教習の山と騎乗される車の気持ち
※キョウシュウマウンテン・教習所※
※ルーメ視点※
「違反者講習の講師を担当するマイヤと申します」
角型眼鏡を着用したマーチヘアがあたし達に自己紹介をする。
「この講習では、無免許運転やスピード違反等交通違反を犯したものを再教育します。今日中に済ませたければ、今は交わりのことを忘れて真面目に講習を受けること、わかりましたね?」
「はい」
「はいっ」
あたしとメートはマイヤ教官に返事をする。
フルーフお姉ちゃんの言うとおり、厳しそうな教官だ。
「ビーストさん、お会いしたかったです」
「いちゃつくな!俺は猛獣使いのB-1007だ、ビーストじゃない」
「猛獣使い、ビーストトレーナー、ビーストさんじゃないですか」
チェシャ猫の娘が甘えん坊の子猫のように猛獣使いの男にじゃれつく。
「あたしはビーストさんに会いたいがために看守の仕事に就きました。まさかこんなにも早くお会いできるなんて」
「くそっ、一番会いたくない奴に出会うなんて」
「不思議の国に転送されて、ビーストさんの行方が判らなかったんです」
「黙れB-6、このドΜのストーカーが、何故俺がこいつと一緒に講習を受ければならないんだ」
あたしとメート、B-6とB-1007の四人が違反者講習を受けることになった。
本来ならば
「何だかよくわからないけど、エッチなことが出来るのかな?」「いつもと違う交わりが楽しめるのよ」「マーゾ様、私達も連れてってくれてありがとー」「股間が漲ってきたー」
地下牢の看守及び、投獄されていた夫婦やカップル
「はいっ頑張りますハァハァ」
「サード、一緒にSΜプレイをヤろう」
「マーゾと一緒ならハァハァ」
「いつもよりスゴくハァハァしてるわね」
マーゾ及び夫のサードまでが講習を受けていた。
どうしてこうなったかと言うと、サードが地下牢に来たことがそもそもの始まり。
「競技が中止なものもたまには悪くないハァハァ」
サードは競技場の警備兵を勤めており、本来なら今日は競技場で警備の担当であったが、女王様の親衛隊がやってきて競技は中止。これに抗議した警備兵及び関係者が親衛隊と一悶着を起こし強制退去。サードも渋々退去に応じたそうだ。
「アタイも楽しみだよ、興奮しただけでこんなに濡れちゃった」
「ハァーハァー」
マーゾは夫とプレイが出来ることに大喜び。丁度あたし達をキョウシュウマウンテン行きの魔法陣へと連れていく途中だったので、サードが教習所でヤリたいと言ったので、マーゾもそれに応じた。
因みにマーゾは新人看守の研修が予定が入ってたのだが「全員教習所へ連れていくわ!」と強引に決めてしまった。
やたらと説明が長引いたが、結論から言うと。
何、この展開。
本来ならあたしとメートはシリアスな雰囲気で講習を受けるはずだったのに。
皆の気分は集団遠足のように浮き足たってる。
先程、紅茶の苦味を味わいながら講習を受ける覚悟が台無し。
これも不思議の国クオリティと言わざる終えないのか……
「ハァーハァーマーゾのTバッグからお汁が溢れてるよハァハァ」
「脱がせてもいいぞ、もっとお汁がドバドバ出るわよぉ?」
「脱がせる、今すぐ脱がせてお汁飲むハァハァ」
「そこ、教官の話を聞きなさい!」
マイヤ教官が片手で眼鏡の位置を調整しながらマーゾ達に注意する。
「あらぁ興奮しちゃったの?マイヤ」
「してません!」
「姉夫婦の情事に興奮するなんて、流石アタイの妹よねぇ?」
「姉妹とは言え特別扱いはしません!」
「フルーフお姉ちゃんの言うとおり、よく似た姉妹ね」
「うんうん」
マイヤ教官の耳がぴくっと反応
「そこ、誰が似た者姉妹ですか!」
「見た目が似ていますよ、髪の色が濃いめの茶色な所やツリ目な所とか」
「そう言って本当は中身も似ていると思ってるのでしょ!」
「マイヤ、講習、講習」
「こほん……本題に戻します」
姉マーゾがストッパーとなり、マイヤ教官が講習の説明を始める。
