百合の海賊団と炎症の唾液
Ψ海賊船カップリング号・船長室Ψ
Ψエミュー視点Ψ
「んっ、んちゅっ♥」
「ちゅっ、ばあっ♥」
部屋に入った私の目に飛び込んだのはリリラウネの口付け
「れちょ、くちょ」
女性と魔物娘で構成されたシー・リリィ海賊団
「んー、むちゅ」
船長のメリーと副船長のボニン
船長と副船長といっても役職の都合上そう呼ばざるおえないだけで、実際は互いに対等で、航海も、探検も、戦闘も、買い物も、食事も、お風呂も、トイレも、夜の営みも常に一緒という友情で繋がっているの
ううん、最早これは友情という名の百合
私の大好物、百合
女の子と女の子が織り成す愛
だーりんとおなじくらい愛してやまないカテゴリ
「ボニンの舌使い、気持ちよくてゾクゾクする」
「メリーの唾液も甘くて蕩けますわ」
そんな二人は元々は人間
海賊同士の戦闘で出会い、同じ女性という事で(ココ重要!)コンビを結成、ある日無人島を探検中に不思議な百合の花に誘われて、花の命ずるままに服を脱いで一糸纏わぬ姿となった二人はお互いを愛し合いリリラウネ化。魔物化後は独自で海賊団を築き今に至るの
「もう服が蜜でびしょびしょ」
「そろそろ肌と肌とで触れあいたいです」
おおっ、脱ぎ脱ぎタイムに突入したわ
そう、メリーがボニンの服を、ボニンがメリーの服をよ。ここも重要ポイントよ、テストに出るから!
まずはメリーの胸元にちゅうもーく
少年を偽っている女の子が上着のボタンを外したらほのかな胸元が見える感覚
服の隙間からチラリと顔を出す桃色の突起
胸が薄いからこそ成り立つ魅力よね
一方のボニンの胸は服を着ても隠しきれないふくよかさ
私の巨乳といい勝負ね
そんなボニンの胸元の大きな胸が今にもこぼれ落ちそう――
もう少し、もう少しで胸が露になるわ
アッー!乳首が、乳首が、ボタンの穴に引っ掛かった
穴から微かに見える桃色の突起がもどかしい
でも服の上から浮き出る乳首の出っ張りも悪くはないかも
どうするエミュー
究極の選択よ!
このまま飛び込んで、ボニンの服を脱がせるのを手伝うか
それともこのまま飛び込んで、ボニンの胸をまさぐるか
あー、どっちも捨てがたい
この際意表をついて、メリーの胸にむしゃぶりつくのも(r
「あのさ、もう語りは止めにしない?」
「地の文と見せかけて口に出してますよ?」
……
この想いが二人に伝わっていたようね。とりあえずてへっ♥と誤魔化しておこう
「そもそもあんた、妄想はするくせに手は出さないよな」
「ぐはっ!今のメリーの発言、私にとって座礁ポイントよ…」
婚姻の儀式として男女が交わる姿を見守るというシー・ビショップの本能ゆえか、女の子同士の百合プレイでさえも観察するだけで自分から割り込んだり手を出さないの
でもいいの、リリラウネの百合プレイを思い出しながらフェイ君やマリアちゃんに同じことをして、それを見てすっかり興奮しただーりんのアソコを優しく(r
「ていうかノックもせずに船長室に入るとは大した度胸だよ」
「いやー、ノックしても反応なしであと鍵が掛かってなくてね、それにあんなイヤらしい会話が聞こえたら誰だって飛び込みたくなるよ」
「盗み聞きはまだしも堂々と部屋に入る船員はこの船には一人もいない」
「えー勿体ないよ。百合プレイが公認されている希少な種族なのに」
「勿体なくないから。それより用があって船長室に来たよね?」
「そうだった、これ」
メリーの指摘で、私は思い出したようにシー・ビショップの必需品である石板をパカッと開ける
石板から取り出したのは、数十枚に束ねた羊皮紙
「即売会用の原稿、出来たよ」
