祝福の誕生会と浸透の洗髪
※ザントライユ城※
※シャンプ視点※
「誕生パーティー?」
「招待状にそう書かれてありました」
「今日がロザリーちゃんの誕生日なのね」
「いえ、誕生日ならとうに過ぎております」
「すぎてるの?」
「誕生日を迎える前に不思議の国へ転送されたので誕生会どころではなかったのです」
「お嬢様、早速衣裳室で着替えましょう。ドレスコードの指定は?」
「ありません」
「指定なしか……だが誕生日パーティーにふさわしいコーデが必要だ」
※壁画の通路※
衣裳室はあたしとロザリーちゃんが出会った壁画の近くにあったようだ。
S-50が扉の解錠をする。
「着替えてきます……」
ロザリーはS-50と共に衣裳室に入る。
「ロザリーの衣装チェンジ、わくわく。そうだ、シャンプよ、ロザリーが着替え終わるまでの間、私と話をしよう」
「だったら」
リンスが喋ると、カミラは一蹴するように
「じゃがいもは淫猥な壁画をおかずに自慰でもしてろ!」
「できるか!」
「絵画の中で魔力が込められた作品は見ただけでその光景が脳裏に焼き付くそうだ。それにこの国の絵は生きている。信じられない顔をしているな。今一度壁画を見てみろ」
「見てみろって……あれ?壁画の人物達の様子がさっきと違うぞ!?」
戦乙女と勇者の体勢が騎乗位から後背位に
剣を交わしていたはずの兵士と蜥蜴戦士が、剣を捨て、腕を背中に回し、ディープキスをしながら、密着している
サバトの方は事後なのか、魔女や使い魔が夫におんぶされて眠りについている
まるで間違い探し。
「何で絵が変化したの?」
「いい質問だなシャンプ、それはーー」
「コーデが済んだぞ」
試着部屋からS-50とロザリーが顔を出す。
「おおっ、愛しのロザリーの可愛らしい姿にキュンキュン♪」
頭に白の蝶型リボンにウェーブヘア、ピンクのエプロンドレス
先程の彼女は貴族の令嬢が持つ高級なお人形であったのに対し、今の彼女は一般の家庭にある子供向けのお人形を彷彿させた。
「何やら騒がしかったようですが?」
「壁画が変化してることに驚いてたの」
ロザリーは、何だそんな事ですか、と言い
「魔界の美術館で展示してある彫刻作品がゴーレムやガーゴイルとして命が吹き込まれるように、ここは不思議の国、女王様の魔力によって絵画が変化しても不思議ではありませんわ」
「私もロザリーと同じことを言おうとしたのだ」
「ただ……この壁画は元々は旧時代の残虐を描いていました」
「シャンプ、旧時代って何だ?」
「人間と魔物が争ってた時代のことよ」
「それは口に出すのが嫌なくらい残酷な作品でした。しかし不思議の国に来てから、壁画がまるで生きているかのように動きだし、あのような美しい作品へと生まれ変わりました。今でも誰も見ていない間に描かれた男女の様子が変化するのです」
説明を終えたロザリーが深呼吸する。
「こんな所で立ち話をしてる場合ではありませんね、パーティー会場へと向かいますわよ」
「はい、お嬢様」
※トリックストリート住宅地※
あたし達は城を出て、街中を歩く。
「賑やかな街ですわね。見ず知らずの方からお菓子を貰ったり、イタズラが許されるなんて、考えもしませんでした」
「ロザリーちゃんはイタズラしたことはないの?」
「お祖母様の教育が厳しく、イタズラどころではありませんでした」
そんなあたし達の所にも子供達がやってきて
「お菓子をくれなきゃ」
「イタズラしちゃうぜ」
「わたくしは御用がありますので」
「お菓子をくれないの」
「だったら」
子供達が道具を取り出す
前にS-50が子供達の腕を掴み
「君達、悪戯は時と場合を考えなきゃ。妹はこれからパーティーに向かうのだから」
子供達を嗜める。
「ごめんなさい」
「パーティーにお呼ばれなら仕方がないな」
「いい子だ」
端から見れば紳士的だが、あくまでもシスコンの延長線上だとわかった今は「妹好きの」という主語を追加するべきだろう。
※ジュリー宅※
「ここがパーティー会場です」
「ジュリーさんの家で開かれるのね」
「ロザリー様ですね。パーティーの準備が出来てます」
ゴーストの案内であたし達は家に入る
※ジュリー宅・リビング前※
「中へお入りください」
ゴーストが灯り無き部屋に入るよう指示する。
「失礼します」
あたし達は暗闇に足を踏み入れるとライトが点灯し
「ロザリーちゃん」パァン
「お誕生日おめでとう」パァン!
