読切小説
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粘液の共有と究極の三竦み
※王魔界周辺・湿地帯※
※柴視点※



ここは魔王城の領地に存在する湿地帯

王魔界の空気に湿気が混ざり、桃色に汚染された池には多くのとろけの野菜が自生している

池にはギョっと驚くような奇々怪々な姿をした魔界淡水魚が泳ぎ、水面からどす黒い肌をした魔界蛙が顔を出し、粘液で怪しくテカる真っ赤な蓮の葉へと上陸する。

人間には不気味に感じる場所も、体や心が魔界の空気に馴染んだ者達にとっては爽やかに感じるだろう

それは例え野宿してでも、愛する夫と交わり、何度も何度も腰を打ち付け気を失うまで、美味ともいえる精を味わい、最愛の夫との子作りを励むほどに。


「しばー」


現に俺の嫁もうっとりとした表情で、仰向けになっている俺の上に騎乗している。

両生類特有の緑色の肌と俺の肌がネチョっと触れあう

水掻きがついた手で、自らの粘液を俺の全身に塗りつけるように擦り合わせ

粘液が剥離する音をたてながら襞が開き、舌の色よりも遥かに濃い、桃色の空洞が露になる。

長い舌で薄緑色の唇をペロリと濡らしながら、それに呼応するように桃色の内部が湿り気を増し、俺の怒張へと挿入――





「ちょっと待ちなさい!」





蛇の声色が、それを制止した。


「何で止めるのー?」
「ミュロロが一人で勝手に柴さまを犯そうとしたから止めたのよ」
「あーそうなのーじゃあ続きをするね」
「だから犯そうとするな!」
「だって風でしばの着物が捲れてーおっきいおちんちんがみえたんだもーん、嫁として犯すのがー当然でしょ?」
「今は性交用の寝床を作っている最中なのよ! 湿った地面の上だと柴さまが汚れるわ!」

「そう怒るな、ラミー。元々は三人の美しくも艶めかしい肢体見て勃起した俺の責任だから」
「ふん! のろまなメナクといい、何でこんな即ハメ蛙が柴さまの嫁なんかに…」 ぷくー
「ラミアらしく嫉妬するように頬を膨らませているラミーも可愛いよ、ぎゅー」
「きゃあっ! いきなり抱きつかないで!」
「この柔肌、じめじめな空気を吹き飛ばすさらさら感、ずっと抱きついていたい!」
「そんなに抱きつきたいなら、もっと徹底的によ!」

ラミーは蛇の下半身で俺の体を乱暴に巻きつく
鱗と肌がすり合う摩擦が、俺に激しすぎる刺激を与える。

「今日のラミーの締め付け、いつもよりキツイ」
「あたしの目の前で浮気なんかするからよ、あんなカエルのどこがいいの!」

愚問だな、ミュロロの粘液と騎乗位で腰を振るときの無邪気な笑顔が堪らなくて、こっちから腰を降りたくなるのさ!


と言いたいけど、今の状況でそれを口走ったら、締め付けがより激しくなり、腰をすることすら儘ならないだろう。

「はぁはぁ、息をするのが辛くなってくる」
「いいわ、その顔、もっと苦しんで♪」
「ラミーの魔力が籠った囁きが、俺を思考を犯してゆく…」
「あら? ここはもっと苦しそうね?」

ラミーは空いた手で、俺の苦悶した怒張を擦る
厳しい締め付けとは違う優しさに、俺の怒張が更に膨らむ。

「すごく勃っているわ! 柴さまってマゾ?」
「はい、ぼくは束縛されながら触られると大きくなっちゃうどうしょうもないマゾです」
「じゃあこのまま、入れちゃお」

ラミーが纏う布切れの止め金を外して滲んだ下腹部が露になる
桃色の襞、上部の盛り上がった豆程度の膨らみに、徐々に真っ青になってゆく俺の肌が、元の健康的な肌色を取り戻す。

「ふー! ふー! ふー!」
「あたしの挿入、ちゃんと見ててね」

ラミーが俺の怒張の位置を微調整させ、ゆっくりと――





ピタッ 「わ〜ラミーちゃん〜入れちゃうんだ〜」





ラミーの背中に蛞蝓が貼り付いてきた。

「びぃぃぃ!」

ラミーの艶声が悲鳴に代わり、逃げ出すように俺の身体から離れる。

「メナク、いつの間に貼りついたの!」
「ラミーちゃんが〜柴様に巻きついたときだよ〜」
「いや、蛞蝓特有のぬるぬるした感触なんて全然感じなかったわ……ってあんたトロいから動きだしてからここまで来るのに時間がかかったのね」
「ほめられちゃった〜」
「イヤ、褒めてないから」