Ψ
二人は私の原稿を拝読中、安心して、二人とも履いているわ♥
「内容はデーモンへの悪堕ちか」
「デーモン化した先輩への後輩の恋心が描かれているの」
「ボニンも顔を真っ赤、どこにエロさを感じるの?」
「デーモン化した親友のおっぱいに憧れを感じちゃうところ、でしょうか」
「主人公は幼児体型で、背も高く胸も大きい先輩に憧れてるの」
私はそのまま解説を続ける
「後輩は先輩が魔物化したから距離をおいてて、先輩のほうも元人間のよしみで後輩を襲うことに躊躇していたわ。そんなある日近くを通りかかったモスマンの鱗粉を浴びた二人はメスの本能に従って無我夢中で互いの性器を擦り付けて松葉(r」
「ストップ、そこまで聞けば充分です」
「ここからが濡れ場なのに、もぅボニンったら照れ屋さんなんだから♥」
「いくらモスマンの鱗粉は本能を暴走させるとはいえ、この展開は唐突すぎない?」
「いやー二人が百合百合するきっかけのところで筆が止まっちゃってね。そんな時にスターシャンでモスマン騒ぎが起こって思わずビビっときたの、これは星からのお告げだって」
「あれ?この娘、サキュバス化するの?デーモンじゃなくて?」
「(体格的に)デーモンの素質は無いからサキュバス化させちゃった。デビル化させようかと思ったけど、デビルとデーモンはあくまでも別物だから。だけどデーモンもサキュバスも今や同じ人間を愛する淫魔、愛は種族を性別をも越えるの」
「そうよね、魔物が相手を愛するシステムを作り上げた今の魔王様に感謝しなきゃ」
「こうして自由にメリーと百合百合出来ます。今回もこのまま製本させて貰います、えっと謝礼は……」
ゴソゴソと引き出しの中身をまさぐるボニンの後ろ姿、蜜で濡れたパンティから浮き出るヒップラインにキュンキュンきちゃう
ボニンが本を探す間、私と会話を続けるのがメリーの役割
「恩に着るよ、魔物娘関連書籍即売会を通して百合の魅力を少しでも皆に伝えたいけど海賊家業が忙しくて、何よりボニンを放置したくない」
「いいのいいの、私だって本当は自分の小説を沢山出版したいけど、あのアホ領主が色々うるさくてね。マリアやフェイ君も教会の子供達に悪影響があるーって言われてさ」
「まぁアタシやボニンにはこんな話を書ける妄…いや才能は無いから」
やっぱりモスマンは歓迎の象徴ね、おかげで原稿が間に合ったわ
「どうぞ、謝礼です」
と、ボニンから渡されたのは一冊の手記
「内容はキョンシー同士のマッサージブレイです。とあるカフェで働いているキョンシー達がモデルだそうです」
「ありがと、後で読ませて貰うわ」
手記を石板の中に納めてガッチリとロック
この石板は堅くてちょっとやそっとじゃ壊れない優れもの
しかもだーりんの愛によって、見ず知らずの他人による開封は不可能
これで本を誰かに読まれてネタバレされる心配はなーい
かたいと言えばキョンシーの身体は堅くてもみもみして軟らかくしてあげる必要がある。これが百合となると身体のかたーいキョンシー達がお互いに揉み合って身体を柔らかくして(r
「ところでエミちゃん」
「どうしたのメリー、サキュバスとデーモンの松葉くずしが気にいった?」
「全然違う、さっき街にモスマンがやってきたって聞いたけど――モスマンの鱗粉を浴びた時、どんな気分で夫とエッチしたの?」
…
……
………ぐはっ!
言えない、実はモスマンがやって来た時は私は出張中だったから鱗粉を浴びてないなんて言えない。しかもフェイ君は現場で直接浴びて、マリアちゃんも後に収集した鱗粉でだーりんを押し倒したなんていえなーい!