クラッカーの音がロザリーちゃんを祝福した。
「はい、けーき」
ゾンビ少女が蓋を開ける。中身は人面のような装飾がされた灰色のケーキ
「アンデッドハイイロナゲキタケ風ケーキだよ」
「グレーテルさんガまかいものお礼ニッテ作ってくれたノ」
S-50が丁寧にケーキをカット、切口から血のような粘液が滴る。
「どうぞお嬢様」
「ぱくっ……美味しい。ナゲキタケの味がします」
「お姉さんもどうぞ」
「ゴメンね、あたしはアンデッドじゃないから食べられないの」
「ナゲキタケ風味だから食べても安全だよ」
あたしは生地と粘液を口に入れる。
灰色の生地は黒胡麻、血のような紅い粘液はストロベリーの味がした。
「皆さん、本日はわたくしの為にありがとうございます」
「いいヨいいヨ」
「おともだちならあたりまえ〜」
「よかったなロザリー」
「よかったねロザリー」
「お兄さまはカミラと息ぴったりですわね」
「「……」」
「「ふんっ!」」
S-50とカミラはそっぽを向く。
「ロザリーちゃん、場所をリフォームしましょう」
「みんな、一旦暗くするから動くなよ」
ロミオさんが明かりを消灯
「点灯」
ジュリーさんが別のライトを点灯させる
リビングから一転、太陽輝く河原へと変わる。
「急に景色が変化したぞ、いつの間にワープしたんだ?」
「ワープせずに周囲の景色を変える『デートスポットライト』ですね。お祖母様の部屋もこのライトで花畑に変えてましたよ」
「俺、一番♪」
「僕が泳ぐんだ」
「まってー」
子供達が我先にと川へ飛び込む。
「ロザリー、川で遊ばないか?」
カミラがロザリーを誘う
「わたくしは真水が苦手でして」
「大丈夫だよ愛しのロザリー。あの川は幻術だから安心して遊べるぞ、こんな風にな」
カミラが燕尾服を脱ぎ、海パン一丁になる。
つまり大きな胸と赤色の突起が露になっておりー−
「堂々と胸をさらすなよ! と言いたいが、この国の住人は道端で堂々と全裸セックスしてるよな」
そうよリンス。この国では女性の水着姿にツッコミを入れるだけ野暮なのよ。
「とうっ」
カミラが川へダイブし、上流へ向かって泳ぐ。
カミラの雄姿を見たロザリーが靴を脱ぎ、恐る恐る川に浸り
「皆さん、わたくしも、混ぜてください」
スカートを軽く摘み、子供達に加わろうとする。
「いいよ」
「遊ぼうぜ」
「ロザリーチャン、遊ボ」
「あそぶ〜」
ロザリーと子供達の楽しい川遊びに
カミラは微笑ましく見守る。
一方、S-50はというと、何故か椅子に腰掛けて遠くから見守るだけ。
「川に入らないの?」
「俺が住んでた国は砂漠に囲まれた所だったから、水泳スキルを得ていない」
「泳げなくていいの?」
「構わん。妹とプールに来たとき、浮き輪を持って「お兄ちゃん、その歳で浮き輪なんてダサーい」と妹から痛罵をーー」
「そんな妹はいない」
※水遊び終了※
「水遊び、楽しかった♪」
「遊びすぎだぞカミラ、我が妹は既に水遊びを終え、おやつタイムに入ってーー」
パムッ
破裂音が聞こえた。
「すみません、うっかりねぶりの果実に牙を立ててしまって」
ロザリーちゃんの顔と髪は白い果肉塗れ。
「大変だ、私が拭き取ってあげよう」
「カミラ、どうする気だ」
「決まっている、舌で果肉を舐め取るのだ」
「させるか!」
「放せ貴様、ついでにロザリーの顔をペロペロするんだ!」
「あたしが泡を出すから、それでロザリーちゃんを洗って下さい」
「おい、妹の髪を弄ろうとするな」
「あたしは泡立てるだけ、洗うのはお兄さまよ」
「俺が洗うのか?」
「セルフサービスが診療所の方針なの」
「だが泡が妹の目に入るのは……」
「そういう時はこの子の出番よ」
あたしは額のキノコをロザリーちゃんの頭に被せて、泡を乗せる。
「これはシャンプーハット。鍔が泡を受け止めてくれるの」
「変わった帽子かと思ったがそんな用途があるのか」
「だろ?風呂嫌いなオレもシャンプの帽子があれば安心して髪を洗えるんだ」