「柴様〜今度はメナクと〜しよ〜?」

ゆっくりとした動きで俺に襲いかかるメナク

「ミュロロの〜粘液で〜べとべと〜」

俺の肌にメナクの粘液とミュロロの粘液が混ざる

「ちゃんと交わるからね〜」

同じ粘液属性でありながら、互いに気を失う程激しいセックスを求めるミューカストードに対して

「んふ〜」

おおなめくじはゆったりとしたセックスを好む

「は、はいってゆく」
「あったかい〜んだから〜」

今度こそ俺の怒張が、嫁の、メナクの膣に入り込む。

「んしょ、んしょ」

粘液の感触を確かめながら、俺の怒張が、ゆっくりでありながらも、確実に子宮へと進んでゆく

長く味わうセックスだからこそ、すぐに射精することなく、粘液が尿管を絡んで、或いは男性器そのものがおおなめくじ化したかのように、精液がゆっくりと尿管を進んでゆく……

俺は更なる快楽を味わおうと上体を起こしてメナクの胸元に顔を埋める

「だふよだふよ」
「中だしして〜」



ドクン



開放された精液がゆっくりと排出され、自由を得たおたまじゃくしたちは次の定住先を求めて、メナクの膣内を動き回る

ドクン

もしメナクの卵と俺のおたまじゃくしが合わされば、メナクは妊娠するが、生憎男である俺には卵とおたまじゃくしが出会ったのかがわからない。

ドクン

俺は未だに射精中。少しでも多くのおたまじゃくしをメナクの中に出して――



「アタチもまぜてー」



ミュロロが無邪気な笑顔で長い舌を俺とメナクの間に入れ込む

柔らかな舌が膣と怒張の隙間を強引にねじ込み、射精中の鈴口へと絡み付く

「んあぅ!」

粘液滴らせながら精液を絡めとる舌は、まるでミュロロの膣内に挿入しているようだ。

「あ〜ミュロロの舌で〜犯される〜」

同時にメナクの膣の感触も味わっているので、分身薬を使用していないにも関わらず、一度に二人の嫁から挿入される感覚を味わっているのだ。

「あわわ〜いっちゃう〜」

俺とミュロロ、二重の膣への刺激で痙攣を起こしたメナクは、愛液を放出しながら俺の胸元に倒れこむ

粘液が飛び散る音をたてながら、大きな双球が潰れた。

「あれ、射精が止まってる?」
「残った精液はーアチシが全部美味しくいただきましたーよいひょーと」

長い舌で俺からメナクを剥離させたミュロロは今度こそね? と言わんばかりの蕩けた目付きで俺の上に股がる

「いれるねー」

濃い緑色の襞と桃色の内部が露となる

ミュロロは何の躊躇もなく、粘着音を立てながら俺の怒張を膣内へ押し込む

膣内の粘液は粘着性がありながら、俺の怒張は途中で止まることなく奥へと進む、やがて俺の怒張とミュロロの膣が完全に収まり


「いっくよー」


ミュロロは持ち前の跳躍を活かして大きく腰を打ち付ける

粘液の癒着と剥離が繰り返され、イヤらしい音が蛙のコーラスのごとく湿地帯に響き渡る

大きな胸が上下に柔らかく揺れ、隠れていた桃色の先端が顔をだし、胸元、乳輪を覆う粘液が飛び散り、俺の体を覆う

満面の笑顔で腰を振るミュロロからは、凶暴というよりお転婆な少女という印象を抱かせる

「もう、出る」
「えーはやーいよ、しばはそーろーだね」
「それだけ、ミュロロの腰使いが、最高なのさ」
「じゃーあ、もーっとペースをあげちゃうからー」

ミュロロは両手を支えに、跳び跳ねるように腰を動かす

跳び跳ねた勢いで、結合が外れるのではないかという不安があったが

「そーれそーれ」

肉棒が顔を出す程度の絶妙な腰使いが、不安という湿り気のみを吹き飛ばす

メナクの時とは違い、ポンプのように精液が一気に尿管を通って外へ、いやミュロロの膣内へと放出されてゆく

「ああん、あったかくて、ぬるぬるして、ぐちゃぐちゃした、しばの精液が、その中のおたまじゃくしがアチシの中を泳いでる…」

ミュロロは快感に浸るが、直ぐ様貪欲に餌を求める捕食蛙の顔へ戻る