「講習の内容は簡単、このコースを一周及びヨツンバウェイのルートを一周すること。あとは何があっても教習所の外には出ないように、高濃度の魔力で我を忘れてしまいますよ」
「ヨツンバウェイって何ですか?」
「それはキョウシュウマウンテンを囲む高速道路です。おやいいタイミングで教習中の面々が帰ってきたようですね」
「ぶひーご主人様、楽チンぶひ?」
「あんっ、もっとお尻を叩いて叩いて」
「バック、バックで突かれるの気持ちいいの!」
四つんばいの魔物娘、そして彼女達の背中に乗る夫達が姿を見せる。
堂々と背中に騎乗したり、妻の尻を叩いたり、妻をバックで犯したり等々夫達は様々な形で自分の妻に騎乗しており、中には妻が騎乗、夫が四つんばいになる強者もいた。
「さて、皆様には乗り物に騎乗して貰います」
「俺には騎乗用の乗り物は無いぞ」
「乗り物ならここにあります」
B-6が先程の彼女達と同じ体勢をとる。
「ビーストさん。あたしを犬だと思って騎乗してください」
「乗るか」
「宜しい許可します」
「マジで」
「騎乗しなさい。出ないと講習が終わりませんよ?」
マイヤさんの眼鏡が光る。
「……」ズシッ
「アアンッ♪」
「四つんばいに抵抗がある男性はこの紅茶を飲んでください」
紅茶を飲んだ男が巨大な犬となる。
「妻は犬化した夫の背中に乗りなさい」
犬の背中に乗り込む妻たち。
「可愛い〜」
アリスの少女が犬の姿を見惚れた者を除いて
「モタモタしないで早く騎乗しなさい」
マイヤ教官の指示を聞かず、犬化した夫に犯されるアリスの少女。
早速脱落者一組
あたしとメートは自前のスクーターに騎乗
皆がそれぞれの乗り物に乗り教習が始まる。
「ああんっ、サードのチンポがアタイのオマンコを刺激するぅ」
「マーゾのマンコヌルヌルしてるハァハァ」
四つんばいになってるマーゾを凌辱するサード。
彼らは講習を受けないから別にいいけどさ。
※教習中※
「クッキーの霰よ」「からだがこどもに、おもい……」「巨大な虜の果実が襲い掛かってくる」「うまそ〜」「雪?」「ハッハッ!」「身体が発情したように疼く、我慢できなーい」「バウバゥ」
教習中でも容赦なく起こるハプニングに参加者一同たじたじ。
「前方に地面から茶色の液体が噴出、チョコレートの噴水だ」
「オッケー、メート、後ろから巨大マシュマロが転がってくるわ」
長年の経験を生かし、ハプニングを冷静に対処するあたしとメート
「目の前に女湯の映像が写し出された?」
「視ちゃいけません」
「と言って尻尾でケツを突くな!」
B-6はチェシャ猫特有の身のこなしで回避する
「アンッオチンポキモチイイ」「中に出していいよね?」「出してぇ」
ハプニングに巻き込まれた夫婦や男女が、取り敢えず交わる。
ここでの教習は、アリスと夫の冒険に似ているのかもしれない。
アリスと夫が不思議の国で起こる数々のハプニングを乗り越え、ハートの女王の下へとたどり着くように
国中を自由に冒険出来る乗り物を操縦する資格を得る。
「このまま行けば今日中に講習を終えーー」
視界が霧に包まれた。
「何ですか、この霧は?」
「まずい、郷愁の霧だわ、急いで離れるのよ」
あたしとメートは霧を避けるため旋回する。
「キョウシュウのキリ?」
「霧に飲み込まれたら運転することを忘れ郷愁に浸るわ」
あたしの反応から危険だと察したのか、B-6も慌てて引き返す。
だが時既に遅し。
「誰か、ビーストさんの様子がおかしいの」
「D-040様、この俺を弟子にしてくれるのですか?有難き幸せ」
ビーストの目が虚ろ
マイヤ教官が彼らの下へと駆け付ける。
「目の焦点が合ってない、幻覚症状を起こしてるわ」
「そんな、どうすれば治りますか?」
「本人の意志で幻覚を断ち切るもしくは妻や恋人の説得が必要よ」
「ならあたしが説得します」
マイヤ教官が真剣な表情で
「……君は彼が何を視ているか判るのかな?」
首を横に振るB-6
「ならこれを口移しで食べさせなさい」
「夫婦の果実ですか?」
「男女が食べれば互いに求めあう夫婦の果実。魔力が繋がれば幻覚を共有することが出来るわ」
