日常 2
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ところ変わって…。
さて、そろそろ八雲さん(主人公の名前)のところへ配達しに行かないと…。
大量の配達を終えたハーピーさんが一番遠いところに住んでいる八雲家を目指して飛ぶ。
そして、郵便配達を仕事にしているハーピーさんが八雲さんの家の玄関に立ってノックをしてみるも…。
数分経っても反応がなかった。
「…うーん、いつもノックしたら開けてくれるのにっ?どうしたのかな」
何か事故に巻き込まれたりしてるのかもっ!?い、いや、朝だし気付かないで寝てるってこともあるよね…。
じゃあどうしようかな?扉壊して郵便物届けるついでに起こしに行った方がいいのかな!?これも仕事のうちだもんね…!
配達物はしっかりと届けないといけないしっ!
「よしっ、郵便配達するためするため」
とハーピーさんが玄関に近づこうとした瞬間に、家の主が扉の真ん中から頭だけ飛び出してきたのである。
「…」
「…」
沈黙が続き。
「おはようございます、今日も配達しに来てくれたんですか?ご苦労さまです」
と営業スマイル的なものを見せる。
「…こちらから押しましょうか?」
苦笑いを浮かべるハピ子さん。
「お願いします」
「えっ?こっちから押したほうがいいの?」
と下半身の方から凜の声が聞こえた。
えっ!?ちょとまって、ハピ子さんの声、俺と勘違いしてるのか凜!?
まずくね?これ激しくまずくね!?
「ちょ、まっ」
ぎゃあああああああああああああああああああああああ。
二人の怪力が八雲を挟んでぶつかり合っている中、八雲の叫び声が響いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「すいません…てっきりはさまり具合がいい感じなのかと思って、思いっきり押してしまいました」
とリビングへ上がったハピ子さんが申し訳なさそうに謝る。
「悪気はない」
だがこいつは仕返ししたのか満足そうである。腹立つ。
「あれは事故だと思うので気にしないでハピ子さん。だが凜、お前は許さない」
「ぶーぶー」
とブーイングを隣から受けながら。
「ところで、ハピ子さん。今日も手紙を届けに来てくれたんですか?」
「は、はいぃ!八雲さん宛に一枚手紙来てました。後、これお詫びと言っては何ですが…プリンです!」
一枚の手紙と、九個のプリンを貰ってしまった。
「あなた八雲って言うのね…」
あ、名乗り忘れてた。
「いつもすいません、プリンなんて貰っちゃって申し訳ないです…」
「いえ、それについては私からのお詫びですから!…そ、その八雲さん、そこに座っているホブゴブリンの方は?」
「あぁ、玄関の近くで行き倒れてたから介抱したら、いつの間にかこの家に住むようになっちゃって…」
若干後悔してる部分もある。
家ボロボロだし。
「へへ、ぇ…そうなんですかぁ…!あ、あの、そ、それでは私は行きますね?配達まだ残ってますからっ!!!じゃ、じゃあ失礼します!!」
「あ、あれぇぇー」
と言葉をかけるまもなく扉を開けて出て行ってしまった。
「嫌われてるね、八雲」
「これって嫌われてる以上かも…あは、あはは…で、でもさぁ、はぴ子さんとは手紙受け取って終わりーな感じだから、まずそこまで親しくはないんだよ」
とか心の傷を誤魔化しておくとした。
それにしても、なんでプリンが九個もあるんだろう…?
「…冷蔵庫入れておこっか…って何やってんの凜」
凜は俺宛の手紙を勝手に開けて読み始めていた。
「本当に自由だなぁ…別にそこまで変なこと書いてないだろう?」
「うん…何というか家族だなって思った八雲」
「は?」
「どうしたん八雲」
「その語尾にころすけみたいなノリで「八雲」つけんなや!!馬鹿にしてんのか!」
凜から手紙をひったくって、手紙を読んでみる。
――― 八雲 篠(やくも しの)へ (笑)
最近、暑くなってきましたね。暑くなってきたからといって、寝る時にお腹出したりして風邪引かないでね。
後後――――――
じゃあ、元気でね 母より
と長たらしく世話を焼く母さんの手紙だった。
「てゆうか、何で最初笑ったの!? 腹立つんだけど!?」
手紙を破り捨てそうになるのをなんとか堪える。
「あはははっ!!私もそこ噴出しそうになったよ!!面白いお母さんだね。まるで篠みたいな感じ」
名前わかった瞬間に篠と呼ばれ始めてる…。
「まぁ、俺の母さんだしね凜…」
「今、流そうとしたけど、ちゃっかり「死ね凜」って言ったよね!?」
「なぜバレたし」
「おのれーっ!!」
くぅぅーと悔しそうな顔をする凜、一体何と戦ってんだよお前は。
ところ変わって…。
さて、そろそろ八雲さん(主人公の名前)のところへ配達しに行かないと…。
大量の配達を終えたハーピーさんが一番遠いところに住んでいる八雲家を目指して飛ぶ。
そして、郵便配達を仕事にしているハーピーさんが八雲さんの家の玄関に立ってノックをしてみるも…。
数分経っても反応がなかった。
「…うーん、いつもノックしたら開けてくれるのにっ?どうしたのかな」
何か事故に巻き込まれたりしてるのかもっ!?い、いや、朝だし気付かないで寝てるってこともあるよね…。
じゃあどうしようかな?扉壊して郵便物届けるついでに起こしに行った方がいいのかな!?これも仕事のうちだもんね…!
