連載小説
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第四話
В魔王城・ハーレム部屋В
Вビューティ視点В


「ラーモさんにトビラさん、何処で油を売っていたのですか!」


「油?モラル先輩はサンオイルを全身に塗って欲しいのですぅか?」
「その油ではありません!」
「あっ、私達は食料の調達をしに行く最中でした」
「すっかり忘れてたですぅ」
「忘れてたぁ?今日は人手が足りないから、仕方なく貴女達を使いに出してみたら……少しはハーレムを支えるスタッフとしての自覚を持ってください!」

「やたら煩い眼鏡キキーモラじゃのう」

「ん?お嬢ちゃんは誰ですか?ここは子供が来るところではムグゥッ」
「モラル、少し黙ってて」
「悪いけど今は話に合わせてほしいんよ?」
「あたしからも、お願いする」
「アンジェラ様、クリア様とビューティ様まで……判りました」

「改めてハーレムを案内するのじゃ」

「勿論女王様の為なら、モラル、宜しいですわね?」
「はい……アンジェラ様」

В

「何とか、女王様の機嫌を損ね無かったやんね」
「機嫌損ねたら」
「だめなの?」
「ラヴ、ピーシュ、以前、不思議の国で女王様から大変な目に合わされた事を忘れたやんね?」
「確かに酷い目にあったけど」
「わたしたちがわるいわけだし、それに……」

「それに?」

「女王様は私達に優しくしてくれた」
「おみやげに鏡をくれた」
「それは、単に運が良かっただけやんね。二人は女王様の真の恐ろしさを知らないんよ」

「真の」
「おそろしさ?」
「クリア、詳しく、聞かせて」

「ビューティも食い付くん!?」

「あたしは、まだ、不思議の国に行ってない」
「……不思議の国でサバトの支部を勤めるバフォメットから聞いたんよ」

「聞かせて、クリアお姉様」

「例えば、一つの里をまるごと不思議の国に転送したり」
「すごーい」

「N国の王を定期的に招待しては、遊んだり、悪戯したり」
「女王様の遊び相手、とても寛大」

「気まぐれで不思議の国の住民達を呼んでは、性的な極刑をしたりとやりたい放題やんね」
「「「さすが、女王様」」」

「だから、決して女王様の機嫌を損ねては駄目だし、歯向かうのも危険やんね」
「女王様には、魔術の才能があるから?」
「ビュー姉鋭い、戦闘ではウチら三人が束になっても、女王様には勝てないのは確実やんね」

「そんなに強いの?」
「ラヴ、冗談抜きやんね」
「あそこで水着を選んでるお姉様が?」

「ほぅ、サハギンの水着が沢山あるのう」
「私達のハーレムには脱皮好きのサハギンがいるので……どんな体系でもぴったり合うでしょう」
「ふむ、皆の集、更衣室で着替えるぞ」
「プールで泳ぐのですね」
「違う。サウナに入るためじゃ」

「「「何で、サウナ!?」」」

「余の気まぐれじゃ、ところでモラルよ」
「はい、ハートの女王様」
「このリストに書かれてある魔物娘を連れてくるのじゃ」
「はい、このリストの娘達はまさか……」
「そうじゃ、元不思議の国の住民達じゃ」
「か、畏まりました」
「それまで、皆でいい汁をかくとしよう」

「「「字、間違ってません?」」」


ВサウナルームВ


『ガハハハ、どうだ溶岩のサウナは?』

「ふぅ、やはりサウナは水着に限るのう」
(ウソだ、サウナは水着に限るなんて絶対ウソだ)
(女王様は、ウチらをからかってるやんね)
(あのラーヴァゴーレム、中身がオヤジ)

「ピーシュ、暑いねー」
「ラーヴァゴーレムさんがいるからあついんだね」
「そういえば、私の名前とラーヴァゴーレムって名前が似てるね」
「ラヴとラーヴァゴーレム。これはネタにつかえるかも」

『ガハハハ、面白いお嬢ちゃん達だ』

「ラヴ、ピーシュ、見よ、アンジェラのセクシーな水着姿を、あれが男を魅了する肢体なのじゃ」
「アンジェお姉様、胸が大きい」
「おとなのじょせい」

「クリアの幼女体型も、ロリの魅力が詰まってるじゃろ?」
「とっても可愛い」
「ロリロリしてる」

「ビューティは、ほっそりした身体が美しいのう」
「膨らみかけの胸が見える」
「おとなとロリのちゅうかん」

「他の連中の着替えも終わったようじゃ」

「ど、どうかな?お姉様」
「キャサリン、いい、とてもいい。着替えを手伝った、甲斐もある」
「いいの?胸あまり無いし、それにウォッカちゃんが……ボイーンって」

「ほぅ、あのドラゴン、身体のラインが強調されてるのう」

「くっ、何故アタシがこんな格好を、どうせなら花嫁衣装が良かった……」
「じー……」
「見るな、オナニー」
「だ、誰が見るか!J-88」
「貴様、その名で呼ぶな!」
「ふん、そもそもウォッカというのは、貴様が大のウォッカ好きからついたあだ名だろうが、J-88」
「ぐぬぬ……」

