っているのも妹達に「ここで待ってて」といわれたからだ。
何をしたいかのも大体予想はつくから待ってはいるが、一体いつまで待てばいいのだろうか・・・。
時折、竜胆の叫び声や咆哮が聞こえるが、一体どんな仮装をしてくるのだろうか・・・。
「兄ちゃんお待たせ〜!!」
そういって、まずリビングに入ってきたのは恐らく翡翠。
何故、こんな曖昧な表現をするのかと言うと、入ってきたのが目の部分を不気味な感じに切り抜いたシーツを頭からかぶったものが入ってきたのだ。
さっきの声で判断したが、この典型的なお化けの左右が不自然に広がっているのを見ると、翼膜が邪魔をしているのだろう。
「翡翠か?」
「うん。そうだよ!!」
「一応聞いてやる。どんなお化けだ?」
「んとね。正体不明なゴーストさん!!」
「なるほどね・・・」
翡翠は、何が嬉しいのか分からないが、両手を上下させて、シーツをバタバタさせる。
「今年も可愛い仮装だね」
「えへへ・・・。それじゃあ、兄ちゃん。『トリクアトリート!!』」
「なんだって?」
「えっと、『とりっく・おあ・とりーと!!』」
「はい。どうぞ」
「わーい!!ありがとう!!」
因みに我が家でお化けにあげるお菓子は詰め合わせのお菓子である。
駄菓子屋で数種類のお菓子を買って袋に詰めた物である。
毎年、種類は変えているので、妹達は楽しみにしている。
「お兄様。お待たせしました」
すると、今度は雫がリビングに入ってきた。
雫は白い着物を着て、片手に包丁の模型。そして、顔に禍々しいまでの化粧をし、頭に角をつけていた。
「・・・・・・雫。それ・・・、般若か?」
「さすがお兄様!ご名答です!!」
牙が無い分ましかも知れないが、洒落にならない雰囲気を感じるのは俺だけだろうか・・・?
「な、中々似合っているよ」
「えへ、ありがとうございます!それじゃあ、お兄様。『トリック・オア・トリート!』です!!」
「ん。はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
雫さん。お願いだからその仮装で笑わないで。
不気味すぎて嫌だ・・・。
「あ、兄貴・・・。出来たよ・・・」
そして、最後の竜胆が準備が出来たようだが、中々リビングに入って来ようとしない。
どうしたのだろうか。
「お姉ちゃん。どうしたの?」
「お姉さま。とってもお似合いでしたから、恥かしがる必要ありませんよ」
どうやら、恥かしい仮装らしい。
恐らく、露出が高い仮装なんだろうな。
竜胆は、肌を出すの恥かしがるから、普段もスカートや丈の短い服は着ないからな。
「うぅ・・・。兄貴、笑うなよ・・・」
そういうと、竜胆は覚悟を決めたのかゆっくりとドアを開けてリビングに入ってきた。
竜胆は、サキュバスが着ていそうな露出が高い服に、牙を付け、コウモリの髪飾りをつけている。
「もしかして、吸血鬼か?」
「・・・うん・・・」
恐らく紅ちゃんに騙されたのだろう。
これで何度目になるだろうか・・・。
「紅が『今年のは絶対大丈夫だから』って言ってたから・・・」
「で、着てみたらそんなんだったと」
「うん・・・」
余程恥かしいのか、俯いて顔を真っ赤にしながらぼそぼそと答える竜胆。
あの子にも困ったものだが、こういう竜胆は中々見れないから強くいえないから更に困るんだよな・・・。
「でも、その格好も可愛いよ」
「!! と、とりあえず、『トリック・オア・トリート!!』」
「はい。どうぞ」
「・・・ありがとう」
お菓子を受け取った竜胆は、素早く俺の隣に置いてあった毛布を体に巻くと、ソファーの後ろに隠れてしまった。
そんなに恥かしかったのか・・・。
「それじゃあ、ご飯にしようか。今日は南瓜料理を沢山作ったから、一杯食べるんだよ」
「はーい!!」
「はい!」
「・・・その前に着替えて良い?」
その後、竜胆に着替えをさせ作っておいた南瓜料理を皆で食べた。
食べている間では、もう来年の仮装の話になり、今度は俺も仮装して欲しいそうだ。
俺にはどんな仮装が似合うか大激論しながら食べた食事は、とても、楽しくてあっという間な感じがした。
お菓子を準備したり、南瓜だけの食卓ならないように配慮しなければいけなかったりと大変な事が沢山あるが、これがあるから止められない。
来年もこんな楽しいハロウィンを迎えられたらいいな。
子供達が仮装してお菓子をねだる日である。
我が家の妹達は、こういったイベントが大好きで、今日も張り切って仮装するといっていた。