「他の嫁に遅れをとったか」
「一人だけ仲間外れだなんて御愁傷様ね」
「今のも丸聞こえだったの!?は、恥ずかしーい!」
私は足のヒレをぴょんぴょんさせながら船長室を飛び出す
あんな秘密を聞かれて、もうお嫁にいけなーい
だーりんの嫁になってるけど。
Ψ船員室Ψ
傷ついた心を癒すべく軽食をとろうと厨房へ立ち寄る
「料理人さん、虜のタルトと堕落のタルトを一つずつ」
「いつものようにそこに置いてあるから」
「ありがと、さてと座る席はと」
タルト二つをトレイに乗せて、適当な席を探す
実はこの席を探すのも、この船での楽しみの一つなの
「でさー」
「へぇー」
「うふ♥」
「くす♥」
テーブルでは船員たちがペアをつくってくつろいでいるの
女同士で仲良く話し合ったり、女同士で愛し合ったり、中には堂々と女同士で抱き合ったりするカップルもいるわ
このように船員は皆女性だから、女の子同士のカップルが生まれてもおかしくないのよ
「エミューよ」
「エミちゃんだ」
「金髪碧眼だね」
「海を思わせるような青い鱗も素敵ですわ」
この海賊団とは長年の付き合いなので、船員達も気軽に私に声をかけてくれる
「巨乳なのに胸元を見せないのが残念だわ」
「こいつの移動方法って何なの?ヒレで跳ねたり、人化した足で歩いたり、石板に乗って移動したりしてさ」
「ポセイドン様の石板を改造してるようだけど、色々な意味で大丈夫なの?」
そんなに私のことを気にかけてくれてるのね
なら気合い入れて貴女達の愛を観察させてもらうわ!
「痺れるような快楽でしょ?」
「はぁい……おねえさま」
女の子の下腹部に手を添えて帯電性の電気を送りこむ雷獣
「はあっ!」
「とうっ!」
オーガと女武道家の汗を流しながらの取っ組み合い
「ねんねーころりー♪」
「すーすー」
小さなゴブリンに膝枕をさせながら子守唄を歌うお姉さんも母性愛を感じるわ
こうして観察するだけでもまた新たな百合ネタが浮かびそうだわ、あの百合の蕾も良さそうね♥
「今日のケドヤの肉じゃが中々の味だな」
「ユミカに気に入ってもらえるなら嬉しいわ」
どうやらケドヤという白蛇が、ユミカというヴァンプモスキートに料理を振る舞っているわ
「このまかいものホクホク感と、ソースの味付けが堪らない」
「もう、それは醤油。ジパングに伝わる調味料よ」
「ごめんごめん」
「気にしないわ、この愛妻料理でユミカをいつまでも幸せというの炎に包んであげるから」
「ならもっと味見してやるよ、料理も、そしてケドヤの血もね」
ケドヤの真っ白な肌に甘噛みをする
「あんっ、ああん」
鋭い牙の感触が白い肌に直接伝わっているのを感じているのね
「お・か・え・し♥」
「うー、あっつい♥」
炎のような魔力が腫れたような肌に浸透
それは男に執着心を植え付ける炎と毒
それをあえて同じ女性を対象にするなんて、美しい百合の花が咲き誇りそうだわ
「ずーっと、ずーっと、ユミカを幸せにしてあげるからね?」
「ああ、ケドヤこそ勝手に男を作るなよ?」
「ウフフ……当然よ、それだと浮気になっちゃうじゃない」
「それもそうだな、ハハハ!」
流石執着系能力を持つ種族同士、発言が半端ね〜
「ところ、そこのあなた」
「さっきからボクたちを解説してる人魚さん」
「……あたひ?」モグモグ
「そうよ、あたし達の愛を肴に」
「タルトを食べている君のこと」
「そんなにこの炎が気に入ったのならあなたにもあげましょう」
「ボクに噛まれたい?」
……
「ごちそうさま」
さて、用も済んだことだしスターシャンに帰ってだーりんと「待ちなさい」ぐへ!
白蛇の下半身が私に巻きついてくる
海のように青い魚の足が、Gカップの巨乳が、ウェーブ状の金髪が、白い縄で巻かれて行く……
「蛇はね、執着心が強いの、一度狙った獲物は逃さないわ」
動けない私の顔にユミカの顔が接近
「ちょっと意地悪してみようかな?」
ユミカの唾液が私の首もとを濡らす
「ああ…首が…痒い」
ヴァンプモスキートによる痒みは吸血によって引き起こされる筈なのに、血のようなギラギラとした瞳で見つめられると痒いと錯覚してしまう
「まさに両手に花、ですわね」
「いやいや、女同士だから」
「この場合は百合の花だよ」
「わーい、百合大好き……と言えない状況ですけど」
身体が熱くて痒いよ〜
「大丈夫、二人でずっと癒してあげるから」
「だから、シよ?」
二人の妖しい笑み…いゃあああ、また貞操が奪われる〜助けてだーりん!