「愉快じゃのう。ドラゴンが悔しそうにしてるわ」

「うう……ウォッカさんの胸がぶるんぶるん揺れてる……」
「大丈夫、キャサリンの水着姿は、庇護欲を誘う」
「ビューティの言うとおりじゃ、バブリーを見よ」

「ふえ〜身体がドロドロだから〜水着が着崩れする〜」

「うわー」
「流石に、あれはフォロー出来ない」

「よし、水着ショーの次は、ガマン大会じゃ」
「「何で!?」」
「今思いついた。ルールは簡単、サウナの中でオナニーがイクのを我慢するから、先にオナニーをイカせた奴が勝者じゃ」
「「ガマンってそっちかよ!?」」
「余はラヴとピーシュを連れてプールでくつろぐから、アンジェラ達は審判をするのじゃ」

(他人任せかよ!)
(アンジェ姉、ここはガマンやんね)
「判りました、女王様。キャサリン、バブリー、ウォッカ、お願い」

「やった!」
「わ〜い」
「はぁ?何でアタシがこいつと?」
「いやいや、そもそも何で俺なの!?」
(いいから!)
(言う通りにするやんね!)
「第十九王女と第二十一王女が睨んでる!?」

「ウォッカ、お願い、胸を押し当てるだけで、構わない」
「……姉上が言うなら仕方がない、ぴとっ」
「うおっ、ウォッカの巨乳が背中に当たってる」
「あててるんだ!」

「着崩れのまま密着する〜べちゃっ」
「こっちはドロドロした乳が当たってる!」

「私の胸も、えいっ」
「あっ、ぺったんこだな」
「カッチーン」

「今のは、爆弾発言」

「そうなんだ、オナニー君は、胸当てよりも手コキがスキなのね?」
「キャサリンから泡と一緒に黒い湯気が出てる!」

「だったら、望み通りにしてあげる。シコシコ!シコシコ!」
「うおっ、サウナの影響なのか、泡がっ、手がっ、熱いっ!」

シコシコシコシコ

「汗と泡で、手の動きが風呂場の時より激しくなってるぅ!」

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ

「我慢しなくていいよ?力を抜けば楽になれるよ?」
「いや、気持ち良すぎて、我慢どころじゃっ」
「男性器がビクビクしてるな」
「いやらしい〜」

「もう少しで白いのが飛び出すよね?」
「観念しろ」
「出して〜出して〜出して〜」

「エイッ、エイッ、エイッ」
「出して〜出して〜出して〜」
「早くっだせっ!」
「背中から、ウォッカの胸が潰れてっ、イクッ!」

「キャっ、飛んだ、白いのがびゅーびゅー出てくる♪」
「ははは、やっと観念したな」
「勝負ありだね〜」
「はぁはぁ……悔しいが、気持ち良かった……」

「そろそろ、サウナを出ましょ」
「これ以上はのぼせるやんね」
「続きは、プールで」


ВプールВ


「頑張れーハートのお姉様」
「ビューティおねえさまもファイトー」

「ゴールじゃ!」
「「一着ハートのお姉様」」

「流石、女王様、クロールが上手」
「ビューティも、マーメイドに変身して泳ぐとは凄いのじゃ」
「ありがとう、ございます」
「やはり一国を治める王たる者、泳ぎが上手でなければのう……くっくっく」
「女王、様?」
「すまん、昔の出来事を思い出してのう。休憩にするとしよう」
「はい、女王様」


ВプールサイドВ


「ラーモよ、ここにはパラソルやデッキチェアは無いのか?」
「すみません、そこまでは用意してませんでした」
「良い、許す。椅子が無いなら作れば良い」

「六枚の、銀貨?」
「ただの銀貨ではない、出でよ『銀貨兵』」

「銀貨が」
「へいたいさんになった」
「凄い、これが、女王様の力」

「驚くのはまだ早いのじゃ、銀貨兵よ。命令じゃ、バカンスセット一式に変わるのじゃ」

兵隊が無言で、敬礼すると、身体が溶けて、形を変える。

「パラソルと」
「てーぶると」
「デッキチェア、四つ分になった」

「ほれ、ラヴ、ピーシュ、そしてビューティ、座るのじゃ」
「はい、ハートのお姉様」
「ばかんすだ」
「ありがとう、ございます、女王様」

В

「時にビューティよ」
「はい、女王様」
「そなたは見た所、アンジェラやクリアと違い、女性の魔物化に積極的なようじゃが?」
「はい、急進派程ではありませんが、世界中を旅しながら、女性を魔物にしております」
「ふむ、嘘はついておらんようじゃの」