リンスは得意気に話す。
「それではお嬢様」
「頼むわね、お兄さま」
泡に包まれたロザリーちゃんの頭をS-50の指先が刺激する。
「お嬢様、気持ちいいですか?」
「はい、頭からお兄さまの精が注がれてる感じがして、ああん♪」
「確かに指先から何かが流れてゆく感覚が」
「キャンサーが泡に込めた魔力を夫の身体に擦り込ませるように、あたしの泡には人間の精や魔物の魔力を相手の身体に擦り込ませる効能があるのよ」
「お兄さま、頭だけではなく、顔や服の汚れを洗い流してくださいませ♪」
「畏まりましたお嬢様」
「お兄さまの精がどんどん流れてきますわ♪」
兄が妹の洗髪をする光景にカミラはぐぬぬ……と悔しそうにしている。
性的な目覚めか子供の好奇心か
「いいな〜」
「お姉ちゃん、俺達にも同じ帽子をくれよ」
子供達があたしにシャンプーハットをねだる。
「ごめんね、お姉さんの帽子はセックスしないと作れないの」
「それに俺達は身体を洗いながらの交わりを好むんだ」
「だったら家にあるエアマットがあるから思う存分セックスしてね♪」
「ジュリーさん、礼をいいます」
「早速裸になれ」
「すっぱだか〜」
子供達が複数の刃を重ねた花弁のような剣を持ち
「えいっ」
「スッポーン」
あたしとリンスの服を斬る
水色の燕尾服が塵となり、可愛らしい胸が露になる。
リンスにも同じことが起こり、剛直の指針が太陽の方角を指す。
「何だこれぇぇ!」
リンスが天高く叫んだ。
「それは斬れば服が塵と化し、身体が火照り疼痒くなって相手に抱きついてしまう『まといの剣』よ」
「服が塵になる理屈がわからん!」
「魔力を使って身体を覆っていた毛や鱗を消して素っ裸になれるように、剣に込められた魔力によって繊維を分解したのよ」
「シャンプとお揃いの服だったんだぞ!」
「時間が経てば元に戻るわ、それより奥さんが見惚れてるわよ?」
ジュリーさんの言う通り、あたしはリンスのオチンポに興奮していた。
失った服の代わりにリンスの巨体を纏いたい
ジュリーさんが用意したエアマットの上で、リンスと繋がりながら仕事で一汗かいたリンスの身体を丁寧に洗う
甘い果実の味がする…
あたしの子宮が、リンスのオチンポから放たれる美味な果肉を貪る
産まれるぅ、新たなキノコが…
それを栄養源に額の周囲から笠のようなキノコが生えて、シャンプーハットを形づくる
あたしは産み出したばかりの帽子を脱ぎ、再び栄養源を得ようと子宮を脈動させる
身体と体内、両方の洗浄でとろけたリンスの表情が堪らない
後回しにしてた分、たっぷりとご褒美をアゲルからね♪
リンスのオチンポから美味なる果肉が爆発した。
※パーティー終了※
「お姉ちゃーん」
「帽子アリガト-」
「自慢してやろ」
「だいじにするから」
「精補給剤の詰め合わせよ。ナース先生に宜しく言っといて」
子供達を見送ったあたしは、ジュリーさんからプレゼントを受け取る。
「ロザリーちゃん、誕生会楽しかった?」
「はい、ケーキやプレゼントを戴いて、皆が祝福してくれるなんて夢のようです。また招待状を送ってくださいませ」
「勿論よ」
「私は花園へ戻る。ランララン♪」
カミラが飛翔帰宅をする。
「あたし達もタマゴの里に戻るわ、ナース先生に届けなくちゃ」
「あの、シャンプさん」
「何?ロザリーちゃん」
あたしはロザリーちゃんの方を向く
「また、トリックストリートに遊びに来て下さいね……」
人形のような少女の微笑み
「勿論よ」
ロザリーちゃんが兄以外で表情が軟らいだ瞬間だと思った。
※続く※
※シャンプ視点※
「誕生パーティー?」
「招待状にそう書かれてありました」
「今日がロザリーちゃんの誕生日なのね」
「いえ、誕生日ならとうに過ぎております」
「すぎてるの?」
「誕生日を迎える前に不思議の国へ転送されたので誕生会どころではなかったのです」
「お嬢様、早速衣裳室で着替えましょう。ドレスコードの指定は?」
「ありません」