1人寂しくリビングで待ちながらコーヒーを飲みながら待っているのも妹達に「ここで待ってて」といわれたからだ。
何をしたいかのも大体予想はつくから待ってはいるが、一体いつまで待てばいいのだろうか・・・。
時折、竜胆の叫び声や咆哮が聞こえるが、一体どんな仮装をしてくるのだろうか・・・。
「兄ちゃんお待たせ〜!!」
そういって、まずリビングに入ってきたのは恐らく翡翠。
何故、こんな曖昧な表現をするのかと言うと、入ってきたのが目の部分を不気味な感じに切り抜いたシーツを頭からかぶったものが入ってきたのだ。
さっきの声で判断したが、この典型的なお化けの左右が不自然に広がっているのを見ると、翼膜が邪魔をしているのだろう。
「翡翠か?」
「うん。そうだよ!!」
「一応聞いてやる。どんなお化けだ?」
「んとね。正体不明なゴーストさん!!」
「なるほどね・・・」
翡翠は、何が嬉しいのか分からないが、両手を上下させて、シーツをバタバタさせる。
「今年も可愛い仮装だね」
「えへへ・・・。それじゃあ、兄ちゃん。『トリクアトリート!!』」
「なんだって?」
「えっと、『とりっく・おあ・とりーと!!』」
「はい。どうぞ」
「わーい!!ありがとう!!」
因みに我が家でお化けにあげるお菓子は詰め合わせのお菓子である。
駄菓子屋で数種類のお菓子を買って袋に詰めた物である。
毎年、種類は変えているので、妹達は楽しみにしている。
「お兄様。お待たせしました」
すると、今度は雫がリビングに入ってきた。
雫は白い着物を着て、片手に包丁の模型。そして、顔に禍々しいまでの化粧をし、頭に角をつけていた。
「・・・・・・雫。それ・・・、般若か?」
「さすがお兄様!ご名答です!!」
牙が無い分ましかも知れないが、洒落にならない雰囲気を感じるのは俺だけだろうか・・・?
「な、中々似合っているよ」
「えへ、ありがとうございます!それじゃあ、お兄様。『トリック・オア・トリート!』です!!」
「ん。はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
雫さん。お願いだからその仮装で笑わないで。
不気味すぎて嫌だ・・・。
「あ、兄貴・・・。出来たよ・・・」
そして、最後の竜胆が準備が出来たようだが、中々リビングに入って来ようとしない。
どうしたのだろうか。
「お姉ちゃん。どうしたの?」
「お姉さま。とってもお似合いでしたから、恥かしがる必要ありませんよ」
どうやら、恥かしい仮装らしい。
恐らく、露出が高い仮装なんだろうな。
竜胆は、肌を出すの恥かしがるから、普段もスカートや丈の短い服は着ないからな。
「うぅ・・・。兄貴、笑うなよ・・・」
そういうと、竜胆は覚悟を決めたのかゆっくりとドアを開けてリビングに入ってきた。
竜胆は、サキュバスが着ていそうな露出が高い服に、牙を付け、コウモリの髪飾りをつけている。
「もしかして、吸血鬼か?」
「・・・うん・・・」
恐らく紅ちゃんに騙されたのだろう。
これで何度目になるだろうか・・・。
「紅が『今年のは絶対大丈夫だから』って言ってたから・・・」
「で、着てみたらそんなんだったと」
「うん・・・」
余程恥かしいのか、俯いて顔を真っ赤にしながらぼそぼそと答える竜胆。
あの子にも困ったものだが、こういう竜胆は中々見れないから強くいえないから更に困るんだよな・・・。
「でも、その格好も可愛いよ」
「!! と、とりあえず、『トリック・オア・トリート!!』」
「はい。どうぞ」
「・・・ありがとう」
お菓子を受け取った竜胆は、素早く俺の隣に置いてあった毛布を体に巻くと、ソファーの後ろに隠れてしまった。
そんなに恥かしかったのか・・・。
「それじゃあ、ご飯にしようか。今日は南瓜料理を沢山作ったから、一杯食べるんだよ」
「はーい!!」
「はい!」
「・・・その前に着替えて良い?」
その後、竜胆に着替えをさせ作っておいた南瓜料理を皆で食べた。
食べている間では、もう来年の仮装の話になり、今度は俺も仮装して欲しいそうだ。
俺にはどんな仮装が似合うか大激論しながら食べた食事は、とても、楽しくてあっという間な感じがした。
お菓子を準備したり、南瓜だけの食卓ならないように配慮しなければいけなかったりと大変な事が沢山あるが、これがあるから止められない。
来年もこんな楽しいハロウィンを迎えられたらいいな。
12/11/01 01:00更新 / ランス