B-6は赤い果実を咀嚼し中身の青い果実をビーストに口移しする。
「あっ、見えます……ビーストさまが奴隷の魔物娘達を調教してるのを」
「おらぁおらぁ、たっぷり調教してやる」
「ビーストさん〜この淫乱猫を犬だと思って調教して」
ビーストの調教が四つんばいのB-6に向けられる。
ビーストは何の躊躇いもなく彼女のお尻を叩く。
「ビーストさま〜もっともっと」
「犬が人間の言葉を喋るな」
「くぅーん、くぅーん」
その光景を見たあたしは
「マイヤ教官、あれって逆効果ですよね?」
「ええ、相手側も幻覚に囚われたら話になりません。彼らも当分は講習決定です」
「あら〜あの娘達、結構出来るわね」
「正にサドとマゾの関係を体現してるねハァハァ」
マーゾとサードが二人の調教を観ながら股間を濡らしまた膨張させていた。
※
こうして講習に残ったのはあたしとメートの二人のみとなった。
「最後のレッスンは四つんばいでヨツンバウェイの南ルートを一周しなさい」
「四つんばい?スクーターじゃなくて?」
「自身が乗り物になることで操縦される気持ちを理解するのです」
「ホントは虐げられる快感を教えたいんじゃない?」
「マーゾ姉は黙ってて!」
※ヨツンバウェイ・南ルート※
「フルーフお姉ちゃんの言うとおり、四つんばいで走行するのが多いわね」
「ちゃんと四つんばい用と一般車両用に道路が分けられてるのがポイントだね」
効率よく四つんばい歩きをするため、路肩に生えたタケリダケを噛りつく魔物娘達
「メート、準備は出来てるわ」
あたしは既に四つんばいの体勢。
「乗るよ」
「早くしてよ、こっちだって恥ずかしいの」
メートを載せ、他の魔物娘と接触しないよう車道へ入る。
ヨツンバウェイの魔力のおかげか、負担なく四つんばいで走行できる。
段々他の魔物娘を見る余裕が出てきた。
夫に尻を叩かれながら走行するオーク
バックで犯され続けられることを誇りに思うジャバウォック
数は少ないが男の方も四つんばいで妻を背中に乗せている。
夫に騎乗し無邪気に喜ぶアリスや触手化した夫(四つんばい)がテンタクルを犯す変わった組み合わせもあった。
「ふぅーふぅー」
「ルーメ、キツくなってきた?」
「違うの……背中からメートの温もりが……伝わってくるの」
「そ、そう、良かった」
今はメートの顔が見えないが、声の抑揚だけで彼が照れてるのが伝わる。
ケンタウロス属が夫を背中に乗せて走る時はこんな感じなのかな……
※講習終了※
「どうやら何事もなく、一周したようですね」
マイヤ教官がヨツンバウェイから帰還したあたし達を見て言う。
「これにて講習は終了です。運転とは常に周りの事を考える必要があります、今後は違反することは無いように!」
「「はい!」」
「さて、ヨツンバウェイから直接タマゴの里に戻ろっか」
「そうね」
再び霧が発生
「あっ」
あたし達が見た幻覚
何事にも動じないクールな表情
男物の服を着用した鉄色の鎌のマンティス
「……久しぶりですねフェイさま、メートとは上手くヤってますよ」
「自慢話になると止まらないのが玉に瑕ですが」
「里を守ってくれた稲妻のよう速さの鎌捌き、決して忘れませんから……」
あたしとメートは幻覚を振り払い現実へと戻る。
消えゆくフェイさまの口元が、ほんの少し緩んだ気がした。
※ヨツンバウェイ・南ルート※
あたしとメートはスクーターに乗り一般車道を走る。
車道には大型犬に魔界豚、家族連れの車や車に変形した寄生スライムが走行する。
四つんばいとは違い、数はそんなに多くないが。
「見えたよ、タマゴの里行きのワープポイントが」
「大分遅くなっちゃったね」
「構わないさちょっとした冒険だと思えば」
「ふふっ、本当の冒険はこれからよ」
里に帰ったら火照った身体と、オーバーヒートしそうな気持ちをメートに冷やしてもらおう。
あたしはマッドハッターらしからぬウキウキした気持ちでゲートへと入っていった。
※続く※
※ルーメ視点※
「違反者講習の講師を担当するマイヤと申します」