「指定なしか……だが誕生日パーティーにふさわしいコーデが必要だ」
※壁画の通路※
衣裳室はあたしとロザリーちゃんが出会った壁画の近くにあったようだ。
S-50が扉の解錠をする。
「着替えてきます……」
ロザリーはS-50と共に衣裳室に入る。
「ロザリーの衣装チェンジ、わくわく。そうだ、シャンプよ、ロザリーが着替え終わるまでの間、私と話をしよう」
「だったら」
リンスが喋ると、カミラは一蹴するように
「じゃがいもは淫猥な壁画をおかずに自慰でもしてろ!」
「できるか!」
「絵画の中で魔力が込められた作品は見ただけでその光景が脳裏に焼き付くそうだ。それにこの国の絵は生きている。信じられない顔をしているな。今一度壁画を見てみろ」
「見てみろって……あれ?壁画の人物達の様子がさっきと違うぞ!?」
戦乙女と勇者の体勢が騎乗位から後背位に
剣を交わしていたはずの兵士と蜥蜴戦士が、剣を捨て、腕を背中に回し、ディープキスをしながら、密着している
サバトの方は事後なのか、魔女や使い魔が夫におんぶされて眠りについている
まるで間違い探し。
「何で絵が変化したの?」
「いい質問だなシャンプ、それはーー」
「コーデが済んだぞ」
試着部屋からS-50とロザリーが顔を出す。
「おおっ、愛しのロザリーの可愛らしい姿にキュンキュン♪」
頭に白の蝶型リボンにウェーブヘア、ピンクのエプロンドレス
先程の彼女は貴族の令嬢が持つ高級なお人形であったのに対し、今の彼女は一般の家庭にある子供向けのお人形を彷彿させた。
「何やら騒がしかったようですが?」
「壁画が変化してることに驚いてたの」
ロザリーは、何だそんな事ですか、と言い
「魔界の美術館で展示してある彫刻作品がゴーレムやガーゴイルとして命が吹き込まれるように、ここは不思議の国、女王様の魔力によって絵画が変化しても不思議ではありませんわ」
「私もロザリーと同じことを言おうとしたのだ」
「ただ……この壁画は元々は旧時代の残虐を描いていました」
「シャンプ、旧時代って何だ?」
「人間と魔物が争ってた時代のことよ」
「それは口に出すのが嫌なくらい残酷な作品でした。しかし不思議の国に来てから、壁画がまるで生きているかのように動きだし、あのような美しい作品へと生まれ変わりました。今でも誰も見ていない間に描かれた男女の様子が変化するのです」
説明を終えたロザリーが深呼吸する。
「こんな所で立ち話をしてる場合ではありませんね、パーティー会場へと向かいますわよ」
「はい、お嬢様」
※トリックストリート住宅地※
あたし達は城を出て、街中を歩く。
「賑やかな街ですわね。見ず知らずの方からお菓子を貰ったり、イタズラが許されるなんて、考えもしませんでした」
「ロザリーちゃんはイタズラしたことはないの?」
「お祖母様の教育が厳しく、イタズラどころではありませんでした」
そんなあたし達の所にも子供達がやってきて
「お菓子をくれなきゃ」
「イタズラしちゃうぜ」
「わたくしは御用がありますので」
「お菓子をくれないの」
「だったら」
子供達が道具を取り出す
前にS-50が子供達の腕を掴み
「君達、悪戯は時と場合を考えなきゃ。妹はこれからパーティーに向かうのだから」
子供達を嗜める。
「ごめんなさい」
「パーティーにお呼ばれなら仕方がないな」
「いい子だ」
端から見れば紳士的だが、あくまでもシスコンの延長線上だとわかった今は「妹好きの」という主語を追加するべきだろう。
※ジュリー宅※
「ここがパーティー会場です」
「ジュリーさんの家で開かれるのね」
「ロザリー様ですね。パーティーの準備が出来てます」
ゴーストの案内であたし達は家に入る
※ジュリー宅・リビング前※
「中へお入りください」
ゴーストが灯り無き部屋に入るよう指示する。
「失礼します」
あたし達は暗闇に足を踏み入れるとライトが点灯し
「ロザリーちゃん」パァン
「お誕生日おめでとう」パァン!
