読切小説
[TOP]
情熱の溶岩人形と二角の発明家
※フーン火山※
※栗恵視点※


「なぁ栗恵」
「何や?英斗」

「本当にここに、その、ラヴァゴーレムっているのか?」
「ラーヴァゴーレムや」

「ラヴーァゴーレム?」
「ラーヴァゴーレムって言うとるやろ!熱さで頭がいかれたんかいな!」

「すまん、言い間違えそうな名前だったから」
「そんなん言うたら、メドゥーサやキルダブリルはどうなるんや!間違えやすい名前の部類やろ!」

「栗恵、それ言うなら、ギルタブリルだぞ」
「……すまん、ウチも間違えてもうた。レームの報告によれば、フーン火山付近に魔力反応及び、人影の動きがあったんや」

「ホントかな?この前、レームが人形を見つけて、回収したけど、どう見てもただの人形で、リビングドールじゃなかったぞ」
「もしかしたら、後で覚醒するかも、しれないやろ、だからあの石像と一緒に倉庫に保管しとるんや」

「なぁ火山地帯にまで行ってまで、ラーヴァゴーレムを探す必要あるのか?レームの時のように、人工的に作ったらどうかな?ビューティ先輩に頼んでさ」
「……ラーヴァゴーレムは魔力の溜まった溶岩が意志を持って生まれた魔法物質や。レームの時のように、人工的に作れるという保証は無い。それにビューティ先輩は、今、世界中を旅しとるんや、ウチをバイコーンにしてくれただけやなく、さらにハーレム用の嫁として、ゴーレムのレームを造る手伝いもしてくれただけでも贅沢の極みや」

「っていうか、栗恵が強制したんじゃ」
「おおっ、探知機がビンビンに反応しとる!近くにおるで!」

「誤魔化しやがった……」


※フーン火山・火口付近※


「えっほ、えっほやで〜」
「うわっ、火山が噴火したぞ」

「心配あらへん、魔界の火山はな」
「溶岩がこっちに来るぞ」

「人や魔物に被害が及ばなんよう、出来とるんや」
「あれ?溶岩が二つに分かれた。まるで俺達を避けてるみたいだ」

「な?言うた通りやろ?」
「ご都合主義だ」

「おっ、見てみい、流れてきた溶岩から、人影がどんぶらこどんぶらこと流れてきたで」
「ご都合主義じゃねーか!」


『フンカー!』


「おっ、ウチらに気付いて、接近してきたで」
「おい、まだ溶岩が流れているぞ、くそっ、レームも連れてくるんだった」

「大丈夫や、魔界発明品の一つ、水鉄砲!」

シュコシュコ

シュコシュコ

シュコシュコ

「出すで!」

プシャー

『フン、カッ……』

「よし、水かけられて大人しくなったで、捕獲装置で捕獲成功や!」
「なぁ、心なしか、卑猥じゃなかったか?」

「何言うとるんや?圧力でポンプから水を押し出し、ホースから水を放出しただけやで?」
「うん、確かにそうだな……」

「箱に入れたから、町に戻って研究や!」
「とりあえず、バイコーンの集まりである、二角獣会までには間に合ったな。これで正式に、俺達の魔法物質ハーレム結成だ」



※センタウン・クリエイト研究所※



「ふぅ、無事に研究所に戻れたか、栗恵?何だ額縁に挨拶か」
「ビューティ先輩、ウチは頑張っとる。魔物の研究に悩んでいたウチをバイコーンに変えてくれた恩、いつか返すさかい……さぁ、実験開始や!」