角型眼鏡を着用したマーチヘアがあたし達に自己紹介をする。
「この講習では、無免許運転やスピード違反等交通違反を犯したものを再教育します。今日中に済ませたければ、今は交わりのことを忘れて真面目に講習を受けること、わかりましたね?」
「はい」
「はいっ」
あたしとメートはマイヤ教官に返事をする。
フルーフお姉ちゃんの言うとおり、厳しそうな教官だ。
「ビーストさん、お会いしたかったです」
「いちゃつくな!俺は猛獣使いのB-1007だ、ビーストじゃない」
「猛獣使い、ビーストトレーナー、ビーストさんじゃないですか」
チェシャ猫の娘が甘えん坊の子猫のように猛獣使いの男にじゃれつく。
「あたしはビーストさんに会いたいがために看守の仕事に就きました。まさかこんなにも早くお会いできるなんて」
「くそっ、一番会いたくない奴に出会うなんて」
「不思議の国に転送されて、ビーストさんの行方が判らなかったんです」
「黙れB-6、このドΜのストーカーが、何故俺がこいつと一緒に講習を受ければならないんだ」
あたしとメート、B-6とB-1007の四人が違反者講習を受けることになった。
本来ならば
「何だかよくわからないけど、エッチなことが出来るのかな?」「いつもと違う交わりが楽しめるのよ」「マーゾ様、私達も連れてってくれてありがとー」「股間が漲ってきたー」
地下牢の看守及び、投獄されていた夫婦やカップル
「はいっ頑張りますハァハァ」
「サード、一緒にSΜプレイをヤろう」
「マーゾと一緒ならハァハァ」
「いつもよりスゴくハァハァしてるわね」
マーゾ及び夫のサードまでが講習を受けていた。
どうしてこうなったかと言うと、サードが地下牢に来たことがそもそもの始まり。
「競技が中止なものもたまには悪くないハァハァ」
サードは競技場の警備兵を勤めており、本来なら今日は競技場で警備の担当であったが、女王様の親衛隊がやってきて競技は中止。これに抗議した警備兵及び関係者が親衛隊と一悶着を起こし強制退去。サードも渋々退去に応じたそうだ。
「アタイも楽しみだよ、興奮しただけでこんなに濡れちゃった」
「ハァーハァー」
マーゾは夫とプレイが出来ることに大喜び。丁度あたし達をキョウシュウマウンテン行きの魔法陣へと連れていく途中だったので、サードが教習所でヤリたいと言ったので、マーゾもそれに応じた。
因みにマーゾは新人看守の研修が予定が入ってたのだが「全員教習所へ連れていくわ!」と強引に決めてしまった。
やたらと説明が長引いたが、結論から言うと。
何、この展開。
本来ならあたしとメートはシリアスな雰囲気で講習を受けるはずだったのに。
皆の気分は集団遠足のように浮き足たってる。
先程、紅茶の苦味を味わいながら講習を受ける覚悟が台無し。
これも不思議の国クオリティと言わざる終えないのか……
「ハァーハァーマーゾのTバッグからお汁が溢れてるよハァハァ」
「脱がせてもいいぞ、もっとお汁がドバドバ出るわよぉ?」
「脱がせる、今すぐ脱がせてお汁飲むハァハァ」
「そこ、教官の話を聞きなさい!」
マイヤ教官が片手で眼鏡の位置を調整しながらマーゾ達に注意する。
「あらぁ興奮しちゃったの?マイヤ」
「してません!」
「姉夫婦の情事に興奮するなんて、流石アタイの妹よねぇ?」
「姉妹とは言え特別扱いはしません!」
「フルーフお姉ちゃんの言うとおり、よく似た姉妹ね」
「うんうん」
マイヤ教官の耳がぴくっと反応
「そこ、誰が似た者姉妹ですか!」
「見た目が似ていますよ、髪の色が濃いめの茶色な所やツリ目な所とか」
「そう言って本当は中身も似ていると思ってるのでしょ!」
「マイヤ、講習、講習」
「こほん……本題に戻します」
姉マーゾがストッパーとなり、マイヤ教官が講習の説明を始める。
「講習の内容は簡単、このコースを一周及びヨツンバウェイのルートを一周すること。あとは何があっても教習所の外には出ないように、高濃度の魔力で我を忘れてしまいますよ」