「続きをしよーおたまじゃくしは多いほうが「今度はあたしの番よ?」

ラミーはミュロロを引き剥がし、即ハメしながら巻き付くという神業を披露

「ラミー、いきなり横取りはどうかと思うが…」
「だって、メナクやミュロロにも中出ししたのに、あたしだけ仲間外れは嫌なの!」

ラミアの執念がなせる技か、瞬く間にラミーの膣内へ射精

「いいわ、子宮から精液の味を感じるわ、このままずっとあたしの中に「柴様〜また出して〜」ぎゃああ!いつの間に…ってミュロロ! メナクを抱えながら粘液をあたしの肌に付着させたわね!」
「さっきのお返しだよーん」

「ぐぬぬ、こうなったらあんたの体を縛ってやる!」

ラミーが蛇の身体でミュロロの全身を縛る

「なーんちゃって、これが粘液パワーだー」

ミュロロの粘液で、蛇の体からつるっとすり抜ける

だがラミーの表情は、思い通りに事が進んだような顔をしており

「甘いわね、真の狙い目は粘液混じりの身体で柴様を縛ることよ!」
「しまったー」
「ほらほら! ミュロロの粘液入りホールドよ」

「ラミーの摩擦とミュロロの粘液が肌をぬるぬる滑る〜」

「じゃあメナクの粘液も〜分けてあげる〜」「ぎゃあ! 蛞蝓の粘液なんていらない!」「隙ありー」「どさくさに紛れて舌を捩じ込むな」「悔しかったらペロペロしてねー」「細い蛇の舌でディープキスをしてやる」「いいな〜じゃあラミーちゃんのほっぺにちゅ〜」「ふみにぁ! あたしのほっぺにキスするなこの百合っ娘が!」「かつて雌雄同体といわれたおおなめくじのなごりだねー」「なら徹底的に縛ってあげるわ! 柴さまがカエルと蛞蝓に心を奪われないようにね!」


台詞が混線しながら三人同時に俺を襲うので、俺の怒張は休まる間もなく白い粘液を三人の身体に塗りつけてゆく

「柴さま、全身をぎゅーっと縛ってあげます!」

ラミーの胴体が、俺の全身を締め付け

「柴様〜むにゅむにゅ〜」

メナクの巨乳が、俺の顔の上半分を覆い

「しばーアチシの唾液でぐちゃぐちゃにしてあげるー」

そして、ミュロロの長い舌が、俺の口内で暴れまわる。



ああ、頭がぼーっとしてきた…
俺の脳裏に彼女と出会いが過る


蛇が集まる露店の街にて、ハーレムを嫌うラミーにハーレムの素晴らしさを説き


城下町の下水道で、俺に襲いかかろうと少しずつ進むメナクを暖かく受け入れ


昆虫の魔物が集う森林で綺麗な池を眺めていたら、池から飛び出したミュロロに不意をつかれた。
ミュロロから全身を粘液まみれにされたことが昨日のように思える。


走馬灯のように思い出す、嫁との思い出

俺は、おれは、オレハ、オレハ











俺って、こんなにも愛されているんだ〜



「ぐふふ」
「柴さま、すっかり蕩けた顔をしていますね」

「んほほ」
「柴様喜んでる〜わ〜い」

「うへへ」
「しばがいいかおしてるー」


嫁三人に愛される興奮で気絶する暇もなく、はっきりとした意識で快楽を感じとる。


「ミュロロ、入れていいわよ」
「いいのー?」
「今だけはこの幸せを分けてあげる。ただし粘液の密着は譲れないけど」
「だったらーメナクも一緒にぬるぬるだー」
「ダブル…いや二股の粘液ね!」

「メナクは〜もっと柴様を喜ばせるね〜」
「その胸をもっとぬるぬるしてあげるー」
「ミュロロの舌が〜胸元をぐちゃ〜」
「秘技ー舌伸ばしながらの騎乗位ー」
「舌と腰が〜一緒にぎゅぽ〜」
「しばのーおちんちんきもちいいー」

精力効果があるミュロロの粘液で、俺の怒張はますます膨れ上がる。

「結合部から白い粘液が漏れているわ! メナクにも分けてあげる!」
「ラミーちゃんからのおすそわけだ〜ミュロロにも〜あげる〜」
「メナクの粘液でべたべただーラミーもどうぞ」
「カエルと蛞蝓の粘液に柴さまの精が混ざってなんだか癖になりそう!」