※実験開始※


「英斗、全裸の準備はオッケーか?」
「ああ」

「よし、捕獲装置の蓋を開けるで」

『フンカー!』

「箱の中から、ラーヴァゴーレムが現れた!」
「何言うとるん?」

「すまん、ノリで」
「先ずはボディチェックや、英斗、ラーヴァゴーレムの足の黒い部分を触り」

「よし……黒い部分、硬いな、それに僅かだが熱を感じる」
「ふむふむ、次は胸の赤い部分や」

「赤い部分は、柔らかくて、熱っ!」
「どないした、まさか火傷したんか?」

「いや、大丈夫だ。不思議と火傷は無い」
「そうか、良かったわ」

「ただ、熱すぎて、身体が、火照って、何だか、下半身が、熱い」
「むむっ、英斗に勃起反応あり!」

『ふ、フンカフンカー!』

「うわあああ!」
「おっ、英斗の勃起を見て、ラーヴァゴーレムが英斗を押し倒した!」

「うわあっ、熱い、股間が熱い」
「うおっ、股間から湯気が出とる!しかも、股間の皮膚が赤黒くなって、何時も以上に剛直になっとる!」

どくどくどくどく

「しもうた、興奮し過ぎて鼻血が……危うくレポートを汚すとこやった」
「熱い、熱い、ラーヴァゴーレムの手が、俺の股間を上下に動かして」

「スゴい、ただ、やさしく、擦っとるだけなのに、英斗があんなに引きつった顔を……」

だらー

「おっと、思わず見とれてヨダレが……レポートを汚すとこやった」
「熱い熱い熱い、熱いのが、尿道からせり上がってきたっ!」

「チンポが、チンポが、凄く痙攣しとる!未曾有の大災害の予感がするで」

『フンカー!フンカー!フンカー!』

「うわあああああいあぁいあいいあいいああ!」



その瞬間は、今でもウチの目に焼きついとる。



白いマグマが溜りに溜まった英斗山が、



激しく大噴火した瞬間を。



噴火口から、無限に飛び散るくらい、吹き出た溶岩は、英斗の下半身周りに白いマグマ溜まりが出来たんや。

湯気が出てくる白いマグマは、舐めたら、火傷するくらいの味がすると思ったで。






「よし、一旦休憩や」
「良かった……これ以上やったら……俺は」


『フンカー!』


「急にラーヴァゴーレムが立ちあがったん!」
「えっ?俺のチンポを握って、マンコとチンポの先端の位置を調整?」

「それは、挿入の合図や」
「成る程、えっ?」

「入ったで」
「うん、入った」

『フンカー!』

「ひやぁぁぁ、一気に腰を動かしたー!」
「英斗、早よ抜くんや、強引でも良かっ!」

「おう、あれ?」
「どないした?」

「固まってる、接合部が、冷えて固まってる、つまり、拘束状態」
「なんやて!」

「あっ、またチンポが、熱くそそり立って、気持ちいい、俺も腰を動かすぅぅぅぅ」
「うおーっ、英斗のスイッチが入ってもうた!」

『フンカー!フンカ、フンカフンカー!』

「ラーヴァゴーレムが余計に燃えとる!」
「うおーっ、うおーっ、フンカーフンカー」

『フンカー♪フンカー♪』
「何や、ラヴァゴーレムの顔が、赤くなっとる?まさか、これは?」



「恋や、恋や、恋する乙女の顔や!」



「出る出る出る出る、白いマグマがどんどん出るよ、フンカ」

『フンカッフンカッ』

「ウチも、鼻血とヨダレが出まくるでぇ、濡れへんよう、レポートを横に置くで」
「止まらない止まらない、噴火が止まらないっ!」

『フンカッフンカッ』

「凄いでぇ、どんどん、フンカの顔が、身体が、赤く、熱くなるでぇ!」
















ぴーぴーぴー

熱感知、熱感知

研究所の温度上昇を確認

消化のため、スプリンクラー作動します


※スプリンクラー作動※


研究所は水浸しになってもうた。

どうやら、フンカの温度上昇によるものや。

水で冷やされたフンカは大人しくなり、英斗は解放された。

代わりに、レポートびしょびしょ。

研究所の研究素材及び装置もびしょびしょ。

ウチも全身びしょびしょ。

人間マンコと馬マンコもびしょびしょやったけど。

実験が台無しになった虚しさで、気持ち悪いだけやった。



「まだまだ、研究は諦めへんで、次は耐熱部屋の建築や!」

『フンカー!』



「俺の気苦労はまだまだ続く」
14/02/10 23:57更新 / ドリルモール

■作者メッセージ
ドリルモールです。

ラーヴァゴーレム
新たな魔物娘
勢いで書きました。

また次回。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33