Ψ
「なーんて、冗談よ。ユミカとの愛をただ見するからお灸を据えてやったわ」
「今のはただの意地悪、ボクは気に入った相手の血しか吸わないのさ」
――きゅう
「「――って気絶してる」」
ΨおしまいΨ
Ψエミュー視点Ψ
「んっ、んちゅっ♥」
「ちゅっ、ばあっ♥」
部屋に入った私の目に飛び込んだのはリリラウネの口付け
「れちょ、くちょ」
女性と魔物娘で構成されたシー・リリィ海賊団
「んー、むちゅ」
船長のメリーと副船長のボニン
船長と副船長といっても役職の都合上そう呼ばざるおえないだけで、実際は互いに対等で、航海も、探検も、戦闘も、買い物も、食事も、お風呂も、トイレも、夜の営みも常に一緒という友情で繋がっているの
ううん、最早これは友情という名の百合
私の大好物、百合
女の子と女の子が織り成す愛
だーりんとおなじくらい愛してやまないカテゴリ
「ボニンの舌使い、気持ちよくてゾクゾクする」
「メリーの唾液も甘くて蕩けますわ」
そんな二人は元々は人間
海賊同士の戦闘で出会い、同じ女性という事で(ココ重要!)コンビを結成、ある日無人島を探検中に不思議な百合の花に誘われて、花の命ずるままに服を脱いで一糸纏わぬ姿となった二人はお互いを愛し合いリリラウネ化。魔物化後は独自で海賊団を築き今に至るの
「もう服が蜜でびしょびしょ」
「そろそろ肌と肌とで触れあいたいです」
おおっ、脱ぎ脱ぎタイムに突入したわ
そう、メリーがボニンの服を、ボニンがメリーの服をよ。ここも重要ポイントよ、テストに出るから!
まずはメリーの胸元にちゅうもーく
少年を偽っている女の子が上着のボタンを外したらほのかな胸元が見える感覚
服の隙間からチラリと顔を出す桃色の突起
胸が薄いからこそ成り立つ魅力よね
一方のボニンの胸は服を着ても隠しきれないふくよかさ
私の巨乳といい勝負ね
そんなボニンの胸元の大きな胸が今にもこぼれ落ちそう――
もう少し、もう少しで胸が露になるわ
アッー!乳首が、乳首が、ボタンの穴に引っ掛かった
穴から微かに見える桃色の突起がもどかしい
でも服の上から浮き出る乳首の出っ張りも悪くはないかも
どうするエミュー
究極の選択よ!
このまま飛び込んで、ボニンの服を脱がせるのを手伝うか
それともこのまま飛び込んで、ボニンの胸をまさぐるか
あー、どっちも捨てがたい
この際意表をついて、メリーの胸にむしゃぶりつくのも(r
「あのさ、もう語りは止めにしない?」
「地の文と見せかけて口に出してますよ?」
……
この想いが二人に伝わっていたようね。とりあえずてへっ♥と誤魔化しておこう
「そもそもあんた、妄想はするくせに手は出さないよな」
「ぐはっ!今のメリーの発言、私にとって座礁ポイントよ…」
婚姻の儀式として男女が交わる姿を見守るというシー・ビショップの本能ゆえか、女の子同士の百合プレイでさえも観察するだけで自分から割り込んだり手を出さないの
でもいいの、リリラウネの百合プレイを思い出しながらフェイ君やマリアちゃんに同じことをして、それを見てすっかり興奮しただーりんのアソコを優しく(r
「ていうかノックもせずに船長室に入るとは大した度胸だよ」
「いやー、ノックしても反応なしであと鍵が掛かってなくてね、それにあんなイヤらしい会話が聞こえたら誰だって飛び込みたくなるよ」
「盗み聞きはまだしも堂々と部屋に入る船員はこの船には一人もいない」
「えー勿体ないよ。百合プレイが公認されている希少な種族なのに」
「勿体なくないから。それより用があって船長室に来たよね?」
「そうだった、これ」
メリーの指摘で、私は思い出したようにシー・ビショップの必需品である石板をパカッと開ける
石板から取り出したのは、数十枚に束ねた羊皮紙
「即売会用の原稿、出来たよ」
Ψ
二人は私の原稿を拝読中、安心して、二人とも履いているわ♥
「内容はデーモンへの悪堕ちか」
「デーモン化した先輩への後輩の恋心が描かれているの」
「ボニンも顔を真っ赤、どこにエロさを感じるの?」
「デーモン化した親友のおっぱいに憧れを感じちゃうところ、でしょうか」
「主人公は幼児体型で、背も高く胸も大きい先輩に憧れてるの」
私はそのまま解説を続ける
「後輩は先輩が魔物化したから距離をおいてて、先輩のほうも元人間のよしみで後輩を襲うことに躊躇していたわ。そんなある日近くを通りかかったモスマンの鱗粉を浴びた二人はメスの本能に従って無我夢中で互いの性器を擦り付けて松葉(r」