クラッカーの音がロザリーちゃんを祝福した。
「はい、けーき」
ゾンビ少女が蓋を開ける。中身は人面のような装飾がされた灰色のケーキ
「アンデッドハイイロナゲキタケ風ケーキだよ」
「グレーテルさんガまかいものお礼ニッテ作ってくれたノ」
S-50が丁寧にケーキをカット、切口から血のような粘液が滴る。
「どうぞお嬢様」
「ぱくっ……美味しい。ナゲキタケの味がします」
「お姉さんもどうぞ」
「ゴメンね、あたしはアンデッドじゃないから食べられないの」
「ナゲキタケ風味だから食べても安全だよ」
あたしは生地と粘液を口に入れる。
灰色の生地は黒胡麻、血のような紅い粘液はストロベリーの味がした。
「皆さん、本日はわたくしの為にありがとうございます」
「いいヨいいヨ」
「おともだちならあたりまえ〜」
「よかったなロザリー」
「よかったねロザリー」
「お兄さまはカミラと息ぴったりですわね」
「「……」」
「「ふんっ!」」
S-50とカミラはそっぽを向く。
「ロザリーちゃん、場所をリフォームしましょう」
「みんな、一旦暗くするから動くなよ」
ロミオさんが明かりを消灯
「点灯」
ジュリーさんが別のライトを点灯させる
リビングから一転、太陽輝く河原へと変わる。
「急に景色が変化したぞ、いつの間にワープしたんだ?」
「ワープせずに周囲の景色を変える『デートスポットライト』ですね。お祖母様の部屋もこのライトで花畑に変えてましたよ」
「俺、一番♪」
「僕が泳ぐんだ」
「まってー」
子供達が我先にと川へ飛び込む。
「ロザリー、川で遊ばないか?」
カミラがロザリーを誘う
「わたくしは真水が苦手でして」
「大丈夫だよ愛しのロザリー。あの川は幻術だから安心して遊べるぞ、こんな風にな」
カミラが燕尾服を脱ぎ、海パン一丁になる。
つまり大きな胸と赤色の突起が露になっておりー−
「堂々と胸をさらすなよ! と言いたいが、この国の住人は道端で堂々と全裸セックスしてるよな」
そうよリンス。この国では女性の水着姿にツッコミを入れるだけ野暮なのよ。
「とうっ」
カミラが川へダイブし、上流へ向かって泳ぐ。
カミラの雄姿を見たロザリーが靴を脱ぎ、恐る恐る川に浸り
「皆さん、わたくしも、混ぜてください」
スカートを軽く摘み、子供達に加わろうとする。
「いいよ」
「遊ぼうぜ」
「ロザリーチャン、遊ボ」
「あそぶ〜」
ロザリーと子供達の楽しい川遊びに
カミラは微笑ましく見守る。
一方、S-50はというと、何故か椅子に腰掛けて遠くから見守るだけ。
「川に入らないの?」
「俺が住んでた国は砂漠に囲まれた所だったから、水泳スキルを得ていない」
「泳げなくていいの?」
「構わん。妹とプールに来たとき、浮き輪を持って「お兄ちゃん、その歳で浮き輪なんてダサーい」と妹から痛罵をーー」
「そんな妹はいない」
※水遊び終了※
「水遊び、楽しかった♪」
「遊びすぎだぞカミラ、我が妹は既に水遊びを終え、おやつタイムに入ってーー」
パムッ
破裂音が聞こえた。
「すみません、うっかりねぶりの果実に牙を立ててしまって」
ロザリーちゃんの顔と髪は白い果肉塗れ。
「大変だ、私が拭き取ってあげよう」
「カミラ、どうする気だ」
「決まっている、舌で果肉を舐め取るのだ」
「させるか!」
「放せ貴様、ついでにロザリーの顔をペロペロするんだ!」
「あたしが泡を出すから、それでロザリーちゃんを洗って下さい」
「おい、妹の髪を弄ろうとするな」
「あたしは泡立てるだけ、洗うのはお兄さまよ」
「俺が洗うのか?」
「セルフサービスが診療所の方針なの」
「だが泡が妹の目に入るのは……」
「そういう時はこの子の出番よ」
あたしは額のキノコをロザリーちゃんの頭に被せて、泡を乗せる。
「これはシャンプーハット。鍔が泡を受け止めてくれるの」
「変わった帽子かと思ったがそんな用途があるのか」