「ビューティちゃーん」
「ふにゅ、久しぶり」


「む?ホルスタウロスと、ワーシープか」
「……ボイン、ウール、久しぶり」
「ビューティも元気そうだねー」
「ふにゅ、ミルク入り虜のジュース持ってきたよ」

「ありがとう、ウール、はい、女王様」
「ふむ、頂こう」

「うん、ボインが作るミルクジュースは、美味しい」
「ありがとー」
「ふにゅ、ビューティにお願いがあるの」

「お願い?」
「ふにゅ、来て、恋花」

「今度はサキュバスか」

「あの、『影絵の美容師』と言われてる、ビューティさんですよね?」
「うん、そうだけど」
「母が言った通り、可愛い」
「ひょっとして、母親は元人間?」
「はい、母の名は昴と言います」

「昴……カフェオレ、手帳」
『合点承知の助ェ』
「昴、昴、あった、五十年前に、あたしがジパングで魔物化させたサキュバスの昴ね」
「はい」
「貴族の家系で、窮屈な生活に嫌気がさしていた所を、使用人に扮したあたしが、魔物化させた」
「凄い、そこまで詳しいなんて。あの、よろしければーー」

恋花は、そう言いながら

「サインください」

ペンを、差出した。

「前々からビューティ様に憧れていたのです。このペンで私の身体に快楽のルーンを刻んで下さい、お願いします」

「サイン?えっ、えっと」
「ファンの頼みじゃ、遠慮せずに書けばよかろう」
「女王様」
「それにそのペンは、快楽のルーンを刻むそうじゃ、そのペンを直接肌に書けば……くっくっく」
「判りました、ペン、貸して」
「はい」

「アァン、感じチャゥ」

「アッ、アン!アンッ、マン汁が溢れちゃうヒィッ、ヒクッ!」

「サイン、終わったよ」

「アハッ、柴様が帰ってきたラン、いっぱいエッチして貰うんだァァン」

「アヘ顔で、去った」
「ありがとービューティ」
「ふにゅ、有り難う」


「すみません、遅くなりました」
「遅いぞ、モラルよ。ちゃんと不思議の国の住民を……三人しかおらぬでは無いか!」
「すみません、本日はご来客がありまして、メシャス様やドロシー様を初め、リストの大半が来客の警備にーー」
「来客?余を差し置いて?」
「はい、何でもワイトの国王でありまして……」
「ワイト?まさか……詳しく聞かせるのじゃ」

「女王様、妙に嬉しそう、いや、ニヤリ笑い?」


「悔しかったらタキシード着て出直してこい!」


「あの叫び声は、ウォッカ?」

В

「キャサリン、バブリー、ウォッカに何があったの?」

「御姉様、ウォッカが」
「すねちゃって〜」
「やはり、オナニーをイカせるのはアタシのプライドが許さん!」

「ウォッカ、気持ちは判らなくもない、ウォッカはドラゴン、高慢な竜」
「そうだ、アタシはドラゴンだ。アタシが認めた男しか結婚はおろか、エッチもせん!」

「全く、これだからドラゴンは……」

「女王様」
「何やら、どこぞのドラゴンが騒がしくてのう。ろくに話もきけん」
「女王様、ウォッカに、杖を向けて、何を?」
「ビューティ、見ておれ、ちょっとした洗礼じゃ」



『ジャバウォック』



「うっ!アタシの中に黒い塊が入って……うぐっ!身体が……熱い」

「さぁ、変化へのカウントダウンの開始じゃ!」



ラヴ&ピーシュ視点Р



「鏡よ、鏡、鏡様、エネミス帝国の兵隊を映して」
「うつして」
「鏡に人が映ったー」
「ふにゅ、凄い」

『O-721とJ-88の連絡がありません』
『二人共堕落したか。全員に告げ、これより一時間後、討伐隊全軍、魔王城へと攻め込む!』
『ははっ!』
『兵士一万人で、裏切り者ごと魔物を討伐する!』



続くР







O-721「ほっ、今回はビンタ無しか」
14/02/15 21:18更新 / ドリルモール
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■作者メッセージ
ドリルモールです。

何故か、サウナ+スク水という謎の組合せが出来ました。

ABC三姉妹やビューティ親衛隊(仮)三人のスク姿、如何でしたでしょうか?

え?キャサリンは下半身蟹だから、スク水は着れない?
そこはビューティが、人化の術をキャサリンにかけて、一時の間だけ蟹を人間の足に変えたのです。

次回

貨兵の神輿
責任は私がとる
サイン下さいパートW

の三本です。



&Р



キャラクター紹介C
【名前】ラヴ
【性別】女
【年齢】9
【種族】リリム
【容姿】白のミディアムヘアー+魔宝石付きのヘアピン
【魔宝石】愛あふれる桃色
【口調・口癖】姉を○○○お姉様と呼ぶ
【能力・特技】漫才
【概要】
 魔王の娘であるリリム。
 クリアとアンジェラがビューティを探している間、妹のピーシュと一緒に魔王城で、姉のヴィオレッタに絵本を朗読して貰っていた。

 ピーシュと一緒に漫才コンビを組み、お笑いで人や魔物を和ませ、人と魔物の懸け橋を作ることを夢としている。

【補足事項】
 最近は魔術の勉強をしており、幻覚系の魔術がちょっと得意。

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