配達物はしっかりと届けないといけないしっ!
「よしっ、郵便配達するためするため」
とハーピーさんが玄関に近づこうとした瞬間に、家の主が扉の真ん中から頭だけ飛び出してきたのである。
「…」
「…」
沈黙が続き。
「おはようございます、今日も配達しに来てくれたんですか?ご苦労さまです」
と営業スマイル的なものを見せる。
「…こちらから押しましょうか?」
苦笑いを浮かべるハピ子さん。
「お願いします」
「えっ?こっちから押したほうがいいの?」
と下半身の方から凜の声が聞こえた。
えっ!?ちょとまって、ハピ子さんの声、俺と勘違いしてるのか凜!?
まずくね?これ激しくまずくね!?
「ちょ、まっ」
ぎゃあああああああああああああああああああああああ。
二人の怪力が八雲を挟んでぶつかり合っている中、八雲の叫び声が響いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「すいません…てっきりはさまり具合がいい感じなのかと思って、思いっきり押してしまいました」
とリビングへ上がったハピ子さんが申し訳なさそうに謝る。
「悪気はない」
だがこいつは仕返ししたのか満足そうである。腹立つ。
「あれは事故だと思うので気にしないでハピ子さん。だが凜、お前は許さない」
「ぶーぶー」
とブーイングを隣から受けながら。
「ところで、ハピ子さん。今日も手紙を届けに来てくれたんですか?」
「は、はいぃ!八雲さん宛に一枚手紙来てました。後、これお詫びと言っては何ですが…プリンです!」
一枚の手紙と、九個のプリンを貰ってしまった。
「あなた八雲って言うのね…」
あ、名乗り忘れてた。
「いつもすいません、プリンなんて貰っちゃって申し訳ないです…」
「いえ、それについては私からのお詫びですから!…そ、その八雲さん、そこに座っているホブゴブリンの方は?」
「あぁ、玄関の近くで行き倒れてたから介抱したら、いつの間にかこの家に住むようになっちゃって…」
若干後悔してる部分もある。
家ボロボロだし。
「へへ、ぇ…そうなんですかぁ…!あ、あの、そ、それでは私は行きますね?配達まだ残ってますからっ!!!じゃ、じゃあ失礼します!!」
「あ、あれぇぇー」
と言葉をかけるまもなく扉を開けて出て行ってしまった。
「嫌われてるね、八雲」
「これって嫌われてる以上かも…あは、あはは…で、でもさぁ、はぴ子さんとは手紙受け取って終わりーな感じだから、まずそこまで親しくはないんだよ」
とか心の傷を誤魔化しておくとした。
それにしても、なんでプリンが九個もあるんだろう…?
「…冷蔵庫入れておこっか…って何やってんの凜」
凜は俺宛の手紙を勝手に開けて読み始めていた。
「本当に自由だなぁ…別にそこまで変なこと書いてないだろう?」
「うん…何というか家族だなって思った八雲」
「は?」
「どうしたん八雲」
「その語尾にころすけみたいなノリで「八雲」つけんなや!!馬鹿にしてんのか!」
凜から手紙をひったくって、手紙を読んでみる。
――― 八雲 篠(やくも しの)へ (笑)
最近、暑くなってきましたね。暑くなってきたからといって、寝る時にお腹出したりして風邪引かないでね。
後後――――――
じゃあ、元気でね 母より
と長たらしく世話を焼く母さんの手紙だった。
「てゆうか、何で最初笑ったの!? 腹立つんだけど!?」
手紙を破り捨てそうになるのをなんとか堪える。
「あはははっ!!私もそこ噴出しそうになったよ!!面白いお母さんだね。まるで篠みたいな感じ」
名前わかった瞬間に篠と呼ばれ始めてる…。
「まぁ、俺の母さんだしね凜…」
「今、流そうとしたけど、ちゃっかり「死ね凜」って言ったよね!?」
「なぜバレたし」
「おのれーっ!!」
くぅぅーと悔しそうな顔をする凜、一体何と戦ってんだよお前は。
13/04/28 18:36更新 / paundo2
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