「だろ?風呂嫌いなオレもシャンプの帽子があれば安心して髪を洗えるんだ」
リンスは得意気に話す。
「それではお嬢様」
「頼むわね、お兄さま」
泡に包まれたロザリーちゃんの頭をS-50の指先が刺激する。
「お嬢様、気持ちいいですか?」
「はい、頭からお兄さまの精が注がれてる感じがして、ああん♪」
「確かに指先から何かが流れてゆく感覚が」
「キャンサーが泡に込めた魔力を夫の身体に擦り込ませるように、あたしの泡には人間の精や魔物の魔力を相手の身体に擦り込ませる効能があるのよ」
「お兄さま、頭だけではなく、顔や服の汚れを洗い流してくださいませ♪」
「畏まりましたお嬢様」
「お兄さまの精がどんどん流れてきますわ♪」
兄が妹の洗髪をする光景にカミラはぐぬぬ……と悔しそうにしている。
性的な目覚めか子供の好奇心か
「いいな〜」
「お姉ちゃん、俺達にも同じ帽子をくれよ」
子供達があたしにシャンプーハットをねだる。
「ごめんね、お姉さんの帽子はセックスしないと作れないの」
「それに俺達は身体を洗いながらの交わりを好むんだ」
「だったら家にあるエアマットがあるから思う存分セックスしてね♪」
「ジュリーさん、礼をいいます」
「早速裸になれ」
「すっぱだか〜」
子供達が複数の刃を重ねた花弁のような剣を持ち
「えいっ」
「スッポーン」
あたしとリンスの服を斬る
水色の燕尾服が塵となり、可愛らしい胸が露になる。
リンスにも同じことが起こり、剛直の指針が太陽の方角を指す。
「何だこれぇぇ!」
リンスが天高く叫んだ。
「それは斬れば服が塵と化し、身体が火照り疼痒くなって相手に抱きついてしまう『まといの剣』よ」
「服が塵になる理屈がわからん!」
「魔力を使って身体を覆っていた毛や鱗を消して素っ裸になれるように、剣に込められた魔力によって繊維を分解したのよ」
「シャンプとお揃いの服だったんだぞ!」
「時間が経てば元に戻るわ、それより奥さんが見惚れてるわよ?」
ジュリーさんの言う通り、あたしはリンスのオチンポに興奮していた。
失った服の代わりにリンスの巨体を纏いたい
ジュリーさんが用意したエアマットの上で、リンスと繋がりながら仕事で一汗かいたリンスの身体を丁寧に洗う
甘い果実の味がする…
あたしの子宮が、リンスのオチンポから放たれる美味な果肉を貪る
産まれるぅ、新たなキノコが…
それを栄養源に額の周囲から笠のようなキノコが生えて、シャンプーハットを形づくる
あたしは産み出したばかりの帽子を脱ぎ、再び栄養源を得ようと子宮を脈動させる
身体と体内、両方の洗浄でとろけたリンスの表情が堪らない
後回しにしてた分、たっぷりとご褒美をアゲルからね♪
リンスのオチンポから美味なる果肉が爆発した。
※パーティー終了※
「お姉ちゃーん」
「帽子アリガト-」
「自慢してやろ」
「だいじにするから」
「精補給剤の詰め合わせよ。ナース先生に宜しく言っといて」
子供達を見送ったあたしは、ジュリーさんからプレゼントを受け取る。
「ロザリーちゃん、誕生会楽しかった?」
「はい、ケーキやプレゼントを戴いて、皆が祝福してくれるなんて夢のようです。また招待状を送ってくださいませ」
「勿論よ」
「私は花園へ戻る。ランララン♪」
カミラが飛翔帰宅をする。
「あたし達もタマゴの里に戻るわ、ナース先生に届けなくちゃ」
「あの、シャンプさん」
「何?ロザリーちゃん」
あたしはロザリーちゃんの方を向く
「また、トリックストリートに遊びに来て下さいね……」
人形のような少女の微笑み
「勿論よ」
ロザリーちゃんが兄以外で表情が軟らいだ瞬間だと思った。
※続く※
14/12/20 19:54更新 / ドリルモール
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