「ストップ、そこまで聞けば充分です」
「ここからが濡れ場なのに、もぅボニンったら照れ屋さんなんだから♥」
「いくらモスマンの鱗粉は本能を暴走させるとはいえ、この展開は唐突すぎない?」
「いやー二人が百合百合するきっかけのところで筆が止まっちゃってね。そんな時にスターシャンでモスマン騒ぎが起こって思わずビビっときたの、これは星からのお告げだって」
「あれ?この娘、サキュバス化するの?デーモンじゃなくて?」
「(体格的に)デーモンの素質は無いからサキュバス化させちゃった。デビル化させようかと思ったけど、デビルとデーモンはあくまでも別物だから。だけどデーモンもサキュバスも今や同じ人間を愛する淫魔、愛は種族を性別をも越えるの」
「そうよね、魔物が相手を愛するシステムを作り上げた今の魔王様に感謝しなきゃ」
「こうして自由にメリーと百合百合出来ます。今回もこのまま製本させて貰います、えっと謝礼は……」
ゴソゴソと引き出しの中身をまさぐるボニンの後ろ姿、蜜で濡れたパンティから浮き出るヒップラインにキュンキュンきちゃう
ボニンが本を探す間、私と会話を続けるのがメリーの役割
「恩に着るよ、魔物娘関連書籍即売会を通して百合の魅力を少しでも皆に伝えたいけど海賊家業が忙しくて、何よりボニンを放置したくない」
「いいのいいの、私だって本当は自分の小説を沢山出版したいけど、あのアホ領主が色々うるさくてね。マリアやフェイ君も教会の子供達に悪影響があるーって言われてさ」
「まぁアタシやボニンにはこんな話を書ける妄…いや才能は無いから」
やっぱりモスマンは歓迎の象徴ね、おかげで原稿が間に合ったわ
「どうぞ、謝礼です」
と、ボニンから渡されたのは一冊の手記
「内容はキョンシー同士のマッサージブレイです。とあるカフェで働いているキョンシー達がモデルだそうです」
「ありがと、後で読ませて貰うわ」
手記を石板の中に納めてガッチリとロック
この石板は堅くてちょっとやそっとじゃ壊れない優れもの
しかもだーりんの愛によって、見ず知らずの他人による開封は不可能
これで本を誰かに読まれてネタバレされる心配はなーい
かたいと言えばキョンシーの身体は堅くてもみもみして軟らかくしてあげる必要がある。これが百合となると身体のかたーいキョンシー達がお互いに揉み合って身体を柔らかくして(r
「ところでエミちゃん」
「どうしたのメリー、サキュバスとデーモンの松葉くずしが気にいった?」
「全然違う、さっき街にモスマンがやってきたって聞いたけど――モスマンの鱗粉を浴びた時、どんな気分で夫とエッチしたの?」
…
……
………ぐはっ!
言えない、実はモスマンがやって来た時は私は出張中だったから鱗粉を浴びてないなんて言えない。しかもフェイ君は現場で直接浴びて、マリアちゃんも後に収集した鱗粉でだーりんを押し倒したなんていえなーい!
「他の嫁に遅れをとったか」
「一人だけ仲間外れだなんて御愁傷様ね」
「今のも丸聞こえだったの!?は、恥ずかしーい!」
私は足のヒレをぴょんぴょんさせながら船長室を飛び出す
あんな秘密を聞かれて、もうお嫁にいけなーい
だーりんの嫁になってるけど。
Ψ船員室Ψ
傷ついた心を癒すべく軽食をとろうと厨房へ立ち寄る
「料理人さん、虜のタルトと堕落のタルトを一つずつ」
「いつものようにそこに置いてあるから」
「ありがと、さてと座る席はと」
タルト二つをトレイに乗せて、適当な席を探す
実はこの席を探すのも、この船での楽しみの一つなの
「でさー」
「へぇー」
「うふ♥」
「くす♥」
テーブルでは船員たちがペアをつくってくつろいでいるの
女同士で仲良く話し合ったり、女同士で愛し合ったり、中には堂々と女同士で抱き合ったりするカップルもいるわ
このように船員は皆女性だから、女の子同士のカップルが生まれてもおかしくないのよ
「エミューよ」
「エミちゃんだ」
「金髪碧眼だね」
「海を思わせるような青い鱗も素敵ですわ」
この海賊団とは長年の付き合いなので、船員達も気軽に私に声をかけてくれる
「巨乳なのに胸元を見せないのが残念だわ」
「こいつの移動方法って何なの?ヒレで跳ねたり、人化した足で歩いたり、石板に乗って移動したりしてさ」
「ポセイドン様の石板を改造してるようだけど、色々な意味で大丈夫なの?」
そんなに私のことを気にかけてくれてるのね
なら気合い入れて貴女達の愛を観察させてもらうわ!