「ヨツンバウェイって何ですか?」
「それはキョウシュウマウンテンを囲む高速道路です。おやいいタイミングで教習中の面々が帰ってきたようですね」
「ぶひーご主人様、楽チンぶひ?」
「あんっ、もっとお尻を叩いて叩いて」
「バック、バックで突かれるの気持ちいいの!」
四つんばいの魔物娘、そして彼女達の背中に乗る夫達が姿を見せる。
堂々と背中に騎乗したり、妻の尻を叩いたり、妻をバックで犯したり等々夫達は様々な形で自分の妻に騎乗しており、中には妻が騎乗、夫が四つんばいになる強者もいた。
「さて、皆様には乗り物に騎乗して貰います」
「俺には騎乗用の乗り物は無いぞ」
「乗り物ならここにあります」
B-6が先程の彼女達と同じ体勢をとる。
「ビーストさん。あたしを犬だと思って騎乗してください」
「乗るか」
「宜しい許可します」
「マジで」
「騎乗しなさい。出ないと講習が終わりませんよ?」
マイヤさんの眼鏡が光る。
「……」ズシッ
「アアンッ♪」
「四つんばいに抵抗がある男性はこの紅茶を飲んでください」
紅茶を飲んだ男が巨大な犬となる。
「妻は犬化した夫の背中に乗りなさい」
犬の背中に乗り込む妻たち。
「可愛い〜」
アリスの少女が犬の姿を見惚れた者を除いて
「モタモタしないで早く騎乗しなさい」
マイヤ教官の指示を聞かず、犬化した夫に犯されるアリスの少女。
早速脱落者一組
あたしとメートは自前のスクーターに騎乗
皆がそれぞれの乗り物に乗り教習が始まる。
「ああんっ、サードのチンポがアタイのオマンコを刺激するぅ」
「マーゾのマンコヌルヌルしてるハァハァ」
四つんばいになってるマーゾを凌辱するサード。
彼らは講習を受けないから別にいいけどさ。
※教習中※
「クッキーの霰よ」「からだがこどもに、おもい……」「巨大な虜の果実が襲い掛かってくる」「うまそ〜」「雪?」「ハッハッ!」「身体が発情したように疼く、我慢できなーい」「バウバゥ」
教習中でも容赦なく起こるハプニングに参加者一同たじたじ。
「前方に地面から茶色の液体が噴出、チョコレートの噴水だ」
「オッケー、メート、後ろから巨大マシュマロが転がってくるわ」
長年の経験を生かし、ハプニングを冷静に対処するあたしとメート
「目の前に女湯の映像が写し出された?」
「視ちゃいけません」
「と言って尻尾でケツを突くな!」
B-6はチェシャ猫特有の身のこなしで回避する
「アンッオチンポキモチイイ」「中に出していいよね?」「出してぇ」
ハプニングに巻き込まれた夫婦や男女が、取り敢えず交わる。
ここでの教習は、アリスと夫の冒険に似ているのかもしれない。
アリスと夫が不思議の国で起こる数々のハプニングを乗り越え、ハートの女王の下へとたどり着くように
国中を自由に冒険出来る乗り物を操縦する資格を得る。
「このまま行けば今日中に講習を終えーー」
視界が霧に包まれた。
「何ですか、この霧は?」
「まずい、郷愁の霧だわ、急いで離れるのよ」
あたしとメートは霧を避けるため旋回する。
「キョウシュウのキリ?」
「霧に飲み込まれたら運転することを忘れ郷愁に浸るわ」
あたしの反応から危険だと察したのか、B-6も慌てて引き返す。
だが時既に遅し。
「誰か、ビーストさんの様子がおかしいの」
「D-040様、この俺を弟子にしてくれるのですか?有難き幸せ」
ビーストの目が虚ろ
マイヤ教官が彼らの下へと駆け付ける。
「目の焦点が合ってない、幻覚症状を起こしてるわ」
「そんな、どうすれば治りますか?」
「本人の意志で幻覚を断ち切るもしくは妻や恋人の説得が必要よ」
「ならあたしが説得します」
マイヤ教官が真剣な表情で
「……君は彼が何を視ているか判るのかな?」
首を横に振るB-6
「ならこれを口移しで食べさせなさい」
「夫婦の果実ですか?」
「男女が食べれば互いに求めあう夫婦の果実。魔力が繋がれば幻覚を共有することが出来るわ」
B-6は赤い果実を咀嚼し中身の青い果実をビーストに口移しする。
「あっ、見えます……ビーストさまが奴隷の魔物娘達を調教してるのを」
