感想メッセージ
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提灯の夜

■感想メッセージ
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形あるものはいつかは壊れる。
どんなに大切に使っていても、綻び、擦り切れ、いつかはどこかに無理が来る。
直しながら使ったとしても、いずれ最初の物とは別物になってしまうのだろう。
愛着を抱けば抱くだけ、別れが辛い物になってしまう。
ならば始めから使い捨てると決め、物と接すれば良いのか。

否。

愛着を抱き大切に使うからこそ、道具達も応えて手に馴染んでくれる。
言葉を交わさぬ信頼がそこにあろう。

物を使う時に敬意を評し、物を慈しんで使い
用を為さなくなった道具達には労いと共に暇を与える

勝手かもしれないが、それが物と物を作った職人に対する使い手の義務だと思っている

しかし、やはり如何に言葉を飾ろうと別れというのは変わらない
別れを嫌い、別れを告げられぬまま去っていった優しい祖父へ物からの恩返し

綺麗な話でした
 佐藤 敏夫 12/05/07 00:34
感想ありがとうございます。読んでいてなるほどと思いました。「死」というものについて、自分なりに考えながら書きました。長くはないですし、文章も大したことはないですが、気に入っている作品です。
 やまなし 12/05/07 19:46

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