「痺れるような快楽でしょ?」
「はぁい……おねえさま」
女の子の下腹部に手を添えて帯電性の電気を送りこむ雷獣
「はあっ!」
「とうっ!」
オーガと女武道家の汗を流しながらの取っ組み合い
「ねんねーころりー♪」
「すーすー」
小さなゴブリンに膝枕をさせながら子守唄を歌うお姉さんも母性愛を感じるわ
こうして観察するだけでもまた新たな百合ネタが浮かびそうだわ、あの百合の蕾も良さそうね♥
「今日のケドヤの肉じゃが中々の味だな」
「ユミカに気に入ってもらえるなら嬉しいわ」
どうやらケドヤという白蛇が、ユミカというヴァンプモスキートに料理を振る舞っているわ
「このまかいものホクホク感と、ソースの味付けが堪らない」
「もう、それは醤油。ジパングに伝わる調味料よ」
「ごめんごめん」
「気にしないわ、この愛妻料理でユミカをいつまでも幸せというの炎に包んであげるから」
「ならもっと味見してやるよ、料理も、そしてケドヤの血もね」
ケドヤの真っ白な肌に甘噛みをする
「あんっ、ああん」
鋭い牙の感触が白い肌に直接伝わっているのを感じているのね
「お・か・え・し♥」
「うー、あっつい♥」
炎のような魔力が腫れたような肌に浸透
それは男に執着心を植え付ける炎と毒
それをあえて同じ女性を対象にするなんて、美しい百合の花が咲き誇りそうだわ
「ずーっと、ずーっと、ユミカを幸せにしてあげるからね?」
「ああ、ケドヤこそ勝手に男を作るなよ?」
「ウフフ……当然よ、それだと浮気になっちゃうじゃない」
「それもそうだな、ハハハ!」
流石執着系能力を持つ種族同士、発言が半端ね〜
「ところ、そこのあなた」
「さっきからボクたちを解説してる人魚さん」
「……あたひ?」モグモグ
「そうよ、あたし達の愛を肴に」
「タルトを食べている君のこと」
「そんなにこの炎が気に入ったのならあなたにもあげましょう」
「ボクに噛まれたい?」
……
「ごちそうさま」
さて、用も済んだことだしスターシャンに帰ってだーりんと「待ちなさい」ぐへ!
白蛇の下半身が私に巻きついてくる
海のように青い魚の足が、Gカップの巨乳が、ウェーブ状の金髪が、白い縄で巻かれて行く……
「蛇はね、執着心が強いの、一度狙った獲物は逃さないわ」
動けない私の顔にユミカの顔が接近
「ちょっと意地悪してみようかな?」
ユミカの唾液が私の首もとを濡らす
「ああ…首が…痒い」
ヴァンプモスキートによる痒みは吸血によって引き起こされる筈なのに、血のようなギラギラとした瞳で見つめられると痒いと錯覚してしまう
「まさに両手に花、ですわね」
「いやいや、女同士だから」
「この場合は百合の花だよ」
「わーい、百合大好き……と言えない状況ですけど」
身体が熱くて痒いよ〜
「大丈夫、二人でずっと癒してあげるから」
「だから、シよ?」
二人の妖しい笑み…いゃあああ、また貞操が奪われる〜助けてだーりん!
Ψ
「なーんて、冗談よ。ユミカとの愛をただ見するからお灸を据えてやったわ」
「今のはただの意地悪、ボクは気に入った相手の血しか吸わないのさ」
――きゅう
「「――って気絶してる」」
ΨおしまいΨ
15/12/30 21:01更新 / ドリルモール