「おらぁおらぁ、たっぷり調教してやる」
「ビーストさん〜この淫乱猫を犬だと思って調教して」
ビーストの調教が四つんばいのB-6に向けられる。
ビーストは何の躊躇いもなく彼女のお尻を叩く。
「ビーストさま〜もっともっと」
「犬が人間の言葉を喋るな」
「くぅーん、くぅーん」
その光景を見たあたしは
「マイヤ教官、あれって逆効果ですよね?」
「ええ、相手側も幻覚に囚われたら話になりません。彼らも当分は講習決定です」
「あら〜あの娘達、結構出来るわね」
「正にサドとマゾの関係を体現してるねハァハァ」
マーゾとサードが二人の調教を観ながら股間を濡らしまた膨張させていた。
※
こうして講習に残ったのはあたしとメートの二人のみとなった。
「最後のレッスンは四つんばいでヨツンバウェイの南ルートを一周しなさい」
「四つんばい?スクーターじゃなくて?」
「自身が乗り物になることで操縦される気持ちを理解するのです」
「ホントは虐げられる快感を教えたいんじゃない?」
「マーゾ姉は黙ってて!」
※ヨツンバウェイ・南ルート※
「フルーフお姉ちゃんの言うとおり、四つんばいで走行するのが多いわね」
「ちゃんと四つんばい用と一般車両用に道路が分けられてるのがポイントだね」
効率よく四つんばい歩きをするため、路肩に生えたタケリダケを噛りつく魔物娘達
「メート、準備は出来てるわ」
あたしは既に四つんばいの体勢。
「乗るよ」
「早くしてよ、こっちだって恥ずかしいの」
メートを載せ、他の魔物娘と接触しないよう車道へ入る。
ヨツンバウェイの魔力のおかげか、負担なく四つんばいで走行できる。
段々他の魔物娘を見る余裕が出てきた。
夫に尻を叩かれながら走行するオーク
バックで犯され続けられることを誇りに思うジャバウォック
数は少ないが男の方も四つんばいで妻を背中に乗せている。
夫に騎乗し無邪気に喜ぶアリスや触手化した夫(四つんばい)がテンタクルを犯す変わった組み合わせもあった。
「ふぅーふぅー」
「ルーメ、キツくなってきた?」
「違うの……背中からメートの温もりが……伝わってくるの」
「そ、そう、良かった」
今はメートの顔が見えないが、声の抑揚だけで彼が照れてるのが伝わる。
ケンタウロス属が夫を背中に乗せて走る時はこんな感じなのかな……
※講習終了※
「どうやら何事もなく、一周したようですね」
マイヤ教官がヨツンバウェイから帰還したあたし達を見て言う。
「これにて講習は終了です。運転とは常に周りの事を考える必要があります、今後は違反することは無いように!」
「「はい!」」
「さて、ヨツンバウェイから直接タマゴの里に戻ろっか」
「そうね」
再び霧が発生
「あっ」
あたし達が見た幻覚
何事にも動じないクールな表情
男物の服を着用した鉄色の鎌のマンティス
「……久しぶりですねフェイさま、メートとは上手くヤってますよ」
「自慢話になると止まらないのが玉に瑕ですが」
「里を守ってくれた稲妻のよう速さの鎌捌き、決して忘れませんから……」
あたしとメートは幻覚を振り払い現実へと戻る。
消えゆくフェイさまの口元が、ほんの少し緩んだ気がした。
※ヨツンバウェイ・南ルート※
あたしとメートはスクーターに乗り一般車道を走る。
車道には大型犬に魔界豚、家族連れの車や車に変形した寄生スライムが走行する。
四つんばいとは違い、数はそんなに多くないが。
「見えたよ、タマゴの里行きのワープポイントが」
「大分遅くなっちゃったね」
「構わないさちょっとした冒険だと思えば」
「ふふっ、本当の冒険はこれからよ」
里に帰ったら火照った身体と、オーバーヒートしそうな気持ちをメートに冷やしてもらおう。
あたしはマッドハッターらしからぬウキウキした気持ちでゲートへと入っていった。
※続く※
14/06/15 21:39更新 / ドリルモール
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