気付けば粘液を共有しながら愛し合う蛙と蛇と蛞蝓の三竦みが出来上がっていた。


「あんー」「アン!」「あ〜ん」


湿気をも乾かす燃えるような交わりはまだまだ終わらない。



※おわり※
15/08/24 23:23更新 / ドリルモール

■作者メッセージ
 ドリルモールです。


 先週、新種族のミューカストードが更新されました。

 なんとカエルの魔物ですよ、葉っぱじゃないよ蛙だよ、河童でもないよ。

 蛇(ラミア)、蛞蝓(おおなめくじ)の魔物娘がいるので、もし蛙・蛇・蛞蝓の三竦みの魔物が一人の夫を取り合ったらどうなるのかをイメージしながら執筆しました。

 他の作者さんと比べてミューカストード分が少ないと思いますが、三竦みのハーレムを楽しめたら幸いです。


 ここまで読んでくださいまして誠にありがとうございます。


 キャラクター紹介、今回はミュロロ、ラミー、メナクの三匹です。





キャラクター紹介@
【名前】ミュロロ
【性別】女
【年齢】ひみつだよーん
【種族】ミューカストード
【容姿】図鑑のミューカストード+無邪気な笑顔
【一人称】アチシ
【口調・口癖】台詞をー伸ばすようにー言うよー
【能力・特技】粘液,舌伸ばし,騎乗位
【概要】
 柴のハーレムの一人であるミューカストード。子供っぽい性格で、遊ぶように夫である柴を襲う。

 昆虫型の魔物が住まう森の池に住み、昆虫ハーレム採集目的で池を訪れた柴を襲いハーレム入り。

 夫と交われない時は、長い舌を伸ばして精液の残りや嫁との交わりによる精液のおこぼれをいただいたり、悪戯として他の嫁に自身の粘液を塗りつけている。

 今回、蛙・蛇・蛞蝓の三竦みでの交わりをしたい柴の提案で、場所は自分が好きな湿地帯と聞いて飛び跳ねながら喜んだ。

【補足事項】
 今回の交わりがきっかけで、蛇であるラミーと少し仲良くなれた。





キャラクター紹介A
【名前】ラミー
【性別】女
【年齢】言わないわよ!
【種族】ラミア
【容姿】図鑑のラミアと同じ
【一人称】あたし
【口調・口癖】感嘆府をよく使用する!
【能力・特技】束縛,魔力を込めた声
【概要】
 柴のハーレムの一人であるラミア。ラミアらしく夫に執着しているが、ハーレムは容認している。

 ラミア属が住まう商人の街道『ラミアラミアロード』出身で、ハーレムを引き連れて観光にきた柴によって口説かれてハーレム入り。

 他のラミア属と夫が交わる姿を見ながら、自分はそれ以上に夫を愛することが出来ると対抗心を燃やしている。

 今回、蛙・蛇・蛞蝓の三竦みでの交わりをしたいという柴の提案に、蛙と蛞蝓との交わりに難色を示したラミア属の嫁達は、話し合いの末代表としてラミーが参加することになった。
 その結果、とても気持ちいい交わりだったので、この快楽をラミア属の嫁達にも教えた。

【補足事項】
 今回の交わりがきっかけで、蛞蝓であるメナクと少し仲良くなれた。





キャラクター紹介B
【名前】メナク
【性別】女
【年齢】わかんな〜い
【種族】おおなめくじ
【容姿】図鑑のおおなめくじ+巨乳
【一人称】メナク
【口調・口癖】所々で〜伸ばす〜
【能力・特技】粘液,ぱふぱふ
【概要】
 柴のハーレムの一人であるおおなめくじ。いつもゆったりとしており、何をするにもゆっくり動く。

 魔王城の城下町にある下水道に住み着いている時に、下水道掃除にやってきた柴を襲ってハーレム入り(なお柴自身はその場で一歩も動かず彼女を迎え入れた)

 ハーレム内の交わりでは自分も夫を犯そうと近づこうとしても、大抵は他の嫁に先を越されているため、柴自ら犯してもらうのが日課となっている。

 今回、蛙・蛇・蛞蝓の三竦みでの交わりをしたい柴の提案を聞いて、単純にいつもより多く交われることに喜んでいた。

【補足事項】
 今回の交わりがきっかけで、蛙であるミュロロと少し仲良くなれた。

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